JP3024973U

JP3024973U - クリップコーム

Info

Publication number: JP3024973U
Application number: JP1995010574U
Authority: JP
Inventors: 欽儒林
Original assignee: 欽儒林
Priority date: 1995-10-05
Filing date: 1995-10-05
Publication date: 1996-06-07
Anticipated expiration: 2001-10-05

Abstract

(57)【要約】【課題】髪をポニーテールの形にまとめて固定するこ
とが可能なクリップコームを提供する。【解決手段】ベース片部２と、髪の毛をベース片部２
に固定しうる櫛部１５とを有し、髪に着用して使用でき
るクリップコームにおいて、上記ベース片部２は可撓性
を有する素材からなると共に、上記櫛部１５はベース片
部２に設けられた複数の突起部３，４から成り、上記ベ
ース片部２の両端部を屈曲させて係合させ、髪を束ねる
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】【考案の属する技術分野】

本発明は、クリップコームに係り、特に、髪を確実に束ねて、いわゆるポニーテール状に髪の毛を固定することができるクリップコームに関する。

【従来の技術】

従来より、髪の毛を適宜の状態に束ねて固定するために、いわゆるブロークリップといわれる装飾品が多く出回っている。このようなブロークリップは、樹脂製又は金属製のベース片部と、このベース片部に固定された、髪の毛を固定する髪押さえ片部とを有し、上記髪押さえ片部によりベース片部に髪の毛を押しつけて固定することにより、所定量の髪の毛を束ねて固定できるように構成されていた。

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような従来のブロークリップにあっては、髪の毛を、単に、髪押さえ片部により押しつけて髪の毛を固定するように構成されていたため、着用後にズレ落ちる場合もあった。そこで、同一出願人により、ベース片部に一体又は別体に櫛部を設け、この櫛部により髪の毛を梳くようにして、髪の毛を櫛部に巻き付かせ、その上から、髪押さえ片部により固定するように構成し、同時に、髪の毛を梳く櫛としても利用することができるクリップコームが提案されていた。しかしながら、このような従来のクリップコームにあっては、様々な形に髪の毛を固定することはできるが、多くの女性が用いる髪型であるポニーテールには適用できない、という不具合があった。そこで、請求項１乃至５記載の考案の技術的課題は、髪をポニーテールの形にまとめて固定することが可能なクリップコームを提供することにある。また、請求項６記載の考案の技術的課題は、アクセサリーを別途に着脱可能に固定しうるクリップコームを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

従って、請求項１記載の考案にあっては、ベース片部２と、髪の毛をベース片部２に固定しうる櫛部１５とを有し、髪に着用して使用できるクリップコームにおいて、上記ベース片部２は可撓性を有する素材からなると共に、上記櫛部１５はベース片部２に設けられた複数の突起部３，４から成り、上記ベース片部２の両端部を屈曲させて係合させ、髪を束ねることができるように構成されていることを特徴とする。従って、請求項１記載の考案にあっては、櫛部１５を髪に梳くようにして髪の毛の中に入れ、ベース片部２の両端部を係合させることにより、所定量の髪の毛をベース片部２により包囲するようにして固定することができる。その結果、請求項１記載の考案にあっては、簡単にポニーテールを形成して髪を止めることができる、という効果を奏する。また、請求項２記載の考案にあっては、上記ベース片部２は細長長法形状に形成されていることを特徴とする。従って、請求項２記載の考案にあっては、細長長法形状のベース片部２を撓適宜め髪の毛を挟んで束ねることができる。その結果、容易にポニーテールを形成することができる。また、請求項３記載の考案にあっては、上記櫛部１５の突起は列状に設けられ、一部においては、長突起３の間に短突起４が設けられていることを特徴とする。従って、請求項３記載の考案にあっては、髪の毛は長突起３及び短突起４に絡み付き、確実の髪の毛を固定させて束ねることができる。また、請求項４記載の考案にあっては、上記短突起４は、櫛部１５の長さ方向における略中央部に設けられていることを特徴とする。従って、請求項４記載の考案にあっては、短突起４が櫛部１５の長さ方向の略中央に設けられているため、髪の毛を櫛部１５の中央に集めて固定しやすい。また、請求項５記載の考案にあっては、上記ベース片部２の長さ方向両端部には、係合部１６，１７が設けられていることを特徴とする。また、請求項６記載の考案にあっては、上記ベース片部２の中央部には、アクセサリーの固定部５が設けられていることを特徴とする。従って、請求項６記載の考案にあっては、適宜の形状のアクセサリーを着脱可能に固定して使用することができる。その結果、装飾品としての効果をより高めることが可能となる。

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。図１及び図２に示すように、本実施例に係るクリップコーム１は、ベース片部２と、髪の毛をベース片部２に固定しうる櫛部１５とを有し、髪に着用して使用できるように構成されている。上記ベース片部２は、可撓性を有する軟質の合成樹脂からなり、全体略長法形状に形成されている。また、上記櫛部１５はベース片部２の幅方向両端部に、長さ方向に沿って一対に設けられた複数の突起部３，４から成り、本実施の形態にあっては、ベース片部２と一体に形成されている。上記櫛部１５の突起は一列に設けられ、櫛部１５の中央部においては、所定間隔をおいて設けられた長突起３の間に短突起４が設けられている。また、上記ベース片部２の長さ方向両端部には、係合部１６，１７が設けられている。この係合部１６は、長突起３及び短突起４が突出する方向へ設けられたＪ字状の係合片７により形成され、係合部１７は、長さ方向の反対側の端部において長さ方向に複数形成された孔部６とにより形成されている。さらに、本実施例にあっては、上記一対の長突起３及び短突起４の間には、複数のアクセサリーの固定部５が設けられている。このアクセサリーの固定部５は、ベース片部２上において、上記各突起３，４が突出する方向に突設された箱状の孔部からなる。そして、本実施の形態にあっては、図１に示すように、半球状部１０を有するアクセサリーが固定されるように構成されている。このアクセサリーは、半球状部１０の裏面側には一対の係止突部１１，１１が設けられており、図３に示すように、この係止突部１１，１１を上記孔部５内に挿通固定することにより、アクセサリーをベース片部２へ固定するように構成されている。以下、本実施の形態に係るクリップコーム１の作用を説明する。本実施の形態に係るクリップコーム１を用いて髪の毛を束ね、ポニーテールを形成する場合には、図４に示すように、髪の毛を束ねた上から、本実施の形態に係るクリップコーム１の櫛部１５を構成する長突起３及び短突起４を髪の毛に差し入れた状態で、ベース片部２を突起３，４の方向へ撓め、上記ベース片部２の反突起３，４側から上記係合片７を上記孔部６に係合させる。この場合、ベース片部２は可撓性を有する部材により構成されているため、クリップコーム１は側面略円形状とすることができる。そして、この場合、上記複数の長突起３は何れも、先端部が互いに当接するように集束するため、突起３，４の先端部側における間隔は非常に小さくなる。その結果、突起３，４の間にまつわりついている髪の毛は、突起３，４により圧迫されながら保持される。従って、この状態で、適宜の量の髪を櫛部１５の突起３，４にからませた状態で、所定量の髪が確実にまとめられ、容易にポニーテールを形成することができる。本実施の形態にあっては、孔部６が長さ方向に沿って複数形成されているため、まとめた髪の量に応じて適宜の孔部６に係合片７を係合させることができ、ベース片部２の長さを適宜調節することができる。また、この場合、上記半球状部１０を有するアクセサリーがベース片部２に固定されているため、クリップコーム１の装飾品としての効果をより向上させることができる。また、ベース片部２には、複数の孔部６が長さ方向に沿って設けられているため、まとめようとする髪の毛の量によって、適宜、調節することができる。なお、上記ベース片部２の両端部に設けられた係合部の形状は上記実施の形態には限定されず、例えば、図６に示すような形状の係合部１８により形成されていてもよい。即ち、図６に示すように、第二の実施の形態に係るクリップコームにあっては、突起３，４の突出方向に向かって側面Ｖ字状に突出形成された突部１３０と、この突部１３０のベース片部１３の反対側方向へ突設された撓め片部１３２と、上記突部１３０のベース片部１３の端部側に、ベース片部１３の端部方向へ向かって形成された溝部１３１とを有する。この場合、ベース片部１３の長さ方向反対側に開設された複数の孔部１４は、上記突部１３０の幅寸法よりもやや小さく形成されている。従って、本実施の形態に係るクリップコーム１にあっては、上記同様の要領にてベース片部１３を突起３，４の突出方向に撓め、上記撓め片部１３２を用いて、突部１３０を、ベース片部１３の反突起３，４側から上記孔部１４内に挿入し、溝部１３１を孔部１４の内側部１４０に係止させ、図７に示すように側面略円形状に形成することができる。この場合、上記長突起３は全て、先端部が互いに当接し、これらの突起３，４内に髪の毛がからみつくようにして束ねられるものである。また、上記ベース片部２に設けられた係合部は、例えば、図８に示すような形状に形成されていてもよい。即ち、第三の実施の形態に係るクリップコームにあっては、ベース片部２の長さ方向一端部に設けられた突起部２５と、この突起部２５が係合する複数の円形の孔部２１とにより構成されている。上記突起部２５は、軸部２３と頭部２０とからなり、上記孔部２１は、突起部２５の頭部２０が挿通されうる径に形成されると共に、軸部２３が係合しうるようにベース片部２の長さ方向の端部側に、夫々、係止凹部２４が設けられている。従って、本実施の形態にあっては、図９に示すように、使用時に、上記ベース片部２が撓められた場合には、突起部２５は、その頭部２０が上記孔部２１の何れかに挿通されると共に、上記軸部２３が上記係止凹部２４に係合してベース片部２が撓んで形成された円形状を維持しうるように構成されている。また、上記ベース片部２に設けられた係合部は、図１２及び１３に示すように、フック部材２７により形成されていてもよい。即ち、このフック部材２７は、２個の固定部材２６，２６により、ベース片部２の長さ方向端部に開設された孔部２９，２９に固定されており、フック部材２７に形成された係合爪２８がベース片部２の突起３，４の突出方向へ突出して形成される。従って、図１２に係る係合部を用いてクリップコーム１を使用する場合には、上記ベース片部２を撓めて係合爪２８を突起３，４側へ持ち上げ、図１３に示すように、係合爪２８を孔部６に係合させて固定するものである。なお、上記第一の実施の形態にあっては、上記アクセサリーの固定部５がベース片部２の長さ方向に沿って、複数形成されている場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、第三の実施の形態において、図８及び図１０に示すように、長さ方向中央部に１個のみ設けられているものでもよく、また、第二の実施の形態における図６、乃至第一の実施の形態における図２及び図１１に示すように、全く、設けられていないものであってもよい。また、ベース片部２は、可撓性を有する素材であればよく、本実施の形態におけるような軟質の合成樹脂には限定されない。さらに、上記係合部を形成する孔部６，１４，２１の数については図面に開示された実施の形態には限定されない。

【考案の効果】

請求項１乃至５記載の考案に係るクリップコームは以上のような構成を有するため、容易にポニーテールの髪型を作り、ポニーテールの形状に固定することができる。また、ポニーテールの髪型を形成した後は、容易には崩れることはない。また、請求項３及び請求項４記載の考案にあっては、請求項１記載の考案の効果に加えて、長突起及び短突起に髪の毛を巻き付かせて固定するように構成されているため、使用者の髪の毛の量如何に拘わらず、また、髪の毛の長さ如何に拘わらず、確実に髪に固定して髪を束ねて、ポニーテールを形成することができる。また、請求項３及び請求項４記載の考案にあっては、長突起及び短突起に髪の毛を巻き付かせた状態で止め片部により固定するように構成されているため、髪の毛への充分な摩擦力を確保することができ、使用している際にずれ落ちることがない。また、請求項６記載の考案にあっては、適宜のアクセサリーを着脱可能に固定できるため、複数のアクセサリーを交換して使用することができ、より装飾的な効果を醸し出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るクリップコームの一実施の形態
を示す斜視図である。

【図２】本考案に係るクリップコームの一実施の形態
を示す側面図である。

【図３】本考案に係るクリップコームの一実施の形態
を示す断面図であって、アクセサリーをベース片部に固
定した状態を示す図である。

【図４】本考案に係るクリップコームの一実施の形態
を示す側面図であって、使用時に撓めた状態を示す図で
ある。

【図５】本考案に係るクリップコームの一実施の形態
を示す側面図であって、使用時に撓めた状態を示す図で
ある。

【図６】本考案に係るクリップコームの第二の実施の
形態を示す側面図である。

【図７】本考案に係るクリップコームの第二の実施の
形態を示し、使用時に撓めた状態を示す図である。

【図８】本考案に係るクリップコームの第三の実施の
形態を示す斜視図である。

【図９】本考案に係るクリップコームの第三の実施の
形態を示す側面図であって、使用時に撓めた状態を示す
図である。

【図１０】本考案に係るクリップコームの他の実施の
形態を示す斜視図である。

【図１１】本考案に係るクリップコームの他の実施の
形態を示す斜視図である。

【図１２】本考案に係るクリップコームの他の実施の
形態を示し、係合部の他の例を示す斜視図である。

【図１３】本考案に係るクリップコームの他の実施の
形態を示し、係合部の他の例を示す側面図である。

【符号の説明】

１クリップコーム２ベース片部３長突起４短突起５固定部６孔部７係合片１０半球状部１１係止突部１３ベース片部１４孔部１５櫛部１６係合部１７係合部１８係合部２０突起部２１孔部２３軸部２４係止凹部２５突起部２６固定部材２７フック部材２８係合爪２９孔部１３０突部１３１溝部１３２撓め片部１４０内側部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ベース片部と、髪の毛をベース片部に固
定しうる櫛部とを有し、髪に着用して使用できるクリッ
プコームにおいて、上記ベース片部は可撓性を有する素材からなると共に、
上記櫛部はベース片部に設けられた複数の突起部から成
り、上記ベース片部の両端部を屈曲させて係合させ、髪を束
ねることができるように構成されていることを特徴とす
るクリップコーム。
【請求項２】上記ベース片部は細長長法形状に形成さ
れていることを特徴とする請求項１記載のクリップコー
ム。
【請求項３】上記櫛片部の突起は列状に設けられ、一
部においては、長突起の間に短突起が設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載のクリップコーム。
【請求項４】上記短突起は、櫛部の長さ方向における
略中央部に設けられていることを特徴とする請求項１記
載のクリップコーム。
【請求項５】上記ベース片部の長さ方向両端部には、
係合部が設けられていることを特徴とする請求項１記載
のクリップコーム。
【請求項６】上記ベース片部の中央部には、アクセサ
リーを着脱可能に固定しうる固定部が設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載のクリップコーム。