JP4062526B2 - 燃料残量検出装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は燃料残量検出装置に関するものであり、特に、縦長形状の燃料タンクにも使用可能な燃料残量検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4及び図5は、従来の一般的な建設機械の燃料残量検出装置を示し、燃料タンク1内には、可変抵抗器等からなる燃料センサ2が固設されており、該燃料センサ2にアーム3を回動可能に装着するとともに、このアーム3の先端にフロート4を取り付けてある。燃料タンク1内に充填されている燃料の増減によりフロート4が上下動し、その浮力により前記アーム3がある決められた角度範囲θで回動する。その際に、フロート4が燃料タンク1の内壁に干渉しないように、燃料タンクの幅Lに応じてアーム3の長さが決定される。
【0003】
而して、燃料残量が小のときは前記フロート4が低位置にあり、燃料残量が大のときは前記フロート4が高位置に移動するので、アーム3の回動角度の変化が燃料センサ2の抵抗値の変化となり、コントローラ5は該抵抗値を検出して燃料タンク1内の燃料残量を演算し、この演算結果を表示装置6に表示するように構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−103995号公報(第4頁、図2及び図3)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の此種建設機械の燃料残量検出装置は、燃料センサの抵抗値からコントローラが燃料残量を演算しているが、小型の建設機械では搭載スペースの関係から、幅(または奥行き)を狭くした縦長形状の燃料タンクが多くなっている。その際、燃料タンクの内壁に干渉しないように短いアームを使用するため、燃料残量が最小の状態から最大の状態までの一部の範囲にしか、燃料残量を正確に検出することができない。
【0006】
そこで、縦長形状の燃料タンクであっても正確に燃料残量を検出できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、燃料タンクの内側に上下回動可能に配設されたアームであって、該アームの先端部にフロートを装着するとともに、該アームの基端部にアームの上下回動角を検出するセンサを設け、前記センサを取り付けた燃料タンクの第1の内側面に対して、前記アームが平面視で所定の傾斜角を有して配設された燃料残量検出装置に於いて、
上記燃料タンクの第1の内側面と隣接する第2の内側面により形成される第1角部近傍に上記センサを固設し、該センサに取り付けたアームを略対角状に配設し、該アームが水平状態のときに、該アーム先端部のフロートが前記第1角部の対角線上の第2角部に近接するようにアームの長さを設定し、且つ、縦長形状の燃料タンクの使用に供してなる燃料残量検出装置、
及び、請求項2記載の発明は、上記センサを上記第1角部に近接させて取り付け、上記アームを第1角部と第2角部の略対角線上に配設した請求項1記載の燃料残量検出装置
を、提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。符号11は縦長形状の燃料タンクを示し、該燃料タンク11の第1の内側面11aの内側に可変抵抗器等からなる燃料センサ12が固設されており、該燃料センサ12にアーム13を回動可能に装着するとともに、このアーム13の先端にフロート14を取り付けてある。後述するように、燃料の増減によりフロート14が上下動して前記アーム13が回動する。前記アーム13の回動角度の変化が燃料センサ12の抵抗値の変化となり、コントローラ15は該抵抗値を検出して燃料タンク11内の燃料残量を演算し、この演算結果を表示装置16に表示するように構成されている。
【0009】
そして、前記燃料センサは、燃料タンク11の前記第1の内側面11aと隣接する第2の内側面11bにより形成される第1角部11c近傍に固設され、該燃料センサ12に取り付けられたアーム13は、前記第1の内側面11aに対して、平面視で所定の傾斜角ηを有して略対角状に配設され、該アーム13が水平状態のときに、該アーム13の先端部に装着したフロート14が前記第1角部11cの対角線上の第2角部11dに可及的に近接するように、前記アーム13の長さが設定されている。
【0010】
即ち、燃料の増減によるフロート14の浮き沈みによって、前記アーム13が上下回動するときに、該フロート14が燃料タンク11の内壁に干渉しない範囲で、アーム13の長さを可及的に長くしてある。図5に示したように、従来型のアームは内側面に対して直角に配設されているため、燃料タンクの幅Lよりも長くはできないが、本発明に於けるアーム13は内側面11aに対して所定の傾斜角ηを有しているので、燃料タンクの幅Lよりも長く形成できる。このため、前記アーム13が上下回動する回動角度が従来と略同一であっても、フロート14の上下移動範囲が長くなり、燃料残量の計測範囲が拡大される。
【0011】
更に、前記燃料センサ12を前記第1角部11cに可及的に近接して取り付け、アーム13の配置を前記第1角部11cと第2角部11dの対角線に近づけることにより、前記アーム13の全長を最大限に長くすることができ、これによって、前記フロート14の上下移動範囲が更に長くなり、燃料残量の計測範囲が最大限に拡大される。
【0012】
尚、燃料センサ12の取り付け姿勢は、図示したように、第1の内側面11aに対して傾斜角度ηを有して差し込まれた状態に固定されているが、特にこれに限定されるべきではなく、パイプ(図示せず)を第1の内側面11aに対して傾斜角度ηを有して差し込んでもよい。
【0013】
斯くして、図1に示すように、燃料残量が最小のときは前記フロート14が最低位置まで下降し、前記アーム13が下方へ回動する。このときの燃料センサ12が検出した抵抗値をコントローラ15が演算し、燃料残量が最小であることを表示装置16に表示する。一方、燃料残量が最大のときは前記フロート14が最高位置まで上昇し、前記アーム13が上方へ回動する。このときの燃料センサ12が検出した抵抗値をコントローラ15が演算し、燃料残量が最大であることを表示装置16に表示する。
【0014】
このように、前記アーム13が長くなってフロート14の移動量が拡大されたため、燃料残量が計測最小位置から計測最大位置までの広い範囲で正確に検出できるようになった。
【0015】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、センサを取り付けた燃料タンクの第1の内側面に対して、アームが平面視で所定の傾斜角を有して配設されているので、アームの長さを燃料タンクの幅よりも長くすることができる。このため、フロートの上下移動範囲が長くなり、燃料残量の計測範囲が拡大される。
【0017】
また、請求項1記載の発明は、上記燃料タンクの第1の内側面と隣接する第2の内側面により形成される第1角部近傍に上記センサを固設し、該センサに取り付けたアームを略対角状に配設し、該アームが水平状態のときに、該アーム先端部のフロートが前記第1角部の対角線上の第2角部に近接するようにアームの長さを設定し、且つ、縦長形状の燃料タンクの使用に供したので、前述した効果に加えて、フロートの浮き沈みによって前記アームが上下回動するときに、該フロートが燃料タンクの内壁に干渉しない範囲で、アームの長さを可及的に長くすることができる。従って、フロートの上下範囲が更に長くなり、燃料残量の計測範囲が一層拡大される。
そして、縦長形状の燃料タンクの使用に供した燃料残量検出装置であるので、
小型建設機械の搭載スペースの狭小な縦長形状燃料タンクにおいて、燃料残量の最小から最大まで正確に検出することができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、上記センサを上記第1角部に近接させて取り付け、上記アームを第1角部と第2角部の略対角線上に配設したことにより、請求項1記載の発明の効果に加えて、前記フロートの上下移動範囲が更に長くなり、燃料残量の計測範囲を最大限に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける燃料残量検出装置の縦断正面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、縦長形状の燃料タンクに於ける燃料残量検出装置の横断平面図。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、燃料センサ取り付け部分の拡大図。
【図4】従来技術を示し、一般的な建設機械の燃料残量検出装置の縦断正面図。
【図5】従来技術を示し、一般的な建設機械の燃料残量検出装置の横断平面図。
【符号の説明】
11 燃料タンク
11a 第1の内側面
11b 第2の内側面
11c 第1の内側面と第2の内側面により形成される第1角部
11d 第1角部の対角線上の第2角部
12 燃料センサ
13 アーム
14 フロート
15 コントローラ
16 表示装置
Claims (2)
- 燃料タンクの内側に上下回動可能に配設されたアームであって、該アームの先端部にフロートを装着するとともに、該アームの基端部にアームの上下回動角を検出するセンサを設け、前記センサを取り付けた燃料タンクの第1の内側面に対して、前記アームが平面視で所定の傾斜角を有して配設された燃料残量検出装置に於いて、
上記燃料タンクの第1の内側面と隣接する第2の内側面により形成される第1角部近傍に上記センサを固設し、該センサに取り付けたアームを略対角状に配設し、該アームが水平状態のときに、該アーム先端部のフロートが前記第1角部の対角線上の第2角部に近接するようにアームの長さを設定し、且つ、縦長形状の燃料タンクの使用に供してなることを特徴とする燃料残量検出装置。 - 上記センサを上記第1角部に近接させて取り付け、上記アームを第1角部と第2角部の略対角線上に配設した請求項1記載の燃料残量検出装置。
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