JP4061831B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂ランスによって端子金具を抜止め保持するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂ランスによって端子金具を抜止め保持するコネクタとしては、例えば、特開平10−294145号公報に開示されているものがある。このコネクタは、コネクタハウジングのキャビティ内にその内壁に沿うように樹脂ランスを形成し、キャビティ内に挿入した雄端子金具に樹脂ランスの突起を係止させる構造になっている。また、コネクタハウジングの前端面には、雄端子金具のタブが挿通されるタブ挿通孔がキャビティと連通して開口されているとともに、コネクタハウジングを金型成形する際に、その金型のうちの樹脂ランス成形部を型抜きした痕跡としての型抜き孔が開口されている。
【0003】
ここで、雄端子金具と樹脂ランスが互いに係止し合う関係であって互いに接近して配されていることから、タブ挿通孔と型抜き孔も互いに接近しており、そのため、コネクタハウジングの前端面上において、双方の孔が互いに連通した1つの開口部となっている。したがって、タブがタブ挿通孔から型抜き孔側へ進入することを規制する手段が必要となる。そこで、上記公報のものでは、図8に示すように、タブ挿通孔100の開口幅は、型抜き孔101の開口幅よりも幅広とされていて、その寸法差により、タブ挿通孔100の孔縁部のうち型抜き孔101と連通する孔縁部が、タブ挿通孔100に挿通されたタブ102を係止させることでそのタブ102が型抜き孔101側へ進入することを阻止する規制部103とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、コネクタの小型化が進んでいるのであるが、小型化を図る際には次のように問題がある。即ち、端子金具は比較的剛性の高い金属材料からなるのでその幅寸法を十分に小さくすることが可能であるが、それに対して、樹脂ランスの場合は、金属製の端子金具に比べて剛性が低いので、幅を狭くすると基端部から捲れるように破壊される虞があることから、幅寸法を小さくすることには限界がある。そのため、小型化を進めたときに、図9に示すように、タブ挿通孔110の開口幅が型抜き孔111の開口幅と同じ幅かそれよりも狭い幅とせざるを得ない場合が考えられる。このようになると、タブ挿通孔110の孔縁部に上記のような規制部を形成することができないので、タブ挿通孔110に挿通されているタブ112が型抜き孔111側へ進入する虞があり、ひいては、雄端子金具113の姿勢を安定させることができなくなる等の不具合を来すことになる。
【0005】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、タブが型抜き孔側へ進入するのを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、 合成樹脂製のコネクタハウジングと、このコネクタハウジング内に形成されたキャビティと、前記コネクタハウジングの前端面において前記キャビティと連通するように開口され、前記キャビティ内に挿入されるタブを僅かなクリアランスだけを空けた状態で挿通させるタブ挿通孔と、前記キャビティの内壁に沿うように形成され、前記キャビティに挿入された端子金具に係止することでその端子金具を抜け止め保持する樹脂ランスと、この樹脂ランスを金型成型する際に形成され、前記コネクタハウジングの前端面において前記タブ挿通孔と連通するように開口された型抜き孔とを備え、前記タブ挿通孔の開口幅が前記型抜き孔の開口幅とほぼ同じ幅かそれよりも狭い幅となっているコネクタであって、前記コネクタハウジングの前端面において、前記型抜き孔を、前記タブ挿通孔に対しその双方の孔の並び方向と直交する方向へオフセットした配置とすることにより、前記型抜き孔のオフセット方向に張り出した形態であって、前記タブ挿通孔に挿通されているタブの前記型抜き孔側への変位を規制する規制部を形成した構成としている。
【0007】
請求項2の発明は、互いに連通する前記タブ挿通孔と前記型抜き孔の組が幅方向に複数組並列して配されている請求項1のものにおいて、前記タブ挿通孔に対する前記型抜き孔のオフセット方向が、全ての型抜き孔において同じ方向とされている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
型抜き孔とタブ挿通孔をその並び方向と直交する方向へオフセットした配置とすることで形成した規制部により、タブの型抜き孔側への変位を規制することができる。尚、オフセット配置に伴って樹脂ランスと端子金具もオフセットすることになるが、樹脂ランスと端子金具との間で幅方向の係止代が確保される限り、樹脂ランスによる端子金具の抜止め機能が失われることはない。
【0009】
[請求項2の発明]
タブ挿通孔と型抜き孔の組が複数組幅方向に並列されているが、型抜き孔のオフセット方向は全て同じであるので、オフセット配置にしたことによるコネクタハウジング全体としての拡幅寸法は、1組のタブ挿通孔と型抜き孔におけるオフセット寸法と同じ寸法に抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
【0011】
本実施形態では、互いに嵌合可能な雄側コネクタ10と雌側コネクタ30に適用した例を説明する。
<雄側コネクタ10>
雄側コネクタ10は、複数の雄端子金具11と、この雄端子金具11を収容する合成樹脂製の雄側コネクタハウジング17とから構成される。雄端子金具11は、角筒部12と、この角筒部12から前方に細長く延出するタブ13と、角筒部12から後方に延出する電線圧着部14とからなり、電線圧着部14には電線15が圧着により接続されている。また、角筒部12には、その上面壁及び正面に向かって左側(雄端子金具11自身にとっては右側)の側壁の上端部を切欠することによって係止孔16が形成されている。
【0012】
雄側コネクタハウジング17内には、図1に示すように、6室(本実施形態では6室としたが、5室以下や7室以上とすることもできる)のキャビティ18が左右方向に一定のピッチで並列して形成されている。尚、以下の説明において左右方向と幅方向とは同義で用いる。各キャビティ18は全体として前後方向に長く、その横断面形状は概ね方形である。キャビティ18の後端部は雄側コネクタハウジング17の後端面に端子挿入口19として開口されているとともに、キャビティ18の前端部は、雄側コネクタハウジング17の前端面においてタブ挿通孔20として開口されている。このタブ挿通孔20には、キャビティ18に挿入された雄端子金具11のタブ13が僅かなクリアランスだけを空けた状態で挿通される。タブ挿通孔20の上下方向開口寸法は、キャビティ18の上下寸法よりも小さく、高さ方向(上下方向)におけるタブ挿通孔20の位置はキャビティ18のほぼ中間高さとされている。また、タブ挿通孔20の左右方向の開口寸法はキャビティ18の幅寸法よりも小さく、左右方向におけるタブ挿通孔20の位置はキャビティ18のほぼ中央位置とされている。
【0013】
キャビティ18の天井壁には、前方へ片持ち状に延出する形態の樹脂ランス21が形成されている。樹脂ランス21は、下方に突出する突起22を有し、この突起22がキャビティ18内における雄端子金具11の挿入空間内に突出している。したがって、後方からキャビティ18内へ雄端子金具11を挿入する過程では、突起22が雄端子金具11と干渉することによって樹脂ランス21が上方へ弾性撓みし、雄端子金具11が正規の挿入位置に達すると、樹脂ランス21が下方へ弾性復帰して突起22が雄端子金具11の係止孔16に係止し、その係止作用によって雄端子金具11が抜止め状態に保持される。
【0014】
さて、この樹脂ランス21は、雄側コネクタハウジング17を金型(図示せず)によって成型する際に、同時に形成されるのであるが、その際に、樹脂ランス21を形成するための金型の一部が前方へ型抜きされるため、その型抜きによって、雄側コネクタハウジング17内には、その前端面に開口する型抜き孔23が形成されている。樹脂ランス21はその突起22をキャビティ18内に進出させていて、前方から視ると(型抜き方向と平行に視ると)、図3に示すように、突起22の一部が雄端子金具11のタブ13の一部と重なる状態となっている。したがって、型抜き孔23とその下方に位置するタブ挿通孔20とは、雄側コネクタハウジング17の前端面上において互いに連通し、且つ部分的に双方の孔20,23が重なる形態(部分的に開口領域を共通させた形態)で開口している。
【0015】
ここで、左右方向におけるタブ挿通孔20の開口幅寸法と、型抜き孔23の開口幅寸法とは、互いに同じ寸法とされている。これは、雄側コネクタ10を小型化する際に、比較的剛性の高い金属材料からなる雄端子金具11についてはそのタブ13の幅寸法を十分に小さくすることが可能であるのに対し、樹脂ランス21の場合は、金属製に比べて剛性が低いので破壊強度(換言すると、雄端子金具11を抜け止めする機能の信頼性)を確保するためにはあまり幅を狭くすることができない、という事情によるものである。
【0016】
さて、上記のようにタブ挿通孔20と型抜き孔23とが互いに上下に並んだ状態で連通する関係にあり、且つそのタブ挿通孔20と型抜き孔23の開口幅が互いに同じ寸法である場合、タブ挿通孔20に挿通されているタブ13が型抜き孔23側へ変位することが懸念され、もし、タブ13が型抜き孔23側へ向けて上方へ変位すると、キャビティ18内の雄端子金具11が前傾姿勢に傾くことになる。
【0017】
そこで、本実施形態ではその対策が施されている。即ち、キャビティ18に対する樹脂ランス21の位置を、雄側コネクタ10の正面に向かって左方向(タブ挿通孔20と型抜き孔23の並び方向である上下方向に対して直交する方向)へオフセットさせるとともに、タブ挿通孔20に対して型抜き孔23をオフセットさせている。このタブ挿通孔20に対する型抜き孔23のオフセット方向及び寸法は、キャビティ18に対する樹脂ランス21のオフセット方向と同じ方向及び寸法である。また、このオフセット寸法は、タブ挿通孔20及び型抜き孔23の開口幅寸法よりも小さく、本実施形態では、開口幅寸法に対してオフセット量をほぼ1/4程度としている。また、オフセットに伴って樹脂ランス21が雄端子金具11に対して幅方向へずれて係止されるが、幅方向における樹脂ランス21の位置が雄端子金具11の角筒部12から外れることはない。換言すると、樹脂ランス21の側面が雄端子金具11の角筒部12の側面よりも外側に突出することはない。さらに詳細には、樹脂ランス21の左側面の位置は、雄端子金具11の角筒部12を構成する向かって左側の側壁の壁厚の範囲内に位置している。
【0018】
上記のようにタブ挿通孔20に対して型抜き孔23を、双方の孔20,23の並び方向(上下方向)と直交する幅方向(雄側コネクタハウジング17に向かって左方向)へオフセットさせたことにより、タブ挿通孔20の向かって右側の開口縁の上端から左方(型抜き孔23のオフセット方向と同じ方向)に張り出す規制部24が形成されている。この規制部24は、タブ挿通孔20の開口縁の一部を構成するように張り出しており、タブ挿通孔20内に挿通されているタブ13が上方(型抜き孔23側)へ変位しようとしたときには、そのタブ13の向かって右上端部が規制部24に当接することによって上方(型抜き孔23側)への変位が規制される。
【0019】
尚、雄側コネクタハウジング17の正面視形状は左右対称であり、6室のキャビティ18及びタブ挿通孔20は、雄側コネクタハウジング17の左右方向の中心線Cmに関して左右対称な配置となっている。したがって、タブ挿通孔20に対してオフセットされている樹脂ランス21及び型抜き孔23は、雄側コネクタハウジング17の中心線Cmに関して非対称な配置となっている。
<雌側コネクタ30>
雌側コネクタ30は、複数の雌端子金具31と、この雌端子金具31を収容する合成樹脂製の雌側コネクタハウジング37とから構成される。雌端子金具31は、角筒部32と、この角筒部32から後方に延出する電線圧着部34とからなり、電線圧着部34には電線35が圧着により接続されている。角筒部32には、その上面壁及び左右両側壁の上端部を切欠することによって係止孔36が形成されている。また、角筒部32の内部には、その上面壁との間でタブ13を弾性的に挟圧するための弾性接触片33が設けられている。
【0020】
雌側コネクタハウジング37内には、図5に示すように、雄側コネクタハウジング17と同じく6室のキャビティ38が左右方向に一定のピッチで並列して形成されている。キャビティ38の後端部は雌側コネクタハウジング37の後端面に端子挿入口39として開口されているとともに、キャビティ38の前端部は、雌側コネクタハウジング37の前端面においてタブ挿通孔40として開口されている。このタブ挿通孔40の左右方向の開口幅寸法は雄側コネクタ10のタブ挿通孔20の開口幅寸法とほぼ同じ寸法であり、この雌側のタブ挿通孔40には、その前方から雄端子金具11のタブ13が挿入されるようになっている。また、タブ挿通孔40の左右方向の開口寸法はキャビティ38の幅寸法よりも小さく、左右方向におけるタブ挿通孔40の位置はキャビティ38のほぼ中央位置とされている。
【0021】
キャビティ38の天井壁には、前方へ片持ち状に延出する形態の樹脂ランス41が形成されている。樹脂ランス41は、下方に向けてキャビティ38内における雌端子金具31の挿入空間内に突出する突起42を有する。後方からキャビティ38内へ雌端子金具31を挿入する過程では、突起42が雌端子金具31と干渉することによって樹脂ランス41が上方へ弾性撓みし、雌端子金具31が正規の挿入位置に達すると、樹脂ランス41が、下方へ弾性復帰してその突起42を雌端子金具31の係止孔36に係止させ、もって、雌端子金具31が抜止め状態に保持される。
【0022】
さて、この樹脂ランス41も、雄側コネクタ10の樹脂ランス21と同様、雌側コネクタハウジング37を金型成型する際に、同時に形成されることから、雌側コネクタハウジング37内にはその前端面に開口する型抜き孔43が形成されている。この型抜き孔43とその下方に位置するタブ挿通孔40とは、雌側コネクタハウジング37の前端面上において互いに連通し、且つ部分的に双方の孔40,43が重なる形態、即ち、部分的に開口領域を共通させた形態で開口している。
【0023】
この雌側コネクタ30においても、雄側コネクタ10と同様、左右方向におけるタブ挿通孔40の開口幅寸法と、型抜き孔43の開口幅寸法とが、互いに同じ寸法とされているため、雄側のタブ13がタブ挿通孔40に挿通されようとするときにそのタブ13が型抜き孔43側へ変位することを防止する手段が講じられている。即ち、キャビティ38に対する樹脂ランス41の位置を、雌側コネクタ30の正面に向かって右方向(タブ挿通孔40と型抜き孔43の並び方向である上下方向に対して直交する方向であり、雄側コネクタ側におけるオフセット方向とは逆方向)へオフセットさせるとともに、タブ挿通孔40に対して型抜き孔43をオフセットさせている。このタブ挿通孔40に対する型抜き孔43のオフセット方向及び寸法は、キャビティ38に対する樹脂ランス41のオフセット方向と同じ方向及び寸法である。また、このオフセット寸法は、雄側コネクタ10側と同様であり、幅方向における樹脂ランス41の位置は雌端子金具31の角筒部32からは外れていない。
【0024】
上記のようにタブ挿通孔40に対して型抜き孔43を、双方の孔40,43の並び方向(上下方向)と直交する幅方向(雌側コネクタハウジング37に向かって右方向)へオフセットさせたことにより、タブ挿通孔40の向かって左側の開口縁の上端から右方(型抜き孔43のオフセット方向と同じ方向)に張り出す規制部44が形成されている。この規制部44は、タブ挿通孔40の開口縁の一部を構成するように張り出しており、タブ挿通孔40内に挿通されようとするタブ13が上方(型抜き孔43側)へ変位しようとしたときには、そのタブ13の向かって左上端部が規制部に当接することによって上方(型抜き孔43側)への変位が規制される。
【0025】
尚、雌側コネクタハウジング37の正面視形状は左右対称であり、6室のキャビティ38及びタブ挿通孔40は、雌側コネクタハウジング37の左右方向の中心線Cfに関して左右対称な配置となっている。したがって、タブ挿通孔40に対してオフセットされている樹脂ランス41及び型抜き孔43は、雌側コネクタハウジング37の中心線Cfに関して非対称な配置となっている。
上述のように本実施形態では、タブ挿通孔20,40と型抜き孔23,43が同じ開口幅で互いに連通しているのであるが、型抜き孔23,43とタブ挿通孔20,40をその並び方向と直交する方向へオフセットした配置とすることにより、タブ13の型抜き孔23,43側への変位を規制する規制部24,44を形成したので、タブ挿通孔20内に挿通されているタブ13が型抜き孔23内に進入することが防止される。
【0026】
尚、このオフセット配置に伴って樹脂ランス21と雄端子金具11、及び樹脂ランス41と雌端子金具31もオフセットすることになるが、樹脂ランス21と雄端子金具11との間、及び樹脂ランス41と雌端子金具31との間では幅方向において突起22,42と係止孔16,36との係止代が確保されているので、オフセットしたことに起因して樹脂ランス21,41による雄端子金具11及び雌端子金具31の抜止め機能が失われる、ということはない。
【0027】
特に、樹脂ランス21と雄端子金具11との係止代、及び樹脂ランス41と雌端子金具31との係止代については、樹脂ランス21,41が雄端子金具11または雌端子金具31からはみ出さないようにオフセット寸法を設定しているので、樹脂ランス21,41の突起22,42がその全幅領域に亘って係止孔16,36の孔縁に係止するようになっている。つまり、樹脂ランス21,41の係止可能領域を最大限有効に利用しているので、オフセットしない場合と同程度の高い抜止め信頼性が確保されている。
【0028】
また、互いに連通するタブ挿通孔20,40と型抜き孔23,43の組が幅方向に6組並列して配されているが、タブ挿通孔20,40に対する型抜き孔23,43のオフセット方向は、全ての型抜き孔23,43において同じ方向(向かって左方向)であり、且つそのオフセット寸法も全ての型抜き孔23,43において互いに同じ寸法とされている。したがって、オフセット配置にしたことによる雄側コネクタハウジング17全体としての拡幅寸法及び雌側コネクタハウジング37全体としての拡幅寸法は、1組のタブ挿通孔20,40と型抜き孔23,43におけるオフセット寸法と同じ寸法に抑えられている。
【0029】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では全ての型抜き孔のオフセット方向を同じ方向としたが、本発明によれば、各型抜き孔を個々別々の方向にオフセットさせてもよい。
【0030】
(2)上記実施形態ではコネクタハウジングの幅方向中心線に関して複数のタブ挿通孔(キャビティ)を対称な配置にするとともに、これらのタブ挿通孔に対して型抜き孔をオフセットさせたが、本発明によれば、コネクタハウジングの幅方向中心線に関して複数の型抜き孔(樹脂ランス)を対称な配置にするとともに、これらの型抜き孔に対してタブ挿通孔をオフセットさせてもよい。
(3)上記実施形態ではタブ挿通孔の開口幅と型抜き孔の開口幅をほぼ同じ寸法である場合について説明したが、本発明は、タブ挿通孔の開口幅が型抜き孔の開口幅よりも幅狭である場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における雄側コネクタの正面図
【図2】雄側コネクタの縦断面図
【図3】雄側コネクタの部分拡大正面図
【図4】樹脂ランスと雄端子金具との係止状態をあらわす横断面図
【図5】雌側コネクタの正面図
【図6】雌側コネクタの縦断面図
【図7】雌側コネクタの部分拡大正面図
【図8】従来例の正面図
【図9】従来例の正面図
【符号の説明】
10…雄側コネクタ
11…雄端子金具
17…雄側コネクタハウジング
18…キャビティ
20…タブ挿通孔
21…樹脂ランス
23…型抜き孔
24…規制部
30…雌側コネクタ
31…雌端子金具
37…雌側コネクタハウジング
38…キャビティ
40…タブ挿通孔
41…樹脂ランス
43…型抜き孔
44…規制部

Claims (2)

  1. 合成樹脂製のコネクタハウジングと、
    このコネクタハウジング内に形成されたキャビティと、
    前記コネクタハウジングの前端面において前記キャビティと連通するように開口され、前記キャビティ内に挿入されるタブを僅かなクリアランスだけを空けた状態で挿通させるタブ挿通孔と、
    前記キャビティの内壁に沿うように形成され、前記キャビティに挿入された端子金具に係止することでその端子金具を抜け止め保持する樹脂ランスと、
    この樹脂ランスを金型成型する際に形成され、前記コネクタハウジングの前端面において前記タブ挿通孔と連通するように開口された型抜き孔とを備え、
    前記タブ挿通孔の開口幅が前記型抜き孔の開口幅とほぼ同じ幅かそれよりも狭い幅となっているコネクタであって、
    前記コネクタハウジングの前端面において、前記型抜き孔を、前記タブ挿通孔に対しその双方の孔の並び方向と直交する方向へオフセットした配置とすることにより、前記型抜き孔のオフセット方向に張り出した形態であって、前記タブ挿通孔に挿通されているタブの前記型抜き孔側への変位を規制する規制部を形成したことを特徴とするコネクタ。
  2. 互いに連通する前記タブ挿通孔と前記型抜き孔の組が幅方向に複数組並列して配されている請求項1のものにおいて、前記タブ挿通孔に対する前記型抜き孔のオフセット方向が、全ての型抜き孔において同じ方向とされていることを特徴とするコネクタ。
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