JP4060877B2 - 雨雪防御体 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の運転席などの窓ガラスに付着して視界を遮る雨、雪を防御して、良好な視界を継続して見ることが出来る雨雪防御体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、車体の運転席などの窓ガラスに付着した雨は、ワイパーを作動させて除去している。ワイパーの動作は上下又は左右の円状に動く往復動であり、雨の付着していないはっきりした視界は、間欠的にしか見ることは出来ない。そしてワイパーが雨を除去する時は、運転者の目の前を横切ることになるので目障りである。窓ガラスに付着した雨を除去するためにワイパーの長さは、窓ガラスの幅の略二分の一の長さが必要となり、安全運転に必要としない視界の部分の雨も除去している。窓ガラスの視界は横方向には広い方が望ましいが、上下方向は水平線を中心にして、下方に広く上方には幾分広い視界が確保出来れば十分である。
【0002】
特開2003−291786は自動車の前面ガラスの下部にノズルを配置し、このノズルを上下動させながらガラス面に圧搾エアーを吹き付けて雨水を飛散させるものであるが、ノズルを取り付けた棒は視界を横切り、圧搾エアーを吹き付けた部分の雨水だけを飛散させることになるので、範囲は狭く視界を継続して見ることは出来ない。特開2001−26258は車両のボンネットとエンジンルームの隙間から吸入された空気を、フロントガラス前面に設けた噴射ノズルからガラス全面に噴射する構造であるが、噴射ノズル近傍の降雨、水滴しか除去することは出来ない。特開平10−211869は圧縮空気と車両走行中の風圧を利用したものであるが、このエアーワイパーの取り付け位置からのエアーでは、ガラス全面の雪、水滴を除去することは出来ない。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−291786
【特許文献2】
特開2001−26258
【特許文献3】
特開平10−211869
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワイパーを使用せずに車体の運転席などの窓ガラスから良好な視界を継続して見るために、車体の運転席の窓ガラス(採光材)の視界が見える範囲に雨を付着出来ないように雨を吹き飛ばす雨雪防御体である。これは、窓ガラスの車体外側に、一枚又は複数枚の透明なガラス(雨防板)を採光材の面に相対するように隙間を空けて設け、車体が走行時に受ける風圧以上の強い風力の気体を車体内に設けた気体噴出口から透明なガラスの隙間を通って噴出させ、透明なガラスの先端から透明なガラス及び窓ガラスに向けて継続して吹き付けると言う原理を用いている。この透明なガラスの採光材に相対する長さは、採光材を離れるに従って階段状に短くされていて、この透明なガラスの両側端は窓枠の両側部に接合されているか又は摺動・移動可能にして設けている。また気体は車体内の空気、圧搾空気、車体のエンジンの排気ガス又は水素エンジンの排気ガス(以下、空気と言う)などである。このようにして、降雨の中を良好な視界を継続して見ながら走行することが出来る雨雪防御体を提供することを目的としている。
【0005】
本発明は、車体の運転席などの窓ガラスに付着して視界を遮る雨、雪を防御して、良好な視界を継続して見ることが出来るようにすることを課題としたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
そこで、本発明の請求項1記載の雨雪防御体(以下、本発明1と言う)は、採光材1が嵌った車体、船体又は機体(以下、車体と言う)の窓枠2の上端部3から下方に向けて、或いは下端部4から上方に向けて、採光材1に対して車体外側に、複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・が設けられていて、この時、複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・の面は、採光材1の面に相対するように隙間17、17・・・を空けて設け、それによって上記雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成され、上記雨防板11、12、13・・・の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板11、12、13・・・の両側端14、14・・・は窓枠2の両側部5、5に接合されていて、さらに車体内の一箇所乃至複数箇所に気体噴出口8、8・・・を設け、この気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成されていることを特徴としている。
【0007】
第1/1図は、実施の形態の一例として、本発明1の雨雪防御体の図である。採光材1が嵌った車体の窓枠2の下端部4から上方に向けて、採光材1に対して車体外側に、3枚の透明な雨防板11、12、13を設け、各々の透明な雨防板11、12、13の面は、採光材1の面に相対するように各々隙間17、17、17を空けて設けられ、それによって雨防板11、12、13の先端15、15、15に雨防スリット18、18、18が形成され、雨防板11、12、13の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、雨防板11、12、13の両側端14、14・・・は窓枠2の両側部5、5・・・に接合されていて、さらに車体内の3箇所に気体噴出口8、8、8が設けられ、雨防板11、12、13の下端部10及び両側端14、14の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられていることを示している。
【0008】
第1/2図は、本発明1の第1/1図のAA線による断面図であり、雨雪防御体の原理を示している。採光材1及び雨防板11、12、13の表面に雨が降ってきた時に、矢印が示すように車体内に設けた気体噴出口8、8、8から、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着出来ない強い風力の空気を吹き出し、この空気が隙間17、17、17を通過して雨防板11、12、13の先端15、15、15に設けた雨防スリット18、18、18から、採光材1及び雨防板11、12の表面に沿って、後方上方に吹き出す強い風力によって雨を吹き飛ばし、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着することを防御することが出来る。高速走行している車体内から後方上方に吹き上げる強い風速に、車体の走行速度が加わり作用効果が向上する。従って運転者の目線7には雨が付着していない採光材1及び雨防板11、12の部分を通して良好な視界を継続して見ることが出来る。
【0009】
本発明1の雨防板11、12、13の形状は、採光材1の面の形状に合わせて様々な形状にすることが出来る。雨防板11、12、13の取り付け枚数及び雨防スリット18の間隔は、採光材1の大きさに対応して変えることが出来る。雨防板11、12、13の先端15、15、15は水平方向の直線に限定することなく、運転者の目線7に良好な視界が見える形状であれば良い。ガラスの両面に撥水加工又は付着防止加工をすることによって、採光材1及び雨防板11、12、13の表面の水を吹き飛ばし易くなる。また車体内に液体噴出口を設け、隙間17、17・・・内を通過している空気中に水又は洗浄液を噴出し、採光材1及び雨防板11、12、13の表面又は内面を洗浄することも出来る。吹き出す空気を加熱することによって、採光材1及び雨防板11、12、13が加熱され、水を蒸発し易くすることが出来る。採光材1及び雨防板11、12、13内に熱線用線体を設けることも出来る。気体噴出口8、8から空気を噴出してない時、雨防スリット18は上方に向けて開口しているので、雨、雪が隙間17内に浸入してくるが、車体内に開閉自在の排水口を設けることによって水を排水することが出来る。雨防板11、12、13を雨防枠16近傍で略水平方向に切断し、その切断辺に蝶番を取り付け、雨防板11、12、13を開閉可能にすることによって隙間17内を掃除することが出来る。この雨防板11、12、13の材質としては、採光材1と同一のガラス、プラスチックの透明な材料である。
【0010】
第2/1図は、実施の形態の一例として、本発明1の雨雪防御体を車体の後方の窓枠2に取り付けた図である。採光材1が嵌った車体の後方の窓枠2の上端部3から下方に向けて、採光材1に対して車体外側に、2枚の透明な雨防板11、12を設け、各々の透明な雨防板11、12の面は、採光材1の面に相対するように各々隙間17、17を空けて設け、それによって雨防板11、12の先端15、15に雨防スリット18、18が形成され、雨防板11、12の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、雨防板11、12の両側端14、14・・・は窓枠2の両側部5、5・・・に接合されていて、さらに天井内の2箇所に気体噴出口8、8が設けられ、雨防板11、12の上端部9及び両側端14、14の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられていることを示している。
【0011】
第2/2図は、本発明1の第2/1図のBB線による断面図であり、雨雪防御体の原理を示している。採光材1及び雨防板11、12の表面に雨が降ってきた時に、矢印が示すように天井内に設けた気体噴出口8、8から、雨が採光材1及び雨防板11の表面に付着出来ない強い風力の空気を吹き出し、この空気が隙間17、17を通過して雨防板11、12の先端15、15に設けた雨防スリット18、18から、採光材1及び雨防板11の表面に沿って後方下方に吹き出す強い風力によって雨を吹き飛ばし、雨が採光材1及び雨防板11の表面に付着することを防御することが出来る。従って運転者の目線7には後方の窓から、雨が付着していない採光材1及び雨防板11の部分を通して後方の良好な視界を継続して見ることが出来る。雨防板11、12、13が下方に向けて取り付けられ、雨防スリット18は下方に向けて開口しているので、気体噴出口8、8から空気を噴出していない時は、雨、雪、塵などが隙間17内に浸入し難い構造と成っている。
【0012】
第3/1図は、実施の形態の一例として、本発明1の変形の雨雪防御体の図である。窓枠2が略垂直に取り付けられている車体の窓枠2の上端部3から下方に向けて、採光材1に対して車体外側に、3枚の透明な雨防板11、12、13を設けられていて、各々の透明な雨防板11、12、13の面は、採光材1の面に相対するように各々隙間17、17、17を空けて設け、それによって雨防スリット18、18、18が形成され、雨防板11、12、13の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、雨防板11、12、13の両側端14、14・・・は窓枠2の両側部5、5に接合されていて、さらに天井内の3箇所に気体噴出口8、8、8が設けられ、雨防板11、12、13の上端部9及び両側端14、14の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられていることを示している。雨防板11、12、13が下方に向けて取り付けられ、雨防スリット18は下方に向けて開口しているので、気体噴出口8、8から空気を噴出していない時は、雨、雪、塵などが隙間17内に浸入し難い構造と成っている。
【0013】
第3/2図は、本発明1の第3/1図のCC線による断面図であり、変形の雨雪防御体の原理を示している。採光材1及び雨防板11、12、13の表面に雨が降ってきた時に、矢印が示すように天井内に設けた気体噴出口8、8、8から、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着出来ない強い風力の空気を吹き出し、この空気が隙間17、17、17を通過して雨防板11、12、13の先端15、15、15に設けた雨防スリット18、18、18から、採光材1及び雨防板11、12の表面に沿って下方に吹き出す強い風力によって雨を吹き飛ばし、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着することを防御することが出来る。従って運転者の目線7には雨が付着していない採光材1及び雨防板11、12の部分を通して良好な視界を継続して見ることが出来る。この本発明1の雨雪防御体は、車体の窓枠2の採光材1が略垂直に取り付けられているバス、トラック、電車、船などに適している。
【0014】
第4/1図は、実施の形態の一例として、本発明1の変形の雨雪防御体の図である。窓枠2が略垂直に取り付けられている車体の窓枠2の下端部4から上方に向けて、採光材1に対して車体外側に、3枚の透明な雨防板11、12、13を設け、各々の透明な雨防板11、12、13の面は、採光材1の面に相対するように各々隙間17、17、17を空けて設け、それによって雨防スリット18、18、18が形成され、雨防板11、12、13の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、雨防板11、12、13の両側端14、14・・・は窓枠2の両側部5、5に接合されていて、さらに車体内の3箇所に気体噴出口8、8、8が設けられ、雨防板11、12、13の下端部10及び両側端14、14の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられていることを示している。
【0015】
第4/2図は、本発明1の第4/1図のDD線による断面図であり、変形の雨雪防御体の原理を示している。採光材1及び雨防板11、12、13の表面に雨が降ってきた時に、矢印が示すように車体内に設けた気体噴出口8、8、8から、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着出来ない強い風力の空気を吹き出し、この空気が隙間17、17、17を通過して雨防板11、12、13の先端15、15、15に設けた雨防スリット18、18、18から、採光材1及び雨防板11、12の表面に沿って上方に吹き出す強い風力によって雨を吹き飛ばし、雨が採光材1及び雨防板11、12の表面に付着することを防御することが出来る。従って運転者の目線7には雨が付着していない採光材1及び雨防板11、12の部分を通して良好な視界を継続して見ることが出来る。
【0016】
本発明の請求項2記載の雨雪防御体(以下、本発明2と言う)は、採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも上方の天井内又は下方の車体内に伸びた長い各々一本の枠体19、19を取り付け、この各々の枠体19、19に透明な風防板20を摺動可能にして嵌め込み、この透明な風防板20によって上記窓枠2を密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0017】
第5/1図は、実施の形態の一例として、本発明2の雨雪防御体の図である。採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも下方の車体内に長い各々一本の枠体19、19を取り付け、各々の枠体19、19に透明な風防板20を摺動可能にして嵌め込み、雨防板11、12、13の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられていて、この風防板20によって窓枠2を密閉出来ることを示している。
【0018】
第5/2図は、本発明2の第5/1図のEE線による断面図であり、気体噴出口8、8から空気が噴出していない時に風防板20で窓枠2を密閉して雨、雪、塵の浸入を防止し、雨の降っていない時に風防板20で雨防板11、12、13の上を密閉することによって、車体の走行時の空気抵抗を減少させることが出来ることを示している。第5/3図は、実施の形態の一例として、本発明2の摺動装置41の図である。風防板20の両端部に取り付けたラックギア45に歯車44を噛み合わせ、この歯車44をモーター46の回転によって風防板20を摺動させ、この風防板20によって雨防板11、12、13の全面を密閉又は全開にすることが出来る。
【0019】
本発明の請求項3記載の雨雪防御体(以下、本発明3と言う)は、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板(11)又は複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)を設けられていて、この時、上記雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側端(14、14・・・)が、窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防板11、12、13・・・の一方端は上記窓枠2の上端9又は下端10から車体内に延設されており、上記雨防板11、12、13・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の移動装置21、21・・・が連結されており、上記移動装置21、21・・・によって上記雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成され、上記移動装置21、21・・・を稼動することにより、上記雨防板11、12、13・・・を採光材1及び隣の雨防板11、12、13・・・に接近させて上記隙間17、17・・・が狭められ、それにより上記雨防板11、12、13・・・の面又は先端15、15・・・が、採光材1及び隣の雨防板11、12、13・・・の面に密着し、上記雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0020】
第6/1図は、実施の形態の一例として、本発明3の雨雪防御体の図である。本発明3の雨防板11、12、13の両側端14、14・・・が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに当接されていて、其々の雨防板11、12、13の一方端は窓枠2の下端部から車体内に延設されており、この其々の一方端は車体内に設けられた移動装置21、21・・・が連結され、雨防板11、12、13の先端15、15、15に雨防スリット18、18、18が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に気体噴出口8、8、8が設けられ、強い空気を噴出すことが出来るように成され、この移動装置21、21・・・が稼動することにより、雨防板11、12、13を採光材1及び隣の雨防板11、12に接近させて隙間17、17、17が狭められ、それにより雨防板11、12、13の面又は先端15、15、15が採光材1の面及び隣の雨防板11、12に密着し、雨防スリット18、18、18を密閉可能と成されていることを示している。
【0021】
第6/2図は、本発明3の第6/1図のFF線による断面図であり、雨雪防御体の原理を示している。本発明3の雨雪防御体は雨防板11、12、13に移動装置21を連結している点が本発明1との相違点となり、雨を防御する原理は第1/2図、第2/2図、第3/2図、第4/2図で説明している本発明1と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0022】
実施の形態の一例として、第7/1図、第7/2図、第7/3図は、本発明3の移動装置21の形態を示している。この移動装置21が稼動して雨防板11の移動する方向は限定されない。第7/1図は、雨防板11の側端14に、車体内及び窓枠2の側部5内に設けた移動装置21、21を連結させ、雨防板11が斜め方向に移動して雨防スリット18を開閉可能にしている。第7/2図は、移動装置21によって雨防板11を略水平方向に移動可能にして連結させ、雨防スリット18を開閉可能にしている。第7/3図は、移動装置21によって雨防板11を略垂直方向に移動可能にして連結させ、雨防スリット18を開閉可能にしている。実施の形態の一例として、この移動装置21、21・・・は、各々のガイド部42、42・・・に各々の摺動体43、43・・・を嵌め込み、モーター46、46・・・によって摺動体43、43・・・を摺動させ、雨防板11の先端15に設けた雨防スリット18を、雨の降っている時に隙間17を広げて開口することが出来る。雨の降っていない時は雨防スリット18を密閉して塵、雨、雪の浸入を防止し、走行中の空気抵抗を減少させることが出来る。
【0023】
本発明の請求項4記載の雨雪防御体(以下、本発明4と言う)は、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板(11)又は複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)を設けられていて、この時、上記雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側端(14、14・・・)が、窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防板11、12、13・・・の一方端は上記窓枠2の上端9又は下端10から車体内に延設されており、上記雨防板11、12、13・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の傾斜装置24、24・・・が連結されており、上記傾斜装置24、24・・・によって上記雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出され、上記傾斜装置24、24・・・を稼動することにより、上記雨防板11、12、13・・・を採光材1及び隣の雨防板11、12、13・・・に傾けて上記隙間17、17・・・が狭められ、それにより上記雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・が採光材1及び隣の雨防板11、12、13・・・の面に密着し、上記雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0024】
第8/1図は、実施の形態の一例として、本発明4の雨雪防御体の図である。本発明4の雨防板11、12、13の両側端14、14・・・が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに当接されていて、其々の雨防板11、12、13の一方端は窓枠2の下端部から車体内に延設され、この其々の一方端は車体内に設けられた傾斜装置24、24・・・が連結され、雨防板11、12、13の先端15、15、15に雨防スリット18、18、18が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に気体噴出口8、8、8が設けられ、強い空気を噴出すことが出来るように成され、この傾斜装置24、24・・・が稼動することにより、雨防板11、12、13を採光材1及び隣の雨防板11、12に接近させて隙間17、17、17が狭められ、それにより雨防板11、12、13の面又は先端15、15、15が採光材1の面及び隣の雨防板11、12に密着し、雨防スリット18、18、18を密閉可能と成されていることを示している。
【0025】
第8/2図は、本発明4の第8/1図のGG線による断面図であり、雨雪防御体の原理を示している。本発明4の雨雪防御体は雨防板11、12、13に傾斜装置24を連結している点が本発明1との相違点となり、雨を防御する原理は第1/2図、第2/2図、第3/2図、第4/2図で説明している本発明1と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0026】
実施の形態の一例として、第9/1図、第9/2図は、本発明4の傾斜装置24の原理を示している。第9/1図は、各々の雨防板11、12、13の下端10、10・・・に取り付けた軸受け23、23、23に、車体内に設けた各々の軸22、22、22に軸支させ、雨防板11、12、13の一方端から下方に延設させた支持棒49、49、49の先端に、電動シリンダーを連結させ、この電動シリンダー48、48、48を矢印の示すように斜め上方に押すことによって、雨防板11、12、13を傾斜させ、雨防スリット18、18、18を密閉させている図である。雨の降っていない時に、塵の浸入を防止し、車の走行時の空気抵抗を減少させることが出来る。第9/2図は、電動シリンダー48、48、48を矢印の示すように斜め下方に引くことによって、雨防板11、12、13を傾斜させ、雨防スリット18、18、18を開口させている図である。実施の形態の一例として、雨防板11、12、13に移動装置及び傾斜装置を連結させて、移動・摺動を連動させて、雨防スリット18、18、18の開閉をすることも出来る。
【0027】
本発明の請求項5記載の雨雪防御体(以下、本発明5と言う)は、採光材1が嵌った車体の窓枠2の上端部3から下方に向けて、或いは下端部4から上方に向けて採光材1に対して車体外側に、複数枚の透明板25、26、27・・・の両側部が内側に屈曲した脚部28、29、30・・・を有する複数枚の透明な雨防体32、33、34・・・が設けられていて、この時、上記雨防体32、33、34・・・の面は、採光材1の面に相対するように隙間17、17・・・を空けて設け、それによって上記雨防体32、33、34・・・の先端35、35・・・に雨防スリット18、18・・・が形成され、上記雨防体32、33、34・・・の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部28、29、30・・・の終端31、31・・・は採光材1の外面又は/及び上記窓枠2の両側部5、5に接合されていて、さらに車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成されていることを特徴としている。
【0028】
第10/1図は、実施の形態の一例として、本発明5の雨雪防御体の図である。採光材1が嵌った車体の窓枠2の下端部4から上方に向けて、採光材1に対して車体外側に、3枚の透明板25、26、27の両側部が内側に屈曲した脚部28、29、30を有する3枚の透明な雨防体32、33、34が、各々隙間17、17、17を空けつつ設けられていて、雨防体32、33、34の先端35、35、35に雨防スリット18、18、18が形成され、雨防体32、33、34の採光材1に相対する長さが、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、各々の脚部28、29、30の終端31、31・・・・・・は窓枠2の両側部5、5に接合されていて、雨防体32、33、34の外側に、窓枠2のような雨防枠16が取り付けられ、さらに車体内の一箇所に設けた気体噴出口8から吹き出した空気が、其々の隙間17、17、17を通過して其々の雨防スリット18、18、18から吹き出されるように成されていることを示している。
【0029】
本発明5は、本発明1の雨防板11、12、13の代わりに、透明板25、26、27の両側部が内側に屈曲した脚部28、29、30を有する雨防体32、33、34が窓枠2の両側部5、5に接合されている点が本発明1との相違点となり、雨を防御する原理は第1/2図、第2/2図、第3/2図、第4/2図で説明している本発明1と同一なので、ここでは説明を省略する。本発明5の雨防体32、33、34の脚部28、29、30の取り付け角度、長さは限定さていない。窓枠2の両側部5、5から車外側に透明板25、26、27を突出させて接合することが出来るので、車体の側面の視界を見易くすることが出来る。この雨防体32、33、34・・・の材質としては、採光材1と同一のガラス、プラスチックの透明な材料である。
【0030】
第10/2図は、本発明5の第10/1図のHH線による断面図であり、雨雪防御体の雨防体32、33、34・・・の隙間17、17、17が形成されている形態を示している。第10/3図は、本発明5の第10/2図の部分拡大図であり、雨防体32、33、34・・・の脚部28、29、30を取り付けている。
【0031】
本発明の請求項6記載の雨雪防御体(以下、本発明6と言う)は、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防体32、33、34・・・の一方端は上記窓枠2の上端36又は下端37から車体内に延設され、上記雨防体32、33、34・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の移動装置21、21・・・が連結されており、上記移動装置21、21・・・によって上記雨防体32、33、34・・・の先端35、35・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成され、上記複数の移動装置21、21・・・を稼動することにより、採光材1及び隣の雨防体32、33、34・・・に接近させて上記隙間17、17・・・が狭められ、それにより上記雨防体32、33、34・・・の面又は先端35、35・・・が、採光材1及び隣の雨防体32、33、34・・・の面に密着し、上記雨防スリット18、18・・・を密着可能と成されていることを特徴としている。
【0032】
第11/1図は、実施の形態の一例として、本発明6の雨雪防御体の図である。本発明6の雨防体32、33、34・・・の両脚部28、29、30・・・が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに摺動可能にして設けられていて、其々の雨防体32、33、34の一方端は窓枠2の下端から車体内に延設され、この其々の一方端は車体内に設けられた移動装置21、21・・・に連結され、雨防体32、33、34の先端35、35、35に雨防スリット18、18、18が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に設けた気体噴出口8、8、8から吹き出した強い空気が、其々の隙間17、17、17を通過して雨防スリット18、18、18から吹き出されるように成され、この移動装置21、21・・・が稼動することにより、雨防体32、33、34・・・を採光材1及び隣の雨防体32、33に接近させて隙間17、17、17が狭められ、それにより雨防体32、33、34の面又は先端35、35、35が、採光材1及び隣の雨防体32、33の面に密着し、雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成さていることを示している。
【0033】
本発明6は、本発明3の雨防板11、12、13の代わりに、透明板25、26、27の両側部が内側に屈曲した脚部28、29、30を有する雨防体32、33、34が、窓枠2の両側部5、5に摺動可能にして設けられている点が本発明3との相違点であり、本発明6の移動装置21、21・・・の形態は第7/1図、第7/2図、第7/3図で説明しているので、ここでは省略する。本発明6の移動装置21、21・・・を稼動して雨防スリット18、18、18を開口させることによって、空気を噴出すことが出来る。移動装置21、21・・・を稼動して雨防スリット18、18、18を密閉させた場合、車体の走行時の空気抵抗を減少させ、塵の浸入を防止することが出来る。
【0034】
第11/2図は、本発明6の第11/1図のII線による断面図であり、雨雪防御体の雨防体32、33、34の隙間17、17、17が形成されている形態を示している。第11/3図は、窓枠2の上端部3から下方に取り付けた雨防体32、33、34・・・の両脚部28、29、30が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに摺動可能にして設けられていて、其々の雨防体32、33、34の一方端は窓枠2の下端部4から車体内に延設され、この其々の一方端は車体内に設けられた移動装置21、21・・・に連結され、雨防体32、33、34の先端35、35、35に雨防スリット18、18、18が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に設けた気体噴出口8、8、8から吹き出した強い空気が、其々の隙間17、17、17を通過して雨防スリット18、18、18から吹き出されるように成され、この移動装置21、21・・・が稼動することにより、雨防体32、33、34の先端35、35、35を採光材1及び隣の雨防体32、33の面に密着し、雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成さていることを示している。
【0035】
本発明の請求項7記載の雨雪防御体(以下、本発明7と言う)は、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防体32、33、34・・・の一方端は上記窓枠2の上端36又は下端37から車体内に延設され、上記雨防体32、33、34・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の傾斜装置24、24・・・が連結されており、上記傾斜装置24、24・・・によって上記雨防体32、33、34・・・の先端35、35・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成され、上記傾斜装置24、24・・・を稼動することにより、採光材1及び隣の雨防体32、33、34・・・に傾けて上記隙間17、17・・・が狭められ、それにより上記雨防体32、33、34・・・の先端35、35・・・が採光材1及び隣の雨防体32、33、34・・・の面に密着し、上記雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0036】
第12/1図は、実施の形態の一例として、本発明7の雨雪防御体の図である。本発明7の雨防体32、33、34・・・の両脚部28、29、30・・・が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに摺動可能にして設けられていて、其々の雨防体32、33、34の脚部28、29、30に、車体内及び窓枠2の両側部5、5内に設けられた傾斜装置24、24・・・が連結され、雨防体32、33、34の先端35、35、35に雨防スリット18、18、18が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に設けた気体噴出口8、8、8から吹き出した強い空気が、其々の隙間17、17、17を通過して雨防スリット18、18、18から吹き出されるように成され、この傾斜装置24、24・・・が稼動することにより、雨防体32、33、34・・・を採光材1及び隣の雨防体32、33に接近させて隙間17、17、17が狭められ、それにより雨防体32、33、34の先端35、35、35が、採光材1及び隣の雨防体32、33の面に密着し、雨防スリット18、18・・・を密閉可能と成さていることを示している。本発明7は、本発明3の雨防板11、12、13の代わりに、透明板25、26、27の両側部が内側に屈曲した脚部28、29、30を有する雨防体32、33、34が窓枠2の両側部5、5に摺動可能にして設けられている点が本発明3との相違点であり、本発明6の傾斜装置24、24・・・の形態は第9/1図、第9/2図で説明しているので、ここでは省略する。本発明7の傾斜装置24、24・・・を稼動することにより、雨防体32、33、34を採光材1及び隣の雨防体32、33に接近させて隙間17、17、17が狭められ、それにより雨防体32、33、34の面又は先端35、35、35が、採光材1及び隣の雨防体32、33の面に密着し、雨防スリット18、18、18を密閉することが出来るので、雨の降っていない時の車体の走行時の空気抵抗を減少させ、塵の浸入を防止することが出来る。
【0037】
第12/2図は、本発明7の第12/1図のJJ線による断面図であり、雨雪防御体の雨防体32、33、34・・・の隙間17、17、17が形成されている形態を示している。
【0038】
本発明の請求項8記載の雨雪防御体(以下、本発明8と言う)は、採光材1が嵌った車体の窓枠2の上端部3から下方に向けて、或いは下端部4から上方に向けて、採光材1に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板11又は複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・を設けられていて、この時、一枚の透明な雨防板11又は複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・の面は、採光材1の面に相対するように隙間17、17・・・を空けて設け、この一枚の透明な雨防板11又は複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・の採光材1に相対する長さは、採光材1を離れるに従って階段状に短くされ、この一枚の透明な雨防板11又は複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・の両側端14、14・・・が、窓枠2の両側部5、5に接合されずに当接されている雨雪防御体において、採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも上方又は下方の車体内に伸びた各々一本の長い溝のある溝付き枠38又は各々複数本の溝のある溝付き枠38、39、40・・・が取り付けられ、この溝付き枠38、39、40・・・に上記一枚の透明な雨防板11又は複数枚の透明な雨防板11、12、13・・・を摺動可能にして嵌められていて、この一枚の透明な雨防板11又は複数枚の雨防板11、12、13・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の摺動装置41、41・・・が連結されており、上記摺動装置41、41・・・によって上記雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成され、上記摺動装置41、41・・・を稼動することにより、上記窓枠2が上記雨防板11、12、13・・・によって密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0039】
第13/1図は、実施の形態の一例として、本発明8の雨雪防御体の図である。本発明8の採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも下方に車体内に伸びた長い各々3本の溝付き枠38、39、40を取り付け、この溝付き枠38、39、40に透明な雨防板11、12、13を摺動可能にして嵌め、この雨防板11、12、13・・・の両側端14、14・・・に、車体内に.設けられた摺動装置41、41・・・が連結されており、この摺動装置41、41・・・によって雨防板11、12、13・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に設けた気体噴出口8、8、8から吹き出した気体47、47、47が、隙間17、17、17を通過して雨防スリット18、18、18から吹き出され、摺動装置41、41・・・を稼動することにより、窓枠2が雨防板11、12、13によって密閉可能に成されることを示している。
【0040】
本発明8は、本発明1の雨防板11、12、13に摺動装置41を連結させた点が本発明1との相違点であるが、本発明8の雨雪防御体が雨を防御する原理は本発明1と略同一であり、ここでは説明を省略する。
【0041】
第13/2図は、本発明8の第13/1図のKK線による断面図であり、雨防板11、12、13の隙間17、17、17の形態を示している。第13/3図は、実施の形態の一例として、本発明8の摺動装置41の部分拡大図である。雨防板11、12、13の両側端14、14・・・に取り付けたラックギア45、45・・・に噛み合わせた歯車44、44・・・を、モーター46、46・・・を回転させることによって雨防板11、12、13を摺動させ、其々の雨防板11、12、13を階段状に止めた位置に雨防スリット18、18、18を形成することが出来る。
【0042】
本発明の請求項9記載の雨雪防御体(以下、本発明9と言う)は、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも上方又は下方の車体内に伸びた一本の長い溝のある溝付き枠38又は複数本の溝のある溝付き枠38、39、40・・・が取り付けられ、この溝付き枠38、39、40・・・に上記雨防体32、33、34・・・の脚部28、29、30を摺動可能にして嵌められていて、上記雨防体32、33、34・・・の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の摺動装置41、41・・・が連結されており、上記摺動装置41、41・・・によって上記雨防体32、33、34・・・の先端15、15・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口8、8・・・から吹き出した気体47、47・・・が、上記隙間17、17・・・を通過して上記雨防スリット18、18・・・から吹き出されるように成され、上記摺動装置41、41・・・を稼動することにより、上記窓枠2が上記雨防体32、33、34・・・によって密閉可能と成されていることを特徴としている。
【0043】
第14/1図は、実施の形態の一例として、本発明9の雨雪防御体の図である。本発明9の採光材1が嵌った車体の窓枠2の両側部5、5の車体外側に、この両側部5、5よりも下方の車体内に伸びた各々長い3本の溝付き枠38、39、40を取り付け、各々の溝付き枠38、39、40に屈曲した脚部28、29、30・・・を有する透明な雨防体32、33、34を摺動可能にして嵌め、この雨防体32、33、34の両脚部28、29、30に、車体内及び窓枠2の両側部5、5内に設けられた摺動装置41、41・・・が連結されており、この摺動装置41、41・・・によって雨防体32、33、34の先端35、35・・・に雨防スリット18、18・・・が形成されるように位置決めされていて、車体内の3箇所に設けた気体噴出口8、8、8から吹き出した気体47、47、47が、隙間17、17、17を通過して雨防スリット18、18、18から吹き出され、摺動装置41、41・・・を稼動することにより、窓枠2が雨防体32、33、34によって密閉可能に成されることを示している。
【0044】
第14/2図は、本発明9の第14/1図のLL線による断面図であり、本発明9の雨防体32、33、34の隙間17の形態を示している。本発明9は、本発明5の雨防体32、33、34に摺動装置41を連結させた点が本発明5との相違点であるが、本発明9の雨雪防御体の雨を防御する原理は本発明5と同一であり、ここでは説明を省略する。
【0045】
実施の形態の一例として、第15/1図、第15/2図、第15/3図は、本発明9の摺動装置41の図であり、透明板25、26、27の両側部が内側に屈曲した形態を示している図である。第15/1図は屈曲した脚部28、29、30を略垂直に取り付けている図であり、3枚の透明な雨防体32、33、34の其々の終端31、31、31にラックギア45、45、45を取り付け、このラックギア45、45、45に歯車44、44、44を噛み合わせ、この歯車44、44、44を取り付けたモーター46、46、46の回転によって、其々の雨防体32、33、34を摺動させ、階段状に止めた位置に雨防スリット18、18、18を設けることが出来る。そして各々の雨防体32、33、34によって窓枠2を密閉することによって、雨防スリット18、18、18が隠れることになる。
【0046】
第15/2図は、本発明9の変形の摺動装置41の図である。実施の形態の一例として、透明板25、26、27の両側部に屈曲した脚部28、29、30を、斜めに傾斜させて取り付け、この脚部28、29、30の終端31、31、31にラックギア45、45、45を取り付け、このラックギア45、45、45に歯車44、44、44を噛み合わせ、この歯車44、44、44を取り付けたモーター46、46、46の回転によって、其々の雨防体32、33、34を摺動させることが出来る。本発明9の雨雪防御体は車の形状が流線形に成っている自動車、新幹線、飛行機に適している。
【0047】
本発明で言う車体は自動車、バス、電車、屋根付きバイク、屋外作業用のクレーン、ブルドーザー、船体は船、タンカー、ヨット、ホーバークラフト、機体は飛行機、へリコプター、飛行船などである。本発明で言う走行とは、自動車の場合は走ることであり、船体の場合は航行することであり、機体の場合は走行又は飛行することである。本発明で言う運転者とは、車体は運転手であり、船体は操船手であり、機体は操縦士のことである。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明の雨雪防御体は、車体の窓にはワイパーのような稼動部がなく、採光材と略同一角度に取り付けが可能であるので、走行中の空気抵抗を極力減少させた形状である。外観からは採光材の車体外側に透明な雨防板が重なって見えるだけであり、雨防板の先端が線としてかろうじて目視出来るだけである。隙間を設けた複数の透明な雨防板は、衝突物に対して衝撃吸収の作用効果がある。そして車体の高速時に於ける大量の降雨に対応するために、高性能の送風機を使用することによって、ワイパーに代わる雨雪防御体として適している。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1/1】本発明1の実施の形態の一例を示す図である。
【図1/2】本発明1の第1/1図のAA線による断面図である。
【図2/1】本発明1の実施の形態の一例を示す図である。
【図2/2】本発明1の第2/1図のBB線による断面図である。
【図3/1】本発明1の変形の実施の形態の一例を示す図である。
【図3/2】本発明1の第3/1図のCC線による断面図である。
【図4/1】本発明1の変形の実施の形態の一例を示す図である。
【図4/2】本発明1の第4/1図のDD線による断面図である。
【図5/1】本発明2の実施の形態の一例を示す図である。
【図5/2】本発明2の第5/1図のEE線による断面図である。
【図5/3】本発明2の実施の形態の一例を示す摺動装置の図である。
【図6/1】本発明3の実施の形態の一例を示す図である。
【図6/2】本発明3の第6/1図のFF線による断面図である。
【図7/1】本発明4の実施の形態の一例を示す移動装置を示す図である。
【図7/2】本発明4の実施の形態の一例を示す移動装置を示す図である。
【図7/3】本発明4の実施の形態の一例を示す移動装置を示す図である。
【図8/1】本発明4の実施の形態の一例を示す図である。
【図8/2】本発明4の第8/1図のGG線による断面図である。
【図9/1】本発明4の実施の形態の一例を示す傾斜装置の図である。
【図9/2】本発明4の実施の形態の一例を示す傾斜装置の図である。
【図10/1】本発明5の実施の形態の一例を示す図である。
【図10/2】本発明5の第10/1図のHH線による断面図である。
【図10/3】本発明5の第10/2図の部分拡大図である。
【図10/4】本発明5の変形の形態の部分拡大図である。
【図11/1】本発明6の実施の形態の一例を示す図である。
【図11/2】本発明6の第11/1図のII線による断面図である。
【図12/1】本発明7の実施の形態の一例を示す図である。
【図12/2】本発明7の第12/1図のJJ線による断面図である。
【図13/1】本発明8の実施の形態の一例を示す図である。
【図13/2】本発明8の第13/1図のKK線による断面図である。
【図13/3】本発明8の第13/2図の部分拡大図である。
【図14/1】本発明9の実施の形態の一例を示す図である。
【図14/2】本発明9の第14/1図のLL線による断面図である。
【図15/1】本発明9の実施の形態の一例を示す摺動装置の部分拡大図である。
【図15/2】本発明9の変形の形態の一例を示す摺動装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0050】
1 採光材
2 窓枠
3 窓枠2の上端部
4 窓枠2の下端部
5 窓枠2の側部
6 雨防開口部
7 運転者の目線
8 気体噴出口
9 一方端
10 他端
11 雨防板
12 雨防板
13 雨防板
14 雨防板の側端
15 雨防板の先端
17 隙間
18 雨防スリット
19 枠体
20 風防板
21 移動装置
22 軸
23 軸受け
24 傾斜装置
25 透明板
26 透明板
27 透明板
28 脚部
29 脚部
30 脚部
31 脚部の終端
32 雨防体
33 雨防体
34 雨防体
35 雨防体の先端
36 雨防体の上端
37 雨防体の下端
38 溝付き枠
39 溝付き枠
40 溝付き枠
41 摺動装置
42 ガイド部
43 摺動体
44 歯車
45 ラックギア
46 モーター
47 気体
48 電動シリンダー
49 支持棒

Claims (9)

  1. 採光材(1)が嵌った車体、船体又は機体(以下、車体と言う)の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)が設けられていて、この時、複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側端(14、14・・・)は窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されていて、さらに車体内の一箇所乃至複数箇所に気体噴出口(8、8・・・)を設け、この気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  2. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の両側部(5、5)の車体外側に、この両側部(5、5)よりも上方又は下方の車体内に伸びた長い各々一本の枠体(19、19)を取り付け、この各々の枠体(19、19)に透明な風防板(20)を摺動可能にして嵌め込み、この透明な風防板(20)によって上記窓枠(2)が密閉可能と成されていることを特徴とする請求項1記載の雨雪防御体。
  3. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板(11)又は複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)を設けられていて、この時、上記雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側端(14、14・・・)が、窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防板(11、12、13・・・)の一方端は上記窓枠(2)の上端(9)又は下端(10)から車体内に延設されており、上記雨防板(11、12、13・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の移動装置(21、21・・・)が連結されており、上記移動装置(21、21・・・)によって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成され、上記移動装置(21、21・・・)を稼動することにより、上記雨防板(11、12、13・・・)を採光材(1)及び隣の雨防板(11、12、13・・・)に接近させて上記隙間(17、17・・・)が狭められ、それにより上記雨防板(11、12、13・・・)の面又は先端(15、15・・・)が、採光材(1)及び隣の雨防板(11、12、13・・・)の面に密着し、上記雨防スリット(18、18・・・)を密閉可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  4. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板(11)又は複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)を設けられていて、この時、上記雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側 端(14、14・・・)が、窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防板(11、12、13・・・)の一方端は上記窓枠(2)の上端(9)又は下端(10)から車体内に延設されており、上記雨防板(11、12、13・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の傾斜装置(24、24・・・)が連結されており、上記傾斜装置(24、24・・・)によって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出され、上記傾斜装置(24、24・・・)を稼動することにより、上記雨防板(11、12、13・・・)を採光材(1)及び隣の雨防板(11、12、13・・・)に傾けて上記隙間(17、17・・・)が狭められ、それにより上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)が採光材(1)及び隣の雨防板(11、12、13・・・)の面に密着し、上記雨防スリット(18、18・・・)を密閉可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  5. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されていて、さらに車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  6. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防体(32、33、34・・・)の一方端は上記窓枠(2)の上端(36)又は下端(37)から車体内に延設され、上記雨防体(32、33、34・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の移動装置(21、21・・・)が連結されており、上記移動装置(21、21・・・)によって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成され、上記複数の移動装置(21、21・・・)を稼動することにより、採光材(1)及び隣の雨防体(32、33、34・・・)に接近させて上記隙間(17、17・・・)が狭められ、それにより上記雨防体(32、33、34・・・)の面又は先端(35、35・・・)が、採光材(1)及び隣の雨防体(32、33、34・・・)の面に密着し、上記雨防スリット(18、18・・・)を密着可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  7. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、上記雨防体(32、33、34・・・)の一方端は上記窓枠(2)の上端(36)又は下端(37)から車体内に延設され、上記雨防体(32、33、34・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の傾斜装置(24、24・・・)が連結されており、上記傾斜装置(24、24・・・)によって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成され、上記傾斜装置(24、24・・・)を稼動することにより、採光材(1)及び隣の雨防体(32、33、34・・・)に傾けて上記隙間(17、17・・・)が狭められ、それにより上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)が採光材(1)及び隣の雨防体(32、33、34・・・)の面に密着し、上記雨防スリット(18、18・・・)を密閉可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  8. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、或いは下端部(4)から上方に向けて、採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明な雨防板(11)又は複数枚の透明な雨防板(11、12、13・・・)を設けられていて、この時、上記雨防板(11、12、13・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防板(11、12、13・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記雨防板(11、12、13・・・)の両側端(14、14・・・)が、窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の両側部(5、5)の車体外側に、この両側部(5、5)よりも上方又は下方の車体内に伸びた各々一本の長い溝のある溝付き枠(38)又は各々複数本の溝のある溝付き枠(38、39、40・・・)が取り付けられ、この溝付き枠(38、39、40・・・)に上記雨防板(11、12、13・・・)を摺動可能にして嵌められていて、上記雨防板(11、12、13・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の摺動装置(41、41・・・)が連結されており、上記摺動装置(41、41・・・)によって上記雨防板(11、12、13・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成され、上記摺動装置(41、41・・・)を稼動することにより、上記窓枠(2)が上記雨防板(11、12、13・・・)によって密閉可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
  9. 採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の上端部(3)から下方に向けて、 或いは下端部(4)から上方に向けて採光材(1)に対して車体外側に、一枚の透明板(25)又は複数枚の透明板(25、26、27・・・)の両側部が内側に屈曲した脚部(28、29、30・・・)を有する一枚の透明な雨防体(32)又は複数枚の透明な雨防体(32、33、34・・・)が設けられていて、この時、上記雨防体(32、33、34・・・)の面は、採光材(1)の面に相対するように隙間(17、17・・・)を空けて設け、それによって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(35、35・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成され、上記雨防体(32、33、34・・・)の採光材(1)に相対する長さは、採光材(1)を離れるに従って階段状に短くされ、上記脚部(28、29、30・・・)の終端(31、31・・・)は採光材(1)の外面又は/及び上記窓枠(2)の両側部(5、5)に接合されずに当接されている雨雪防御体において、採光材(1)が嵌った車体の窓枠(2)の両側部(5、5)の車体外側に、この両側部(5、5)よりも上方又は下方の車体内に伸びた一本の長い溝のある溝付き枠(38)又は複数本の溝のある溝付き枠(38、39、40・・・)が取り付けられ、この溝付き枠(38、39、40・・・)に上記雨防体(32、33、34・・・)の脚部(28、29、30)を摺動可能にして嵌められていて、上記雨防体(32、33、34・・・)の一方端は車体内に設けられた一個又は複数個の摺動装置(41、41・・・)が連結されており、上記摺動装置(41、41・・・)によって上記雨防体(32、33、34・・・)の先端(15、15・・・)に雨防スリット(18、18・・・)が形成されるように位置決めされていて、車体内の一箇所乃至複数箇所に設けた気体噴出口(8、8・・・)から吹き出した気体(47、47・・・)が、上記隙間(17、17・・・)を通過して上記雨防スリット(18、18・・・)から吹き出されるように成され、上記摺動装置(41、41・・・)を稼動することにより、上記窓枠(2)が上記雨防体(32、33、34・・・)によって密閉可能と成されていることを特徴とする雨雪防御体。
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