JP4060702B2 - 車両用シート - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、背凭シートを上部背凭シートと下部背凭シートとに上下に分割形成した車両用シートに係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来、背凭シートを上部背凭シートと下部背凭シートとに上下に分割形成した車両用シートにおいて、背凭シートを常時前倒れさせる前倒れ用戻しバネと別個に、取付軸に中折れの上部背凭シートを戻すバネを設け、背凭シートを中折れ状態にすると、リクライニング装置による背凭シートの傾斜調節を規制するようにした構成は、公知である(特許文献1参照。)
即ち、背凭シートは常時前倒れ用戻しバネにより前倒れ方向に付勢されているので、中折れ状態でリクライニング装置の操作すると、過剰に速くなるので、リクライニング装置の操作自体を規制している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−291564号公報(第6−7頁、図5、図10参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例では、中折れ状態のリクライニング装置の操作を規制しているので、背凭シートを元に戻してからリクライニング装置を操作することになり、操作が面倒であるという課題がある。
本願は、前倒れ用戻しバネの弾力を調節可能にして、上部背凭シートが中折れ状態のときでもリクライニング装置を操作可能にすると共に、背凭シートの前倒れ速度を適正にし、また、前倒れ用戻しバネの弾力を中折れ状態の上部背凭シートの復帰に利用できるようにしたものである。
【0005】
【発明の目的】
操作性の向上、前倒れ用戻しバネの弾力の機械的調節の実現、上部背凭シートの中折れ復帰に前倒れ用戻しバネの利用の実現、構成の簡素化、コスト削減。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記座席シート2と前記下部背凭シート5との間には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10を設け、前記下部背凭シート5には、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を機械的に切替える反転速度調節部30を設け、該反転速度調節部30は前記上部背凭フレーム18が中折れ状態を機械的に検出する中折れ検出機構31によって前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えるように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記反転速度調節部30は、下部背凭シート5に横軸34により回動自在に取付けたベルクランク32の一方端33を、前記回動中心軸14に一端11を固定状態に取付けた前倒れ用戻しバネ10の他端16に取付けて構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記中折れ検出機構31は、前記取付横軸19に基部を固定状態に取付けたアーム36により構成し、アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とを連結した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とはロッド37により連結し、もって、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力が上部背凭シート4を通常状態に戻す戻しバネとして兼用する構成とした車両用シートとしたものである。
本発明は、車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記回動中心軸14には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10の一端11を係止し、該前倒れ用戻しバネ10の他端16は下部背凭シート5の下部背凭フレーム12に横軸34により回動自在に設けたベルクランク32の一方端33に係止し、前記ベルクランク32の他方端35にはロッド37の下端を取付け、ロッド37の上端は前記取付横軸19に基部を固定したアーム36の先端に取付けた車両用シートとしたものである。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は座席シート2、3は背凭シートであり、背凭シート3は図示は省略するが、周知のリクライニング装置Rにより座席シート2に対して傾斜角度自在に構成する。背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、上部背凭シート4を下部背凭シート5に対して前後方向に回動自在に構成し、所謂中折れシートに構成する。
【0008】
この場合、上部背凭シート4と下部背凭シート5の取付部分には、周知のリクライニング装置を設け、下部背凭シート5に対して上部背凭シート4が傾斜角度自在に調節できればよく、本願の要件ではない。
【0009】
座席シート2と背凭シート3の間には、リクライニング装置Rをアンロック状態にしたとき、背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10を設ける。前倒れ用戻しバネ10はコイル状に形成し、中心に位置する一端11は背凭シート3の下部背凭シート5の下部背凭フレーム12を座席シート2の座席フレーム13に回動自在に取付けた回動中心軸14に固体状態に取付ける。
【0010】
前倒れ用戻しバネ10の他端16は下部背凭フレーム12側に取付け、リクライニング装置Rをアンロック状態にしたとき、背凭シート3を前倒れするように付勢する。
【0011】
18は背凭シート3の上部背凭シート4の上部背凭フレームであり、上部背凭フレーム18はその下部を取付横軸19により下部背凭フレーム12の上部に回動自在に取付け、取付横軸19の軸周りに上部背凭シート4を下部背凭シート5に対して前後方向に回動させる中折れ機構20を設ける。中折れ機構20の構成は任意であるが、中折れ機構20は、取付横軸19の軸周りに上部背凭シート4を下部背凭シート5に対して回動させると共に、所定位置で回動を停止させてロックするようにし、少なくとも、下部背凭フレーム12と上部背凭フレーム18が連続した状態と、下部背凭フレーム12に対して上部背凭フレーム18を回動させた中折れ状態のときに、ロックするように構成する。
21はブラケット、22は係合溝、23は係合体、24は操作レバーである。
【0012】
しかして、下部背凭フレーム12には、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を機械的に切替える反転速度調節部30を設け、反転速度調節部30には前記上部背凭フレーム18が中折れ状態を機械的に検出する中折れ検出機構31を取付け、中折れ検出機構31によって反転速度調節部30を介して前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替える。
【0013】
即ち、前倒れ用戻しバネ10は、上部背凭シート4と下部背凭シート5がフラットで座席シート2に対して略水平状態のときの上部背凭シート4の上部を起立させる弾力を有して構成しているから、上部背凭シート4を下部背凭シート5に対して中折れさせた状態で起立させると、起立するときの速度が過剰に早くなる。
【0014】
そのため、上部背凭シート4が中折れになったことを中折れ検出機構31が検出すると反転速度調節部30により前倒れ用戻しバネ10を緩めて、背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅く(上部背凭シート4と下部背凭シート5がフラットのときの前倒れ速度と略同じ設定)にする。
【0015】
前記反転速度調節部30は、前倒れ用戻しバネ10の他端16を下部背凭フレーム12に設けたベルクランク32の一方端33に取付ける。ベルクランク32は下部背凭フレーム12に横軸34により回動自在に取付けて構成する。
【0016】
即ち、ベルクランク32の他方端35を押してベルクランク32を回動させると、ベルクランク32の一方端33は前倒れ用戻しバネ10の他端16を前倒れ用戻しバネ10の巻き方向の緩み方向に移動させ、前倒れ用戻しバネ10の弾力を「弱」にし、この状態で背凭シート3を前倒しすると、前倒れ用戻しバネ10が緩んでいる分背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅くする。
【0017】
この場合、前倒れ用戻しバネ10の巻き方向は、背凭シート3が常時前方回動するように付勢作用するように図において右巻きであり、前倒れ用戻しバネ10の他端16はベルクランク32の前側に位置する一方端33に接続する。
【0018】
また、前記取付横軸19には上部背凭シート4の前後回動と連動して回動するようにアーム36の基部を固定し、これにより中折れ検出機構31を構成し、アーム36にロッド37の上端部を取付、ロッド37の下端部はベルクランク32の他方端35に接続し、中折れ検出機構31と反転速度調節部30とをロッド37により連動連結する。
【0019】
したがって、本願で反転速度調節部30と中折れ検出機構31は、ベルクランク32とロッド37とアーム36により上部背凭シート4の中折れ連動リンク40によっても構成することができ、安価に構成できる。
【0020】
また、反転速度調節部30と中折れ検出機構31を中折れ連動リンク40により構成すると、中折れさせた上部背凭シート4を通常状態に戻すとき、前倒れ用戻しバネ10の弾力をベルクランク32、ロッド37を介してアーム36に作用させ、前倒れ用戻しバネ10の弾力を上部背凭シート4の戻しにも利用できる。
【0021】
【作用】
次に作用を述べる。
リクライニング装置Rをアンロックにすると、背凭シート3は座席シート2に対して回動自在になり、座席シート2に対して略水平のフルフラット状態から起立状態の間、傾斜角度を調節し、所望の傾斜角度でリクライニング装置Rをロックさせ、調節した傾斜角度に背凭シート3を保持する。
【0022】
また、着座していない状態でリクライニング装置Rをアンロックにすると、背凭シート3は前倒れ用戻しバネ10の弾力により常時前倒れするように付勢されているから、前倒れ用戻しバネ10の弾力により所定角度まで一気に背凭シート3は前倒れする。
【0023】
しかして、背凭シート3は、上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、上部背凭シート4は取付軸取付横軸19により下部背凭シート5の上部に回動自在に取付けているから、中折れ機構20をアンロックすると、上部背凭シート4は下部背凭シート5に対して回動自在となり、下部背凭シート5に対して上部背凭シート4が略直角に屈曲する中折れ状態から連続した状態の間傾斜角度を調節し、所望の傾斜角度で中折れ機構20をロックさせ、調節した傾斜角度に上部背凭シート4を保持する。
【0024】
この場合、下部背凭フレーム12には、前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を機械的に切替える反転速度調節部30を設けているから、上部背凭シート4が中折れ状態のときに反転速度調節部30により前倒れ用戻しバネ10の弾力を「弱」にでき、中折れのままリクライニング装置Rをアンロック操作しても、ゆっくり背凭シート3は前方回動する。
【0025】
したがって、背凭シート3の前方回動により、着座者の背に背凭シート3が衝撃的に当たるのを防止でき、中折れのままリクライニング装置Rを操作後に、中折れの上部背凭シート4を元に戻してもよく、操作順序が規制されず、操作性を向上させる。
【0026】
即ち、装置の操作するときに、操作手順が設定と相違しても、操作者は気づかいことがあり、故障と誤認することもあるが、本願では、リクライニング装置Rの操作と中折れ検出機構31の操作との間に優先関係を持たせていないので、操作性を向上させる。
【0027】
しかして、上部背凭シート4と下部背凭シート5の取付横軸19周りには上部背凭シート4の中折れ状態を機械的に検出する中折れ検出機構31を取付け、反転速度調節部30は中折れ検出機構31が上部背凭シート4の中折れ状態を機械的に検出すると前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えるように構成しているから、上部背凭シート4が中折れ状態になると、反転速度調節部30は自動的に前倒れ用戻しバネ10を緩め、背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅くする。
【0028】
しかして、コイル状に形成した前倒れ用戻しバネ10は、一端11を背凭シート3の回動中心である回動中心軸14に固体状態に取付け、前倒れ用戻しバネ10の他端16は反転速度調節部30のベルクランク32の一方端33に取付けているから、反転速度調節部30は、ベルクランク32の他方端35を押してベルクランク32を回動させると、ベルクランク32の一方端33は前倒れ用戻しバネ10の他端16を前倒れ用戻しバネ10の巻き方向の緩み方向に移動させ、前倒れ用戻しバネ10の弾力を「弱」にし、この状態で背凭シート3を前倒しすると、前倒れ用戻しバネ10が緩んでいる分背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅くする。
【0029】
しかして、上部背凭シート4の中折れの中心の取付横軸19には上部背凭シート4の前後回動と連動して回動するアーム36の基部を固定して中折れ検出機構31を構成しているから、アーム36とベルクランク32の他方端35とを接続すると、反転速度調節部30は中折れ検出機構31に連結され、上部背凭シート4が中折れ状態になると、反転速度調節部30は自動的に前倒れ用戻しバネ10を緩め、背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅くする。
【0030】
反対に、中折れの上部背凭シート4を元に戻すと、反転速度調節部30は自動的に前倒れ用戻しバネ10を締めて、背凭シート3を前倒れさせるときの速度を遅くする。
【0031】
しかして、反転速度調節部30と中折れ検出機構31との連結構成は、ロッド37により行い、ロッド37の下端部にベルクランク32の他方端35を、ロッド37の上端部にアーム36の先端を夫々連結すると、反転速度調節部30と中折れ検出機構31とは互いに連動連結関係となる。
【0032】
このように、ベルクランク32で構成した反転速度調節部30とアーム36により構成した中折れ検出機構31とをロッド37で連結すると、上部背凭シート4を中折れさせると、アーム36が取付横軸19中心に回動し、アーム36はロッド37を下方に押し、ロッド37はベルクランク32の他方端35を押し、ベルクランク32の一方端33は前倒れ用戻しバネ10の他端16を緩み方向に押して、前倒れ用戻しバネ10の弾力を「弱」に切替える。
【0033】
反対に、上部背凭シート4を通常状態に戻すとき、緩るめられた前倒れ用戻しバネ10が元に復帰する弾力がロッド37に掛かっているから、中折れ機構20をアンロックさせると、ロッド37の規制が外れて、前倒れ用戻しバネ10が元に復帰する弾力で上部背凭シート4を通常状態に戻す。
【0034】
したがって、前倒れ用戻しバネ10はロッド37を介して上部背凭シート4の戻しバネとしても作用する。
【0035】
しかして、前記回動中心軸14には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10の一端11を係止し、該前倒れ用戻しバネ10の他端16は下部背凭シート5の下部背凭フレーム12に横軸34により回動自在に設けたベルクランク32の一方端33に係止し、前記ベルクランク32の他方端35にはロッド37の下端を取付け、ロッド37の上端は前記取付横軸19に基部を固定したアーム36の先端に取付けているから、ベルクランク32とロッド37とアーム36により上部背凭シート4の中折れ連動リンク40により構成でき、安価に構成できる。
【0036】
即ち、上部背凭シート4を前倒れさせると、アーム36が前方回動し、ロッド37が下動するように配置し、ロッド37の下端と前倒れ用戻しバネ10の他端33の間にはベルクランク32を設けているから、アーム36の回動をベルクランク32により変換させて前倒れ用戻しバネ10を緩ませられる。
【0037】
また、中折れ連動リンク40によりアーム36とバネ10とを接続するから、中折れさせた上部背凭シート4を通常状態に戻すため、中折れ機構20をアンロックさせると、ロッド37によるベルクランク32の回動を抑えているのが外れ、ベルクランク32により強制的に緩み方向に移動させていたバネ10の他端16は元の位置に復帰し、これによりロッド37は上動し、ロッド37はアーム36を回動させ、アーム36は取付横軸19を回転させて上部背凭シート4を通常状態に戻す。
【0038】
【効果】
本発明は、車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記座席シート2と前記下部背凭シート5との間には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10を設け、前記下部背凭シート5には、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を機械的に切替える反転速度調節部30を設け、該反転速度調節部30は前記上部背凭フレーム18が中折れ状態を機械的に検出する中折れ検出機構31によって前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えるように構成した車両用シートとしたものであるから、中折れ検出機構31によって反転速度調節部30は前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えられ、着座者の背に背凭シート3が衝撃的に当たるのを防止でき、また、リクライニング装置Rの操作と中折れ機構20の操作との間に優先関係を持たせていないので、操作性を向上させる。
本発明は、前記反転速度調節部30は、下部背凭シート5に横軸34により回動自在に取付けたベルクランク32の一方端33を、前記回動中心軸14に一端11を固定状態に取付けた前倒れ用戻しバネ10の他端16に取付けて構成した車両用シートとしたものであるから、機械的構成により反転速度調節部30を構成でき、コストを低くし、作動を確実にし、電気の動力を不要にして操作性を向上させる。
本発明は、前記中折れ検出機構31は、前記取付横軸19に基部を固定状態に取付けたアーム36により構成し、アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とを連結した車両用シートとしたものであるから、機械的構成により中折れ検出機構31を構成でき、コストを低くし、作動を確実にし、電気の動力を不要にして操作性を向上させる。
本発明は、前記アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とはロッド37により連結し、もって、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力が上部背凭シート4を通常状態に戻す戻しバネとして兼用する構成とした車両用シートとしたものであるから、前倒れ用戻しバネ10を上部背凭シート4の中折れを戻すバネに兼用でき、一層、コストを低くできる。
本発明は、車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記回動中心軸14には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10の一端11を係止し、該前倒れ用戻しバネ10の他端16は下部背凭シート5の下部背凭フレーム12に横軸34により回動自在に設けたベルクランク32の一方端33に係止し、前記ベルクランク32の他方端35にはロッド37の下端を取付け、ロッド37の上端は前記取付横軸19に基部を固定したアーム36の先端に取付けた車両用シートとしたものであるから、上部背凭シート4の中折れにより前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えられ、着座者の背に背凭シート3が衝撃的に当たるのを防止でき、また、リクライニング装置Rの操作と中折れ機構20の操作との間に優先関係を持たせていないので操作性を向上させ、機械的構成によりコストを低くし、作動を確実にし、電気の動力を不要にして操作性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通常着座状態のシートの側面図。
【図2】 通常着座状態の背凭シートフレームおよび座席シートフレームの側面図。
【図3】 中折れ機構による中折れ状態の側面図。
【図4】 フルフラットモードの側面図。
【図5】 背凭シートの中折れ状態の側面図。
【図6】 中折れ状態での背凭シートの前倒れの側面図。
【図7】 中折れ状態での背凭シートフレームおよび座席シートフレームの側面図。
【符号の説明】
1…車両用シート、2…座席シート、3…背凭シート、4…上部背凭シート、5…下部背凭シート、10…前倒れ用戻しバネ、11…一端、12…下部背凭フレーム、13…座席フレーム、14…回動中心軸、16…他端、18…上部背凭フレーム、19…取付横軸、20…中折れ機構、30…反転速度調節部、31…中折れ検出機構、32…ベルクランク、33…一方端、34…横軸、35…他方端、36…アーム、37…ロッド、40…中折れ連動リンク。

Claims (5)

  1. 車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記座席シート2と前記下部背凭シート5との間には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10を設け、前記下部背凭シート5には、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を機械的に切替える反転速度調節部30を設け、該反転速度調節部30は前記上部背凭フレーム18が中折れ状態を機械的に検出する中折れ検出機構31によって前倒れ用戻しバネ10の弾力の強弱を切替えるように構成した車両用シート。
  2. 請求項1において、前記反転速度調節部30は、下部背凭シート5に横軸34により回動自在に取付けたベルクランク32の一方端33を、前記回動中心軸14に一端11を固定状態に取付けた前倒れ用戻しバネ10の他端16に取付けて構成した車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2において、前記中折れ検出機構31は、前記取付横軸19に基部を固定状態に取付けたアーム36により構成し、アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とを連結した車両用シート。
  4. 請求項3において、前記アーム36の先端と前記反転速度調節部30を構成するベルクランク32の他方端35とはロッド37により連結し、もって、前記前倒れ用戻しバネ10の弾力が上部背凭シート4を通常状態に戻す戻しバネとして兼用する構成とした車両用シート。
  5. 車体側に設けた座席シート2にリクライニング装置Rを介して回動中心軸14に前後回動させて傾斜角度自在に背凭シート3を設け、該背凭シート3は上部背凭シート4と下部背凭シート5とに上下に分割形成し、前記上部背凭シート4は中折れ機構20を介して下部背凭シート5に取付横軸19を中心に前後回動自在に取付けたシートにおいて、前記回動中心軸14には常時背凭シート3を前倒れするように付勢する前倒れ用戻しバネ10の一端11を係止し、該前倒れ用戻しバネ10の他端16は下部背凭シート5の下部背凭フレーム12に横軸34により回動自在に設けたベルクランク32の一方端33に係止し、前記ベルクランク32の他方端35にはロッド37の下端を取付け、ロッド37の上端は前記取付横軸19に基部を固定したアーム36の先端に取付けた車両用シート。
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