JP4060334B2 - ハンドリングロボット - Google Patents

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Description

本発明は、屈曲により伸縮動作するロボットアームを備えたハンドリングロボットに関する。
屈曲により伸縮動作をするようなロボットアームを備えたハンドリングロボットは、例えば半導体ウエハや精密部品等のワーク(被処理物)をその製造工程に従って移送したり、所定の作業台上にローディングしたりするのに使用されている。
この種のハンドリングロボットとしては、例えば特許文献1(特開平7−227777号公報)に記載されるように、平行な複数のリンクで構成したロボットアームの関節部に、これら複数のリンクを互いに平行姿勢に保つ同期歯車を設けて、ハンドの向きを一定に保つよう複数のリンクを連動させながらハンドを前後に移動させるものがある。また、特許文献2(特開平9−272084号公報)に記載されるように、左右の屈曲アームの基端部に同期歯車やベルト及びプーリを含む同期連動機構を設けて、両アームを同期させながら伸縮駆動するものが知られている。
特開平7−227777号公報 特開平9−272084号公報
しかしながら、上記従来のハンドリングロボットにあっては、半導体ウエハや精密部品等のワークを移送するロボットにアーム連動用の同期歯車やベルト、プーリ等を採用していたため、これら連動機構から半導体ウエハ等を扱う高清浄の作業空間内に塵埃が落下し易いという問題があった。
そこで、本発明は、アームの連動機構を工夫することにより、高清浄な作業空間への塵埃の落下を確実に防止することのできるハンドリングロボットを提供するものである。
上記課題を解決するため、(1)本発明に係るハンドリングロボットは、それぞれ関節部で屈曲可能で一端側アーム部分および他端側アーム部分を有し、前記一端側アーム部分同士および前記他端側アーム部分同士がそれぞれ平行である一対の屈曲アームと、前記屈曲アームの関節部同士を連結する関節リンクと、前記屈曲アームの一端側アーム部分同士を回動可能に連結する一端側連結リンクと、前記屈曲アームの他端側アーム部分同士を回動可能に連結する他端側連結リンクと、前記関節リンクに対し、前記一端側アーム部分と前記他端側アーム部分とを互いに同期して回動させる連動機構と、を備えた平行リンク型のハンドリングロボットにおいて、前記連動機構は、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比を有する第1の短リンク及び第1の長リンクが該第1の長リンクを互いに交差させた状態で連結され、前記第1の短リンクの一方が前記関節リンクに一体に結合された一方の両クランク機構と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比を有する第2の短リンク及び第2の長リンクが該第2の長リンクを互いに交差させた状態で連結され、前記第2の長リンクの一方が前記関節リンクに一体に結合された他方の両クランク機構と、を含み、前記第1の長リンクの一方と前記第2の短リンクの一方とが、一体に結合され、前記第1の長リンクの他方が前記屈曲アームの一端側アーム部分のうち何れか一方に一体に結合されるとともに、前記第2の短リンクの他方が前記屈曲アームの他端側アーム部分のうち何れか一方に一体に結合されており、前記一対の屈曲アームの前記一端側アーム部分と前記他端側アーム部分とが、それぞれ前記関節リンクの軸線に対し同一側に配置されていることを特徴とする。
また、本発明のハンドリングロボットは、好ましくは、(2)前記第1の短リンクの一方と前記第1の長リンクの一方とのなす角度が、前記第2の長リンクの一方と前記第2の短リンクの一方とのなす角度に等しいものである。
上記(1)又は(2)の構成では、同期歯車やベルト、プーリ等を用いることなく、屈曲アームの基端側及び先端側アーム部分を簡素な構成で連動させることが可能になる。
上記構成では、逆回転伝達用の両クランク機構を一方及び他方のアーム部分に対応して設け、これらを片側のクランク部分で重ね合わせ又は結合してそのクランク部分のリンク間挟角を同一にし、残りのクランク部分によりアームを駆動するようにして、一方及び他方のアーム部分を連動させるものである。
この場合、一対の長リンクが同一長さを有するとともに一対の短リンクが互いに同一長さを有しているので、これら長短リンクの長さの比を、一方及び他方の両クランク機構の間で等しくすることにより、逆回転伝達用の四節機構が両クランクの角速度は厳密には一致しないが、重ねられた又は結合したクランク部分に対する残りの一対のクランク部分を同期させることができる連動機構となる。
上記(1)又は(2)の構成を有するハンドリングロボットにおいては、前記一端側連結リンク又は前記関節リンクを介して前記一対の屈曲アームを旋回駆動する旋回駆動手段を備えたものとすることができる。また、前記一端側連結リンク、前記他端側連結リンク及び前記関節リンクが、それぞれ前記屈曲アームが屈曲状態により伸縮する方向に延在しているのがより好ましい。
なお、前記一方又は他方の両クランク機構のうち前記一方又は他方の屈曲アームに連結された何れかのリンクを直接又は間接的に駆動する第1駆動軸、及び、該何れかのリンクを含む一方又は他方の両クランク機構のうち特定のリンクを直接又は間接的に駆動する第2駆動軸を有する駆動手段を備え、前記第1駆動軸及び第2駆動軸のうち一方を停止させた状態で他方により前記何れかのリンクを回動させて前記くの字形のアームを伸縮動作させるとともに、前記第1駆動軸及び第2駆動軸により前記何れかのリンク及び特定のリンクを同一方向に回動させて前記屈曲アームを旋回させることができるようにしてもよい。あるいは、前記一方の両クランク機構のうち前記一方の屈曲アームに連結された片方の短リンク又は長リンクを直接又は間接的に駆動する第1駆動軸、及び、前記他方の両クランク機構のうち前記他方の屈曲アームに連結された片方の短リンク又は長リンクを直接又は間接的に駆動する第2駆動軸を有する駆動手段を備え、前記第1駆動軸及び第2駆動軸により前記何れかのリンク及び特定のリンクを互いに逆方向に回動させて、前記屈曲アームを伸縮動作させるとともに、前記第1駆動軸及び第2駆動軸により前記何れかのリンク及び特定のリンクを同一方向に駆動して、前記屈曲アームを旋回させるようにしてもよい。この場合、ロボットアームの要求仕様に応じて上記二つの駆動方式の何れかを任意に選択することができる。
また、前記第1駆動軸及び第2駆動軸を内外に同軸に配置するのが好ましく、このようにすると、コンパクトな駆動手段を構成することができる。
なお、ここで、ハンドは、ワークを把持、載置等のその他の適当な保持方法で保持し、アームの回動によって移動及び姿勢変化可能な公知の各種ハンドをいうが、ハンドリングのみならず、特定の作業を行う手段と一体化されたものであってもよい。
また、伸縮アームを採用する場合、その伸縮動作時のアーム支持剛性の点から、前記第1駆動軸及び第2駆動軸のうち前記アームの伸縮動作時に停止する一方の駆動軸を内側に、前記第1駆動軸及び第2駆動軸のうち前記アームの伸縮動作時に回動する他方の駆動軸を外側に配置するのが好ましい。
本発明によれば、同期歯車やベルト、プーリ等を用いることなく、一方及び他方のアームを連動させることができ、使用環境が清浄空間である場合に塵埃が落下するという問題を解消することができる。
また、逆回転伝達用の両クランク機構を一方及び他方のアームに対応して設け、これらを片側のクランク部分でそのリンク間挟角が同一となるように重ね合わせ又は結合し、残りのクランク部分によりアームを駆動するアーム連動機構を設けることで、塵埃が落下するという問題を解消することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1図3は本発明の一実施形態に係る第1例のハンドリングロボットを示す図である。
これら図1〜図3において、160はハンドリングロボットで、このロボット160は、それぞれ関節部161a,162aにおいて「く」の字形状に屈曲し、その屈曲の形状を変化させて伸縮する伸縮アーム161,162(屈曲アーム)と、関節部161a,162a同士を連結する関節リンク166と、を備えており、更に、両アーム161,162の先端部に装着された所定形状のハンド163(他端側連結リンク)と、伸縮アーム161,162を連動させるアーム連動機構165と、を備えている。なお、ここで、リンク同士の連結とは、特に一体的に連結といわない限り、回動自在な連結を意味する
伸縮アーム161,162のアーム構造のうち従来の構成と共通する部分については詳述しないが、伸縮アーム161,162は、基端側アーム部分161b,162b(一端側アーム部分)と、先端側アーム部分161c,162c(他端側アーム部分)とを、図1に示すように関節リンク166(同図中の第1の短リンクGH及び第2の長リンクHJ)の軸線に対し同図中の左側(同一側)に有し、これらが関節部161a,162aを介して相互に回動可能に結合されている。また、ハンド163は、所定のワークを把持可能なように、そのワークの被把持部の輪郭形状に対応する凹部163aを有している。また、これら伸縮アーム161,162の基端側アーム部分161b,162bは、両アーム161,162を旋回中心O回りに旋回させる旋回駆動リンク164(一端側連結リンク)の両端部に揺動自在に支持されており、さらに、伸縮アーム162の基端側延長部162dに連結された伸縮駆動リンク168,169を介して図外の駆動源により伸縮駆動される。旋回駆動リンク164および伸縮駆動リンク168は、互いに同軸に配置され、例えば図示しない第1及び第2の減速機内蔵型電動サーボモータに接続されており、同一方向に同一角速度で回動することにより、ハンドリングロボット160を回動中心O回りに全体として旋回させることができる
なお、倒れを抑制する必要性の高い駆動軸、例えばアーム駆動側の駆動軸を外側に配置するようにしてアームの支持剛性を高めることができる。勿論、駆動軸の内外の選択は任意である
一方、アーム連動機構165は、図2に示すように、第1リンク171a(第1の短リンクEF)と、関節リンク166の一部を構成するリンク部分であるもう1つの第1リンク171b(第1の短リンクGH;以下、リンク部分171bともいう)とを、これらより長い第2リンク172a(第1の長リンクFH)の一端部F及び中間部Hに連結し、両第1リンク171a,171bを第2リンク172aと交差する一方の連結リンク172b(第1の長リンクEG)で連結して構成された一方の両クランク機構170を具備している。ここで、一方の連結リンク172bは、アーム162の一部のリンク部分EG(図1中のEGに渡るリンク)で構成されており、第2リンク172aは中間部Hで関節リンク166に揺動自在に支持されている。この両クランク機構170は、旋回駆動リンク164が停止した状態で、アーム162の基端側アーム部分162bが伸縮駆動リンク168,169を介して図外の駆動源により駆動され、平行クランク機構を構成する図1中の四節リンクCDGJが変形するとき、基端側アーム部分162bと関節リンク166(その一部を構成するリンク部分171b)とのなす角度が変化するのに伴って、第2リンク172aに対し第1リンク171aをリンク部分171bとは逆方向に相対的に回動させるようになっている。
また、第2リンク172aの中間部H及び他端部Iには一対の第3リンク173a,173b(第2の長リンクIK,HJ)が揺動自在に連結されており、これら第3リンク173a,173bを互いに交差させるとともに第4リンク174(第2の短リンクJK)で連結することにより、第3リンク173a,173bに対して第2リンク172aの他端部HI(第2の短リンク;以下、第4リンクHI又はリンク部分HIともいう)及び第4リンク174を互いに逆方向に連動して回動させる他方の両クランク機構180が構成されている。ここで、第4リンク174は、アーム161の先端側の一部のアーム部分KJとして、アーム161に一体結合されている。
さらに、前記各リンク171a,171b,172a,172b,173a,173b,174の長さは、一方及び他方の両クランク機構170,180が互いに相似形状をとり得るように設定されており、一方の連結リンク172bには伸縮アーム162の基端側アーム部分162bが、第4リンク174には伸縮アーム161の先端側アーム部分161cが、それぞれ連結され、第2リンク172aの他端側に第2の短リンクHIが一体結合され、関節リンク166を構成する第1リンク171b及び第3リンク173が一体結合されることにより、一方及び他方の両クランク機構170,180が相似形状にされている。これにより、第2リンク172a及び第1リンク171bのなす角度が変化するとき、両アーム部分161c,162b(一方及び他方のアーム)が互いに接近及び離隔するよう平行クランク機構を構成する他のアーム部分161b,162cと共に同期・連動して回動する。
なお、上述の場合と同様に、一方及び他方の両クランク機構170,180はそれぞれ、少なくとも一辺と一つの頂角(対頂角)が等しい二つの三角形状をなす四節リンク機構となっており、一方の両クランク機構170で形成される連結部EFGH間の二つの三角形と他方の両クランク機構180で形成される連結部HIKJ間の二つの三角形とが相似形状となる。また、第2リンク172aの前記一部のリンク部分FH及び連結リンク172bは互いに同一の長さL2(図1中のFH間、EG間の長さ)を有し、一対の第1リンク171a,171bは互いに同一の長さL1(図1中のEF間、GH間の長さ)を有し、第3リンク173a,173bの長さL3(図中のIK間、HJ間の長さ)と第2リンク172aの一部のリンク部分HI及び第4リンク174の各リンク長さL4との比(L3/L4)は、第2リンク172aの一部リンク部分FHと第1リンク171a,171bとの長さの比(L2/L1)と等しくなっている。
そして、第2リンク172a及び第1リンク171bのなす角度θが変化するとき、一方及び他方の伸縮アーム161,162の基端側及び端側アーム部分161,162,161,162が互いに図1に示す左端側の端部を互いに接近及び離隔する方向に連動して回動し、伸縮アーム161,162が図1に示す収縮状態及び図3に示す伸張状態をとり得るよう伸縮動作するようになっている。
上述のように構成された本実施形態のハンドリングロボットにおいては、アーム連動機構165が、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する第1リンク171a,171b及び第2リンク172a,172b(リンク部分FH,EG)を、各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、これら第1リンク又は第2リンクの何れかである第2リンク172bを基端側アーム部分と一体に回動するようこのアーム部分162bに連結したクランク機構170(一方の四節機構)と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク173a,173b及び第4リンクHI,174を、各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、これら第3リンク又は第4リンクの何れかである第4リンク174を先端側アーム部分161cと一体に回動するようこのアーム部分161cに一体に連結したクランク機構180(他方の四節機構)と、を備えており、これら一方及び他方のリンク機構170,180の特定のリンク間挟角θが互いに一致するよう両アーム部分162b,161cの回動中心付近で一方及び他方のリンク機構170,180の特定のリンク同士(第2リンク172a,172b及び第4リンクHI,174の片方同士であるリンク部分FH及びHI、第1リンク171a,171b及び第3リンク173a,173bの片方同士であるリンク部分GH及びHJ)をそれぞれ一体に結合し、その特定のリンク同士であるリンク部分GH及びHJからなる関節リンク166の軸線に対し同一側で、基端側及び先端側のアーム部分が互いに接近及び離隔する方向に連動して回動するようにしているので、逆回転伝達用の四節リンク機構である両クランク機構170,180の各一対のクランクの角速度は厳密には一致しないもののほぼ同等となり、一方のクランク機構170のクランク部分に対する他方のクランク機構180のクランク部分を同期して回動させることができる連動機構となる。したがって、半導体ウエハ等をハンドリングする真空チャンバー等の高清浄空間内に歯車やベルト、プーリ等を用いた伝動部分から塵埃が落下するといった不具合を解消しつつ、伸縮アーム161,162の基端側アーム部分161b,162bと先端側アーム部分161c,162cとをそれぞれ連動させることができる
しかも、本実施形態においては、これらアーム部分を共に平行クランク機構とすることにより、駆動源から離れた位置で、アーム連動機構165によって関節部161a,162aを連動させることができ、ロボットアームを片腕のみの簡素な構成とすることができる。さらに、アーム161,162の関節部に回動自在に取り付けられたリンク166(第5リンク)と、これを含むアーム161,162の基端側及び先端側の平行クランク機構(CDGJ及びGJML)とを介して、リンク166とハンド163を旋回駆動リンク164に対して平行姿勢に保つようにしているので、ワークの把持姿勢を常時一定に保つことができ、安定した移送、ハンドリング作業ができる。
なお、伸縮アーム161,162の基端側アーム部分161b,162bを回動支点C,Dでそれぞれ駆動する一対の同期駆動軸(駆動手段)を設けて、両基端側アーム部分161b,162bを同期して同一方向に回動させるようにすることができるのは、勿論である。
また、本発明は上述したロボットに限定されるものではなく、アーム構造や手先の構成が異なる各種のハンドリングロボットに適用可能である。
さらに、アーム連動機構の構造は上述のものに限定されるものではなく、以下に述べる各参考例のハンドリングロボットのアーム連動機構のように、逆回転伝達用の両クランク機構を一方及び他方のアーム部分に対応して設け、これらを片側のクランク部分で重ね合わせ又は結合してそのクランク部分のリンク間挟角を同一にし、残りのクランク部分によりアームを駆動するようにして、一方及び他方のアーム部分を連動させるものを、本発明におけるアーム連動機構に採用することができる
図4及び図5は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第2例を示す図であり、上述のアーム連動機構と類似するアーム連動機構をハンドの姿勢保持に利用するものである。
両図において、左右の伸縮アーム211,212は、駆動軸31によって駆動される基端側アーム部分211bと、駆動軸32によって基端側アーム部分211bに対し逆方向に同期駆動される基端側アーム部分212bと、これらの先端側に回動可能に支持された先端側アーム部分211c,212cとからなり、これら伸縮アーム211,212は互いに逆方向にくの字形に屈曲可能な屈曲アームとなっている。そして、これら屈曲アーム211,212の先端側アーム部分211c,212cの先端部には、ハンド213が手首の中心となる連結点213b,213cでそれぞれ回動自在に連結され、支持されている。
また、ハンド213に対する各先端側アーム部分211c,212cの一対の回動中心K,L(連結点213b,213c)とハンド213との間には、両者の間に介在する複数のリンクからなる姿勢保持機構220が設けられており、この姿勢保持機構220によって一方及び他方の先端側アーム部分211c,212cの回動(アームの伸縮動作)に対して図示するようなハンド213の所定の姿勢を保持するようになっている。
具体的には、姿勢保持機構220は、図5に示すように、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する長さL1の第1リンク221a,221b及び長さL2の第2リンク222a,222bを各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第1リンク又は第2リンクの何れかである第2リンク222aを先端側アーム部分211c,212cの一対の回動中心K,Lの間のハンド213で構成した一方の四節機構225と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク223a,223b(図5中のMP間、LQ間に渡る長さL3のリンク部分)及び第4リンク224a,224b(図5中のLM間、PQ間に渡る長さL4のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第3リンク又は第4リンクの何れかである第4リンク224aを先端側アーム部分211c,212cの一対の回動中心K,Lと同一直線上でハンド213に一体に連結した他方の四節機構226と、含んでいる。
そして、これら一方及び他方の四節機構225,226の特定のリンク間挟角(図5中の∠LMN)が互いに一致するよう一方及び他方の四節機構225,226の特定のリンク同士を一体に連結している。図5においては、第2リンク222a及び第4リンク224aをハンド213の一部として一体化するとともに、第1リンク221b及び第3リンク223aを一体に連結している。
このようにすれば、ハンド213に対する先端側アーム部分211c,212cの一方の回動に対して他方を相対的に追従させるように、一方及び他方の四節機構225,226が作用し、アーム211,212の伸縮動作に対して、図示するようなハンド213の所定の姿勢を一定に保持することができる。
なお、上述の各例においては、「く」の字形に屈曲する伸縮アームのみを示したが、以下に説明するように、交互に作業を行う二つのハンドを持つロボットアーム等に適用することもできる。
図6は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第3例を示す図であり、上述のアーム連動機構と同様な四節機構をハンドの姿勢保持に利用するものである。
図において、一方の屈曲アーム261及び他方の屈曲アーム262は、同軸二軸の駆動軸231,232によって互いに逆方向に回動するよう同期駆動される一方及び他方の基端側アーム部分261b,262bと、各基端側アーム部分261b,262bの先端側に互いに逆方向に屈曲するようそれぞれ回動可能に支持された複数の先端側アーム部分261c,262cと、を有している。また、アーム261,262の関節部261a,262aは基端側アーム部分261b,262bの先端に略T字状に一体結合されており、その一端M側に先端側アーム部分261c,262cが、他端L側に別の先端側アーム部分258,259が、それぞれ回動可能に支持されている。また、これら複数対の先端側アーム部分261c,262c,258,259は、互いに先端部を離間させてひし形を形成するようになっており、これらにより互いに向きの異なる一対のハンド253A,253Bが支持されている。
また、ハンド253A,253Bには、上述例と同様なハンド姿勢保持機構220A,220Bが装着されている。
本例においては、駆動軸231により片方のアーム261の基端側アーム部分261bを時計方向に回動させるとき、駆動軸232の基端側アーム部分261bを反時計方向に回動させて両アーム261,262を伸張させるが、このとき、もう一対の先端側アーム部分258,259は収縮方向に移動する。すなわち、本例は、交互に作業を行う二つのハンド253A,253Bを持つロボットアームである。また、ハンド253A,253Bのうち一方が駆動軸231,232から離隔し、他方が駆動軸231,232に接近した状態で、両駆動軸231,232を同一方向に同期して回動させると、アーム261,262がその回動方向に旋回することになる。したがって、ワークの受け渡し作業を迅速に行うことができる。
図7は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第4例を示す図である。
本例においては、一方の屈曲アーム281及び他方の屈曲アーム282は、同軸二軸の駆動軸231,232によって互いに逆方向に回動するよう同期駆動される。また、一方及び他方のアーム281,282の基端側アーム部分281b,282bは、駆動軸231,232を長手方向中間点としてその両側に延びた形状となっており、基端側アーム部分281b,282bの一端側に図中上側の先端側アーム部分281c,282c及びハンド253Aが支持され、基端側アーム部分281b,282bの他端側に図中下側の先端側アーム部分291,292及びハンド253Bが支持されている。この場合、基端側アーム部分281b,282b同士、先端側アーム部分281c,282c同士、ハンド253A,253B同士は、それぞれ駆動軸231,232の軸方向にずれて配置されており、アーム全体としては多層構造となっている。
また、ハンド253A,253Bには、上述例と同様なハンド姿勢保持機構220A,220Bが装着されている。
本例においては、基端側アーム部分281b,282bは、例えば図中の中心線の上側と下側に振れるよう往復駆動され、図示方向(平面図)に見たハンド253A,253Bの位置が交互に入れ替わるようになっている。したがって、上述例のような旋回動作をすることなく、ワークの受け渡し作業を迅速に行うことができる。
図8及び図9は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第5例を示す図である。
本例においては、一方の屈曲アーム311及び他方の屈曲アーム312は、同軸二軸の駆動軸231,232によって互いに逆方向に回動するよう同期駆動される一方及び他方の基端側アーム部分311b,312bと、各基端側アーム部分311b,312bの先端側に互いに逆方向に屈曲するようそれぞれ回動可能に支持された複数の先端側アーム部分311c,312cとを有している。
図8及び図9に示すように、各アーム311,312の関節部は、基端側アーム部分311b,312bの先端部に回動可能に結合されて略T字状の先端部を形成する関節リンク315となっており、その一端J側に先端側アーム部分311c,312cが、他端K側(D側)に別の一対の先端側アーム部分313,314が、それぞれ回動可能に支持されている。また、屈曲アーム311,312の各関節部には、アーム連動機構320A,320Bが装着されている。
これらアーム連動機構320A,320Bは、それぞれ、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する第1リンク321a,321b(図9中のBJ間、DE間に渡る長さL1のリンク部分)及び第2リンク322a,322b(図9中のBE間、DJ間に渡る長さL2のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第1リンク又は第2リンクの何れかである第2リンク322aを関節リンク315に一体連結した一方の四節機構325と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク323a,323b(図9中のGK間、DF間に渡る長さL3のリンク部分)及び第4リンク324a,324b(図9中のDK間、FG間に渡る長さL4のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第3リンク又は第4リンクの何れかである第4リンク324aを関節リンク315に一体連結した他方の四節機構326と、含んでいる。そして、これら一方及び他方の四節機構325,326の特定のリンク間挟角(図9中の∠JDE)が互いに一致するよう一方及び他方の四節機構325,326の特定のリンク同士が一体に連結されている。すなわち、上述のように第2リンク322a及び第4リンク324aを関節リンク315の一部とすることに加え、第1リンク321b及び第3リンク323bを一体に連結し、関節リンク315の両側で先端側アーム部分311c,312cと別の一対の先端側アーム部分313,314とが互いに逆方向に同期して回動するようになっている。
本例においては、基端側アーム部分311b,312bが図示位置(一直線に並んだ状態)から互いに交差するよう片側、例えば図8中の下側に回動するときには、先端側アーム部分311c,312cと先端側アーム部分313,314が互いに離隔し、ハンド353A,353Bのうち一方、例えばハンド353Aが駆動軸231,232の近傍に位置した状態で、他方、例えばハンド353Bが駆動軸231,232から迅速に離隔する。また、基端側アーム部分311b,312bが所定交差角をなす位置から図示位置に向かって復帰、例えば図中の上側に回動するときには、先端側アーム部分311c,312cと先端側アーム部分313,314が互いに接近し、ハンド353A,353Bのうち片方が駆動軸231,232の近傍に位置した状態で、他方が駆動軸231,232から迅速に復帰する。
基端側アーム部分311b,312bが図示位置を通過し、さらに同方向に回動すると、今度は、先端側アーム部分311c,312cと先端側アーム部分313,314が互いに離隔するとともに、ハンド353A,353Bのうち他方、例えばハンド353Bが駆動軸231,232の近傍に位置した状態で、一方、例えばハンド353Aが駆動軸231,232から迅速に離隔する。
したがって、ハンド353A,353Bを比較的大きなストロークで、迅速に交互に移動させることができるハンドリングロボットが実現できる。
図10及び図11は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第6例を示す図である。なお、本例は、図8に示した第例と類似するハンド及びアーム配置を採用しているので、これと同一の構成については図8及び図9と同一の符号を付して説明を省略し、相違する点について説明する。
本例は、第5例とはアームの関節構造が異なり、一方及び他方の屈曲アーム311,312の関節部には、アーム連動機構340A,340Bがそれぞれ設けられている。
各アーム連動機構340A,340Bは、図11に示すように、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する第1リンク341a,341b(図11中のEF間、GH間に渡る長さL1のリンク部分)及び第2リンク342a,342b(図11中のEG間、FH間に渡る長さL2のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第1リンク又は第2リンクの何れかである第1リンク341bを関節リンク315に一体連結した一方の四節機構345と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク343a,343b及び第4リンク344a,344b(図11中のHI間、JK間に渡るリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第3リンク又は第4リンクの何れかである第3リンク343bを関節リンク315に一体連結した他方の四節機構346と、含んでいる。
そして、これら一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク間挟角(図11中の∠GHF、∠IHJ)が互いに一致するよう一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク同士が一体に連結されている。すなわち、上述のように第1リンク341b及び第3リンク343bを関節リンク315の一部とすることに加え、第2リンク342a及び第4リンク344aを一体に連結し、関節リンク315の両側で先端側アーム部分311c,312cと別の一対の先端側アーム部分313,314とが互いに逆方向に同期して回動するようになっている。
本例においても、第5例と同様な作用効果を期待することができる。
なお、上述した四節機構345,346のようなアーム連動機構は、ひじ関節や基端部のみならず、ハンドの姿勢保持にも利用できる。
図12及び図13は、本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第7例を示す図である。
両図において、左右の伸縮アーム351,352は、駆動軸32によって駆動される基端側アーム部分351bと、駆動軸31によって基端側アーム部分351bに対し逆方向に同期駆動される基端側アーム部分352bと、これらの先端側に回動可能に支持された先端側アーム部分351c,352cとからなり、これら伸縮アーム351,352は互いに逆方向にくの字形に屈曲可能な屈曲アームとなっている。そして、これら屈曲アーム351,352の先端側アーム部分351c,352cの先端部には、ハンド353が手首の中心となる連結点353b,353cでそれぞれ回動自在に連結され、支持されている。
また、ハンド353に対する各先端側アーム部分351c,352cの一対の回動中心J,G(連結点353b,353c)とハンド353との間には、両者の間に介在する複数のリンクからなる姿勢保持機構340が設けられており、この姿勢保持機構340によって一方及び他方の先端側アーム部分351c,352cの回動(アームの伸縮動作)に対して図示するようなハンド353の所定の姿勢を保持するようになっている。
具体的には、姿勢保持機構340は、図13に示すように、一対の回動中心J,G(連結点353b,353c)の近傍に、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する第1リンク341a,341b(図13中のEF間、HG間に渡る長さL1のリンク部分)及び第2リンク342a,342b(図13中のFH間、EG間に渡る長さL2のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第1リンク又は第2リンクの何れかである片方の第1リンク341bを一対の連結点353b,353c間のハンド353のうち一方側の部分で構成してこれに一体的に連結し、片方の第2のリンク342bをアーム352の先端側アーム部分352cに一体結合した一方の四節機構345を含んでおり、更に、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク343a,343b(図13中のIK間、HJ間に渡る長さL3のリンク部分)及び第4リンク344a,344b(図13中のHI間、JK間に渡る長さL4のリンク部分)を各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、第3リンク又は第4リンクの何れかである片方の第3リンク343bを一対の連結点353b,353c間のハンド353のうち他方側の部分で構成してこれに一体的に連結し、片方の第4リンク344bをアーム351の先端側アーム部分351cに一体連結した他方の四節機構346、を含んで構成されている。
そして、これら一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク間挟角(図13中の∠FHG、∠IHJ)が互いに一致するよう一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク、例えば第2リンク342a及び第4リンク344aが一対の回動中心J,Gの間で一体に連結され、ハンド353に回動可能に支持されている。
このようにすれば、ハンド353に対する先端側アーム部分351c,352cの一方の回動に他方を連動させ追従させるように、一方及び他方の四節機構345,346が作用し、アーム351,352の伸縮動作に対して、図示するようなハンド353の所定の姿勢を一定に保持することができる。
図14は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第8例を示す図である。なお、本例は、第7例における先端側アーム部分に平行クランクを構成するよう、複数のリンクを併設したものである。
すなわち、本例のハンドリングロボットは、図14に示すように、互いに逆方向にくの字形に屈曲可能な一方の屈曲アーム351及び他方の屈曲アーム352と、両屈曲アーム351,352の先端側アーム部分351c,352cに回動自在に連結されたハンド353とを備えており、屈曲アーム351,352は、同軸二軸の駆動軸31,32で互いに逆方向に駆動される基端側アーム部分351b、352bと、これら基端側アーム部分351b,352bの先端側に回動可能に支持された先端側アーム部分351c,352cと、これらの関節部351a,352aからなる。
また、ハンド353と一方及び他方の屈曲アーム351,352との間には、複数のリンクからなり、一方及び他方のアーム351,352の回動に対してハンド353の姿勢を一定に保持する姿勢保持機構350が介在している。
この姿勢保持機構350は、一方及び他方の屈曲アーム351,352の関節部351a,352aでそれぞれ基端側アーム部分351b,352b及び先端側アーム部分351c,352cと共に図中で左右対称な一対の平行クランク機構を構成する一方及び他方の各2本のアーム側併設リンク361,363及び362,364と、上述した第例の姿勢保持機構340と同様なアーム連動機構340とで構成されている。アーム連動機構340は、詳細を図示しないが、図11におけるアーム313,311cを併設リンク361,362とし、関節リンク315を基端側アーム部分から離れた関節リンク365(図14参照)とすることで、図13におけるアーム回動支点G,Jにそれぞれ併設リンク363,364を連結したような構造にしている。すなわち、各一対の等長リンクからなる所定の長さ比(L2/L1)を有する第1リンク341a,341b(図13中のEF間、HG間に渡る長さL1のリンク部分)及び第2リンク342a,342b(図13中のFH間、EG間に渡る長さL2のリンク部分)を、各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、これら第1リンク又は第2リンクの何れかである第2リンク342bを一方の併設リンク362と一体に連結した一方の四節機構345と、各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比(L2/L1=L3/L4)を有する第3リンク343a,343b(図13中のIK間、HJ間に渡る長さL3のリンク部分)及び第4リンク344a,344b(図13中のHI間、JK間に渡る長さL4のリンク部分)を、各リンクの両端で他のリンクが逆回転するよう連結し、該第3リンク又は第4リンクの何れかである第4リンク344bを他方の併設リンク361と一体に連結した他方の四節機構346と、を含んでいる。そして、これら一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク間挟角が互いに一致するようハンド353付近で一方及び他方の四節機構345,346の特定のリンク342a,344a同士を一体に連結して、一方の併設リンク361,363と他方の併設リンク362,364の間でハンド353側のリンク365を形成し、ハンド353を同一姿勢に支持する構成となっている。
本例においては、第7例と同様な作用効果を期待することができる。
図15は本発明の特徴事項の一部を含むハンドリングロボットの第9例を示す図である。
本例は、第8例のハンドリングロボットと類似するものであるが、図15に示すように、屈曲アームの構造と併設リンクの配置が上述例とは相違する。
すなわち、本例においては、互いに逆方向にくの字形に屈曲可能な一方の屈曲アーム371及び他方の屈曲アーム372が、それらの先端側アーム部分371c,372cに回動自在に連結されたハンド353を支持している。また、屈曲アーム371,372は、同軸二軸の駆動軸31,32で互いに逆方向に駆動される基端側アーム部分371b,372bと、これら基端側アーム部分371b,372bの先端側に回動可能に支持された先端側アーム部分372c,372cとからなる。
また、ハンド353と、一方及び他方の屈曲アーム371,372の基端側アーム部分371b,372bとの間には、姿勢保持機構350が介在しており、この姿勢保持機構350は、アーム371,372の先端側アーム部分371c,372cの回動支点371a,372aより基端側に突出した突出端部371d,372dと、アーム371,372の基端側アーム部分371b,372bの先端から所定距離を隔てた位置に回動自在に支持された併設リンク381,382と、これら併設リンク381,382の基端側の突出部と先端側アーム部分371c,372cの突出端部371d,372dとの間に介在する併設リンク383,384と、併設リンク381,382の先端部の間に設けられた第例と同様なアーム連動機構340と、を有している。
本例においては、アーム371,372の先端側アーム部分371c,372cの姿勢が併設リンク381,382及び383,384を介して互いに図中の中心線に対し線対称に拘束されることになり、それによって、ハンド353の姿勢が一定の姿勢に保持される。なお、駆動軸31,32の中心、ハンド353の支点部353b,353c及び関節部371a,372aをつないだ略ひし形の五角形と、リンク365,381,382を含む略ひし形の五角形とが図中の点OXYを共有する相似形状となる。
このようにしても、上述例と同様な作用効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る第1例のハンドリングロボットの概略構成図である。 一実施形態のハンドリングロボットにおけるアーム連動機構の模式図である。 一実施形態のハンドリングロボットのアーム伸張動作の説明図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第2例のハンドリングロボットの概略構成図である。 図4のハンドリングロボットにおけるハンド姿勢保持機構の模式図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第3例のハンドリングロボットの概略構成図で、ダブルハンド型ロボットアームを例示している。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第4例のハンドリングロボットの概略構成図で、ダブルハンド型ロボットアームを例示している。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第5例のハンドリングロボットの概略構成図で、ダブルハンド型ロボットアームを例示している。 図8のハンドリングロボットにおける関節部のアーム連動機構の模式図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第6例のハンドリングロボットの概略構成図で、ダブルハンド型ロボットアームを例示している。 図10のハンドリングロボットにおける関節部のアーム連動機構の模式図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第7例のハンドリングロボットの概略構成図である。 図12のハンドリングロボットにおけるハンド姿勢保持機構の模式図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第8例のハンドリングロボットの概略構成図である。 本発明の特徴事項の一部を含む参考例としての第9例のハンドリングロボットの概略構成図である。
符号の説明
160 ハンドリングロボット(ロボットアーム)
161、162 伸縮アーム(屈曲アーム)
161a、162a 関節部
161b、162b 基端側アーム部分(一端側アーム部分)
161c、162c 先端側アーム部分(他端側アーム部分)
163 ハンド(他端側連結リンク)
163a 凹部
164 旋回駆動リンク(一端側連結リンク)
165 アーム連動機構(連動機構)
166 関節リンク
168、169 伸縮駆動リンク
170 一方の両クランク機構
171a 第1リンク(第1の短リンクEF)
171b 第1リンク、リンク部分(第1の短リンクGH)
172a 第2リンク(第1の長リンクFH、特定のリンク)
172b 第2リンク(第1の長リンクEG、連結リンク)
173a 第3リンク(第2の長リンクIK)
173b 第3リンク(第2の長リンクHJ)
174 第4リンク(第2の短リンクJK)
180 他方の両クランク機構
HI 第4リンク、リンク部分(第2の短リンクHI、特定のリンク)

Claims (2)

  1. それぞれ関節部で屈曲可能で一端側アーム部分および他端側アーム部分を有し、前記一端側アーム部分同士および前記他端側アーム部分同士がそれぞれ平行である一対の屈曲アームと、前記屈曲アームの関節部同士を連結する関節リンクと、前記屈曲アームの一端側アーム部分同士を回動可能に連結する一端側連結リンクと、前記屈曲アームの他端側アーム部分同士を回動可能に連結する他端側連結リンクと、前記関節リンクに対し、前記一端側アーム部分と前記他端側アーム部分とを互いに同期して回動させる連動機構と、を備えた平行リンク型のハンドリングロボットにおいて、
    前記連動機構は、
    各一対の等長リンクからなる所定の長さ比を有する第1の短リンク及び第1の長リンクが該第1の長リンクを互いに交差させた状態で連結され、前記第1の短リンクの一方が前記関節リンクに一体に結合された一方の両クランク機構と、
    各一対の等長リンクからなる前記所定の長さ比を有する第2の短リンク及び第2の長リンクが該第2の長リンクを互いに交差させた状態で連結され、前記第2の長リンクの一方が前記関節リンクに一体に結合された他方の両クランク機構と、を含み、
    前記第1の長リンクの一方と前記第2の短リンクの一方とが、一体に結合され、
    前記第1の長リンクの他方が前記屈曲アームの一端側アーム部分のうち何れか一方に一体に結合されるとともに、前記第2の短リンクの他方が前記屈曲アームの他端側アーム部分のうち何れか一方に一体に結合されており、
    前記一対の屈曲アームの前記一端側アーム部分と前記他端側アーム部分とが、それぞれ前記関節リンクの軸線に対し同一側に配置されていることを特徴とするハンドリングロボット。
  2. 前記第1の短リンクの一方と前記第1の長リンクの一方とのなす角度が、前記第2の長リンクの一方と前記第2の短リンクの一方とのなす角度に等しいことを特徴とする請求項1に記載のハンドリングロボット。
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