JP4059492B2 - 既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設のアスファルトプラント設備を利用して油汚染土壌の処理を行うことができる既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油汚染土壌を加熱して脱油処理を行う場合は、専用の加熱式処理装置を用いて実施してきた。図2にその油汚染土壌処理装置の一例を示す。
図2に示すように、油汚染土壌処理装置Cは、材料ストック用ホッパ1、ドライヤ(1次処理ユニット)31、および冷却・防塵用加水装置15を主要の構成要件としており、コンベヤ2などの材料移送装置と、バグフィルタ6や排煙装置9などのダスト処理装置とで構成されている。
【0003】
その処理作業は、汚染土壌Dがホッパ1に投入され、コンベヤ2を介してドライヤ31に移送されて加熱脱油処理され、次に加水装置15で冷却されて同時に土壌中の水分量が調整され、排出される。処理された土壌はDoで示されている。また、ドライヤ31からの排出ガスは、バグフィルタ6で集塵され、さらに排風機7に吸引されて排煙装置9を通り、2次処理ユニット(脱臭処理炉)32で処理されて無害化されて大気に放出されている。なお、バグフィルタ6で集められたダストは、ドライヤ31に戻され、加水装置15へ排出されている。
【0004】
この加熱式の油汚染土壌処理装置には、通常のアスファルトプラントと共通の設備が多い。しかしながら、この両者には共通の装置が多いとはいえ、加熱式の処理装置とアスファルトプラントとは、それぞれの機能に特化されており、そのままのアスファルトプラントでは油汚染土壌を加熱処理することはできない。
【0005】
従来のアスファルトプラント設備の構成の一例を図3に、また、加熱再生骨材をバージン合材に混入して再生合材をリサイクル生産する再生骨材加熱装置BをアスファルトプラントAに併設したリサイクルプラント付帯アスファルトプラントの構成の一例を図4にそれぞれ示している。
【0006】
図3において、上部に骨材用振動スクリーン11を備えたホットビン12の下方には計量装置13が設けられ、さらにその下方にはミキサ4が配設されてミキシングタワーMが構成されている。
一方、ミキシングタワーMの傍らにはドライヤ5が設置され、材料ストック用ホッパ(またはビン)1からのコンベヤ2によって骨材が搬送されており、ドライヤ5からはホットエレベータ3によって前記振動スクリーン11に加熱処理された骨材が投入されるように構成されている。
そして、ドライヤ5からの排ガスは、ダストラインLによりバグフィルタ6を経て排風機7で吸気され、そして脱臭炉(脱臭装置)8から煙突(排煙装置)9へ排気されている。
【0007】
また、再生骨材の加熱装置Bでは、図4に示すように、リサイクルドライヤ25が設けられ、再生骨材が再生骨材ホッパ21からエレベータ23によりリサイクルドライヤ25に投入されており、加熱処理された再生骨材は、さらにスキップエレベータ24でサージビン26に移送される。そして、サージビン26から計量されてシュートSを介してミキサ4に投入され、バージン合材と混合するように構成されている。なお、符号27および28はダストラインに設けられたブロワおよび乾式サイクロンをそれぞれ示している。
【0008】
上記図3、図4に示すアスファルトプラントAと図2に示す加熱式処理装置Cとの共通設備としては、材料ストック用ホッパ1、ベルトコンベヤ2、エレベータ3などの移送手段、ミキサ4、ドライヤ5、バグフィルタ6、脱臭装置8、排煙装置9などがある。この中で、特に、ドライヤ5は、高価であり、設備上では重要な部分を占め、両者において共通の温度制御で使えるものである。
そして、アスファルトプラントAに固有の設備としては、骨材用振動スクリーン11、ホットビン12、骨材用計量装置13、アスファルトタンク(図示なし)、アスファルト計量装置(図示なし)、アスファルト噴射装置(図示なし)、石粉サイロ(図示なし)など多数の装置がある。
【0009】
一方、加熱式の油汚染土壌処理装置Cでは、固有の設備としては加熱処理された土壌を冷却、防塵するための加水装置15である。
このように従来のアスファルトプラントでは、油汚染土壌を処理しようとしても加水冷却する装置がないために処理することができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、既設のアスファルトプラントの設備を利用し、若干の設備の追加改造によって油汚染土壌の処理をも行うことができる既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ドライヤ、骨材用振動スクリーン、計量装置、およびミキサを有し、前記ドライヤで加熱処理した原料を移送手段で前記骨材用振動スクリーンに供給し前記ミキサで攪拌するように構成したアスファルトプラント設備を用いた既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置において、冷却水噴霧装置を前記ミキサに取り付け、前記スクリーンに投入されてふるい分けられた原料を所定粒度毎に重量計量する計量装置を設け、バッチ処理によりドライヤで加熱処理済みの汚染土壌を前記ミキサで加水攪拌して冷却して、油汚染土壌処理を行い、かつアスファルト合材の製造も行えるように構成してある。
【0015】
上記構成により、汚染土壌はドライヤで加熱されて脱油処理され、振動スクリーンに送られて粒度別にふるい分けされる。そして、計量装置にて予め設定された重量になったらミキサに投入され、冷却水噴霧装置からの冷却水と混合されて攪拌され冷却される。この処理プロセスはバッチ処理で実施される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、前記図2〜図4の部品と同一機能を有する部品は同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
【0019】
図1において、上部に振動スクリーン11を備えたホットビン12の下方に計量装置13が設けられ、その下方にミキサ4Aが配設されてミキシングタワーMが構成されている。そのミキシングタワーMの傍らにドライヤ5が設置され、材料ストック用ホッパ1からのコンベヤ2によって材料が搬送され、ドライヤ5からは移送手段であるホットエレベータ3によって前記振動スクリーン11に投入されるように構成されている。
また、ドライヤ5からのダストラインは、バグフィルタ6を経て排風機7で吸気され、脱臭炉8から煙突9へ排出されている。これらの点は図3と同様である。
【0024】
図1に示す実施例は、バッチ式処理による油汚染土壌処理装置の構成が示されている。この装置では、図2に示す前記アスファルトプラントAに対し、ミキシングタワーMのミキサ4Aに冷却水噴霧装置4aが取り付けられており、そして、その噴霧装置4aには、水タンク16から冷却水ポンプ17によって冷却水が供給されている。
【0025】
この実施形態では、アスファルトプラントとしては前記公知例と同様に作動させる。そして、油汚染土壌処理については、ホッパ1に汚染土壌が投入され、ドライヤ5で加熱されて脱油処理される。この処理された土壌は、エレベータ3でミキシングタワーMの振動スクリーン11に送られ、ここで粒度別にふるい分けされる。そして、計量装置13にて予め設定された重量になったらミキサ4Aに投入され、規定量の水が噴霧装置4aから散布されて攪拌され、冷却されて処理プロセスを完了させる。このミキサ4Aでの処理はバッチ処理で実施される。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成され、既設のアスファルトプラントを利用し、設備の変更追加によって簡単かつ低コストで油汚染土壌処理装置が構成することができ、アスファルトの生産と油汚染土壌の処理とが1つのプラントで実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置の一実施形態を示す構成図。
【図2】 従来の油汚染土壌処理装置の一例を示す構成図。
【図3】 従来のアスファルトプラントの一例を示す構成図。
【図4】 再生骨材加熱装置を併設したアスファルトプラントの一例を示す構成図。
【符号の説明】
1・・・材料ストック用ホッパ
2・・・ベルトコンベヤ
3・・・エレベータ
4a・・・噴霧装置
4A・・・ミキサ
5・・・ドライヤ
6・・・バグフィルタ
7・・・排風機
8・・・脱臭装置
9・・・排煙装置
11・・・骨材用振動スクリーン
12・・・ホットビン
13・・・骨材用計量装置
16・・・水タンク
17・・・冷却水ポンプ
Claims (1)
- ドライヤ、骨材用振動スクリーン、計量装置、およびミキサを有し、前記ドライヤで加熱処理した原料を移送手段で前記骨材用振動スクリーンに供給し前記ミキサで攪拌するように構成したアスファルトプラント設備を用いた既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置において、冷却水噴霧装置を前記ミキサに取り付け、前記スクリーンに投入されてふるい分けられた原料を所定粒度毎に重量計量する計量装置を設け、バッチ処理によりドライヤで加熱処理済みの汚染土壌を前記ミキサで加水攪拌して冷却して、油汚染土壌処理を行い、かつアスファルト合材の製造も行えるように構成したことを特徴とする既設アスファルトプラント兼用油汚染土壌処理装置。
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