JP2014227811A - アスファルトプラントの防塵方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 骨材抜き取り時の粉塵飛散を簡易な方法で、かつ効果的に抑制することができるアスファルトプラントの防塵方法を提供する。【解決手段】 プラント本体3側部に加熱乾燥処理前の常温砂を貯蔵する常温骨材貯蔵ビン15を備え、この常温骨材貯蔵ビン15から排出される常温砂はプラント本体3の骨材計量槽8にて計量後、ミキサ9に投入可能としている。そして、プラント本体3の骨材貯蔵ビン6より残留した加熱砂を抜き取るときには、下位の骨材計量槽8に払い出して計量した後、ミキサ9内へ投入する一方、この加熱砂の骨材量及び骨材温度に見合った常温骨材を前記ミキサ9内へ追加投入し、所定時間攪拌混合処理して加熱砂を湿潤させて粉塵の発生を抑制した後、ミキサ9から排出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントの骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を外部へと抜き取る際に発生する粉塵の飛散を防止する方法に関する。
道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントは、骨材加熱乾燥装置であるドライヤと、振動篩、骨材貯蔵ビン、計量槽、及びミキサ等を階層状に組み上げたプラント本体、及び前記ドライヤとプラント本体とを連結する垂直搬送装置等にて構成している。そして、前記ドライヤにて骨材を160℃前後に加熱乾燥し、この加熱乾燥した骨材を垂直搬送装置を介してプラント本体最上部の振動篩に送り込み、該振動篩によって篩い分けて下位の骨材貯蔵ビンに粒径別に一旦貯蔵し、所定量ずつ骨材計量槽に払い出しながら累積計量してミキサに投入するとともに、所定量の溶融アスファルトや石粉等を添加混合して所望のアスファルト混合物を製造するようにしている。
前記プラント本体の骨材貯蔵ビンは、骨材を粒径別に貯蔵するためにビン内を複数室に区画し、各区画室には、砂(粒径2.5mm以下の砂)、7号砕石(2.5〜5mm粒径相当の骨材)、6号砕石(5〜13mm粒径相当の骨材)、5号砕石(13〜20mm粒径相当の骨材)が篩い分けられて貯蔵されている。
そして、一日の操業終了時に前記骨材貯蔵ビン内に加熱骨材が使い切れずに残留してしまった場合や、製造するアスファルト混合物の品種を切り替える場合には、骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を抜き取る必要がある。このときには、骨材貯蔵ビンの各区画室の排出ゲートを順次開放して加熱骨材を計量槽に払い出した後、ミキサを通過させて下位に待機させたショベルローダーへと所定量ずつ払い出し、該ショベルローダーを骨材ヤードへと往復走行させて所定の骨材種の置き場に荷下ろしし、次回の製造出荷に使用できるようにしている。
しかしながら、ミキサから加熱骨材をショベルローダーへ払い出すと、骨材の落下衝撃等によって少なからずの粉塵が飛散するが、特に砂の払い出し時には微粒分も含まれていることもあってそれ相当の粉塵が飛散し、周辺環境上好ましくない事態となり得ることもある。
このような骨材貯蔵ビン内に残留した加熱骨材の抜き取り時の粉塵飛散防止対策として、特許文献1(特開2005−207216号)では、ミキサ排出口を筒状の飛散防止体で囲うとともに、該飛散防止体には排気ダクトを接続し、ミキサから加熱骨材をショベルローダーへ払い出すときに飛散する粉塵を前記排気ダクトを介して吸引排気してプラント既設の集塵機にて捕集することで周辺への粉塵飛散を防止するようにしている。
特開2005−207216号公報
しかしながら、上記従来装置にあっては、ミキサ内の加熱骨材をショベルローダーへ払い出すときに飛散する粉塵を全て吸引排気処理しようとするものであって、装置構成も比較的複雑でそれなりのコストを要するものとなる。
本発明は上記の点に鑑み、骨材抜き取り時の粉塵飛散を簡易な方法で、かつ効果的に抑制することができるアスファルトプラントの防塵方法を提供することを課題とする。
上記課題に対し、本発明者は鋭意検討した結果、加熱乾燥処理した絶乾状態にあるミキサ内の加熱骨材に対し、加熱乾燥処理前の若干水分を含んだ状態の常温骨材を適宜量追加投入して混合してやれば、この常温骨材の水分によって絶乾状態の加熱骨材をある程度湿潤させることができ、ミキサ排出時の粉塵飛散を抑制することができるのではないかとの考えに至った。そこで、骨材貯蔵ビン内に貯蔵する加熱骨材のうち、粉塵飛散の生じやすい微粒分を多く含む略160℃の加熱砂を骨材計量槽にて700Kg計量してミキサ内に投入すると共に、該ミキサ内に加熱乾燥処理前の含水比略5%程度の常温砂300Kgを追加投入して混合した後、ミキサから排出してそのときの粉塵飛散の抑制効果(防塵効果)を確認する実験を行ったところ、排出した砂からは水蒸気の発生もほとんど見られず、粉塵飛散をある程度抑制できることを確認した。
このとき、上記実験データに基づいて熱収支計算を行うと、ミキサから排出される砂(加熱砂と常温砂の混合砂)の含水比は略2%程度であり、かつ温度は略60℃程度と算出され、この程度であれば砂から急激に水分が蒸発して直ぐに乾燥してしまうようなこともなく、適度に湿潤状態を保てて粉塵飛散を抑制できるとの結論に至った。
即ち、上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントの防塵方法では、加熱乾燥処理した骨材を篩う振動篩と、該振動篩によって篩い分けた加熱骨材を粒径別に貯蔵する骨材貯蔵ビンと、該骨材貯蔵ビンから所定の加熱骨材を払い出して計量する骨材計量槽と、該骨材計量槽から払い出した加熱骨材と所定量の溶融アスファルトを混合するミキサとを階層状に組み上げたプラント本体を有するアスファルトプラントにおいて、前記プラント本体側部に常温骨材貯蔵用のホッパと、該常温骨材貯蔵ホッパから切り出される常温骨材をプラント本体上部に持ち上げる垂直搬送装置と、該垂直搬送装置にて持ち上げた常温骨材を貯蔵する常温骨材貯蔵ビンとを備え、かつ該常温骨材貯蔵ビンから払い出される常温骨材を前記プラント本体の骨材計量槽に投入できるように構成し、前記骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を抜き取るときには、骨材貯蔵ビンより加熱骨材を骨材計量槽に払い出して計量した後にミキサ内に投入した後、該ミキサ内に投入された加熱骨材の骨材量及び骨材温度に見合った所定量の常温骨材を前記常温骨材貯蔵ビンから払い出してミキサに投入し、攪拌混合して加熱骨材を常温骨材に含まれる水分によって湿潤させて粉塵の発生を抑えた後、ミキサから排出するようにしたことを特徴としている。
また、請求項2記載のアスファルトプラントの防塵方法では、前記常温骨材に散水処理してからミキサ内に投入するようにしたことを特徴としている。
本発明に係る請求項1記載のアスファルトプラントの防塵方法によれば、プラント本体側部に常温骨材貯蔵用のホッパと、該常温骨材貯蔵ホッパから切り出される常温骨材をプラント本体上部に持ち上げる垂直搬送装置と、該垂直搬送装置にて持ち上げた常温骨材を貯蔵する常温骨材貯蔵ビンとを備え、かつ該常温骨材貯蔵ビンから払い出される常温骨材を前記プラント本体の骨材計量槽に投入できるように構成し、前記骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を抜き取るときには、骨材貯蔵ビンより加熱骨材を骨材計量槽に払い出して計量した後にミキサ内に投入した後、該ミキサ内に投入された加熱骨材の骨材量及び骨材温度に見合った所定量の常温骨材を前記常温骨材貯蔵ビンから払い出してミキサに投入し、攪拌混合して加熱骨材を常温骨材に含まれる水分によって湿潤させて粉塵の発生を抑えた後、ミキサから排出するようにしたので、比較的簡易な方法ながらミキサ排出時の骨材からの粉塵飛散を抑制することができる。また、防塵用にミキサ内に投入される常温骨材は、加熱骨材の保有熱によって含水比が低下して回収されることとなり、翌日出荷時に骨材として使用されると、ドライヤ加熱効率面からすると好都合となる。
また、請求項2記載のアスファルトプラントの防塵方法によれば、前記常温骨材に散水処理してからミキサ内に投入するようにしたので、常温骨材を適当に湿潤させてから加熱骨材と攪拌混合させることができ、ミキサ排出時の骨材からの粉塵飛散をより効果的に抑制することができる。
本発明に係るアスファルトプラントの防塵方法を採用するアスファルトプラントの全体構成図である。 図1の一部切り欠き要部拡大図である。 本発明に係るアスファルトプラントの防塵方法を説明する概略説明図である。 別の実施例の図3に相当する図である。
本発明に係るアスファルトプラントの防塵方法にあっては、各種アスファルト混合物を製造するアスファルトプラントにおいて、プラント本体側部に加熱乾燥処理前の常温骨材を貯蔵する常温骨材貯蔵用のホッパと、該常温骨材貯蔵ホッパから切り出される常温骨材をプラント本体上部に持ち上げる垂直搬送装置と、該垂直搬送装置にて持ち上げられる常温骨材を貯蔵する常温骨材貯蔵ビンとを備えていると共に、該常温骨材貯蔵ビンから払い出される常温骨材はプラント本体の骨材計量槽にて計量後、ミキサに投入可能としている。
そして、一日の操業を終了する場合や、製造するアスファルト混合物の品種を切り替える場合等、プラント本体の骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材、特に微粒分を多く含む加熱砂を抜き取るときには、前記常温骨材貯蔵ホッパには加熱乾燥処理前の常温砂を貯蔵させておき、そこから予め適宜量の常温砂を切り出してプラント本体の常温骨材貯蔵ビン内に貯蔵させる。そして、前記骨材貯蔵ビンより下位の骨材計量槽へ残留骨材である加熱砂を払い出して計量した後、その下位のミキサへ投入する一方、前記常温骨材貯蔵ビンより常温砂を下位の骨材計量槽に所定量払い出して計量した後、前記ミキサ内へ追加投入して加熱砂と所定時間攪拌混合し、絶乾状態の加熱砂を常温砂に含まれる水分によって湿潤させて粉塵の発生を抑えた後、ミキサ下部ゲートを開放して下位に待機するショベルローダー等に排出する。
このとき、一般的には、骨材貯蔵ビン内に残留する各種の加熱骨材は、約160℃もしくは貯蔵時間経過によってそれよりも低下しているものの、それなりに高温であるため、ただ単に少量の水分を供給するだけでは直ぐに蒸発・乾燥を生じてしまい、骨材を湿潤状態に維持することは難しく、骨材温度をいかにして適当な温度(直ぐに水分が蒸発して乾燥を生じない温度:例えば略60℃程度)以下に低下させるかが重要となるが、上記の場合、加熱骨材と混合させる常温骨材の熱容量を有効に利用することができる。即ち、加熱骨材の骨材温度と骨材量、並びに常温骨材の含水比が予め分かっていれば、熱収支計算によって常温骨材をどの程度投入すれば加熱骨材と混合した後の骨材温度を前記温度(直ぐに水分が蒸発して乾燥を生じない温度)以下に調整できて骨材を湿潤状態に維持できるかを導き出すことができる。
例えば、前記実験例のように、加熱砂の骨材温度が略160℃で、骨材量が700Kg、また常温砂の骨材温度が略15℃(常温)で、含水比が略5%であれば、熱収支計算により常温砂を略300Kg程度追加投入するようにすれば、混合後の骨材含水比を略2%程度に湿潤できると共に、骨材温度を略60℃程度に調整でき、この程度の骨材温度であれば骨材から直ぐに水分が蒸発・乾燥してしまうこともなく、骨材を前記湿潤状態のまま維持することができ、ミキサ排出時の粉塵飛散を抑制することが可能となる。
したがって、予め常温砂の含水比を測定しておいた上で、この常温砂の含水比と、骨材貯蔵ビン内の加熱砂の骨材温度、及び骨材計量槽にて計量されてミキサに投入された加熱砂の骨材量とをプラント操作盤に取り込み、熱収支計算に基づいて加熱砂と常温砂の混合後の砂の含水比が略2%程度で、かつ骨材温度が略60℃程度となるように常温砂の投入量を求め、これを常温砂の目標投入量として決定するとよい。そして、常温骨材貯蔵ビンより排出されて骨材計量槽にて計量される骨材計量値が前記決定した目標投入量となると、常温骨材貯蔵ビン下部の計量ゲートを手動又は自動にて閉鎖し、計量された常温砂をミキサ内の加熱砂に追加投入させて所定時間攪拌混合することで、絶乾状態にあった高温の加熱砂が常温砂に含まれる水分によってある程度湿潤され、かつこのときの骨材温度も直ぐに水分が蒸発して乾燥してしまうことのない適当な温度に調整され、ミキサ排出時の粉塵飛散を抑制することができる。
また、加熱乾燥処理前の常温砂を貯蔵している常温骨材貯蔵ホッパ下流のベルトコンベヤ等に散水装置を設置し、常温砂に適宜量の散水処理をして適当に湿潤させてから常温骨材貯蔵ビンに貯蔵しておき、これをミキサ内の加熱骨材に対して追加投入するようにすれば、より効果的に粉塵飛散を抑制できる。
このように、骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を抜き取るときには、加熱骨材の骨材量及び骨材温度に応じて所定割合にて加熱処理前の常温骨材をミキサ内に投入し、該ミキサ内で攪拌混合して絶乾状態にある加熱骨材を常温骨材に含まれる水分によって湿潤させることにより、ミキサ排出時の粉塵飛散の抑制が可能となる。
以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
図中の1は、道路舗装材である各種のアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントであり、骨材を加熱乾燥処理するドライヤ(図示せず)と、該ドライヤにて加熱乾燥処理した骨材を送り出す垂直搬送装置2と、該垂直搬送装置2にて送り出される骨材を篩い分けて貯蔵・計量し、溶融アスファルトや石粉等を添加して混合するプラント本体3と、プラント1内の各種機器を操作・制御するプラント操作盤4等を主体として構成している。
前記ドライヤの上流側には砂や砕石等の各種骨材を粒径別に貯蔵する骨材ヤード(図示せず)を設置しており、該骨材ヤードから各種骨材を所定量ずつ切り出して前記ドライヤに供給して所定温度まで加熱乾燥処理した後、下流の垂直搬送装置2にてプラント本体3上部まで持ち上げて、プラント本体3最上部に備えた振動篩5に投入するようにしている。
振動篩5に投入した加熱骨材は粒径別に篩い分けて下位の骨材貯蔵ビン6の各区画室6a(砂用)、6b(7号砕石用)、6c(6号砕石用)、6d(5号砕石用)に貯蔵する一方、該骨材貯蔵ビン6の各区画室6a〜6dの下端部にはそれぞれ骨材計量用の計量ゲート7a〜7dを開閉自在に備え、その下位には各区画室6a〜6dから排出される各種粒径の骨材を累積計量する骨材計量槽8を備えている。
また、骨材計量槽8の下位にはミキサ9を備えており、前記骨材計量槽8にて計量した各種骨材、及び所定量の石粉や溶融アスファルト等を前記ミキサ9内に投入して所定時間混合調整して所望のアスファルト混合物を製造したのち、下部排出ゲートを開放してミキサ9下位に待機するトラック等の運搬車に払い出して出荷するようにしている。
前記骨材計量槽8の周囲には、粉塵の飛散防止用のカバー体10が配設してあり、該カバー体10とドライヤの排気煙道(図示せず)とを脱気ダクト11にて連結しており、カバー体10内部の含塵空気を排気煙道末端の排風機(図示せず)にて吸引させ、該排風機の手前に備えた集塵機(図示せず)にて捕集するようにしている。
また、プラント本体3の近傍には、加熱乾燥処理前の常温骨材である常温砂を貯蔵する骨材貯蔵ホッパ12を備え、該常温骨材貯蔵ホッパ12の下位には骨材切り出し用のベルトコンベヤ13を備えていると共に、該ベルトコンベヤ13の搬送端には切り出した常温砂をプラント本体3の上部まで持ち上げる垂直搬送装置14を備える一方、プラント本体3の骨材貯蔵ビン6の側部には前記垂直搬送装置14より搬送される常温砂を貯蔵する常温骨材貯蔵ビン15を併設している。また、前記常温骨材貯蔵ビン15の下端部には、骨材貯蔵ビン6と同様に計量ゲート16を開閉自在に備えていると共に、該計量ゲート16の下位にはガイド用シュート17を備え、常温骨材貯蔵ビン15より排出する常温砂を前記ガイド用シュート17に案内させて前記骨材計量槽8へ投入させるようにしている。
また、操作盤4には常温骨材供給制御用の供給量制御部18を組み込んでおり、該供給量制御部18では、予め測定しておいた常温砂の含水比を入力して登録している一方、この登録した常温砂の含水比と、骨材貯蔵ビン6に備えた骨材温度センサ(図示せず)にて検出される加熱砂の骨材温度値、及び骨材計量槽8にて検出される加熱砂の骨材計量値とを逐次取り込み、熱収支計算式に基づいて加熱砂と常温砂を混合した後の砂の含水比と骨材温度とがそれぞれ目標設定値となるように常温砂の目標投入量を求め、常温骨材貯蔵ビン15からミキサ9に投入される常温砂の骨材量が前記目標投入量になれば、常温骨材貯蔵ビン15下端部の計量ゲート16を閉制御するようにしている。なお、加熱砂の骨材温度がほぼ所定温度(例えば、略160℃)で安定していると考えられる場合には、必ずしも骨材温度センサを設ける必要はなく、前記温度値(略160℃)を熱収支計算式に代入して目標投入量を求めるようにしてもよい。
前記供給量制御部18に目標値として設定される目標設定含水比と目標設定温度値としては、砂払い出し時の粉塵飛散をある程度抑制可能なように、例えば、目標設定含水比には略2%程度を設定する一方、目標設定温度値には、骨材から直ぐに水分が蒸発・乾燥してしまわない程度の、略50〜70℃、好ましくは略60℃前後を設定するとよいが、粉塵の発生状況等を考慮しながらプラントオペレータの判断にて適宜調整するとよい。
そして、例えば、骨材貯蔵ビン6内に残留する加熱砂を抜き取るときには、先ず、常温骨材貯蔵ホッパ12に貯蔵させる加熱乾燥処理前の常温砂の含水比を予め測定しておき、その測定値を操作盤4を介して供給量制御部18に入力して登録しておくと共に、常温骨材貯蔵ホッパ12からは前記常温砂を適宜量切り出し、ベルトコンベヤ13と垂直搬送装置14を介してプラント本体3の常温骨材貯蔵ビン15内に貯蔵させておく。また、前記供給量制御部18には、加熱砂と常温砂を混合処理した後の砂の目標設定含水比(例えば、略2%程度)と、目標設定温度値(例えば、略60℃程度)とを設定登録しておく。
次いで、図3に示すように、骨材貯蔵ビン6の砂貯蔵用の区画室6aの計量ゲート7aを操作盤4から手動にて開操作して骨材計量槽8に加熱砂を払い出して所定量計量した後、ミキサ9内へと投入する。一方、前記区画室6a内の加熱砂の骨材温度値と、骨材計量槽8にて計量された加熱砂の計量値とを操作盤4の供給量制御部18に取り込み、これらの各データと、予め登録した常温砂の含水比、及び目標設定含水比と目標設定温度値とを読み出して、熱収支計算式に基づいて常温砂の目標投入量を求める。
そして、常温骨材貯蔵ビン15の計量ゲート16を開操作して常温砂を骨材計量槽8に払い出し、計量値が前記目標投入量に達すれば計量ゲート16を閉鎖し、こうして計量された常温砂をミキサ9内の加熱砂に対して追加投入して所定時間攪拌混合し、絶乾状態の高温の加熱砂を常温砂に含まれる水分によってある程度湿潤させ、かつその水分が直ぐに蒸発・乾燥してしまわない程度の温度に調整して粉塵の発生を抑制させる。このとき、ミキサ9内にて発生する水蒸気や粉塵は、脱気ダクト11を介して吸引排気する。そして、適度に湿潤して粉塵飛散の抑制された砂をミキサ9下部の排出ゲートを開放して下位に待機しているショベルローダーAへ払い出す。
なお、本実施例においては、供給量制御部18では骨材計量槽8にて計量される常温砂の計量値が予め設定した目標投入量に達すると、自動で常温骨材貯蔵ビン15の計量ゲート16を閉制御するように指令するが、操作盤4の画面上に骨材計量槽8の計量値を逐次表示し、プラントオペレータが目視にてその計量値を確認しながら手動にて計量ゲート16を閉操作するようにしてもよい。また、プラントオペレータがミキサ9からショベルローダーAに砂を払い出したときの粉塵発生状況や砂の含水状態を目視にて確認した上で、常温砂の目標投入量を適宜決定するようにしてもよい。
また、図4は別の実施例を示す概略説明図であって、本実施例においては、常温骨材貯蔵ホッパ12から切り出される常温骨材を搬送するベルトコンベア13に、搬送中の常温骨材に対して散水処理する散水装置19を備えており、該散水装置19は操作盤4を介して操作制御可能としている。
そして、骨材貯蔵ビン6内に残留する加熱砂を抜き取るときには、先ず、常温骨材貯蔵ホッパ12より常温砂をベルトコンベヤ13上に切り出して搬送させる一方、操作盤4より散水装置19を操作し、ベルトコンベヤ13上を流下する常温砂に対して散水処理を行って適当に湿潤させた後、プラント本体3の常温骨材貯蔵ビン15へ貯蔵させる。
そして、前記同様に、骨材貯蔵ビン6の区画室6aより加熱砂を抜き取ってミキサ9内に投入する一方、該ミキサ9内に所定量の常温砂を追加投入して所定時間攪拌混合し、加熱砂を湿潤させかつ適当な温度に調整して粉塵の発生を抑制させた上でミキサ9より排出させる。
このとき、加熱砂に対して混合させる常温砂は散水処理によって予め適当に湿潤させてあるため、加熱砂と混合させたときにはより含水比を高めることができて、ミキサ排出時の粉塵飛散をより効果的に抑制することが可能となる。
前記散水装置19の散水量としては、例えば常温砂の表面が湿潤する程度で十分であるが、プラントオペレータがミキサ9からショベルローダーAに砂を払い出したときの粉塵発生状況や砂の含水状態を目視にて確認した上で、散水量を適宜調節するようにしてもよい。また、散水処理後の常温砂の含水比を測定し、それに基づいて熱収支計算より常温砂の目標投入量を計算して、その目標投入量の常温砂を加熱砂と混合させるようにしてもよい。
なお、前記実施例では、骨材貯蔵ビン6内に残留する加熱砂を抜き取るときの説明をしたが、砂以外の7号砕石、6号砕石、5号砕石を抜き取るときには、砂ほど粉塵が飛散しないので、骨材抜き取り作業時に粉塵の飛散状況を確認しながら、必要とあれば、常温骨材貯蔵ビン15に常温砂でも良いが、好ましくは抜き取りする加熱砕石と同種の常温砕石を貯蔵し、これを払い出してミキサ9に投入して攪拌混合するようにしても良いし、また砕石は砂と比べて含水比が低いので散水を行って湿潤させて使用するようにするとより効果的である。
また、本実施例では散水装置19をベルトコンベア13上に配設したが、これに限定されるのもではなく、例えば、常温骨材貯蔵ホッパ12や常温骨材貯蔵ビン15、ミキサ9などに散水ノズルを臨ませるように配設し、プラント操作盤4より散水操作するようにしてもよい。
1…アスファルトプラント 3…プラント本体
4…操作盤 5…振動篩
6…骨材貯蔵ビン 8…骨材計量槽
9…ミキサ 12…常温骨材貯蔵ホッパ
13…ベルトコンベヤ(常温骨材用) 14…垂直搬送装置(常温骨材用)
15…常温骨材貯蔵ビン 18…供給量制御部
19…散水装置 A…ショベルローダー

Claims (2)

  1. 加熱乾燥処理した骨材を篩う振動篩と、該振動篩によって篩い分けた加熱骨材を粒径別に貯蔵する骨材貯蔵ビンと、該骨材貯蔵ビンから所定の加熱骨材を払い出して計量する骨材計量槽と、該骨材計量槽から払い出した加熱骨材と所定量の溶融アスファルトを混合するミキサとを階層状に組み上げたプラント本体を有するアスファルトプラントにおいて、前記プラント本体側部に常温骨材貯蔵用のホッパと、該常温骨材貯蔵ホッパから切り出される常温骨材をプラント本体上部に持ち上げる垂直搬送装置と、該垂直搬送装置にて持ち上げた常温骨材を貯蔵する常温骨材貯蔵ビンとを備え、かつ該常温骨材貯蔵ビンから払い出される常温骨材を前記プラント本体の骨材計量槽に投入できるように構成し、前記骨材貯蔵ビン内に残留する加熱骨材を抜き取るときには、骨材貯蔵ビンより加熱骨材を骨材計量槽に払い出して計量した後にミキサ内に投入した後、該ミキサ内に投入された加熱骨材の骨材量及び骨材温度に見合った所定量の常温骨材を前記常温骨材貯蔵ビンから払い出してミキサに投入し、攪拌混合して加熱骨材を常温骨材に含まれる水分によって湿潤させて粉塵の発生を抑えた後、ミキサから排出するようにしたことを特徴とするアスファルトプラントの防塵方法。
  2. 前記常温骨材に散水処理してからミキサ内に投入するようにしたことを特徴とする請求項1記載のアスファルトプラントの防塵方法。
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