JP4059353B2 - 電子回覧システム - Google Patents

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JP4059353B2 JP24413594A JP24413594A JP4059353B2 JP 4059353 B2 JP4059353 B2 JP 4059353B2 JP 24413594 A JP24413594 A JP 24413594A JP 24413594 A JP24413594 A JP 24413594A JP 4059353 B2 JP4059353 B2 JP 4059353B2
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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はネットワークを介して複数のコンピュータの間で文書を回覧する電子回覧システムに関する。
【0002】
ワープロ文書等のテキストデータ文書,図形プログラムにより作成された図形文書あるいは表作成プログラムにより作成された表文書等の異なる複数のアプリケーションプログラムにより作成された文書をひとつの文書に結合し,複合文書とすることが可能なシステムが存在する。
【0003】
従来の電子回覧システムは,電子回覧システムの文書作成手段により文書を作成し,回覧できるだけであり,通常のアプリケーションプログラムにより作成された複合文書(単一のアプリケーションのみにより作成れされた文書も複合文書に含む)を電子回覧文書としてネットワークシステムで回覧することはできなかった。
【0004】
本発明は,通常のアプリケーションプログラムにより作成された複合文書を電子回覧文書として簡単な操作方法で回覧できる電子回覧システムを提供するものである。
【0005】
【従来の技術】
図32は従来の電子回覧システムを示す。
図32において,
300はワークステーションAである。
【0006】
301はワークステーションBである。
302はワークステーションCである。
303はネットワークである。
【0007】
ワークステーションA(300)において,
310は電子回覧文書作成プログラムであって,電子回覧文書を作成する専用のプログラムである。
【0008】
311は電子回覧文書であって,電子回覧文書作成プログラムで作成されたものである。
312は回覧票であって,回覧ルートを定め,回覧チェックを記入するものである。
【0009】
ワークステーションB(301)において,
320は電子回覧文書作成プログラムである。
321は電子回覧文書である。
【0010】
322は回覧票である。
ワークステーションC(302)において,
330は電子回覧文書作成プログラムである。
【0011】
331は電子回覧文書である。
332は回覧票である。
図32の構成において,ワークステーションA(300)が電子回覧文書を発行し,ワークステーションB(301),ワークステーションC(302)に回覧するものとする。
【0012】
ワークステーションA(300)において,電子回覧文書作成プログラムを起動し,電子回覧文書311を作成する。そして,回覧順序をA,B,Cとして,次のワークステーションBに電子回覧文書311を送信する。ワークステーションB(301)はその電子回覧文書が送信されていることを知ると,電子回覧作成プログラム320を起動し,受信した電子回覧文書311を画面表示する(電子回覧文書321)。そして,回覧を見たことを表すチェックを回覧票322に記入し,次のワークステーションC(302)に電子回覧文書321を転送する。ワークステーションC(302)は,電子回覧文書が届いていることを知ると,電子回覧文書作成プログラム330を起動し,受信した電子回覧文書321を画面表示する(電子回覧文書331)。そして,電子回覧文書331の回覧票332にチェックを記入し,電子回覧文書331をワークステーションA(300)に転送する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子回覧システムは専用のプログラムにより作成様式が固定的に定められた電子回覧文書を作成することしかできなかった。
【0014】
また,複合文書を電子メールとして回覧する方法も行われているが,電子メールとして回覧する場合には,通常の電子メールと電子回覧文書との区別がつかず,両者が混在して受信されるので取り扱いにくかった。また,電子メールとしての送信,および受信操作を必要として,また,受信した電子回覧文書を次の回覧メンバーに電子メールとして転送する操作を必要とするので,回覧操作が面倒であった。
【0015】
本発明は,複合文書を簡単な操作で電子回覧文書として発行することができ,しかも,回覧処理も簡単な操作で行うことのできる電子回覧システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は,ネットワークに接続された複数のコンピュータの間で文書を回覧する電子回覧システムにおいて,オブジェクトのサーバ群のオブジェクトを使用して複合文書を作成するものであり,文書に対して異なるオブジェクトサーバの作成結果を取り込むリンク手段を備える複合文書作成手段,および回覧ルートについて記載する回覧票を作成して電子回覧のための処理を行う電子回覧オブジェクトサーバである電子回覧文書作成手段から構成され,複合文書作成手段により電子回覧文書作成手段が起動され,これにより,電子回覧文書作成手段により作成された回覧票が複合文書作成手段により作成された複合文書に取り込まれることで,電子回覧文書作成手段が該複合文書に該回覧票を付して動作に入り,電子回覧文書作成手段は,複合文書に回覧票を付す際に,少なくとも回覧文書名,回覧ルートおよび現回覧ルート位置について書き込んだ回覧ルート管理ファイルを作成し,さらに,該回覧票の付した複合文書を次の回覧メンバーに転送するとともに,該回覧ルート管理ファイルを全ての回覧メンバーに転送することで,該回覧票の付した複合文書をネットワークで電子回覧することを実現する。
この構成を採るときにあって,電子回覧文書作成手段は,受け取った電子回覧文書に対して文書の承認もしくは差し戻し等の回覧処理ができるものであり,回覧処理の内容に応じて受け取った回覧ルート管理ファイルを更新して全ての回覧メンバーに転送するとともに,回覧処理の終えた電子回覧文書を次の回覧メンバーに転送する処理を行う。
【0017】
図1は本発明の基本構成を示す。図1はネットワークにワークステーションが3台接続されている場合を例として示す。
図1において,
1はワークステーションAである。
【0018】
2はワークステーションBである。
3はワークステーションCである。
4はネットワークである。
【0019】
5はネットワークサーバである。
ワークステーションA(1)において,
10は複合文書であって,テキストデータ文書,図形文書,表文書等をひとつの文書にまとめた複合文書である(複合文書には,例えばテキストデータ文書のみの単一プログラムにより作成された文書も含まれる)。
【0020】
11は文書作成手段であって,複合文書10を作成するプログラムである。
12は電子回覧オブジェクトサーバ(電子回覧文書作成手段)であって,複合文書10に付す回覧票16を発行したり,受信した電子回覧文書に対して,承認,差し戻し,あるいは電子回覧文書を見たことのチェック等を行い,回覧ルート管理手段15の更新等をするものである。
【0021】
13は複合文書作成手段であって,作成された文書に他の文書プログラム(図形文書,表文書,音声データを付与するプログラム等を含む)で作成された内容,電子回覧オブジェクトサーバ12で作成した回覧票を取り込むものである。
【0022】
14はリンク手段であって,異なるアプリケーションプログラムで作成された文書を一つの文書にリンクする手段である。
15は回覧ルート管理ファイルであって,電子回覧文書が作成されることにより作成されるか,もしくは電子回覧文書の承認,差し戻し等の回覧処理により更新され,電子回覧文書の文書名,回覧ルート等の管理内容を保持するものである。
【0023】
16は回覧票であって,回覧メンバーを表示するものである。
ワークステーションB(2)において,
20は複合文書である。
【0024】
21は文書作成手段である。
22は電子回覧オブジェクトサーバである(電子回覧文書作成手段)。
23は複合文書作成手段であって,リンク手段を備えるものである。
【0025】
25は回覧ルート管理ファイルである。
26は回覧票である。
ワークステーションC(3)において,
30は複合文書である。
【0026】
31は文書作成手段である。
32は電子回覧オブジェクトサーバ(電子回覧文書作成手段)である。
33は複合文書作成手段であって,リンク手段を備えるものである。
【0027】
35は回覧ルート管理ファイルである。
36は回覧票である。
ネットワークサーバ5において,
36’は回覧文書用紙入れ物であって,回覧用紙を保持して管理するものである。
【0028】
37,38,39はそれぞれ回覧メンバーA,B,Cの回覧文書受付け箱であって,それぞれ回覧メンバーA,B,Cが受信した電子回覧文書を保持するものである。回覧文書受付け箱は,それぞれの回覧メンバーのワークステーションにあっても良い。
【0029】
【作用】
図1の本発明の基本構成の動作を説明する。ワークステーションA(1)の回覧メンバーAが電子回覧文書を発行し,ワークステーションB(2)の回覧メンバーBが電子回覧文書を承認し,ワークステーションC(3)の回覧メンバーCが電子回覧文書を差し戻しする場合を例として説明する。
【0030】
ワークステーションA(1)において,回覧メンバーAは文書作成手段11により文書を作成する。その文書は,複合文書作成手段13のリンク手段により,他の文書プログラムの内容を取り込み,複合文書とすることができる。例えば,テキストデータ文書に図形プログラムで作成した図形の文書データを取り込む。あるいは表作成プログラムにより作成された表を表形式のデータで取り込む。さらに,音声データ,動画等取り込むこともできる。以後,テキストデータ,図形データ等の単一のプログラムで作成された文書も複合文書と称することにする。
【0031】
電子回覧オブジェクトサーバ12により,回覧ルートを回覧メンバーA,回覧メンバーB,回覧メンバーCとした回覧票16を作成し,複合文書作成手段13を使用して,回覧票16を複合文書10に取り込み,電子回覧文書(以後において,回覧文書と称するものに同じ)とする。また,複合文書10が作成されたことにともない,電子回覧文書作成手段12により回覧ルート管理ファイル15が作成され,文書名,回覧ルート等の管理情報が書き込まれる。回覧票16の回覧ルートに従い,複合文書10は次の回覧メンバーBの回覧文書受付け箱38に転送され,回覧ルート管ファイル5は各回覧メンバーの回覧文書受付け箱37,38,39に転送される。
【0032】
ワークステーションB(2)において,回覧メンバーBが電子回覧文書が届いていることを知ると,受信した電子回覧文書の回覧文書名を指定することによりその回覧文書を作成する文書作成手段21が起動され,回覧メンバーAが作成した複合文書10が画面表示される(複合文書20とする)。この時,同じ回覧文書名(例えば,交通費請求書等)の電子回覧文書が複数ある場合には,その回覧文書名で選択することによりその回覧文書名の複数の回覧文書が一括して表示される。あるいは,電子回覧文書の属性である回覧グループ名,発信部署,発信日等もしくはそれらを複数まとめてグループ化し属性グループでその属性もしくは属性グループに含まれる回覧文書を一括表示することもできる。
【0033】
回覧メンバーBが受信した回覧文書を承認する場合には,電子回覧オブジェクトサーバ22により回覧票26に承認の印を記入する。そして,回覧ルート管理ファイル25の内容が更新される。回覧メンバーBは次の回覧メンバーCの回覧文書受付け箱3に電子回覧文書(複合文書20)を転送する。更新された回覧ルート管理ファイル25は各回覧メンバーの受付け箱37,38,39に転送される。
【0034】
ワークステーションC(3)の回覧メンバーCは,電子回覧文書が届いていることを知ると,その回覧文書名を指定することによりその複合文書を作成する文書作成手段31が起動され,回覧メンバーBが承認した複合文書20が画面表示される(複合文書30とする)。この時,前述したのと同様に,同じ回覧文書名の電子回覧文書が複数ある場合には,その回覧文書名を選択することによりその回覧文書名の複数の回覧文書が一括して表示される。あるいは,電子回覧文書の属性もしくは属性グループにより一括表示することもできる。回覧メンバーCが,その文書を差し戻しする場合には,電子回覧オブジェクトサーバ32を使用して回覧票36に差し戻しの印を記入する。そして,回覧ルート管理ファイル35の内容を更新する。差し戻しされた文書(複合文書30)は差し戻し先の回覧メンバーAの回覧文書受付け箱37に転送される。また,更新された回覧ルート管理ファイル35は各メンバーの回覧文書受付け箱37,38,39に転送される。
【0035】
各メンバーは,転送された回覧管理ファイルを参照し,電子回覧文書の位置,承認状況等を画面に表示し,状況を把握することができる。
また,本発明は,ルータ装置により接続される複数のネットワークシステムにおいて,各ネットワークサーバにネットワーク間での電子回覧を行うための電子回覧間サーバ間ルータを備え,各ネットワークのネットワークサーバが他のネットワークサーバと通信を行い,異なるネットワーク間で該電子回覧文書の回覧ができるものである(図3,図4参照)。
【0036】
本発明によれば,電子回覧文書を,固定的な様式でなく,ネットワークシステムでの複合文書作成手段でサポートされているアプリケーションプログラムであれば,好みのアプリケーションプログラムを使用して複合文書を作成し,簡単な操作で電子回覧文書として発行することができる。また,受信した電子回覧文書に対して,簡単な操作で承認,差し戻し等の処理ができる。また,電子回覧文書は回覧メンバーの自身の回覧文書受付け箱に届くので,複雑な受信操作が必要でなく,送信処理も承認,差し戻し,確認等の処理に応動して自動的にされる。
【0037】
また,本発明は,回覧ルート管理ファイルを各回覧メンバーに転送するので,回覧ルートの全ての人が現在の回覧状況を知ることができる。そのため,回覧の停滞が防止でき,業務を円滑に進めることができるようになる。さらに,回覧の順番が回ってきていない人でもこれから転送されてくる回覧を予め知ることができるので,不在時でも未到着の回覧に対する対応をとることができる。
【0038】
さらに,電子回覧文書のアプリケーションプログラムの起動も,受信した電子回覧文書を指定するだけで簡単に起動することができる。また,同一回覧文書名もしくは同一属性,属性グループで複数の回覧文書を一括して起動することができる。
【0039】
そのため,本発明によれば電子回覧文書の発行,回覧処理が容易であり,電子回覧文書の作成に使用できる文書の種類が多く作成自由度が高く,電子回覧を効果的に,しかも能率的に行うことができるようになる。
【0040】
【実施例】
図2は本発明の電子回覧文書のもととなる複合文書の説明図である。
図2において,
50は複合文書編集画面である。
【0041】
51はテキストデータ文書であって,文書オブジェクトのクライアント110によりテキスト文書作成サーバ(テキストを作成するアプリケーションプログラム)58を使用して作成された文書を表す。
【0042】
52は図形文書であって,文書オブジェクトのクライアント110により図形文書サーバ(図形作成のアプリケーションプログラム)59を使用して作成された図形を表す。
【0043】
53は回覧票であって,文書オブジェクトのクライアント110により電子回覧オブジェクトサーバ56を使用して作成され,複合文書に組み込まれた回覧票である。
【0044】
110は文書オブジェクトのクライアントであって,オブジェクトのサーバ群57のオブジェクトサーバを使用して複合文書を作成するものである。
文書オブジェクトのクライアント110において,
54は複合文書の編集手段(エディタ)であって,複合文書編集画面50で複合文書を編集するものである。
【0045】
55は複合文書の作成手段であって,オブジェクトのサーバ群57のオブジェクトを使用して複合文書を作成するものであり,文書に対して異なるオブジェクトサーバの作成結果を取り込むリンク手段を備えるものである。例えば,Windows(商標名)のOLE機構等である。アプリケーションプログラムの作成した図形,表の罫線等の図形データも取り込むことのできるものである。
【0046】
57はオブジェクトのサーバ群である。
オブジェクトのサーバ群57において,
56は電子回覧オブジェクトサーバであって,複合文書に付す回覧票の作成等を行うものである。
【0047】
58はテキスト文書作成サーバであって,テキスト文書を作成するプログラムである。
59は図形文書作成サーバであって,図形文書を作成するプログラムである。
【0048】
60は表文書作成サーバであって,表文書を作成するプログラムである。
61は音声サーバであって,音声データを作成プログラムである。
62は動画サーバであって,動画を作成するプログラムである。
【0049】
102はオブジェクト管理のサブシステムである。
64は文書オブジェクトの作成手段であって,文書オブジェクト(オブジェクトサーバ群のオブジェクト)の選択,呼び出し等を行うものである。
【0050】
65は文書オブジェクトの機能情報提供手段であって,文書オブジェクトの処理可能な機能について情報提供をするものである。
66は文書オブジェクトの操作手段であって,複合文書の編集手段54の指示のもとに文書オブジェクトを操作するものである。
【0051】
図2の文書オブジェクトのクライアント110,オブジェクト管理のサブシステム102,オブジェクトのサーバ群57の間の関係を示す矢印は,オブジェクトサーバとして電子回覧オブジェクトサーバ56,テキスト文書作成サーバ58,図形文書作成サーバ59を使用する場合についてのものである。
【0052】
図2の構成において,電子回覧文書を作成する動作を説明する。
文書オブジェクトの作成手段64により,複合文書を作成をオブジェクトサーバ呼び出す。図2の場合テキスト文書作成サーバ58,図形文書作成サーバ59および電子回覧オブジェクトサーバ56を呼び出す。
【0053】
複合文書の編集手段54を使用して,編集画面上でテキスト文書作成サーバ58によりテキストデータ文書51を作成する。一方,テキストデータ文書51に組み込む図形文書52を,複合文書の編集手段54を使用して,図形文書作成サーバ59により作成する。そして,複合文書の作成手段55によりテキストデータ文書51に図形文書52を組み込む。
【0054】
また,複合文書の編集手段54を使用して,電子回覧オブジェクトサーバ56により複合文書編集画面50上で回覧票53を作成する。そして,複合文書の作成手段55を使用して,回覧票53を複合文書(テキストデータ文書51)に組み込み,電子回覧文書とする。
【0055】
図3は本発明が適用されるネットワークシステムの例を示す。
図3はネットワークAとネットワークBがルータにより結合されているものである。
【0056】
図3において,
70,71,72はネットワークA(74)に接続されたワークステーションである。
【0057】
73はネットワークA(74)のネットワークサーバである。
74はネットワークAである。
80,81,82はネットワークB(84)に接続されたワークステーションである。
【0058】
83はネットワークB(84)のネットワークサーバである。
84はネットワークBである。
85はネットワークA(74)とネットワークB(84)を結合するルータ装置である。
【0059】
121はネットワーク74の電子回覧サーバ間ルータであって,データの送り先を決定するルータプログラムである。
121’はネットワーク83の電子回覧サーバ間ルータであって,データの送り先を決定するルータプログラムである。
【0060】
図4は本発明の電子回覧システムのシステム構成の実施例である。
図4において,
70はワークステーションである。
【0061】
73はネットワークサーバである。
ワークステーション70において,
100はオペレーティングシステム(OS)である。
【0062】
101はネットワークドライバであって,ワークステーション70のデータをネットワークに出力するものである。
102はオブジェクト管理のサブシステムであって,オブジェクトを管理するものである。
【0063】
110は文書オブジェクトのクライアントであって,複合文書作成手段等を含むものである。
57はオブジェクトのサーバ群である。
【0064】
111は電子回覧オブジェクトサーバである。
112は用紙管理プログラムであって,電子回覧文書とする回覧用紙を作成し,回覧文書名を付して回覧文書用紙入れ物に登録するものである。
【0065】
113’は回覧文書受付け箱であって,受信した回覧文書を(電子回覧文書と称するものに同じ)を保持するものであり,磁気ディスク上に設けられるものである。回覧文書受付け箱はネットワークサーバ73の共有ディスク123に設けられても良い。
【0066】
114は利用者管理プログラムであって,ネットワークの利用者の所属,氏名,承認印の印影等を保持して管理するものである。
114’は回覧ルート管理テーブルであって,所属等の単位毎に回覧ルートを保持するものである。
【0067】
115は回覧ルート管理ファイルである。
ネットワークサーバ73において,
113は回覧文書用紙入れ物であって,回覧文書用紙を保存する入れ物であり,磁気ディスク上に構成されるものである。
【0068】
120’はネットワークOSであって,ネットワークのオペレーティングシステムである。
121は電子回覧サーバ間ルータであって,複数のネットワークシステム間で電子回覧するためにデータの送り先を決めるものである。
【0069】
122はファイルサーバであって,共有ディスクのファイル管理をするサーバ(プログラム)である。
123は共有ディスクであって,ネットワークに共通の磁気ディスク装置である。
【0070】
図4の構成の動作を説明する。
電子回覧を行うのに必要な回覧文書用紙を保持する回覧文書用紙入れ物113を作成する。所属単位,回覧グループ単位等で回覧文書用紙入れ物113に名前を付して作成し,登録する。また,図示はされていないが,回覧文書用紙入れ物113に対応して用紙管理ファイルを作成する(図5 (c)参照)。用紙管理プログラム112により電子回覧文書とする回覧文書用紙を作成し,回覧文書名を付して回覧用紙入れ物に対応する用紙管理ファイルに登録する(図5 (c)参照,回覧文書名は,例えば,旅費請求書等の文書の種別を表す名称で登録し,その回覧文書用紙にオブジェクトサーバ(アプリケーションプログラム)を指定する識別子をもつファイル名を対応付ける)。さらに,用紙管理プログラム112により電子回覧オブジェクトサーバ111を起動し,回覧種別,回覧ルート等を指定する回覧票を作成し,文書オブジェクトのクライアント110を利用して複合文書に回覧票を組み入れる。この時,回覧文書の文書名,回覧ルート等を保持する回覧ルート管理ファイル115が作成される。この時点では,回覧票を回覧用紙に付さずに登録することもできる(この時は,複合文書作成後に回覧票を付す)。
【0071】
電子回覧文書を作成する時は,回覧文書用紙入れ物113に登録されている回覧文書用紙を指定する。指定した回覧文書用紙に付されたファイル名によりその回覧文書用紙のオブジェクトサーバ(複合文書のアプリケーションプログラム)110が起動される。そこで,複合文書のクライアント110を使用して,そのアプリケーションプログラムで回覧文書を作成する。作成された電子回覧文書は,次の回覧メンバーの回覧文書受付け箱113’(もしくは回覧文書受付け箱113”)に転送される。また,外部ネットワークの利用者に転送する場合には,電子回覧サーバ間ルータ121により配布先が決定され,ネットワークサーバ73より宛先の回覧メンバーの回覧文書受付け箱のある外部ネットワークのネットワークサーバ(73)に転送される。
【0072】
また,送られてきた回覧文書はオペレーティングシステム(OS)100に制御されて回覧文書受付け箱113’(もしくはネットワークサーバの回覧文書受付け箱113”)に保持される。そして,電子回覧オブジェクトサーバ111により受付け文書の一覧を表示することができるので,その表示画面上で回覧文書を指定することによりそのファイル名からその複合文書のアプリケーションプログラムが起動される。そして,その複合文書が画面に表示されるので,その回覧票をマウスクリックすることにより電子回覧オブジェクトサーバ111を起動し,承認等の必要な回覧処理を行う。
【0073】
同一回覧文書名に複数の回覧文書がある場合には回覧文書名を指定することにより一括して画面に表示される(回覧文書名は登録した回覧文書用紙の名称であるが同一の用紙に異なる回覧文書名をして登録することもできる)。あるいは回覧グループ名,部署,発信日時等の属性もしくは複数の属性をまとめてグループ化した属性グループ単位に複数の回覧文書がある場合にも,属性もしくは属性グループを指定することによりそれぞれの回覧文書を一括して画面に表示することができる。
【0074】
図5は本発明の電子回覧オブジェクトサーバ,回覧ルート管理ファイルの構成および回覧文書用紙の管理方法を示す。
図5 (a)は電子回覧オブジェクトサーバである。
【0075】
電子回覧オブジェクトサーバは,回覧票オブジェクトの作成手段,回覧票オブジェクトの回覧発行手段,回覧票オブジェクトの回覧承認手段,回覧票オブジェクトの回覧差し戻し手段を備えるものである。
【0076】
そして,電子回覧文書を発行する場合には,責任者の承認をとる承認回覧,回覧チェックのみ記入する一般回覧等の回覧様式をもち回覧ルートを指定する回覧票オブジェクトを作成し,複合文書に組み込んで回覧文書とする。また,回覧を受け取った場合には回覧承認(回覧チェックを含む),回覧を承認しない場合には回覧差し戻しを行うものである。
【0077】
図5 (b)は本発明の回覧ルート管理ファイルの構成を示す。
回覧ルート管理ファイル115は,(1) 回覧ルート情報,(2) 現回覧ルートの位置(電子回覧文書がどのワークステーションにあるかを示す情報),(3) 回覧承認の状況,(4) 回覧文書名(回覧文書名とその文書を作成したプログラムを示す識別子により構成される(図6参照)),(5) 回覧文書の部署,発行日等の属性,(6) コメントにより構成される。
【0078】
回覧ルート管理ファイルをこのように構成し,更新される毎に回覧メンバー全員に配布することにより,各回覧メンバーは回覧状況を容易に把握することができる。
【0079】
図5 (c)は回覧文書用紙の管理方法を示す。
113は回覧文書用紙入れ物であり,回覧文書用紙入れ物の名称(例えば,「第二開発部共通」等の一般名称)とファイル名を持つ。そして,ファイル名に対応して回覧文書用紙を登録する用紙管理ファイル116を備える。用紙管理ファイル116は回覧文書用紙の名称とファイル名を登録する。
【0080】
このように回覧文書用紙入れ物と用紙管理ファイルを構成することにより,回覧文書用紙入れ物毎に回覧文書用紙の一覧を容易に画面表示することができ利用しやすいものとなる。
【0081】
図6は電子回覧文書から文書作成手段を起動する方法の説明図である。
図6において,
110は文書オブジェクトのクライアント(アプリケーションプログラム)である。
【0082】
115’は回覧文書受付け箱の内容から作成された中間データであって,受け付けられた複合文書,回覧ルート管理ファイルに基いて作成された中間データを示す。回覧文書名とファイル名を対応させたものである。職制変更の回覧は3件あり,それぞれファイル名がXX・・・X.YYY,AA・・・A.YYY,BB・・・B.YYYである例を示す。ファイル名の内「.YYY」は文書を作成したアプリケーションプログラムを指定する識別子である。
【0083】
120は回覧票オブジェクトである。回覧票オブジェクトは(1) 回覧票オブジェクトを処理する電子回覧オブジェクトサーバを指定するリンク情報,(2) 回覧票を表示する表示方法の選択(承認回覧,一般回覧等の回覧種別を選択するための情報),(3) 複合文書の表示データ(例えば,複合文書に取り込む表のフォーマットデータ等)等を保持する。
【0084】
121”は複合文書データである。
122は複合文書データの中に埋め込まれた回覧票オブジェクト120である。
【0085】
123は回覧票の様式保持部であって,承認回覧,一般回覧の回覧票フォーマットを保持するものである。
図6の構成において,回覧文書名による回覧文書の一覧を画面表示するために回覧文書受付け箱の内容(複合文書と回覧ルート管理ファイル)から回覧文書名とファイル名を対応した中間データ115’が作成される。そして,回覧文書名が指定されると,その回覧文書名のファイル,例えば,ファイル名「XX・・・X.YYY」のように「.YYY」を持つファイルに対応するアプリケーションプログラムが起動され,そのアプリケーションプログラムの複合文書が表示される。
【0086】
また,回覧票オブジェクトの電子回覧オブジェクトのリンク情報に従って,回覧票オブジェクトを処理する電子回覧オブジェクトを起動し,回覧処理(承認,差し戻し等の処理)をすることができる。また,回覧表示方法の選択の情報に従って,回覧票を選択し,回覧票の様式保持部123の保持する回覧票の様式により回覧票を表示する。さらに,複合する文書データが図形データ,表データ等の場合には回覧票オブジェクト122の保持する図形データ,表のフォーマットデータに従い,図形,表等を表示する。
【0087】
図7は本発明の回覧文書用紙の登録方法の実施例を示す。
図7において,
111は電子回覧オブジェクトサーバである。
【0088】
115は回覧ルート管理ファイルである。
135は回覧文書用紙である。
図7の動作を説明する。
【0089】
▲1▼ 回覧文書用紙を作成するために,電子回覧オブジェクトサーバに回覧票の作成依頼をする。
▲1▼’電子回覧オブジェクトサーバ111は回覧文書用紙入れ物113を作成する。
【0090】
▲2▼ 電子回覧オブジェクトサーバ111の回覧票オブジェクトの作成手段により回覧票を作成する。そして,回覧文書用紙のアプリケーションプログラム(前述の複合文書の編集アプリケーションプログラム)に複合文書作成手段のリンク手段(図示せず)を使用して作成した回覧票を回覧文書用紙135に組み込む。
【0091】
▲2▼’電子回覧オブジェクトサーバ111は,回覧文書用紙入れ物を作成する。そして,作成した電子回覧文書用紙に固有の名称と「XXXXXXXX」とその作成アプリケーションプログラムを指定する識別子「.YYY」により電子回覧文書のファイル名および一般名称の回覧文書名(例えば,交通費請求書等)を定め,回覧文書用紙入れ物113に対応する用紙管理ファイル116に回覧文書用紙を登録する。
【0092】
▲3▼ 電子回覧オブジェクトサーバ111により,回覧ルート管理ファイル115が作成され,必要事項が登録される。
図8は電子回覧文書の発行方法の実施例である。
【0093】
図8において,
110は文書オブジェクトのクライアント(複合文書用紙の編集アプリケーションプログラム)である。
【0094】
111は電子回覧オブジェクトサーバである。
115は回覧ルート管理ファイルである。
135は回覧文書用紙であり,ワークステーションAの編集画面に表示されたものである。
【0095】
136は回覧文書用紙に組み込まれた回覧票である。
140は電子回覧文書であって,文書オブジェクトのクライアント110を使用して回覧文書用紙135に文書データを編集し,作成された電子回覧文書である。
【0096】
150はBの回覧文書受付け箱である。
151はCの回覧文書受付け箱である。
回覧メンバーA(以後,Aと称する)が電子回覧文書を発行し,回覧メンバーB(以後,Bと称する)から回覧メンバーC(以後,Cと称する)に回覧する場合を例として説明する。
【0097】
Aは回覧文書用紙を指定する。回覧文書用紙を指定することにより,その回覧文書用紙の複合文書の編集アプリケーションプログラム(文書オブジェクトのクライアント110)が起動される。そして,Aは編集画面上で回覧文書用紙135により複合文書を作成する。回覧票136を指定することにより(例えば,編集画面上で回覧票136にカーソルを合わせ,マウスクリックする等)電子回覧オブジェクトサーバ111が起動される。そこで,回覧票の種類,回覧ルートの指定等を行い,電子回覧文書140の発行処理をする。その結果,回覧ルート管理ファイル115が更新される。
【0098】
指定された回覧ルートに従って,次の回覧メンバーであるBの回覧文書受付け箱150に電子回覧文書140が自動転送される。また,回覧ルート管理ファイル115がBとCの回覧文書受付け箱150,151に自動転送される。
【0099】
図9は電子回覧文書の承認方法の実施例を示す。
図9において,
110は文書オブジェクトのクライアント(電子回覧文書の編集アプリケーションプログラム)である。
【0100】
111は電子回覧オブジェクトサーバである。
115は回覧ルート管理ファイルである。
135’はBの編集画面上に表示された電子回覧文書を示す(Aから送られてきた電子回覧文書)。
【0101】
136は回覧票である。
140は電子回覧文書であって,Bが回覧票に承認をした電子回覧文書である。電子回覧オブジェクトサーバの回覧承認手段で回覧文書の承認処理をしたものである)。
【0102】
150はBの回覧文書受付け箱である。
151はCの回覧文書受付け箱である。
153はAの回覧文書受付け箱である。
【0103】
図9の構成において,Aが発行した回覧文書はBの回覧文書受付け箱150に受付けられる。Bは回覧文書が転送されていることを知ると,回覧ルート管理ファイル115を参照し,受付けた回覧文書の一覧を画面表示する。そして,Aが発行した電子回覧文書を指定する。その結果,文書オブジェクトのクライアント110が起動され,電子回覧文書135’が画面に表示される。Bは回覧票136に承認印を記入するために,電子回覧オブジェクトサーバ111を呼び出す(例えば,編集画面上で回覧票136にカーソルを合わせ,マウスクリックする等)。そこで,画面は承認処理をする画面に切り替えられるので,その画面上で承認処理をする。そこで,回覧ルート管理ファイル115が更新される。Bの承認を受けた電子回覧文書140は回覧ルート管理ファイルを見て次の回覧メンバーであるCの回覧文書受付け箱151に自動転送される。また,回覧ルート管理ファイル115はAとCの回覧文書受付け箱153,151に自動転送される。
【0104】
図10は電子回覧文書の差し戻し方法の実施例を示す。
図10において,
110は文書オブジェクトのクライアント(電子回覧文書を作成するアプリケーションプログラム)である。
【0105】
111は電子回覧オブジェクトサーバである。
115は回覧ルート管理ファイルである。
135’はCの編集画面上に表示された電子回覧文書を示す(Aが作成し,Bが承認した電子回覧文書)。
【0106】
136は回覧票である。
140は電子回覧文書であって,Cが回覧票に差し戻しの印を記入した電子回覧文書である。
【0107】
150はBの回覧文書受付け箱である。
151はCの回覧文書受付け箱である。
153はAの回覧文書受付け箱である。
【0108】
図10の構成において,Bから送られた回覧文書はCの回覧文書受付け箱151に受け取られる。Cは電子回覧文書が受け取られていることを知ると,回覧ルート管理ファイルを参照し,受付け文書の一覧を画面に表示する。その一覧画面上で電子回覧文書135’を指定する。その結果,文書オブジェクトのクライアント110が起動され,電子回覧文書135’が画面に表示される。Cは回覧票136に差し戻しをするために,電子回覧オブジェクトサーバ111を呼び出す(例えば,編集画面上で回覧票136にカーソルを合わせ,マウスクリックする等)。そこで,画面は差し戻しを選択することにより差し戻しを行う画面に切り替えられるので,差し戻し処理をする(差し戻し処理の画面は承認処理の画面から選択する)。そこで,回覧ルート管理ファイル115が更新される。Cの差戻しを受けた電子回覧文書140は回覧ルート管理ファイルを見て発行元のAの回覧文書受付け箱153に自動転送され,回覧ルート管理ファイル115は,AとBの回覧文書受付け箱153,150に自動転送される。
【0109】
図11は電子回覧文書の参照処理の説明図(1) である。
本発明は,受信文書の一覧を画面表示することができる。その際,回覧文書の属性単位(回覧文書名,回覧グループ名,部署等)毎もしくは複数属性をまとめてグループ化した属性グループ単位に回覧文書の一覧を表示することができる。そして,一覧の表示画面上で指定した回覧文書を一括して画面表示することができる。
【0110】
図11は,回覧文書名による回覧文書の一覧から回覧文書を一括表示する場合である。
図11において,
115’は回覧文書の内容から作成された中間データである(図6に同じ)。
【0111】
170は回覧文書の一覧であって,受付けられた電子回覧文書の一覧を回覧文書名により画面表示したものである。同一回覧文書名の電子回覧文書の件数を回覧文書名毎に表示したものである。
【0112】
171はアプリケーションプログラム1であって,回覧文書名が「職制変更の回覧」を作成したアプリケーションプログラム(複合文書の編集プログラム)である。
【0113】
172はアプリケーションプログラム1であって,回覧文書名が「職制変更の回覧」を作成したアプリケーションプログラムである。
173はアプリケーションプログラム1であって,回覧文書名が「職制変更の回覧」を作成したアプリケーションプログラムである。
【0114】
(回覧文書名が「職制変更の回覧」の3件は回覧文書名(使用した回覧用紙が同じであるが内容が異なるものである)。
【0115】
180は回覧文書受付け箱の内容から作成した中間データ115’を参照する手段である。
181は回覧文書受付け箱を参照する手段である。
【0116】
182は回覧文書受付け箱である。
図11の構成の動作を説明する。
参照手段181は回覧文書受付け箱を参照し,回覧文書受付け箱の内容から,回覧文書名とファイル名を対応した中間データ115’を作成する。そして,受け付けた回覧文書名と件数の一覧が画面に表示されるので,例えば,「職制変更の回覧」の電子回覧文書を画面表示する場合には,画面上で「職制変更の回覧」を指定する。その結果,参照手段180は中間データ115’を参照する。そこで,職制変更の回覧はファイル名の識別子が「.YYY」であることを参照し,その識別子に対応するアプリケーションプログラム1(171)が起動され,職制変更の回覧の複合文書が画面に表示される。同様に,別の職制変更の回覧はファイル名の識別子が「.YYY」であることを参照し,その識別子に対応するアプリケーションプログラム1(172)が起動され,職制変更の回覧の複合文書が画面に表示される。さらに別の職制変更の回覧はファイル名の識別子が「.YYY」であることを参照し,その識別子に対応するアプリケーションプログラム1(173)が起動され,職制変更の回覧の複合文書が画面に表示される。
【0117】
図12は電子回覧文書の参照処理の説明図(2) であり,所属部署の回覧文書を一括表示することを説明するものである。
図12において,
115’は回覧文書受付け箱の内容から作成した中間データであって,回覧文書の所属部署とファイル名を対応させたものである。図12は各電子回覧文書に付属する回覧ルート管理ファイルから第二開発部の回覧文書のファイルをまとめたものを表す(XX・・・X.YYY,DD・・・D.XXX,EE・・・E.ZZZ)の3件あるとする)。
【0118】
170’は回覧文書の一覧であって,受信した回覧文書を部署毎に件数を付して表示したものである。
171はアプリケーションプログラム1であって,ファイル名XX・・・X.YYYのアプリケーションプログラムである。
【0119】
172はアプリケーションプログラム2であって,ファイル名DD・・・D.XXXのアプリケーションプログラムである。
173はアプリケーションプログラム3であって,ファイル名EE・・・E.ZZZのアプリケーションプログラムである。
【0120】
180は回覧文書受付け箱の内容から作成した中間データ115’を参照する手段である。
181は回覧文書受付け箱を参照する手段である。
【0121】
182は回覧文書受付け箱である。
図12の構成の動作を説明する。
参照手段181は回覧文書受付け箱182を参照し,届けられている電子回覧文書と回覧ルート管理ファイルを参照し,部署毎の回覧文書のファイル名の一覧の中間データ115’を作成する。そして,画面に受け付けられた回覧文書の部署と受け付けた文書の件数の一覧が表示されるので,例えば,「第二開発部」の発行した電子回覧文書を画面表示する場合には,画面上で「第二開発部」を指定する。その結果,参照手段180は中間データ115’を参照し,部署が第二開発部の回覧文書を参照する。その結果,それぞれのファイル名からアプリケーションプログラム1(171),アプリケーションプログラム2(172),アプリケーションプログラム3(173)が起動され,第二開発部の回覧文書が全て画面に表示される。
【0122】
本実施例では,回覧ルート管理ファイルを全ての回覧メンバーに転送する例を説明したが,ネットワーク上のサーバに共通受付け箱を設け,回覧ルート管理ファイルを転送して配布する際には,回覧あて先の全てのネットワーク上のサーバの共通受付け箱に転送し,回覧ルート管理ファイルを参照,更新する際は,ネットワーク上のサーバの共通受付け箱中の回覧ルート管理ファイルを参照,更新するようにしても良い。
【0123】
以下,Windows(商標名)により,本発明を実現する場合を例としてフローチャートおよび表示画面により本発明を説明する。
図13,図14本発明の回覧文書用紙入れ物の作成処理のフローチャートである。(回覧文書用紙入れ物の登録の表示画面は図23,図24参照)
S1 メインウィンドウを表示する。
【0124】
S2 メインウィンドウの「オプション」により回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除を選択し,そのダイアログを表示する(図23参照)。
S3 回覧文書用紙の作成処理か判定する。作成処理であればS5に進み,作成処理でなければS8に進む。
【0125】
S5 回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除のダイアログ(図24 (a))の画面上で回覧文書用紙入れ物の名称を入力する。
S6 回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除のダイアログ(図24 (a))の画面上で回覧文書用紙入れ物の場所を入力する。
【0126】
S7 回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除のダイアログ(図24 (a))の画面上で作成ボタンを選択し,回覧文書用紙入れ物を登録する。
S8 回覧文書用紙の変更処理か判定する。回覧文書用紙の変更処理であれば,S9に進み,回覧文書用紙の削除処理ならS12に進む。
【0127】
S9 回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除のダイアログ(図24 (a))の画面上で変更ボタンを選択する。
S10 回覧文書用紙入れ物の変更のダイアログ(図24 (c))を表示し,変更する回覧文書用紙入れ物の名称,もしくは回覧文書用紙入れ物を変更する場所を入力する。
【0128】
S11 回覧文書用紙入れ物の変更のダイアログ(図24 (c))上で,実行ボタンを選択し,回覧文書用紙入れ物の変更処理を終了する。
S12 回覧文書用紙入れ物作成/変更/削除のダイアログ(図24 (a))の画面上で削除する入れ物名を入力し,削除のボタンを選択する。
【0129】
S13 回覧文書用紙入れ物削除を確認するダイアログ(図24 (b))を表示する。
S14 削除するか判定する。削除であればS15に進み,削除を中止するならS16に進む。
【0130】
S15 回覧文書用紙入れ物削除を確認するダイアログ(図24 (b))上で「はい(Y)ボタン」を選択し,終了する。
S16 回覧文書用紙入れ物を削除しない時は,「いいえ(N)」ボタンを選択し,処理を終了する。
【0131】
図15は回覧文書用紙の登録のフローチャート(1) である。(表示画面は図23,図25を参照する)
S1 メインウィンドウを表示する。
【0132】
S2 回覧文書用紙の一覧を選択する(図23のメインウィンドウの他のメインウィンドウ2を選択する)。
S3 回覧文書用紙の一覧のメインウィンドウの「表示切替」により回覧文書用紙の一覧のダイアログを表示する(図25 (a)参照)。
【0133】
S4 回覧文書用紙を登録する入れ物名を入力する。
S5 ファイルメニュー(表示画面の「ファイル」を選択する)から回覧文書用紙の登録処理を選択する。
【0134】
S6 ファイル名設定ダイアログ(図示せず)を表示する。
S7 登録するファイル名を入力する。
S8 ファイル名が入力されたことにより回覧文書用紙の登録ダイアログ(図25 (b)参照)を表示する。
【0135】
S9 回覧文書用紙の登録ダイアログ(図25 (b))の画面上で回覧文書用紙の名前を入力する。
S10 回覧票を貼付するかを判定する。回覧票を貼付するならS11に進み,回覧票を貼付しないならS12に進む。
【0136】
S11 回覧文書用紙一覧のダイアログ(図25 (a))上で,ファイルメニューの「回覧用紙の編集」(図示せず)を選択し,電子回覧文書オブジェクトサーバを起動する。回覧ルートの設定/変更のダイアログ(図示せす)を表示し,回覧票を貼付する。
【0137】
S12 回覧文書用紙を登録し,処理を終了する。
図16は回覧文書用紙の登録のフローチャート(2) である。(表示画面は図23,図25を参照する)
S1 メインウィンドウを表示する。
【0138】
S2 画面の「表示切替」により回覧文書用紙の一覧を選択する。
S3 回覧文書用紙の一覧のダイアログを表示する。
S4 回覧文書用紙を登録する入れ物名を入力する。
【0139】
S5 ファイルマネージャ等のファイル選択システムによりファイル名を選択しドラッグして,回覧文書用紙一覧のファイル名表示領域222にカーソルを合わせドロップする。
【0140】
S6 回覧文書用紙一覧のダイアログ(図25 (a))のファイルメニューから回覧文書用紙の登録処理を選択し,回覧文書用紙の登録ダイアログを表示する。
S7 回覧文書用紙の名前を入力する。
【0141】
S8 回覧文書用紙の登録のフローチャート(1) (図15)のS10〜S12と同じ処理を行い,終了する。
図17,図18は本発明の電子回覧文書発行のフローチャートを示す。(表示画面は図26,図27,図28を参照)
S1 メインウィンドウを表示する。
【0142】
S2 回覧文書用紙一覧を選択し,回覧文書用紙の一覧(図26 (a)参照)を表示する。
S3 回覧文書用紙を選択する。
【0143】
S4 回覧文書用紙のアプリケーションプログラムが起動される。
S5 回覧文書用紙(図示せず)を表示する。
S6 回覧文書を作成する。
【0144】
S7 回覧票は貼付されているか判定する。貼付されていればS12に進み,貼付されていなければS8に進む。
S8 アプリケーションプログラムの挿入メニューからオプションの作成と貼りつけを選択する。
【0145】
S9 オブジェクトを選択するダイアログを表示する。
S10 電子回覧オブジェクトを選択する(図27 (a)参照)。
S11 回覧ルートの選択のダイアログ(図27 (b))が表示されるので,回覧票の種別,回覧ルート等を選択する。
【0146】
S12 回覧ルートを変更するか判定する。回覧ルートを変更するならS13に進み,変更しないならS15に進む。
S13 回覧ルートの選択ダイアログ上で一時追加,一時削除のボタンを選択し,回覧ルートの一時変更のダイアログ(図示せず)を表示する。
【0147】
S14 回覧ルート一時変更処理をし,S15に進む。
S15 回覧文書の発行のダイアログ(図28)が表示されるので発行ボタンを選択し,電子回覧文書を発行する。
【0148】
S16 回覧ルート管理ファイルを更新する。
S17 次の回覧利用者に回覧文書を送る。
S18 回覧ルート上の全ての回覧メンバーに回覧ルート管理ファイルを送り,処理を終了する。
【0149】
図19,図20は承認処理のフローチャートである。(表示画面は図23,図29参照)
S1 メインウィンドウの受付文書一覧を選択する。
【0150】
S2 回覧文書受付け箱を参照し,受付け文書一覧を表示する(図23参照,図23は回覧文書名の一覧であるが,あるいは表示を切替えて属性による一覧,もしくは複数の属性をまとめた属性グループによる一覧を表示する)。
【0151】
S3 受付け文書一覧の画面上で表示する回覧文書(もしくは属性,属性グループ)を選択する。
S4 アプリケーションプログラムが起動され,回覧文書が表示される。
【0152】
S5 回覧文書の回覧票にカーソルを合わせ,マウスクリックする。
S6 承認ダイアログ(図29 (a))が表示される。
S7 承認か,却下(差戻し)か判定する。承認であればS8に進み,却下であればS9に進む。
【0153】
S8 承認ダイアログ上で必要事項を入力し,承認ボタンを選択して,S12に進む。
S9 却下ボタンを選択する。
【0154】
S10 却下ダイアログを表示する。
S11 コメント入力等の却下処理をし,S12に進む。
S12 回覧ルート管理ファイルを更新する。
【0155】
S13 次の回覧メンバー(却下の場合には発行元)に回覧文書を送る。
S14 回覧ルート上の全ての回覧メンバーに回覧ルート管理ファイルを送り,処理を終了する。
【0156】
図21は回覧ルート管理ファイル作成のフローチャートである。
S1 回覧票オブジェクトを作成する。
S2 回覧ルート管理ファイルの作成領域を確保する。
【0157】
S3 回覧ルート管理ファイルのファイル名を付与する。
S4 回覧票オブジェクトの入力項目から回覧ルート管理ファイルに必要な項目を取り込み,回覧ルート管理ファイルを作成する。
【0158】
図22は本発明の回覧票の表示イメージを示す。
本発明の電子回覧には,一般回覧と承認回覧の2種類がある。図22 (a)は一般回覧, (b)は承認回覧の例である。
【0159】
図22において,200はチェックのみを記入する回覧票の例であり,201はチェックを行う時にコメントを表す記号を記入することのできる回覧票の例である。例えば,○は参加,×は不参加,△は保留等である。記号の意味は任意に決めることができる。また,回覧の途中でスキップすることもでき,この場合には他の利用者がチェックを行った時に再度回覧が回ってくる。
【0160】
202は承認回覧の回覧票の例である。承認回覧の回覧票は責任者の承認が必要な文書,伝票等に付すものであり,承認印,差し戻し(却下)等を行うことができるものである。承認された場合には次の回覧メンバーに送られ,却下された場合には発行元(回覧文書作成者)に送られる。承認は予め登録された印影を表示する。
【0161】
さらに,回覧文書の重要度,優先度を回覧票を付与するときに設定できる。
図23は本発明のメインウィンドウ画面の例である。
図23おいて,205はメインウィンドウであって,受付け回覧の一覧,発行回覧文書の一覧,回覧文書用紙の一覧を表示するものである。
【0162】
図23は電子回覧の受付け文書一覧の表示画面であり,図23の状態から他のメインウィンドウ1(206)のボタンを選択することにより「発行回覧文書一覧」のメインウィンドウに画面が切り替わり,他のメインウィンドウ2(207)のボタンを選択することにより「発行回覧文書用紙一覧」のメインウィンドウに画面が切り替わる。
【0163】
図23の画面において,「ファイル」,「表示切替」,「オプション」,「ヘルプ」のメニューの機能は次のとおりである。
ファイルを選択することにより次の処理を行うことができる。
【0164】
・ 回覧文書の発行
・ 回覧状況詳細表示
・ 回覧文書用紙の登録
・ 回覧文書用紙の削除
・ 回覧文書用紙の編集
・ 電子回覧の終了
表示切替えを選択することにより次の処理を行うことができる。
【0165】
・ 受付け回覧文書一覧の表示
・ 発行回覧文書一覧の表示
・ 回覧文書用紙一覧の表示
オプションを選択することにより次の処理を行うことができる。
【0166】
・ 回覧文書用紙入れ物の切替え
・ 回覧文書用紙入れ物の作成/変更/削除
・ 表示項目の検索/整列
・ 滞留回覧文書の回避
図24は本発明の回覧文書用紙入れ物の登録画面の例を示す。
【0167】
図24 (a)は回覧用紙入れ物の作成/変更/削除を行うための画面である。図24 (b)は図24 (a)で削除のボタンを選択した時に表示される画面である。図24 (c)は図24 (a)の画面で変更のボタンを選択した時に表示される画面である。
【0168】
図24 (a)の画面表示は,メインウィンドウ(図23)の画面の「オプション」を選択して得られるものである。回覧文書用紙を登録するときは,図24 (a)の画面を表示し,表示画面の回覧文書用紙入れ物名の入力領域211に回覧文書用紙の入れ物名を入力し(図24の場合「第二開発部共通」),さらに入れ物の場所の入力領域に入れ物の場所(図24の場合「X:¥FOLDER¥2DEV−CMN」)を入力する。そして,作成ボタンを選択することにより回覧文書用紙が登録される。なお,入れ物を指定したディレクトリが存在しないときは,自動的に入れ物の場所を作成する。
【0169】
図24 (b)は図24 (a)の画面で削除のボタンを選択した時に表示される画面である。指定された入れ物の削除を確認する画面であり,「はい(Y)」のボタンを選択すると削除される。
【0170】
図24 (c)は,図24 (a)の画面で変更ボタンを選択した時に表示される画面である。回覧文書用紙の入れ物名,入れ物場所を変更するときに,新しい変更場所の入力領域215に新しい名前を入力し,実行ボタンを押すことにより回覧文書用紙の名前が変更され,新しい場所の入力領域に新しい場所を入力し,実行ボタンを押すことにより新しい場所に回覧文書用紙入れ物が変更される。各入力領域215,216に入力後にキャンセルボタンを押せば,入力した内容がキャンセルされる。
【0171】
図25は本発明の回覧文書用紙の登録画面の例を示す。メインウィンドウ(図23)の他のメインウィンドウ2のボタンを選択することにより図25 (a)の回覧文書用紙の一覧のメインウィンドウ220が得られる(図25 (a)の回覧文書用紙一覧は回覧文書用紙が未登録の状態を示す)。図25 (a)は回覧文書用紙のファイル名の登録方法の一例を示し,図25 (b)は回覧文書用紙に登録した入れ物名と登録した用紙名の入力画面である。
【0172】
回覧文書用紙を登録するときは,回覧文書用紙一覧220を表示し,その回覧文書用紙入れ物名を指定する領域221に回覧文書用紙のファイル名を入力する。その結果,回覧文書用紙の登録のダイアログ(図25 (b))が表示されるので,そのダイアログ上で登録先入れ物名,登録用紙名(回覧文書名)を入力する。
【0173】
回覧文書用紙のファイル名の登録方法は二通りある。
第一の方法は,ファイルメニュー(画面の「ファイル」)から回覧文書用紙登録を選択する。そこで,「ファイル設定ダイアログ」(図示せず)が表示されるので,その画面上でファイル名を入力する。そのようにして,図25 (b)のダイアログが表示される。
【0174】
第二の方法は,図25 (a)に示すように,ファイルマネージャ等のファイル管理システムを使用する方法である。ウィンドウズのファイルマネージャを使用する場合には,図25 (a)のようにファイルマネージャを起動し,その画面のファイルの一覧からファイル名を選択し,回覧文書用紙一覧の登録領域にドラッグして,ドロップする。その結果,図25 (b)の回覧文書用紙の登録のダイアログが表示されるので,そのダイアログ上で登録先入れ物名,登録用紙名(回覧文書名)を入力し,回覧文書用紙を登録する。
【0175】
図26は本発明の回覧文書用紙一覧の画面の例を示す。
回覧文書の発行は回覧文書用紙一覧により回覧文書名を選択することにより行う。
【0176】
メインウィンドウを回覧文書用紙一覧220に切り替える。そして,発行する回覧文書用紙を選択する。その結果,選択した文書のアプリケーションプログラムが自動的に起動され,選択した回覧文書が表示される。
【0177】
図26 (b)は図26 (a)で交通費請求書の回覧文書名を選択した結果,表示された交通費請求書230の表示画面を示す。
図27は回覧票の設定画面の例を示す。
【0178】
回覧ルートを設定する場合には,アプリケーションプログラムの挿入メニューから,オブジェクトの作成と張りつけを選択する。その結果,オブジェクトを選択するダイアログ(図27 (a))が表示されるので,そこで電子回覧のオブジェクト236を選択する。
【0179】
その結果,回覧ルートの選択ダイアログ(図27 (b))が表示されるので,そのダイアログ上で,必要事項(回覧ルート,回覧利用者,回覧種別,最後の処理,保存の必要の有無性等)を指定する。
【0180】
回覧種別において,順序回覧は例えば,AからB,BからC等の指定された順に回覧されるものである。同報回覧は,例えば,AがBおよびCにそれぞれに回覧文書を配布する回覧である。
【0181】
設定ボタンを押すことにより指定内容の回覧票が作成される。なお,回覧ルートの利用者は電子回覧のユーティリティプログラムにより回覧グループ名と利用者と回覧順序をあらかじめ登録しておく(図31参照)。また,一時追加,一時削除ボタンの押し下げにより,回覧ルートの利用者の一時追加,削除を行うことかできる。それぞれのボタンの押し下げにより一時変更,一時追加のためのダイアログ(図示せず)が表示されるので,その画面上で利用者の追加,削除を行うことができる。
【0182】
図28は本発明の回覧文書の発行の画面の例を示す。
作成した回覧票のチェック欄,承認欄をダブルクリックすることにより回覧文書発行のダイアログ(図28)が画面表示される。
【0183】
図28は承認回覧の場合の例である。一般回覧の場合もほぼ同様である。
発行ボタンを選択することにより,回覧文書が発行される。
ファイルの貼付のボタンの選択によりファイル貼付のダイアログ(図示せず)が表示され,ルート/種別の変更のボタンの選択により回覧ルートの変更のダイアログ(図示せず),回覧種別のダイアログ(図示せず)が表示され,それぞれの処理を行うことができる。文書を保存する場合には文書の保存のボタンを押すことにより文書保存のダイアログ(図示せず)が表示されるので,そこで保存処理をすることにより発行した文書を保存することができる。また,チェックの意味のボタンを押すことにより,チェック(○,□,△)を定義するダイアログ(図示せず)が表示されるので,そのダイアログ上で記号の意味を定義することができる。
【0184】
図29は本発明の承認操作の画面例を示す。
回覧文書の承認は,メニー画面から受付け箱一覧を選択し,受付け文書一覧のを画面表示する。そして,その受付け文書一覧から見ようとする回覧文書を選択し,その内容を画面表示する。そこで,その回覧文書に付されている回覧票にカーソルを合わせ,マウスクリックすることにより承認処理を行うダイアログ(図29 (a))が画面に表示される。その表示画面において,承認のボタン251を選択することにより承認処理がなされる。回覧文書の保存をする場合には回覧文書保存のボタンを選択することにより保存できる。
【0185】
また,その回覧文書を差し戻し(却下)する場合には,却下のボタンを押すことにより回覧文書を却下するダイアログ(図29 (b))が表示されるので,そのダイアログで却下のボタン253を押すことにより却下処理をすることができる。そのとき,コメントがあればコメント入力領域にコメントを書き込むことによりコメントも転送することができる。
【0186】
図30は発行回覧文書の状況確認の画面である。メニューの発行回覧文書の一覧を選択し,発行回覧文書のダイアログ(図30 (a))を表示することにより行うことができる。そして,その画面で回覧文書名を指定することにより,回覧状況詳細表示のダイアログ(図30 (b))が表示されるので,そこで,回覧状況の詳細を確認することができる。
【0187】
図31は本発明の回覧ルート管理の画面の例を示す。
回覧ルートの管理は発行時に行うことができるが,通常は回覧ルート管理のユーティリティプログラムを使用して,予め設定しておく。
【0188】
回覧ルート設定のユーティリティプログラムを起動すると,登録回覧ルート一覧(図31 (a))が表示される(Xプロジェクト全員回覧)の回覧ルートが設定された後の状態を示す)。
【0189】
回覧ルートの設定はルート設定画面(図31 (a))において,設定ボタンを押すとルート設定の画面(図31 (b))のルートの追加:新規)のダイアログが表示されるので,そのダイアログ上でルート名,回覧メンバー,サーバ名を入力し,回覧ルートを登録する。
【0190】
【発明の効果】
本発明によれば,複合文書を簡単な操作で回覧文書にすることができ,回覧ルートを指定するだけであらかじめ定められた回覧メンバーに自動的に回覧することができる。承認,却下等の回覧処理も簡単な操作でできる。承認,却下等の処理を終了した後に次の回覧メンバーもしくは回覧元に自動的に回覧文書が転送される。登録された回覧文書用紙を指定するだけで,自動的にそのアプリケーションプログラムが起動され,簡単な操作で複合文書の回覧文書を作成することができる。受け付けた回覧文書の画面表示も簡単で,受付け文書の一覧から見ようとする回覧文書名もしくは回覧文書の属性を指定するだけで,自動的にそのアプリケーションプログラムが起動され,回覧文書の画面表示が容易である。
【0191】
回覧ルート管理ファイルを回覧メンバー全員に転送するので,各回覧メンバーが回覧状況を詳細に把握することができる。そのため,回覧文書の停滞を防止することができる。
【0192】
本発明によれば,このようにして,複合文書をネットワークの共通な資源として有効に利用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の複合文書の説明図である。
【図3】本発明の適用されるネットワークシステムの例である。
【図4】本発明の電子回覧システムのシステム構成の実施例を示す図である。
【図5】本発明の電子回覧オブジェクトサーバと回覧ルート管理ファイルを示す図である。
【図6】電子回覧文書から文書作成手段を起動する方法の説明図である。
【図7】回覧文書用紙の登録方法を示す図である。
【図8】電子回覧文書の発行方法の実施例を示す図である。
【図9】電子回覧文書の承認方法の実施例を示す図である。
【図10】電子回覧文書の差し戻し方法の実施例の説明図である。
【図11】電子回覧文書の参照処理の説明図(1) である。
【図12】電子回覧文書の参照処理の説明図(2) である。
【図13】回覧文書用紙入れ物の作成処理のフローチャートを示す図である。
【図14】回覧文書用紙入れ物の作成処理のフローチャートを示す図である。
【図15】回覧文書用紙の登録のフローチャート(1) を示す図である。
【図16】回覧文書用紙の登録のフローチャート(2) を示す図である。
【図17】電子回覧文書発行のフローチャートを示す図である。
【図18】電子回覧文書発行のフローチャートを示す図である。
【図19】承認処理のフローチャートを示す図である。
【図20】承認処理のフローチャートを示す図である。
【図21】回覧ルート管理ファイル作成のフローチャートを示す図である。
【図22】本発明の回覧票の例を示す図である。
【図23】本発明のメインウィンドウ画面の例を示す図である。
【図24】本発明の回覧文書用紙入れ物の登録画面の例を示す図である。
【図25】本発明の回覧文書用紙の登録画面の例を示す図である。
【図26】本発明の回覧文書用紙一覧の画面の例を示す図である。
【図27】本発明の回覧票の設定画面の画面の例を示す図である。
【図28】本発明の回覧文書の発行の画面の例を示す図である。
【図29】本発明の承認操作の画面の例を示す図である。
【図30】本発明の発行回覧文書の状況確認の画面の例を示す図である。
【図31】本発明の回覧ルート管理の画面の例を示す図である。
【図32】従来の電子回覧システムを示す図である。
【符号の説明】
1:ワークステーションA
2:ワークステーションB
3:ワークステーションC
4:ネットワーク
5:ネットワークサーバ
10:複合文書
11:文書作成手段
12:電子回覧オブジェクトサーバ
13:複合文書作成手段
14:リンク手段
15:回覧ルート管理ファイル
16:回覧票
20:複合文書
21:文書作成手段
22:電子回覧オブジェクトサーバ
23:複合文書作成手段
25:回覧ルート管理ファイル
26:回覧票
30:複合文書
31:文書作成手段
32:電子回覧オブジェクトサーバ
33:複合文書作成手段
35:回覧ルート管理ファイル
36:回覧票
36’:回覧文書用紙入れ物
37:Aの回覧文書受付け箱
38:Bの回覧文書受付け箱
39:Cの回覧文書受付け箱

Claims (5)

  1. ネットワークに接続された複数のコンピュータの間で文書を回覧する電子回覧システムにおいて,
    オブジェクトのサーバ群のオブジェクトを使用して複合文書を作成するものであり,文書に対して異なるオブジェクトサーバの作成結果を取り込むリンク手段を備える複合文書作成手段,および回覧ルートについて記載する回覧票を作成して電子回覧のための処理を行う電子回覧オブジェクトサーバである電子回覧文書作成手段から構成され,
    複合文書作成手段により電子回覧文書作成手段が起動され,これにより,電子回覧文書作成手段により作成された回覧票が複合文書作成手段により作成された複合文書に取り込まれることで,電子回覧文書作成手段が該複合文書に該回覧票を付して動作に入り,
    電子回覧文書作成手段は,複合文書に回覧票を付す際に,少なくとも回覧文書名,回覧ルートおよび現回覧ルート位置について書き込んだ回覧ルート管理ファイルを作成し,さらに,該回覧票の付した複合文書を次の回覧メンバーに転送するとともに,該回覧ルート管理ファイルを全ての回覧メンバーに転送することで,該回覧票の付した複合文書をネットワークで電子回覧することを特徴とする電子回覧システム。
  2. 請求項1において,電子回覧文書作成手段は,受け取った電子回覧文書に対して文書の承認もしくは差し戻し等の回覧処理ができるものであり,回覧処理の内容に応じて受け取った回覧ルート管理ファイルを更新して全ての回覧メンバーに転送するとともに,回覧処理の終えた電子回覧文書を次の回覧メンバーに転送することを特徴とする電子回覧システム。
  3. 請求項1もしくは2において,電子回覧文書作成手段は,回覧ルート管理ファイルを参照し,電子回覧文書の現在の位置,承認状況等の処理状況を画面表示することができるものであることを特徴とする電子回覧システム。
  4. 請求項1,2もしくは3において,電子回覧文書作成手段は,電子回覧文書の回覧文書名により該電子回覧文書の作成手段を起動し,電子回覧文書を参照でき,同一回覧文書名の電子回覧文書が複数ある場合,および電子回覧文書の属性もしくは属性グループに複数の電子回覧文書がある場合には,該回覧文書名もしくは該属性もしくは該属性グループにより該複数の電子回覧文書を一括して起動し,画面表示することを特徴とする電子回覧システム。
  5. 請求項1,2,3もしくは4において,ネットワークシステムはルータ装置により複数のネットワークが接続されたものであり,各ネットワークのネットワークサーバにネットワーク間での電子回覧をするための電子回覧サーバ間ルータを備え,異なるネットワーク間で該電子回覧文書の回覧ができるものであることを特徴とする電子回覧システム。
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