JP4059089B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の循環搬送を行う電子写真複写機あるいはプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
普通紙等の用紙の両面に画像を形成しうるように、片面に画像形成された用紙を反転搬送せしめて循環搬送するための循環搬送手段(以下、ADUとも称す)を備えてなる画像形成装置が知られている。
【0003】
また、画像形成において、給紙トレイから用紙を連続的に例えば5枚給紙し、感光体ドラム上に形成されたトナー像を当該用紙の第1面(表面)に連続的に転写させ、定着処理を施した後に、用紙を循環せしめるために、前記ADUで反転せしめ、実質的に用紙を停止させることなく搬送を続けて、再度、転写領域に循環搬送せしめ、前記感光体ドラム上に形成された他のトナー像を用紙の第2面(裏面)に転写させ、定着処理後に排紙トレイに排出するように、中間トレイに一時的に複数枚を積載してスタックすることのない、所謂、ノンスタック循環搬送方式も知られている。
【0004】
図1にその様な画像形成装置の構成の1例を模式図で示す。
前記画像形成装置としての複写機は、複写機本体の上部に自動原稿送り装置1を設けるとともに、複写機本体内に画像読取装置2、画像形成部3、用紙収納部4、給紙部5、反転排紙・再給紙部6、および前述した循環反転手段としてのADU8を有している。
【0005】
自動原稿送り装置1は、原稿を一枚ずつ送り出し、原稿を画像読取位置へと搬送し、画像読取が終わった原稿を所定の場所に排紙処理する装置であり、原稿を載置する原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送する複数のローラを含む原稿搬送手段13、原稿搬送手段13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を載置する原稿排紙台15、および、原稿の両面の画像を読み取る際に原稿の表裏を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段16を有している。原稿載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段12によって1枚づつ分離され、原稿搬送手段13によって画像読取位置に向けて搬送される。
【0006】
原稿読取位置は、原稿搬送手段13の下方部に設けられており、そこで、画像読取装置2を構成するスリット21を通して、原稿の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段14によって原稿排紙台15上へと排紙される。
【0007】
原稿の両面の画像を読み取る際には、一度片面の画像が読み取られた原稿を原稿反転手段16に導き、原稿の後端がローラにくわえられた状態における当該ローラに対する逆回転制御によって原稿の表裏を反転し、再度、前記原稿搬送手段13で搬送することにより、原稿読取位置において他の面の画像を読み取ることができる。このような工程が原稿載置台11上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
【0008】
また自動原稿送り装置1は可倒式に構成されており、これを起こしてプラテンガラス22上を開放することにより、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置し、複写することができるように構成してある。
【0009】
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取って画像データを得るための手段であり、前記スリット21と、原稿を照射する光源であるランプ231と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー232とを一体化してなる第1ミラーユニット23と、第1ミラー232からの光を反射させる第2ミラー241と第3ミラー242とを一体化してなる第2ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24からの反射光を、撮像素子(以下、CCDという)26に結像させる結像レンズ25、および、結像レンズ25によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状のCCD26を有している。前記画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、図示しないメモリに蓄積される。
【0010】
自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読取装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット23及び第2ミラーユニット24は、図示の如き位置に固定されている。
【0011】
プラテンガラス22上に直接載置された原稿の画像は、第1ミラーユニット23と第2ミラーユニット24とを光路長を保ちながらプラテンガラスに沿って移動させることにより読み取る。
【0012】
画像形成部3は、画像読取装置2で得た画像データに基づいて、電子写真プロセスにより画像を形成するものであり、光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31と、当該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電器32、画像処理後の画像データに基いて作動され、前記感光体ドラム31上を露光して潜像を形成するための露光手段であるレーザー書込系33、前記感光体ドラム31上に形成される潜像を反転現像してトナー像となす現像器34、前記トナー像を、用紙上に転写する転写極35、トナー像が転写された用紙を感光体ドラム31上からACコロナ放電を行って除電することにより分離を促進する除電器36、転写工程終了後の前記感光体ドラム31を清掃するためのクリーニング手段37、前記用紙上のトナー像を定着する加熱ローラ型の定着装置38、および反転排紙・再給紙部6およびADU8を有している。
【0013】
適宜の駆動手段によって矢示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電器32により順次帯電した後、レーザー書込系33によるドット露光で静電潜像を形成し、現像器34によりトナー像とし、その後、トナー像領域と重畳するように、第2給紙手段であるレジストローラ56の回転開始により同期を以て給送される用紙上に、転写極35の作用を介して転写させることで画像形成される。
【0014】
トナー像が転写された用紙は除電器36によって感光体ドラム31上から分離され、定着装置38の加熱および加圧作用により、トナー像が用紙上に定着される。
【0015】
一方、転写領域を通過した感光体ドラム31は更に回転を続け、クリーニング手段37によって残留トナーが除去されて次の画像形成への準備がなされる。
【0016】
除電器36と定着装置38との間には、除電器36によって分離された用紙を搬送するための搬送ベルト39が設けられている。
【0017】
用紙収納部4には、用紙を積層状態で収納する収納容器からなる収納部405、415、425と第1給紙手段としての給紙ユニット51、52、53とを一体的に構成した給紙トレイ400、410、420を上下方向に配列してあり、当該給紙トレイには、それぞれサイズの異なる用紙が収納してある。
【0018】
給紙ユニット51、52、53は、給紙トレイが装置内の所定箇所に装填完了した状態において実質的に固定位置を有する給紙ローラ505、535、555、および、重層防止用の分離ローラ506、536、556等を含む。
【0019】
給紙部5は、給紙トレイのそれぞれから画像形成部3へと用紙を搬送するための搬送手段として、搬送ローラ対R1、R2、R3、R4、R5、R6を有している。PSはフォトセンサで、給紙トレイから給紙ローラにより給紙された用紙が分離ローラの下流に設けてある前記搬送ローラ対に到達したか否かを検知する。
【0020】
反転排紙・再給紙部6は、画像形成後の用紙を、反転排紙または両面複写プロセスに従って再給紙するための領域であり、定着排出ローラ61により排出された用紙をそのまま機外へ排出する場合と、表裏反転させた後に排出する場合と、用紙の裏面に画像形成するために当該用紙を再給紙する場合とで搬送路を切り替える切替手段62を有している。
【0021】
画像形成された用紙をそのまま、即ち、その用紙に対して最終画像面を上側にして排出する場合は、切替手段62を図において一点鎖線で示す位置に位置させ、また、画像形成された用紙の表裏を反転させて排出する場合は、切替手段62を図において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙を、一旦、ADU8側に搬送し、用紙が切替手段62を通過した後、搬送ローラ600により反転搬送せしめ、前記切替手段62の左側を通過せしめて排出ローラ63により機外の排紙トレイ64へと排出する。
【0022】
更に、用紙の裏面に画像形成する場合は、切替手段62を図において実線で示す位置に位置させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙を、排紙モータで駆動される反転排紙・再給紙部6の各搬送ローラによりADU反転ローラ800まで搬送し、当該ローラでスイッチバックを行わせて表裏反転を施した後、レジストローラ56へと循環搬送する。
【0023】
上記構成においては反転搬送ローラ800はADU反転モータで正逆に回転駆動され、搬送ローラ810、820、830、840、850は搬送モータを駆動源として回転駆動され、レジストローラ56はレジストモータ(図示せず)により回転駆動されるようになっている。
【0024】
例えば5枚の用紙を1組としてノンスタック循環搬送方式の使用による連続的画像形成を行なう場合については以下の様な動作となる。
【0025】
前記ADU8を使用して両面画像を形成するプロセスを用紙の動きに注目して述べると、画像形成プロセス実行に応じて、例えば給紙トレイ400から所定時間毎に連続的に給紙された5枚の用紙は搬送ローラ55を介して順次レジストローラ56に達し、図示しない検知手段により検知され、当該レジストローラ56の回転により再給紙され、感光体ドラム31上に形成されたトナー画像領域と重畳する状態で転写領域に入る。
【0026】
転写領域における転写極35の作用により第1面にトナー像が転写された用紙は感光体ドラム31から分離され、定着装置38に向けて搬送される。
【0027】
定着装置38における加熱、加圧作用により定着されたトナー像を有するに至った用紙は定着排出ローラ61、切替手段62により切り替えられた搬送路に沿って下方に送られ、更に、搬送ローラ600乃至620により順次、右上方に向けて形成された搬送路中を移動させられた後、ADU反転ローラ800に達する。
【0028】
進行方向において後端部が前記ADU反転ローラ800に挟持されるタイミングで、当該ADU反転ローラ800は逆方向に回転制御され、従って用紙は表裏反転され、前記後端部を先端部として前記と逆方向に搬送されながらADU8に形成された搬送路、即ち、搬送ローラ810乃至850で図中の右方向に水平に搬送された後、上方に導かれ、やがて搬送ローラ55を経て順次前記レジストローラ56に到達し、前述と同じプロセスを介して第2面にトナー像が形成されるようになる。
【0029】
以後、定着装置38で定着処理された後、用紙は排出ローラ61を介して排紙トレイ64に、順次、排出される。
【0030】
さてこの様な画像形成装置においては、所定の用紙サイズ(特に、搬送方向における特定の用紙の長さサイズ)を基準として、用紙サイズ(送り長さ)毎に単位時間当たりに得られる画像形成枚数を設定し、その達成のために、例えば、レジストローラ56に基準サイズの用紙が到達し、当該レジストローラ56による給紙にタイミングを合わせて前記感光体ドラム31上にトナー像を作像するプロセスが開始され、前記転写極35のある転写領域でトナー像領域と用紙とが重畳するように、露光部から転写極までの距離とレジストローラから転写電極までの距離を同一に設定するとともに、感光体ドラム31、レジストローラ56、転写前ローラ57の線速度を同一に設定することによりレジストローラを常に一定間隔で作動させる構成として、つまりレジストローラを所定時間間隔で回転駆動するように制御することにより、所定の紙間隔の用紙の第1面に画像形成を行い、最後の5枚目の用紙(これから第1面に画像形成がされる用紙)と、表裏反転され、循環搬送された後の最初の用紙(第2面に画像形成がされる1枚目の転写紙)との紙間隔も一定となるように、用紙の循環搬送路長等、種々の条件を設定してあり、そうすることにより、「単位時間当たりに得られる画像形成枚数」(Copy per Minute、以下CPMとも言う)を大きくする様にしている。
【0031】
【特許文献1】
特開平8−231133号公報
【0032】
【特許文献2】
特開昭58−182655号公報
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の画像形成装置においては、用紙の表面へのトナー画像転写後定着を経て、反転循環されて裏面画像形成のために再びレジストローラ56に至るまでの間に用紙の動きに遅れや進みが発生することが有る。その原因は、用紙がトナー画像転写後感光体ドラム31から離れた後、その先端が定着装置38に銜えられるまでの間は搬送ベルト39上に載って搬送されるだけであるため、搬送中に搬送ベルト39上で前後にずれることが有ったり、また用紙が循環搬送路においてADU反転ローラ800により反転される際に反転ローラ800が滑ることが有ったりするためである。
【0034】
従来、用紙の動きのこの様な遅れや進みを修正する方法として、用紙を早めにレジストローラ56まで反転搬送し、レジストローラ56に突き当てた状態で待機させて時間調整する方法が提案されている。
【0035】
また別の方法として、例えば特許文献1には、反転循環搬送される用紙の搬送状態に応じて搬送ローラを一時的に停止して用紙を停止させて調整する方法が提案されている。しかし、この方法では、用紙のサイズによって停止する搬送ローラと停止しない搬送ローラが異なるため、搬送機構及び制御が複雑になり、コスト高の原因になるし、装置が小型化し難いという問題が有る。
【0036】
ところでこの種の画像形成装置においては、CPMを高めるために反転循環される用紙の搬送速度を搬送中に加速し、その後減速する様な制御を行っている(例えば、特許文献2参照)。
【0037】
本発明は、上記の点に着目し、用紙を一時停止することなく、高いCPMを維持しながら循環搬送を行う様にした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
1) 用紙を1枚つ給紙する第1給紙手段、該第1給紙手段からの用紙を受け取って画像形成部に用紙を搬送する第2給紙手段、該第2給紙手段からの用紙にトナー像を転写した後に定着部により定着せしめて画像を形成する画像形成部、該画像形成部により第1面に画像が形成された用紙の第2面に画像を形成するために、前記第1面に画像が形成された用紙を反転搬送せしめて、再度前記第2給紙手段へと循環搬送せしめる循環搬送手段、前記画像形成部の定着部における用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙を検知する第1のセンサとを有し、前記画像形成部によって所定枚数の用紙の第1面に順次画像を形成した後に、前記循環搬送手段で反転搬送せしめて前記第2給紙手段へ循環搬送し、前記第1面に画像が形成された用紙の第2面に順次画像の形成を行う画像形成装置において、前記第1面に画像が形成された用紙を画像形成における用紙搬送速度から高速度に加速して搬送し、反転後の用紙を前記第2面に画像を形成すべく前記画像形成における用紙搬送速度に減速して搬送するものであって、前記高速度に加速する位置を変更可能に構成するとともに、前記第2給紙手段により前記画像形成部へ用紙の搬送が開始されてから前記第1のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、第1の理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記高速度に加速する位置を決定することを特徴とする画像形成装置、
) 前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を変更可能に構成した1)の画像形成装置、
前記循環搬送手段による反転前の用紙であり、且つ高速度に加速後の用紙を検知する第2のセンサと、前記第2給紙手段における用紙搬送方向上流側に設けられ、前記第2給紙手段に到達前の用紙を検知する第3のセンサと、を備え、前記第2のセンサにより用紙が検知されてから前記第3のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、第2の理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を決定する)の画像形成装置、
) 用紙を1枚つ給紙する第1給紙手段、該第1給紙手段からの用紙を受け取って画像形成部に用紙を搬送する第2給紙手段、該第2給紙手段からの用紙にトナー像を転写した後に定着せしめて画像を形成するための画像形成部、該画像形成部により第1面に画像が形成された用紙の第2面に画像を形成するために、前記第1面に画像が形成された用紙を反転搬送せしめて、再度前記第2給紙手段へと循環搬送せしめる循環搬送手段とを有し、前記画像形成部によって所定枚数の用紙の第1面に順次画像を形成した後に、前記循環搬送手段で反転搬送せしめて前記第2給紙手段へ循環搬送し、前記第1面に画像が形成された用紙の第2面に順次画像の形成を行う画像形成装置において、前記第1面に画像が形成された用紙を画像形成における用紙搬送速度から高速度に加速して搬送し、反転後の用紙を前記第2面に画像を形成すべく前記画像形成における用紙搬送速度に減速して搬送するものであって、前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を変更可能に構成した画像形成装置、
前記循環搬送手段による反転前の用紙であり、且つ高速度に加速後の用紙を検知する第2のセンサと、前記第2給紙手段における用紙搬送方向上流側に設けられ、前記第2給紙手段に到達前の用紙を検知する第3のセンサと、を備え、前記第2のセンサにより用紙が検知されてから前記第3のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を決定する)の画像形成装置、
によって達成される。
【0039】
即ち本発明者は、用紙の両面に画像を形成するためノンスタック循環搬送するに当たり、循環搬送経路で用紙の加速及び/又は減速を行う位置を変更することによって、裏面形成のために再度レジストローラに到達する迄の時間のバラツキを補正しようと考え、本発明に至った。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図を基に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお本発明による画像形成装置の詳細な構成については図1を参照して説明したのでここでは省略する。
【0041】
図2は本発明の画像形成装置に係る循環搬送経路を示すモデル図である。
用紙の循環搬送に携わる一連の搬送ローラは搬送速度を可変制御するためにグループ化されており、各グループ毎に異なるモータにより駆動される。一例として、搬送ローラ600、610、620はモータM1により駆動され、ADU反転ローラ800はモータM2により正転、逆転駆動され、搬送ローラ810及び820はモータM3により駆動され、搬送ローラ830、840、850、860はモータM4により駆動される。またレジストローラ56は独立してモータM5により駆動される。
【0042】
一方、循環搬送経路に沿って、搬送ローラ600のすぐ上流側には、第1面に画像形成された用紙の後端が定着装置38の一対の定着ローラによるニップから抜けたタイミングを検知する加速センサ601が設けられ、ADU反転ローラ800に近接して、ADU反転ローラ800により図の右方向に搬送される用紙の後端を検知する反転センサ802が設けられ、更にADU反転ローラ800により反転されてレジストローラ56に到達する直前の用紙の先端を検知する減速センサ801が設けられている。
【0043】
図3は本発明による搬送補正回路のブロック線図を表す。
図において、100は、加速センサ601、減速センサ801、反転センサ802からの出力及びレジストローラ56の起動信号を受けて用紙の移動に要する実時間(t及びt’)及び必要な補正時間(ΔT及びΔT’)を演算し、各ローラの回転速度及び正逆転を制御する制御/演算回路、110、120、130、140はモータM1、M2、M3、M4の駆動をそれぞれ制御するドライバA、ドライバB、ドライバC、ドライバDである。
【0044】
次に、用紙の動きと搬送補正について図2及び図3を参照して説明する。
画像形成プロセスにおいて、転写極35の作用により用紙の第1面にトナー像が転写される。トナー像を担持した用紙は感光体ドラム31から分離され、定着装置38に向けて搬送部39により搬送され、定着装置38における加熱、加圧作用によりトナー像が定着される。この時の用紙搬送速度は画像形成、即ち感光体ドラム31の回転に同期する速度であり、以下プロセス線速度とも言う。
【0045】
定着された用紙は定着排出ローラ61により、切替手段62により切り替えられた搬送路に沿って下方に搬送され、更に、モータM1により駆動される搬送ローラ600乃至620により搬送される。その際、用紙の後端が定着装置38の一対の定着ローラによるニップから抜けたタイミングを加速センサ601で検知すると、その所定時間a後に制御/演算装置100はドライバA110及びドライバB120に加速信号を出力し、モータM1及びM2をプロセス線速度より大きな所定速度まで加速する。このときの加速速度は予め設定された反転進入線速度と呼ばれる。これにより搬送ローラ600、610、620、ADU反転ローラ800は反転進入線速度で回転する。この場合の所定時間aは、第1面に画像形成する各用紙の間隔と画像形成が第1面から第2面に切り替わるときの用紙の間隔が等しくなる様に、用紙の循環経路長と、各線速度(プロセス線速度、反転進入線速度、後述する反転排出速度)とにより予め決定される。
【0046】
本発明においては、レジストローラ56が起動されてから用紙がニップから抜ける迄の実時間(t)を測定して理論上の搬送時間(t0)と比較し、遅れ又は早まりが加速完了時に補正されるように、プロセス線速度による搬送から加速する位置を補正する。具体的には、プロセス線速度Vp、反転進入線速度Vreとすると、
加速開始位置補正時間=(t0−t)×Vre/(Vre−Vp)
となり、例えばプロセス線速度が420mm/sで、反転進入線速度が913mm/sの時、実測時間が10ms遅れていたとすると、
−0.01×913/(913−420)=−0.0185
で加速位置を18.5msだけ用紙搬送方向の上流側に移動する。
【0047】
搬送ローラ600、610、620及びADU反転ローラ800により搬送路P1を反転進入線速度で搬送された用紙の後端が反転センサ802により検知されると、モータM2が逆転され、それによりADU反転ローラ800が反転される。その結果、今度は用紙は前後が逆になって搬送ローラ810、820、830、840、850により搬送路P2を搬送される。このとき制御/演算装置100は、反転前の用紙の後端が反転センサ802により検知されてから用紙の先端が減速センサ801により検知されるまでの実時間t’と、理論上の搬送時間t0’とを比較し、搬送の遅れ又は早まりが減速完了時に補正される様に、反転排出線速度から減速する位置(タイミング)を補正してプロセス線速度にする。
【0048】
通常、反転排出線速度からの減速タイミングは、用紙の先端が減速センサ801により検知されてから所定時間b後であり、そのタイミングで制御/演算装置100からドライバC130及び/又はドライバD140に減速信号を出力することにより、モータM3及び/又はM4が減速される。用紙サイズ(進行方向の長さ)によってモータM4だけが減速される場合とモータM3とM4の両方が減速される場合がある。所定時間bは、上記所定時間aの場合と同じ観点から決められる。具体的には、反転排出線速度Vroとすると、
減速開始位置補正時間=(t0’−t’)×Vp/(Vp−Vro)
となり、例えば反転排出線速度が970mm/sでプロセス線速度を420mm/sに戻す時、実測時間が10ms遅れていたとすると、
−0.01×420/(420−970)=0.0076
で減速位置を7.6ms用紙搬送方向の下流側に移動する。
【0049】
この速度補正は、制御/演算装置100からドライバC130及び/又はドライバD140に出力される減速信号の出力タイミングを予め定めた所定時間bより減速開始位置(タイミング)補正時間ΔT’だけ遅らすことにより行われる。上記の例では、7.6msだけ遅れて減速信号が出力される。その結果、モータM3及び/又はM4は所定時間bよりΔT’遅れて減速されることになり、搬送時間が補正される。
【0050】
プロセス線速度で搬送される用紙は上方に導かれ、やがて搬送ローラ55を経て前記レジストローラ56に到達し、停止しているレジストローラ56に突き当たり、ガイド58に沿って一定量のループを形成して曲がり矯正が行われる。この時は第1面への画像形成時と異なり、停止している用紙をニップしている他の搬送ローラは停止せず、レジストローラ56の再起動のタイミングもCPMで決まるタイミングでは管理せず、レジストローラ56は用紙が到達してから一定時間後に再起動し、以後は同じプロセスを介して第2面にトナー像が形成される。
【0051】
本発明においては、搬送方向の紙サイズによって定まる連続循環許容枚数の単位で、上記の様に搬送時間のバラツキの補正を繰り返し行っているので、設定されたCPMを維持することができる。
【0052】
図4に本発明に係る循環搬送手段の動作のフローを示す。
用紙の第1面に形成された画像が定着され、用紙が定着排出ローラ61に至ったところから循環搬送手段の動作がスタートする。まず搬送路が切替手段62により切り替えられ(ステップS1)、加速センサ601が下方に搬送される用紙の後端が定着ローラによるニップから抜けたタイミングを検知し(ステップS2)、図示しない循環搬送制御手段がレジストローラ56が起動されてから用紙後端がニップから抜ける迄の実時間(t)を測定して理論上の搬送時間(t0)と比較し(ステップS3)、プロセス線速度による搬送から加速する位置を補正して(ステップS4)、設定された反転進入線速度に加速する(ステップS5)。
【0053】
次いでADU反転ローラ800により用紙は表裏反転され(ステップS6)、循環搬送制御手段が反転ローラ800による排出から減速センサ801で用紙を検知する迄の実時間(t’)を測定して理論上の搬送時間(t0’)と比較し(ステップS7)、反転排出線速度による搬送から減速する位置を補正して(ステップS8)、プロセス線速度に減速する(ステップS9)。用紙はプロセス線速度で搬送され、搬送ローラ55を経てレジストローラ56に到達し(ステップS10)、第2面への画像形成プロセスが開始されて一連の動作が終了する。
【0054】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置によれば、用紙の両面に画像を形成するためノンスタック循環搬送するに当たり、循環搬送経路で用紙の加速及び/又は減速を行う位置を変更することによって、裏面形成のために再度レジストローラに到達する迄の時間のバラツキを補正するので、制御と駆動構成を簡略にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノンスタック循環搬送方式の画像形成装置の構成の1例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る循環搬送経路を示すモデル図である。
【図3】本発明に係る搬送補正回路のブロック線図である。
【図4】本発明に係る循環搬送手段の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置
2 画像読取装置
3 画像形成部
4 用紙収納部
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
8 循環反転手段(ADU)
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 レーザー書込系
34 現像器
35 転写極
36 除電器
37 クリーニング手段
38 定着装置
39 搬送ベルト
56 第2給紙手段(レジストローラ)
57 転写前ローラ
61 定着排出ローラ
62 搬送路切替手段
64 排紙トレイ
601 加速センサ
800 ADU反転ローラ
801 減速センサ

Claims (5)

  1. 用紙を1枚つ給紙する第1給紙手段、
    該第1給紙手段からの用紙を受け取って画像形成部に用紙を搬送する第2給紙手段、
    該第2給紙手段からの用紙にトナー像を転写した後に定着部により定着せしめて画像を形成する画像形成部、
    該画像形成部により第1面に画像が形成された用紙の第2面に画像を形成するために、前記第1面に画像が形成された用紙を反転搬送せしめて、再度前記第2給紙手段へと循環搬送せしめる循環搬送手段、
    前記画像形成部の定着部における用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙を検知する第1のセンサとを有し、
    前記画像形成部によって所定枚数の用紙の第1面に順次画像を形成した後に、前記循環搬送手段で反転搬送せしめて前記第2給紙手段へ循環搬送し、前記第1面に画像が形成された用紙の第2面に順次画像の形成を行う画像形成装置において、
    前記第1面に画像が形成された用紙を画像形成における用紙搬送速度から高速度に加速して搬送し、反転後の用紙を前記第2面に画像を形成すべく前記画像形成における用紙搬送速度に減速して搬送するものであって、
    前記高速度に加速する位置を変更可能に構成するとともに、前記第2給紙手段により前記画像形成部へ用紙の搬送が開始されてから前記第1のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、第1の理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記高速度に加速する位置を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記循環搬送手段による反転前の用紙であり、且つ高速度に加速後の用紙を検知する第2のセンサと、前記第2給紙手段における用紙搬送方向上流側に設けられ、前記第2給紙手段に到達前の用紙を検知する第3のセンサと、を備え、
    前記第2のセンサにより用紙が検知されてから前記第3のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、第2の理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を決定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 用紙を1枚つ給紙する第1給紙手段、
    該第1給紙手段からの用紙を受け取って画像形成部に用紙を搬送する第2給紙手段、
    該第2給紙手段からの用紙にトナー像を転写した後に定着せしめて画像を形成するための画像形成部、
    該画像形成部により第1面に画像が形成された用紙の第2面に画像を形成するために、前記第1面に画像が形成された用紙を反転搬送せしめて、再度前記第2給紙手段へと循環搬送せしめる循環搬送手段とを有し、
    前記画像形成部によって所定枚数の用紙の第1面に順次画像を形成した後に、前記循環搬送手段で反転搬送せしめて前記第2給紙手段へ循環搬送し、前記第1面に画像が形成された用紙の第2面に順次画像の形成を行う画像形成装置において、
    前記第1面に画像が形成された用紙を画像形成における用紙搬送速度から高速度に加速して搬送し、反転後の用紙を前記第2面に画像を形成すべく前記画像形成における用紙搬送速度に減速して搬送するものであって、
    前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を変更可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記循環搬送手段による反転前の用紙であり、且つ高速度に加速後の用紙を検知する第2のセンサと、前記第2給紙手段における用紙搬送方向上流側に設けられ、前記第2給紙手段に到達前の用紙を検知する第3のセンサと、を備え、
    前記第2のセンサにより用紙が検知されてから前記第3のセンサにより用紙が検知されるまでの実測の搬送時間と、理論上の搬送時間との比較に基づいて、前記反転後の用紙搬送速度を減速する位置を決定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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