JP4058853B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場に植立する穀稈を刈取・脱穀処理するコンバインにおいて、刈り取る前の穀稈に付着している水滴を落とすことができる水滴除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
穀稈に接触したり、穀稈に風を当てて、穀稈に付着している朝露等の水滴を除去する手段が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、穀稈に付着している水滴量は朝露や雨などの影響により、一定でなく、多い場合もあれば、少ない場合もあり、また、穀稈穂部にある穀粒の脱粒性も難易がある。そのために、上記穀稈へ接触強さや風量が弱いと、水滴の除去が十分でなく、反対に強すぎると、脱粒性が容易な品種の穀稈の場合には、穀粒が落下する問題を生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために次の如き技術的手段を講じた。
すなわち、走行車体2を移動しながら圃場の穀稈を刈り取って脱穀処理するコンバインにおいて、圃場の穀稈に接触して穂部を揺動する穀稈揺動手段と穂先部に向けて送風する送風手段とを設けるにあたり、該穀稈揺動手段と送風手段はコンバインの機体左側に設けると共に、コンバインの機体前進方向前側に穀稈揺動手段を設け、後側に送風手段を設ける構成とし、穀稈揺動手段及び送風手段は、機体の進行方向に対して交叉する側の張り出し姿勢と機体の進行方向に対して略平行な姿勢とに位置変更可能な構成とし、穀稈揺動手段による穀稈の接触強さと送風手段から供給される風量を変更可能な構成とし、さらに、穀稈揺動手段及び送風手段を支持する支持フレーム44は縦方向に位置変更可能に設け、穀稈の長さや倒伏に応じて支持フレーム44を上下方向に移動調節することで、穀稈揺動手段及び送風手段が上下方向に移動調節するように構成したことを特徴とするコンバインとした。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】
原動機の起動により機体の回転各部を駆動して走行車体2を移動し、収穫作業を開始する。すると、刈り取り手段によって刈り取られた穀稈は搬送手段によって搬送され、その後、脱穀手段によって脱穀処理される。
【0009】
穀稈揺動手段と送風手段はコンバインの機体左側に設けているので、次工程で刈り取る穀稈に付着している水滴や露等を除去する。
このような、走行車体2を移動しながら圃場の穀稈を刈り取って脱穀処理する作業を行なうが、穀稈揺動手段は圃場の穀稈に接触して穂先部を揺動する。送風手段は穂先部に向けて送風する。刈り取る穀稈の条件によって、穀稈揺動手段又は送風手段を使用する。また、水滴量が多く、脱粒し難い品種の場合には、穀稈揺動手段と送風手段とを作動する。さらに、コンバインの機体前進方向前側に穀稈揺動手段を設け、後側に送風手段を設けることにより、穀稈の揺動作用と圧風の吹き付け作用を与えることができる。穀稈に付着している水滴の量に応じて、穀稈揺動手段による穀稈の接触強さを調節し、送風手段から供給される風量を変更する。
穀稈揺動手段及び送風手段は、使用時は機体の進行方向に対して交叉する側の張り出し姿勢にする。使用しないときは、機体の進行方向に対して略平行な姿勢に位置変更する。
穀稈の長さや倒伏に応じて、穀稈揺動手段及び送風手段を支持する支持フレーム44を上下方向に移動調節して、穀稈揺動手段及び送風手段を上下方向に移動する。
【0010】
【効果】
収穫時にあたって、圃場の穀稈に、朝露のような水滴がついていても、穀稈揺動手段が穀稈を揺動し、送風手段が穀稈に向けて圧風を吹き付けて除去することができるので、刈り取り後の穀粒の選別部や搬送部での詰まり・停滞がなく脱穀・選別作業や穀粒排出作業を円滑に行ない得ると共に穀粒の損傷を防止できる。
【0011】
そして、該穀稈揺動手段と送風手段とが、択一的あるいは両方を作動することにより、水滴の多少に対する適応性が向上するので、穀稈についている穀粒の落下による収穫ロスが少ない。また、穀稈揺動手段と送風手段とを機体の進行方向に位置をずらせて設けることにより、穀稈の揺動作用と圧風の吹き付け作用による水滴除去作用を複数回与えることができるので、水滴除去が効率よく良好に行い得る。さらに、穀稈揺動手段による穀稈の接触強さを調節し、送風手段から供給される風量を変更することにより、作業適応性が向上し収穫作業能率を高めることができる。
穀稈揺動手段及び送風手段は、機体の進行方向に対して交叉する側の張り出し姿勢と機体の進行方向に対して略平行な姿勢とに位置変更可能な構成としているので、使用時と不使用時で能率の良い作業が可能となる。
コンバインの機体前進方向前側に穀稈揺動手段を設け、後側に送風手段を設ける構成としている。このように、穀稈揺動手段と送風手段とを機体の進行方向に位置をずらせて設けることにより、穀稈の穂部への衝撃が少なくなり、穀粒の脱粒を防止できるようになる。
穀稈揺動手段及び送風手段を支持する支持フレーム44は縦方向に位置変更可能に設け、穀稈の長さや倒伏に応じて支持フレーム44を上下方向に移動調節することで、穀稈揺動手段及び送風手段が上下方向に移動調節するように構成しているので、水滴の除去能率が向上するようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、その構成について説明すると、コンバイン2は、機体の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて配置したクロ−ラ型の走行装置1を具備する車台3の前部に油圧式の昇降手段によって昇降自在に刈取部4を設け、該刈取部4の後方で車台3の左側部に脱穀部5を設け、該脱穀部5の右側部にタンク6を設け、該タンク6と刈取部4との間の空間部にエアコン付きのキャビン7によって囲まれた運転部8を設けている。
【0013】
刈取部4は左右横方向に複数個配置した分草体9と、後方斜め上方に移動する引き起こしラグ10を有し横方向に複数個配置した引き起こし装置11と、バリカン型の刈取装置12と、刈取った穀稈を後方上方に搬送する刈取穀稈搬送装置13とを一体に構成している。なお、刈取部4への駆動部に、変速装置(有段、無段いずれでもよく、また、実施例ではベルコンを用いているがHSTでもよいことは勿論である。図示せず)を設けている。
【0014】
脱穀部5は機体の進行方向に回転する穀稈自動送り込み装置14を一側部に有し、前記刈取穀稈搬送装置13が搬送してきた穀稈の株元部を挟持後搬送して穂先部を扱室内に送り込み脱穀する自脱型の構成である。なお、刈り取った穀稈を脱穀内に供給する普通型の刈取部および脱穀部でもよい。
【0015】
タンク6は中空に形成したタンクで底部に下部螺旋(図示せず)を有し、前記脱穀部5の揚穀装置(図示せず)によって上方に搬送された穀粒を一時収容すると共に、横側方に回動自在に設けている。そして、該下部螺旋の搬送終端部はタンク6の後方に軸芯を縦方向に位置した縦揚穀装置15の下端部に連通し、また、該縦揚穀装置15の上端部は、排出口が上下及び左右方向に回動する排出オ−ガ16に連通している。
【0016】
運転部8は座席17と、座席17の左側方及び前側において平面視倒L字型に配置した操作パネル18を設けており、該操作パネル18のコ−ナ−部における左側操作パネル19の前端部に、内側を低く外側(コ−ナ−側)を高くして座席17に対向するように斜めに設けた計器パネル20を設けている。
【0017】
該計器パネル20には、燃料の量を表示する燃料計、方向指示器の点滅を表示するウインカパイロット,エンジンの回転数を表示するエンジン回転計,運転時間を表示するアワメ−タ、コンバインの運転状態(エンジン運転状態、刈取部脱穀部詰り警報、自動装置異常表示、操作スイッチ切換表示、籾タンクレベル表示、車体水平運転状態表示)を表示するマルチアイ及び穀稈の姿勢が標準から倒伏にかけての刈取速度を表示する刈取シンクロ用インジケ−タ等を設けている。
【0018】
左側操作パネル19には、前側から、変速レバ−(HSTレバ−)21、副変速レバ−、旋回(超信地旋回、緩旋回等)モ−ドを切り換え操作する旋回モ−ド切換レバ−、上部に刈取部4に回転動力を伝動する伝動機構に設けた刈取クラッチを入り切り操作する刈取スイッチを設けた刈取・脱穀レバ−22、該副変速レバ−の前方に、スロットルレバ−を設けている。なお、該各レバ−は左側操作パネル19の機枠に回動自在に設けた横軸に取り付け、前後方向に回動可能に構成している。
【0019】
運転者は前側操作パネル23と座席17との間を通って右側から乗降する構成としており、ブザ−停止スイッチ、表示切り替えスイッチ、作業灯スイッチ等を設け、中間部にウインカ及びホ−ンスイッチ、キ−スイッチ等を設け、右側端部に操作レバ−24を設けている。
【0020】
操作レバ−24は前後に傾倒すると刈取部4を昇降し、左右に傾倒すると機体の進行方向を左側または右側に変更する構成であり、昇降や進行方向の変更の切り替え操作を行なう。この昇降および方向修正手段については周知の手段と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
【0021】
穀稈揺動装置25は機体側端部にモ−タ取り付け板27を上方に突出するように固定した横長の横フレ−ム26と、該横フレ−ム26及びモ−タ取り付け板27と一体に設けた縦長の縦フレ−ム28と、該縦フレ−ム28の下端部と横長フレ−ム26とを連結する連結フレ−ム29等で本体フレ−ム30を構成している。そして、該縦フレ−ム28の端部に縦方向に略同一の軸芯を有する差し込みピン31を縦方向に間隔をおいて一体に設けている。なお、該穀稈揺動装置25は後述する穀稈接触部43が圃場の穀稈に接触して少なくとも穂部を揺動する高さに設けている。
【0022】
モ−タ32は回転数を変更可能に設けているモ−タであって、前記モ−タ取り付け板27に着脱自在に取り付けており、モ−タの起動により回転するモ−タ軸33の軸端部に、偏芯位置にロ−ラ34を回動可能に軸支した回転板35を着脱自在に取り付けている。
【0023】
36は横方向の両端部を同一側に略90度折り曲げてロ−ラ案内面37を形成した縦長の揺動ア−ムであって、ロ−ラ案内面37に前記ロ−ラ34を嵌入すると共に中間部を横フレ−ム28に横軸38を介して横方向に回動可能に取り付けており、また、下端部を後述する揺動フレ−ム40に横軸38を介して回動可能に取り付けている。
【0024】
揺動体39は前記横フレ−ム26の下方に略平行に位置した揺動フレ−ム40と、横フレ−ム26の横方向に所定間隔おきに配置し且つ上端部を横フレ−ム26に回動可能に取り付けると共に下端部を揺動フレ−ム40に回動可能に取り付けた揺動リンク41と、縦長の細くて可撓性を有する棒42の上端部を揺動フレ−ム40の横方向に多数取り付けた穀稈接触部43等で構成している。該穀稈接触部43は合成樹脂、ゴム、布等で有れば好都合であり、また、1個ごと取り付けるのではなく、予め多数個取り付けた所定幅分を複数用意し揺動フレ−ム40に着脱自在に取り付ける構成であると取替え等に便利である。
【0025】
支持フレ−ム44は下端部を車台3に着脱自在に取り付け、上部を脱穀部5のチェン、プ−リ、ベルト等の伝動装置を覆う脱穀部5の横カバ−(他に、脱穀部の機枠、車台、刈取部の機枠等でもよく、コンバインにある部材であればよい)45に着脱自在に取り付けており、さらに、上部に、縦方向に略同一の軸芯を有し前記差し込みピン31を受け入れる受け孔をする受け具46を一体に設けている。そして、支持フレ−ム44は縦方向に位置変更可能に設け、穀稈の長さや倒伏に対する適応性を高めている。
【0026】
47は先端部を折り曲げてフック48を形成した移動防止杆であって、基部を横カバ−45に縦方向及び横方向に位置変更自在で且つ回動可能に取り付け、フック48を横フレ−ム26に設けた前側の差し込み具49の孔に挿入・離脱を選択可能に設けている。なお、差し込み具49は横フレ−ム26の横方向端部にも設け、後ろ側の差し込み具としている。
【0027】
50は穀稈揺動装置25を機体の後進方向に回動して横カバ−45と略平行に位置したとき、前記後ろ側の差し込み具49の孔と縦方向に略同一軸芯の孔を有する固定具であって、横カバ−45に縦方向及び横方向に位置変更自在で一体に取り付けている。51は差し込み具49の孔と固定具50の孔とに挿入するピンである。
【0028】
送風装置52は車台3に搭載した圧縮空気を送るエアコンプレッサ−53とエアエアコンプレッサ−53による圧縮空気を案内する可撓性の案内管54と、リリ−フバルブ55と、風量調節弁56と、作業時には軸芯を横方向に位置し且つ軸芯方向に所定間隔置きに設けたノズル57を有する吹き出し管58等で構成している。
【0029】
そして、該吹き出し管58は前記穀稈揺動装置25と同様に、機体の進行方向に対して交叉する側の張り出し姿勢と機体の進行方向に略平行な姿勢とに位置変更可能に構成していると共にその各位置で各姿勢を保持する構成としている。
【0030】
さらに、吹き出し管58は圃場の穀稈の少なくとも穂部に向けて吹き付けることができる高さに位置していると共に縦方向に位置変更可能に設けて穀稈の長さ、倒伏等の穀稈の条件に対する適応性を高めている。なお、この位置変更手段は、どのような構成でもよいので、説明を省略する。
【0031】
また、穀稈揺動装置25と送風装置52の吹き出し管58とは機体の進行方向に間隔をおき位置をずらせて設けており、実施例では、穀稈揺動装置25を前側に設け、送風装置52の吹き出し管58を後側に設けているが、吹き出し管58を前側に設けてもよい。
【0032】
図5のブロック回路について説明すると、必要なデ−タや制御プログラム等を内蔵したメモリを有するマイクロコンピュ−タの演算制御部(以下、CPUと呼ぶ)59に、入力インタ−フェイス60を介して入力される情報として、モ−タ32の駆動を入り切りすると共に回転数を任意に調節できるダイヤル型のモ−タスイッチ61からのモ−タ入り切り及び回転数情報、エアコンプレッサ−53の駆動を入り切りするコンプレッサ−スイッチ62からのエアコンプレッサ−入り切り情報、電磁弁スイッチ65からの作動信号、風量調節弁56の開度を調節する風量調節スイッチ63からの風量調節情報等がある。
【0033】
また、CPU59から出力インタ−フェイス64を介して出力される制御出力の一部として、モ−タ32への起動及び回転数指令信号、エアコンプレッサ−53への起動指令信号、電磁弁65への励磁及び励磁解除指令信号、風量調節弁56への開度調節指令信号等がある。
【0034】
つぎに、その作用について説明する。
まず、運転者は機体を圃場まで移動し、穀稈揺動装置25を使用する場合は穀稈揺動装置を機体の横側方に張り出して移動防止杆47により張り出し姿勢を保持する。吹き出し管58を使用する場合は、吹き出し管58を機体の横側方に張り出して移動防止杆により張り出し姿勢を保持する。穀稈揺動装置25と吹き出し管58の両方を使用する場合は、両方を機体の横側方に張り出して移動防止杆により張り出し姿勢を保持する。なお、穀稈揺動装置25又は吹き出し管58の一方を使用する場合であっても、他方も張り出し姿勢にしていてもよく、この場合、収穫作業をしているときに、機体の進行を止め座席17から降りてセットする必要がないので、作業性を高めることができる。また、圃場の穀稈の条件によって、縦方向に位置変更して少なくとも穀稈の穂部に接触することができる位置にセットする。
【0035】
穀稈揺動装置25を使用する場合であるとすると、運転者はキャビン7のドアを開閉して座席17に座り、駐車ブレ−キペダルを踏み込んでキ−をキ−スイッチに入れエンジンを起動すると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して機体の回転各部に伝動される。
【0036】
そして、スロットルレバ−を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共に、副変速レバ−を前側に回動して、例えば標準を選択し、さらに刈取・脱穀レバ−22を操作して刈取部4、脱穀部5を駆動すると、機械条件等が計器パネル20の各表示具に表示される。また、モ−タスイッチ61を入りにすると共に回動して所望する位置を選択すると、入力インタ−フェイス60を介してモ−タ入り及び回転数情報を取り込んだCPU59は、出力インタ−フェイス64を介してモ−タ32に起動指令及び回転数指令信号を出力して起動するので、モ−タ軸33と回転板35は同方向に回転する。
【0037】
これに関連して、ロ−ラ34はモ−タ軸芯を中心にしてこれと編位した位置を回転してロ−ラ案内面37を押すので、揺動ア−ム40は横フレ−ム26に設けた横軸38を中心にして横方向に往復揺動する。すると、揺動ア−ム36の下部も横方向に往復揺動するので、揺動ア−ム36と回動可能に取り付けた揺動フレ−ム40は各揺動リンク41を介して横フレ−ム26に対して略平行に往復移動する。したがって、横フレ−ム26を略水平に設けていれば、揺動フレ−ム40及び穀稈接触部43の棒42が略水平に往復移動し、横フレ−ム26を傾斜させて設けていれば、揺動フレ−ム40及び穀稈接触部43の棒42も傾斜姿勢で往復移動する。
【0038】
その後、収穫作業の準備を終えると、駐車ブレ−キペダルの踏み込みを解除し、つづいて変速レバ−21を前側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−24を前後方向に傾倒して刈取部4の位置を決め、または左右に傾倒して機体の進行方向を変更しながら分草体を所定の条間に合わせる。すると、引き起こし装置11の引き起こしケ−スに沿って斜め後方上方に移動する引き起こしラグ10で引き起こされた穀稈の株元部は、刈取装置12によって切断されて刈取穀稈搬送装置13に受け継がれ後方上方に搬送される。
【0039】
このような刈り取り作業にあたって、横方向に往復移動する穀稈接触部43の棒42は稈身及び又は穀稈の穂部に接触して揺動するので、穀稈についている水を落とす。なお、モ−タスイッチ61を操作することにより、モ−タ32の回転数を調節できるので、作業の適応範囲を広くすることができる。
【0040】
そして、搬送終端部に到達した穀稈は穀稈自動送り込み装置14に挟持されて後方に搬送され、カッタ−等の排稈処理装置に送り込まれて処理されるが、穀稈の穂部は扱室内に送り込まれて脱穀処理される。これにより生じた穀粒などの処理物は風選されて穀粒とわら屑に分離され、穀粒は搬送装置によってタンク6に送り込まれ収容される。
【0041】
このような、脱穀・選別作用において、穀稈の水滴の多くは除去されているので、扱室の受け網からの漏下や選別棚での移動が良好になり、作業能率を向上できると共に穀粒のロスや損傷も防止することができる。また、実施例のように、機体の進行方向に幅広く設けることにより、作業能率をさらに高めることができるので、利便性を向上する。
【0042】
その後、タンク内の穀粒が満杯になると、運転者は収穫作業を中断して穀粒の排出操作をすれば、穀粒は縦揚穀装置15及び排出オ−ガ16を取ってこの排出口から機外に排出されるので、トラック等の運搬車に移し換えればよい。
【0043】
つぎに、送風装置52を使用する場合は、コンプレッサ−スイッチ62を入りにし、電磁弁スイッチ66を入りにし、そして、作動風量調節スイッチ63を所望の位置に操作する。すると、これらの情報を入力したCPU59は出力インタ−フェイス64を介してエアコンプレッサ−53に駆動指令信号を出力し、電磁弁65に作動(励磁)指令信号さらに、風量調節弁56の開度調節指令信号を出力する。
【0044】
これにより、エアコンプレッサ−53による圧縮空気は、電磁弁65、案内管54、吹き出し管58等を通って各ノズル57から外方に吹き出すので、前記したようにコンバイン2を所定の圃場内を移動すると、吹き出した圧縮空気は圃場の穀稈に向けて当ててついている水滴を吹き飛ばす。したがって、前記穀稈揺動装置25と同様に収穫作業能率を向上することができる。
【0045】
穀稈揺動装置25と送風装置52の両方を使用する場合は、前記したように、モ−タスイッチ61を入りにすると共に回転数を調節し、コンプレッサ−スイッチ62を入りにし、電磁弁スイッチ66を入りにすれば、穀稈接触部43の揺動による水滴の除去作業及び圧風による水滴の除去作業を連続して行い得るので、水滴除去効果を一層高め、収穫作業能率を向上することができる。また、穀稈揺動手段と送風手段とを機体の進行方向に位置をずらせて設けることにより、穀稈の穂部への衝撃が少なく、穀粒の脱落を防止できる。さらに、穀稈接触部43による穀稈の接触強さ、送風手段から供給される風量を変更可能に設けることにより、脱粒の難易、穀稈の強さなどの条件に対する適応性を広くすることができ、穀粒の脱落を防止できると共に収穫作業能率を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの平面図。
【図2】 コンバインの側面図。
【図3】 穀稈揺動装置の正面図。
【図4】 エアコンプレッサ−の配管図。
【図5】 ブロック図
【符号の説明】
2 走行車体(コンバイン)
44 支持フレーム
Claims (1)
- 走行車体(2)を移動しながら圃場の穀稈を刈り取って脱穀処理するコンバインにおいて、圃場の穀稈に接触して穂部を揺動する穀稈揺動手段と穂先部に向けて送風する送風手段とを設けるにあたり、該穀稈揺動手段と送風手段はコンバインの機体左側に設けると共に、コンバインの機体前進方向前側に穀稈揺動手段を設け、後側に送風手段を設ける構成とし、穀稈揺動手段及び送風手段は、機体の進行方向に対して交叉する側の張り出し姿勢と機体の進行方向に対して略平行な姿勢とに位置変更可能な構成とし、穀稈揺動手段による穀稈の接触強さと送風手段から供給される風量を変更可能な構成とし、さらに、穀稈揺動手段及び送風手段を支持する支持フレーム(44)は縦方向に位置変更可能に設け、穀稈の長さや倒伏に応じて支持フレーム(44)を上下方向に移動調節することで、穀稈揺動手段及び送風手段が上下方向に移動調節するように構成したことを特徴とするコンバイン。
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