JP3766317B2 - コンバイン - Google Patents

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JP3766317B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインとしては、機体の下部に走行部を配設するとともに、機体の前端部に刈取部を昇降可能に配設し、同刈取部の直後方位置に脱穀部を配設し、同脱穀部の直下方位置に揺動選別部を配設していた。
【0003】
上記刈取部は、前方位置に穀桿の中途部を切断するための刈刃装置を配設する一方、後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモアを収納可能に配設していた。
【0004】
そして、稲や麦等の穂先に穀粒が集中している作物を収穫する際には、刈取部を上昇させることによって刈刃装置の地上高を高い位置に設定し、その状態で刈刃装置で穀桿の中途部から穂先部分だけを切断し、その後、刈刃装置の直後方に位置するセカンドモアで穂先が刈取られた穀桿の株元を切断するようにしていた。
【0005】
このように、刈刃装置とは別個にセカンドモアを設けて、穀桿を二度に分けて切断し、刈刃装置で先に切断しておいた穂先部分だけを脱穀部に搬送して脱穀処理するように構成することよって、脱穀部での処理量を低減させることができ、これによって、高速で走行しながらでも刈取作業を行うことができ、刈取作業に要する時間を短縮することができる。
【0006】
かかる上記従来のコンバインにあっては、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体を走行させる際に、刈取部が障害とならないようにするために、作業者が刈取部を予め設定された所定の高さ以上まで上昇させる必要があった。
【0007】
そして、作業者が刈取部を所定高さ以上まで上昇させた場合には、それに連動して刈取部にセカンドモアを収納するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体を走行させる際に、作業者が刈取部を予め設定された所定の高さ以上まで上昇させなかった場合には、刈取部にセカンドモアが収納されず、そのままの状態で機体を走行させてしまうと、セカンドモアが未だ刈取っていない穀桿を倒してしまい、刈取作業に支障をきたすおそれがあり、或いは、セカンドモアが畦に衝突してしまい、セカンドモアが破損するおそれがあった。
【0009】
これは、刈取部を上昇させる高さに作業者の個人差があり、しかも、セカンドモアが刈取部の後側下方に位置していることから、運転席から作業者がセカンドモアを直接的に視認することができないことに起因するものである。
【0010】
しかしながら、上述した刈取部を上昇させる高さについての個人差やセカンドモアの取付け位置は、簡単には変更することができないものでる。
【0011】
そこで、本発明では、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に、セカンドモアを刈取部に確実に収納するようにして、上記不具合を解消することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明では、機体にエンジンを配設すると共に、同機体の前端に刈取部を昇降可能に配設し、同刈取部の前方位置に刈刃装置を配設する一方、刈取部の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモアを収納可能に配設してなるコンバインにおいて、刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段を具備し、同刈取作業検出手段によって刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御する一方、エンジンを始動した後にエンジンの回転数が通常のアイドリング時の回転数よりも高い場合にも、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御することとした。
【0016】
また、前記刈取作業検出手段は、刈取部を作業者が予め設定しておいた高さまで上昇させたことによって刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出すべく構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコンバインは、機体の下部に走行部を配設するとともに、機体の前端部に刈取部を昇降可能に配設し、同刈取部の直後方位置に脱穀部を配設し、同脱穀部の直下方位置に揺動選別部を配設しており、刈取部は、前方位置に穀桿の中途部を切断するための刈刃装置を配設する一方、後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモアを収納可能に配設している。
【0018】
そして、稲や麦等の穂先に穀粒が集中している作物を収穫する際には、刈取部を上昇させることによって刈刃装置の地上高を高い位置に設定し、その状態で刈刃装置で穀桿の中途部から穂先部分だけを切断し、その後、刈刃装置の直後方に位置するセカンドモアで穂先が刈取られた穀桿の株元を切断することによって、刈刃装置で先に切断しておいた穂先部分だけを脱穀部に搬送して脱穀処理することができ、これにより、脱穀部での処理量を低減させることができるので、高速で走行しながらでも刈取作業を行うことができ、刈取作業に要する時間を短縮することができるものである。
【0019】
しかも、本発明に係るコンバインは、刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段を具備し、同刈取作業検出手段によって刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御することとしたものである。
【0020】
そのため、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に、セカンドモアを刈取部に確実に収納することができ、これにより、セカンドモアが未だ刈取っていない穀桿を倒してしまうことがなくなり、また、セカンドモアが畦に衝突してしまうことがなくなり、刈取作業を円滑に行うことができるとともに、セカンドモアの破損を未然に防止することができるものである。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。
【0022】
図1は、本発明に係るコンバイン1としての汎用コンバインを示しており、同コンバイン1は、機体2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,3を配設するとともに、機体2の前端部に刈取部4を昇降自在に配設し、同刈取部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別部6を配設している。
【0023】
また、コンバイン1は、機体2の前端上部に運転操作部7を配設し、同運転操作部7の後方位置に穀粒貯留部8を配設し、同穀粒貯留部8の直後方位置に原動機部9を配設している。
【0024】
以下に、コンバイン1の各部の構造について説明する。
【0025】
(走行部3)
走行部3は、図1に示すように、機体2の下部に走行フレーム10を取付け、同走行フレーム10の後端部に、原動機部9に連動連結したミッション11を配設し、同ミッション11に駆動輪12を連動連結する一方、走行フレーム10の前端部に遊動輪13を回動自在に軸支し、駆動輪12と遊動輪13との間に履帯14を巻回している。図中、15は転動輪である。
【0026】
(刈取部4)
刈取部4は、図1に示すように、機体2の前端部にフィーダーハウス16を刈取部昇降機構(刈取部昇降用油圧シリンダ17)を介して昇降自在に取付け、同フィーダーハウス16の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18の先端上部に掻き込みリール19を回動可能に横架するとともに、プラットホーム18の下端部に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置20の後方であってフィーダーハウス16の前側下部にセカンドモア21をセカンドモア収納機構(セカンドモア収納用油圧シリンダ22)を介して横架している。図中、23はディバイダー、24は刈刃装置支持フレームである。
【0027】
このように、刈取部4は、前方位置に穀桿の中途部を切断するための刈刃装置20を配設する一方、刈取部4の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモア21を収納可能に配設している。
【0028】
そして、圃場に植立した穀桿を掻き込みリール19によって掻き込みながら刈刃装置20で穀桿の中途部から穂先部分を刈り取り、その後、横送りオーガで機体の中央部に刈り取った穀桿の穂先部分を寄せ集め、フィーダーハウス16によって後方の脱穀部5へ搬送し、一方、圃場に残った穀桿の株元をセカンドモア21で切断するようにしている。
【0029】
(脱穀部5)
脱穀部5は、図1に示すように、フィーダーハウス16の直後方位置に扱室25を形成し、同扱室25の内部に外径の異なる円筒状の第1の扱胴26と第2の扱胴27とを軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開けて配設し、各扱胴26,27の直下方位置に受網28,29を配設している。
【0030】
そして、刈取部4から脱穀部5に搬送された穀桿は、第1の扱胴26の作用によって第1の扱胴26の左側端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理された後、第2の扱胴27の作用によって第2の扱胴27の右側端部から左側端部へ移動しながら脱穀処理され、穀粒は受網28,29を通過して下方の揺動選別部6へと移動する一方、排藁は機体後端部から外部に排出される。
【0031】
(揺動選別部6)
揺動選別部6は、第1の扱胴26と第2の扱胴27の直下方位置に揺動体30を上下方向に揺動可能に配設し、同揺動体30の前側下部に唐箕(図示省略)を軸線を左右幅方向に向けて回動可能に配設している。
【0032】
そして、揺動体30を揺動させることによって、穀層を均平化して選別の効率化を図るとともに、比重選別を行った後、穀粒と排藁とを粗選別し、その後、唐箕風によって穀粒と排藁とを精選別し、選別された穀粒を穀粒貯留部8に搬送するようにしている。
【0033】
(運転操作部7)
運転操作部7は、機体2の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン31を配設し、同キャビン31の平面視中央後部に座席32を配設し、同座席32の前方位置にフロントコラム33を配設し、同フロントコラム33の上端部にステアリングホイール34と変速レバー35とを設ける一方、座席32の左側部にサイドコラム36を配設し、同サイドコラム36の上端部に各種の操作スイッチ(図示省略)を設けている。
【0034】
(穀粒貯留部8)
穀粒貯留部8は、第1の扱胴26と第2の扱胴27の直上方位置にグレンタンク37を配設し、同グレンタンク37に揺動選別部6を揚穀コンベア38を介して連通連結するとともに、グレンタンク37に排出オーガ39を連通連結している。
【0035】
そして、揺動選別部6によって選別された穀粒をグレンタンク37の内部に貯留するとともに、排出オーガ39によって機体の外部に排出できるようにしている。
【0036】
(原動機部9)
原動機部9は、機体の上側後部にエンジン40を配設し、同エンジン40を刈刃装置20やミッション11等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。
【0037】
そして、エンジン40を駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
【0038】
本発明に係るコンバイン1は、上述したように、機体2の前端に刈取部4を昇降可能に配設し、同刈取部4の前方位置に刈刃装置20を配設する一方、刈取部4の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモア21を収納可能に配設している。
【0039】
しかも、本発明に係るコンバイン1は、刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段41を具備し、同刈取作業検出手段41によって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部4にセカンドモア21を収納すべく制御している。
【0040】
すなわち、コンバイン1は、図2に示すように、コントローラ42に刈取部昇降機構としての刈取部昇降用油圧シリンダ17と、セカンドモア収納機構としてのセカンドモア収納用油圧シリンダ22と、刈取作業検出手段41とをそれぞれ接続している。
【0041】
かかる刈取作業検出手段41には、図9に示す変速レバー35に設けた刈取部4を自動的に予め設定されている所定の高さまで上昇させるためのオートリフトスイッチ43と、刈取部4を所望の高さまで上昇させるための刈取部上昇スイッチ44と、刈取部4が上昇していることを検出するために刈取部昇降用シリンダ17のストロークを検出する刈取部上昇検出装置45と、走行部3の走行距離を検出するために駆動輪12の回転数を検出する走行距離検出装置46と、セカンドモア21を収納するときの刈取部4の上昇高さを作業者自身で設定するための刈取部上昇高さ設定装置47とがそれぞれ接続されている。尚、図9において、50は刈取部4を自動的に予め設定されている所定の高さまで下降させるためのオートセットスイッチ、51は刈取部4を所望の高さまで下降させるための刈取部下降スイッチである。
【0042】
そして、刈取作業検出手段41は、(1)刈取部4を自動的に所定の高さまで上昇させるためのオートリフトスイッチ43が操作されたこと、(2)刈取部4を上昇させるための刈取部上昇スイッチ44が所定時間継続して操作されたこと、(3)刈取部4を上昇させた状態で機体2が所定距離以上走行したこと、(4)刈取部4を作業者が予め設定しておいた高さまで上昇させたことのいずれかを検出した場合に、刈刃装置20による刈取作業が終了又は一時的な中断されたと判断し、その旨の信号をコントローラ42に送信し、コントローラ42がセカンドモア収納用油圧シリンダ22を作動させることによって刈取部4にセカンドモア21を収納するようにしている。
【0043】
以下に、上記(1)〜(4)の場合について図5〜図8に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。
【0044】
(1)作業者がオートリフトスイッチ43を操作すると、図5に示すように、オートリフトスイッチ43が操作されたことを刈取作業検出手段41が検出し(ステップS1)、同刈取作業検出手段41は、コントローラ42に制御信号を送信し(ステップS2)、それを受けたコントローラ42は、刈取部昇降用油圧シリンダ17を駆動して、図4に示すように、刈取部4を予め設定されている所定の高さまで上昇させ(ステップS3)、その後、コントローラ42は、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、刈取部4にセカンドモア21を収納する(ステップS4)。
【0045】
このように、作業者がオートリフトスイッチ43を操作するのは、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体2を走行させる場合に限られることから、刈取作業検出手段41は、刈取部4を自動的に所定の高さまで上昇させるためのオートリフトスイッチ43が操作されたことによって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を正確に検出することができるのである。
【0046】
ここで、図10に示すように、オートリフトスイッチ43が操作されたことを刈取作業検出手段41が検出し(ステップS1)、その後、走行距離検出装置46によって機体2が所定距離以上走行したことを刈取作業検出手段41が検出(ステップS1-1)した場合にのみ、刈取作業検出手段41がコントローラ42に制御信号を送信(ステップS2)するようにしてもよい。
【0047】
そして、所定距離を刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1とすることによって、セカンドモア21によって圃場の穀桿の株元を確実に刈取ることができる。なぜなら、刈刃装置20で穀桿の中途部を切断した直後に作業者が刈取部4を上昇させた場合でも、刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1だけ機体2を走行させると、セカンドモア21によって穀桿の株元を刈取ることができるからである。
【0048】
(2)作業者が刈取部上昇スイッチ44を操作すると、図6に示すように、刈取部上昇スイッチ44が所定時間(例えば、0.5秒間)以上継続して操作されたことを刈取作業検出手段41が検出し(ステップS11)、同刈取作業検出手段41は、コントローラ42に制御信号を送信し(ステップS12)、それを受けたコントローラ42は、刈取部昇降用油圧シリンダ17を駆動して、図4に示すように、刈取部4を刈取部上昇スイッチ44が操作されている時間だけ継続して上昇させ(ステップS13)、その後、コントローラ42は、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、刈取部4にセカンドモア21を収納する(ステップS14)。
【0049】
このように、作業者が刈取部上昇スイッチ44を所定時間以上継続して操作して刈取部4を上昇させるのは、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体2を走行させる場合に限られることから、刈取作業検出手段4 1は、刈取部4を上昇させるための刈取部上昇スイッチ44が所定時間継続して操作されたことによって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を正確に検出することができるのである。
【0050】
ここで、図11に示すように、刈取部上昇スイッチ44が所定時間(例えば、0.5秒間)以上継続して操作されたことを刈取作業検出手段41が検出し(ステップS11)、その後、走行距離検出装置46によって機体2が所定距離以上走行したことを刈取作業検出手段41が検出(ステップS11-1)した場合にのみ、刈取作業検出手段41がコントローラ42に制御信号を送信(ステップS2)するようにしてもよい。
【0051】
そして、所定距離を刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1とすることによって、セカンドモア21によって圃場の穀桿の株元を確実に刈取ることができる。なぜなら、刈刃装置20で穀桿の中途部を切断した直後に作業者が刈取部4を上昇させた場合でも、刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1だけ機体2を走行させると、セカンドモア21によって穀桿の株元を刈取ることができるからである。
【0052】
(3)作業者が刈取部4を上昇させた状態で機体2を所定距離(例えば、図9に示すように、刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1)以上走行すると、図7に示すように、刈取部上昇検出装置45によって刈取部4が上昇されていることを検出するとともに(ステップS21)、走行距離検出装置46によって機体2が所定距離以上走行したことを検出し(ステップS22)、これら刈取部上昇検出装置45と走行距離検出装置46との検出結果から刈取部4を上昇させた状態で機体2が所定距離以上走行したことを刈取作業検出手段41が検出し、同刈取作業検出手段41は、コントローラ42に制御信号を送信し(ステップS23)、それを受けたコントローラ42は、図4に示すように、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、刈取部4にセカンドモア21を収納する(ステップS24)。
【0053】
このように、作業者が刈取部4を上昇させた状態で機体2を所定距離以上走行させるのは、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体2を走行させる場合に限られることから、刈取作業検出手段41は、刈取部4を上昇させた状態で機体2が所定距離以上走行されたことによって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を正確に検出することができるのである。
【0054】
ここで、所定距離を刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1とすることによって、セカンドモア21によって圃場の穀桿の株元を確実に刈取ることができる。なぜなら、刈刃装置20で穀桿の中途部を切断した直後に作業者が刈取部4を上昇させた場合でも、刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1だけ機体2を走行させると、セカンドモア21によって穀桿の株元を刈取ることができるからである。
【0055】
(4)作業者が刈取部4を刈取部上昇高さ設定装置47によって作業者自身で予め設定しておいた高さまで上昇させると、図8に示すように、刈取部上昇検出装置45と刈取部上昇高さ設定装置47とによって刈取部4が所定の高さまで上昇されていることを検出し(ステップS31)、刈取部上昇検出装置45の検出結果から刈取部4が刈取部上昇高さ設定装置47によって作業者自身で予め設定しておいた高さまで上昇されたことを刈取作業検出手段41が検出し、同刈取作業検出手段41は、コントローラ42に制御信号を送信し(ステップS32)、それを受けたコントローラ42は、図4に示すように、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、刈取部4にセカンドモア21を収納する(ステップS33)。
【0056】
このように、作業者が刈取部4を刈取部上昇高さ設定装置47によって作業者自身で予め設定しておいた高さまで上昇させるのは、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に旋回や畦越えのために機体2を走行させる場合に限られることから、刈取作業検出手段41は、刈取部4が作業者自身で予め設定しておいた高さまで上昇されたことによって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を正確に検出することができるのである。
【0057】
ここで、図12に示すように、刈取部上昇検出装置45と刈取部上昇高さ設定装置47とによって刈取部4が所定の高さまで上昇されていることを検出し(ステップS31)、刈取部上昇検出装置45の検出結果から刈取部4が刈取部上昇高さ設定装置47によって作業者自身で予め設定しておいた高さまで上昇されたことを刈取作業検出手段41が検出し、その後、走行距離検出装置46によって機体2が所定距離以上走行したことを刈取作業検出手段41が検出(ステップS31-1)した場合にのみ、刈取作業検出手段41がコントローラ42に制御信号を送信(ステップS2)するようにしてもよい。
【0058】
そして、所定距離を刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1とすることによって、セカンドモア21によって圃場の穀桿の株元を確実に刈取ることができる。なぜなら、刈刃装置20で穀桿の中途部を切断した直後に作業者が刈取部4を上昇させた場合でも、刈刃装置20とセカンドモア21との間隔L1だけ機体2を走行させると、セカンドモア21によって穀桿の株元を刈取ることができるからである。
【0059】
以上に説明したように、本実施例では、刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段41をコンバイン1に設け、同刈取作業検出手段41によって刈刃装置20による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部4にセカンドモア21を収納すべく制御することとしたため、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に、セカンドモア21を刈取部4に確実に収納することができ、これにより、セカンドモア21が未だ刈取っていない穀桿を倒してしまうことがなくなり、また、セカンドモア21が畦に衝突してしまうことがなくなり、刈取作業を円滑に行うことができるとともに、セカンドモア21の破損を未然に防止することができる。
【0060】
また、本実施例では、図1、図3及び図4に示すように、フィーダーハウス16の前端下部にセカンドモア支持体48の前端部を上下方向に回動自在に枢着し、同セカンドモア支持体48の後端上部とフィーダーハウス16の前端上部との間にセカンドモア収納機構(セカンドモア収納用油圧シリンダ22)を介設する一方、セカンドモア支持体48の後端下部にセカンドモア21を取付けており、セカンドモア支持体48の左側端部にセカンドモア21の収納状態を確認するためのマーカー49を上方に向けて立設し、同マーカー49の上端部をキャビン31の内部から作業者が目視により確認することができるようにしている。
【0061】
そのため、作業者がキャビン31から外に出てセカンドモア21の状態を直接的に目視しなくても、キャビン31の内部からマーカー49の状態(位置)を目視するだけで、セカンドモア21が使用状態にあるのか(図3参照)収納状態にあるのか(図4参照)を確認することができ、作業性を向上させることができる。
【0062】
また、本実施例では、キャビン31の内部にセカンドモア21が収納状態にあることを示す報知手段(ランプ)を設けてもよく、これによっても、作業者がキャビン31から外に出てセカンドモア21の状態を直接的に目視しなくてもよくなり、作業性を向上させることができる。
【0063】
また、本実施例では、エンジン40を始動した後にエンジン40の回転数が通常のアイドリング時の回転数よりも高い場合には、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、セカンドモア21を上昇させて収納状態にしている。
【0064】
これにより、圃場でエンジン40を緊急停止させた後に再始動させたときに、セカンドモア21を確実に収納することができ、再始動直後の走行時にセカンドモア21が畦等に衝突して破損するのを未然に防止することができる。
【0065】
一方、本実施例では、刈刃装置20を駆動した後に所定距離(例えば、ディバイダー23の先端とセカンドモア21との間隔)以上走行したことを走行距離検出装置46で検出した場合には、セカンドモア収納用油圧シリンダ22を駆動して、セカンドモア21を降下させて使用状態にしている。
【0066】
これにより、刈取作業時に確実にセカンドモア21を使用状態とすることができ、刈取作業を円滑に行うことができる。
【0067】
尚、上記セカンドモア21の収納制御は、運転操作部7に設けた自動収納入切スイッチが操作された場合にだけ行うようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0069】
すなわち、請求項1に係る本発明では、機体にエンジンを配設すると共に、同機体の前端に刈取部を昇降可能に配設し、同刈取部の前方位置に刈刃装置を配設する一方、刈取部の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモアを収納可能に配設してなるコンバインにおいて、刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段を具備し、同刈取作業検出手段によって刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御することとしたため、刈取作業が終了した後や条間を移動するために刈取作業を一時的に中断した後に、セカンドモアを刈取部に確実に収納することができ、これにより、セカンドモアが未だ刈取っていない穀桿を倒してしまうことがなくなり、また、セカンドモアが畦に衝突してしまうことがなくなり、刈取作業を円滑に行うことができるとともに、セカンドモアの破損を未然に防止することができる。しかも、エンジンを始動した後にエンジンの回転数が通常のアイドリング時の回転数よりも高い場合にも、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御することとしたため、圃場でエンジンを緊急停止させた後に再始動させたときに、セカンドモアを確実に収納することができ、再始動直後の走行時にセカンドモアが畦等に衝突して破損するのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの側面図。
【図2】コンバインの制御ブロックを示す説明図。
【図3】刈取部(セカンドモアの使用状態)を示す側面図。
【図4】刈取部(セカンドモアの収納状態)を示す側面図。
【図5】セカンドモア収納制御(1)を示すフローチャート。
【図6】セカンドモア収納制御(2)を示すフローチャート。
【図7】セカンドモア収納制御(3)を示すフローチャート。
【図8】セカンドモア収納制御(4)を示すフローチャート。
【図9】主変速レバーを示す斜視図。
【図10】セカンドモア収納制御(1)'を示すフローチャート。
【図11】セカンドモア収納制御(2)'を示すフローチャート。
【図12】セカンドモア収納制御(4)'を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 コンバイン
2 機体
3 走行部
4 刈取部
5 脱穀部
6 揺動選別部
7 運転操作部
8 穀粒貯留部
9 原動機部
10 走行フレーム
17 刈取部昇降用油圧シリンダ
20 刈刃装置
21 セカンドモア
22 セカンドモア収納用油圧シリンダ
41 刈取作業検出手段
42 コントローラ
49 マーカー

Claims (1)

  1. 機体にエンジンを配設すると共に、同機体の前端に刈取部を昇降可能に配設し、同刈取部の前方位置に刈刃装置を配設する一方、刈取部の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモアを収納可能に配設してなるコンバインにおいて、刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出するための刈取作業検出手段を具備し、同刈取作業検出手段によって刈刃装置による刈取作業の終了又は中断を検出した場合には、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御する一方、エンジンを始動した後にエンジンの回転数が通常のアイドリング時の回転数よりも高い場合にも、刈取部にセカンドモアを収納すべく制御することを特徴とするコンバイン。
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