JP4058457B2 - 半導体受光装置 - Google Patents

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Description

本発明は一般に光半導体装置に係り、特に光ファイバ通信システムで使われる半導体受光装置に関する。
図1は、関連技術による基板入射型半導体受光装置10の概略的構成を示す断面図である。
図1を参照するに、半導体受光装置10はn型InP基板11上に構成されており、前記基板11上に形成された低キャリア濃度のInGaAs光吸収層12と、n型InPキャップ層13とを順次積層した層構造を有し、さらに前記InGaAs光吸収層12とInPキャップ層13中には、前記キャップ層13上に形成した誘電体保護膜14中にバターニング形成した開口部からp型不純物を導入することにより、p型InGaAs領域16とp型InP領域15とが形成されている。また前記InP基板11上にはn型電極17が、前記p型InP領域15上にはp型コンタクト電極18がそれぞれ形成されており、前記n型電極17には、信号光が入射する光学窓が形成されている。図示の例では、前記基板11表面には前記光学窓に対応して反射防止膜19が設けられている。
次に図1の受光装置10の動作を説明する。
動作時には前記電極17と18との間に逆バイアス電圧が印加され、この状態において前記基板11中に前記光学窓を介して、光ファイバ通信システムで使用される1260から1620nmの波長の信号が入射する。その際、前記基板11を構成するInP層は前記波長の入射光に対して透明であるため、入射した信号光は基板11によっては吸収されることなくInGaAs光吸収層12に到達し、前記光吸収層12において吸収される光キャリアの励起を生じる。
かかる半導体受光装置の応答速度は、一般に素子の静電容量Cと内部抵抗Rの積で表される時定数CR、および入射光によって励起されたキャリアの走行時間により規定される。そこで半導体受光装置10の応答速度を向上させるためには、前記時定数を小さくすると同時に、前記半導体層中におけるキャリア走行時間を短縮する必要がある。キャリア走行時間は光吸収層12の厚さに比例して増加するため、キャリア走行時間を短縮して応答特性を向上させるためには、前記InGaAs光吸収層12の厚さを可能な限り薄くしなければならない。
ところが、このように高速化を目指して前記InGaAs光吸収層12の厚さを減少させた場合、入射光は前記光吸収層12によって完全に吸収されず、その結果量子効率が低下してしまう問題が生じる。
このように、応答速度と量子効率はトレードオフの関係にある為、高速応答を必要とする半導体受光装置を設計する場合、InGaAs光吸収層12の最適膜厚の設定には困難が伴う。
そこで図1に示す基板入射型の半導体受光装置10では、前記光吸収層12で吸収できなかった信号光をInPキャップ層13を通して、前記キャップ層13上に設けられたp型コンタクト電極18で反射し、反射光を再度前記光吸収層12に導入することにより、量子効率の低下を回避している。
しかし図1の半導体受光装置10では、前記p型InPキャップ13上に前記コンタクト電極18を構成する金属膜を蒸着形成する際に、蒸着に伴う熱処理の結果前記InPキャップ層13と金属コンタクト電極層18との界面に合金層が形成されてしまい、その結果前記InPキャップ層13とコンタクト電極18との界面の平坦性が劣化してしまう。かかる界面の劣化が生じると、信号光の反射率は著しく低下し、前記InGaAs光吸収層12で吸収されずに前記コンタクト電極18に到達した信号光は大部分が散乱されてしまう。その結果、量子効率は低下し、さらに受光装置10から信号光を伝送する光ファイバへの戻り光量が増大してしまい、光ファイバ通信システムの伝送特性の低下を招いていた。
上記の問題を解決するため、特開平5−218488号公報は、図2に示すように基板入射型受光素子において、キャップ層13とコンタクト電極18との間に誘電体膜20を介在させ、前記コンタクト電極18を構成する金属層とキャップ層13を構成するInP層との間のアロイ化反応を抑制する構成を提案している。ただし図2中、図1に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明は省略する。
しかし、前記特開平5−218488公報記載の従来の基板入射型半導体受光装置では、前記コンタクト電極18を構成する金属膜とその下の誘電体膜20との間の密着性が不十分で、またかかる誘電体膜20を設けることにより、コンタクト電極18とその下のInPキャップ層13との間の接触面積が減少することが避けられない。その結果、半導体受光装置の製造工程途中、あるいはワイヤボンディング工程、あるいはフリップチップ実装工程の際にコンタクト電極18が剥がれやすい問題が生じていた。
そこで本発明は上記の課題を解決した新規で有用な半導体受光装置を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、応答が早く、高い効率を有し、しかも信頼性の高い半導体受光装置を提供することにある。
一の側面によれば本発明は、
第1の側に光入射面を有し、さらに光吸収層(133)を含む半導体構造(132,133,134)と、
前記半導体構造のうち、前記光入射面と対向する第2の側において半導体層(134)上に形成された誘電体反射膜(135A)よりなる反射領域と、
前記半導体構造上、前記第2の側において、前記反射領域の周囲に設けられ、前記半導体層にオーミック接触するコンタクト電極(137)と、
前記半導体構造上、前記第2の側に、前記誘電体反射膜(135A)を覆うように、かつ前記コンタクト電極(137)および前記誘電体反射膜(135A)に接触して設けられた密着電極(139)と、
を有する半導体受光装置であって、
前記密着電極(139)は、前記誘電体反射膜および前記コンタクト電極に接する面に形成された、3A〜8A族の遷移金属元素を含む密着膜(138A)と、前記密着膜(138A)上に形成された、1B族または2B族の遷移金属元素よりなる金属反射膜(139)とよりなり
前記密着膜(138A)はTi膜よりなり、30〜40nmの膜厚を有し、
前記コンタクト電極(137)と前記密着電極(139)との間には、前記誘電体反射膜(135A)の外周に沿って前記コンタクト電極(137)を覆うようにバリアパターン(138,161)が形成されており、前記バリアパターン(138,161)は、前記金属反射膜(139)と、前記密着膜(138A)において接し、
前記バリアパターン(138,161)は、前記コンタクト電極(137)よりも大きな面積を有することを特徴とする半導体受光装置を提供する。
本発明によれば、前記コンタクト電極の内側に設けられた誘電体反射膜、あるいは前記コンタクト電極の外側の領域に設けられた誘電体保護膜上に、密着性の高い金属膜よりなる密着電極を配置することにより、前記コンタクト電極と密着電極とよりなる電極全体の密着力が向上し、その結果、製造工程途中、あるいはワイヤボンテング工程等の実装時におけるコンタクト電極の剥がれの問題を回避することができる。また、前記コンタクト電極の内側領域にコンタクト電極よりも半導体層との反応性の低い金属膜を反射膜として設けることにより、光反射面の平坦化及び反射率の向上を実現することができる。本発明では金属膜を反射膜として使うことにより、比較的薄い膜厚で高反射率ミラーが構成でき、その結果、電極形成時のステップカバレッジを向上させ、製造歩留まり及び信頼性を向上させることができる。その際本発明によれば、前記密着膜が、波長が1550〜1620nmの光の吸収長以下の膜厚を有することにより、前記密着層による、受光素子の動作波長域の光吸収を最小化することができる。
[第1実施例]
図3(A)〜図5(G)は本発明の第1実施例による半導体受光装置40の製造工程を示す。
図3(A)を参照するに、前記半導体受光装置40はn型InP基板上41に構成されており、前記基板41上にエピタキシャルに形成された5.5×1014cm-3のキャリア濃度を有し膜厚が2μmのn型InGaAs層42と、前記InGaAs層42上にエピタキシャルに形成された3×1015cm-3のキャリア濃度を有し膜厚が1.4μmのn型InP層43と含む。前記InGaAs層42およびInP層42は典型的にはMOVPE法により形成されるが、MBE法など、他の結晶成長技術により形成することも可能である。
次に図3(B)の工程で前記InP層43上には典型的にはSiNよりなる保護誘電体膜44が形成され、さらに前記保護誘電体膜44中にはフオトリソグラフィー法により前記InP層43を露出する開口部44Aが形成される。さらに前記InP層43中には前記開口部44Aを介してp型不純物が熱拡散あるいはイオン注入法により導入され、その結果、前記n型InP層43およびその下のn型InGaAs層42の表面部分には、前記開口部44Aに対応してp型領域45およびp型InGaAs領域46が形成される。前記p型不純物としては、Zn,Cd,Be等を使うことができる。
次に図3(C)の工程においてCVD法により、前記保護誘電体膜44上に前記開口部44Aにおいて前記p型InP領域45の露出表面を覆うようにSiN等の誘電体被覆膜50を形成し、図4(D)の工程においてこれをフォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより、前記InP領域45の露出表面上に誘電体反射膜50Aを形成する。前記誘電体反射膜50Aの形成に伴い、前記誘電体反射膜50Aの回りには前記p型InP領域45の表面を露出するリング状開口部48Aが形成される。
続いて図4(E)の工程において抵抗加熱真空蒸着あるいは電子ビーム蒸着などを使った蒸着工程とリフトオフ工程により、前記リング状開口部48A中にAu/Zn/Au層構造を有するリング状のコンタクト電極481を形成する。さらにこのように形成されたリング状コンタクト電極481に熱処理工程を行い、合金化させる。
図4(E)の工程では、かかる熱処理工程に伴い前記p型InP領域45とリング状コンタクト電極481の間のリング状界面領域には合金層が形成される為、この部分においてはInP層43の平坦性は悪くなるが、前記p型InP領域45のうち、前記InGaAs層42を通過した信号光が到達し反射される反射面として作用する部分では、前記誘電体反射膜50Aが形成されているため、当初のInP層43の平坦性が維持されている。
さらに図4(F)の工程において、前記誘電体膜50上に前記リング状コンタクト電極481を露出する開口部を有するレジストパターンを形成し、さらに前記レジストパターン上にTiあるいはAlよりなる導電層を堆積後、リフトオフすることにより、前記誘電体反射膜50A上に前記リング状コンタクト電極481とコンタクトする密着電極482を形成する。
上記の工程において、前記誘電体反射膜50Aと前記n型InP層43中のp型領域45との間の界面は、前記コンタクト電極481の合金化熱処理を行っても、前記誘電体反射膜50AとInPとが全く反応しない為、当初の平坦性を維持している。また前記誘電体反射膜50Aと密着電極482との間の界面も、前記熱処室工程の有無に関わらず、平坦性を維持している。
そこで図5(G)の工程において、前記n型InP基板41の下主面上にリング状のn型電極47および反射防止膜49を形成し、前記反射防止膜49を介して信号光ビーム52を前記基板41に導入した場合、前記信号光ビーム52は一部が前記InGaAs層42で吸収された後、前記誘電体反射膜50Aにおいて反射され、前記InGaAs層42に戻される。その際、前記p型InP領域45と誘電体反射膜50Aとの間の界面が平坦性を維持しているため、高い反射率が得られ、光損失が最小化される。
本発明ではまた、前記リング状コンタクト電極481の内側領域および外側領域に、前記誘電体反射膜50Aあるいは誘電体膜50と密着性の良いTiやAlよりなる密着電極482を形成しているため、前記リング状コンタクト電極481と前記密着電極482を含めた電極全体の密着強度が向上し、例えば製造工程中、あるいはワイヤボンディング等の実装工程時に電極剥がれが生じることがなくなる。
以下の表1は、本実施例の半導体受光装置40について、1000回の試験を行った場合のコンタクト電極481の剥がれ率を、図2の従来の構造のものと比較して示す。
Figure 0004058457
表1よりわかるように、試験した1000個の試料のうち、従来の構造の受光装置では80%の試料において電極剥がれが発生したのに対し、本実施例の受光装置40では、電極の剥がれが発生した試料は1%にも満たなかった。
先に説明したように、本実施例においては前記密着電極482としてTiの代わりにAlを使うことも可能である。また本実施例において、前記保護誘電体膜44および誘電体被覆膜50はSiN膜に限定されるものではなく、Si,Al,Ti等の弗化物膜あるいは酸化物膜あるいは窒化物膜を使うことができる。
さらに本実施例においてp型とn型の導電型を逆転させても良く、さらに前記半導体層41〜43はIII−V族化合物半導体材料に限定されるものではなく、SiやGe等であってもよい。
[第2実施例]
先の実施例では、リング状コンタクト電極481の内側領域に設けられた誘電体反射膜50A上に前記密着電極482を構成するTi膜が配置されている。
一般にTi膜は入射光を吸収するため、前記p型InP領域45と誘電体反射膜50Aとの間の界面が平坦であっても、前記誘電体反射膜50Aの反射率が低い場合、前記誘電体反射膜50Aを透過した光がTi電極482に到達した時点で吸収されてしまい、十分な反射率が得られない場合がある。
そこで、本実施例では前記誘電体膜50、および誘電体反射膜50A上に、図6に示すSiO2膜501とSi膜502とを繰り返し積層したλ/4多層反射膜を設ける。λは入射光の波長である。すなわち、図6の構成において、前記SiO2膜501とSi膜502の光学的膜厚を入射光波長の1/4に設定することにより、前記多層反射膜により実質的に100%の反射率が実現でき、前記Ti密着電極482による光吸収の影響を実質的に完全に除くことが可能である。あるいは前記誘電体被覆膜50および誘電体反射膜50A自体を、図6の多層構造に形成してもよい。
図6ではSiO2膜501とSi膜502とよりなる繰り返し構造単位が2回繰り返されているが、かかる構造単位は一回だけでも、あるいは3回以上繰り返してもよい。さらに前記構造を安定化させるため、多層誘電体反射膜50Aの最上層を前記SiO2膜501とするのが好ましい。また、図6と同様な1/4波長多層反射膜を、SiO2膜とTiO2膜等、他の材料の組み合わせにより形成することも可能である。また前記Si膜502の代わりにGe膜を使うことも可能である。
[第3実施例]
図7は、本発明の第3実施例による密着電極482の構成を示す。
図7を参照するに、本実施例の密着電極482はTi層482AとPt層482BとAu層482Cとを積層した構造を有し、前記誘電体反射膜50Aとの密着性は、最下層のTi層482Aにより得られる。一方、前記Au層482Cを設けることにより前記密着電極482の抵抗が全体として低減され、また前記Au層482CとTi層482Aとの間に前記Pt層482Bを介在させることにより、前記層482Aと層482Cとの間での元素の相互拡散を抑制できる。
かかる構成では、前記密着電極482のうち、前記Ti層482Aの領域はわずかで、大部分は高反射率のPt層482とAu層483とよりなるため、前記誘電体反射膜50Aを通過した光のTi層による吸収を最小化できる。
[第4実施例]
図8は、本発明の第4実施例による半導体受光装置60の構成を示す。ただし図8中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8を参照するに、前記半導体受光装置60は先の半導体受光装置40と類似した構成を有するが、前記リング状コンタクト電極481の半径方向上内側に、前記p型InP領域45との反応性が低い、典型的にはPtやNi,TiWやTiNよりなる高反射率パターン483を形成し、前記誘電体反射膜50Aにより、前記高反射率パターン483を覆っている点で異なっている。
前記半導体受光装置60の実際の製造工程では、先の図3(B)の工程において前記p型InP領域45の形成後、前記InP層45の表面上、前記開口部44Aの内側に前記Ptパターン483を形成し、その後図3(C)の工程に移行して、前記Ptパターン483を埋めるように前記誘電体反射膜50Aを堆積すればよい。
先の図6の多層構造を有する誘電体反射膜50Aでは、前記層501,502よりなる構造単位の繰り返し回数を増やすほど反射率は向上するが、一方で前記誘電体反射膜50Aの厚さも同時に増大し、図4(E)の工程におけるリング状コンタクト電極481の形成が、前記リング状開口部48A(図4(D)参照)のアスペクト比の増加のために困難になる場合がある。これに対し、本実施例による構成では、前記高反射パターン483は材料自体が高い反射率を有し、その結果、先の図6のような厚い誘電体反射膜50Aを使うことなく、比較的薄い膜厚で高反射率ミラーを得ることができる。
すなわち、本実施例では誘電体被覆膜50および誘電体反射膜50Aの厚さを減少させることができるため前記InP層43の上面に形成される電極構造の凹凸が減少し、コンタクト電極481および密着電極482を形成する際の凹凸の面のステップカバレッジが向上し、製造歩留まりおよび信頼性が向上する。
[第5実施例]
図9は、本発明の第5実施例による半導体受光装置80の構成を示す。ただし図9中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図9を参照するに、半導体受光装置80は先の半導体受光装置60と類似した構成を有するが、Pt等よりなる前記高反射率パターン483が直接に前記密着電極482と接触している点が異なっている。これに伴い、前記誘電体反射膜50Aは、前記高反射率パターン483と前記リング状コンタクト電極481との間のリング状領域にのみ形成されている。
なお、この誘電体膜反射膜50Aは反射膜として機能することは必ずしも必要でなく、またこれを省略して高反射率パターン483とコンタクト電極481とが接するように構成することも可能である。
本実施例では、前記高反射率パターン483がPtやNi,TiWやTiN等の導電材料よりなるため素子抵抗が低減され、応答速度がさらに改善される。
なお、上記実施例では、基板41の下主面にn型電極47を形成したが、高速応答の為に前記n型電極47を前記p型電極481〜483と同じく前記n型InP層43の上主面に形成し、さらに前記密着電極482上にフリップチッブ実装用の為に半田バンプを形成しても良い。
ここで、高反射率パターン483の材料について考察する。
前記高反射率パターン483の反射率を100%近くにするためには、前記パターン483として、Au,Ag,Cuなど、元素周期律表における1B族および2B族の遷移金属元素(いわゆる貴金属)を使う必要がある。これらの金属は遷移金属であっても他の遷移金属とは異なり、バンド間遷移による誘電率と自由電子の誘電率の総合効果により吸収端波長が0.6μm以下となり、光通信システムの動作波長範囲では光吸収を生じない。
一方、これらの金属は、半導体層中に熱拡散して合金を形成しやすく、また元素間の結合力を左右する最外殻電子が1個あるいは2個しかないため誘電体膜に対する密着性が劣る問題を有しており、このような金属を使った半導体受光装置では、信頼性の問題が生じる。また、熱ストレスにより反射率が変動したり、ワイヤボンディングの際に、あるいは実装基板上に実装する際に、密着強度が確保できない問題が生じる。
このような事情で、本発明では、半導体層中への金属元素の拡散を抑制し、また同時に密着性を向上させるために、高反射率パターン483を、最外殻電子数が多いTiなど、周期率表における3A〜8A族の遷移金属元素を含んだ材料により構成する。一方、これらの金属元素は、バンド内遷移により、可視領域から遠赤外領域にわたって非常に強い吸収を生じるため、光通信で使われる波長領域において光吸収が生じ、所望の高反射率を実現できない場合が考えられる。
この問題点に鑑み、本発明では前記高反射率パターン483を単純に3A〜8A族の遷移金属元素よりなる材料により構成するのではなく、かかる材料の上に1Bあるいは2B族の遷移金属元素(すなわちAu,Ag,Cuなど)を含む材料を積層することにより構成する。その際、本発明では、前記3A〜8A族の遷移金属元素よりなる材料層の厚みを、信号光の波長における吸収長よりも薄く設定することにより、光吸収を最小化する。
上記各実施例の構成では、前記コンタクト電極481は信号光22の反射面を連続的に囲むようにリング状に形成しているが、前記コンタクト電極481の形状はかかるリング状形状に限定されるものではなく、前記反射面の回りに部分的に設けたものでもよい。
なお以上に説明した各実施例は、半導体受光装置は基板側入射型を例に説明したが、本発明は表面入射型構造の半導体受光装置にも適用可能である。
[第6実施例]
図10は本発明の第6実施例による、表面実装型アバランシェフォトダイオード100の構成を示す。ただし図10中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図10を参照するに、前記アバランシェフォトダイオード100は先の半導体受光装置40〜80と同様な半導体層構造を有し、前記n型InP基板41上に形成されたn型InGaAs光吸収層42とn型InPキャップ層43とを含むが、さらに前記光吸収層42とキャップ層43との間には、n型にドープされたInGaAsP組成傾斜層101が形成されている。さらに前記キャップ層43中にはp型領域45が形成されており、前記p型領域45の周囲にはp型ガードリング45Gが形成されている。前記InPキャップ層43は本実施例では光増倍層として作用する。
本実施例のアバランシェフォトダイオード100では、表面実装を可能にするために、前記InPキャップ層43中には前記基板41にまで達するコンタクト溝100Aが形成されており、前記コンタクト溝100Aの底から前記キャップ層43の表面まで、導体パターン100aが延在している。
前記InPキャップ層43の表面には、前記コンタクト溝100Aの表面および前記導体パターン100aをも覆うようにSiN等よりなる誘電体被覆膜50が形成されており、前記誘電体被覆膜50中には先に説明したリング状開口部48A(図4(D)参照)を隔てて誘電体反射膜50Aが形成されている。また前記リング状開口部48Aにはリング状コンタクト電極481が形成されている。
さらに前記誘電体反射膜50A上には、前記誘電体反射膜50Aに対して優れた密着力を有する、典型的にはTiあるいはAlよりなる密着電極482が、前記リング状コンタクト電極481にコンタクトするように形成されている。
また、前記誘電体膜50には前記導体パターン100aを露出するコンタクトホールが形成され、前記コンタクトホールにおいてn型電極47が前記導体パターン100aを介して前記n型InP基板41とコンタクトするように形成されている。
本発明のアバランシェフォトダイオードにおいても、前記誘電体反射膜50Aを設けることにより、前記p型InP領域45の表面が前記密着電極482を形成した後においても当初の平坦性を維持しており、従って前記基板41に反射防止膜49を通って入射した光ビームが前記光吸収層42により完全に吸収されず、前記キャップ層43にまで到達した場合、前記光ビームは高い効率で前記光吸収層42に戻され、吸収される。
なお、本実施例のアバランシェフォトダイオードにおいても、先の半導体受光装置60あるいは80の高反射膜483を使う変形が可能である。
[第7実施例]
図11は、本発明の第7実施例による表面実装型アバランシェフォトダイオード110の構成を示す。ただし図11中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図11を参照するに、本実施例ではInP基板41の裏面にレンズ状の集光部41Lが形成されている。その結果、本実施例では入射した光信号が、効率良く受光素子構造に入射する。
本発明のその他の特徴は、先の実施例と同様であり、説明を省略する。
[第8実施例]
図12は、本発明の第8実施例による表面入射型半導体受光装置120の構成を示す。ただし図12中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図12を参照するに、表面入射型半導体受光装置120は図5の半導体受光装置40と類似した構成を有するが、前記誘電体被覆膜50および誘電体反射膜50Aが反射防止膜49に置き換えられ、前記密着電極482中には前記反射防止膜49を露出する開口部48Wが形成されている。
図12の表面入射型半導体受光装置120では、さらに前記誘電体反射膜50Aが前記基板41の下主面上に、前記反射防止膜49の代わりに設けられ、前記n型電極47は前記基板41の下主面上において前記誘電体反射膜50Aを覆うように形成されている。
図12の構成の半導体受光装置120では、入射光52は前記密着電極482中の受光窓48Wを通って前記反射防止膜49に入射し、さらに前記光吸収層42において吸収されるが、吸収されなかった成分は前記基板41の下面において反射され、前記光吸収層42に戻される。その際、前記基板41の下主面と前記n型電極47との間には前記誘電体反射膜50Aが設けられているため、前記基板41とn型電極47との間においてアロイ化は、少なくとも前記反射領域においては生じることがなく、優れた反射面が確保される。
[第9実施例]
図13は、本発明の第9実施例による基板入射型半導体受光装置130の受光領域近傍における要部拡大図を示す。なお、図示しない領域には半導体基板や電界を印加するための電極が形成されている。
図13を参照するに、半導体受光装置130は1.5μmの厚さでエピタキシャルに形成されたキャリア濃度が2×1017cm-3のn型InP層132と、前記InP層132上にエピタキシャルに形成された厚さが2μmでキャリア濃度が5.5×1014cm-3のn型InGaAs光吸収層133と、前記光吸収層133上に1.5μmの厚さでエピタキシャルに形成されたキャリア濃度が6×1015cm-3のn型InP層134とを含み、前記InP層134中には、前記光吸収層133に到達するように、Zn,Cd,Be等を含むp型領域134Aが形成されている。
前記n型InP層134上には前記p型領域134Aを露出する開口部を有するSiN膜等よりなる絶縁膜135が典型的にはCVD法により形成されており、さらに前記絶縁膜135上には光波長の1/4の膜厚を有する誘電体136が、SiN膜あるいはSiO2膜により、同じくCVD法などにより形成されている。前記p型領域134Aは、実際にはかかる開口部を介してp型不純物元素を導入し、熱拡散させることにより形成される。
このようにして形成された誘電体136はパターニングされ、前記p型領域134A上に、リング状の溝により隔てられた誘電体パターン135Aが、誘電体ミラーとして形成されている。また前記リング状の溝には、前記p型領域134とオーミック接触するリング状のAu/Zn/Au電極パターン137が、リフトオフ法により形成されている。
さらに本実施例では前記リング状のAu/Zn/Au電極パターン137上に、Ti膜とPt膜とを順次積層した構造のリング状バリアパターン138を形成し、前記リング状バリアパターン上に前記誘電体パターン135Aにコンタクトするように、Auピラー139が、めっきおよびリフトオフ法により形成される。また前記Auピラー139上にはAu/Sn合金層などよりなるバンプ電極が、リフトオフ法により形成される。
かかる構成の半導体受光素子では、前記リング状の溝においてリング状の電極パターン137がp型拡散領域134Aとオーミック接触するため、界面の平坦性が劣化するが、信号光が反射される誘電体ミラーパターン135Aとp型拡散領域134Aとの界面は平坦であり、反射率の低下は生じない。
また本実施例では、前記誘電体ミラーパターン135A上に形成されているAuピラー139が、誘電体ミラーパターン135Aと共に反射ミラーを構成している。Auピラー139は誘電体ミラーパターン135Aに対する密着性が低いが、リング状バリアパターン138とAuピラー139との間の密着性が高いため、Auピラー139が剥がれることが防止できる。先にも説明したようにTiは最外殻電子の数が多く、他の元素と強固に結合する。一方、PtはAuピラー139からの、前記p型拡散領域134AへのAuの拡散を阻止する拡散バリアとして作用する。かかる構成によれば、半導体受光装置130に熱的ストレスが印加された場合でも、安定した反射率が確保される。
なお、本実施例において、前記リング状バリアパターン138としてはTi/Pt積層構造の他に、TiW膜あるいはTiN膜を使うことも可能である。さらに前記ピラー139として、Auの代わりにAg,Cuなど、他の1B族あるいは2B族の遷移金属元素(貴金属)を使うことも可能である。また、Alなどの3B族の遷移金属元素を使うことも可能である。
図14は、半導体受光装置130について行ったチップボンディング強度試験の結果を示す。
図14を参照するに、□は図1に示す従来の半導体受光装置についての結果を示すのに対し、●は本実施例の半導体受光装置130についての結果を示す。
図14よりわかるように、本実施例の半導体受光装置130においては、従来の半導体受光装置のボンディング強度と同等、あるいはそれ以上の結果が得られていることがわかる。
[第10実施例]
図15は、本発明の第10実施例による半導体受光装置150の構成を示す。ただし図15中、先に説明した部分と同一の部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図15を参照するに、本実施例では前記リング状バリア層パターン138とAuピラー139との間にTi密着層138Aを、前記Auピラー139と誘電体ミラーパターン135Aとの界面に介在するように形成する。このようにTi密着層138Aを設けることにより、半導体受光装置150の密着強度はさらに向上する。
一方、先にも説明したようにTi層は半導体受光装置150の動作波長領域において光吸収を生じるため、本実施例においては前記Ti密着層138Aの厚さを、Ti層中における吸収長(吸収計数の逆数)よりも小さく設定している。
図16は、Ti層の厚さと反射率の関係を、1550nmおよび1620nmの波長について示す。
図16を参照するに、反射率はTi層の厚さが増大するとともに減少するのがわかるが、従来の厚さが100nmのTi膜と厚さが215nmSiNとを積層した反射ミラーの反射率と同等あるいはそれ以上の反射率を達成するには、Ti膜の厚さを40nm以下にすればよいことがわかる。
従って、図16の関係より、本実施例では前記密着層138Aの厚さを40nm以下に設定するのが好ましい。例えば前記密着層138Aの厚さを30nmに設定することにより、従来よりも高い反射率を実現することができる。
[第11実施例]
図17は、本発明の第11実施例による表面入射型半導体受光装置160の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分と同一の構成の部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図17を参照するに、本実施例では基板41の下面上に誘電体反射膜50Aおよび誘電体反射膜50Bが誘電体膜のパターニングにより形成されており、誘電体反射膜50Aと誘電体反射膜50Bとの間のリング状溝には、オーミック電極51が形成されている。
さらに前記誘電体反射膜50Aと誘電体反射膜50Bとを架橋するように、またその間に介在するリング状オーミック電極51に密接にコンタクトするように、Ti/Pt構造のリング状バリア電極パターン52が形成されており、Au電極47は、かかるバリア電極パターン52上に、前記リング状バリア電極パターン52により露出された誘電体反射膜50Aとコンタクトするように設けられている。さらに前記Au電極47上には実装用のバンプ電極53が形成されている。本実施例では、前記Au電極47を光吸収の少ないAuやAg,Cuなどの1B族あるいは2B族の遷移金属より構成する。
かかる構成の半導体受光装置160においては、入射光は前記誘電体膜49を通って基板41中に入来し、誘電体反射膜50Aにより反射されて光吸収層42において吸収される。
本実施例では前記誘電体反射膜50A,50B上にTi/Pt構造のバリア電極52を設け、前記バリア電極52をオーミック電極51とAu電極47とコンタクトさせることにより、Au電極47と誘電体反射膜50Aとの間の密着力の不足が補償され、半導体受光装置160を実装基板上に実装した場合に信頼性の高い実装が実現される。また、本実施例では誘電体反射膜50Aと基板41との界面にはオーミックコンタクトは生じないため、高い反射率が保証される。
なお、図17の構成では、InP基板41とInGaAs光吸収層42との間にn型InPバッファ層41Aが設けられている。
[第12実施例]
図18は、本発明の第12実施例による表面実装型アバランシェフォトダイオード170の受光領域近傍における要部構成を示す拡大図である。ただし図18中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図18を参照するに、アバランシェフォトダイオード170は先に図10で説明したアバランシェフォトダイオード100と同様な構成を有するが、電極482として光吸収の少ないAu,Ag,Cuなどの1B族あるいは2B族の遷移金属を使い、オーミック電極481とAu層482との間にTi/Pt構造のバリア電極161を介在させる。また前記電極482上にはAu/Sn構造の実装用バンプ電極162が形成されている。
かかる構成により、前記アバランシェフォトダイオード170を実装基板上にフリップチップ実装した場合の強度および信頼性が大きく向上する。
先の実施例と同様に、光吸収を生じるTi膜は前記バリア電極161にのみ形成されており、従ってミラーとして使われる誘電体膜50Aを含む反射領域の反射率が低下することはない。
図18の構成では、InP基板41とInGaAs層42との間にn型InPバッファ層41Aが挿入されている。
なお、以上に説明した各実施例は不純物拡散によりp型半導体を形成する、いわゆるプレーナ型の素子であるが、本発明はメサ型の素子に対しても適用可能である。また上記各実施例においてp型とn型の導電型を逆転させることも可能である。
さらに以上に説明した各実施例はIII−V族多元系半導体に基づいているが、本発明はかかる特定の半導体系に限定されるものではなく、例えばSiやGeを半導体層として使った系に対しても適用可能である。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
従来の半導体受光装置の構成を示す図である。 従来の別の半導体受光装置の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、本発明の第1実施例による半導体受光装置の製造工程を示す図(その1)である。 (D)〜(F)は、本発明の第1実施例による半導体受光装置の製造工程を示す図(その2)である。 (G)は、本発明の第1実施例による半導体受光装置の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の第2実施例による半導体受光装置の一部を示す図である。 本発明の第3実施例による半導体受光装置の一部を示す図である。 本発明の第4実施例による半導体受光装置の構成を示す図である。 本発明の第5実施例による半導体受光装置の構成を示す図である。 本発明の第6実施例によるアバランシェフォトダイオードの構成を示す図である。 本発明の第7実施例によるアバランシェフォトダイオードの構成を示す図である。 本発明の第8実施例による半導体受光装置の構成を示す図である。 本発明の第9実施例による半導体受光装置の受光領域近傍要部の構成を示す図である。 図9の半導体受光装置のボンディング強度を示す図である。 本発明の第10実施例による半導体受光装置の受光領域近傍要部の構成を示す図である。 図15の半導体受光装置における反射率とTi密着膜の膜厚との関係を示す図である。 本発明の第11実施例による半導体受光装置の構成を示す図である。 本発明の第12実施例による半導体受光装置の受光領域近傍要部の構成を示す図である。
符号の説明
10,40,60,80,120,130,150,160,170 半導体受光装置
11,41 基板
41A,132 バッファ層
12,42,133 光吸収層
13,43,134 キャップ層
14,20,44,50,135 誘電体保護膜
15,16,45,46,134A p型領域
17 n型電極
18,481,137 オーミックコンタクト電極
19,49 反射防止膜
44A 開口部
45G ガードリング
47 Au電極
48A リング状開口部
482 Au層
482A Ti膜
482B Pt膜
482C Au膜
483,50A 高反射膜
50B 誘電体膜パターン
501 SiO2
502 Si膜
52,138 バリア電極
53,140,162 バンプ電極
100 アバランシェフォトダイオード
100A コンタクト溝
100a 導電性パターン
101 組成傾斜層
136 誘電体反射膜
139 Auピラー

Claims (7)

  1. 第1の側に光入射面を有し、さらに光吸収層(133)を含む半導体構造(132,133,134)と、
    前記半導体構造のうち、前記光入射面と対向する第2の側において半導体層(134)上に形成された誘電体反射膜(135A)よりなる反射領域と、
    前記半導体構造上、前記第2の側において、前記反射領域の周囲に設けられ、前記半導体層にオーミック接触するコンタクト電極(137)と、
    前記半導体構造上、前記第2の側に、前記誘電体反射膜(135A)を覆うように、かつ前記コンタクト電極(137)および前記誘電体反射膜(135A)に接触して設けられた密着電極(139)と、
    を有する半導体受光装置であって、
    前記密着電極(139)は、前記誘電体反射膜および前記コンタクト電極に接する面に形成された、3A〜8A族の遷移金属元素を含む密着膜(138A)と、前記密着膜(138A)上に形成された、1B族または2B族の遷移金属元素よりなる金属反射膜(139)とよりなり
    前記密着膜(138A)はTi膜よりなり、30〜40nmの膜厚を有し、
    前記コンタクト電極(137)と前記密着電極(139)との間には、前記誘電体反射膜(135A)の外周に沿って前記コンタクト電極(137)を覆うようにバリアパターン(138,161)が形成されており、前記バリアパターン(138,161)は、前記金属反射膜(139)と、前記密着膜(138A)において接し、
    前記バリアパターン(138,161)は、前記コンタクト電極(137)よりも大きな面積を有することを特徴とする半導体受光装置。
  2. 前記密着電極(139)は、前記金属反射膜(139)として、Au膜、Ag膜あるいはCu膜を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体受光装置。
  3. 前記コンタクト電極(137)は、リング状であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体受光装置。
  4. 前記バリアパターン(138)は、前記コンタクト電極(137)と接する側に密着層を有し、前記密着層上に、さらにバリア層を含むことを特徴とする請求項記載の半導体受光装置。
  5. 前記密着層はTi膜よりなり、前記バリア層はPt膜よりなることを特徴とする請求項記載の半導体受光装置。
  6. 前記バリアパターン(138)は、TiW膜またはTiN膜よりなることを特徴とする請求項記載の半導体受光装置。
  7. 前記コンタクト電極(137)および前記バリアパターン(138)はリング状であることを特徴とする請求項記載の半導体受光装置。
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