JP4058432B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明はカラー画像形成装置に関する。ここで、カラー画像形成装置は、偏向された光束によって像担持体を走査して画像情報を記録するようにした、例えばカラー電子写真プロセスを有するレーザービームプリンター(LBP)やデジタル複写機等として用いられる。
従来よりレーザービームプリンターやデジタル複写機等の画像形成装置に用いられる走査光学装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する結像光学系によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光走査して画像記録を行っている(特許文献1参照)。
図6は従来の走査光学装置の要部概略図である。
同図において光源手段81から出射した発散光束はコリメーターレンズ82により略平行光束とされ、絞り83によって該光束を制限して副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ84に入射する。シリンドリカルレンズ84に入射した略平行光束のうち主走査面内においてはそのまま略平行光束の状態で射出する。また副走査面内においては集束して回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器85の偏向面(反射面)85a1にほぼ線像として結像している。
そして光偏向器85の偏向面85a1で偏向反射された光束をfθ特性を有する走査光学素子(fθレンズ)86を介して被走査面としての感光ドラム面88上に導光し、該光偏向器85を矢印85a方向に回転させることによって、該感光ドラム面88上を矢印88a方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行なっている。
このような走査光学装置においては画像の書き出し位置を正確に制御する為に例えば画像信号を書き出す直前に光偏向器85により偏向された光束の一部を走査光学素子86、ビーム・ディテクタ(BD)ミラー95、そしてスリット91を介してビーム・ディテクタ(BD)センサー92に入射させている。そしてBDセンサー92からの出力信号を用いて感光ドラム面上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整している。
特開2001−174732号公報
近年、電子写真プロセスを有する画像形成装置の高速化、高解像化に伴ない、前述の走査光学装置に複数の発光部を有するマルチビームレーザーを採用したマルチビーム走査光学装置や、高速のカラー画像形成に対応すべく図7に示すように前述の走査光学装置を複数個同時に使用し、各々異なる感光ドラム面上に各色毎に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置に用いられる走査光学装置、及びこれらを組合わせ更なる高速化を図ったもの等が求められている。
図7において111,112,113,114は各々走査光学装置、121,122,123,124は各々像担持体としての感光ドラム、131,132,133,134は各々現像器、141は搬送ベルトである。
またこのような走査光学装置は生産性やコストも重要であり、走査光学素子(fθレンズ)をプラスチック成形より製作し、倍率色収差を補償していない安価で簡易な構成の走査光学素子を用いることが主流となっている。
しかしながら複数の発光部を有するマルチビームレーザーからの光束により最終的な画像を形成するマルチビーム走査光学装置では、
(1)マルチビームレーザーから出射される複数の光束間の初期波長ズレ
(2)環境変化に伴なうマルチビームレーザーのモードホッピングによる波長ズレ
(3)環境変化によるプラスチックレンズの屈折率変動
等により、複数の光束間で倍率変化を生じ画像劣化に繋がっている。図6にマルチビームレーザーのAレーザーに対してBレーザーの光源波長(光源から出射される光束の波長)が変化した場合の画像領域、及び画像の書き出し検知位置における光束の結像位置のズレを示す。尚、図6においてはAレーザー及びBレーザーの各々の光束の結像点のみを、A点及びB点で示してある。
このような倍率変化(波長変動)時の被走査面上での結像位置ズレは、実際の画像においては図8に示すように画像左端側ではほとんどジッターが生じず、逆に画像右端側では大きなジッターとなり画像劣化の原因となる。これは上記の如く走査開始位置側で画像の書き出し位置のタイミングを制御している(同期をとっている)からである。
つまり、図6に示す従来の走査光学装置においては、BDセンサー92で検出される検出用光束は、被走査面上で走査される光束と共通のfθレンズ86に斜めに入射し、AレーザーとBレーザーから出射する光束の波長が異なる場合には、結像位置に被走査面上の走査開始位置とほぼ等しいズレが生じる。このため、各々の光束の一部をBDセンサーで検出し、この検出信号に基づいて走査タイミングを制御すると、走査開始位置では上記波長の違いによる結像位置のズレは補正されて、各々の光束の走査開始位置を揃えることができる。しかしながら、走査終了位置では逆に大きなジッターが生じるものである。
またタンデムタイプのカラー画像形成装置における走査光学装置においても同様であり、複数の走査光学装置間において倍率変化を生じると図9に示すように画像中央部から画像右端側にかけて各色間のレジストレーションずれ(色ずれ)が大きくなり画像劣化の原因となる。尚、図9においてはB(ブラック)とC(シアン)における色ズレを示しているが、他色間の色ズレの場合も同様である。
本発明の目的は、倍率色収差の補正を行なっていないプラスチック成形レンズを走査光学素子に用いた場合においても、複数の発光部間から出射される複数の光束間の初期波長差(波長ズレ)や環境変化により生じる該複数の光束間の倍率変化(倍率ズレ)に起因するジッターを低減することのできるマルチビーム走査光学装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、タンデムタイプのカラー画像形成装置における複数の走査光学装置間の光束の初期波長差や環境変化により生じる該複数の走査光学装置間の倍率変化に起因する各色間のレジストレーションずれ(色ずれ)を低減し、簡易な構成でレジストレーションずれの少ないカラー画像形成装置を提供することにある。
請求項1の発明のカラー画像形成装置は、走査光学装置とそれに対応する像担持体との組を複数有し、該複数の走査光学装置から出射された複数の光束を各々対応する像担持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を走査して、該複数の像担持体面の各々に異なった潜像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した潜像よりカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
カラー画像形成装置は、光源手段と、偏向手段と、該偏向手段で偏向された前記光束を検出用光束として検出する同期検出手段と、該偏向手段で偏向された該検出用光束を集光させ同期検出手段に導く検出用レンズと、を有し、
前記カラー画像形成装置は、該同期検出手段にて検出された同期信号を用いて前記複数の光束の各々の対応する像担持体面上における主走査方向の書き出し位置のタイミングを制御しており、
前記複数の走査光学装置は、前記偏向手段で偏向された前記光束を像担持体面上に結像させる結像レンズを備えた走査光学系を備えており、
該複数の走査光学装置において、前記同期検出手段に向かう前記複数の光束を前記結像レンズを通過させず、且つ、前記検出用レンズのレンズ面を前記検出用光束に対して正対させ、且つ、前記複数の走査光学装置の各々において、前記像担持体面における主走査方向の走査幅の中心位置に入射する光束の主光線と前記走査光学系の光軸とを一致させ、且つ前記書き出し位置のタイミングを制御することで、前記複数の光束の各々の光束の対応する像担持体面上における走査範囲の中心位置を互いに一致させていることを特徴としている。
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記各々の走査光学装置の光源手段は、互いに独立に変調された複数の光束を出射する複数の発光部を有することを特徴としている。
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、前記検出用光学素子はアナモフィックレンズより成ることを特徴としている。
請求項4の発明は請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記走査光学系は回折光学素子を有していることを特徴としている。
本発明のマルチビーム走査光学装置において、複数の光束の波長が相違していた場合に、各々の光束の被走査面上における走査範囲の中心位置が互いに一致するよう走査開始タイミングを制御するためには、光検出器(BDセンサー)によって被走査面における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において主走査方向の走査開始タイミングを制御するように構成すれば良い。このことは、光検出器(BDセンサー)と被走査面における主走査方向の走査幅の中心位置とが、光学的に等価な状態となっていることを意味する。
また、本発明のカラー画像形成装置に用いられるおのおのの走査光学装置において、光検出器(BDセンサー)によって被走査面における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において主走査方向の走査開始タイミングを制御することも、光検出器(BDセンサー)と被走査面における主走査方向の走査幅の中心位置とを、光学的に等価な状態とすることによって達成される。
上記のように光検出器と被走査面における主走査方向の走査幅の中心位置とが等価な状態を具体的に実現するには、検出用光束を集光して光検出器(BDセンサー)に導く検出用光学素子を、その光学面が検出用光束に対して正対するように配置すれば良い。これは、一般的に被走査面における主走査方向の走査幅の中心位置に入射する光束の主光線と、走査光学系(fθレンズ)との光軸が一致するため、この光束と光検出器(BDセンサー)に入射する光束を光学的に等価な状態とするためである。
本発明において、検出用光学素子の光学面が検出用光束に対して正対するとは、光検出器(BDセンサー)によって検出される時の光束の主光線と検出用光学素子の光軸とがほぼ一致することを言う。ここで、「光検出器によって検出される時」と表現しているのは、光検出器に入射する光束は走査されており、常に光束の主光線と検出用光学素子の光軸とが一致しているわけではないからである。換言すれば、走査された光束の主光線が、検出用光学素子の光軸と一致する状態が存在すると表現することもできる。
本発明によれば前述の如く倍率色収差の補正を行なっていないプラスチック成形レンズを走査光学素子に用いた場合においても、複数の発光部間から出射される複数の光束間の初期波長差(波長ズレ)や環境変化により生じる該複数の光束間の倍率変化(倍率ズレ)に起因するジッターを低減することのできるマルチビーム走査光学装置を達成することができる。
更に本発明によれば前述の如くタンデムタイプのカラー画像形成装置における複数の走査光学装置間の光束の初期波長差や環境変化により生じる該複数の走査光学装置間の倍率変化に起因する各色間のレジストレーションずれ(色ずれ)を低減し、簡易な構成でレジストレーションずれの少ないカラー画像形成装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1のマルチビーム走査光学装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
同図において1は光源手段(光源)であり、複数の発光部(本実施例ではAレーザーとBレーザーの2つ)を有するマルチ半導体レーザー(マルチビームレーザー)より成り、各々独立に光変調された複数の光束を出射している。
2は第1の光学素子としてのコリメーターレンズ(第1のレンズ)であり、光源手段1から出射された複数の光束を略平行光束に変換している。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制限している。4は第2の光学素子としてのシリンドリカルレンズ(第2のレンズ)であり、副走査方向にのみ所定の屈折力を有しており、開口絞り3を通過した複数の光束を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向面(反射面)5a1にほぼ線像として結像させている。
尚、コリメーターレンズ2、及びシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射光学系の一要素を構成している。
5は偏向素子(偏向手段)としての、例えばポリゴンミラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印5a方向に一定速度で回転している。
6はfθ特性を有する第3の光学素子としての走査光学素子(走査光学系)であり、屈折光学素子61と回折光学素子62とを有している。屈折光学素子61は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する単一のプラスチック製のトーリックレンズより成っている。回折光学素子62は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチック製の長尺の回折素子より成っている。この長尺の回折素子62は射出成形により製作されたプラスチック製であるが、ガラス基盤の上にレプリカで回折格子を製作しても同等の効果が得られる。
本実施例ではポリゴンミラー5の回転軸と被走査面8との中点から該ポリゴンミラー5側にトーリックレンズ61、該被走査面8側に回折光学素子62を配している。これらの光学素子は共に上述の如く主走査方向と副走査方向とに異なるパワーを有しており、ポリゴンミラー5からの偏向光束を被走査面8に結像させると共にポリゴンミラーの偏向面の倒れを補正している。
被走査面8は、このマルチビーム走査光学装置を電子写真プリンタに適応した場合には、感光ドラム面に相当する。以下、符号8を感光ドラム面と記す。
7は同期検出用光学素子(検出用光学素子)であり、主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチック材料で製作されたアナモフィックレンズより成っている。本実施例におけるアナモフィックレンズ7のレンズ面(光学面)は感光ドラム面8上の主走査方向の走査開始タイミング(走査のタイミング 同期タイミング)を制御するためのポリゴンミラー5からの複数の光束(同期検出用光束)73に対して、正対を含むほぼ正対して配置されており、該同期検出用光束73を主走査断面内及び副走査断面内において、共にスリット71近傍に結像させている。
尚、アナモフィックレンズ7のレンズ面が同期検出用光束(検出用光束)73に対して正対しているとは、前述の如く光検出器(BDセンサー)72によって検出される時の光束の主光線とアナモフィックレンズ7の光軸とがほぼ一致することを言う。
75は折り返しミラー(以下、「BDミラー」と記す。)であり、感光ドラム面8上の主走査方向の走査開始タイミングを調整する為の同期検出用光束73を後述するBDセンサー72側へ反射させている。71はスリットであり、感光ドラム面8と等価な位置に配置されている。74は結像手段としてのビーム・ディテクタ(BD)レンズであり、BDミラー75とBDセンサー72とを共役な関係にする為のものであり、BDミラー75の面倒れを補正している。72は同期検出手段(光検出器)であり、BDセンサー(光センサー)を有している。
本実施例では同期検出手段72で検出された同期信号を用いて感光ドラム面8における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において、複数の発光部から出射された複数の光束に対して各々主走査方向の走査開始タイミングを制御している。
つまり、本実施例において、走査開始タイミングは、複数の光束の波長が相違していた場合に、各々の光束の被走査面8上における走査範囲の中心位置が互いに一致するよう制御される。このことはBDセンサー72と被走査面8における主走査方向の走査幅の中心位置とが、光学的に等価な状態となるよう構成される。
尚、光束の波長とは、例えば発光スペクトルの中心波長、もしくは発光スペクトル分布の中心波長のことを意味する。
本実施例において画像情報に応じてマルチ半導体レーザー1から光変調され出射した2本の発散光束(同図では1本の光束のみ図示)はコリメーターレンズ2によって略平行光束に変換され、開口絞り3によって該光束を制限して(光束の光量を制限して)シリンドリカルレンズ4に入射する。シリンドリカルレンズ4に入射した2本の略平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内においては収束して光偏向器(ポリゴンミラー)5の偏向面5a1にほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向面5a1で偏向された2本の光束はトーリックレンズ61と回折光学素子62とを介して感光ドラム面8上にスポット状に結像され、該光偏向器5を矢印5a方向に回転させることによって、該感光ドラム面8上を矢印8a方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面8上に画像記録を行なっている。
このとき本実施例においてはポリゴンミラー5で反射偏向された2本の同期検出用光束73を同期検出用光学素子7、BDミラー75、スリット71、そしてBDレンズ74を介してBDセンサー72に導光している。そしてBDセンサー72からの出力信号を検知して得られた主走査方向の2本のBD信号(同期信号)を用いて、感光ドラム面8における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において、主走査方向の走査開始タイミング(同期タイミング)を制御している。
本実施例では上記の如くプラスチック材料で単独成形したアナモフィックレンズ7を、そのレンズ面が同期検出用光束73に対し、正対を含むほぼ正対するよう配置している。これにより図1に示すように、例えばマルチ半導体レーザー1を構成するAレーザーに対するBレーザーの光源波長が変化しても主走査方向の同期検出(書き出し同期信号)のタイミングは変化しない。また環境変化により同期検出用光学素子7の屈折率が変化しても上記と同様に同期検出のタイミングは変化しない。尚、図1においてはAレーザー及びBレーザーの各々の光束の結像点のみを、A点及びB点で示してある。
一方、上記の如く本実施例では感光ドラム面8における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において、主走査方向の走査開始タイミングを制御しているので、画像領域においてはAレーザーに対してBレーザーの光源波長が変化すると、該感光ドラム面8上における光束の到達位置(結像位置)は走査光学素子6の光軸上のみ一致し、その他の位置においては該光軸を挟み対称に倍率変化が生じる。尚、環境変化による走査光学素子6の屈折率変化の場合も同様である。
即ち、本実施例では波長変化や環境変化による屈折率変化に対し、同期検出のタイミングは変化せず、かつ画像領域上の結像位置は走査光学素子6の光軸に対して対称に変化するため、図2に示すように画像の書き出し側と画像の書き終わり側で倍率変化量を振り分けることができる。即ち、本実施例における走査開始タイミングは、複数の光束の波長が互いに相違していた場合に、各々の光束の被走査面8上における走査範囲の画像書き出し位置が互いに異なるように制御されている。これによりジッター量を半減させることができる。
このように本実施例では上述の如く感光ドラム面8における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において同期検出手段72により主走査方向の走査開始タイミングを制御し、またアナモフィックレンズ7をそのレンズ面が同期検出光束73に対し、正対を含むほぼ正対するように配置することにより、倍率色収差の補正を行なわない安価なプラスチック成形レンズを走査光学素子に用いた場合においても、波長ズレ(初期波長差)や環境変化による倍率ズレ(倍率変化)に起因するマルチ走査光学装置のジッターを低減させることができる。
尚、本実施例では走査光学素子を屈折光学素子と回折光学素子とから構成したが、これに限らず屈折光学素子のみから構成しても前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
また本実施例では同期検出用光学素子をアナモフィックレンズより構成したが、シリンドリカルレンズより構成しても本発明は前述の実施例1と同様に適用することができる。
図3は本発明の実施例2のカラー画像形成装置の要部概略図である。
本実施例において前述の実施例1と異なる点は走査光学装置を4個並べ、各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置より構成したことと、各走査光学装置の光源手段をシングルビームレーザーより構成したことである。その他の構成及び光学的作用は実施例1と略同様である。
即ち、同図において11,12,13,14は各々走査光学装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、41は搬送ベルトである。
本実施例におけるカラー画像形成装置は走査光学装置(11,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施例におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの走査光学装置11,12,13,14により各々の変調信号に基づいた光束を用いて潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。例えばC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の潜像を対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成し、その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
このようなカラー画像形成装置はカラー画像を白黒と同様、高速に印字することが可能であるが、各色において走査光学素子を共用していないため、各色間の走査線位置(レジストレーション)がズレやすく、色ズレを生じやすいという問題点がある。
そこで本実施例においてはタンデムタイプのカラー画像形成装置に使用される各走査光学装置において、前述の実施例1と同様に感光ドラム面における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において同期検出手段により主走査方向の走査開始タイミングを制御している。
つまり、光検出器(BDセンサー)と被走査面における主走査方向の走査幅の中心位置とが、光学的に等価な状態となるように構成している。このため、本実施例では、プラスチック材料で単独成形した同期検出用光学素子(アナモフィックレンズ)をそのレンズ面が同期検出用光束に対し、正対を含むほぼ正対するように配置している。
これにより本実施例では前述の実施例1と同様に、例えば4個の走査光学装置間の光源波長が変化しても同期検出のタイミングは変化しない。また環境変化により同期検出用光学素子の屈折率が変化しても上記と同様に同期検出のタイミングは変化しない。
一方、上記の如く本実施例では感光ドラム面における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において、主走査方向の走査開始タイミングを制御しているので、画像領域においては4個の走査光学装置間の光源波長が変化すると、該感光ドラム面上における光束の到達位置(結像位置)は走査光学素子の光軸上のみ一致し、その他の位置においては該光軸を挟み対称に倍率変化が生じる。尚、環境変動による走査光学素子の屈折率変化の場合も同様である。
即ち、本実施例では波長変化や環境変化による屈折率変化に対し、同期検出のタイミングは変化せず、かつ画像領域上の結像位置は走査光学素子の光軸に対して対称に変化するため、図4に示すように画像の書き出し側と画像の書き終わり側で各色の倍率変化量を振り分けることができる。即ち、本実施例における4つの走査光学装置11,12,13,14の各々の走査開始タイミングは、該4つの走査光学装置11,12,13,14から射出した光束の波長が互いに相違していた場合に、各々の光束の被走査面8上における走査範囲の画像書き出し位置が互いに異なるように制御されている。これにより色ズレ量を半減させることができる。尚、図4においてはB(ブラック)とC(シアン)における色ズレを示しているが、他色間の色ズレの場合も同様である。
このように本実施例では上述の如くタンデムタイプのカラー画像形成装置に使用される走査光学装置において、感光ドラム面における主走査方向の走査幅の中心相当位置もしくはその近傍において同期検出手段により主走査方向の走査開始タイミングを制御し、またアナモフィックレンズを、そのレンズ面が同期検出光束に対し、正対を含むほぼ正対するよう配置することにより、倍率色収差の補正を行なわない安価なプラスチック成形レンズを走査光学素子に用いた場合においても、波長ズレや環境変化による倍率ズレに起因するカラー画像の色ズレを低減させることができる。
尚、本実施例のカラー画像形成装置に使用される走査光学装置を例えば前述の実施例1のマルチビーム走査光学装置に代えて、該カラー画像形成装置を構成しても良い。これによれば更なる高速、高精細に対応可能なカラー画像形成装置を実現することができる。
図5は本発明の実施例3のマルチビーム走査光学装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において前述の実施例1と異なる点は同期検出用光学素子を走査光学素子を構成する屈折光学素子とプラスチック射出成形で一体成形したことである。その他の構成及び光学的作用は実施例1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
即ち、同図において17は一体型光学素子であり、同期検出用光学素子としてのアナモフィックレンズと屈折光学素子としてのトーリックレンズとをプラスチック射出成形で一体成形している。これにより本実施例では同期検出用光学素子と屈折光学素子との空間的な干渉が無くなるため、より画像領域に近い位置で走査位置の検出を行なうことができ、さらなるジッターの低減が可能となる。
尚、本実施例では同期検出用光学素子と屈折光学素子とを一体成形したが、これに限らず、例えば同期検出用光学素子と第2の光学素子としてのシリンドリカルレンズとをプラスチック射出成形により一体成形しても良く、あるいは同期検出用光学素子、屈折光学素子、そしてシリンドリカルレンズをプラスチック射出成形で一体成形しても良い。また本実施例を前述の実施例2のカラー画像形成装置に適用しても良い。
本発明の実施例1のマルチビーム走査光学装置の要部概略図 本発明の実施例1による出力サンプルであり、主走査方向のジッターの様子を示す説明図 本発明の実施例1のカラー画像形成装置の要部概略図 本発明の実施例2による出力サンプルであり、主走査方向のジッターの様子を示す説明図 本発明の実施例3のマルチビーム走査光学装置の要部概略図 従来の走査光学装置の主走査方向の要部断面図 従来のマルチビーム走査光学装置の要部概略図 マルチビーム走査光学装置において2光束間の倍率ズレによりジッターが生じた場合の出力画像を示す説明図 カラー画像形成装置の走査光学系において各色間の倍率ズレにより色ズレが生じた場合の出力画像を示す説明図
符号の説明
1 光源手段(マルチ半導体レーザー)
2 第1の光学素子(コリメーターレンズ)
3 開口絞り
4 第2の光学素子(シリンドリカルレンズ)
5 偏向素子(ポリゴンミラー)
6 走査光学素子
7 同期検出用光学素子
61 屈折光学素子(トーリックレンズ)
62 回折光学素子
8 被走査面(感光ドラム面)
71 スリット
72 同期検出手段
73 同期検出用光束
74 結像手段
75 折り返しミラー
17 一体型光学素子
11,12,13,14 走査光学装置
21,22,23,24 像担持体(感光ドラム)
31,32,33,34 現像器
41 搬送ベルト

Claims (4)

  1. 走査光学装置とそれに対応する像担持体との組を複数有し、該複数の走査光学装置から出射された複数の光束を各々対応する像担持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を走査して、該複数の像担持体面の各々に異なった潜像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した潜像よりカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
    カラー画像形成装置は、光源手段と、偏向手段と、該偏向手段で偏向された前記光束を検出用光束として検出する同期検出手段と、該偏向手段で偏向された該検出用光束を集光させ同期検出手段に導く検出用レンズと、を有し、
    前記カラー画像形成装置は、該同期検出手段にて検出された同期信号を用いて前記複数の光束の各々の対応する像担持体面上における主走査方向の書き出し位置のタイミングを制御しており、
    前記複数の走査光学装置は、前記偏向手段で偏向された前記光束を像担持体面上に結像させる結像レンズを備えた走査光学系を備えており、
    前記複数の走査光学装置において、前記同期検出手段に向かう前記複数の光束を前記結像レンズを通過させず、且つ、前記検出用レンズのレンズ面を前記検出用光束に対して正対させ、且つ、前記複数の走査光学装置の各々において、前記像担持体面における主走査方向の走査幅の中心位置に入射する光束の主光線と前記走査光学系の光軸とを一致させ、且つ前記書き出し位置のタイミングを制御することで、前記複数の光束の各々の光束の対応する像担持体面上における走査範囲の中心位置を互いに一致させていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記各々の走査光学装置の光源手段は、互いに独立に変調された複数の光束を出射する複数の発光部を有することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記検出用光学素子はアナモフィックレンズより成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記走査光学系は回折光学素子を有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
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