JP4058421B2 - 振動計測装置及びその計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振動計測対象物の機械振動及び流体振動等の振動を非接触で計測できる技術に係り、特に振動計測対象物の振動を多次元的にかつ同時に計測する振動計測装置及びその計測方法に関するものである。
各種機器の機械振動(固体振動)や配管を流れる流体振動等を計測する技術として、振動計測対象物に接触させる接触式の振動センサがある。接触式の振動センサとしては、例えば圧電素子を用いた圧電型振動センサが挙げられる。
圧電型振動センサは、例えば原子力関連施設等のプラントのように、高い位置にある振動計測対象物に対して振動の計測を行なう場合、計測時に振動計測対象物付近に足場等を設置してから、振動計測対象物に取付けられる。また、振動計測対象物に圧電型振動センサを常設化することもあるが、同一の振動計測対象物に対して複数点の計測を行なう場合、別の振動センサの取付け及び取外しが必要になる。
一方、振動計測対象物に接触させることのない非接触式の振動センサがある。非接触式の振動センサを用いた一例として、振動計測対象物と非接触で振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域を撮影することによって得られる画像に対して画像処理等を行なう画像処理型の振動計測装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−156389号公報(第3頁−第4頁、図1−図2)
しかしながら、特許文献1に記載された従来の振動計測装置では、光学部及び撮影部の軸線方向の振動の計測はできなかった。
また、従来の振動計測装置では、取得した画像のうち所要走査線上の画像を所要の時間幅で連続的に並べ、並べられた時系列画像から振動成分を抽出して時系列波形等のデータを取得する。この時系列波形は、時系列画像を所要輝度値、例えば輝度値128にて2値化して取得する。よって、所要輝度値を計測の都度設定する必要があり、振動計測対象物の連続計測や自動計測には適していなかった。
さらに、振動計測対象物と非接触で振動計測対象物の特徴部の振動を計測する際には、振動計測装置自体の振動を考慮に入れなければならない。そこで、従来の振動計測装置では、予め、振動計測装置を用いて振動していない特徴部の振動分析を行なう。この振動分析にて得られた振動計測の結果を建屋の固有振動(バックグラウンド振動)として、振動計測時に補正していたが、オフラインでしか補正を行なえなかった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、特徴部の3次元的な振動を同時に計測することができる振動計測装置及びその計測方法を提供することを目的とする。
また、本発明の第2の目的は、特徴部の振動の連続計測や自動計測に適する振動計測装置及びその計測方法を提供することにある。
さらに、本発明の第3の目的は、振動計測装置自体の固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる振動計測装置及びその計測方法を提供することにある。
本発明に係る振動計測装置は、上述した課題を解決するために、振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部と、前記光学部を介して前記計測対象領域の画像を撮影する撮像部と、前記撮像部で撮影された画像を入力する画像入力部と、前記画像入力部で入力された画像に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部の振動を計測する画像データ処理部と、前記光学部及び前記撮像部の軸線と略平行の光軸をもち、前記計測対象領域との距離を測定する距離測定手段と、前記距離測定手段で測定された距離を入力する距離入力部と、前記距離入力部で入力された距離に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動を計測する距離データ処理部とを備えた。
また、本発明に係る振動計測装置は、振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部と、前記光学部を介して前記計測対象領域の画像を撮影する撮像部と、前記撮像部で撮影された画像を入力する画像入力部と、前記画像入力部で入力された画像に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動を計測する画像データ処理部と、前記光学部及び撮像部の軸線と略平行の光軸をもつ対のレーザ光発射手段とを備えた。
本発明に係る振動計測方法は、上述した課題を解決するために、振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と前記計測対象領域の画像が時系列で順次入力される画像入力工程と、前記画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、前記計測対象領域との距離が時系列で順次測定される距離測定工程と、前記距離が時系列で順次入力される距離入力工程と、前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、前記第2振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第2保存工程と、前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有する。
また、本発明に係る振動計測方法は、振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域との複数の既知の距離と、前記距離における前記輝度変位の傾きとの関係が記憶される対比表準備工程と、前記計測対象領域との所要の距離から、前記計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と前記計測対象領域の画像が時系列で順次入力される画像入力工程と、前記計測対象領域の画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、前記画像から輝度分布が時系列で順次作成され、この輝度分布から前記特徴部の像における輝度変位の傾きが求められ、この輝度変位の傾きが前記対比表に参照されて前記輝度変位の傾きに相当する距離が順次読み出される対比表参照工程と、前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有する。
さらに、本発明に係る振動計測方法は、振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域との複数の既知の距離と、前記画素間隔との関係が記憶される関係式準備工程と、前記計測対象領域との所要の距離から、前記計測対象領域に可視光線の対が時系列で順次発射される可視光線発射工程と、前記計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と前記計測対象領域の画像が入力される画像入力工程と、前記計測対象領域の画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、前記可視光線の対によって前記画像中に現れるレーザマーカ対の画素間隔が時系列で順次求められ、この画素間隔が前記関係式に参照されて前記画素間隔に相当する距離が順次読み出される関係式参照工程と、前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、前記第2振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第2保存工程と、前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有する。
本発明に係る振動計測装置及びその計測方法によると、特徴部の3次元的な振動を同時に計測することができる。
また、本発明に係る振動計測装置及びその計測方法によると、特徴部の振動の連続計測や自動計測に適する。
さらに、本発明に係る振動計測装置及びその計測方法によると、振動計測装置自体の固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる。
本発明に係る振動計測装置及びその計測方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面中、同一の構成要素には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係る振動計測装置の第1の実施形態を示す概略図である。
図1(a)は、振動計測装置10及び振動計測対象物、例えば略鉛直方向(y方向)に延びる配管11を示し、振動計測装置10には、配管11と非接触で配管11の特徴部、例えばエッジ部11aを含む計測対象領域Hを撮影して得られる画像に対して画像処理等を行なう画像処理型の振動計測装置12と、計測対象領域Hとの距離Lを測定する距離測定型の振動計測装置13とが備えられる。
なお、特徴部は、エッジ部11aに限定されるものではなく、例えば配管11表面の傷等の模様部でもよい。
また、振動計測装置10に軸線・光軸移動手段、例えばゴニオステージや回転ステージを設けてもよい。その場合、遠隔操作にて軸線・光軸移動手段を動作させ、振動計測装置10に備える画像処理型振動計測装置12の軸線及び距離測定型振動計測装置13の光軸が自動移動される。
図1(b)は、振動計測装置10の構成を示すブロック図である。
図1(b)に示された振動計測装置10の画像処理型振動計測装置12には、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像を拡大又は縮小する光学部21と、計測対象領域Hの画像を撮影する撮像部22と、撮影された画像を入力する画像入力部23と、この画像入力部23からの画像のデータを画像処理及びFFT(Fast Fourier Transform)処理してエッジ部11aの振動を計測する画像データ処理部24とが設けられる。
撮像部22としては、電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)、ラインカメラ又は高速度カメラを用いることができる。また、撮像部22は、x方向画角φ及びy方向画角θによって、計測対象領域Hを撮影できるように画像処理型振動計測装置12内部に設けられる。
また、振動計測装置10の距離測定型振動計測装置13には、光学部21及び撮像部22の軸線と略平行の光軸をもち、計測対象領域Hとの距離Lを測定する距離測定手段としてのレーザ距離計25と、測定された距離Lを入力する距離入力部26と、この距離入力部26からの距離Lのデータを処理してエッジ部11aの振動を計測する距離データ処理部27とが設けられる。レーザ距離計25は、レーザ光の投射から反射光の検出までの所要時間によって、計測対象領域Hとの距離Lを測定するものである。
なお、距離測定手段はレーザ距離計25に限定されるものではなく、例えば、超音波の放射から反射波を検出するまでの所要時間によって計測対象領域Hとの距離Lを測定する超音波距離計を距離測定手段として用いてもよい。
レーザ距離計25の光軸は、画像処理型振動計測装置12の光学部21及び撮像部22の軸線と略平行になるように備えられる。
続いて、本発明に係る振動計測装置10の動作について、図2に示されたフローチャートを用いて説明する。
まず、時間0(t=0)で、例えば略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から所要の距離Lの位置に、振動計測装置10が設置される(ステップS1)。そして、振動計測装置10の画像処理型振動計測装置12に設けた光学部21及び撮像部22のx方向画角φ及びy方向画角θが調整される。
時間T(t=1,2,…,T)で、振動計測装置10の画像処理型振動計測装置12に設けた光学部21及び撮像部22を用いて、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像がそれぞれ取得され、計測対象領域Hの画像が時系列で順次取得される。計測対象領域Hの画像は、画像入力部23を介して画像データ処理部24に時系列で順次入力される(ステップS2)。
画像データ処理部24では、時系列で順次入力される画像から振動分析が実施される。すなわち、画像データ処理部24では、時系列で順次入力される画像から境界座標が求められ、この境界座標がFFT処理されて周波数解析が行なわれる。この周波数解析によって各周波数成分の振動振幅等が得られ、時系列で順次入力される画像から、エッジ部11aのx方向(画像左右方向)の振動及びy方向(画像上下方向)の振動(面内振動)がそれぞれ時系列波形等のデータとして計測される(ステップS3)。
図3は、エッジ部11aの時系列画像及び時系列波形を示す概略図である。
図3に示された時系列画像は、ステップS2にて入力された画像のうち所要走査線上の画像を時間1(t=1)から時間20(t=20)にかけて上方から下方に連続的に並べたものである。所要走査線上の画像には、エッジ部11aの像がそれぞれ示される。
また、図3に示された時系列波形は、図3に示された時系列画像から得られるものであり、所要時間T、例えば時間1で得られた画像のエッジ部11aの像におけるパターンが基準パターンとして自動認識される。そして、時間2以後に得られるエッジ部11aの像におけるパターンが、基準パターンの移動量としてサーチされるものである。
ステップS3によるエッジ部11aのx及びy方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的にそれぞれ保存される(ステップS4)。
一方、距離測定型振動計測装置13のレーザ距離計25では、時間Tで、振動計測装置10と計測対象領域Hとの距離L(L=L,L,…,L)がそれぞれ測定され、距離Lが時系列で順次測定される(ステップS5)。距離Lは、距離データ処理部27に時系列で順次入力される。この距離データ処理部27では、時系列で順次入力される距離Lのデータから振動分析が実施される。
すなわち、距離データ処理部27では、時系列で順次入力される距離Lの変位が分析されることによって、振幅、周波数、速度及び加速度がそれぞれ得られ、時系列で順次入力される距離Lの変位からエッジ部11aのz方向の振動が時系列波形等のデータとして計測される(ステップS6)。
ステップS6によるエッジ部11aのz方向の振動計測の結果は、距離データ処理部27内又は図示しない外部記憶器に一時的に保存される(ステップS7)。
その後、次の計測対象領域Hがないか否かが判断される(ステップS8)。ステップS8の判断にてYes、すなわち、次の計測対象領域Hがないと判断された場合、振動計測の動作を終了させる。そして、ステップS4及びS7にて一次保存されたx,y及びz方向の振動計測の結果がそれぞれ読み込まれ、出力される(ステップS9)。
一方、ステップS8の判断にてNo、すなわち、次の計測対象領域Hがあると判断された場合、振動計測装置10の軸線及び光軸を移動させ、ステップS1に戻る。
ここで、振動計測装置10がゴニオステージや回転ステージ等の軸線・光軸移動手段を備えれば、遠隔操作にて振動計測装置10の軸線及び光軸を移動させることができる。
なお、エッジ部11aの振動を計測する際には、振動計測装置10自体の振動を考慮に入れなければならない。そこで、予め、振動計測装置10を用いて、振動していない計測対象領域、例えば建屋の壁やその壁にある傷等のマークの振動分析を行なう。この振動分析にて得られた振動計測の結果を建屋の固有振動(バックグラウンド振動)として、ステップS3及びS6にて計測されたデータをオフラインで補正するものとする。
また、振動計測装置10自体の振動を考慮するために、振動計測装置10に一般的な振動計を備え、振動計測装置10自体の固有振動を計測する。この固有振動のデータによって、ステップS3及びS6にて計測されたデータをリアルタイムで補正することも可能である。
本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、距離測定型振動計測装置13を用いて計測対象領域Hとの距離Lを時系列で順次測定して距離Lの変位を分析することによって、エッジ部11aのz方向の振動を計測することができ、エッジ部11aの3次元的な振動を同時に計測することができる。
また、本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、ステップS3にて時間1で得られた画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを基準パターンとして自動認識し、時間2以後に得られる画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを、基準パターンの移動量としてサーチすることで、エッジ部11aの振動の連続計測や自動計測に適する。
さらに、本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、振動計測装置10に備えられた振動計にて、振動計測装置10自体の固有振動を計測し、この固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる。
図4は、本発明に係る振動計測装置及びその計測方法の第1の実施形態の変形例を示すフローチャートである。
本変形例の基本的な構成は、画像処理型振動計測装置12及び距離測定型振動計測装置13の出力信号から分解能を算出する分解能演算手段を除いて、図1に示された振動計測装置10と実質的に異ならない。
続いて、本発明に係る振動計測装置10の動作について、図4に示されたフローチャートを用いて説明する。
まず、時間0で、例えば略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から所要の距離Lの位置に、振動計測装置10が設置される(ステップS1)。そして、振動計測装置10の画像処理型振動計測装置12に設けた光学部21及び撮像部22のx方向画角φ及びy方向画角θが調整される。これらx方向画角φ及びy方向画角θのデータは、分解能演算手段(図示しない)に入力される。
振動計測装置10の画像処理型振動計測装置12に設けた光学部21及び撮像部22を用いて、時間0で、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像が取得される。計測対象領域Hの画像は、画像入力部23を介して画像データ処理部24に入力される(ステップS11)。
一方、距離測定型振動計測装置13のレーザ距離計25では、時間0で、振動計測装置10と計測対象領域Hとの距離Lが測定される(ステップS12)。距離Lは、分解能演算手段に入力される。
分解能演算手段には、画像処理型振動計測装置12からx方向画角φ及びy方向画角θのデータが、距離測定型振動計測装置13から距離Lの距離のデータがそれぞれ入力される。x方向の振動の振動分析の分解能をδAとすると、分解能δAは、撮像部22の画像素子の密度Px、x方向画角φ及び距離Lから、
Figure 0004058421
によって算出することができる。
一方、方向の振動の振動分析の分解能をδAとすると、分解能δAは、撮像部22の画像素子の密度Py、y方向画角θ及び距離Lから、
Figure 0004058421
によって算出することができる。
式(1)及び(2)のように、計測対象領域Hとの距離Lは分解能に直接影響する因子として作用することから、分解能演算手段では、距離Lによる分解能の絶対値が算出される(ステップS13)。
次いで、時間Tで、光学部21及び撮像部22を用いて、計測対象領域Hの画像がそれぞれ取得され、計測対象領域Hの画像が時系列で順次取得される。計測対象領域Hの画像は、画像入力部23を介して画像データ処理部24に時系列で順次入力される(ステップS2)。
画像データ処理部24では、時系列で順次入力される画像による振動分析が実施され、エッジ部11aのx及びy方向の振動がそれぞれ時系列波形等のデータとして計測される(ステップS3)。
ステップS3によるエッジ部11aのx及びy方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的にそれぞれ保存される(ステップS4)。
一方、距離測定型振動計測装置13のレーザ距離計25では、時間Tで、振動計測装置10と計測対象領域Hとの距離Lがそれぞれ測定され、距離Lが時系列で順次測定される(ステップS5)。距離Lは、距離データ処理部27に時系列で順次入力される。この距離データ処理部27では、時系列で順次入力される距離Lのデータによる振動分析が実施され、エッジ部11aのz方向の振動が時系列波形等のデータとして計測される(ステップS6)。
ステップS6によるエッジ部11aのz方向の振動計測の結果は、距離データ処理部27内又は図示しない外部記憶器に一時的に保存される(ステップS7)。
その後、次の計測対象領域Hがないか否かが判断される(ステップS8)。ステップS8の判断にてYes、すなわち、次の計測対象領域Hがないと判断された場合、振動計測の動作を終了させる。そして、ステップS4及びS7にて一次保存されたx,y及びz方向の振動計測の結果がそれぞれ読み込まれ、出力される(ステップS9)。
一方、ステップS8の判断にてNo、すなわち、次の計測対象領域Hがあると判断された場合、振動計測装置10の軸線及び光軸を移動させ、ステップS1に戻る。
ここで、振動計測装置10がゴニオステージや回転ステージ等の軸線・光軸移動手段を備えれば、遠隔操作にて振動計測装置10の軸線及び光軸を移動させることができる。
なお、エッジ部11aの振動を計測する際には、振動計測装置10自体の振動を考慮に入れなければならない。そこで、予め、振動計測装置10を用いて、振動していない計測対象領域の振動分析を行なう。この振動分析にて得られた振動計測の結果を建屋の固有振動として、ステップS3及びS6にて計測されたデータをオフラインで補正するものとする。
また、振動計測装置10自体の振動を考慮するために、振動計測装置10に一般的な振動計を備え、振動計測装置10自体の固有振動を計測する。この固有振動のデータによって、ステップS3及びS6にて計測されたデータをリアルタイムで補正することも可能である。
本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、距離測定型振動計測装置13を用いて計測対象領域Hとの距離Lを時系列で順次測定して距離Lの変位を分析することによって、エッジ部11aのz方向の振動を計測することができ、エッジ部11aの3次元的な振動を同時に計測することができる。
また、本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、ステップS3にて時間1で得られた画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを基準パターンとして自動認識し、時間2以後に得られる画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを、基準パターンの移動量としてサーチすることで、エッジ部11aの振動の連続計測や自動計測に適する。
さらに、本実施形態の振動計測装置10及び振動計測方法によると、振動計測装置10に備えられた振動計にて、振動計測装置10自体の固有振動を計測し、この固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる。
図5は、本発明に係る振動計測装置の第2の実施形態を示す概略図である。
図5(a)は、振動計測装置10Aを示し、配管11と非接触で配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hを撮影することによって得られる画像に対して画像処理等を行なう画像処理型振動計測装置12Aが備えられる。
また、振動計測装置10Aに軸線・光軸移動手段、例えばゴニオステージや回転ステージを設けてもよい。その場合、遠隔操作にて軸線・光軸移動手段を動作させ、振動計測装置10Aに備える画像処理型振動計測装置12Aの軸線が自動移動される。
図5(b)は、振動計測装置10Aの構成を示すブロック図である。
図5(b)に示された振動計測装置10Aの画像処理型振動計測装置12Aには、予め、画像の輝度変位と距離Lとを対比させて対比表を作成する画像データ処理部24と、この画像データ処理部24にて作成された対比表を記憶する対比表記憶部28とが備えられる。
さらに、画像データ処理部24は、時間Tで取得された画像の輝度変位を時系列で順次算出し、その輝度変位に相当する距離Lを対比表記憶部28から順次読み込むことができる。
続いて、本発明に係る振動計測装置10Aの動作について、図6に示されたフローチャートを用いて説明する。
予め、例えば略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から既知の距離L(L,L,…)の位置に、振動計測装置10Aが設置される(ステップS21)。この振動計測装置10Aの画像処理型振動計測装置12Aに設けた光学部21及び撮像部22を用いて、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像が取得される。また、複数の既知の距離L毎に、計測対象領域Hの画像が複数取得される。さらに、取得された画像の所要走査線上の画素における輝度分布が取得される(ステップS22)。
図7は、計測対象領域Hの画像例と、その所要走査線上の画素における輝度分布を示す図である。
図7は、計測対象領域Hから距離Lの位置に設置された振動計測装置10Aを用いて、ステップS22にて取得された、2箇所の距離L(L,L)毎の2種類の画像を示したものである。また、2種類の画像の下方に、画像の所要走査線上の画素における輝度分布をそれぞれ示したものである。
図7(a)は、振動計測装置10Aと計測対象領域Hとの距離Lが撮影の焦点距離と一致していない距離Lの場合であり、撮像部22にて取得された画像と輝度分布を示す一方、図7(b)は、振動計測装置10Aと計測対象領域Hとの距離Lが撮影の焦点距離と一致している距離Lの場合であり、撮像部22にて取得された画像と輝度分布をそれぞれ示す。
距離Lが撮影の焦点距離と一致していない距離Lの場合、図7(a)に示された輝度分布から、エッジ部11aの像における輝度変位の傾きが緩やかであることがわかる。一方、距離Lが撮影の焦点距離と一致していない距離Lの場合、図7(b)に示された輝度分布から、エッジ部11aの像における輝度変位の傾きが急であることがわかる。
図7(a),(b)に示された輝度分布における輝度変位の傾きは、振動計測装置10Aと計測対象領域Hとの距離Lと、撮影の焦点距離との差によって決まるものである。
よって、ステップS22にて、複数の既知の距離L毎に、計測対象領域Hの画像及び輝度分布が複数取得されることによって、振動計測装置10Aと計測対象領域Hとの既知の距離Lと、輝度変位の傾きとが対比され、対比表が作成される。対比表のデータは対比表記憶部28に入力されて記憶される(ステップS23)。
次いで、時間0で、略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から所要の距離Lの位置に、振動計測装置10Aが設置される(ステップS1)。時間Tで、振動計測装置10Aの画像処理型振動計測装置12Aに設けた撮像部22を用いて、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像が順次取得される。計測対象領域Hの画像は、画像入力部23を介して画像データ処理部24に時系列で順次入力される(ステップS2)。
画像データ処理部24では、時系列で順次入力される画像の振動分析が実施され、エッジ部11aのx及びy方向の振動がそれぞれ時系列波形等のデータとして計測される(ステップS3)。
ステップS3によるエッジ部11aのx及びy方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的にそれぞれ保存される(ステップS4)。
一方、画像データ処理部24では、ステップS2にて時系列で順次入力された画像から、その画像の所要走査線上の画素における輝度分布が順次取得される。その輝度分布から、エッジ部11aの像における輝度変位の傾きが時系列で順次求められ、その傾きが、ステップS23にて対比表記憶部28に記憶された対比表に時系列で順次参照される。そして、求められた傾きに相当する距離Lが、対比表記憶部28から画像データ処理部24に時系列で順次読み込まれる(ステップS24)。
さらに、画像データ処理部24では、時系列で順次読み込まれた距離Lの変位が分析されることによって、振幅、周波数、速度及び加速度がそれぞれ得られ、エッジ部11aのz方向の振動が時系列波形等のデータとして計測される(ステップS6)。
ステップS6によるエッジ部11aのz方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的に保存される(ステップS7)。
その後、次の計測対象領域Hがないか否かが判断される(ステップS8)。ステップS8の判断にてYes、すなわち、次の計測対象領域Hがないと判断された場合、振動計測の動作を終了させる。そして、ステップS4及びS7にて一次保存されたx,y及びz方向の振動計測の結果がそれぞれ読み込まれ、出力される(ステップS9)。
一方、ステップS8の判断にてNo、すなわち、次の計測対象領域Hがあると判断された場合、振動計測装置10Aの軸線を移動させ、ステップS1に戻る。
ここで、振動計測装置10Aがゴニオステージや回転ステージ等の軸線・光軸移動手段を備えれば、遠隔操作にて振動計測装置10Aの軸線を移動させることができる。
なお、エッジ部11aの振動を計測する際には、振動計測装置10A自体の振動を考慮に入れなければならない。そこで、予め、振動計測装置10Aを用いて、振動していない計測対象領域の振動分析を行なう。この振動分析にて得られた振動計測の結果を建屋の固有振動として、ステップS3及びS6にて計測されたデータをオフラインで補正するものとする。
また、振動計測装置10A自体の振動を考慮するために、振動計測装置10Aに一般的な振動計を備え、振動計測装置10A自体の固有振動を計測する。この固有振動のデータによって、ステップS3及びS6にて計測されたデータをリアルタイムで補正することも可能である。
本実施形態の振動計測装置10A及び振動計測方法によると、予め、画像中のエッジ部11aの像における輝度変位の傾きと、振動計測装置10Aと計測対象領域Hとの距離Lと対比表を記憶する。時間Tで、時系列で順次取得した画像中のエッジ部11aの像における輝度変位の傾きに相当する距離Lを時系列で順次読み込むことによって、エッジ部11aのz方向の振動を計測することができ、エッジ部11aの3次元的な振動を同時に計測することができる。
また、本実施形態の振動計測装置10A及び振動計測方法によると、ステップS3にて時間1で得られた画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを基準パターンとして自動認識し、時間2以後に得られる画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを、基準パターンの移動量としてサーチすることで、エッジ部11aの振動の連続計測や自動計測に適する。
さらに、本実施形態の振動計測装置10A及び振動計測方法によると、振動計測装置10Aに備えられた振動計にて、振動計測装置10A自体の固有振動を計測し、この固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる。
図8は、本発明に係る振動計測装置の第3の実施形態を示す概略図である。
図8(a)は、振動計測装置10Bを示し、この振動計測装置10Bには、配管11と非接触で配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hを撮影することによって得られる画像に対して画像処理等を行なう画像処理型振動計測装置12Bと、レーザマーカ等のレーザ発射源の対であるレーザ光発射手段30a,30bとが備えられる。このレーザ光発射手段30a,30bの光軸は、光学部21及び撮像部22の軸線と略平行になるようにそれぞれ備えられる。
また、振動計測装置10Bに軸線・光軸移動手段、例えばゴニオステージや回転ステージを設けてもよい。その場合、遠隔操作にて軸線・光軸移動手段を動作させ、振動計測装置10Bに備える画像処理型振動計測装置12Bの軸線及びレーザ光発射手段30a,30bの光軸が自動移動される。
図8(b)は、振動計測装置10Bの構成を示すブロック図である。
図8(b)に示された振動計測装置10Bの画像処理型振動計測装置12Bには、予め、画像中のレーザマーカ対の画素間隔と距離Lと関係式を作成する画像データ処理部24と、この画像データ処理部24にて作成された関係式を記憶する関係式記憶部31とが備えられる。
さらに、画像データ処理部24は、時間Tで取得された画像中のレーザマーカ対の画素間隔を時系列で順次算出し、その画素間隔に相当する距離Lを関係式記憶部31から順次読み込むことができる。
続いて、本発明に係る振動計測装置10Bの動作について、図9に示されたフローチャートを用いて説明する。
予め、例えば略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から既知の距離Lの位置に、振動計測装置10Bが設置される(ステップS21)。振動計測装置10Bの画像処理型振動計測装置12Bに設けたレーザ光発射手段30a,30bを用いて、レーザ光対を発射させる(ステップS31)。
予め、振動計測装置10Bの画像処理型振動計測装置12Bに設けた撮像部22を用いて、レーザマーカ対が現れた計測対象領域Hの画像が取得される。また、複数の既知の距離L毎に、レーザマーカ対が現れた計測対象領域Hの画像が複数取得される(ステップS32)。
図10は、計測対象領域Hの画像例を示す図である。
図10は、計測対象領域Hから距離Lの位置に設置された振動計測装置10Bを用いて、ステップS32にて取得された、2箇所の距離L(L,L)毎の2種類の画像を示したものである。
ここで、光学部21及び撮像部22の軸線と略平行に合わせたレーザ光対によって画像内に現れるレーザマーカ対のお互いの間隔は、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lに関係なく一定である。よって、撮影された画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iは、距離Lと反比例の関係ある。
図10(a)は、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離LがL(L>L)の場合であり、撮像部22にて取得された画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iを示す一方、図10(b)は、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lが距離Lの場合であり、撮像部22にて取得された画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iをそれぞれ示す。
よって、ステップS32にて、複数の既知の距離L毎に、計測対象領域Hの画像が複数取得されることによって、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lと、画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iとが対比され、既知の距離Lと画素間隔Iとの関係式が作成される。この関係式は、関係式記憶部31に入力され記憶される(ステップS33)。
図11は、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lと、画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iとの関係を示すグラフである。
図11のグラフに示されたように、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lが大きくなる程、画像中に現れるレーザマーカ対の画素間隔Iは小さくなる。
次いで、時間0で、略鉛直方向(y方向)に延びる配管11から所要の距離Lの位置に、振動計測装置10Bが設置される(ステップS1)。時間Tで、振動計測装置10Bの画像処理型振動計測装置12Bに設けた撮像部22を用いて、配管11のエッジ部11aを含む計測対象領域Hの画像が順次取得される。計測対象領域Hの画像は、画像入力部23を介して画像データ処理部24に時系列で順次入力される(ステップS2)。
画像データ処理部24では、時系列で順次入力される画像の振動分析が実施され、エッジ部11aのx及びy方向の振動がそれぞれ時系列波形等のデータとして計測される(ステップS3)。
ステップS3によるエッジ部11aのx及びy方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的にそれぞれ保存される(ステップS4)。
一方、時系列Tで、画像データ処理部24では、ステップS2にて時系列で順次取得された画像から、その画像中の二点のレーザマーカの画素間隔I(I,I,…)が時系列で順次求められる。その画素間隔Iが、ステップS33にて関係式記憶部31に記憶された関係式に時系列で順次参照される。そして、求められた画素間隔Iに相当する距離Lが、関係式記憶部31から画像データ処理部24に時系列で順次読み込まれる(ステップS34)。
さらに、画像データ処理部24では、時系列で順次入力される距離Lの変位が分析されることによって、振幅、周波数、速度及び加速度がそれぞれ得られ、エッジ部11aのz方向の振動が時系列波形等のデータとして計測される(ステップS6)。
ステップS6によるエッジ部11aのz方向の振動計測の結果は、画像データ処理部24内又は図示しない外部記憶器に一時的に保存される(ステップS7)。
その後、次の計測対象領域Hがないか否かが判断される(ステップS8)。ステップS8の判断にてYes、すなわち、次の計測対象領域Hがないと判断された場合、振動計測の動作を終了させる。そして、ステップS4及びS7にて一次保存されたx,y及びz方向の振動計測の結果がそれぞれ読み込まれ、出力される(ステップS9)。
一方、ステップS8の判断にてNo、すなわち、次の計測対象領域Hがあると判断された場合、振動計測装置10Bの軸線及び光軸を移動させ、ステップS1に戻る。
ここで、振動計測装置10Bがゴニオステージや回転ステージ等の軸線・光軸移動手段を備えれば、遠隔操作にて振動計測装置10Bの軸線及び光軸を移動させることができる。
なお、エッジ部11aの振動を計測する際には、振動計測装置10B自体の振動を考慮に入れなければならない。そこで、予め、振動計測装置10Bを用いて、振動していない計測対象領域の振動分析を行なう。この振動分析にて得られた振動計測の結果を建屋の固有振動として、ステップS3及びS6にて計測されたデータをオフラインで補正するものとする。
また、振動計測装置10B自体の振動を考慮するために、振動計測装置10Bに一般的な振動計を備え、振動計測装置10B自体の固有振動を計測する。この固有振動のデータによって、ステップS3及びS6にて計測されたデータをリアルタイムで補正することも可能である。
本実施形態の振動計測装置10B及び振動計測方法によると、予め、画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iと、振動計測装置10Bと計測対象領域Hとの距離Lとの関係を記憶する。時間Tで、時系列で順次取得した画像中のレーザマーカ対の画素間隔Iに相当する距離Lを時系列で順次読み込むことによって、エッジ部11aのz方向の振動を計測することができ、エッジ部11aの3次元的な振動を同時に計測することができる。
また、本実施形態の振動計測装置10B及び振動計測方法によると、ステップS3にて時間1で得られた画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを基準パターンとして自動認識し、時間2以後に得られる画像中のエッジ部11aの像におけるパターンを、基準パターンの移動量としてサーチすることで、エッジ部11aの振動の連続計測や自動計測に適する。
さらに、本実施形態の振動計測装置10B及び振動計測方法によると、振動計測装置10Bに備えられた振動計にて、振動計測装置10B自体の固有振動を計測し、この固有振動のデータによってリアルタイムで補正できる。
(a)は本発明に係る振動計測装置の第1の実施形態を示す概略図、(b)は振動計測装置の構成を示すブロック図。 本発明に係る振動計測装置の第1の実施形態の動作を示すフローチャート。 エッジ部の時系列画像及び時系列波形を示す概略図。 本発明に係る振動計測装置の第1の実施形態の変形例を示すフローチャート。 (a)は本発明に係る振動計測装置の第2の実施形態を示す概略図、(b)は振動計測装置の構成を示すブロック図。 本発明に係る振動計測装置の第2の実施形態の動作を示すフローチャート。 (a),(b)は計測対象領域の画像例と、その所要走査線上の画素における輝度分布を示す図。 (a)は本発明に係る振動計測装置の第3の実施形態を示す概略図、(b)は振動計測装置の構成を示すブロック図。 本発明に係る振動計測装置の第3の実施形態の動作を示すフローチャート。 (a),(b)は計測対象領域の画像例を示す図。 振動計測装置と計測対象領域との距離と、画像中のレーザマーカ対の画素間隔との関係を示すグラフ。
符号の説明
10,10A,10B 振動計測装置
11 配管
11a エッジ部
21 光学部
22 撮像部
23 画像入力部
24 画像データ処理部
25 レーザ距離計
26 距離入力部
27 距離データ処理部
30a,30b レーザ光発射手段

Claims (14)

  1. 振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部と、
    前記光学部を介して前記計測対象領域の画像を撮影する撮像部と、
    前記撮像部で撮影された画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された画像に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部の振動を計測する画像データ処理部と、
    前記光学部及び前記撮像部の軸線と略平行の光軸をもち、前記計測対象領域との距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離測定手段で測定された距離を入力する距離入力部と、
    前記距離入力部で入力された距離に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動を計測する距離データ処理部とを備えたことを特徴とする振動計測装置。
  2. 前記距離測定手段として、レーザ距離計を備えたことを特徴とする請求項1に記載の振動計測装置。
  3. 前記距離測定手段として、超音波距離計を備えたことを特徴とする請求項1に記載の振動計測装置。
  4. 前記光学部及び前記撮像部の軸線並びに前記距離測定手段の光軸を、遠隔操作にて移動可能とするゴニオステージ又は回転ステージを設けたことを特徴とする請求項1に記載の振動計測装置。
  5. 振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部と、
    前記光学部を介して前記計測対象領域の画像を撮影する撮像部と、
    前記撮像部で撮影された画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された画像に基づいて前記特徴部の振動分析を行ない、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動を計測する画像データ処理部と、
    前記光学部及び撮像部の軸線と略平行の光軸をもつ対のレーザ光発射手段とを備えたことを特徴とする振動計測装置。
  6. 前記光学部及び前記撮像部の軸線並びに前記レーザ光発射手段の光軸を、遠隔操作にて移動可能とするゴニオステージ又は回転ステージを設けたことを特徴とする請求項5に記載の振動計測装置。
  7. 振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と
    前記計測対象領域の画像が時系列で順次入力される画像入力工程と、
    前記画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、
    前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、
    前記計測対象領域との距離が時系列で順次測定される距離測定工程と、
    前記距離が時系列で順次入力される距離入力工程と、
    前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、
    前記第2振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第2保存工程と、
    前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有することを特徴とする振動計測方法。
  8. 前記撮影における画角、画素密度及び前記距離から分解能が算出されることを特徴とする請求項7に記載の振動計測方法。
  9. 振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域との複数の既知の距離と、前記距離における前記輝度変位の傾きとの関係が記憶される対比表準備工程と、
    前記計測対象領域との所要の距離から、
    前記計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と
    前記計測対象領域の画像が時系列で順次入力される画像入力工程と、
    前記計測対象領域の画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、
    前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、
    前記画像から輝度分布が時系列で順次作成され、この輝度分布から前記特徴部の像における輝度変位の傾きが求められ、この輝度変位の傾きが前記対比表に参照されて前記輝度変位の傾きに相当する距離が順次読み出される対比表参照工程と、
    前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、
    前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、
    前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有することを特徴とする振動計測方法。
  10. 振動計測対象物の特徴部を含む計測対象領域との複数の既知の距離と、前記画素間隔との関係が記憶される関係式準備工程と、
    前記計測対象領域との所要の距離から、
    前記計測対象領域に可視光線の対が時系列で順次発射される可視光線発射工程と、
    前記計測対象領域の画像を拡大又は縮小する光学部を介して、撮像部にて前記計測対象領域が時系列で順次撮影される撮影工程と
    前記計測対象領域の画像が入力される画像入力工程と、
    前記計測対象領域の画像に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部の振動が順次計測される第1振動計測工程と、
    前記第1振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第1保存工程と、
    前記可視光線の対によって前記画像中に現れるレーザマーカ対の画素間隔が時系列で順次求められ、この画素間隔が前記関係式に参照されて前記画素間隔に相当する距離が順次読み出される関係式参照工程と、
    前記距離に基づいて前記特徴部の振動分析が時系列で順次行なわれ、前記特徴部に係り前記光学部及び前記撮像部の軸線方向の振動が順次計測される第2振動計測工程と、
    前記第2振動計測工程にて計測された振動計測の結果を保存する第2保存工程と、
    前記第1保存工程及び第2保存工程の振動計測の結果をそれぞれ読み込んで出力する振動計測結果出力工程とを有することを特徴とする振動計測方法。
  11. 前記特徴部として、前記振動計測対象物のエッジ部を用いることを特徴とする請求項7,9又は10に記載の振動計測方法。
  12. 前記特徴部として、前記振動計測対象物表面の模様部を用いることを特徴とする請求項7,9又は10に記載の振動計測方法。
  13. 前記振動分析は、所要時間で得られた画像中の前記特徴部の像におけるパターンが基準パターンとして認識され、以後に得られる画像中の前記特徴部の像におけるパターンが、前記基準パターンの移動量としてサーチされることを特徴とする請求項7,9又は10に記載の振動計測方法。
  14. 予め固有振動のデータが計測され、前記振動分析にて計測された前記特徴部の振動計測のデータが、前記固有振動のデータによってリアルタイムで補正されることを特徴とする請求項7,9又は10に記載の振動計測方法。
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