JP4058154B2 - ビデオ記録再生装置およびビデオ記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報などを含むメイン情報をランダムアクセス可能な記録媒体へ記録し、該記録媒体に記録されたメイン情報を再生するビデオ記録再生装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像および音声を記録するカメラ一体型記録装置としては、アナログ記録方式ビデオカメラ(8ミリ方式ビデオカメラ、VHS方式ビデオカメラ)、デジタル記録方式ビデオカメラ(DVC)など、記録媒体に磁気テープの記録媒体を用いる記録装置が知られている。
【0003】
また、近年、HD(hard disk )、DVD(digital video disc)、MO(magneto-optical disc)、CD−R(compact disc-recordable )、DVD(digital video disc)などの大容量の記憶媒体が登場し、これらの記憶媒体を用いた記録再生装置が製品化されている。特に、1996年に大記憶容量を有するDVDが出現したことにより、このDVDを用いた記録装置が注目を浴びている。
【0004】
DVC、またはDVDを用いた記録装置では、映像データを圧縮して記録することによって記録可能データ量の大容量化が図られている。具体的には、DVCでは、DVC方式とも呼ばれるDCTとVLCとを用いた帯域圧縮方式による圧縮方式が、DVDを用いた記録装置では、動画圧縮技術として標準化されているMPEG(MPEG−2)による圧縮方式がそれぞれ採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、DVCなどの記録媒体に磁気テープを用いた記録装置または記録再生装置では、所望のシーンを磁気テープの所定位置に記録しまたは磁気テープ上の所定位置に記録したシーンを再生する場合には、磁気テープを所定位置まで搬送する必要があるから、この所定位置までの搬送に時間が掛かるなど、磁気テープ上の所定位置へのアクセスを高速に行うことができない。また、既に画像データが記録されている磁気テープ上に新規の画像データを記録するときには、新規の画像データを記録済みの画像データに上書きするか、または記録済みの画像データの終了位置から新規の画像データの記録を行う必要があるから、例えば、記録済みの画像データとを関連付けながら新規の画像データを記録することができないなど、記録に関する自由度が低く、後に必要に応じて編集装置を用いて記録済みの画像データと新規の画像データとの関連付けを行う編集処理が必要である。
【0006】
これに対し、DVDなどの記憶媒体においては、非常に高速なランダムアクセスが可能であること、その容量の大容量化、データの圧縮技術の進歩により、大容量のデータ記録可能な記録装置の実用化が図れている。また、さらに高速なランダムアクセスが可能である半導体などの固体メモリにおいては、その大容量化する技術が進歩し、この固体メモリを用いた大容量のデータ記録可能な記録装置の実用化が図れている。この固体メモリを用いた記録装置では、固体メモリを用いることによって、電力消費量の削減、装置の小型化、振動などに対する高い耐久性を得ることが可能であり、既に、静止画を固体メモリに記録するデジタルビデオカメラが製品化されている。また、上述したように、固体メモリの優れた特性として非常に高速なランダムアクセスが可能であることがあげられるから、動画を固体メモリに記録する記録装置を実現することによって、動画記録において記録に関して高い自由度が得られるなど、優れた有用性が得られることが期待される。
【0007】
本発明の目的は、記録に関して高い自由度が得られるなど、優れた有用性を得ることができるビデオ記録再生装置およびビデオ記録再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像情報を含むメイン情報をランダムアクセス可能な記録媒体へ記録し、該記録媒体に記録されたメイン情報を再生するビデオ記録再生装置において、前記記録媒体に既に記録されているメイン情報に対して関連する情報をサブ情報として新たに追加記録するときには、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行い、再生時には、前記メイン情報の再生と連動して該メイン情報に対応付けられたサブ情報の再生を行い、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行うときには、前記メイン情報と前記サブ情報との対応付けを行うためのコントロール情報を前記既に記録されているメイン情報および前記サブ情報のそれぞれに対応した所定領域に記録し、前記コントロール情報は前記メイン情報と前記サブ情報との間の相互関連を認識するための情報と前記メイン情報および前記サブ情報の記録位置を示す情報とを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明は、画像情報を含むメイン情報をランダムアクセス可能な記録媒体へ記録し、該記録媒体に記録されたメイン情報を再生するビデオ記録再生方法において、前記記録媒体に既に記録されているメイン情報に対して関連する情報をサブ情報として新たに追加記録するときには、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行い、再生時には、前記メイン情報の再生と連動して該メイン情報に対応付けられたサブ情報の再生を行い、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行うときには、前記メイン情報と前記サブ情報との対応付けを行うためのコントロール情報を前記既に記録されているメイン情報および前記サブ情報のそれぞれに対応した所定領域に記録し、前記コントロール情報は前記メイン情報と前記サブ情報との間の相互関連を認識するための情報と前記メイン情報および前記サブ情報の記録位置を示す情報とを含むことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の第1形態)
図1は本発明のビデオ記録再生装置の実施の第1形態を示す外観図、図2は図1のビデオ記録再生装置の構成を示すブロック図、図3は図2の記録媒体におけるデータ記録状態とそのデータ構成を示す図、図4はメイン画像とサブ画像の表示例を示す図である。
【0030】
ビデオ記録再生装置は、図1に示すように、被写体を撮像する光学レンズ202を含み、光学レンズ202を介して撮像した被写体像を電気信号に変換して出力する撮像手段201を備える。撮像手段201は光学レンズ202の光軸に対してチルト方向(図中の矢印方向)に回転可能に本体203に支持されている。本体203には、信号処理回路、半導体などの固体メモリからなる記録媒体、記録回路、再生回路などが内蔵されているとともに、その背面にはモニタ204が設けられている。
【0031】
本実施の形態におけるビデオ記録再生装置では、記録媒体に既に記録されているメイン画像に対して関連するサブ画像を新たに追加記録するときには、メイン画像の再生と並行してサブ画像の記録を行い、再生時には、メイン画像の再生と連動してサブ画像の再生を行うことが可能なように構成されている。具体的には、記録媒体に既に記録されているメイン画像に対して関連するサブ画像を新たに追加記録するときには、メイン画像を再生してモニタ204上に表示し、この表示したメイン画像に関連付けて記録するサブ画像をモニタ204上にメイン画像とともに表示しながら記録することが可能である。また、再生時には、メイン画像の再生と連動してサブ画像の再生を行い、メイン画像とサブ画像とを同時にモニタ204上に表示することが可能である。このように、記録媒体に既に記録されているメイン画像に対して関連するサブ画像の追加記録時、または再生時には、メイン画像とそれに関連して記録されるサブ画像または再生されたサブ画像をピクチャアインピクチャア機能によりモニタ204上に同時に表示することが可能であり、このピクチャアインピクチャア機能により表示されるモニタ204上におけるサブ画像の表示領域205の位置は任意の設定可能なように構成されている。
【0032】
このビデオ記録再生装置の構成においては、図2に示すように、上述した撮像手段201を構成する撮像系1と、撮像系1から出力された電気信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号に所定の信号処理(画像処理、画質調整処理)を施してビデオデータを生成するカメラ信号処理回路2とが設けられている。カメラ信号処理回路2により生成されたビデオデータはスイッチSW1を介してその切換動作により間引き回路3または圧縮回路4および後述する加算器15に出力される。スイッチSW1の切換動作はシステムコントローラ8の指示に基づき制御され、間引き処理が必要であるときには、スイッチSW1は入力したビデオデータを間引き回路3に出力するように制御される。ここで、間引き回路3により間引き処理が施されるビデオデータは、既に記録されているメイン画像データを成すビデオデータに関連するサブ画像データを成すビデオデータである。なお、メイン画像データを成すビデオデータを記録するときなどの通常記録時には、スイッチSW1は入力したビデオデータを圧縮回路4に出力するように制御される。
【0033】
間引き回路3は、システムコントローラ8から指示された縮小率に応じて入力されたビデオデータに対して間引き処理を行い、この間引き処理を施したビデオデータを圧縮回路4および後述するスイッチSW2に出力する。圧縮回路4は、スイッチSW1または間引き回路3を介して入力されたビデオデータを所定の方式で圧縮する。本実施の形態では、MPEG方式によりビデオデータの帯域圧縮を行う。
【0034】
圧縮回路4で圧縮されたビデオデータは、記録処理回路5に入力される。また、記録処理回路5には、ID情報発生回路10により発生されたID情報が入力される。記録処理回路5は、入力されたビデオデータとID情報とを調整して各データを所定の記録フォーマットに変換し、この所定の記録フォーマットに変換されたビデオデータおよびID情報はメモリ制御部11により固体メモリからなる記録媒体6へ記録される。
【0035】
ここで、ID情報発生回路10は、システムコントローラ8の制御により、アドレス管理部9から与えられたアドレス情報に基づきID情報を発生し、このID情報は、トリガON,OFFなどに準じたタイムコード、記録時間とのトレードおよび選択された画質や音質モード、可変長の音声、映像の各データの先頭番地およびデータ長、一度記録したデータを消去する際に物理的なデリート処理の前に復帰可能な論理消去状態としてフラグにより通常の再生を禁止するための削除済フラグなどの基本情報とともに、記録しているサブ画像とその時に再生しているメイン画像とをリンクさせるためのコントロール情報とを含む。なお、このコントロール情報の詳細については後述する。
【0036】
また、アドレス管理部9は、記録媒体6に対するビデオデータ、ID情報のそれぞれの書込みアドレス、読出しアドレスの各アドレス情報を管理する。メモリ制御部11は、システムコントローラ8からの指示に基づき記録媒体6に対するビデオデータ、ID情報のそれぞれの書込み制御および読出し制御を行う。
【0037】
メモリ制御部11の読出し制御により記録媒体6から読み出されたビデオデータは再生処理回路12に入力され、再生処理回路12は読み出されたビデオデータに対する再生処理を行う。ここで、記録媒体6からメイン画像データを成すビデオデータとそれに関連付けられているサブ画像データを成すビデオデータとがそれぞれ読み出されて再生されたときには、メイン画像データを成すビデオデータは伸張回路13で、サブ画像データを成すビデオデータは伸張回路14でそれぞれ伸張(解凍)される。伸張回路13で伸張されたビデオデータすなわちメイン画像データは加算器15に入力され、伸張回路14で伸張されたビデオデータすなわちサブ画像データはスイッチSW2を介して加算器15に入力される。スイッチSW2は、サブ画像データをピクチャアインピクチャア機能により表示するときには、入り動作を行い、通常は断動作状態に保持されている。このスイッチSW2の動作はシステムコントローラ8により制御される。また、スイッチSW2には、記録時に、間引き回路3により間引き処理が施されたビデオデータすなわちサブ画像データが入力され、サブ画像データはスイッチSW2の動作に応じて加算器15に出力される。
【0038】
加算器15は、再生されたメイン画像データとスイッチSW2の動作に応じて入力されたサブ画像データとを加算して出力する。加算器15から出力されたビデオデータはDIF18およびD/A16に入力される。DIF18は、IEEE1394などのデジタルインタフェースからなり、このインタフェースを介して端子19から外部に加算器15からのビデオデータを出力することが可能である。D/A16は、加算器15からのビデオデータをアナログビデオ信号に変換してモニタ17(図1のモニタ204に同じ)に出力される。
【0039】
システムコントローラ8は、指示入力部7からの指示入力に基づき対応するモードを設定し、この設定されたモードを実行するように上述の各ブロックを制御する。この制御には、通常の記録制御、再生制御とともに、記録媒体6に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連するサブ画像データを追加記録するための制御と、記録媒体6からメイン画像データとそれに対して関連するサブ画像データとを再生して同時に表示するための制御とが含まれている。
【0040】
なお、本実施の形態では、ビデオデータの記録、再生を行う構成のみを示し、ビデオデータと同様に、音声データの記録媒体6への記録、再生を行う構成を省略している。よって、ビデオデータと同時に音声データの記録媒体6への記録、再生を行うことが可能である。
【0041】
次に、記録媒体6に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連するサブ画像データを追加記録する動作について説明する。
【0042】
記録媒体6に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連付けるサブ画像データを追加記録するときには、記録媒体6からメイン画像データを再生しながらメイン画像データに関連付けられて記録する画像をサブ画像として撮像系1で撮像し、このサブ画像データに対してカメラ信号処理回路2で所定の信号処理を施した後にスイッチSW1を介して間引き回路3に入力する。間引き回路3では、入力したサブ画像データに対して所定の縮小率になるように間引き処理が施され、この間引き処理が施されたサブ画像データはスイッチSW2を介して加算器15に入力されるとともに圧縮回路4に入力される。再生されたメイン画像データは伸張回路13で伸張された後に加算器15に入力され、加算器15は、伸張回路13からのメイン画像データと間引き回路3からスイッチSW2を介して入力されたサブ画像データとを加算して合成画像データとして出力する。この合成画像データはDIF18およびD/A16に入力され、D/A16からは合成画像データがアナログビデオ信号に変換されてモニタ17に出力される。これにより、モニタ17には、メイン画像とサブ画像とが合成されて表示されることになる。例えば、図4に示すように、モニタ17の画面101には、メイン画像102と縮小されたサブ画像103とが合成して表示される。
【0043】
なお、このサブ画像データの記録時には、スイッチSW2を切断動作させることにより、撮像したサブ画像をモニタ17に表示しないようにすることができる。この場合、モニタ17には、メイン画像のみが表示されることになる。また、サブ画像データの記録時には、サブ画像データに付随する音声データも同時に記録されることはいうまでもない。さらに、サブ画像データに代えてメイン画像に関連付ける音声データのみを記録することもでき、この場合には、モニタ17に表示されたメイン画像を表示してこのメインが像を確認しながら音声データの記録を行うことができる。さらに、サブ画像データに付随する音声データも同時に記録されることはいうまでもない。
【0044】
これに対し、間引き回路3から圧縮回路4に入力されたサブ画像データはMPEG方式により圧縮され、この圧縮されたデータは記録処理回路5でID情報発生回路10からのID情報との調整が図られた後に、ID情報とともにメモリ制御部11の書込み制御により記録媒体6に記録される。
【0045】
ここで、記録媒体6におけるデータ構成と、ID情報を記録媒体6に記録する方法について説明する。
【0046】
ID情報発生回路10が発生するID情報は、図3に示すように、所定期間(T0)毎に発生され、記録媒体6のアドレス空間に各ビデオデータとともに格納される。ID情報がまず記録媒体6に格納され、続いて所定期間毎にデータ量が異なる音声データ(オーディオデータ)およびビデオデータが順に格納される。よって、ID情報の発生は一定期間(T0)毎に発生されるが、記録媒体6上では、図3に示すように等間隔にはならない。各ID情報に対するデータブロックの格納場所を示すアドレス(番地)はIDファイルにまとめて格納され、このIDファイルおよびアドレスの構成はアドレス管理部9で管理されている。このように、記録媒体6には、ID情報、音声データ(オーディオデータ)およびビデオデータを1組とするデータブロックを単位に記録される。
【0047】
ID情報は、上述したように、タイムコード、記録時間とのトレードおよび選択された画質や音質モード、可変長の音声、映像の各データの先頭番地およびデータ長、削除済フラグなどの基本情報とともに、記録しているサブ画像データとその時に再生しているメイン画像データとをリンクさせるためのコントロール情報とを含み、このID情報のデータ長は固定長である。
【0048】
このID情報に含まれるコントロール情報には、具体的には、ビデオデータがメイン画像データであるかサブ画像データであるかを示すメイン/サブフラグと、自身のデータがサブ画像データであるときには相手方のメイン画像データのアドレスを、自身のデータがメイン画像データであるときには相手方のサブ画像データのアドレスを示すサブ/メインアドレスデータとが書き込まれている。このコントロール情報の記録においては、サブ画像データの記録と並行してサブフラグと、その時に再生されているメイン画像データのアドレスとが記録される。また、再生されているメイン画像データに対する記録済みのID情報には、コントロール情報として、メインフラグと、今回記録されるサブ画像データのアドレスとが追加記録される。なお、メイン画像の記録時には、コントロール情報の発生、記録は行われないように設定されている。
【0049】
次に、メイン画像データとサブ画像データとを同時に再生する動作について説明する。
【0050】
記録媒体6からメイン画像データとサブ画像データとを同時に再生するときには、メモリ制御部11の読出し制御によりID情報に基づき記録媒体6から再生対象となるメイン画像データを検索し、それのID情報に含まれるコントロール情報に基づき対応するサブ画像データを抽出する。読み出されたメイン画像データとサブ画像データとは再生処理回路12で分配されて対応する伸張回路13,14にそれぞれ入力される。メイン画像データは伸張回路13で伸張(解凍)された後に、サブ画像データは伸張回路14で伸張(解凍)された後にスイッチSW2を介して加算器15にそれぞれ入力され、加算器15では、メイン画像データとサブ画像データとを加算して合成画像データとして出力する。加算器15から出力された合成画像データはD/A16によりアナログビデオ信号に変換された後にモニタ17に出力され、例えば、図4に示すように、モニタ17の画面101に、メイン画像102と縮小されたサブ画像103とが合成して表示される。また、合成画像データがDIF18に出力されていることにより、DIF18を介して端子19からメイン画像データとサブ画像データとを合成したデータを外部に出力することが可能である。さらに、サブ画像データの記録時と同様に、スイッチSW2を切断動作させることにより、再生したサブ画像をモニタ17に表示しないようにすることができる。この場合、モニタ17には、メイン画像のみが表示されることになる。
【0051】
なお、このビデオデータの再生時には、音声データも同時に再生されることもいうまでもない。
【0052】
次に、本実施の形態におけるサブ画像の追加記録時の動作フローについて図5を参照しながら説明する。図5は図1のビデオ記録再生装置におけるサブ画像の追加記録時の動作を示すフローチャートである。
【0053】
既に記録されているメイン画像に関連付けるサブ画像を追加記録するためのサブ画像記録モードが設定されると、図5に示すように、まずステップS1において、メモリ制御部11の読出し制御によりID情報に基づき記録媒体6から再生対象となるメイン画像データを検索して読み出し、続くステップS2で読み出したメイン画像データの再生を開始する。
【0054】
次いで、ステップS3において、再生したメイン画像データと撮像系1で撮像したサブ画像データとを加算器15で加算してモニタ17に出力し、モニタ17に再生したメイン画像データと撮像系1で撮像したサブ画像データとを合成して表示する。続くステップS4では、サブ画像を記録するか否かを判定し、サブ画像を記録するときには、ステップS5に進み、サブ画像の記録を開始し、そして、ステップS6で、所望のサブ画像の記録が終了する指示を受けて記録を終了する。次いで、ステップS7に進み、メイン画像データの再生を停止するか否かを判定し、メイン画像データの再生を停止しないときには、再度上記ステップS3に進み、該ステップS3からの動作をメイン画像データの再生を停止するまで繰り返す。
【0055】
これに対し、上記ステップS4でサブ画像の記録がされないと判定したときには、上記ステップS5,6をスキップしてステップS7に進み、メイン画像データの再生を停止しないときには、再度上記ステップS3に進み、該ステップS3からの動作をメイン画像データの再生を停止するまで繰り返す。
【0056】
上記ステップS7でメイン画像データの再生を停止すると判定したときには、ステップS8に進み、メイン画像の再生を停止し、続くステップS9で、サブ画像記録モードを終了するか否かを判定し、サブ画像記録モードを終了しないときには、上記ステップS1に戻る。サブ画像記録モードを終了するときには、本動作を終了する。
【0057】
次に、本実施の形態における再生動作フローについて図6を参照しながら説明する。図6は図1のビデオ記録再生装置における再生動作を示すフローチャートである。
【0058】
再生モードが設定されると、図6に示すように、まずステップS11において、メモリ制御部11の読出し制御によりID情報に基づき記録媒体6から再生対象となるメイン画像データを検索し、続くステップS12で再生するメイン画像データを決定する。
【0059】
次いで、ステップS13において、再生するメイン画像データのID情報に基づきこのメイン画像データに関連付けられたサブ画像データがあるか否かを判定し、関連付けられたサブ画像がないときには、ステップS21に進み、メイン画像の再生を開始し、続くステップS22で、メイン画像のみをモニタ17に表示し、そしてステップS23で、メイン画像データの終了に伴いメイン画像の再生を終了する。次いで、ステップS20に進み、再生モードを終了する指示が出されたか否かを判定し、再生モードを終了する指示が出されていなければ、再度上記ステップS11に戻り、再生モードを実行する。これに対し、再生モードを終了する指示が出されていると、本動作を終了する。
【0060】
上記ステップS13においてメイン画像データに関連付けられたサブ画像データがあると判定したときには、ステップS14に進み、このメイン画像データのID情報に基づき関連付けられたサブ画像データを検索する。次いで、ステップS15に進み、メイン画像データの再生を開始し、続くステップS16でサブ画像データの再生を開始する。そして、ステップS17において、再生されたメイン画像データとサブ画像データとを加算器15により加算してモニタ17に出力し、モニタ17に再生したメイン画像とサブ画像とを合成して表示する。
【0061】
次いで、ステップS18でサブ画像データの再生を終了し、続くステップS19でメイン画像データの再生を終了し、そしてステップS20において、再生モードを終了する指示が出されたか否かを判定し、再生モードを終了する指示が出されていなければ、再度上記ステップS11に戻り、再生モードを実行する。これに対し、再生モードを終了する指示が出されていると、本動作を終了する。
【0062】
以上より、本実施の形態では、記録媒体6に既に記録されているメイン画像データに対して関連するサブ画像データを新たに追加記録するときには、メイン画像データの再生と並行してサブ画像データの記録を行うから、モニタ17に表示されたメイン画像データを確認しながら関連付けるサブ画像データを撮影し、記録することができる。また、再生時には、ID情報のコントロール情報に基づきメイン画像データの再生と連動してサブ画像データの再生を行うから、メイン画像データに関連付けて記録したサブ画像データ記録状態を簡単に確認することができる。よって、サブ画像データの記録に関して高い自由度が得られるなど、優れた有用性を得ることができる。
【0063】
また、サブ画像データの記録時または再生時には、スイッチSW2の動作によりサブ画像データをモニタ17に表示するか否かを選択することが可能であるから、ユーザが所望の表示形態、例えばメイン画像データのみの表示、メイン画像データとサブ画像データとを合成した表示などを選択して得ることができる。
【0064】
さらに、サブ画像データを間引いて記録するから、記録媒体6の記録容量を無駄に消費することを抑制することができる。
【0065】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図7を参照しながら説明する。図7は本発明のビデオ記録再生装置の実施の第2形態の構成を示すブロック図である。
【0066】
本実施の形態では、実施の第1形態に対し、メイン画像データに関連付けるサブ画像データを縮小せずに記録し、メイン画像データの再生に連動してサブ画像データを再生するときに、このサブ画像データを間引き処理に所定範囲内の縮小率に縮小してモニタに表示する点で異なる。
【0067】
具体的には、ビデオ記録再生装置は、図7に示すように、撮像系51と、撮像系51から出力された電気信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号に所定の信号処理(画像処理、画質調整処理)を施してビデオデータを生成するカメラ信号処理回路52とが設けられている。カメラ信号処理回路52により生成されたビデオデータは圧縮回路53、後述する加算器65およ間引き回路64に出力される。圧縮回路53は、カメラ信号処理回路52から入力されたビデオデータを所定の方式例えばMPEG方式により圧縮する。
【0068】
圧縮回路53で圧縮されたビデオデータは、記録処理回路54に入力される。また、記録処理回路54には、ID情報発生回路59により発生されたID情報が入力される。記録処理回路54は、入力されたビデオデータとID情報とを調整して各データを所定の記録フォーマットに変換し、この所定の記録フォーマットに変換されたビデオデータおよびID情報はメモリ制御部60の書込み制御により固体メモリからなる記録媒体55へ記録される。
【0069】
ここで、ID情報発生回路59は、上述の実施の第1形態と同様の手順で同じ内容のID情報を発生する。また、アドレス管理部58は、上述の実施の第1形態におけるアドレス管理部9に相当するものであり、その説明は省略する。メモリ制御部60は、システムコントローラ57からの指示に基づき記録媒体55に対するビデオデータ、ID情報のそれぞれの書込み制御および読出し制御を行う。
【0070】
メモリ制御部60の読出し制御により記録媒体55から読み出されたビデオデータは再生処理回路61に入力され、再生処理回路12は読み出されたビデオデータに対する再生処理を行う。ここで、記録媒体6からメイン画像データとそれに関連付けられているサブ画像データとがそれぞれ読み出されて再生されたときには、メイン画像データは伸張回路62で、サブ画像データは伸張回路63でそれぞれ伸張(解凍)される。伸張回路62で伸張されたメイン画像データは加算器65に入力され、伸張回路63で伸張されたサブ画像データは間引き回路64に入力される。また、記録時には、撮像計51で撮像されたサブ画像データがカメラ信号処理回路52を介して間引き回路64に入力される。間引き回路64は、システムコントローラ57からの指示に基づき入力されたサブ画像データを指示された縮小率に縮小するように間引き処理を行い、この間引き処理が施されたサブ画像データはスイッチSW3を介して加算器65に入力される。スイッチSW3は、サブ画像データをメイン画像データに合成して表示するときには、入り動作を行い、通常は断動作状態に保持されている。このスイッチSW3の動作はシステムコントローラ57により制御される。
【0071】
加算器65は、再生されたメイン画像データとスイッチSW3の動作に応じて入力されたサブ画像データとを加算して出力する。加算器65から出力されたビデオデータはDIF68およびD/A66に入力される。DIF68は、IEEE1394などのデジタルインタフェースからなり、このインタフェースを介して端子69から外部に加算器65からのビデオデータを出力することが可能である。D/A66は、加算器65からのビデオデータをアナログビデオ信号に変換してモニタ67に出力する。
【0072】
システムコントローラ57は、指示入力部56からの指示入力に基づき対応するモードを設定し、この設定されたモードを実行するように上述の各ブロックを制御する。この制御には、通常の記録制御、再生制御とともに、記録媒体6に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連するサブ画像データを追加記録するための制御と、記録媒体55からメイン画像データとそれに対して関連するサブ画像データとを再生して同時に表示するための制御とが含まれている。
【0073】
次に、記録媒体55に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連するサブ画像データを追加記録する動作について説明する。
【0074】
記録媒体55に既に記録されているメイン画像データの再生と並行してメイン画像データに関連付けるサブ画像データを追加記録するときには、記録媒体55からメイン画像データを再生しながらメイン画像データに関連付けられて記録する画像をサブ画像として撮像系51で撮像し、このサブ画像データに対してカメラ信号処理回路52で所定の信号処理を施した後に圧縮回路53および間引き回路64に入力する。間引き回路64では、入力したサブ画像データに対して所定の縮小率になるように間引き処理が施され、この間引き処理が施されたサブ画像データはスイッチSW3を介して加算器65に入力される。再生されたメイン画像データは伸張回路62で伸張された後に加算器65に入力され、加算器65は、伸張回路62からのメイン画像データと間引き回路64からスイッチSW3を介して入力されたサブ画像データとを加算して合成画像データとして出力する。この合成画像データはDIF68およびD/A66に入力され、D/A66からは合成画像データがアナログビデオ信号に変換されてモニタ67に出力される。これにより、モニタ67には、メイン画像とサブ画像とが合成されて表示されることになる。
【0075】
これに対し、圧縮回路53に入力されたサブ画像データはMPEG方式により圧縮され、この圧縮されたデータは記録処理回路54でID情報発生回路10からのID情報との調整が図られた後に、ID情報とともにメモリ制御部60の書込み制御により記録媒体6に記録される。
【0076】
このように、サブ画像データの記録時には、サブ画像データをを間引き処理により縮小してモニタ67に入力するから、このサブ画像を表示する際には、所望の率に縮小されたサブ画像をメイン画像に合成して表示することができる。
【0077】
記録媒体55からメイン画像データとサブ画像データとを同時に再生するときには、メモリ制御部69の読出し制御によりID情報に基づき記録媒体55から再生対象となるメイン画像データを検索し、それのID情報に含まれるコントロール情報に基づき対応するサブ画像データを抽出する。読み出されたメイン画像データとサブ画像データとは再生処理回路61で分配されて対応する伸張回路62,63にそれぞれ入力される。メイン画像データは伸張回路62で伸張(解凍)された後に加算器65に、サブ画像データは伸張回路63で伸張(解凍)された後に間引き回路64にそれぞれ入力される。間引き回路64では、入力されたサブ画像データに対して間引き処理を施し、間引き処理が施されたサブ画像データは、スイッチSW3を介して加算器65に入力される。加算器65では、メイン画像データとサブ画像データとを加算して合成画像データとして出力する。加算器65から出力された合成画像データはD/A66によりアナログビデオ信号に変換された後にモニタ67に出力され、モニタ67には、メイン画像と縮小されたサブ画像103とが合成して表示される。また、合成画像データがDIF68に出力されていることにより、DIF68を介して端子69からメイン画像データとサブ画像データとを合成したデータを外部に出力することが可能である。
【0078】
このように、再生時には、記録媒体55に縮小されずに記録されたサブ画像データを間引き処理により縮小して再生するから、再生されたメイン画像に所望の率に縮小されたサブ画像データを合成して表示することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、再生されたメイン情報を確認しながら関連するサブ情報を記録することが可能になるとともに、また再生時には、メイン情報に関連付けて記録したサブ情報の記録状態を簡単に確認することが可能になり、記録に関して高い自由度が得られるなど、優れた有用性を得ることができる。また、コントロール情報によりメイン情報とサブ情報との対応付けを正確かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオ記録再生装置の実施の第1形態を示す外観図である。
【図2】図1のビデオ記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の記録媒体におけるデータ記録状態とそのデータ構成を示す図である。
【図4】メイン画像とサブ画像の表示例を示す図である。
【図5】図1のビデオ記録再生装置におけるサブ画像の追加記録時の動作を示すフローチャートである。
【図6】図1のビデオ記録再生装置における再生動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のビデオ記録再生装置の実施の第2形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,51 撮像系
3,64 間引き回路
5,54 記録処理回路
6,55 記録媒体
8,57 システムコントローラ
9,58 アドレス管理部
10,59 ID情報発生回路
11,60 メモリ制御部
12,61 再生処理回路
15,65 加算器
17,67 モニタ
SW2,SW3 スイッチ
Claims (18)
- 画像情報を含むメイン情報をランダムアクセス可能な記録媒体へ記録し、該記録媒体に記録されたメイン情報を再生するビデオ記録再生装置において、
前記記録媒体に既に記録されているメイン情報に対して関連する情報をサブ情報として新たに追加記録するときには、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行い、再生時には、前記メイン情報の再生と連動して該メイン情報に対応付けられたサブ情報の再生を行い、
前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行うときには、前記メイン情報と前記サブ情報との対応付けを行うためのコントロール情報を前記既に記録されているメイン情報および前記サブ情報のそれぞれに対応した所定領域に記録し、
前記コントロール情報は前記メイン情報と前記サブ情報との間の相互関連を認識するための情報と前記メイン情報および前記サブ情報の記録位置を示す情報とを含むことを特徴とするビデオ記録再生装置。 - 前記コントロール情報を記録する所定領域として、前記既に記録されているメイン情報記録領域に続く識別領域と前記追加記録されるサブ情報の記録領域に続く識別領域とが設定されていることを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 前記再生時には、前記コントロール情報に基づき前記メイン情報の再生と連動して前記サブ情報の再生を行うことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 前記サブ情報を前記メイン情報が記録されている記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 前記サブ情報は画像情報を含むことを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 前記再生時に再生された情報を表示するための表示手段を有し、前記再生時には、前記メイン情報と前記サブ情報とを合成して前記表示手段に表示可能であることを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 前記サブ情報の追加記録時には、前記メイン情報と前記サブ情報とを合成して前記表示手段に表示可能であることを特徴とする請求項6記載のビデオ記録再生装置。
- 前記サブ情報の表示の有無を選択する表示選択手段を有することを特徴とする請求項6または7記載のビデオ記録再生装置。
- 前記サブ情報を前記記録媒体に記録する際には、前記サブ情報を間引き処理により縮小して前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
- 画像情報を含むメイン情報をランダムアクセス可能な記録媒体へ記録し、該記録媒体に記録されたメイン情報を再生するビデオ記録再生方法において、
前記記録媒体に既に記録されているメイン情報に対して関連する情報をサブ情報として新たに追加記録するときには、前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行い、再生時には、前記メイン情報の再生と連動して該メイン情報に対応付けられたサブ情報の再生を行い、
前記メイン情報の再生を行いながら、再生されるメイン情報に対応付けて前記サブ情報の記録を行うときには、前記メイン情報と前記サブ情報との対応付けを行うためのコントロール情報を前記既に記録されているメイン情報および前記サブ情報のそれぞれに対応した所定領域に記録し、
前記コントロール情報は前記メイン情報と前記サブ情報との間の相互関連を認識するための情報と前記メイン情報および前記サブ情報の記録位置を示す情報とを含むことを特徴とするビデオ記録再生方法。 - 前記コントロール情報を記録する所定領域として、前記既に記録されているメイン情報記録領域に続く識別領域と前記追加記録されるサブ情報の記録領域に続く識別領域とが設定されていることを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
- 前記再生時には、前記コントロール情報に基づき前記メイン情報の再生と連動して前記サブ情報の再生を行うことを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
- 前記サブ情報を前記メイン情報が記録されている記録媒体に記録することを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
- 前記サブ情報は画像情報を含むことを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
- 前記再生時には、前記メイン情報と前記サブ情報とを合成して表示手段に表示可能であることを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
- 前記サブ情報の追加記録時には、前記メイン情報と前記サブ情報とを合成して前記表示手段に表示可能であることを特徴とする請求項15記載のビデオ記録再生方法。
- 前記サブ情報の表示の有無を選択可能であることを特徴とする請求項15または16記載のビデオ記録再生方法。
- 前記サブ情報を前記記録媒体に記録する際には、前記サブ情報を間引き処理により縮小して前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項10記載のビデオ記録再生方法。
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