JP4056323B2 - スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のパワーウインドウ、パワーシート等の負荷電流を断続するため等に用いられるスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチとしては、例えば特開平5−166435号公報や、図6〜図8に記載されたようなものがある。図6は自動車のパワーウインドウスイッチの中立位置における一部切欠側面図、図7は同ダウン動作位置における一部切欠側面図、図8はモジュールスイッチの拡大断面図である。
【0003】
図6、図7のように、パワーウインドウスイッチ101はスイッチノブ103を備え、該スイッチノブ103はケース105に揺動操作可能に支持されている。前記スイッチノブ103は二股の係合足部107,109を備えている。ケース105内にはモジュールスイッチ111が収容されている。モジュールスイッチ111にはアップ動作側の係合部113、ダウン動作側の係合部115が設けられている。アップ動作側の係合部113には前記スイッチノブ103の短い係合足部1107が係合可能となっており、ダウン動作側の係合部115には同長い係合足部109が係合可能となっている。
【0004】
従って、スイッチノブ103の押圧操作により該スイッチノブ103を図6の中立位置から図7のダウン動作位置へ揺動させると係合足部109が係合部115に係合して該係合部115を移動させる。これによってパワーウインドウをダウン動作させることができる。スイッチノブ103の引き上げ操作により該スイッチノブ103を図6の中立位置から図7とは逆方向へ揺動させると係合足部107が係合部113に係合して該係合部113を移動させる。これによってパワーウインドウをアップ動作させることができる。
【0005】
前記モジュールスイッチ111の断面をダウン側において示すと図8のようになっている。
【0006】
前記モジュールスイッチ111は、ハウジング117内に常開接点側の固定接点119、常閉接点側の固定接点121が支持されている。またハウジング117内には回路体123から一体に接点板支持部125が立ち上げられている。この接点板支持部125には、接点板127が揺動自在に支持されている。接点板127の端部には、前記固定接点119に接離する常開接点側の可動接点129と、前記固定接点121に接離する常閉接点側の可動接点131が構成されている。
【0007】
前記ハウジング117内には、さらにガイドレール部133が設けられ、可動盤135が移動可能に支持されている。可動盤135には、前記係合部115が一体に設けられ、ハウジング117の窓137から突出している。可動盤135には、ボール支持部139が設けられ、このボール支持部139の先端側に接触部材としてスチールボール141が収容支持されている。ボール支持部139内にはコイルスプリング143が収納され、スチールボール141を突出方向へ付勢している。従って、スチールボール141は前記接点板127に弾接する構成となっている。
【0008】
前記可動盤135とハウジング117との間にもコイルスプリング145が介設されている。コイルスプリング145は、可動盤135を常閉接点である固定接点121及び可動接点131側に付勢している。従って、スイッチノブ103が図6の中立状態にあるときには、コイルスプリング145の付勢力によって可動盤135は接点板支持部125に対し可動接点131側に付勢され、該可動接点131側においてスチールボール141が接点板127に弾接している。この接点板127に対するスチールボール141の弾接により可動接点131が固定接点121に接触する。固定接点121はアース接続されているため、パワーウインドウモータの駆動回路は開となっている。
【0009】
次に、スイッチノブ103を押し込めて、図7のダウン動作側に操作すると、スイッチノブ103の係合足部109が係合部115に係合して、可動盤135がコイルスプリング145の付勢力に抗しガイドレール133に沿って移動する。この移動によりスチールボール141が接点板127に対する弾接位置を変える。スチールボール141の接点板127に対する弾接位置が、接点板支持部125を越えて常開接点の可動接点129側へ移動すると、接点板127が揺動変位し、可動接点129が固定接点119に接触する。この接触により固定接点119、可動接点129、接点板127、接点板支持部125、回路体123の閉回路が形成され、パワーウインドウモータに負荷電流が供給される。この負荷電流の供給によって、パワーウインドウモータが回転し、パワーウインドウがダウン動作する。
【0010】
前記スイッチノブ103の押し込めを解除すると、コイルスプリング145の付勢力によって可動盤135が図8の位置へ復帰し、可動接点129が固定接点119から離間し、可動接点131が固定接点121に再び接触する。従って、パワーウインドモータのダウン動作側の駆動回路は開となり、パワーウインドウのダウン動作が停止する。
【0011】
前記スイッチノブ103を引き上げたときは、係合足部107が係合部113に係合して移動させ、スイッチノブ103の引き上げを解除したときには係合部113がコイルスプリングの付勢力によって元の位置に復帰する。従って、ダウン動作側と同様にパワーウインドウをアップ動作させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなスイッチでは、可動盤135と接点板127に弾接するスチールボール141との相対位置が弾接方向にのみ変位可能な構成となっているため、可動盤135の変位とスチールボール141の接点板127に対する弾接ポイントの変位とが1対1となっている。従って、固定接点119に対する可動接点129の接点開離スピード、すなわち可動接点129が固定接点119に接触している状態から離れるときのスピードは、スイッチノブ103による可動盤135の操作スピードによって決まることになる。このためスイッチノブ103による可動盤135の操作スピードが遅くなったり、可動接点129と固定接点119との間隔が狭くなった状態で操作が停止される恐れがある。このような状態が起こったときには、近接する可動接点129と固定接点119との間にアーク放電が発生し、接点を消耗させて耐久性が低下するという問題を招く恐れがあった。このため接点開離スピードをより速め、或いはスイッチノブの操作を操作初期に途中で停止しても接点を大きく離間させるようにすることが課題となっていた。
【0013】
本発明は、接点を確実に離間させると共に接点開離スピードを速め、アーク放電を抑制して、耐久性の高いスイッチの提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ハウジング側に設けられた固定接点と、前記固定接点に対し接離して負荷電流の給断を行う可動接点と、前記ハウジング側に支持され一端部に前記可動接点が設けられた接点板と、前記ハウジング側に支持され前記接点板に弾接しながらスイッチノブの操作で前記接点板に対する弾接位置を変える接触部材とを備え、前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し該接点板を変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスイッチにおいて、 前記接点板を、反転変形可能な反転ばねで形成し、前記ハウジング側に、一方の接点板支持部と他方の接点板支持部とを設け、前記他方の接点板支持部は、非導通部材で形成され、前記接点板は、一方の接点板支持部に揺動自在に支持されるとともに、前記一方の接点板支持部の揺動の途中で前記一端部側の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持され、前記接点板の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持された後前記接触部材が前記接点板に対してさらに移動し該接点板を、前記一方及び他方の接点板支持部の間で反転変形及び反転変形の復帰により変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させることを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載のスイッチであって、前記接点板は、前記接触部材側へ突出するように断面が湾曲した反転ばねで形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のスイッチであって、前記接点板は、一端部に前記可動接点を常開接点として設けると共に他端部に他の可動接点を常閉接点として設け且つ中間部を前記ハウジング側の一方の接点板支持部に揺動自在に支持し、前記ハウジング側に常開接点としての前記固定接点の他にアース接続された他の固定接点を常閉接点として設け、前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し該接点板を揺動させて前記他の可動接点を前記他の固定接点に接離させ、前記接点板は、前記常閉接点としての他の可動接点が前記他の固定接点に接触しているとき前記他方の接点板支持部に対して離間配置され、前記一方の接点板支持部に対する揺動の途中で前記他方の接点板支持部に先端部が係合支持されることを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明では、ハウジング側に設けられた固定接点と、前記固定接点に対し接離して負荷電流の給断を行う可動接点と、前記ハウジング側に支持され一端部に前記可動接点が設けられた接点板と、前記ハウジング側に支持され前記接点板に弾接しながらスイッチノブの操作で前記接点板に対する弾接位置を変える接触部材とを備え、前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し、該接点板を変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させることができる。
【0018】
しかも、前記反転変形可能な反転ばねで形成し、前記ハウジング側に、一方の接点板支持部と他方の接点板支持部とを設け、前記他方の接点板支持部は、非導通部材で形成され、前記接点板は、一方の接点板支持部に揺動自在に支持されるとともに、前記一方の接点板支持部の揺動の途中で前記一端部側の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持され、前記接点板の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持された後前記接触部材が前記接点板に対してさらに移動し該接点板を、前記一方及び他方の接点板支持部の間で反転変形及び反転変形の復帰により変位させ、前記可動接点を前記固定接点に接離させることができる。
【0019】
そして、前記接点板の反転変形の復帰による可動接点の固定接点に対する接点開離スピードは、スイッチノブの操作スピードに拘わらず、接点板のばね力による反転変形の復帰作用に依存するため、スイッチノブの操作を操作初期に途中で停止しても固定接点に対する可動接点の離間を確実に行わせることが可能となり、且つスイッチノブの操作を遅くしても接点開離スピードを速くすることができる。従って、接点間のアーク放電が抑制され、接点消耗を抑制し、耐久性を高めることができる。
【0020】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記接点板は、前記接触部材側へ突出するように断面が湾曲した反転ばねで形成されたため、反転変形の復帰時のばね作用を高めることができ、接点を確実に離間させることができ且つ接点開離スピードをより確実に速くすることができる。
【0021】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記接点板は一端部に前記可動接点を常開接点として設けると共に他端部に他の可動接点を常閉接点として設け且つ中間部を前記ハウジング側の一方の接点板支持部に揺動自在に支持し、前記ハウジング側に常開接点としての前記固定接点の他にアース接続された他の固定接点を常閉接点として設け、前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し、該接点板を揺動させて前記他の可動接点を前記他の固定接点に接離させることができる。
【0022】
従って、例えばパワーウインドウモータ等に負荷電流を供給するときに閉じられる常開接点としての可動接点及び固定接点間の離間動作を接点板の反転変形の復帰により確実に行わせ且つ接点開離スピードを確実に速めることができ、アーク放電を確実に抑制し、耐久性を高めることができる。
【0023】
また、前記接点板は前記常閉接点としての他の可動接点が前記他の固定接点に接触しているとき、前記他方の接点板支持部に対して離間配置され、前記一方の接点板支持部に対する揺動の途中で前記他方の接点板支持部に先端部を係合支持させることができる。このため、常開接点としての可動接点及び固定接点間の接点離間時に両接点間の距離を大きく確保することができ、接点間のアーク放電をより確実に抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明の一実施形態に係り、図1は常開接点離間状態におけるモジュールスイッチの断面図、図2は接点板の斜視図、図3は図2のSA−SA矢視断面図、図4は接点板中立状態におけるモジュールスイッチの断面図、図5は常開接点接触状態におけるモジュールスイッチの断面図である。
【0025】
まず図1のように、本発明実施形態のモジュールスイッチ1も基本的には図8と同様な構成となっており、図6,図7のようにして用いられ、例えばパワーウインドウスイッチとして構成されている。但し、スイッチとしてはパワーウインドウスイッチに限らず、パワーシートの操作スイッチなど他の種々のスイッチとして構成することも可能である。
【0026】
図1のモジュールスイッチ1も、図8のモジュールスイッチ111と同様に、ハウジング3内に固定接点5,7が設けられ、固定接点5,7間の中央に回路体9と一体の接点板支持部11が設けられている。前記接点板支持部11には、接点板13が揺動自在に支持され、該接点板13の一端部に可動接点15が設けられ、他端部に他の可動接点17が設けられている。
【0027】
前記固定接点5及び可動接点15は、常開接点として設けられ、可動接点15が固定接点5に対し接離し、例えばパワーウインドウモータに対し負荷電流の給断を行う構成となっている。前記固定接点7及び可動接点17は、常閉接点として設けられ、固定接点7はアース接続されている。
【0028】
前記ハウジング3には、前記接点板支持部11の他に、他の接点板支持部19が設けられている。接点板支持部19はハウジング3に平坦面で形成され、前記接点板13の先端部13aを係合支持する構成となっている。従って、接点板支持部11,19により接点板13を可動接点15の両側で支持可能な構成となっている。
【0029】
また前記モジュールスイッチ1は、図8のモジュールスイッチ111と同様にハウジング3内に形成されたガイドレール部21に可動盤23が移動可能に支持されている。可動盤23には、係合部25が突設され、図6,図7と同様にスイッチノブの係合足部に係合可能となっている。
【0030】
前記可動盤23にはボール支持部27にコイルスプリング29で付勢された接触部材としてのスチールボール31が支持されている。スチールボール31は、接点板13に対する弾接位置を変える構成となっている。すなわち、スイッチノブの操作で可動盤23がガイドレール部21に沿って移動すると、スチールボール31は前記接点板13に弾接しながら接点板13に対する弾接位置を変える構成となっている。
【0031】
前記可動盤23とハウジング3との間には、コイルスプリング33が介設されている。従って、可動盤23はコイルスプリング33の付勢によって常閉接点である固定接点7及び可動接点17側に位置決められている。
【0032】
そして本発明の実施形態では特に、前記スチールボール31が接点板13に対して移動し、接点板13を、前記接点板支持部11,19の間で反転変形及び反転変形の復帰により変位させ、前記可動接点15を固定接点5に接離させる構成となっている。この接点板13の具体的構成を図2,図3をも参照しつつ説明する。
【0033】
前記接点板13は、反転変形可能な帯状の反転ばねで形成されている。接点板13の断面は、スチールボール31側へ突出するように、図3のように湾曲形成されている。接点板13には、その中間部にスチールボール31を落とし込ませる凹部13bが形成されている。接点板13はこの凹部13bの部分において、前記接点板支持部11に揺動自在に支持されている。凹部13bの両側には、斜面13c,13dが設けられている。接点板13の一端部である斜面13cの上端側には、接点支持部13eが設けられ、前記可動接点15が固着されている。接点支持部13eの先端側には、係合腕部13fが設けられている。前記接点板13の他端部である斜面13dの上端側に他方の接点支持部13gが設けられ、他方の可動接点17が固着されている。
【0034】
次に作用を説明する。スイッチ操作前においては、コイルスプリング33の付勢力によって可動盤23が常閉接点である固定接点7及び可動接点17側に位置決められ、スチールボール31は凹部13b内に落ち込んでいる。このときスチールボール31の中心は、接点板支持部11に対し可動接点17側に位置し、図1のように可動接点17が固定接点7に接触した状態となっている。この状態では、パワーウインドウモータの駆動回路は開となっている。
【0035】
次に図7と同様のスイッチノブの操作で、スイッチノブの係合足部が可動盤23の係合部25に係合すると、可動盤23がガイドレール部21に沿ってコイルスプリング33の付勢力に抗し移動する。この移動によって、スチールボール31は図4のように斜面13cを上り始める。これによってスチールボール31の中心が接点板支持部11に対し常開接点である可動接点15側に移動し、接点板13を揺動変位させる。
【0036】
前記接点板13が揺動変位すると、揺動の途中で接点板13の先端部13aが接点板支持部19に係合する。この係合状態では可動接点15が固定接点5に離間した状態で対向し、常閉接点側の可動接点17も固定接点7から離間する。
【0037】
この中立状態からさらにスイッチノブを操作すると、スチールボール31は斜面13cをさらに移動し、接点板13に対する弾接位置を変える。このスチールボール31の移動によって斜面13cに対するスチールボール31からの押圧力が強くなり、この押圧力がある点を越えると、図5のように接点板13がそのばね力に抗し斜面13cの中間部で折れ曲がり瞬時に反転変形する。この接点板13の反転変形により、可動接点15が固定接点5に瞬時に接触し、固定接点5、可動接点15、接点板13、接点板支持部11、回路体9の閉回路形成によってパワーウインドウモータに負荷電流が供給される。
【0038】
次にスイッチノブの操作から手を放すと、可動盤23はコイルスプリング33の付勢力によってガイドレール21上を復帰移動する。この可動盤23の復帰移動によって、スチールボール31が図5の斜面13cの折曲部35から移動する。このスチールボール31の移動により前記接点板13はそのばね力によって反転変形を瞬時に復帰させ、図4の状態へ戻る。これによって、可動接点15が固定接点5から図4のように瞬時に離間する。
【0039】
このときの接点開離スピードは、スチールボール31が接点板13に対し移動することによる接点板13の揺動ではなく、接点板13の折曲部35のばね力を持った反転変形の復帰であるため、接点板13が図5の状態から図4の状態へ一気に復帰し、可動接点15が固定接点5から高速の接点開離スピードで離間する。このため、スイッチノブの操作がゆっくり行われたとしても、可動接点15の固定接点5に対する接点開離スピードは極めて速く、アーク放電を確実に抑制することができる。また、スイッチノブの操作が操作初期に途中で停止されたとしてもスチールボール31が折曲部35からある程度移動していれば接点板13の反転変形の復帰が行われる。これらによってアーク放電による接点消耗等を抑制し、耐久性を大幅に高めることができる。
【0040】
前記接点板13を、前記接点板支持部11,19間で反転変形及び反転変形の復帰により変位させることができるため、接点板13の反転作用に影響するばね力を強くし、接点開離スピードを確実に速くすることができる。
【0041】
前記接点板13は前記スチールボール31側へ突出するように断面が湾曲した反転ばねで形成されたため、反転変形の復帰時のばね力をより高めることができ、可動接点15を固定接点5から確実に離間させることができ且つ接点開離スピードをより確実に速くすることができる。
【0042】
前記接点板13は前記常閉接点としての他の可動接点17が前記他の固定接点7に接触しているとき、前記他方の接点板支持部19に対して図1のように離間配置され、前記一方の接点板支持部11に対する揺動の途中で前記他方の接点板支持部19に先端部13aが係合支持されるため、常開接点としての可動接点15及び固定接点5間の接点離間時に両接点15,5間の距離を大きく確保することができ、接点15,5間のアーク放電をより確実に抑制することができる。
【0043】
前記可動盤23がコイルスプリング33の付勢力によってさらに移動すると、接点板13は接点板支持部11に対しさらに揺動する。スチールボール11が接点板支持部11を越えて接点板13の凹部13bに落ち込むと、他方の可動接点17が固定接点7に図1のように接触し、操作前の状態に戻る。
【0044】
なお、接点板13は前記反転変形及び反転変形の復帰ができればよく、形状等は特に限定されるものではない。接点板13の断面形状も反転変形及び反転変形の復帰で接点開離スピードを速めることができれば、平坦に形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る常開接点離間状態におけるモジュールスイッチの断面図である。
【図2】一実施形態に係り、接点板の斜視図である。
【図3】一実施形態に係り、図2のSA−SA矢視断面図である。
【図4】一実施形態に係り、接点板中立状態におけるモジュールスイッチの断面図である。
【図5】一実施形態に係り、常開接点接触状態におけるモジュールスイッチの断面図である。
【図6】従来のパワーウインドウスイッチの中立状態の一部切欠断面図である。
【図7】従来のパワーウインドウスイッチのダウン動作位置における一部切欠側面図である。
【図8】従来のモジュールスイッチの常開接点離間状態における断面図である。
【符号の説明】
3 ハウジング
5,7 固定接点
11,19 接点板支持部
13 接点板
15,17 可動接点
31 スチールボール(接触部材)

Claims (3)

  1. ハウジング側に設けられた固定接点と、
    前記固定接点に対し接離して負荷電流の給断を行う可動接点と、
    前記ハウジング側に支持され一端部に前記可動接点が設けられた接点板と、
    前記ハウジング側に支持され前記接点板に弾接しながらスイッチノブの操作で前記接点板に対する弾接位置を変える接触部材とを備え、
    前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し該接点板を変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスイッチにおいて、
    前記接点板を、反転変形可能な反転ばねで形成し、
    前記ハウジング側に、一方の接点板支持部と他方の接点板支持部とを設け、
    前記他方の接点板支持部は、非導通部材で形成され、
    前記接点板は、一方の接点板支持部に揺動自在に支持されるとともに、前記一方の接点板支持部の揺動の途中で前記一端部側の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持され、
    前記接点板の先端部が前記他方の接点板支持部に係合支持された後前記接触部材が前記接点板に対してさらに移動し該接点板を、前記一方及び他方の接点板支持部の間で反転変形及び反転変形の復帰により変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させることを特徴とするスイッチ。
  2. 請求項1記載のスイッチであって、
    前記接点板は、前記接触部材側へ突出するように湾曲した断面の反転ばねで形成されたことを特徴とするスイッチ。
  3. 請求項1又は2記載のスイッチであって、
    前記接点板は、一端部に前記可動接点を常開接点として設けると共に他端部に他の可動接点を常閉接点として設け且つ中間部を前記ハウジング側の一方の接点板支持部に揺動自在に支持し、
    前記ハウジング側に常開接点としての前記固定接点の他にアース接続された他の固定接点を常閉接点として設け、
    前記スイッチノブの操作により前記接触部材が前記接点板に対して移動し該接点板を揺動させて前記他の可動接点を前記他の固定接点に接離させ、
    前記接点板は、前記常閉接点としての他の可動接点が前記他の固定接点に接触しているとき前記他方の接点板支持部に対して離間配置され、前記一方の接点板支持部に対する揺動の途中で前記他方の接点板支持部に先端部が係合支持されることを特徴とするスイッチ。
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