JP4055323B2 - 放熱体およびこれを用いた冷却装置およびこの冷却装置を備えた電子機器 - Google Patents

放熱体およびこれを用いた冷却装置およびこの冷却装置を備えた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばノート型のパーソナルコンピュータ(以下ノートパソコンとする)などの持ち運び可能な電子機器に用いる放熱体およびこれを用いた冷却装置およびこの冷却装置を備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放熱体について、ノートパソコンに用いられる放熱体を例として図面を用いて説明する。
【0003】
図27は従来のキーボード入力部を省略して放熱体を示すノートパソコンの外観斜視図である。
【0004】
同図に示すように、1はノートパソコンの本体であり、上面にキーボード入力部(図示せず)を配し、本体1内部にはノートパソコンを制御する電子回路2が収納され、本体1の上面には表示部3を備えた開閉蓋4が装着されている。
【0005】
そして、本体1内部には、電子回路2を構成するCPUなど発熱源となる発熱体5の表面に、伝熱ゴム6を介して金属板7が設置され、この金属板7の発熱体5付近となる一方の端部から他方の端部にかけてヒートパイプ8が設置されている。
【0006】
また、金属板7の他方の端部側にはファン9が設けられている。
【0007】
この構成によると、発熱体5の熱を伝熱ゴム6で吸収し、金属板7の一方の端部付近のヒートパイプ8内の作動液が伝熱ゴム6により温められて気化し、ヒートパイプ8内を金属板7の他方の端部側へ熱移動し、その金属板7の他方の端部が放熱体として機能してキーボード入力部側へ放熱し、再び液化してヒートパイプ8内を発熱体5側へ移動する。
【0008】
また、金属板7の熱をファン9により強制空冷し熱を外部へ放出していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の放熱体においては、ヒートパイプ8を設けたアルミニウム板製の放熱体となる金属板7を用いて、発熱体5からの熱を放熱するものであり、金属板7が剛性を有するアルミニウム板製であるため、ノートパソコンなどの電子機器への設置に制限があり、小型・薄型および軽量化を要求される電子機器には使用しにくいという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、薄型で、軽量な放熱体およびこれを用いた冷却装置およびこの冷却装置を備えた電子機器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、積層構造の可撓性シートにより平面状の袋体に形成され、この袋体に複数の仕切部を設けてつづら折り状または渦巻き状に形成された冷媒通路と、前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の一方と導通した冷媒入口と、前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の他方と導通した冷媒出口とを備えたものである。
【0012】
これにより、薄型で、軽量な放熱体およびこれを用いた冷却装置およびこの冷却装置を備えた電子機器を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、積層構造の可撓性シートにより平面状の袋体に形成され、この袋体に複数の仕切部を設けてつづら折り状または渦巻き状に形成された冷媒通路と、前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の一方と導通した冷媒入口と、前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の他方と導通した冷媒出口とを備えた放熱体としたものであり、この放熱体に冷媒を冷媒入口から冷媒出口に流動させる事で、放熱体の内部全体に万遍なく冷媒を流動させる事ができ、放熱体の表面全体の均熱化を図り、放熱性能を高める事ができると共に、冷媒入口、冷媒出口が平面状表面と平行とすることで、放熱体を薄型の機器の小さい間隙部分に装着し易く、機器の薄型化が図れるという作用を有する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、可撓性シートが有する複数の層のうち一層を難気体透過性の材料としたものであり、冷媒通路を流動する冷媒の気化成分の外部への放出を抑え、冷媒の減少、配合成分比率の変化を防ぎ、信頼性の高い放熱体とする事ができるという作用を有する。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、可撓性シートが有する複数の層のうち一層を冷媒に対する非化学反応性の材料としたものであり、放熱体内部の冷媒接触面の化学変化、変質を防ぐと共に、冷媒の化学変化、変質を防ぐ事で、信頼性の高い放熱体とする事ができるという作用を有する。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、可撓性シートが有する複数の層のうち最内側面となる一層を熱可塑性樹脂材料としたものであり、放熱体を可撓性シートを原材料に作製する過程において、熱可塑性樹脂材料を対向させ、放熱体の外周部、仕切部のそれぞれの面を加熱融着することで、確実な接合ができると共に、接着剤や仕切り用の材料を用いることなく、少ない工程数で、放熱体を安価に製作することができるという作用を有する。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明において、仕切部が、袋体を形成する可撓性シートの対向面を線状に接着させて形成されたものであり、仕切部の占める面積を少なくする事で、放熱体の平面状表面の中で冷媒通路の面積を大きくとることができ、放熱性能を高める事ができるという作用を有する。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1記載の発明において、可撓性シートが有する複数の層のうち一層を弾性を有する材料としたものであり、放熱体の製作、および機器への組付けの際に、放熱体の表面への外力によるキズや破損を緩和できるという作用を有する。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項1記載の発明において、袋体を形成する可撓性シートの外周部を、この外周部の形状に沿った所定幅で折返したものであり、外周部の曲げや引張りに対する強度が増すことで、袋体全体の強度が増し、袋体の面剛性が高まり、変形しにくくなり、また、機器に組付ける際に、取扱いし易い放熱体とする事ができるという作用を有する。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項1記載の発明において、互いに対向する前記可撓性シートのそれぞれの一層を可撓性の異なる材料としたものであり、冷媒通路に冷媒を注入あるいは流動させる事による内圧で冷媒通路が膨らむ際に、放熱体の可撓性シートの可撓性の低い側の平面状表面の凹凸が少なくなり、この面を機器の装着面に接するように取り付けることにより、機器との接触面積を大きくすることができ、放熱性能の高い放熱体を構成できるという作用を有する。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項1記載の発明において、袋体に形成された冷媒通路内に冷媒の流路を確保した上で複数のドット状の接着部あるいは短冊状の仕切り部を設けたものであり、袋体の中の流路の幅を広くとり、全長を短くして、流路に冷媒を流す流動抵抗を小さくする場合に、冷媒の内圧で流路が大きく膨らむ事を複数のドット状の接着部あるいは短冊状の仕切り部で防止することができ、厚みの薄い、流動抵抗の少ない放熱体を構成できるという作用を有する。
【0028】
請求項10に記載の発明は、請求項1記載の発明において、平面状の袋体を厚み方向に蛇腹状に形成したものであり、蛇腹状の部分にファン等により強制通風させることで、限られた体積で効率良く放熱ができると共に、比較的容易に任意の形状の蛇腹形状が加工でき、機器の個々の形状に対応した、自由度の高い設計ができるという作用を有する。
【0029】
請求項11に記載の発明は、請求項1記載の放熱体と、この放熱体の冷媒入口に一端が接続された吸熱部と、この吸熱部の他端に一端が接続され、他端が前記放熱体の冷媒出口に接続された冷媒循環用のポンプとからなり、前記各部間を管状接続部材で接続して全体が閉循環路となり、この閉循環路に冷媒が充填された冷却装置としたものであり、放熱体を熱源の位置に対して、制約無く機器の任意の場所に装着する事ができ、放熱体の冷媒入口、出口を平面状表面と平行とすることで、放熱体を機器の狭い部分に装着することができ、機器の薄型化が図れ、放熱体の内部全体に万遍なく冷媒を流動させる事で、放熱体の表面全体の均熱化を図り、放熱性能の高い冷却装置とする事ができるという作用を有する。
【0031】
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、吸熱部および冷媒循環用のポンプの少なくとも一方を、放熱体の外周部あるいは内側の一部の位置に、放熱用の冷媒通路と接続して配設したものであり、管状接続部材を少なくとも1箇所省けて部品点数を削減できると共に、部品どうしの接続箇所を少なくできることから安価で信頼性の高い冷却装置を構成できるという作用を有する。
【0033】
請求項13に記載の発明は、請求項11記載の発明において、放熱体の冷媒通路の一部表面が、発熱源と接触する第2の吸熱部であり、この第2の吸熱部である箇所の冷媒通路の内部に、冷媒の流れと平行な凹溝を上面に備え、平坦な下面が発熱源側に位置する吸熱板を配設したものであり、発熱源に対し放熱体の一部を第2の吸熱部とした箇所を上方から押圧して圧接させても、凹溝内の冷媒通路が閉塞することなく、吸熱板に発熱源の熱を効率良く伝熱できると共に、吸熱板の凹溝と平行な流れの冷媒に効率良く伝熱できるため、安価で吸・放熱効率の高い冷却装置を構成できるという作用を有する。
【0035】
請求項14に記載の発明は、発熱源を有する電子機器において、前記発熱源と請求項11記載の冷却装置の吸熱部を接触するように配置し、放熱体を筐体の所定箇所に配置し、冷媒循環用のポンプを駆動する駆動源を有した電子機器としたものであり、薄型・軽量の放熱体を備えた冷却装置を用いることで、電子機器内部の発熱源の発熱に伴う性能低下を防ぎ、また、電子機器全体として薄型・軽量の電子機器を構成できるという作用を有する。
【0038】
請求項15に記載の発明は、請求項14記載の発明において、吸熱部および冷媒循環用のポンプと放熱体の間を接続する管状接続部材を、前記放熱体の袋体の一部を延長して形成し、この延長部分の所定箇所の冷媒通路内部に屈曲性を有する屈曲部材を挿入して構成された屈曲部を電子機器の可動部分に配置したものであり、電子機器の筐体が可動部を介して連結された複数部分で構成される場合、放熱部と、吸熱部およびポンプとをそれぞれ別の筐体に配置し、それらを接続する管状接続部の屈曲部を可動部に配置して、放熱部を発熱源から離間させることで放熱効果が高まると共に、管状接続部材が放熱体と一体で且つ屈曲部が可動部の動きをスムーズにし、また管状接続部材への繰り返し応力が低減されると共に、管内部が閉塞することがないため、安価で信頼性が高く、設計自由度の高い電子機器が構成できるという作用を有する。
【0039】
請求項16に記載の発明は、請求項14記載の発明において、少なくとも一つが請求項1記載の放熱体である複数の放熱体と吸熱部と冷媒循環用のポンプと管状接続部材からなる冷却装置の、冷媒の流れに従って高温側である放熱体を電子機器内の温度許容値の高い部分に配置し、低温側である放熱体を電子機器内の温度許容値の低い部分に配置したものであり、複数の放熱体によって、放熱効果が高まると共に、電子機器の限られたスペースの中で、放熱体の温度分布を有効に活かして高効率に放熱することができ、発熱源を有する電子機器を小型化、且つ高性能化できるという作用を有する。
【0040】
請求項17に記載の発明は、請求項14記載の発明において、液晶表示デバイスを備えた電子機器である場合に、低温側の放熱体を液晶表示デバイスの表示面の反対側に配置したものであり、液晶表示デバイスへの熱影響を抑えた小型、高性能な電子機器を実現できるという作用を有する。
【0041】
請求項18に記載の発明は、請求項14記載の発明において、複数の放熱体が請求項1記載の放熱体であり、相互の間の接続部分を袋体を延長して形成したものであり、管状接続部材が放熱体と一体となることで、部品点数が削減でき、接続箇所も少なくできるため、安価で信頼性が高いという作用を有する。
【0042】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0043】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による放熱体の斜視図、図2は同平面断面図、図3は図1のA-A線における拡大側面断面図である。
【0044】
同図において、11は高耐熱性で熱伝導性のよい可撓性シートであり、後述する複数の特性を持つ可撓性を有するシートを積層することにより構成され、この可撓性シート11により略四角形状で平面状の袋体12が形成されている。
【0045】
また、14は袋体12の外周部より内側に外周部と略平行な複数の仕切部13を設けて形成された冷媒通路であり、この冷媒通路14の最外周部は袋体12の外周部のほぼ全周に沿って設けられると共に、冷媒通路14の内周部は袋体12の外周部の一辺に沿ってつづら折り状になるように仕切部13により設けられている。
【0046】
そして、袋体12の外周部の少なくとも一箇所に、冷媒通路14の一端を設け、この冷媒通路14の一端に袋体12の平面状表面と平行な方向へ突出する冷媒入口15を備えると共に、袋体12の外周部の少なくとも一箇所に、冷媒通路14の他端を設け、この冷媒通路14の他端に袋体12の平面状表面と平行な方向へ突出する冷媒出口16を備えたことにより、放熱体17として構成したものである。
【0047】
次に、放熱体17の袋体12を形成する可撓性シート11は、複数の特性を持つ可撓性を有するシートがそれぞれ接着剤22により積層構造に形成されているものであり、図4の袋体12を形成する一方面の可撓性シート11Aを示す拡大断面図を用いてそれぞれのシートを説明する。
【0048】
18は袋体12の最内側面となる第1のシートで、熱可塑性樹脂材料からなり可撓性シート11を平面状の袋体12に形成する際に、放熱体17の外周部、仕切部13のそれぞれの面を加熱融着することで確実な接合をするものである。
【0049】
19は第1のシート18の上面に積層される第2のシートで、金属または無機酸化物の少なくとも一方からなる難気体透過性の材料を用いたものであり、袋体12に形成された冷媒通路14に冷媒を充填・流動させる際に、長時間使用して行く上で、冷媒の気化成分が外部に放出される事を防ぎ、冷媒の減少、配合成分比率の変化を防ぎ、信頼性の高い放熱体とするものである。
【0050】
20は第1のシート18の上面に積層される第3のシートで、袋体12に形成された冷媒通路14に冷媒を充填した際に、この冷媒に対して化学反応をしない材料であり、放熱体17内部の冷媒接触面の化学変化、変質を防ぐと共に、冷媒の化学変化、変質を防ぐ事で、信頼性の高い放熱体とするものである。
【0051】
21は第1のシート18の上面に積層され、袋体12の最外側面となる第4のシートで、弾性を有する材料としたものであり、放熱体17を製作したり、機器に組付ける際に、放熱体17の表面に外部から力が加わった場合に、外力を緩和し、キズや破損を緩和するものである。
【0052】
以上のような複数の特性を持つ可撓性を有するシートにより可撓性シート11は形成されるものであるが、それぞれのシートの積層の配列および有無についてはこれに限定するものではない。
【0053】
このように構成された放熱体17の動作を説明すると、放熱体17に形成された冷媒通路14に冷媒入口15を介して冷媒(図示せず)を充填し、放熱体17の外部で熱せられた冷媒を放熱体17の冷媒通路14を経由させるようにポンプ(図示せず)を用いて循環させることにより、放熱体17の全面を利用して熱の放熱を可能とするものである。
【0054】
このように本実施の形態によれば、この放熱体17に冷媒を冷媒入口15から冷媒出口16に流動させる事で、放熱体17の内部全体に万遍なく冷媒を流動させる事ができ、放熱体17の表面全体の均熱化を図り、放熱性能を高める事ができると共に、冷媒入口15および冷媒出口16を袋体12の平面状表面と平行な方向へ突出するように備えたことで、放熱体17を薄型の機器の小さい間隙部分に装着し易く、機器の薄型化が図れるものである。
【0055】
なお、前記実施の形態では袋体12を形成する可撓性シート11の仕切部13を、熱可塑性樹脂材料を使用した最内側面の第1のシート18を加熱融着して形成したが、仕切部の形成手段については、袋体12を形成する可撓性シート11の対向面を線状に接着剤(図示せず)を用いて接着させて形成してもよいものであり、仕切部の占める面積を少なくする事で、放熱体の平面状表面の中で冷媒通路の面積を大きくとることができ、放熱性能を高める事ができる。
【0056】
また、前記実施の形態では、袋体12に形成された冷媒通路14の内周部は図2に示すように袋体12の外周部の一辺に沿ってつづら折り状になるように仕切部13により設けられているが、冷媒通路14はこれに限定されるものではなく、図5に示すように袋体25の冷媒通路26の内周部を、略渦巻き状になるように仕切部27を設けることにより、冷媒通路26が袋体25の外周部の辺に対し偏りなく連続して形成されるため、平面状の袋体25の曲げに対する面強度の偏りが少なく、あらゆる方向の曲げに対しても冷媒通路26の閉塞が発生しにくく、取扱いが容易で、信頼性を高められるものである。
【0057】
さらに、袋体12に形成された冷媒通路14は、図6に示すように袋体28の冷媒通路29を広幅に形成し、その中に両端が仕切られない形で複数の並列な仕切部30を設けることにより、一本の冷媒通路29の管幅を小さく設定しても冷媒に対する流動抵抗を低く抑えることができて放熱効率を高くすることができると共に、複数の仕切部30で袋体28の面剛性を高くすることができて冷媒圧による袋体28の膨れを抑え、放熱体を所定の厚みで使用することができる。
【0058】
そして、前記実施の形態の袋体12を形成する可撓性シート11の外周部を、図7に示すように、袋体31の外周部の形状に沿った所定幅で折返し部32を設けることにより、外周部の曲げや引張りに対する強度が増すことで袋体31全体の強度が増し、袋体31の面剛性が高まり、変形しにくくなり、また、機器に組付ける際に、取扱い易い放熱体とする事ができるものである。
【0059】
なお、前記実施の形態の平面状の袋体12を形成する可撓性シート11を、図8に示すように袋体35を形成する一方面および他方面の可撓性シート36A、36Bのそれぞれの一層に可撓性の異なる材料を用いることにより、冷媒通路37に冷媒を注入あるいは流動させる事による内圧で冷媒通路37が膨らむ際に、放熱体38の可撓性シート36の可撓性の低い側の平面状表面の凹凸が少なくなり、この面を機器(図示せず)の装着面に接するように取り付けることにより、通常、軽金属材料で形成される機器の筐体などとの接触面積を大きくすることができ、放熱性能のより高い放熱体38を構成することもできる。
【0060】
そして、前記実施の形態の袋体12に複数の仕切部13を設けて形成された冷媒通路14を、図9に示すように平面状の袋体41となる一方面の可撓性シート42Aを外方に突出するようにトンネル状のエンボス加工を行ない、他方面の可撓性シート42Bと熱圧着または接着することにより冷媒通路43を形成したものとすると、他方面の可撓性シート42B側の表面の凹凸を小さくして、冷媒通路43を確保することができ、この面を機器(図示せず)の装着面に接するように取り付けることにより、機器との接触面積を一層確実に大きくすることができて、放熱性能の高い放熱体を構成することもできる。
【0061】
なお、前記実施の形態の袋体12に形成された冷媒通路14内に、図10および図11に示すように袋体45に形成された冷媒通路46の冷媒の流路を確保した上で複数のドット状の接着部47あるいは短冊状の仕切り部(図示せず)を設けることにより、袋体45の中の流路の幅を広くとり、全長を短くして、流路に冷媒を流す流動抵抗を小さくする場合に、冷媒の内圧で流路が厚み方向に大きく膨らむ事を複数のドット状の接着部47あるいは短冊状の仕切り部で防止することができ、厚みの薄い、流動抵抗の少ない放熱体を構成することもできる。
【0062】
また、前記実施の形態の袋体12に形成された冷媒通路14内に、図12(a)放熱体の折り曲げ前の状態、(b)放熱体の折り曲げ後の状態に示すように袋体49に形成された冷媒通路50内に冷媒の流路を確保した上で屈曲性を有する屈曲部材51(例えば、コイルばね、パイプ、溝のあるスペーサ)を設ける構成にすることにより、袋体49を機器内に折り曲げて装着する場合や、繰り返し折り曲げて使用する場合に、該当する部分に屈曲部材51を設けることで、流路の閉塞を防ぐことができる。
【0063】
なお、前記実施の形態の平面状の袋体12を、図13に示すように厚み方向に蛇腹状部53を形成したものとすると、蛇腹状部53の部分にファン(図示せず)により強制通風させることで、限られた体積で効率良く放熱ができるため、比較的容易に任意の形状の蛇腹形状が加工でき、機器の個々の形状に対応した、自由度の高い設計が可能となる。
【0064】
(実施の形態2)
図14は本発明の実施の形態2による放熱体を用いた冷却装置の外観斜視図である。
【0065】
同図に示すように、実施の形態1において説明した放熱体を冷却装置に搭載し、放熱体17と、この放熱体17の冷媒入口15に一端に接続された吸熱部62と、この吸熱部62の他端に一端が接続され、他端が前記放熱体17の冷媒出口16に接続された冷媒循環用のポンプ63とからなり、前記各部間を管状接続部材64で接続して全体が閉循環路となり、この閉循環路に冷媒(図示せず)が充填されたものである。
【0066】
このように本実施の形態によれば、放熱体17を熱源の位置に対して、制約無く機器の任意の場所に装着する事ができ、放熱体17の冷媒入口15および冷媒出口16が平面状表面と平行とすることで、放熱体17を機器の狭い部分に装着する事ができ、機器の薄型化が図れ、放熱体17の内部全体に万遍なく冷媒を流動させることで、放熱体17の表面全体の均熱化を図り、放熱性能の高い冷却装置とする事ができるものである。
【0067】
なお、前記実施の形態では、放熱体17と吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63とを管状接続部材64を用いて接続しているが、図15に示すように放熱体70と吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63とを接続する管状接続部材72を、放熱体70の袋体71の一部を延長して形成することにより、管状接続部材72が袋体71と一体で形成されているため部品点数が削減できると共に、部品どうしの接続箇所を少なくできることから安価で信頼性の高い冷却装置を構成することができるものである。
【0068】
また、前記図15で示すものでは、吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63の両方が、袋体71の一部を延長して形成された管状接続部材72によって放熱体70と接続されているが、吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63の少なくとも一方のみを管状接続部材72によって接続しても良いものである。
【0069】
さらに、前記実施の形態では、放熱体17と吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63とを管状接続部材64を用いて接続しているが、図16に示すように冷媒循環用のポンプ63を、放熱体74の外周部あるいは内側の一部(図示せず)の位置に、放熱用の冷媒通路75と接続して配設することにより、管状接続部材64を少なくとも1箇所省けて部品点数を削減できると共に、部品どうしの接続箇所を少なくできることから安価で信頼性の高い冷却装置を構成することができるものである。
【0070】
また、前記図16に示すものでは、放熱体74の外周部の冷媒通路75に冷媒循環用のポンプ63を接続する構成を示しているが、放熱体74の外周部あるいは内側の一部の位置に、吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63の少なくとも一方を接続しても良いものである。
【0071】
(実施の形態3)
図17は本発明の実施の形態3による放熱体を用いた冷却装置の外観斜視図であり、実施の形態2によるものに対して放熱体17が異なっている。
【0072】
すなわち、放熱体76の冷媒通路77の一部表面が発熱源となる第2の発熱体78と接触する第2の吸熱部79としたことにより、放熱体76の外部に設けた吸熱部62に加えて放熱体76の一部も第2の吸熱部79とすることによって、部品点数と接続箇所を少なくして吸熱部を複数箇所に構成でき、複数の発熱源となる発熱体5,78の冷却に対応する冷却装置を安価で信頼性高く構成できるものである。
【0073】
なお、前記実施の形態では、放熱体76の冷媒通路77の一部表面が発熱源となる第2の発熱体78と接触する第2の吸熱部79としているが、図18および図19に示すように放熱体81の冷媒通路82の一部表面を発熱源となる第2の発熱体78と接触する第2の吸熱部84とし、この第2の吸熱部84である箇所の冷媒通路82の内部に、冷媒の流れと平行な凹溝85Aを上面に備え、平坦な下面が発熱源となる第2の発熱体78側に位置する高熱伝導性固体材料製の吸熱板85を配設することにより、発熱源となる第2の発熱体78に対し放熱体81の一部を第2の吸熱部84とした箇所を上方から押圧して圧接させても、凹溝85A内の冷媒通路82が閉塞することなく、吸熱板85に発熱源となる第2の発熱体78の熱を効率良く伝熱できると共に、吸熱板85の凹溝85Aと平行な流れの冷媒に効率良く伝達できるため、安価で吸・放熱効率の高い冷却装置を構成できるものである。
【0074】
また、前記図18および図19に示すものでは、放熱体81の冷媒通路82の内部に吸熱板85を配設しているが、図20に示すように吸熱板87を放熱体88の冷媒通路89の外部に配設して、吸熱板87の平坦な下面を発熱源となる第2の発熱体78と接触させ、冷媒通路89の一部表面を吸熱板87の凹溝87A内に配設したことにより、発熱源となる第2の発熱体78に対し放熱体88の一部を第2の吸熱部90とし、発熱源となる第2の発熱体78に対し吸熱板87を上方から押圧して圧接させても、凹溝87A内の冷媒通路89が閉塞することなく、吸熱板87に発熱源となる第2の発熱体78の熱を効率良く伝熱でき、安価で吸・放熱効率の高い冷却装置を構成できるものである。
【0075】
なお、前記実施の形態では、吸熱部を複数箇所に構成することにより、複数の発熱源となる発熱体の冷却に対応する冷却装置としたものであるが、吸熱部は放熱体76,81,88に設けた第2の吸熱部79,84,90のみとしたものでも良いものである。
【0076】
(実施の形態4)
本発明の冷却装置を備えた電子機器について、従来の技術と同様にノートパソコンを例として図面を用いて説明する。
【0077】
なお、従来の技術の項で説明したノートパソコンの構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0078】
図21は本発明の実施の形態4によるキーボード入力部を省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図である。
【0079】
同図に示すように、実施の形態2または3において説明した放熱体を用いた冷却装置の吸熱部62は、ノートパソコンの本体1内部の発熱源となる発熱体5の近傍に配置され、放熱体17および冷媒循環用のポンプ63は本体1の筐体内部の所定箇所に配置されると共に、ポンプ63を駆動する駆動源(図示せず)が本体1に内蔵されている。
【0080】
このように本実施の形態によれば、薄型・軽量の放熱体17を備えた冷却装置を内蔵することにより、ノートパソコン内部の発熱源となる発熱体5の熱を高効率に放熱してノートパソコンの性能低下を防ぎ、また、ノートパソコン全体として薄型・軽量に構成できるものである。
【0081】
なお、前記実施の形態のノートパソコンに、図22に示すように放熱体17の袋体12の少なくとも一方の面を強制空冷する送風装置92を備えて内部の熱せられた空気を吸引し外部へ放出させることにより、放熱体17における放熱量が、送風装置92による風で増加し、発熱量の多い部品を搭載することが可能となり、結果的に電子機器の性能を高めることができるものである。
【0082】
さらに、前記実施の形態の放熱体17を、厚み方向に蛇腹状部(図示せず)を形成したものとすると、蛇腹状部の部分に送風装置92により強制通風させることで、限られた体積で効率良く放熱できるものである。
【0083】
(実施の形態5)
図23は本発明の実施の形態5によるキーボード入力部および液晶表示デバイスを省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図であり、実施の形態4によるものに対して放熱体17の配置が異なっている。
【0084】
すなわち、吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63と放熱体94の間を接続する管状接続部材を、放熱体94の袋体95の一部を延長して蛇腹状に形成して蛇腹状接続部96とし、この蛇腹状接続部96をノートパソコンの本体1とこの本体1の上面に表示部(図示せず)を備えた開閉蓋4との可動部分に配置したことにより、電子機器の筐体が可動部97を介して連結された複数部分で構成される場合、放熱部となる放熱体94と、吸熱部62およびポンプ63とそれぞれ別の筐体(開閉蓋4と本体1)に配置し、それらを接続する蛇腹状接続部96を可動部97に配置して、放熱体94を発熱源となる発熱体5から離間させることで放熱効果が高まると共に、管状接続部材が放熱体94と一体で且つ蛇腹形状が可動部97の動きをスムーズにし、また管状接続部材への繰り返し応力が低減されるため、安価で信頼性が高く、設計自由度の高い電子機器が構成できるものである。
【0085】
なお、前記実施の形態では、管状接続部材を蛇腹状接続部96としているが、図24および図25に示すように吸熱部62および冷媒循環用のポンプ63と放熱体99の間を接続する管状接続部材を、放熱体99の袋体100の一部を延長して形成し、この延長部分の所定箇所の冷媒通路内部に屈曲性を有する屈曲部材となる屈曲管101を挿入して構成された屈曲部102をノートパソコンの可動部分に配置したことにより、ノートパソコンの筐体が可動部97を介して連結された複数部分で構成される場合、放熱部となる放熱体99と、吸熱部62およびポンプ63とをそれぞれ別の筐体(開閉蓋4と本体1)に配置し、それらを接続する管状接続部の屈曲部102を可動部97に配置して、放熱体99を発熱源となる発熱体5から離間させることで放熱効果が高まると共に、管状接続部材が放熱体99と一体で且つ屈曲部102が可動部97の動きをスムーズにし、また管状接続部材への繰り返し応力が低減されると共に、屈曲部材となる屈曲管101内部が閉塞することがないため、安価で信頼性が高く、設計自由度の高い電子機器が構成できるものである。
【0086】
(実施の形態6)
図26は本発明の実施の形態6によるキーボード入力部および液晶表示デバイスを省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図であり、実施の形態4によるものに対して冷却装置が異なっている。
【0087】
すなわち、冷却装置に実施の形態1において説明した放熱体を複数個設け、冷媒の流れに従って高温側である放熱体105をノートパソコン内の温度許容値の高い部分となる本体1に配置し、低温側である放熱体106をノートパソコン内の温度許容値の低い部分となる開閉蓋4に装着された液晶表示デバイス(図示せず)の表示面の反対側に配置したことにより、これら複数の放熱体105,106によって、放熱効果が高まると共に、ノートパソコンの限られたスペースの中で、放熱体105,106の温度分布を有効に活かして高効率に放熱することができ、液晶表示デバイスへの熱影響を抑えられ、発熱源を有する電子機器を小型化、且つ高性能化できるものである。
【0088】
なお、前記実施の形態では、複数の放熱体105,106の間の接続部分を袋体を延長して形成することにより、管状接続部材が放熱体105,106と一体となることで、部品点数が削減でき、接続箇所が少なくできるため、安価で信頼性を高くできるものであるが、管状接続部材(図示せず)を用いて複数の放熱体105,106間を接続しても良いものである。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、この放熱体に冷媒を冷媒入口から冷媒出口に流動させる事で、放熱体の内部全体に万遍なく冷媒を流動させる事ができ、放熱体の表面全体の均熱化を図り、放熱性能を高める事ができると共に、冷媒入口、出口が平面状表面と平行とすることで、放熱体を薄型の機器の小さい間隙部分に装着し易く、機器の薄型化が図れるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による放熱体の斜視図
【図2】同平面断面図
【図3】図1のA−A線における拡大側面断面図
【図4】袋体を形成する一方面の可撓性シートを示す拡大側面断面図
【図5】他の冷媒通路を示す平面断面図
【図6】他の冷媒通路を示す平面断面図
【図7】他の放熱体を示す側面断面図
【図8】他の放熱体を示す側面断面図
【図9】他の放熱体を示す側面断面図
【図10】他の冷媒通路を示す平面断面図
【図11】同側面断面図
【図12】他の放熱体の折り曲げ状態を示す拡大側面断面図
【図13】他の放熱体を示す斜視図
【図14】本発明の実施の形態2による放熱体を用いた冷却装置の外観斜視図
【図15】他の冷却装置を示す外観斜視図
【図16】他の冷却装置を示す外観斜視図
【図17】本発明の実施の形態3による放熱体を用いた冷却装置の外観斜視図
【図18】他の冷却装置を示す外観斜視図
【図19】同要部拡大側面断面図
【図20】他の冷却装置を示す外観斜視図
【図21】本発明の実施の形態4によるキーボード入力部を省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図
【図22】他の放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図
【図23】本発明の実施の形態5によるキーボード入力部および液晶表示デバイスを省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図
【図24】他の放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図
【図25】同屈曲部材の折り曲げ状態を示す拡大側面断面図
【図26】本発明の実施の形態6によるキーボード入力部および液晶表示デバイスを省略して放熱体を用いた冷却装置を示すノートパソコンの外観斜視図
【図27】従来のキーボード入力部を省略して放熱体を示すノートパソコンの外観斜視図
【符号の説明】
1 ノートパソコンの本体
4 開閉蓋
5,78 発熱体
11,36 可撓性シート
11A,36A,42A 一方面の可撓性シート
11B,36B,42B 他方面の可撓性シート
12,25,28,31,35,41,45,49,71,95,100 袋体
13,27,30 仕切部
14,26,29,37,43,46,50,75,77,82,89 冷媒通路
15 冷媒入口
16 冷媒出口
17,38,70,74,76,81,88,94,99,105,106 放熱体
18 第1のシート
19 第2のシート
20 第3のシート
21 第4のシート
22 接着剤
47 ドット状の接着部
51 屈曲部材
53 蛇腹状部
62 吸熱部
63 ポンプ
64,72 管状接続部材
78 第2の発熱体
79,84,90 第2の吸熱部
85,87 吸熱板
85A,87A 凹溝
92 送風装置
96 蛇腹状接続部
97 可動部
101 屈曲管
102 屈曲部

Claims (18)

  1. 積層構造の可撓性シートにより平面状の袋体に形成され、
    この袋体に複数の仕切部を設けてつづら折り状または渦巻き状に形成された冷媒通路と、
    前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の一方と導通した冷媒入口と、
    前記袋体の平面状表面と平行な方向へ突出するように前記袋体の外周部に設けられるとともに前記冷媒通路の他方と導通した冷媒出口とを備えた放熱体。
  2. 可撓性シートが有する複数の層のうち一層を難気体透過性の材料とした請求項1記載の放熱体。
  3. 可撓性シートが有する複数の層のうち一層を冷媒に対する非化学反応性の材料とした請求項1記載の放熱体。
  4. 可撓性シートが有する複数の層のうち最内側面となる一層を熱可塑性樹脂材料とした請求項1記載の放熱体。
  5. 仕切部が、袋体を形成する可撓性シートの対向面を線状に接着させて形成された請求項1記載の放熱体。
  6. 可撓性シートが有する複数の層のうち一層を弾性を有する材料とした請求項1記載の放熱体。
  7. 袋体を形成する可撓性シートの外周部を、この外周部の形状に沿った所定幅で折返した請求項1記載の放熱体。
  8. 互いに対向する前記可撓性シートのそれぞれの一層を可撓性の異なる材料とした請求項1記載の放熱体。
  9. 袋体に形成された冷媒通路内に冷媒の流路を確保した上で複数のドット状の接着部あるいは短冊状の仕切り部を設けた請求項1記載の放熱体。
  10. 平面状の袋体を厚み方向に蛇腹状に形成した請求項1記載の放熱体。
  11. 請求項1記載の放熱体と、この放熱体の冷媒入口に一端が接続された吸熱部と、この吸熱部の他端に一端が接続され、他端が前記放熱体の冷媒出口に接続された冷媒循環用のポンプとからなり、前記各部間を管状接続部材で接続して全体が閉循環路となり、この閉循環路に冷媒が充填された冷却装置。
  12. 吸熱部および冷媒循環用のポンプの少なくとも一方を、放熱体の外周部あるいは内側の一部の位置に、放熱用の冷媒通路と接続して配設した請求項11記載の冷却装置。
  13. 放熱体の冷媒通路の一部表面が、発熱源と接触する第2の吸熱部であり、この第2の吸熱部である箇所の冷媒通路の内部に、冷媒の流れと平行な凹溝を上面に備え、平坦な下面が発熱源側に位置する吸熱板を配設した請求項11記載の冷却装置。
  14. 発熱源を有する電子機器において、前記発熱源と請求項11記載の冷却装置の吸熱部を接触するように配置し、放熱体を筐体の所定箇所に配置し、冷媒循環用のポンプを駆動する駆動源を有した電子機器。
  15. 吸熱部および冷媒循環用のポンプと放熱体の間を接続する管状接続部材を、前記放熱体の袋体の一部を延長して形成し、この延長部分の所定箇所の冷媒通路内部に屈曲性を有する屈曲部材を挿入して構成された屈曲部を電子機器の可動部分に配置した請求項14記載の電子機器。
  16. 少なくとも一つが請求項1記載の放熱体である複数の放熱体と吸熱部と冷媒循環用のポンプと管状接続部材からなる冷却装置の、冷媒の流れに従って高温側である放熱体を電子機器内の温度許容値の高い部分に配置し、低温側である放熱体を電子機器内の温度許容値の低い部分に配置した請求項14記載の電子機器。
  17. 液晶表示デバイスを備えた電子機器である場合に、低温側の放熱体を液晶表示デバイスの表示面の反対側に配置した請求項14記載の電子機器。
  18. 複数の放熱体が請求項1記載の放熱体であり、相互の間の接続部分を袋体を延長して形成した請求項14記載の電子機器。
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