JP4053435B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関し、特に絶縁層で絶縁分離されたSOI(Silicon On Insulator)基板にMISトランジスタを形成した半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の高速化、高密度化および低消費電力化の要望に伴い、絶縁層上に設けたシリコンからなる半導体層に半導体素子を形成する、いわゆるSOI基板にMISトランジスタ(以下、「SOI型MISトランジスタ」と称す)を形成した半導体装置の開発が進められている。このSOI型MISトランジスタは、素子間を絶縁分離することによって、トランジスタ底面となる基板側をも含めた完全絶縁分離が可能となるため、リーク電流の低減、電流駆動能力の向上および短チャネル効果の抑制などを図ることができる。このため、今後クォータミクロンオーダの微細なメモリデバイスやロジック回路の基本トランジスタ構造として期待されている。
【0003】
しかしながら、一般的なSOI型MISトランジスタでは、ソース・ドレイン拡散層および素子分離絶縁膜で囲まれたチャネル領域(以下、「ボディ領域」とも称す)は外部から電位を与えずフローティングな状態となるため、ホットキャリア効果により発生した多数キャリアがボディに蓄積することによる基板浮遊効果が生じる。これにより、トランジスタ特性が変動してしまうという課題がある。例えば、ドレイン電流−ゲート電圧(ID−VG 特性に見られる急峻な電流の立ち上がり、ID−VD特性に見られるキンク現象、ソース/ドレイン耐圧の低下、ID−VG特性に見られるラッチ現象等が生じ、SOI型MISトランジスタの特性が劣化する。このような特性の劣化は、基板が浮遊状態になっていることによるものであり、寄生バイポーラ効果と呼ばれる。
【0004】
この基板浮遊状態による寄生バイポーラ効果を防止する方法として、ボディコンタクト領域に電極を形成しボディの電位を固定することができるSOI型MISトランジスタ(以下、「ボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタ」と称す)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
以下、従来のボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置について説明する。図4は、従来のボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタの一例であり、(a)は平面図、(b)は同図(a)のX−X断面図である。
【0006】
図4に示すように、ボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタは、半導体基板からなる支持基板51と、支持基板51上に形成されたシリコン酸化膜からなる絶縁層52と、絶縁層52上に形成されたシリコンからなる半導体層53とで構成されたSOI基板50を用いて形成されており、支持基板51と半導体層53とが絶縁層52により互いに電気的に絶縁分離されている。
【0007】
そして、素子分離絶縁膜54に取り囲まれた半導体層53の領域には、n型の高濃度ソース・ドレイン拡散層55と、高濃度ソース・ドレイン拡散層55に挟まれたp型のチャネル領域56と、チャネル領域56に接続されたp型のボディ引き出し領域57と、ボディ引き出し領域57に接続されたp型の高濃度ボディコンタクト領域58とが形成されている。
【0008】
また、ゲート電極59は、ボディ引き出し領域57、チャネル領域56および素子分離絶縁膜54の上部に跨ってゲート絶縁膜60を介して形成されており、ボディ引き出し領域57の上部に位置する第1ゲート電極部59aと、チャネル領域56の上部に位置する第2ゲート電極部59bと、素子分離絶縁膜54の上部に位置する第3ゲート電極59cとで構成されている。第1ゲート電極部59aと第2ゲート電極部59bの接続箇所59abはテーパー形状を有しており、第2ゲート電極部59bと第3ゲート電極部59cの接続箇所59bcは直角形状を有している。
【0009】
ここで、ボディ引き出し領域57の上に第1ゲート電極部59aが設けられているのは、ソース・ドレインのn領域(55)とボディコンタクトのPおよびP領域(58)を分離するためである。現状では、サリサイドプロセスのため、n−p分離ができない。
【0010】
また、従来、第1ゲート電極部59aと第2ゲート電極部59bの接続箇所59abをテーパー形状にしていたのは、以下の2つの理由からである。
【0011】
a)ゲート酸化膜の問題:直角形状であると、ゲートエッチ時にイオンアタックが集中し、ゲート酸化膜の初期特性または信頼性が悪くなる懸念があった。
【0012】
b)トランジスタの駆動力に伴う問題:第1ゲート電極部59aと第2ゲート電極部59bの接続箇所59ab、第2ゲート電極部59bと第3ゲート電極部59cの接続箇所59bcの両方が直角形状の場合、実効的なゲート幅Wが小さくなり、レイアウト面積が大きくなる。
【0013】
そして、ゲート電極59の側壁には側壁絶縁膜61が形成されており、ゲート電極59が形成された基板上には層間絶縁膜62が形成されている。
【0014】
また、素子分離絶縁膜54上に位置するゲート電極59の第3ゲート電極部59cは、層間絶縁膜62に設けられたコンタクト63aを介して配線64aに接続されており、高濃度ボディコンタクト領域58は、コンタクト63bを介して配線64bに接続されている。さらに、高濃度ソース・ドレイン拡散層55上にもコンタクト63cが設けられており、それぞれ配線に接続されている。なお、図4(a)では、配線64a、64bは図示しておらず省略している。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−298195号公報(第3−6頁、図1)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置では、下記のような問題がある。
【0017】
図4(a)に示すような従来の構造では、第1ゲート電極部59aと第2ゲート電極部59bの接続箇所59abはテーパー形状を有しており、第2ゲート電極部59bと第3ゲート電極部59cの接続箇所59bcは直角形状を有している。この構成では、第2ゲート電極部59bと活性領域(半導体層53)とオーバーラップ領域が実効的なチャネル領域となる。そのため、活性領域に対してゲート電極59がゲート幅方向にアライメントずれを起こした場合、ゲート幅方向における第2ゲート電極部59bと活性領域とのオーバーラップ幅、すなわち実効的なチャネル幅が変化する(ばらつく)ため、ドレイン電流の変化量(ばらつき)が大きくなるという課題がある。
【0018】
本発明は、基板浮遊効果による寄生バイポーラ効果を防止し、かつ、アライメントずれに伴うドレイン電流の変化量の低減を行い、設計精度の良いボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体装置は、支持基板と支持基板上に形成された絶縁層と絶縁層上に形成された半導体層とで構成されたSOI基板に形成されたMISトランジスタを有するもので、MISトランジスタは、半導体層の素子分離領域に設けられて絶縁層に達する素子分離絶縁膜と、素子分離絶縁膜に取り囲まれた半導体層領域と、半導体層領域および前記素子分離絶縁膜の上部に形成されたゲート電極とを備えている。
【0020】
半導体層領域には、第1導電型のソース・ドレイン領域と、ソース・ドレイン領域に挟まれた第2導電型のチャネル領域と、チャネル領域のゲート幅方向の一端部に接続された第2導電型のボディ引き出し領域と、ボディ引き出し領域に接続された第2導電型のボディコンタクト領域とが形成されている。
【0021】
ゲート電極は、ボディ引き出し領域の上部に位置する第1ゲート電極部と、チャネル領域の上部に位置する第2ゲート電極部と、素子分離絶縁膜におけるチャネル領域のゲート幅方向の他端部に隣接した領域の上部に位置する第3ゲート電極部と、ボディ引き出し領域とチャネル領域との境界線上を含み、ボディ引き出し領域の上部からチャネル領域の上部に跨るように位置する、第1ゲート電極部と第2ゲート電極部との接続箇所と、チャネル領域と素子分離膜との境界線上を含み、チャネル領域の上部から素子分離膜の上部に跨るように位置する、第2ゲート電極部と第3ゲート電極部との接続箇所とからなる。
【0022】
そして、第2ゲート電極部のゲート幅方向の寸法は、チャネル領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されており、かつ第1ゲート電極および第3ゲート電極のゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極のゲート長方向の寸法より大きく形成されている。また、第1ゲート電極部と第2ゲート電極部との接続箇所および第2ゲート電極部と第3ゲート電極部との接続箇所はテーパー形状を有し、テーパー形状の接続箇所が半導体層領域と素子分離絶縁膜との境界線上に位置する。
【0023】
この構成によれば、第2ゲート電極部のゲート幅方向の寸法は、チャネル領域のゲート幅方向の寸法、つまり活性領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されているため、ゲート電極のチャネル幅方向におけるアライメントずれによる実効的なチャネル幅の変化量(ばらつき)の低減を図ることができ、安定した高い設計精度のトランジスタ特性を有する半導体装置を得ることができる。
【0024】
本発明の請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極部のゲート長方向の寸法よりも小さくしている。
【0025】
この構成によれば、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、チャネル領域のゲート長方向の寸法に比べて小さくなっているため、不要なドレイン電流がボディ引き出し領域を流れるのを防止することができる。
【0026】
本発明の請求項3記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法が、第2ゲート電極部のゲート長方向の寸法よりも小さく、ソース領域よりドレイン領域に近い位置でチャネル領域に接続されている。
【0027】
この構成によれば、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、チャネル領域のゲート長方向の寸法に比べて小さくなっているため、不要なドレイン電流がボディ引き出し領域を流れるのを防止することができ、かつ、基板浮遊効果防止能力を損なうことなく、従来の半導体装置に比べてレイアウト面積の小さい、より高集積化に適した半導体装置を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置について説明する。
【0029】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置の一例であり、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【0030】
図1に示すように、第1の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタは、半導体基板からなる支持基板1と、支持基板1上に形成されたシリコン酸化膜からなる絶縁層2と、絶縁層2上に形成されたシリコンからなる半導体層3とで構成されたSOI基板100を用いて形成されており、支持基板1と半導体層3とが絶縁層2により互いに電気的に絶縁分離されている。
【0031】
そして、素子分離絶縁膜4に取り囲まれた半導体層3の領域には、n型(第1導電型)の高濃度ソース・ドレイン拡散層5と、高濃度ソース・ドレイン拡散層5に挟まれたp型(第2導電型)のチャネル領域6と、チャネル領域6のゲート幅方向の一端部に一端部が接続(連結)されたp型のボディ引き出し領域7と、ボディ引き出し領域7の他端部に接続(連結)されたp型の高濃度ボディコンタクト領域8とが形成されている。
【0032】
また、ゲート電極9は、ボディ引き出し領域7の上部に位置する第1ゲート電極部9aと、チャネル領域6の上部に位置する第2ゲート電極部9bと、素子分離絶縁膜4におけるチャネル領域6のゲート幅方向の他端部に隣接した領域の上部に位置する第3ゲート電極9cとで構成されている。
【0033】
そして、チャネル領域6上およびボディ引き出し領域7上には、第1ゲート電極部9aおよび第2ゲート電極部9bとの間に、所定の膜厚を有するシリコン酸化膜あるいはシリコン酸窒化膜などからなるゲート絶縁膜10が形成されている。
【0034】
また、図1(a)に示すように、第2ゲート電極部9bのゲート幅方向の寸法は、チャネル領域6のゲート幅方向の寸法、つまり、活性領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されている。かつ第1ゲート電極9aおよび第3ゲート電極9cのゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極9bのゲート長方向の寸法より大きく形成されている。
【0035】
また、図1(a)に示すように、第1ゲート電極部9aと第2ゲート電極部9bの接続箇所9abおよび第2ゲート電極部9bと第3ゲート電極部9cの接続箇所9bcは、それぞれテーパー形状を有している。テーパー形状の接続箇所9ab,9bcが各々素子分離絶縁膜4に取り囲まれた半導体層3の領域(活性領域)と素子分離絶縁膜4との境界線上に位置する。
【0036】
しかも、接続箇所9abの形状と接続箇所9bcの形状は、第2ゲート電極部9bを挟んで対称になるように構成されている。
【0037】
そして、ゲート電極9の側壁には側壁絶縁膜11が形成されており、ゲート電極9が形成された基板上には層間絶縁膜12が形成されている。ただし、図1(a)では、側壁絶縁膜11の図示を省略してある。
【0038】
また、素子分離絶縁膜4上に位置するゲート電極9の第3ゲート電極部9cは、層間絶縁膜12に設けられたコンタクト13aを介して配線14aに接続されており、高濃度ボディコンタクト領域8は、コンタクト13bを介して配線14bに接続されている。さらに、高濃度ソース・ドレイン拡散層5上にもコンタクト13cが設けられており、それぞれ配線(図示せず)に接続されている。なお、図1(a)では、配線14a,14bの図示を省略している。
【0039】
図2は、ゲート電極のアライメントずれ幅と実効チャネル幅の変化量を示す特性図である。同図の破線は従来構造(a)の特性を示し、同図の実線は本発明構造(b)の特性を示す。
【0040】
図2に示すように、ゲート電極がチャネル幅方向に±0.08μmずれると、従来構造(a)の場合、実効的なチャネル幅が約36nm変化するのに対し、本発明構造(b)によれば、約20nmの変化におさまることがわかる。この結果、本発明構造(b)であれば、従来構造(a)に比べて、実効的なチャネル幅の変化量(ばらつき)を45%程度改善することができる。
【0041】
上記のように、本発明の第1の実施の形態の半導体装置によれば、第1ゲート電極部9aと第2ゲート電極部9bの接続箇所9abおよび第2ゲート電極部9bと第3ゲート電極部9cの接続箇所9bcはそれぞれテーパー形状を有しており、第2ゲート電極部9bのゲート幅方向の寸法は、活性領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されることで、接続箇所9ab,9bcが半導体層領域と素子分離絶縁膜4との境界線上に位置する。これにより、ゲート電極のチャネル幅方向におけるアライメントずれによる実効的なチャネル幅の変化量(ばらつき)の低減を図ることができ、安定したトランジスタ特性を有する半導体装置を得ることができる。
【0042】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置について説明する。
【0043】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置の一例であり、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【0044】
このSOI型MISトランジスタは、第1の実施の形態におけるSOI型MISトランジスタに比べ、ゲート電極9のゲート長方向の寸法が全体的に大きく、かつ、チャネル領域6のゲート長方向の寸法が大きい構成を有している。
【0045】
図3に示すように、第2の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタは、半導体基板からなる支持基板1と、支持基板1上に形成されたシリコン酸化膜からなる絶縁層2と、絶縁層2上に形成されたシリコンからなる半導体層3とで構成されたSOI基板100を用いて形成されており、支持基板1と半導体層3とが絶縁層2により互いに電気的に絶縁分離されている。
【0046】
そして、素子分離絶縁膜4に取り囲まれた半導体層3の領域には、n型(第1導電型)の高濃度ソース・ドレイン拡散層5と、高濃度ソース・ドレイン拡散層5に挟まれたp型(第2導電型)のチャネル領域6と、チャネル領域6のゲート幅方向の一端部に一端部が接続(連結)されたp型のボディ引き出し領域7と、ボディ引き出し領域7の他端部(連結)に接続されたp型の高濃度ボディコンタクト領域8とが形成されている。
【0047】
また、ゲート電極9は、ボディ引き出し領域7の上部に位置する第1ゲート電極部9aと、チャネル領域6の上部に位置する第2ゲート電極部9bと、素子分離絶縁膜4におけるチャネル領域6のゲート幅方向の他端部に隣接した領域の上部に位置する第3ゲート電極9cとで構成されている。
【0048】
そして、チャネル領域6上およびボディ引き出し領域7上には、第1ゲート電極部9aおよび第2ゲート電極部9bとの間に、所定の膜厚を有するシリコン酸化膜あるいはシリコン酸窒化膜などからなるゲート絶縁膜10が形成されている。
【0049】
また、図3(a)に示すように、第2ゲート電極部9bのゲート幅方向の寸法は、チャネル領域6のゲート幅方向の寸法、つまり、活性領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されている。かつ第1ゲート電極9aおよび第3ゲート電極9cのゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極9bのゲート長方向の寸法より大きく形成されている。
【0050】
また、図3(a)に示すように、第1ゲート電極部9aと第2ゲート電極部9bの接続箇所9abおよび第2ゲート電極部9bと第3ゲート電極部9cの接続箇所9bcは、それぞれテーパー形状を有している。テーパー形状の接続箇所9ab,9bcが各々素子分離絶縁膜4に取り囲まれた半導体層3の領域と素子分離絶縁膜4との境界線上に位置する。
【0051】
しかも、接続箇所9abの形状と接続箇所bcの形状は、第2ゲート電極部9bを挟んで対称になるように構成されている。
【0052】
さらに、ボディ引き出し領域7のゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極部9bのゲート長方向の寸法よりも小さく、ソース領域5bよりドレイン領域5aに近い位置でチャネル領域6に接続されている。このとき、基板浮遊効果は、ドレイン領域と基板の容量結合とドレイン電流によるインパクトイオン化電流が主たる原因であり、ボディ引き出し領域7(チャネル引き出し領域)が小さくてもドレイン領域5a側に近いことにより、基板浮遊効果を効果的に抑制することができる。
【0053】
そして、ゲート電極9の側壁には側壁絶縁膜11が形成されており、ゲート電極9が形成された基板上には層間絶縁膜12が形成されている。ただし、図3(a)では、側壁絶縁膜11の図示を省略してある。
【0054】
また、素子分離絶縁膜4上に位置するゲート電極9の第3ゲート電極部9cは、層間絶縁膜12に設けられたコンタクト13aを介して配線14aに接続されており、高濃度ボディコンタクト領域8は、コンタクト13bを介して配線14bに接続されている。さらに、高濃度ソース・ドレイン拡散層5上にもコンタクト13cが設けられており、それぞれ配線(図示せず)に接続されている。なお、図3(a)では、配線14a、14bの図示を省略している。
【0055】
以上のように、本発明の第2の実施の形態の半導体装置によれば、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができ、活性領域(チャネル領域)とゲート電極のアライメントずれに対して、実効チャネル幅の変化(ばらつき)の小さい高精度の半導体装置が得られる。
【0056】
しかも、ボディ引き出し領域7のゲート長方向の寸法は、チャネル領域6のゲート長方向の寸法に比べて小さくなっているため、不要なドレイン電流がボディ引き出し領域7を流れるのを防止することができ、かつ、基板浮遊効果防止能力を損なうことなく、従来の半導体装置に比べてレイアウト面積の小さいより高集積化に適した半導体装置を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1記載の半導体装置によれば、第2ゲート電極部のゲート幅方向の寸法が、活性領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されており、かつ、第1ゲート電極部と第2ゲート電極部との接続箇所および第2ゲート電極部と第3ゲート電極部との接続箇所がそれぞれテーパー形状になっており、テーパー形状の接続箇所が半導体層領域と素子分離絶縁膜との境界線上に位置するため、チャネル領域(活性領域)とゲート電極とのゲート幅方向におけるアライメントずれによるドレイン電流の変化量(ばらつき)を低減することができ、高い設計精度の半導体装置を得ることができる。
【0058】
本発明の請求項2記載の半導体装置によれば、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、チャネル領域のゲート長方向の寸法に比べて小さくなっているため、不要なドレイン電流がボディ引き出し領域を流れるのを防止することができる。
【0059】
また、本発明の請求項3記載の半導体装置によれば、ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、チャネル領域のゲート長方向の寸法に比べて小さくなっているため、不要なドレイン電流がボディ引き出し領域を流れるのを防止することができ、かつ、基板浮遊効果防止能力を損なうことなく、従来の半導体装置に比べてレイアウト面積の小さい、より高集積化に適した半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置の一例を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【図2】ゲート電極のアライメントずれ幅と実効チャネル幅の変化量を示す特性図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態に係るボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置の一例を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【図4】(a)は従来のボディコンタクト付きSOI型MISトランジスタを有する半導体装置の一例を示す平面図、(b)は同図(a)のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 支持基板
2 絶縁層
3 半導体層
4 素子分離絶縁膜
5 高濃度ソース・ドレイン拡散層
5a ドレイン領域
5b ソース領域
6 チャネル領域
7 ボディ引き出し領域
8 高濃度ボディコンタクト領域
9 ゲート電極
9ab 接続箇所
9bc 接続箇所
10 ゲート絶縁膜
11 側壁絶縁膜
12 層間絶縁膜
13a,13b,13c コンタクト
100 SOI基板

Claims (3)

  1. 支持基板と前記支持基板上に形成された絶縁層と前記絶縁層上に形成された半導体層とで構成されたSOI基板に形成されたMISトランジスタを有する半導体装置であって、
    前記MISトランジスタは、前記半導体層の素子分離領域に設けられて前記絶縁層に達する素子分離絶縁膜と、前記素子分離絶縁膜に取り囲まれた半導体層領域と、前記半導体層領域および前記素子分離絶縁膜の上部に形成されたゲート電極とを備え、
    前記半導体層領域には、第1導電型のソース・ドレイン領域と、前記ソース・ドレイン領域に挟まれた第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域のゲート幅方向の一端部に接続された第2導電型のボディ引き出し領域と、前記ボディ引き出し領域に接続された第2導電型のボディコンタクト領域とが形成され、
    前記ゲート電極は、前記ボディ引き出し領域の上部に位置する第1ゲート電極部と、前記チャネル領域の上部に位置する第2ゲート電極部と、前記素子分離絶縁膜における前記チャネル領域のゲート幅方向の他端部に隣接した領域の上部に位置する第3ゲート電極部と、前記ボディ引き出し領域と前記チャネル領域との境界線上を含み、前記ボディ引き出し領域の上部から前記チャネル領域の上部に跨るように位置する、前記第1ゲート電極部と前記第2ゲート電極部との接続箇所と、前記チャネル領域と前記素子分離膜との境界線上を含み、前記チャネル領域の上部から前記素子分離膜の上部に跨るように位置する、前記第2ゲート電極部と前記第3ゲート電極部との接続箇所とからなり、
    前記第2ゲート電極部のゲート幅方向の寸法は、前記チャネル領域のゲート幅方向の寸法よりも小さく形成されており、
    かつ前記第1ゲート電極および前記第3ゲート電極のゲート長方向の寸法は、前記第2ゲート電極のゲート長方向の寸法より大きく形成されており、
    前記第1ゲート電極部と前記第2ゲート電極部との接続箇所および前記第2ゲート電極部と前記第3ゲート電極部との接続箇所はテーパー形状を有し、
    前記テーパー形状の接続箇所が前記半導体層領域と前記素子分離絶縁膜との境界線上に位置することを特徴とする半導体装置。
  2. ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法は、第2ゲート電極部のゲート長方向の寸法よりも小さくしていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. ボディ引き出し領域のゲート長方向の寸法が、第2ゲート電極部のゲート長方向の寸法よりも小さく、ソース領域よりドレイン領域に近い位置でチャネル領域に接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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