JP4053205B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮像面上の像ブレ量に対応する駆動量に基づいて像ブレ補正手段を駆動して、像ブレを補正しつつ露光をおこなう撮像装置に関し、特に、精度良くかつ効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀塩カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置においては、装置の振れに起因する像ブレを防止するための技術として、像ブレ補正技術が知られている。
【0003】
この像ブレ補正技術は一般に、装置の振れを角速度センサや加速度センサ、受光・発光素子などによって検出し、この検出結果に基づいて、補正レンズ系の移動や可変頂角プリズムの駆動、反射板の駆動などによって像ブレを補正する技術である。
【0004】
また、この像ブレ補正技術は一般に、比較的大きな電力を消費するので、電池やバッテリーパックなどの限られた電源による出来る限り長時間の撮像を可能とするために、装置の振れに応じて像ブレ補正を不作動にすることによって電力消費を低減する技術が知られている。
【0005】
たとえば、角速度センサなどによって検出された装置の振れが所定のレベルよりも小さいか否かを判断し、小さいと判断した際には像ブレ補正を不作動にする技術がある。この技術によれば、撮像装置を三脚に固定したり、テーブルなどに置いて撮像する場合には、像ブレもほとんど生じないものと考えられるため、像ブレ補正を不作動にして露光をおこなうことによって、消費電力を低減することができる。
【0006】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、あくまでも装置の振れが所定のレベルよりも小さいか否かの判断に基づいて像ブレ補正を不作動にするものであり、装置の振れに起因する撮像面上の像ブレ量に基づいて判断するものではないので、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図る程度に限界がある。
【0007】
すなわち、この従来技術は、焦点距離を考慮した像ブレ量ではなく、焦点距離に影響されない装置の振れに基づいて判断するものである。このため、ズームレンズを用いて焦点距離を変化させて、テレ側またはワイド側で撮像をおこなう場合、同一振れ量に対してワイド側よりも像ブレが大きくなるテレ側においては、適切な判断がおこなわれないため、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができないという問題点があった。
【0008】
また、上記の従来技術は、あくまでも装置の振れが所定のレベルよりも小さいか否かの判断に基づいて像ブレ補正を不作動にするものであり、装置の振れが所定レベルよりも大きいか否かまで判断するものではないので、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図る程度に限界がある。
【0009】
すなわち、この従来技術は、撮像装置を三脚に固定したり、テーブルなどに置いて撮像する状況を想定し、装置の振れが小さくて像ブレの補正が不要な場合に、像ブレ補正を不作動にするものである。このため、装置の振れが大き過ぎて像ブレの補正が原理的に不可能な場合でも像ブレ補正の動作をおこなうため、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができないという問題点があった。
【0010】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するため、精度良くかつ効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る撮像装置は、撮像面上の像ブレ量に対応する駆動量に基づいて像ブレ補正手段を駆動して、像ブレを補正しつつ露光をおこなう撮像装置において、前記撮像面上の像ブレ量に基づいて前記像ブレ補正手段の駆動量を算出する駆動量算出手段と、前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいか否かを判定する第1の判定手段と、前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段によって前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記下限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御し、前記第2の判定手段によって前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記上限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明によれば、撮像面上の像ブレ量に対応する駆動量に基づいて像ブレ補正手段を駆動して、像ブレを補正しつつ露光をおこなう撮像装置において、駆動量算出手段が前記撮像面上の像ブレ量に基づいて前記像ブレ補正手段の駆動量を算出し、第1の判定手段が前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいか否かを判定し、第2の判定手段が前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいか否かを判定し、制御手段が、前記第1の判定手段によって前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記下限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御し、前記第2の判定手段によって前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記上限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうよう構成したので、レンズなどの光学系に依存せず、また、装置のノイズの影響を抑え、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。また、装置の破損や故障を防止しつつ、電源のON/OFF動作の連続を回避し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費を低減することができる。
【0019】
また、請求項の発明に係る撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1の判定手段は、前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さい状態を所定時間継続するか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きい状態を所定時間継続するか否かを判定することを特徴とする。
【0020】
この請求項の発明によれば、前記第1の判定手段は、前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さい状態を所定時間継続するか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きい状態を所定時間継続するか否かを判定するよう構成したので、撮影に影響しない短時間の像ブレを無視し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。
【0021】
また、請求項の発明に係る撮像装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記像ブレ補正手段の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、前記駆動量算出手段は、当該位置検出手段によって検出された前記像ブレ補正手段の位置に基づいて当該像ブレ補正手段の駆動量を算出することを特徴とする。
【0022】
この請求項の発明によれば、位置検出手段は前記像ブレ補正手段の位置を検出し、前記駆動量算出手段は、当該位置検出手段によって検出された前記像ブレ補正手段の位置に基づいて当該像ブレ補正手段の駆動量を算出するよう構成したので、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る撮像装置の好適な実施の形態を、(実施の形態1)、(実施の形態2)、(実施の形態3)、(実施の形態4)、(実施の形態5)の順に詳細に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、判定部によって算出駆動量が所定の範囲内にないと判定された場合に、像ブレ補正部の駆動を停止して露光をおこなうように制御する撮像装置について説明する。まず、本実施の形態1に係る撮像装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、本実施の形態1に係る撮像装置は、レンズ部1およびカメラ本体2によって構成され、このレンズ部1には、固定レンズ3と、シャッタ4と、フォーカスレンズ5とが設けられている。また、カメラ本体2は、トリガー装置6と、シャッタ制御部7と、フォーカスレンズアクチュエータ8,フォーカスレンズ位置検出部9と、撮像素子10と、手ブレ量検出部11と、像ブレ量演算部12と、駆動量算出部13と、判定部14と、像ブレ補正部15と、駆動部16と、記録部17と、レベル調整部18と、I/F部19と、制御部20とを備えて構成される。
【0026】
図1において、固定レンズ3は、被写体像を撮像素子10上に結像するためのレンズであり、シャッタ4は、その開閉によって撮像時の露出をおこなうものであり、フォーカスレンズ5は、被写体像の光量を制限するレンズである。
【0027】
トリガー装置6は、シャッタ制御部7を制御する信号を生成する装置であり、シャッタ制御部7は、制御部20から入力される信号に基づいてシャッタ4を開閉して露光をおこなう処理部である。フォーカスレンズアクチュエータ8は、制御部20から入力される信号に基づいてフォーカスレンズ5を駆動する処理部であり、フォーカスレンズ位置検出部9は、フォーカスレンズ5の位置を検出する検出部であり、撮像素子10は、レンズ部1を通過する被写体像を電気信号に変換して画像データとして出力する回路である。
【0028】
手ブレ量検出部11は、撮像装置の振れ(手ブレ)を検出する検出部であり、具体的には、手ブレによる物理量を検出することができるジャイロや加速度センサなどが用いられる。ジャイロを用いれば、角速度の検出ができるので、この加速度を積分することによって、手ブレによる回転中心の回転角度を求めることができる。
【0029】
また、一対の加速度センサを用いれば、加速度を検出することによって、手ブレによる回転中心の回転角度を求めることができる。さらに、複数対の加速度センサを用いれば、複数軸周りの回転角速度を検出できるので、この回転角速度を2回積分することによって、手ブレによる回転中心の回転角度を求めることができる。なお、この手ブレ量検出部11によって検出された回転角度は、増幅、フィルタリング、A/D変換などの処理がおこなわれた後、像ブレ量演算部12へ出力される。
【0030】
像ブレ量演算部12は、手ブレ量検出部11から入力される回転角度およびカメラの焦点距離に基づいて撮像面上の像ブレ量を演算する演算部である。駆動量算出部13は、像ブレ量演算部12から入力される像ブレ量に基づいて像ブレ補正部15の駆動量を算出する算出部である。ここで像ブレ補正部15の駆動量とは、露光時の像ブレ量を最小限とするのに要求される像ブレ補正部15の駆動量であり、具体的には、以下に示す式によって算出される。
【0031】
V=A×X
(ただし、V:像ブレ補正部15の駆動量、A:比例定数、X:像ブレ量演算部12から入力される像ブレ量)
なお、像ブレ補正部15の駆動量V(以下、「算出駆動量V」という。)は、撮像装置における光学系の焦点距離などの諸定数や手ブレ量検出部11の設置位置などを考慮して算出されるべきものであるので、比例定数Aは、これらのパラメータを全て含んだものである。
【0032】
判定部14は、駆動量算出部13から入力される算出駆動量Vが所定の下限駆動量Vaよりも小さいか否か(第1条件)および/または駆動量算出部13から入力される算出駆動量Vが所定の上限駆動量Vbよりも大きいか否か(第2条件)を判定し、この判定結果と算出駆動量Vを制御部20に出力する処理部である。ここで下限駆動量Vaとは、これ以下の算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動したとしても像ブレ補正にあまり効果がないと判断できる限界量であり、撮像装置を三脚に固定して撮像する場合や静止画像を撮像する場合など、像ブレもほとんど生じていない状況を想定したものである。
【0033】
また、上限駆動量Vbとは、これ以上の算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動したとしても像ブレの補正が原理的に不可能であると判断できる限界量であり、揺れの激しい車中で撮像する場合など、大きくて補正不可能な像ブレが生じている状況を想定したものである。具体的には、像ブレ補正部15のハード的な最大定格入力量もしくはこれに相当する入力量(この入力が継続的におこなわれた場合に、像ブレ補正部15の機能を喪失もしくは低下させてしまうおそれのある入力量)を考慮して定められる。
【0034】
像ブレ補正部15は、露光時の像ブレ量が最小限となるように像ブレを補正する処理部であり、駆動部16は、制御部20から入力される駆動信号(駆動量)に基づいて像ブレ補正部15を駆動する処理部である。図2は、図1に示した像ブレ補正部15および駆動部16の構成例を示す構成図である。
【0035】
ここで、図2(a)に示す構成図は、像ブレ補正部15に相当するぶれ補正レンズ31を駆動部16に相当するリニアアクチュエータ32(たとえば、ボイスコイルモータ、圧電アクチュエータ、超音波アクチュエータなどの小型素子)によって駆動する場合の構成例であり、図2(b)に示す構成図は、像ブレ補正部15および撮像素子10に相当するCCD35を駆動部16に相当するリニアアクチュエータ32によって駆動する場合の構成例であり、図2(c)に示す構成図は、像ブレ補正部15に相当する可変頂角プリズム37を駆動部16に相当する頂角変角アクチュエータ38によって駆動する場合の構成例である。なお、像ブレ補正部15としては、フィールドメモリに蓄えられた画像の読み出し位置を変えるような構成も考えられる。
【0036】
図1において、記録部17は、判定部14の判定結果や像ブレ補正部15の駆動の有無、駆動部16の駆動量などの撮像装置の動作状況を対応フレーム毎に記録するメモリである。この記録部17の記録方法としては、画像面上に直接データを写し込む方法や、それぞれの画像フレームに対応させてスマートメディアカードなどのメモリ装置に記録する方法などを用いることができる。
【0037】
レベル調整部18は、判定部14の判定条件(第1条件の下限駆動量および第2条件の上限駆動量など)を変更調整する調整部である。このレベル調整部18の調整方法としては、ボリュームやディップスイッチなどの素子によって手動にて調整する方法や、撮影状態(焦点距離、露光時間など)に応じてプログラムにて自動的に調整する方法などを用いることができる。
【0038】
I/F部19は、外部とのデータ送受信をおこなうインタフェースである。制御部20は、カメラ本体2の各部を制御する制御部であり、たとえば、判定部14の判定結果に基づいて駆動部16の駆動制御やシャッタ制御部7の露光制御などをおこなう。
【0039】
つぎに、上記のように構成されたカメラ本体2における像ブレ補正制御手順について具体的に説明する。図3は、図1に示したカメラ本体2における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。同図に示すように、このカメラ本体2は、まず、手ブレ量検出部11において、手ブレ量の検出をおこない(ステップS301)、この手ブレ量を基に像ブレ量演算部12において、像ブレ量Xの演算をおこない(ステップS302)、この像ブレ量Xを基に駆動量算出部13において、算出駆動量Vを算出する(ステップS303)。
【0040】
そして、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否かを判断し(ステップS304)、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さくないと判断した場合は(ステップS304否定)、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいか否かを判断する(ステップS305)。
【0041】
ステップS305において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きくないと判断した場合には(ステップS305否定)、制御部20は、算出駆動量Vに基づいて像ブレ補正部15を駆動し(ステップS306)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS307)。
【0042】
一方、ステップS304において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断した場合(ステップS304肯定)、また、ステップS305において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断した場合には(ステップS305肯定)、制御部20は、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS308)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS307)。
【0043】
ここで、算出駆動量Vの例を用いて上記の像ブレ補正制御手順を具体的に説明する。図4は、駆動量算出部13によって算出される算出駆動量Vの一例を示す説明図であり、図4(a)は、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さい場合の例であり、図4(b)は、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい場合の例である。
【0044】
図4に示すような算出駆動量Vが算出される場合には、ステップS304においては、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断され(ステップS304肯定)、また、ステップS305においては、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断されるので(ステップS305肯定)、制御部20は、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS308)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS307)。
【0045】
上述してきたように、本実施の形態1では、駆動量算出部13が、像ブレ量演算部12によって演算された像ブレ量Xに基づいて算出駆動量Vを算出し、判定部14が、駆動量算出部13によって算出された算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否か(第1条件)および/または駆動量算出部13によって算出された算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいか否か(第2条件)を判定し、制御部20が、判定部14の判定結果に基づいて像ブレ補正部15の駆動制御並びにシャッタ制御部7の露光制御をおこなうよう構成したので、レンズなどの光学系に依存せず、また、装置のノイズの影響を抑え、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。
【0046】
また、本実施の形態1では、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断された場合や、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断された場合に、制御部20は、像ブレ補正部15の駆動を停止し、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始するよう構成したので、像ブレ補正が不要な程度の像ブレの場合のみならず、像ブレ補正が原理的に不可能である場合も考慮し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費をより低減することができる。
【0047】
また、本実施の形態1では、記録部17が、判定部14の判定結果や像ブレ補正部15の駆動の有無、駆動部16の駆動量などの撮像装置の動作状況を対応フレーム毎に記録するよう構成したので、この記録を画像データ整理の取捨選択に利用し、画像データを容易に編集することができる。
【0048】
また、本実施の形態1では、レベル調整部18が、判定部14の判定条件(第1条件の下限駆動量および第2条件の上限駆動量など)を変更調整するよう構成したので、検出素子の特性や回路の定数が変化した場合でも、ハードウェアを追加変更することなく、最適な像ブレ補正をおこなうことができる。また、露光時間が比較的短い場合には、上限駆動量や下限駆動量、判定時間を小さくし、露光時間が比較的長い場合には、上限駆動量や下限駆動量、判定時間を大きくすることによって、撮影状態に適した像ブレ補正をおこなうことができる。
【0049】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、判定部によって算出駆動量が所定の範囲内にないと判定された場合でも、像ブレ補正部の駆動を停止させることなく露光をおこなうように制御する撮像装置について説明する。なお、上記実施の形態1に示した各部と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0050】
本実施の形態2に係る撮像装置の制御部20は、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断された場合には、像ブレ補正部15を下限駆動量Vaによって駆動するように駆動部16を制御し、また、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断された場合には、像ブレ補正部15を上限駆動量Vaによって駆動するように駆動部16を制御し、さらに、算出駆動量Vが下限駆動量Vaと上限駆動量Vbの範囲内にあると判断された場合には、像ブレ補正部15を算出駆動量Vによって駆動するように駆動部16を制御する。
【0051】
ここで、本実施の形態2に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順について具体的に説明する。図5は、本実施の形態2に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。同図に示すように、本実施の形態2に係る撮像装置は、まず、手ブレ量検出部11において、手ブレ量の検出をおこない(ステップS501)、この手ブレ量を基に像ブレ量演算部12において、像ブレ量Xの演算をおこない(ステップS502)、この像ブレ量Xを基に駆動量算出部13において、算出駆動量Vを算出し(ステップS503)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS504)。
【0052】
そして、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否かを判断し(ステップS505)、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さくないと判断した場合は(ステップS505否定)、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいか否かを判断する(ステップS506)。
【0053】
ステップS506において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きくないと判断した場合(ステップS506否定)、制御部20は、算出駆動量Vに基づいて像ブレ補正部15を駆動し(ステップS507)、露光を終了するか否かを判断する(ステップS508)。
【0054】
そして、露光を終了すると判断した場合は(ステップS508肯定)、シャッタ制御部7の制御によって露光を終了し(ステップS509)、一方、露光を終了しないと判断した場合は(ステップS508否定)、ステップS505に戻り、次の算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否かを判断する(ステップS505)。
【0055】
一方、ステップS506において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断した場合(ステップS506肯定)、制御部20は、上限駆動量Vbに基づいて像ブレ補正部15を駆動し(ステップS510)、露光を終了するか否かを判断する(ステップS508)。
【0056】
また、ステップS505において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断した場合(ステップS505肯定)、制御部20は、下限駆動量Vaに基づいて像ブレ補正部15を駆動し(ステップS511)、露光を終了するか否かを判断する(ステップS508)。
【0057】
ここで、算出駆動量Vの例を用いて上記の像ブレ補正制御手順を具体的に説明する。図6は、本実施の形態2に係る撮像装置の像ブレ補正制御手順を説明するための説明図であり、図6(a)は、算出駆動量Vの一例を示す図であり、図6(b)は、図6(a)に示す算出駆動量Vに対応する像ブレ補正部15の駆動量を示す図である。
【0058】
図6に示すように、下限駆動量Vaよりも小さい算出駆動量Vが算出された場合には、下限駆動量Vaによって像ブレ補正部15を駆動し、また、上限駆動量Vbよりも大きい算出駆動量Vが算出された場合には、上限駆動量Vbによって像ブレ補正部15を駆動し、さらに、算出駆動量Vが下限駆動量Vaと上限駆動量Vbの範囲内にある場合には、算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動する。
【0059】
上述してきたように、本実施の形態2では、制御部20が、判定部14の判定結果によって、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断された場合には、像ブレ補正部15を下限駆動量Vaによって駆動するように駆動部16を制御し、また、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断された場合には、像ブレ補正部15を上限駆動量Vaによって駆動するように駆動部16を制御し、さらに、算出駆動量Vが下限駆動量Vaと上限駆動量Vbの範囲内にあると判断された場合には、像ブレ補正部15を算出駆動量Vによって駆動するように駆動部16を制御するよう構成したので、装置の破損や故障を防止しつつ、電源のON/OFF動作の連続を回避し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費を低減することができる。
【0060】
(実施の形態3)
本実施の形態3では、判定部によって算出駆動量が所定の駆動量を超えると判定された場合に、像ブレ補正部の駆動を停止するだけではなく、所定の警告をおこなって露光を禁止するように制御する撮像装置について説明する。なお、上記実施の形態1に示した各部と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0061】
まず、本実施の形態3に係る撮像装置の構成について説明する。図7は、本実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態3に係る撮像装置は、上記実施の形態1に係る撮像装置に警告部21を追加して構成される。
【0062】
図7に示す警告部21は、判定部14において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断された場合に、像ブレ補正が不可能であるために像ブレ補正部15の駆動を停止することを撮影者に警告する処理部である。この警告部21としては、ランプやLEDなどの視覚的警告手段や、警告音などの聴覚的手段を用いることができる。
【0063】
つぎに、本実施の形態3に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順について具体的に説明する。図8は、本実施の形態3に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この実施の形態3に係る撮像装置は、まず、手ブレ量検出部11において、手ブレ量の検出をおこない(ステップS801)、この手ブレ量を基に像ブレ量演算部12において、像ブレ量Xの演算をおこない(ステップS802)、この像ブレ量Xを基に駆動量算出部13において、算出駆動量Vを算出する(ステップS803)。
【0064】
そして、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否かを判断し(ステップS804)、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断した場合は(ステップS804肯定)、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS805)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS806)。
【0065】
一方、ステップS804において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さくないと判断した場合は(ステップS804否定)、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいか否かを判断し(ステップS807)、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きくないと判断した場合は(ステップS807否定)、算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動し(ステップS808)、露光を開始する(ステップS806)。
【0066】
一方、ステップS807において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断した場合は(ステップS807肯定)、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS809)、警告部21によって警告をおこない(ステップS810)、シャッタ制御部7の制御によって露光を禁止する(ステップS811)。
【0067】
上述してきたように、本実施の形態3では、制御部20が、判定部14によって算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断された場合に、像ブレ補正部15の駆動を停止するだけではなく、警告部21によって所定の警告をおこなって露光を禁止するよう構成したので、像ブレ補正が原理的に不可能である像ブレによる撮影の失敗を防止することができる。
【0068】
(実施の形態4)
本実施の形態4では、判定部において算出駆動量が所定の範囲内にない状態が所定時間継続していると判定された場合に、像ブレ補正部の駆動を停止して露光をおこなうように制御する撮像装置について説明する。なお、上記実施の形態1に示した各部と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0069】
本実施の形態4に係る撮像装置の判定部14は、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さい状態(時間T)が所定時間(時間Ta)継続するか否か、また、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい状態(時間T)が所定時間(時間Ta)継続するか否かを判定するように構成される。なお、この所定時間Taは、図1に示すレベル調整部18によって変更調整することができる。
【0070】
また、本実施の形態4に係る撮像装置の制御部20は、判定部14によって時間Tが所定時間Taよりも長いと判定された場合に、像ブレ補正部15の駆動を停止して露光をおこなうように構成される。
【0071】
つぎに、本実施の形態4に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順について具体的に説明する。図9は、本実施の形態4に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この実施の形態4に係る撮像装置は、まず、手ブレ量検出部11において、手ブレ量の検出をおこない(ステップS901)、この手ブレ量を基に像ブレ量演算部12において、像ブレ量Xの演算をおこない(ステップS902)、この像ブレ量Xを基に駆動量算出部13において、算出駆動量Vを算出する(ステップS903)。
【0072】
そして、判定部14において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいか否かを判断し(ステップS904)、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さいと判断した場合は(ステップS904肯定)、この小さい状態の時間Tが所定時間Taよりも長いか否かを判断する(ステップS905)。
【0073】
ステップ905において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さい状態の時間Tが所定時間Taよりも長いと判断した場合は(ステップS905肯定)、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS906)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS907)。一方、ステップS905において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さい状態の時間Tが所定時間Taよりも長くないと判断した場合は(ステップS905否定)、算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動し(ステップS909)、露光を開始する(ステップS907)。
【0074】
ステップS904において、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さくないと判断した場合は(ステップS904否定)、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいか否かを判断する(ステップS908)。そして、ステップS908において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きくないと判断した場合(ステップS908否定)、制御部20は、算出駆動量Vに基づいて像ブレ補正部15を駆動し(ステップS909)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS907)。
【0075】
一方、ステップS908において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きいと判断した場合(ステップS908肯定)、この大きい状態の時間Tが所定時間Taよりも長いか否かを判断する(ステップS910)。
【0076】
ステップ910において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい状態の時間Tが所定時間Taよりも長いと判断した場合は(ステップS910肯定)、像ブレ補正部15の駆動を停止し(ステップS911)、シャッタ制御部7の制御によって露光を開始する(ステップS907)。一方、ステップS910において、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい状態の時間Tが所定時間Taよりも長くないと判断した場合は(ステップS910否定)、算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動し(ステップS909)、露光を開始する(ステップS907)。
【0077】
ここで、算出駆動量Vの例を用いて上記の像ブレ補正制御手順を具体的に説明する。図10は、本実施の形態4における撮像装置の像ブレ補正制御手順を説明するための説明図である。同図に示すように、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい状態の時間Tが所定時間Taよりも長くない場合には、像ブレ補正部15の駆動を停止することなく、上限駆動量Vbよりも大きい算出駆動量Vによって像ブレ補正部15を駆動する。
【0078】
上述してきたように、本実施の形態4では、判定部14が、算出駆動量Vが下限駆動量Vaよりも小さい状態が所定時間継続するか否か、また、算出駆動量Vが上限駆動量Vbよりも大きい状態が所定時間継続するか否かを判定し、所定時間継続していると判定された場合には、制御部20が、像ブレ補正部の駆動を停止して露光を開始する制御をおこなうよう構成したので、撮影に影響しない短時間の像ブレを無視し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。
【0079】
(実施の形態5)
本実施の形態5では、像ブレ補正部の位置を検出し、この検出結果に基づいて像ブレを補正するように制御する撮像装置について説明する。なお、上記実施の形態1に示した各部と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0080】
まず、本実施の形態5に係る撮像装置の構成について説明する。図11は、本実施の形態5に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態5に係る撮像装置は、上記実施の形態1に係る撮像装置に位置検出部22を追加して構成される。
【0081】
図11に示す位置検出部22は、像ブレ補正部15の位置(変位量)を検出する検出部である。この位置検出部22としては、小型の素子が好ましく、光学式エンコーダなどをもちいることができる。たとえば、図2(a)に示す位置検出素子34は、レンズ枠33の移動量を検出する例であり、図2(b)に示す位置検出素子34は、回路基板の移動量を検出する例であり、図2(c)に示す頂角検出素子39は、頂角変角アクチュエータ38の頂角を検出する例である。
【0082】
また、本実施の形態5に係る撮像装置の制御部20は、位置検出部22によって検出された像ブレ補正部15の位置(変位量)に基づいて駆動量算出部13における駆動量算出式を補正するように構成される。
【0083】
ここで、像ブレ補正部15の位置(変位量)の検出方法について説明する。図12は、図11に示した位置検出部22による位置検出方法を説明するための説明図である。同図に示すような駆動信号と位置の関係有する複数の駆動信号を発生して、その時の位置を検出する。そして、この結果に基づいて、制御部20は、駆動量算出部13の駆動量算出式を補正する。なお、これらの処理は、撮影者の指示によっておこなうが、撮像装置の静止状態時に自動的におこなわれるようにしてもよい。
【0084】
上述してきたように、本実施の形態5では、位置検出部22が、像ブレ補正部15の位置を検出し、制御部20が、この検出結果に基づいて駆動量算出部13における駆動量算出式を補正するよう構成したので、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、駆動量算出手段が前記撮像面上の像ブレ量に基づいて前記像ブレ補正手段の駆動量を算出し、第1の判定手段が前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいか否かを判定し、第2の判定手段が前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいか否かを判定し、制御手段が、前記第1の判定手段によって前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記下限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御し、前記第2の判定手段によって前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記上限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうよう構成したので、レンズなどの光学系に依存せず、また、装置のノイズの影響を抑え、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。また、装置の破損や故障を防止しつつ、電源のON/OFF動作の連続を回避し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費を低減することができる。
【0089】
また、請求項の発明によれば、前記第1の判定手段は、前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さい状態を所定時間継続するか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きい状態を所定時間継続するか否かを判定するよう構成したので、撮影に影響しない短時間の像ブレを無視し、効率的に像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【0090】
また、請求項の発明によれば、位置検出手段は前記像ブレ補正手段の位置を検出し、前記駆動量算出手段は、当該位置検出手段によって検出された前記像ブレ補正手段の位置に基づいて当該像ブレ補正手段の駆動量を算出するよう構成したので、精度良く像ブレ補正をおこなって電力消費の低減を図ることが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した像ブレ補正部および駆動部の構成例を示す構成図である。
【図3】図1に示したカメラ本体における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した駆動量算出部によって算出される算出駆動量Vの一例を示す説明図である。
【図5】本実施の形態2に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態2に係る撮像装置の像ブレ補正制御手順を説明するための説明図である。
【図7】本実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態3に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態4に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態4に係る撮像装置における像ブレ補正制御手順を説明するための説明図である。
【図11】本実施の形態5に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示した位置検出部による位置検出方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ部
2 カメラ本体
3 固定レンズ
4 シャッタ
5 フォーカスレンズ
6 トリガー装置
7 シャッタ制御部
8 フォーカスレンズアクチュエータ
9 フォーカスレンズ位置検出部
10 撮像素子
11 手ブレ量検出部
12 像ブレ量演算部
13 駆動量算出部
14 判定部
15 像ブレ補正部
16 駆動部
17 記録部
18 レベル調整部
19 I/F部
20 制御部
21 警告部
22 位置検出部

Claims (3)

  1. 撮像面上の像ブレ量に対応する駆動量に基づいて像ブレ補正手段を駆動して、像ブレを補正しつつ露光をおこなう撮像装置において、
    前記撮像面上の像ブレ量に基づいて前記像ブレ補正手段の駆動量を算出する駆動量算出手段と、
    前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記駆動量算出手段によって算出された駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第1の判定手段によって前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記下限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御し、前記第2の判定手段によって前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きいと判定された場合には、前記像ブレ補正手段を前記上限駆動量に基づいて駆動して露光をおこなうように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の判定手段は、前記駆動量が所定の下限駆動量よりも小さい状態を所定時間継続するか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記駆動量が所定の上限駆動量よりも大きい状態を所定時間継続するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記像ブレ補正手段の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、前記駆動量算出手段は、当該位置検出手段によって検出された前記像ブレ補正手段の位置に基づいて当該像ブレ補正手段の駆動量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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