JP4050733B2 - 二層塗り化粧用製品、その用途、および本製品を含むメーキャップキット - Google Patents

二層塗り化粧用製品、その用途、および本製品を含むメーキャップキット Download PDF

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Description

本発明は、顔の皮膚かまたは身体の皮膚のいずれか、上瞼および下瞼、唇、ならびに、爪、眉毛、睫毛または毛髪などの外皮に、続けて施用できる少なくとも2つの組成物を含む化粧用製品に関する。本発明はまた、これらの2つの組成物を使用して、顔および身体をメーキャップする方法にも関する。
それぞれの組成物は、ファンデーション、メーキャップルージュ、アイシャドー、コンシーラ製品、ほお紅、粉もしくは固形おしろい、口紅、リップバルム、リップグロス、リップペンシル、アイペンシル、マスカラ、アイライナー、ネイルエナメル、またはボディーメーキャップもしくは皮膚着色製品とすることができる。
知られている組成物は、時間が経つと保持力に乏しくなり、また特に、時間が経つと色の定着性に乏しくまた光沢の保持力に乏しくなる。この乏しい保持力は、一般に、ファンデーションおよびメーキャップパウダーの場合には皮膚によって分泌される皮脂および/または汗との相互作用、または口紅の場合には唾液との相互作用、またはネイルエナメルの場合には光沢の減少の結果として起る、色の変容(変色または退色)を特徴とする。このため使用者は非常にしばしばメーキャップを塗り直すことを余儀なくされ、それが時間の損失となる恐れがある。
さらに、知られている組成物は、移動する傾向、すなわち、時間が経つと皮膚のしわのヒダおよび細いライン、特に唇および眼の周囲のこれらのものの中に移動する傾向を有し、非魅力的影響をもたらす。女性はしばしば、化粧用組成物、特に標準的な口紅およびアイシャドーの主な欠陥としてこの移動に言及している。用語「移動」は、最初の化粧ラインを超えて組成物が溢れ出ること、特にその色が溢れ出ることを意味する。
「耐移り性」の唇および皮膚の化粧用組成物は、少なくとも部分的に剥げて接触させた支持体(ガラス、衣類、紙巻きタバコ、または布)上に移ることのない堆積を形成する利点を有する組成物である。
知られている耐移り性の組成物は、一般にシリコーン樹脂および揮発性シリコーン油を主成分とし、改良された保持力特性を有するが、揮発性シリコーン油が蒸発した後、皮膚および唇上に皮膜を残している欠点を有し、その皮膜は、時間が経つと不快になる皮膜であり(乾燥および突っ張りの感覚)、そのため何人かの女性にこのタイプの口紅を落とさせる皮膜である。
さらに、揮発性シリコーン油およびシリコーン樹脂を主成分とするこれらの組成物は、無光沢の着色皮膜の原因となる。今や、女性は今日、光沢があるが、同時に良好な保持力を有しまた耐移り性である、特に唇または瞼を着色するための製品を探し求めている。
良好な保持力とともに耐移り性の製品を得るために、揮発性溶媒中に分散させた揮発性油またはポリマーがしばしば使用される。しかし、これらの製品は十分に光沢のあるものではない。したがって、2つの成分、すなわち揮発性溶媒中に分散されたポリマーを含有する第1の成分の上に、第2の光沢のある油脂状の組成物を含む化粧用製品が考えられている(フランス特許第A-2823101号)。これらの組成物で得られる化粧の色の保持力は良好であるが、日が経つにつれそれが摩滅したとき第2の成分が消失すると、消費者が所望しているものである光沢を失う結果となる。
さらに、Kose社は、その特許出願日本国特開平05-221829号において、口紅が他の表面に移ることを防止するように口紅の皮膜上に塗るパーフルオロ材料を主成分とするゲルの使用を提案しており、そのゲルは、口紅の皮膜と非相容性である。
保持力および耐移り性を増加させる方法を記述しており、2つの組成物の一方の上に他方を塗ることにある特許出願国際公開第A-97/17057号にも言及できる。施用される組成物は、包括的ヒルデブランド溶解パラメータ8.5(cal/cm3)1/2未満を有し、またトップコートとして施用される組成物は、その分配係数計算値ClogPが少なくとも13に等しい油を含有しなければならない。
米国特許第A-6001374号は、多層塗り化粧系を提案しており、その系は、アルコールに可溶でありかつ水に不溶であり、ベースコートとしてかつトップコートとして施用でき、またこのメーキャップと接触させた物体に汚点を付けない利点、ならびに耐水性および耐摩擦性である利点を有し、一方同時にあるレベルの光沢を有する樹脂を含む組成物を使用することにある。しかし、この組成物は、水溶性アルコール、特にエタノールを含有しており、このアルコールが皮膚に対して、またさらに特に唇に対して刺激のある脱水性を有し、また皮膚または唇が傷ついている場合この性質が特に不快である。
特許出願国際公開第02/067877号は、耐移り性組成物の被膜上に第2の組成物を施用することにある、耐移り性組成物の美容的特性を向上させる方法を記述している。第2の組成物は、耐移り性の組成物の化粧品特性を損なわないように、耐移り性の組成物とは当然化学的に相互作用すべきでない。前記文献に記載されているいくつかの製品は、不愉快な臭気を有し、また粘着しやすい。他の製品は十分に光沢があるものではない。
フランス特許第A-2823101号 日本国特開平05-221829号 国際公開第A-97/17057号 米国特許第A-6001374号 国際公開第02/067877号 Polymer Handbook,3rd Edition,1989年,John Wiley
本発明のねらいは、逐次続けて施用される2つの組成物を含むタイプの化粧用製品、特にメーキャップ製品を配合する新規な方法を提案することである。
本発明の1つの目的は、詳細には、特に特許出願国際公開第A-97/17057号の製品に比べて、良好な耐移り性および光沢の定着特性を可能にする化粧用製品を調製することである。
本発明の1つの目的は、下記の特性:「耐移り性」、移動抵抗性、色の定着、快適さ、脱水のないこと、光沢、および時間経過にわたる光沢の保持力、を同時に組み合わせている化粧用製品、特にメーキャップ製品を提案することでもある。
本出願人らは、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含む第1の組成物と、化粧品として許容可能な媒質を含む第2の組成物とを組み合わせることにより、これらの目的を達成することができることを見出している。
したがって、本発明の少なくともいくつかの態様による組成物により、施用時にかつ時間が経っても非常に光沢がある化粧結果であって、このものは移動せず、移らず、かつ良好な保持力を示すが、同時に施用時にかつ時間が経っても快適である(粘着性がなくかつ脱水せず、また突っ張りがない)化粧結果を得ることが可能になっている。
詳細には、本発明の製品により、皮膚または唇上に粘着性のない連続的な堆積を得ることが可能になり、このものは良好な被覆性を示して、非常に光沢のある外観を有し、このものは消費者の欲求に適応して、移動せず、移行せず、良好な保持力を有し、油性ではなく、また、それを塗った皮膚、毛髪、または唇を、施用中もまた時間が経っても乾燥させない。本製品は良好な安定性特性をも有し、したがって均質なかつ美的な施用が可能になる。
その上、本発明の製品による組成物は、特に有利な、皮膚、唇および睫毛への塗りのばす特性および密着特性を有し、かつクリーム状および快適な感触をも有することが見出されている。
これらの保持力、耐移り性および移動抵抗性特性は、光沢のあるまたグリース状ではない外観と組み合わされて、口紅およびリップグロスなど唇のための、マスカラ、アイライナーおよびアイシャドーなど眼のための、また、爪または毛髪のためのメーキャップ製品とするのに特に適した製品を作り上げている。
したがって、本発明の一主題は、皮膚、特に顔もしくは首の皮膚、唇、または瞼に施用するための化粧製品であって、第1および第2の組成物を含み、第1の組成物は、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含み、また、第2の組成物は第1の組成物と異なっており、化粧品として許容可能な媒質を含む化粧用製品である。
このブロックポリマーはスチレン単位を含まないことが好ましい。
このブロックポリマーはまた、エラストマーではないことも好ましい。
本発明の他の主題は、外皮、特に爪、毛髪、または眉毛に施用するための化粧用製品であって、第1および第2の組成物を含み、第1の組成物は、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含み、また、第2の組成物は第1の組成物と異なっており化粧品として許容可能な媒質を含む化粧用製品である。
本発明の製品は、特に、皮膚、爪、または毛髪のためのメーキャップ製品である。
用語「メーキャップ製品」は、口紅、メーキャップパウダー、アイライナー、ファンデーション、セルフタンニング剤、または半永久的メーキャップ製品(入れ墨)などの製品を、ヒトのケラチン物質上に施用することによりそのケラチン物質(皮膚または外皮)上への色の付着を可能にする着色剤を含有する製品を意味する。
本発明による製品は、同一の包装物品中におけるまたは少なくとも2つの別個の包装物品中における、別々にまたは一緒に包装された、少なくとも2つの化粧品として許容可能な組成物を含む。
これらの組成物は別々に包装されるのが好ましく、また、別個の包装物品とするのが有利である。
したがって、本発明の一主題は、詳細には、マスカラ、メーキャップルージュ、アイシャドー、口紅、ネイルエナメルの形態にある化粧用メーキャップ製品、特に手入れ特性を有する製品、マスカラ、アイライナー、コンシーラ製品、または、身体(入れ墨など)もしくは毛髪のためのメーキャップ製品である。
本発明の1つの主題はまた、上記に定義している化粧メーキャップ製品を含むメーキャップキットでもあって、そのキットでは種々の組成物が別々に包装されており、また適切な施用手段を伴うのが有利である。これらの手段は、ファインブラシ、粗ブラシ、筆、ペンシル、フェルト、羽根、スポンジ、チューブおよび/または泡チップとすることができる。
本発明による製品の第1の組成物はケラチン物質上に施用されるベースコートを構成でき、また第2の組成物はトップコートを構成できる。しかし、第1の皮膜の下にアンダーコートを施用することが可能であり、そのアンダーコートは第2の皮膜の構成を有することができ、または有しなくともよい。
第2の皮膜の上にオーバーコートを堆積させることも可能であり、そのオーバーコートは第1の皮膜の構成と同一の構成を有することができ、または有しなくともよい。得られているメーキャップは、二層塗りメーキャップであることが好ましい。
第2の組成物がケラチン物質上に施用されるベースコートを構成し、また第1の組成物がトップコートを構成することもできる。
詳細には、ベースコートは口紅、マスカラ、リップグロス、アイライナー、ネイルエナメル、ネイルケア製品またはボディーメーキャップ製品であり、またトップコートは手入れまたは保護用製品である。
本発明はまた、皮膚、および/または唇、および/または外皮をメーキャップする方法であって、その方法が上記で定義した化粧用製品を皮膚、および/または唇、および/または外皮に施用することにある方法にも関する。
本発明の1つの主題はまた、人間の皮膚、および/または唇、および/または外皮のための化粧用手入れまたはメーキャップ方法であって、その方法が化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含む第1の組成物の第1の皮膜を皮膚、唇、および/または外皮に施用し、次いで、第1の皮膜の全部または一部を覆って、化粧品として許容可能な媒質を含む第2の組成物の第2の皮膜を施用することにある方法でもある。
本方法は、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含む第1の組成物の第1の皮膜を、人間の皮膚、唇、および/または外皮に施用し、前記第1の皮膜を放置して乾燥させ、次いで、第1の皮膜の全部または一部を覆って、化粧品として許容可能な媒質を含む第2の組成物の第2の皮膜を施用することにあるものとすることができる。
本方法はまた、化粧品として許容可能な媒質を含む組成物の第1の皮膜を、人間の皮膚、唇、および/または外皮に施用し、前記第1の皮膜を放置して乾燥させ、次いで、第1の皮膜の全部または一部を覆って、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含む組成物の第2の皮膜を施用することにあるものとすることもできる。
本発明による製品は、顔だけでなく頭皮および身体、唇、下瞼の内側、および外皮、例えば爪、睫毛、毛髪、眉毛にも、または他の体毛にさえも施用できる。第2の組成物は単位を形成でき、また筆、ペンシル、または任意の他の器具(スポンジ、指、ファインブラシ、粗ブラシ、または羽根)で施用できる。このメーキャップは、メーキャップ補助具、例えば付け爪、付け睫毛、かつら、または皮膚もしくは唇に付着させるパステルもしくはパッチ(付けぼくろなど)にも施用できる。
本発明の1つの主題は、化粧品として許容可能な第1の媒質を含む第1の組成物の第1の皮膜と、化粧品として許容可能な第2の媒質を含む第2の組成物の第2の皮膜とを備え、前記第1の皮膜が、最初に支持体に施用されまたは第2の皮膜の全部もしくは一部に施用される、メーキャップされた支持体でもある。
この支持体は、特に、かつらなどのヘアピース、付け爪、付け睫毛、または皮膚もしくは唇に付着させるパッチ(付けぼくろなど)とすることができる。
本発明はまた、皮膚および/または唇および/または外皮上のメーキャップの、特に粘着性がないことおよび/または脱水がないことに関する快適性特性を向上させ、かつ/または光沢および/または移り性および/または移動性および/または保持力を向上させるための、上記で定義している化粧用製品の化粧品としての使用にも関する。
最後に、本発明の1つの主題は、第1および第2の組成物を含む化粧用製品であり、第1の組成物が、化粧品として許容可能な有機液体媒質中に少なくとも1種の、下記に記述する皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーを含み、また第2の組成物が、化粧品として許容可能な媒質を含む化粧用製品の、皮膚および/または唇および/または外皮への使用であって、快適なかつ/または光沢のあるかつ/または耐移り性のかつ/または移動抵抗性の化粧結果、および/または良好な保持力を有する化粧結果をもたらす使用である。
第1の組成物のブロックポリマー
本発明の製品の第1の組成物のブロックポリマーは、皮膜形成性直鎖状エチレン性ブロックポリマーであることが好ましい。
第1のポリマーは、少なくとも1種のブロックポリマーを含む。用語「ブロックポリマー」は、少なくとも2種の異なるブロックを、また好ましくは少なくとも3種の異なるブロックを含むポリマーを意味する。
一実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、エチレン性ポリマーである。用語「エチレン性ポリマー」は、エチレン性不飽和結合を含むモノマーを重合させることにより得られるポリマーを意味する。
一実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、直鎖状ポリマーである。これに反して、非直鎖状構造のポリマーは、例えば、分枝した、星形放射状の、またはグラフト化した構造などのポリマーである。
一実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、皮膜形成ポリマーである。用語「皮膜形成ポリマー」は、それ自体で、または補助的な皮膜形成剤の存在において、支持体に、特にケラチン物質に密着する連続的皮膜の形成が可能なポリマーを意味する。
一実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、非エラストマーポリマーである。
用語「非エラストマーポリマー」は、それを伸ばそうとする拘束を受けると(例えば、その初期長さに対して30%だけ)、拘束をやめた場合その初期長さと実質的に同じ長さまで戻らないポリマーを意味する。
より具体的には、用語「非エラストマーポリマー」は、伸び30%を受けていた後に、瞬時回復率Ri<50%、および遅延回復率R2h<70%を有するポリマーを指す。Ri<30%であり、またR2h<50%であることが好ましい。
より具体的には、ポリマーの非エラストマー質特性は、下記のプロトコルにより測定される:
ポリマーの溶液をTeflon被覆金型に注入し、続いて23±5℃および50±10%の相対湿度に調節した環境中で7日間乾燥することによりポリマー被膜を調製する。
厚さ約100μmの被膜がこのようにして得られ、その被膜から幅15mmおよび長さ80mmの長方形の試験片を切断する(例えばパンチを使用して)。
この試料には、乾燥についての条件と同一の温度および湿度条件下で、参照記号Zwickのもとに販売されている機械を使用して引張り応力を掛ける。
試験片は、50mm/分の速度で引っ張り、またジョー間の距離は50mmmであり、これは試験片の初期長さ(l0)に対応する。
瞬時回復率Riを下記の方法で測定する:
-試験片を30%、すなわちその初期長さ(l0)の0.3倍だけ引っ張り(εmax)、
-引張り速度に等しい戻り速度、すなわち50mm/分を適用することにより拘束を解放し、拘束ゼロに戻った後、試験片の残留伸びを百分率で測定する(ε1)。
瞬時回復百分率(Ri)は、下式で示される:
Ri = (εmax - ε1max)×100
遅延回復率を測定するため、拘束ゼロに戻った2時間後、試験片の残留伸び百分率(ε2h)を測定する。
遅延回復百分率(R2h)は、下式で示される:
R2h = (εmax - ε2hmax)×100
純粋に指針として、本発明の一実施形態によるポリマーは、10%の瞬時回復率Riおよび30%の遅延回復率R2hを有する。
他の実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、スチレン単位を全く含まない。この表現「スチレン単位を含まないポリマー」は、10重量%未満の、好ましくは5重量%未満の、優先的には2重量%未満の、またより優先的には1重量%未満の、i)式-CH(C6H5)-CH2-のスチレン単位、またはii)置換されたスチレン単位、例えばメチルスチレン、クロロスチレン、またはクロロメチルスチレンを含むポリマーを意味する。
一実施形態により、第1の組成物のブロックポリマーは、脂肪族エチレン性モノマーに由来する。用語「脂肪族モノマー」は、芳香族基を全く含まないモノマーを意味する。
一実施形態により、このブロックポリマーは、炭素-炭素二重結合と少なくとも1つのエステル基-COO-またはアミド基-CON-とを含む脂肪族エチレン性モノマーに由来するエチレン性ポリマーである。エステル基は、炭素原子または酸素原子を介して2つの不飽和炭素の一方に結合できる。アミド基は、炭素原子または窒素原子を介して2つの不飽和炭素の一方に結合できる。
一実施形態により、このブロックポリマーは、少なくとも1つの第1のブロックと、少なくとも1つの第2のブロックとを含む。
用語「少なくとも1つのブロック」は、1つまたは複数のブロックを意味する。
本明細書における上記の、また本明細書における下記の本文において用語「第1の」および「第2の」ブロックとは、ポリマー構造中における前記ブロックの順序について条件を決めるものでは決してないことを指摘するものである。
一実施形態により、このブロックポリマーは、異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも1つの第1のブロックと、少なくとも1つの第2のブロックとを含む。
この実施形態において、第1と第2のブロックは、第1のブロックのガラス転移温度と第2のブロックのガラス転移温度の間のガラス転移温度を有する中間セグメントを介して一緒に結合できる。
一実施形態により、このブロックポリマーは、少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントを介して一緒に結合された、少なくとも1つの第1のブロックと、少なくとも1つの第2のブロックとを含む。
この中間ブロックは、第1のブロックの成分モノマーと第2のブロックの成分モノマーから本質的に由来していることが好ましい。
用語「本質的に」は、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、さらにより良好には95%、また一層さらにより良好には100%を意味する。
少なくとも1種の第1のブロックの成分モノマーと少なくとも1種の第2のブロックの成分モノマーとを含む中間セグメントは、ランダムポリマーであるのが有利である。
一実施形態により、このブロックポリマーは、本発明の組成物の有機液体媒質中に非相容性である少なくとも1つの第1のブロックと少なくとも1つの第2のブロックとを含む。
用語「相互に非相容性のブロック」は、混合物(ポリマーおよび主要な有機液体)の合計重量に対して5重量%以上のポリマー混合物の含量について、室温(25℃)および大気圧(105Pa)において、第1のブロックに対応するポリマーから形成され、また第2のブロックに対応するポリマーで形成される混合物が、本組成物の有機液体媒質中に、重量による量で主として含有される有機液体に混和可能ではないことを意味し、
i)前記ポリマーは、それぞれの重量比が10/90から90/10の範囲にあるような含量で混合物中に存在し、また
ii)第1および第2のブロックに対応するそれぞれのポリマーは、ブロックポリマーの平均(重量平均または数平均)分子質量±15%の平均分子質量を有する
と理解される。
有機液体媒質が有機液体の混合物を含むときに、2つ以上の液体が同じ質量割合で存在する場合、それらの少なくとも1つに前記ポリマー混合物は混和不可能である。
有機液体媒質が1種だけの有機液体を含むとき、この液体は明らかに、重量による量で主として存在する液体を構成する。
用語「有機液体媒質」は、少なくとも1種の有機液体、すなわち、室温(25℃)および大気圧(105Pa)で液体である少なくとも1種の有機化合物、を含有する媒質である。一実施形態により、この有機液体媒質の主な液体は、揮発性もしくは不揮発性油(脂肪物質)である。この有機液体は、化粧品として許容可能であること(許容可能な忍容性、毒性、及び感触)が好ましい。
一実施形態により、この有機液体媒質の主な液体は、下記に記述する、ブロックポリマーの重合溶媒または重合溶媒の1つである。
用語「重合溶媒」は、溶媒または溶媒混合物を意味する。この重合溶媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロパノールおよびエタノールなどのアルコール、イソドデカンなどの脂肪族アルカン、およびそれらの混合物から特に選択できる。この重合溶媒は、酢酸ブチルおよびイソプロパノールの混合物、またはイソドデカンが好ましい。
一般に、このブロックポリマーは、高固体含量まで、典型的には組成物の合計重量に対して10重量%を超えて、20重量%を超えて、より好ましくは30重量%を超えて、またより優先的には45重量%を超えて組成物中に組み込むことができ、同時に、配合するのが容易である。
このブロックポリマーは、その骨格中にケイ素原子を含有しないことが好ましい。用語「骨格」は、ペンダント状の側鎖に対して、ポリマーの主鎖を意味する。
本発明によるポリマーは、水溶性ではないこと、すなわち、ポリマーは水中に、または水と、炭素原子2から5個を含有する直鎖状もしくは分枝状低級モノアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、またはn-プロパノールとの混合物中に、pH修正なしで、活性物質含量少なくとも1重量%において、室温(25℃)で可溶ではないことが好ましい。
一実施形態により、このブロックポリマーは、2を超える多分散度Iを有する。
本発明による組成物に使用しているブロックポリマーは、2を超える、例えば2から5の範囲にある、好ましくは2.5以上の、例えば2.5から8の範囲にある、かつさらにより良好には2.8以上の、また特に2.8から6の範囲にある、多分散度Iを有するのが有利である。
ポリマーの多分散度Iは、重量平均質量Mwの数平均質量Mnに対する比に等しい。
重量平均分子質量Mwおよび数平均分子質量Mnは、ゲル浸透液体クロマトグラフィ(THF溶媒、直鎖状ポリスチレン標準により較正曲線を決定、屈折計検出器)によって測定される。
このブロックポリマーの重量平均質量Mwは、300000以下が好ましく、それは、例えば35000から200000、さらにより良好には45000から150000の範囲にある。
このブロックポリマーの数平均質量Mnは、70000以下が好ましく、それは、例えば10000から60000、さらにより良好には12000から50000の範囲にある。
このブロックポリマーの各ブロックは、1つのタイプのモノマーに由来するか、またはいくつかの異なるタイプのモノマーに由来する。
このことは、各ブロックがホモポリマーまたはコポリマーからなることができることを意味する。ブロックを構成するこのコポリマーは、次に、ランダムコポリマーまたは交互コポリマーとすることができる。
第1および第2のブロックが示すガラス転移温度は、Polymer Handbook,3rd Edition,1989年,John Wileyなどの参考マニュアル中において、フォックスの法則として知られる下記の関係:
(式中、ωi‐は考察しているブロック中のモノマーiの質量分率であり、またTgiはモノマーiのホモポリマーのガラス転移温度である。)により、見出すことができるそれぞれのブロックの成分モノマーの理論Tg値から決定される、理論Tg値とすることができる。
他に指示していない限り、本特許出願における第1および第2のブロックが示すTg値は、理論Tg値である。
第1のブロックと第2のブロックとの間のガラス転移温度の差は、一般に10℃を超え、好ましくは20℃を超え、またさらにより良好には30℃を超える。
詳細には、本ブロックポリマーは、第1のブロックが、
-a)40℃以上のTgを有するブロック、
-b)20℃未満のTgを有するブロック、
-c)20℃と40℃の間のTgを有するブロック、
から選択でき、また第2のブロックを、第1のブロックと異なる範疇a)、b)またはc)から選択することができるような、少なくとも1つの第1のブロックおよび少なくとも1つの第2のブロックを含む。
本発明において、表現:「---と---の間」は、言及した限界値を除くある範囲の値を指すことを意図し、また「---から---」および「---から---の範囲にある」は、限界値が含まれるある範囲の値を指すことを意図している。
a)40℃以上のTgを有するブロック
40℃以上のTgを有するブロックは、例えば、40から150℃の範囲にある、好ましくは50℃以上例えば50から120℃の範囲にある、またさらにより良好には60℃以上例えば60から120℃の範囲にあるTgを有する。
40℃以上のTgを有するブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。この40℃以上のTgを有するブロックは、全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、これらのモノマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなものである。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなものであるモノマーに由来している。この第1のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは40℃以上である)だけからなるホモポリマーとすることができる。
第1のブロックがコポリマーである場合、全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、そのモノマーの特性および濃度は、得られたコポリマーのTgが40℃以上であるように選択する。このコポリマーは、例えば
-これらのモノマーから調製されたホモポリマーが40℃以上のTg値、例えば、40から150℃の範囲にある、好ましくは50℃以上例えば50から120℃の範囲にある、またさらにより良好には60℃以上例えば60から120℃の範囲にあるTgを有するようなものであるモノマーと、
-後述するように、20℃と40℃の間のTgを有するモノマーから選択され、かつ/または20℃以下のTg、例えば、-100から20℃の範囲にある、好ましくは15℃未満特に-80から15℃の範囲にある、またさらにより良好には10℃未満例えば-50から0℃の範囲にあるTgを有するモノマーから選択され、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが、40℃未満のTg値を有するようなものであるモノマーと
を含むことができる。
そのホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するモノマーは、主モノマーとしても知られている下記のモノマー:
-式CH2=C(CH3)-COOR1[式中、R1がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの炭素原子1から4個を有する直鎖状もしくは分枝状の非置換アルキル基を表し、またはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表す]のメタクリレート、
-式CH2=CH-COOR2、[式中、R2が、アクリル酸イソボルニルなどのC4〜C12のシクロアルキル基、またはtert-ブチル基を表す]のアクリレート、
-式:
[式中、R7およびR8が、同一または異なっていてよく、それぞれ水素原子、またはn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル、イソノニル基などのC1〜C12の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基を表し、あるいは、R7がHを表し、R8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、またR'がHもしくはメチルを表す]の(メタ)アクリルアミドであり、言及できるモノマーの例には、N-ブチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、およびN,N-ジブチルアクリルアミドが含まれる(メタ)アクリルアミド、
-ならびにそれらの混合物
から選択されるのが好ましい。
特に好ましい主モノマーは、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、および(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物である。
b)20℃以下のTgを有するブロック
20℃以下のTgを有するブロックは、例えば、-100から20℃の範囲にあり、好ましくは15℃以下特に-80から15℃の範囲にあり、またさらにより良好には10℃以下例えば-50から0℃の範囲にあるTgを有する。
20℃以下のTgを有するブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
20℃以下のTgを有するブロックは、全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、これらのモノマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなものである。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなものであるモノマーに由来している。この第2のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは20℃以下である)だけからなるホモポリマーとすることができる。
20℃以下のTgを有するブロックがコポリマーである場合、そのコポリマーは全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、そのモノマーの特性および濃度は、得られたコポリマーのTgが20℃以下であるように選択する。
そのコポリマーは、例えば:
-その対応するホモポリマーが20℃以下のTg、例えば-100から20℃の範囲にある、好ましくは15℃未満特に-80から15℃の範囲、またさらにより良好には10℃未満例えば-50から0℃の範囲にあるTgを有する1種または複数のモノマーと、
-上述のように、40℃以上のTg、例えば40から150℃の範囲にあり、好ましくは50℃以上例えば50から120℃の範囲にあり、またさらにより良好には60℃以上例えば60から120℃の範囲にあるTgを有するようなものであるモノマー、および/または20℃と40℃の間のTgを有するモノマーなどの、その対応するホモポリマーが20℃を超えるTgを有する1種または複数のモノマーと
を含むことができる。
20℃以下のTgを有するブロックは、ホモポリマーであることが好ましい。
そのホモポリマーが20℃以下のTgを有するモノマーは、下記のモノマー、または主モノマー:
-式CH2=CHCOOR3[式中、R3が、tert-ブチル基を除いた直鎖状もしくは分枝状C1〜C12の非置換アルキル基を表し、O、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されている]のアクリレート、
-式CH2=C(CH3)-COOR4[式中、R4が直鎖状もしくは分枝状C6〜C12の非置換アルキル基を表し、O、NおよびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されている]のメタクリレート、
-式R5-CO-O-CH=CH2[式中、R5が直鎖状もしくは分枝状C4〜C12のアルキル基を表す]のビニルエステル、
-C4〜C12のアルキルビニルエーテル、
-N-オクチルアクリルアミドなどのN-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
-ならびにそれらの混合物
から選択されるのが好ましい。
20℃以下のTgを有するブロックに特に好ましい主モノマーは、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチル、およびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物などの、tert-ブチル基を除いた、そのアルキル鎖が炭素原子1から10個を有するアクリル酸アルキルである。
c)20℃と40℃の間のTgを有するブロック
20℃と40℃の間のTgを有するブロックは、ホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
20℃と40℃の間のTgを有するブロックは、全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマーに由来することができ、これらのモノマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが20℃と40℃の間のガラス転移温度を有するようなものである。
20℃と40℃の間のTgを有するブロックは、その対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマーから、また、その対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーから、全体としてまたは部分的に由来することができる。
このブロックがホモポリマーである場合、このホモポリマーは、これらのモノマーから調製されたホモポリマーが20℃と40℃の間のガラス転移温度を有するようなものであるモノマー(または主モノマー)に由来している。この第1のブロックは、1つのタイプのモノマー(このモノマーについて、対応するホモポリマーのTgは20℃から40℃の範囲にある)だけからなるホモポリマーとすることができる。
そのホモポリマーが20℃と40℃の間のガラス転移温度を有するモノマーは、メタクリル酸n-ブチル、アクリル酸シクロデシル、アクリル酸ネオペンチル、およびイソデシルアクリルアミド、ならびにそれらの混合物から選択されるのが好ましい。
20℃と40℃の間のTgを有するブロックがコポリマーである場合、そのコポリマーは全体としてまたは部分的に1種または複数のモノマー(または主モノマー)に由来することができ、そのモノマーの特性および濃度は、得られたコポリマーのTgが20℃と40℃の間であるように選択される。
20℃と40℃の間のTgを有するブロックは:
-その対応するホモポリマーが、上述のように、40℃以上のTg、例えば40から150℃の範囲にある、好ましくは50℃以上例えば50から120℃の範囲にある、またさらにより良好には60℃以上例えば60から120℃の範囲にあるTgを有する主モノマー、および/または
-その対応するホモポリマーが、上述のように、20℃以下のTg、例えば-100から20℃の範囲にある、好ましくは15℃以下特に-80から15℃の範囲、またさらにより良好には10℃以下例えば-50から0℃の範囲にあるTgを有する主モノマー
であり、前記モノマーが、第1のブロックを形成するコポリマーのTgが20℃と40℃の間にあるように選択されているモノマーから、全体としてまたは部分的に由来しているコポリマーであることが有利である。
このような主モノマーは、例えば、メタクリル酸メチル、アクリル酸およびメタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ブチル、およびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択される。
20℃以下のTgを有する第2のブロックの割合は、ポリマーの10重量%から85重量%、さらにより良好には20重量%から70重量%、また一層さらにより良好には20重量%から50重量%の範囲とすることが好ましい。
それぞれの第1および第2のブロックは、アクリル酸、アクリレート、メタクリル酸、およびメタクリレート、ならびにそれらの混合物から選択された少なくとも1種のモノマーを含むことが好ましい。
それぞれの第1および第2のブロックは、アクリル酸、アクリレート、メタクリル酸、およびメタクリレート、ならびにそれらの混合物から選択された少なくとも1種のモノマーから全体として由来することが有利である。
しかし、それぞれのブロックは、他方のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを少量含有できる。
したがって、第1のブロックは、第2のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを含有でき、またその逆に第2のブロックは、第1のブロックの少なくとも1種の成分モノマーを含有できる。
それぞれの第1および/または第2のブロックは、上記において示したモノマーのほかに、追加のモノマーとして知られ、上述の主モノマーと異なっている1種または複数の他のモノマーを含むことができる。
このもしくはこれらの1種または複数の追加のモノマーの特性および量は、それらのモノマーが存在するブロックが所望のガラス転移温度を有するように選択される。
この追加のモノマーは、例えば:
a)親水性モノマーであり、
-少なくとも1個のカルボン酸もしくはスルホン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば:
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸、およびそれらの塩、
-少なくとも1個の第三級アミン官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、およびジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ならびにそれらの塩、
-式CH2=C(CH3)-COOR6[式中、R6がメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基などの、炭素原子1から4個を含有する直鎖状もしくは分枝状アルキル基を表し、前記アルキル基が1個または複数の置換基で置換されており、その置換基がヒドロキシル基(例えば2-メタクリル酸ヒドロキシプロピルおよび2-メタクリル酸ヒドロキシエチルの場合)から、またメタクリル酸トリフルオロエチルなどの場合のように、ハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される]のメタクリレート、
-式CH2=C(CH3)-COOR9[式中、R9が直鎖状もしくは分枝状のC6〜C12のアルキル基を表し、O、N、およびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子が任意選択で挿入され、前記アルキル基が、ヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1個または複数の置換基で置換される]のメタクリレート、
-式CH2=CH-COOR10のアクリレートであり、アクリル酸2-ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸2-ヒドロキシエチルなどの場合のように、R10がヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、もしくはF)から選択される1個または複数の置換基で置換された直鎖状もしくは分枝状のC1〜C12のアルキル基を表し、または、R10が、5から30回のオキシエチレン単位の反復を有するC1〜C12のアルキル-O-POE(ポリオキシエチレン)、例えばメトキシ-POE、を表し、または
R10が、5から30組のエチレンオキシド単位を含むポリオキシエチレン化基を表すアクリレート
などの親水性モノマー、
b)エチレン性不飽和モノマーであり、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランおよびメタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランなどの、1個または複数のケイ素原子を含むモノマー、
-ならびにそれらの混合物
から選択される。
特に好ましい追加のモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、およびメタクリル酸トリフルオロエチル、ならびにそれらの混合物である。
一実施形態により、ブロックポリマーのそれぞれの第1および第2のブロックは、(メタ)アクリレートから選択している少なくとも1種のモノマー、および任意選択で(メタ)アクリル酸などの少なくとも1種の追加のモノマー、ならびにそれらの混合物を含む。
他の実施形態により、ブロックポリマーのそれぞれの第1および第2のブロックは、(メタ)アクリレートから選択している少なくとも1種のモノマー、および任意選択で(メタ)アクリル酸などの少なくとも1種の追加のモノマー、ならびにそれらの混合物から全体として由来している。
好ましい一実施形態により、ブロックポリマーは非シリコーンポリマー、すなわちケイ素原子のないポリマーである。
このもしくはこれらの1種または複数の追加のモノマーは、第1および/または第2のブロックの合計重量に対して、一般に30重量%以下、例えば1重量%から30重量%、好ましくは5重量%から20重量%、またより好ましくは7重量%から15重量%の量となる。
ブロックポリマーは、下記の調製方法によるフリーラジカル溶液重合によって得ることができる:
-適切な反応器中に重合溶媒の一部分を導入し、重合のために十分な温度に達するまで(典型的には60℃と120℃の間)加熱し、
-この温度に達すると直ぐに、いくらかの重合開始剤の存在において第1のブロックの成分モノマーを導入し、
-最大変換度90%に対応する時間Tの後、第2のブロックの成分モノマーおよび残りの開始剤を導入し、
-この混合物を時間T'の間反応するままとし(3から6時間の範囲とし)、その後室温までこの混合物を冷却させて、
-重合溶媒中に溶解しているポリマーが得られる。
第1の実施形態
第1の実施形態によれば、本ブロックポリマーは、上記のa)において記述している40℃以上のTgを有する第1のブロックと、上記のb)において記述している20℃以下のTgを有する第2のブロックとを含む。
40℃以上のTgを有する第1のブロックは、上記において記述したモノマーなどの、これらのモノマーから調製したホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーから得られるコポリマーであることが好ましい。
20℃以下のTgを有する第2のブロックは、上記において記述したモノマーなどの、これらのモノマーから調製したホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーから得られるホモポリマーであることが有利である。
40℃以上のTgを有するブロックの割合は、ポリマーの20重量%から90重量%、さらにより良好には30重量%から80重量%またさらに一層より良好には50重量%から70重量%、の範囲にあることが好ましい。20℃以下のTgを有するブロックの割合は、ポリマーの5重量%から75重量%、好ましくは15重量%から50重量%またさらにより良好には25重量%から45重量%の範囲にあることが好ましい。
したがって、第1の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上のTgを有する、例えば70から110℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸メチル/アクリル酸コポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば0から20℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸メチルホモポリマーである第2のブロックと、
-メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチルコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第2の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば70から100℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸メチル/アクリル酸/メタクリル酸トリフルオロエチルのコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば0から20℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸メチルホモポリマーである第2のブロックと、
-メタクリル酸メチル/アクリル酸/アクリル酸メチル/メタクリル酸トリフルオロエチルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第3の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば85から115℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-85から-55℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸2-エチルヘキシルホモポリマーである第2のブロックと、
-アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルヘキシルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第4の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば85から115℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸メチルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-85から-55℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸2-エチルヘキシルホモポリマーである第2のブロックと、
-アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸メチル/アクリル酸2-エチルヘキシルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第5の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば95から125℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-85から-55℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸2-エチルヘキシルホモポリマーである第2のブロックと、
-アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸2-エチルヘキシルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第6の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば85から115℃の範囲にあるTgを有する、メタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-35から-5℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソブチルホモポリマーである第2のブロックと、
-メタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第7の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば95から125℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-35から-5℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソブチルホモポリマーである第2のブロックと、
-アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸イソブチルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
第8の変形形態によれば、本発明によるポリマーは:
-40℃以上、例えば60から90℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニルコポリマーである第1のブロックと、
-20℃以下、例えば-35から-5℃の範囲にあるTgを有する、アクリル酸イソブチルホモポリマーである第2のブロックと、
-アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチルランダムコポリマーである中間ブロックと
を含むことができる。
以下の実施例は、非限定的な形で、この第1の実施形態に対応するポリマーを例示している。
量は、グラムで表している。
(実施例1)
ポリ(メタクリル酸メチル)/アクリル酸/アクリル酸メチル)ポリマーの調製
酢酸ブチル100gを1リットルの反応器に入れ、次いで温度を1時間で室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、メタクリル酸メチル180g、アクリル酸30g、酢酸ブチル40g、イソプロパノール70gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを加える。
この混合物を1時間の間、90℃に保つ。
次いで、アクリル酸メチル90g、酢酸ブチル70g、イソプロパノール20gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも1時間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで酢酸ブチル105gおよびイソプロパノール45gで希釈し、次いで混合物を冷却する。
酢酸ブチル/イソプロパノール混合物中に40%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg100℃のポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸)第1ブロック、Tg10℃のアクリル酸ポリメチル第2ブロックおよびメタクリル酸メチル/アクリル酸/ポリメチルアクリル酸ランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーが得られる。
このポリマーは重量平均質量52,000および数平均質量18,000、すなわち多分散度Iとして2.89を有する。
(実施例2)
ポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルへキシル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、アクリル酸イソボルニル120g、メタクリル酸イソブチル90g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。
この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸2-エチルへキシル90g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも30分間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg80℃のポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル)第1ブロック、Tg-70℃のアクリル酸ポリ-2-エチルへキシル第2ブロックおよびアクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルへキシルランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーが得られる。
このポリマーは重量平均質量77,000および数平均質量19,000、すなわち多分散度Iとして4.05を有する。
(実施例3)
ポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸2-エチルへキシル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、アクリル酸イソボルニル105g、メタクリル酸イソボルニル105g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。
この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸2-エチルへキシル90g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも30分間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg110℃のポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル)第1ブロック、Tg-70℃のアクリル酸ポリ-2-エチルへキシル第2ブロックおよびアクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸2-エチルへキシルランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーが得られる。
このポリマーは重量平均質量103,900および数平均質量21,300、すなわち多分散度Iとして4.89を有する。
(実施例4)
ポリ(メタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、メタクリル酸イソボルニル120g、メタクリル酸イソブチル90g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。
この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸イソブチル90g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも30分間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg95℃のポリ(メタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル)第1ブロック、Tg-20℃のアクリル酸ポリイソブチル第2ブロックおよびメタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチルランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーが得られる。
このポリマーは重量平均質量100,700および数平均質量20,800、すなわち多分散度Iとして4.85を有する。
(実施例5)
ポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸イソブチル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、アクリル酸イソボルニル105g、メタクリル酸イソボルニル105g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。
この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸イソブチル90g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも30分間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg110℃のポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル)第1ブロック、Tg-20℃のアクリル酸ポリイソブチル第2ブロックおよびアクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソボルニル/アクリル酸イソブチルランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーが得られる。
このポリマーは重量平均質量151,000および数平均質量41,200、すなわち多分散度Iとして3.66を有する。
(実施例6)
ポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、アクリル酸イソボルニル120g、メタクリル酸イソブチル90g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標)141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。
この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸イソブチル90g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも30分間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
Tg75℃のポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル)第1ブロック、Tg-20℃のアクリル酸ポリイソブチル第2ブロックおよびアクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸イソブチルランダムポリマーである中間ブロックを包含するポリマーを得る。
このポリマーは重量平均質量144,200および数平均質量49,300、すなわち多分散度Iとして2.93を有する。
第2の実施形態
第2の実施形態によれば、ブロックポリマーは、c)に記述のブロックに基づく20から40℃のガラス転移温度(Tg)を有する第1ブロックおよびb)に前述のような20℃以下のガラス転移温度またはa)に前述のような40℃以上のガラス転移温度を有する第2ブロックを包含する。
好ましくは、20から40℃のTgを有する第1ブロックの割合は、ポリマー全重量に対し10重量%から85重量%、より好ましくは30重量%から80重量%、さらに好ましくは50重量%から70重量%の範囲である。
第2ブロックが40℃以上のTgを有する場合、好ましくはポリマー全重量に対し10重量%から85重量%、より好ましくは20重量%から70重量%、さらに好ましくは30重量%から70重量%の範囲にある割合で存在する。
第2ブロックが20℃以下のTgを有する場合、好ましくはポリマー全重量に対し10重量%から85重量%、より好ましくは20重量%から70重量%、さらに好ましくは20重量%から50重量%の範囲にある割合で存在する。
好ましくは、20から40℃のTgを有する第1ブロックは、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマーおよび対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーから誘導されるコポリマーである。
20℃以下のTgを有する第2ブロックまたは40℃以上のTgを有する第2ブロックはホモポリマーであることが有利である。
したがって、この第2の実施形態の最初の変形形態に従って、ブロックポリマーは以下を包含してよい。
・20から40℃のTg、例えば25から39℃のTgを有する第1ブロックで、少なくとも1個のアクリル酸メチルモノマー、少なくとも1個のメタクリル酸メチルモノマーおよび少なくとも1個のアクリル酸モノマーを包含するコポリマー、
・40℃以上、例えば85から125℃の範囲のTgを有する第2ブロックで、メタクリル酸メチルモノマーを包含するホモポリマー、および
・少なくとも1個のアクリル酸メチル、メタクリル酸メチルモノマーを包含する中間ブロック、および
・メタクリル酸メチル、少なくとも1個のアクリル酸モノマーおよび少なくとも1個のアクリル酸メチルモノマーを包含する中間ブロック。
この第2の実施形態の第2の変形形態に従って、ブロックポリマーは以下を包含してよい。
・20から40℃のTg、例えば21から39℃のTgを有する第1ブロックで、アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルへキシルを包含するコポリマー、
・20℃以下、例えば-65から-35℃の範囲にあるTgを有する第2ブロックで、メタクリル酸メチルホモポリマーであるもの、および
・アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルへキシルランダムコポリマーである中間ブロック。
この第2の実施形態の第3の変形形態に従って、ブロックポリマーは以下を包含してよい。
・20から40℃のTg、例えば21から39℃のTgを有する第1ブロックで、アクリル酸イソボルニル/アクリル酸メチル/アクリル酸コポリマーであるもの、
・40℃以上、例えば85から115℃の範囲にあるTgを有する第2ブロックで、アクリル酸イソボルニルホモポリマーであるもの、および
・アクリル酸イソボルニル/アクリル酸メチル/アクリル酸ランダムコポリマーである中間ブロック。
制限的でない例として、この第2の実施形態に対応するポリマーは、以下のように調製することができる。
(実施例7)
ポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルヘキシル)ポリマーの調製
イソドデカン100gを1リットルの反応器に導入し、次いで温度を1時間かけて室温(25℃)から90℃になるよう上昇させる。次いで、アクリル酸イソボルニル54g、メタクリル酸イソブチル75.6g、アクリル酸2-エチルヘキシル50.4g、イソドデカン110gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(登録商標) 141、Akzo Nobel)1.8gを90℃で、1時間かけて加える。この混合物を1時間30分の間、90℃に保つ。
次いでアクリル酸2-エチルヘキシル120g、イソドデカン90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを前記混合物に導入し、なおも1時間にわたり90℃に保つ。
この混合物を3時間の間、90℃に保ち、次いで希釈および冷却する。
イソドデカン中に50%のポリマー活性物質を含有する溶液が得られる。
得られるポリマーは、Tg25℃のポリ(アクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルヘキシル)第1ブロック、Tg-50℃のポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)第2ブロックおよびアクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸2-エチルヘキシルランダムポリマーである中間ブロックを包含する。
(実施例8)
ポリ(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル/アクリル酸)ポリマーの調製
酢酸エチル210gを1リットルの反応器に導入し、次いで室温(25℃)から78℃に1時間でなるように温度を上げる。次に、78℃で1時間かけて、メタクリル酸メチル54g、アクリル酸21g、アクリル酸メチル135gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Akzo NobelのTrigonox(登録商標)141)1.8gを加える。
この混合物を、90℃に1時間保持する。
次に、上記混合物に78℃のまま1時間かけて、メタクリル酸メチル90g、酢酸エチル90gおよび2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン1.2gを導入する。
この混合物を78℃で3時間保持し、次いで酢酸エチル150gで希釈し、冷却する。
酢酸エチル中にポリマー活性物質を40%含む溶液を得る。
得られたポリマーは、Tg35℃のポリ(アクリル酸メチル/メタクリル酸メチル/アクリル酸)の第1ブロック、Tg100℃のポリ(メタクリル酸メチル)の第2ブロック、およびメタクリル酸メチル/アクリル酸/ポリアクリル酸メチルのランダムポリマーである中間ブロックを含む。
このポリマーは、重量平均質量141,000、数平均質量50,000であり、すなわち多分散度Iが2.82である。
本発明による組成物は、リーブイン(leave-in)組成物が好ましい。
一般に、本発明の製品の第1の組成物は、ブロックポリマーの(もしくは固体の)活性物質を重量で0.1%から60%、好ましくは重量で0.5%から50%、より好ましくは重量で1%から40%含む。
第2の組成物
本発明による化粧用製品は、第2の化粧品として許容可能な媒質を含めた第2の組成物を含む。
本発明の化粧用製品がメーキャップ製品の場合、第2の組成物は当業者に知られている任意の化粧用メーキャップ組成物でよい。特に第2の組成物は、口紅、マスカラ、グロス、アイシャドー、ファンデーション、またはネイルエナメルでもよい。
第1の組成物を単独で前記ケラチン物質に施用したときに、第1の組成物の化粧品の特性の、少なくとも1つを改善するように、第2の組成物を選択するのが有利である。例えば、第2の組成物は第1の組成物の快適さを改善し、その粘着性を低下させる。
第2の組成物は、ケラチン物質に施用した製品が、満足すべき耐移り性、光沢度および保持力の特性をもつように選ぶことができる。
特に、支持体の上に広げて20°で測定した第1の組成物の平均光沢度は、100の内の30以上であり、好ましくは40以上、好ましくは50以上、優先的には60以上である。
一実施形態によれば、製品を支持体上に広げて20°で測定した平均光沢度は、100の内の30以上であり、好ましくは40以上、好ましくは50以上、優先的には60以上である。
平均光沢度
用語「平均光沢度」は、光沢度計を使用し、以下の方法によって通常測定される光沢度を意味する。
自動スプレッダーを使用して、組成物の厚みが50μmから150μmの皮膜を、Lenetaブランド基準コントラストカードPenopacフォーム1Aの上に広げる。組成物は第1または第2の組成物でよい。皮膜は、カードの少なくとも白色バックグラウンドを覆っている。付着物を30℃の室温で24時間放置して乾燥させ、白色バックグラウンド上で20°の光沢度を、Byk Gardnerブランドのリファレンス光沢度計microTri-Glossを使用して測定する。
この測定(0から100)を少なくとも3回繰り返し、平均光沢度は測定した少なくとも3回の測定値の平均である。
本発明による製品の光沢度を測定したい場合、2つの組成物のうちの1つの第1皮膜を、前に記述したのと同じ条件下に、コントラストカード上に広げる。この第1皮膜を放置して乾燥させ、次に上述したのと同じ条件下で、他方の組成物の第2皮膜を上に広げる。
20°で測定した第1の組成物、または第2の組成物、または本発明の製品の平均光沢度は、100の内の30以上、より良くは35以上、さらに良くは40以上、さらに良くは5%以上、さらに良くは50以上であり、さらに良くは55以上、さらに良くは60以上、さらに良くは65以上、さらに良くは70以上、さらに良くは75以上である。ネイルエナメルなどの本発明による組成物に対しては、20°で測定した光沢度は100の内の70もしくは80以上でもよい。
支持体の上に施用して60°で測定した第1の組成物、または第2の組成物、または本発明の製品の平均光沢度は、100の内の50以上であり、さらに良くは60以上、さらに良くは65以上、さらに良くは70以上、さらに良くは75以上、さらに良くは80以上、さらに良くは85以上、さらに良くは90以上である。
60°での平均光沢度の測定は、20°での平均光沢度を測定するために前に述べたものと同じ条件下で行う。
第1の組成物および/または第2の組成物は、ケラチン物質に施用した製品が満足のいく耐移り性、光沢度、および保持力の特性をもつように、選択できる。
特に第1の組成物は、移行指数が100の内の40未満のものが好ましく、30以下が好ましく、20以下が好ましく、15以下が好ましく、10以下が好ましく、5以下が好ましく、2以下がより好ましい。
特に第2の組成物は、本発明の製品の移行指数が40以下、好ましくは30以下、好ましくは20以下、好ましくは15以下、好ましくは10以下、優先的には5以下であるように選択できる。
移行指数
移行指数は、以下の方法によって測定する。
密度が33kg/m3で、面の一方が接着性であるポリエチレン発泡体の支持体(40mm×70mmの矩形で厚さ3mm)(Joint Technique Lyonnais Ind社からRE40X70EP3の名称で販売されている)を、支持体表面が33℃±1℃の温度に維持されるように、40℃に保たれたホットプレート上で予熱する。
第1の組成物の移行指数を測定しようと望む場合、支持体をホットプレート上に置いたまま、支持体の非接着性表面の全面に第1の組成物を、細かい刷毛を使って広げることにより施用し、組成物の約15μmの付着物を得て、次いで支持体を30分間放置して乾燥させる。
本発明の製品の移行指数を測定したい場合、支持体をホットプレート上に置いたまま、支持体の非接着性表面の全面に第1の組成物を、細かい刷毛を使って広げることにより施用し、組成物の約15μmの付着物を得て、次いで支持体を30分間放置して乾燥させる。次に第2の組成物を施用する。
乾燥後、(第1の組成物または製品で被覆された)支持体を、接着性の面を介して直径20mmのアンビルに接着させ、スクリューピッチを取り付ける。この支持体/付着物の合わせた物を直径18mmのパンチで切り抜く。次に、引張り強度試験機(Someco社のImada DPS-20)が取り付けられたプレス(Someco社のStatif Manuel Imada SV-2)に、このアンビルをねじ込む。
80g/m2の白色の写真複写紙をプレスの下面の上に置き、支持体/付着物の合わせた物を、その紙の上に2.5kgの圧で30秒間プレスする。支持体/付着物の合わせた物を除いた後、付着物のいくらかが紙の上に移る。紙の上に移動した付着物の色を、Minolta CR300色彩計を使用して測定し、色をL*、a*、b*の色彩パラメータで特徴付ける。使用した共通紙の色彩計のパラメータL* 0、a* 0、b* 0を決定する。
普通紙の色に対する、移った付着物の色の色差ΔEIを、以下の式を使って決定する。
さらに、全量移動参照は、組成物または製品を、前に使用したのと同じ紙に室温(25℃)で、細かなブラシを使用して組成物を広げることで直接施用し、組成物約15μmの付着物を得て、付着物をそのまま室温(25℃)で30分間放置して乾燥させて調製する。乾燥後、紙の上にある付着物の色の色パラメータL*’、a*’、b*’を、全量移動参照の色に対応させて直接測定する。使用した共通紙の、色彩計のパラメータL*’ 、a*’ 、b*’ を決定する。
普通紙の色に対する移った付着物の色の色差ΔE2は、以下の式を使って決定する。
組成物または製品の移り性はパーセントとして表示され、比率
100×ΔEl/ΔE2
に等しい。
4個の支持体を続けて測定して、移り性の値は、4個の支持体で得た4回の測定の平均である。移行指数は、これら4回の測定の平均に等しい。
有機液体媒質
第1の組成物の有機媒質は、任意の化粧品として許容可能な、一般的に化粧品として許容可能な油を含めることができ、特に、鉱物、植物、または合成を起源とした、炭素ベースの油、炭化水素ベースの油、フルオロ油および/またはシリコーン油から選択される、単独あるいは均質で肉眼的に安定な混合物を形成し、目的の使用に適合する場合には混合物とすることができる。
第1の組成物の有機媒質は、組成物全重量の5%から90%、好ましくは20%から85%とすることができる。組成物全重量の少なくとも30%とするのが有利である。
一実施形態によると、有機媒質は1種または複数の揮発性油を含む。
これらの油は、炭化水素ベースの油、あるいは必要に応じてペンダント状のまたはシリコーン鎖の末端に結合したアルキルまたはアルコキシ基を含むシリコーン油がよい。
本発明の中で使用される揮発性シリコーン油としては、室温での粘度が8cSt未満の、特に2から7個のケイ素原子を含む直鎖状もしくは環状のシリコーンを挙げることができ、これらのシリコーンは必要に応じて1から10個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を含む。本発明に使用される揮発性シリコーン油としては、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサンおよびデカメチルテトラシロキサン、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
本発明で使用されるこの他の揮発性油は、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカンなどのC8〜C16イソアルカン油(イソパラフィンとしても知られている)であり、例えば、IsoparおよびPermethylの商品名で市販されている油、特にイソドデカン(Permethyl 99A)が特に好ましい。
特に揮発性油は、組成物全重量の5%から85%、さらに良くは20%から75%である。
一実施形態によれば、脂肪相は少なくとも1種類の非極性もしくは微極性の不揮発性油を含む。
本発明で使用できる微極性で不揮発性の油としては、非極性油、特にC3〜C40のアルキル鎖を含む油を挙げることができる。挙げることのできる非極性あるいは微極性の油の例は、
-液体パラフィン、液体ワセリン(petroleum jelly)および軽質ナフサ、および水素化ポリイソブテンなどの直鎖または分枝鎖炭化水素、
-スクワレンなどの動物起源の炭化水素ベースの油、
-脂肪アルコール、
-炭素原子少なくとも10個の脂肪酸の液体トリグリセリドなどの炭化水素ベースの植物油、
-式R1CO(O)R2(式中、R1は2から29個の炭素原子を有する酸残基であり、xは0または1であり、R2は3から30個の炭素原子を有する炭化水素ベースの鎖を示す)の油など、特に脂肪酸の合成エステルおよびエーテルであり、例えば、クエン酸トリブチルアセチル、エルカ酸オレイル、ベヘン酸2-オクチルドデシル、クエン酸トリイソアラキジル、ステアロイルステアリン酸イソセチルまたはステアロイルステアリン酸オクチルドデカニル、酢酸n-プロピル、トリメリト酸トリデシル、ドデカンジオレイン酸またはステアリン酸ジイソセチル、プロピオン酸アラキジル、フタル酸ジブチル、炭酸プロピレンまたはペンタン酸オクチルドデシル、あるいは、例えばビタミンF、イソステアリン酸ソルビタンおよびトリイソステアリン酸グリセリルまたはジグリセリルなどのポリオールエステル、
-任意選択でフッ素化されたフェニルトリメチコーンやポリアルキルメチルシロキサンなどの、C3〜C40のアルキルもしくはアルコキシ鎖またはフェニル化された鎖を任意選択で含むポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン油、例えば、ポリメチルトリフルオロプロピルジメチルシロキサン、あるいはヒドロキシ、チオールおよび/またはアミノ基などの官能基を有するもの、あるいは脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、
-フルオロ油、
-これらの混合物
を含む。
これらの非極性または微極性の不揮発性の油は、組成物の全重量の0.1%から20%、より良くは組成物の全重量の0.5%から10%、さらに良くは1%から5%である。
不揮発性油は、炭化水素、特に水素化ポリイソブテンなどのアルカン、およびフェニルシリコーン油、およびこれらの混合物から選択するのが有利である。
本発明により使用できるフェニルシリコーン油は、25℃、大気圧で測定して、5から100000cStの、好ましくは5から10000cStの範囲にある粘度を有するのが好ましい。
シリコーン油は、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサンまたは種々のフェニルシリコーン油の混合物、特に下記の式(A)に対応するものであり、
式中、
-R9およびR12はそれぞれ独立してC1〜C30のアルキル基、アリール基もしくはアラルキル基であり、
-R10およびR11はそれぞれ独立してC1〜C30のアルキル基もしくはアラルキル基であり、
-u、v、wおよびxはそれぞれ独立して0から900の範囲にある整数であるが、
ただし、v+w+xの合計が0以外であり、u+v+w+xの合計が1から900の範囲であり、特にu+v+w+xの合計が1から800の範囲にある。
R9はC1〜C20アルキル基、フェニル基またはR'-C6H5の型のアラルキル基(R'はC1〜C5アルキルである)であり、R10およびR11はそれぞれ独立にC1〜C20アルキル基またはR'-C6H5型のアラルキル基(R'はC1〜C5アルキルである)であり、R12はC1〜C20アルキル基であるのが有利である。
R9はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシルまたはオクタデシル基、あるいはフェニル、トリル、ベンジルまたはフェネチル基であり、R10およびR11はそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシルまたはオクタデシル基、あるいはトリル、ベンジルまたはフェネチル基であり、R12はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシルまたはオクタデシル基であるのが好ましい。
フェニルシリコーン油は、u+v+w+xの合計が1から150、より良くは1から100、さらには1から50の範囲にある式(A)の低粘度の油であるのが好ましい。
特に、低粘度のフェニルシリコーン油は下記の式(III)を満たす。
式中、
・R8はC1〜C30アルキル基、アリール基またはアラルキル基であり、
・nは0から100の範囲にある整数であり、100未満がより良く、
・mは0から100の範囲にある整数であるが、m+nの合計が1から100の範囲にあり、100未満であればなお良い。
R8はC1〜C20のアルキル基、フェニル基またはR'-C6H5型のアラルキル基(R'はC1〜C5アルキル)であるのが有利である。
R8はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシルまたはオクタデシル基、あるいはフェニル、トリル、ベンジルまたはフェネチル基が好ましい。R8はメチル基が好ましい。
本発明で使用できる低粘度フェニルシリコーン油のうちには、Dow Corningの油DC556(22.5cSt)およびSF558(10から20cSt)、Goldschmidtの油Avil AV8853(4から6cSt)、Rhone-Poulencの油Silbione 70 633 V30(28cSt)、PCRの油15 M 40(50から100cSt)、Bayerの油SF 1550(25cSt)およびPK 20(20cSt)、Wackerの油Belsil PDM 200(200cSt)、Shin-Etsuの油KF 53(175cSt)、KF 54(400cSt)およびKF 55(14cSt)を挙げることができる。カッコ内の値は、25℃での粘度を示す。
有機媒質は極性油を含むことができ、例えば、マレイン酸ジイソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、Stearlnerles Dubois社から販売され、もしくはDynamit Nobel社からMiglyol 810、812および818の商品名で販売されているカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、シアバター油、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸または乳酸2-オクチルデシル、コハク酸2-ジエチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、またはカスター油などの、7から29個の炭素原子の脂肪酸エステル;ラノリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸のエステル類;ステアリルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、デカノール、ドデカノール、オクタデカノールまたはオレイルアルコールなどの(7から29個の炭素原子の)高級脂肪アルコール;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベへン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、またはイソステアリン酸などの(7から29個の炭素原子の)高級脂肪酸;これらの混合物から選択される。
これら不揮発性で極性の油は、組成物全重量の0.1%から10%、より良くは1%から5%を示す。
第1または第2の組成物を爪に施用しようとする場合、化粧品として許容可能な媒質は、以下から選ばれた溶媒を含むのが好ましい。
-メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンまたはアセトンなど、室温で液状のケトン、
-エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノールまたはシクロヘキサノールなど室温で液状のアルコール、
-エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコールまたはグリセロールなど室温で液状グリコール、
-プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテルなど室温で液状のプロピレングリコールエーテル、
-γ-ブチロラクトンなどの環状エーテル、
-酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸メトキシプロピルまたは乳酸ブチルなど(合計で3から8個の炭素を含む)短鎖エステル、
-ジエチルエーテル、ジメチルエーテルまたはジクロロジエチルエーテルなど室温で液状のエーテル、
-デカン、ヘプタン、ドデカンまたはシクロヘキサンなどの室温で液状のアルカン、
-ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド、
-ベンズアルデヒドやアセトアルデヒドなどの室温で液状のアルデヒド、
-テトラヒドロフランなどの複素環状化合物、
-炭酸プロピレンまたは3-エトキシプロピオン酸エチル、
-これらの混合物。
酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸メトキシプロピル、乳酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトンアルコール、γ-ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、炭酸プロピレン、3-エトキシプロピオン酸エチルおよびジメチルスルホキシド、ならびにこれらの混合物が特に好ましい。
第1の組成物は、ブロックポリマーのほかに皮膜形成のポリマーなど、追加のポリマーを含んでもよい。第2の組成物も、被膜形成のポリマーを含んでよい。本発明によれば、用語「皮膜形成のポリマー」は、それ自身により、または補助的な皮膜形成薬剤の存在下に、支持体、特にケラチン物質に付着する連続性皮膜の形成可能なポリマーを意味する。
本発明で使用できる皮膜形成ポリマーのうちには、フリーラジカル型もしくは重縮合型の合成ポリマー、および天然由来のポリマー、およびこれらの混合物を挙げることができる。
皮膜形成ポリマーは、特に、ニトロセルロース、酢酸セルロース、アセトブチル酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロースまたはエチルセルロースなどのセルロースをベースとしたポリマーから選択でき、またはポリウレタン、アクリルポリマー、ビニルポリマー、ポリビニルブチラール、アルキド樹脂、アリールスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂などのアルデヒド縮合生成物から誘導される樹脂、例えば、トルエンスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂、およびアリールスルホンアミドエポキシ樹脂から選択できる。
特に使用できる皮膜形成ポリマーは、Hercules社から販売されているニトロセルロースRS l/8 sec.、RS 1/4 sec.、1/2 sec.、RS 5 sec、RS 15 sec.、RS 35 sec.、RS 75 sec.、RS 150 sec.、 AS 1/4 sec.、AS 1/2 sec.、SS 1/4 sec.、SS 1/2 sec.、SS 5 sec.;Akzo社のトルエンスルホンアミド-ホルムアルデヒド樹脂"Ketjentflex MS80"またはFaconnier社の"Santolite MHP"および"Santolite MS80"またはPan Americana社の"Resimpol 80"、Dainippon社のアルキド樹脂"Beckosol Ode 230-70-E"、Rohm & Haas社のアクリル樹脂"Acryloid B66"、およびBaxenden社のポリウレタン樹脂"Trixene PR 4127"を含む。
追加の被膜形成ポリマーは、本発明による組成物に、組成物全重量に対して重量で0.1%から60%、好ましくは重量で2%から40%、さらに良くは重量で5%から25%の範囲にある含有率で使用できる。
第1または第2の組成物は、少なくとも1種類の可塑剤を含んでもよい。可塑剤の量は、化粧品として許容可能な特性をもつ組成物が得られるように、当業者が、その一般知識に基づいて選択することができる。
本発明による第1の組成物は、意図した応用の型に応じて、少なくとも1種類のワックスも含むことができる。
本発明の目的のためには、ワックスは、室温(25℃)で固体の親油性脂肪化合物であり、可逆的に固体/液体の状態変化を有し、40℃より高く200℃までの融点をもち、固体状態では異方性の結晶組織をもつ。
本発明に関連しては、直鎖炭化水素ベースのワックスが好ましい。それらの融点は35℃超が有利であり、例えば55℃を超えてもよく、好ましくは80℃を超える。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、置換直鎖アルカン、非置換直鎖アルカン、非置換直鎖アルケンおよび置換直鎖アルケンから選ぶのが有利であり、非置換化合物とは、炭素および水素のみの化合物である。上述した置換基は、炭素原子を全く含まない。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、New Phase Technologiesから市販されているPolywax 500またはPolywax 400などの、分子質量400から800のエチレンポリマーおよびコポリマーを含む。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、Strahl & PitschのパラフィンS&P 206、S&P 173およびS&P 434など、直鎖パラフィンワックスを含む。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、例えばポリエチレンと20から50個の炭素原子を有するアルコールとの混合物、例えばNew Phase Technologiesから市販されているPerformacol 425またはPerformacol 550(比率20/80の混合物)のように、長鎖の直鎖アルコールを含んでもよい。
ワックスは、唇および/または皮膚に施用した組成物および被膜の光沢度を過度に低下させないために、第1の組成物中に重量で0.5から30%、より良くは5%から20%、好ましくは5%から15%の割合で使用できる。
第2の組成物の化粧品として許容可能な媒質は、室温大気圧において不揮発性の液相を含むことが好ましい。
用語「不揮発性の液相」は、皮膚上または唇上に数時間残留できる任意の媒質を意味する。特に不揮発性の液相は、室温大気圧で0.02mmHg(2.66Pa)未満のゼロでない蒸気圧をもち、10-3mmHg(0.13Pa)未満ならさらに良い。
第2の組成物の不揮発性の液相は、少なくとも1種類の炭化水素ベースの油、液体シリコーン相、室温で液状のフルオロ相、またはこれらの混合物がよい。
用語「炭化水素ベースの油」は、主に炭素原子と水素原子、特にアルキルまたはアルケニル鎖、例えばアルカンまたはアルケンを含む油を意味するが、1種または複数のエーテル、エステルまたはカルボン酸基を含むアルキルまたはアルケニル鎖を含む油も意味する。
第2の組成物の不揮発性の液相は、第2の組成物全重量の1%から100%、好ましくは5%から95%、さらに良くは20%から80%、さらに良くは40%から80%であるのが有利である。
第2の組成物の不揮発性の液相は、フェニルシリコーン油またはポリジメチルシロキサン油などのシリコーン油を含むのが有利である。
この不揮発性シリコーン油は、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサンおよびポリアルキルアリールシロキサン、ならびにこれらの混合物から選ぶことができる。
不揮発性シリコーン油は、
-直鎖または分枝鎖の不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、
-ペンダント状のまたは、シリコーン鎖の末端に付いたアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサンで、これらの基は2から24個の炭素原子を有し、
-フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサンおよび2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートなどのフェニルシリコーン、
から選ぶことができる。
本発明によるポリアルキルシロキサンは、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)シロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、およびこれらの混合物を含む。
好ましい不揮発性シリコーン油は、式(II)のシリコーンから選ばれた油であり、
式中、
R1、R2、R5およびR6は、同時または別々に、1から6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
R3およびR4は、同時または別々に、1から6個の炭素原子を有するアルキル基またはアリール基であり、
Xは1から6個の炭素原子を有するアルキル基、ヒドロキシ基またはビニル基であり、
nおよびpは、油が200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、より好ましくは100000未満の重量平均質量をもつように選ばれる。
ASTMスタンダードD-445に拠って測定された粘度が0.5から60000cSt、好ましくは0.5から10000cSt、より良くは0.5から1000cStであるポリジメチルシロキサン、例えばDow Corningから市販されている粘度350cStのDC 200が、式(II)の不揮発性シリコーンとして選ばれる。
一実施形態によれば、第2の組成物は、好ましくは0.5から500cSt、より好ましくは1から10cStの粘度を有するポリジメチルシロキサンなど式(II)の不揮発性シリコーンを含み、例えば粘度5cSt分子質量800の商品名DC 200としてDow Corningから市販されているポリジメチルシロキサンがある。
シリコーン油の重量平均質量は、好ましくは400から200000、好ましくは4000から100000、好ましくは4000から20000、好ましくは400から2000、より好ましくは400から1000である。
一実施形態によれば、第2の組成物は分子質量200000から300000g/molのポリジメチルシロキサンと、分子質量400から1000g/molのポリジメチルシロキサンの混合物を含むのが有利である。
高分子質量シリコーン化合物/液体シリコーン化合物の重量比は、20/80から60/40が好ましく、35/65から45/55がより良い。
第2の組成物の不揮発性の液相は、少なくとも1種類の式(III)のフルオロ油を含むのが好ましく、
式中、
-Rは1から6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝の2価のアルキル基、好ましくは2価のメチル、エチル、プロピル、ブチル基を示し、
-Rfはフルオロアルキル基、特に1から9個の炭素原子、好ましくは1から4個の炭素原子を有するペルフルオロ基を示し、
-R1は互いに独立して、C1〜C20、好ましくはC1〜C4のアルキル基、ヒドロキシ基またはフェニル基を示し、
-mは0から150から、好ましくは20から100から選ばれ、および
-nは1から300から、好ましくは1から100から選ばれる。
R1がメチル、RがエチルでRfがCF3である式(III)の油が好適である。特に言及してもよいような式(III)のフルオロシリコーン化合物は、Shin Etsu社から、「X22-819」、「X22-820」、「X22-821」および「X22-822」または「FL-100」の名称で販売されているものである。
言及してもよいようなフルオロ油のうちには、下記の式(IV)の化合物から選ばれるフルオロポリエーテルがあり、
R6-(CF2-CFR3-CF2O)p-(CFR4-CF2-O)q-(CFR5-O)r-R7 (IV)
式中、
-R3〜R6は互いに独立して-F、-(CF2)n-CF3および-O-(CF2)n-CF3から選択される1価の基を示し、
-R7は-Fおよび-(CF2)n-CF3から選択される1価の基を示し、
-nは0から4(両端を含む)の範囲にあり、
-pは0から600の範囲にあり、qは0から860の範囲にあり、rは0から1500の範囲にあり、p、qおよびrは、化合物の重量平均質量が500から100000、好ましくは500から10000の範囲にあるように選択された整数である。
フルオロ油は、ペルフルオロデカリン、ペルフルオロアダマンタンおよびブロモペルフルオロオクチルなど、C2〜C50、好ましくはC5〜C30のペルフルオロアルカンおよびフルオロアルカンおよびこれらの混合物から選ばれたフルオロアルカンから選ばれる。
第2の組成物は、任意選択で揮発性油を含んでもよい。
これらの油は、炭化水素ベースの油、または必要に応じてペンダント状のもしくはシリコーン鎖の末端にアルキルまたはアルコキシ基を含むシリコーン油、またはこれら油の混合物である。
揮発性油は、発火点が40℃から100℃の範囲にある油から選ばれた化粧用油またはその混合物が好ましい。さらに、それらは、大気圧で220℃未満、さらに良くは210℃未満、とりわけ110℃から210℃の範囲に沸点を有するのが有利である。これらの揮発性油は、少なくとも7個の炭素原子を有する、モノアルコールでないのが好ましい。
本発明で使用される揮発性油としては、室温での粘度が8cSt未満で、特に2から7個のケイ素原子を含む直鎖状または環状のシリコーン油を挙げることができ、これらのシリコーンは、1から10個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を任意選択で含む。本発明に使用される揮発性のシリコーン油としては、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサンおよびドデカメチルペンタシロキサン、ならびにこれらの混合物が挙げられる。
本発明に使用できる別の揮発性油としては、8から16個の炭素原子を有する炭化水素ベースの揮発性油およびその混合物、特にC8〜C16イソアルカン(イソパラフィンとして知られている)、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカンと、例えばIsoparまたはPermethylの商品名で販売されている油などのC8〜C16分枝アルカン、ならびにネオペンタン酸イソヘキシルなどのC8〜C16分枝エステル、およびこれらの混合物が挙げられる。
イソドデカン(Permethyl 99 A)、Isopar L、E、GまたはHなどのC8〜C16イソパラフィン、およびこれらの混合物は、必要に応じてデカメチルテトラシロキサンと、またはシクロペンタシロキサンと組み合わせて使用するのが好ましい。
一般に揮発性油の量は、第2の組成物の広がり特性を改良するのに十分な量を使用する。この量は、当業者によって、所望の特性の強度関数として適合されるであろう。
揮発性油の量は、第2の組成物の光沢度を低下させないように選ぶ。一実施形態によれば、第2の組成物は揮発性油を全く含まない。
第2の組成物が、上述した不揮発性シリコーン油とは異なる高分子質量ポリマーを含むと有利である。
本発明による第2の組成物が液体の場合は、高分子質量ポリマーを20重量%から50重量%含むのが有利である。
本発明による第2の組成物が固体の場合は、高分子質量ポリマーを2重量%から40重量%含むのが有利である。
このポリマーは、シリコーンポリマーであるのが好ましい。
このポリマーは、室温で液体または固体でもよいが、その重量平均質量は、200000g/mol以上、好ましくは200000から2500000、優先的には200000から2000000g/molである。
ASTMスタンダードD-445に従って測定されたこのポリマーの粘度は、10000から5000000cSt、好ましくは100000から1000000cSt、より好ましくは300000から700000cStである。
この高分子質量ポリマーは、非グラフトポリマー、すなわち少なくとも1種類のモノマーを、後で別の化学物質を側鎖に反応させることなく重合して得たポリマーであるのが有利である。このポリマーは、ジメチコノール、フルオロシリコーン、ジメチコーンおよびこれらの混合物から選ばれるのが好ましい。このポリマーはホモポリマーであるのが好ましい。
特に、使用されるポリマーは、式(V)に対応する高分子質量のポリマーで、
式中、
R1、R2、R5およびR6は、同時または別々に、1から6個の炭素原子を有し、少なくとも1つのフッ素原子で任意選択で置換されたアルキル基であり、
R3およびR4は、同時または別々に、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、またはアリール基であり、
Xは、1から6個の炭素原子を有するアルキル基、ヒドロキシ基、ビニルもしくはアリル基、または1から6個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、
nおよびpは、シリコーン化合物が重量平均質量200000g/mol以上であるように選ばれる。
好ましくは、pは0に等しい。
R1〜R6がメチル基を表し、置換基Xがヒドロキシ基を示す式(V)のポリマーは、ジメチコノールである。記載される例は、p=0であり、nが2000から40000、好ましくは3000から30000である式(V)のポリマーを含む。分子質量が1500000から2000000g/molであるポリマーも挙げられる。
一実施形態によれば、高分子質量ポリマーは、ポリジメチルシロキサン(5cSt)に溶かし、D2-9085としてDow Corningから販売されているジメチコノールであり、この混合物の粘度は1550cStに等しい、あるいはポリジメチルシロキサン(5cSt)に溶かして、DC1503の名称でDow Corningから販売されているジメチコノールである。Dow CorningからQ2-1403またはQ2-1401の名称で販売されている(分子質量が1770000g/molに等しい)ジメチコノールも、混合物の粘度が4000cStであって、好ましい。
本発明に従い使用できる高分子質量ポリマーとして、以下のようなものを挙げることができ、
・General Electric社からSE30の名称で販売されている製品、Wacker社からAK 500000の名称で販売されている製品など、置換基R1〜R6およびXはメチル基を示し、
・Rhodia社からSilbione 70047 Vの名称で販売されている製品など、置換基R1〜R6およびXはメチル基を示し、pおよびnは分子質量が250000g/molとなるものであり、
・Dow Corning社によってQ2-1401またはQ2-1403の名称で販売されている製品など、置換基R1〜R6はメチル基を示し、置換基Xはヒドロキシ基を示し、
・Rhone-Poulenc社によって761の名称で販売されている製品など、置換基R1、R2、R5、R6およびXはメチル基を示し、置換基R3とR4はアリール基を示し、pおよびnは分子質量が600000g/molとなるものである。
高分子質量シリコーンポリマーは、液体シリコーンとの混合物の形で組成物に導入されるのが好ましく、この液体シリコーンの粘度は0.5から10000cSt、好ましくは0.5から500cSt、より好ましくは1から10cStである。
この流体シリコーンは、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、およびこれらの混合物から選ぶことができる。この液体シリコーンは、3から7個の-(CH3)2SiO-ユニットを含む環状ポリジメチルシロキサンなど、揮発性シリコーンでもよい。
液体シリコーンは、Dow Corning社によってDC 200の名称で販売されている製品など、特に0.5から10000cSt、より好ましくは5cSt程度の粘度をもつ、不揮発性ポリジメチルシロキサンシリコーンでもよい。
高分子質量シリコーンポリマー/液体シリコーン混合物中の、高分子質量シリコーンポリマーの割合は、10/90から20/80が好ましい。高分子質量シリコーンポリマー/液体シリコーン混合物の粘度は、1000から10000cStが好ましい。
本発明による高分子質量ジメチコーンは、米国特許第4,152,416号に記載のジメチコーンを含む。それらは、例えばSE30、SE33、SE54およびSE76の名称で販売されている。
本発明によるジメチコーンは、例えば、R1〜R6およびXがメチルであり、p=0であるような式(III)の化合物である。これらのポリマーの分子質量は、好ましくは200000から300000、優先的には240000から260000g/molである。
本発明によるジメチコーンは、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマーおよびポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、およびにこれらの混合物を含む。
本発明による高分子質量フルオロシリコーンは、分子質量200000から300000、優先的には240000から260000が好ましい。
本発明の態様の1つによれば、本発明による第2の組成物は少なくとも1種の非極性または微極性の化合物を含み、それは油、ガムおよび/またはワックスから選ばれる。第2の組成物は、70%超、好ましくは80重量%超、優先的には100重量%の、非極性または微極性の化合物を含むのが好ましい。これらの非極性または微極性化合物は、着色剤またはゲル化剤を含む。
一実施形態によれば、第2の組成物は、重量平均質量が200000g/mol以上のポリマーと、上述のシリコーン油との混合物を含む。
一実施形態によれば、第2の組成物は透明である。
用語「透明な組成物」は、透明から半透明な組成物、すなわち波長750nmの、少なくとも40%の光を透過し、好ましくは少なくとも50%の光を透過する組成物を意味する。
透過は、Varian社のCary 300走査紫外-可視分光光度計を使用して、以下の手順に従って測定される。
正方形の断面で横幅が10mmの分光光度計のセルに、組成物を融点より高くして注ぐ。
次に組成物のサンプルを35℃で24時間冷却し、20℃に調温されたチャンバー内に24時間入れる。
組成物のサンプルを透過した光は、波長を700nmから800nmに走査して分光光度計で測定し、測定は透過率のモードで行う。
波長750nmにおける、組成物のサンプルを透過した光のパーセンテージを決める。
第2の組成物が透明な場合は、顔料を5%未満、好ましくは2%未満、より好ましくは1%未満含めるのが有利である。
高分子質量ポリマー/液体シリコーン化合物の混合物は、第2の組成物の70%超、好ましくは80重量%超、好ましくは90重量%超、より好ましくは95重量%超であるのが好ましい。
第2の組成物は、好ましくは非極性または微極性の、他の化合物を含んでもよい。これらの非極性または微極性の化合物は、シリコーン化合物、着色剤またはゲル化剤が好ましい。
一実施形態によれば、第2の組成物は非極性または微極性の成分のみを含む。
第2の組成物は、特に固体の形状にある場合に、少なくとも1種類のワックスを含むのが有利である。
ワックスは、組成物中0.5から30重量%の比率で、より良くは組成物の5%から20%、好ましくは5%から15%で使用できる。
本発明に関連しては、直鎖炭化水素ベースのワックスが好ましい。これらの融点は35℃超が有利であり、例えば55℃超でもよく、好ましくは80℃超でもよい。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、置換直鎖アルカン、非置換直鎖アルカン、非置換直鎖アルケン、および置換直鎖アルケンから選択するのが有利であり、非置換化合物は炭素と水素のみで構成される。上述した置換基は、炭素原子を有さない。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、New Phase Technologiesから市販されているPolywax 500またはPolywax 400など、分子質量が400から800のエチレンポリマーおよびコポリマーを含む。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、Strahl & PitschのパラフィンS&P 206、S&P 173およびS&P 434などの直鎖パラフィンワックスを含む。
直鎖炭化水素ベースのワックスは、例えばポリエチレンと20から50個の炭素原子を有するアルコールとの混合物を含む製品、特にNew Phase Technologiesから市販されているPerformacol 425またはPerformacol 550(比率が20/80の混合物)など、長鎖の直鎖アルコールを含む。
第2の組成物は、鎖の末端にアルキル基を含むジメチコーンのようなシリコーンワックスを含むのが有利である。これらのアルキル基は炭素原子18個超、好ましくは20から50個、優先的には30から45個の炭素原子を有するのが好ましい。
このシリコーンワックスは、例えば式(VI)もしくは(VII)に対応する。
式中、Rはアルキル、Xはゼロ以上、NおよびYは1以上である。
化合物が室温で固体ならば、Rは1から50個の炭素原子を有する。
シリコーンワックスの例は、次のものを含む。
-Silcare 41M40、SilCare 41M50、SilCare 41M70およびSilCare 41M80の名称でArchimica Fine Chemicalsから販売されている、C20〜24アルキルメチコーン、C24〜28アルキルジメチコーン、C20〜24アルキルジメチコーン、C24〜28アルキルジメチコーン、
-SilCare 41M65の名称でArchimicaから販売され、DC-2503の名称でDow Corningから販売されているステアリルジメチコーン、
-SilCare 1M71またはDC-580の名称で販売されているステアロキシトリメチルシラン、
-Wacker-Chemie GmbHの製品Abil Wax 9810、9800または2440、
-AMS-C30 Waxの名称でDow Corningから販売されているC30〜45アルキルメチコーン、ならびにSF 1642またはSF 1632の名称でGeneral Electricから販売されているC30〜45アルキルジメチコーン。
本発明による化粧用製品の第1および/または第2の組成物は、水溶性もしくは脂溶性染料、顔料および真珠層、およびこれらの混合物を含んでもよい。
用語「顔料」は、液体有機相に不溶で、第1の組成物を着色しかつ/または不透明化するために意図された、白色または有色の、鉱物または有機物の粒子を意味すると理解すべきである。
用語「真珠層」は、第1の組成物の媒質に不溶性で、殻の中のある種の軟体類により作られ、あるいは別途合成された、真珠光沢の粒子を意味すると理解すべきである。
用語「染料」は、油などの脂肪物質に可溶な、あるいは水-アルコール相に可溶な有機化合物を、通常意味すると理解すべきである。
脂溶性染料は、例えば、スーダンレッド、D&C Red No.17、D&C Green No.6、β-カロテン大豆油、スーダンブラウン、D&C Yellow No.11、D&C Violet No.2、D&C Orange No.5、キノリンイエロー、アナットーおよびブロモ酸がある。
水溶性染料は、例えば、ビートの根のジュース、メチレンブルーおよびカラメルがある。
顔料は、干渉性または非干渉性、鉱物および/または有機物、白色もしくは着色顔料でよい。言及してもよい鉱物顔料の中には、酸化チタニウム、必要に応じて表面処理され、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、ならびに酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色、褐色または赤色)、または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリーンブルー、水酸化クロム、アイアンブルー。言及してもよい有機顔料は、食品医薬品局(FDA)の認可のために提出されたもの(例えばD&CまたはFD&C)、ならびにコチニールカアーミンをベースとしたレーキなどのFDA保証を免除されたものを含めて、カーボンブラック、バリウム、ストロンチウム、カルシウムまたはアルミニウムの有機レーキタイプの顔料である。
真珠層または真珠顔料は、チタニウムまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカなどの白色真珠顔料、酸化鉄を含むチタニウムマイカ、特にアイアンブルーまたは酸化クロムを含むチタニウムマイカ、上述したタイプの有機顔料を含むチタニウムマイカなどの着色真珠顔料、オキシ塩化ビスマスをベースとする真珠顔料から選ばれる。番号FR0209246で出願された特許出願に記載されているように、ゴニオクロマティック(goniochromatic)特性を持つ顔料および/またはメタリック効果を有する顔料は、その内容が参照によって本特許出願に組み込まれ、したがって使用できる。
一般に着色剤は、第1および第2の組成物の全量に対して、0.001から60%、より良くは0.01から50%、さらに良くは0.1から40%である。
本発明の第1および/または第2の組成物は、1種または複数の化粧用または皮膚科学的に活性な、通常使用されるような薬剤を含んでもよい。
本発明の組成物に使用できる化粧用、皮膚科学的、衛生用、医薬用として活性な薬剤として、保湿剤、ビタミン、必須脂肪酸、スフィンゴ脂質、および日焼け止め剤を挙げることができる。これらの活性な薬剤は、当業者とって通常の量が使用され、第1または第2の組成物の全重量に対して0から20%、特に0.001%から15%の濃度である。
組成物は、水、抗酸化剤、香料、保存剤、およびエッセンシャル油など、このような組成物に通常使用される任意の他の添加剤を含んでもよい。
言う必要もないが、当業者は、こうした任意選択の化合物および/またはそれらの量を選択するのに、添加によって、組成物の有利な特性が、本質的でないにしろ逆効果を受けないように注意するであろう。
製品の組成物は、直接触れることにより、またはスポンジを使用して使えるように、例えばスティックまたはワンドの形状、皿の形状などの、型に入れた製品の形状をしていてもよい。特に、これらは、キャストファンデーション、キャストメーキャップルージュまたはアイシャドー、口紅、リップケアベースまたはリップケアバルム剤、コンシーラ製品およびナイルエナメルとしての用途がある。それらは、軟質のペーストまたはジェル、多少とも流動性のあるクリーム、あるいはチューブに入れた液体の形態をしていても良い。
本発明による製品の組成物は、特に顔、首、手、ボディーなど化粧用ケア組成物(例えばケアクリーム、紫外線防止油またはボディージェル)、メーキャップ組成物(例えばメーキャップジェル、クリームまたはスティック)、または皮膚の人工日焼け用もしくは保護用の組成物を構成してもよい。
本発明による製品の組成物は、皮膚および/または外皮のケア組成物の形態、日焼け防止組成物もしくはボディーの衛生用組成物の形態、特に脱臭剤の形態をしてもよい。この場合は、特に無色の形態である。これらは、皮膚、外皮または唇のケアベースとして使用できる(リップバルム剤は、冷たさおよび/または太陽光および/または風から唇を保護し、あるいはケアクリームは皮膚、爪または毛髪を保護する)。
本発明の目的上、用語「化粧品として許容可能な」は、組成物の気持ち良い外観、香りおよび感触を意味する。
本発明による製品の各組成物は、局所適用するのに一般的に使用される任意の生薬の形態、特に、油性または水性の溶液、油性または水性のジェル、油中水もしくは水中油のエマルジョン、多相エマルジョン、ベシクルを使用した油の水中分散(ベシクルは油/水の界面に位置する)、またはパウダーの形態であってもよい。各組成物は流体もしくは固形物でもよい。
一実施形態によれば、第1または第2の組成物、あるいはその双方は、連続した脂肪相を、好ましくは無水の形で有し、第1または第2の組成物全重量に対して、5%未満、さらに良くは1%未満の水を含んでもよい。
第1および第2の各組成物は、ローション、クリーム、軟膏、軟質のペースト、サルブ、特にスティックまたは皿のように型に入れ成型された固体、あるいは詰め込まれた固体の外観を有する。
各組成物は、例えば2つの区画のあるペンのように、同じ容器中に別々にパッケージしてもよく、ベース組成物はペンの一端から供給され、トップ組成物はペンの他端から供給され、この両端は蓋で漏れのないように閉じられる。
あるいは、各組成物を別の容器にパッケージしてもよい。
最初の皮膜として塗られる組成物は液体またはペーストの形が好ましく、口紅やアイライナーの場合には特に望ましい。
本発明による製品は、使用した成分の性質によるが、皮膚および/または唇および/または外皮のメーキャップに使用するのが有利である。特に本発明の製品は、固形のファンデーション、口紅のワンドまたはペースト、コンシーラ製品、アイコンツール製品、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、ボディーメーキャップ製品または皮膚の着色製品の形態をとる。
第2の組成物が、ケア、光沢または透明性の特性をもつと有利である。
本発明の目的は、上述したような第1および第2の組成物を含む、リップ製品、エナメル、マスカラ、ファンデーション、タトゥ、メーキャップルージュ、またはアイシャドーでもある。
本発明の製品の組成物は、種々の構成物を融点の最も高いワックスの融点にまで加熱して、次いでその溶融混合物を型(皿または指サック)にキャストすることによって得られる。それらは、欧州特許出願EP-A-0667146号に記載されているように、押し出し法によっても得られる。
本発明を、以下の実施例でごく詳細に例示する。パーセンテージは、重量パーセンテージである。
(実施例9〜13)
第1の組成物
手順
1.油相中の顔料の粉砕顔料混合物は、混合物をスリーロールミル中で3回処理して調製する。
2.組成物に必要な粉砕材料および他の原料を、ビーカー中に計り取る。
3.混合物を、ライネリブレンダーを用いて45分間攪拌する。
4.処方物を、イソドデカン-リークタイト冷却箱中で成型する。
光沢度測定
1.湿潤厚さ50および/または150μmの被膜を、アプリケータ装置を用いて調製する。付着物はコントラストカード上に作製する。
2.被膜を、30℃の調整温度で24時間乾燥させる。
3.Byk Gardnerマイクロトリグロス光沢度メーターを用いて測定角度20°および60°にて光沢度測定を行う。
得られた光沢度結果を、下表に示す。
(実施例14)
第2の液体組成物
参照Silbione 70047 Vに属し、Rhodiaより販売された
ポリジメチルシロキサン 40%
(500000cSt-250000g/モル)
参照DC200(5cSt)に属し、ダウ・コーニング社より販売された
ポリジメチルシロキサン 60%
これら2つの原料を、ライネリブレンダーを用いて70℃で混合する。
(実施例15)
第2の固体組成物
重量%
シリコーン油(PDMS) 25
ダウ・コーニング社製のDC200(5cSt)
ジメチコーン(および)ジメチコノール 61
ダウ・コーニング社製のD2-9085(1550cSt)
トリフルオロプロピルジメチコーン(100cSt) 1
信越製のX22-819
C30-45 アルキルジメチコーン 5
(GEバイエルシリコーン社製のSF 1642)
ポリエチレンワックス(重量平均MW500) 8
シリコーン油、ジメチコノール、およびフルオロジメチコーンを、均一な混合物が形成されるまで、熱しながら混合する。次いで、C30〜C45アルキルジメチコーンを、110℃にした上記混合物に添加する。次いで、均一混合物が得られるまで、ポリエチレンワックスを少量ずつ添加した。混合物を90から95℃に冷却し、次いで型に流し込み、-20℃に30分間おく。最後に、スティックを型からはずす。
(実施例16)
第1の組成物としての実施例11の組成物と、第2の組成物としての実施例15の組成物とを含む製品の耐移り性の測定
第1の組成物としての実施例11の組成物と、第2の組成物としての実施例15の組成物とを含む製品の移動指数を、上記の方法に従って測定する。
液体リップスティックおよび無色の香油を含む製品リップフィニティ(シェード70)の移動指数を前述の手順で測定する。
(実施例17)
ネイルエナメルキット
第1の組成物
実施例1のポリマー 23.8g AM
酢酸ブチル 24.99g
イソプロパノール 10.71g
ヘキシレングリコール 2.5g
DC Red 7 Lake 1g
ジステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドで変性した
ヘクトライト 1.3g
(エレメンティス製のベントン(登録商標)27V)
酢酸エチル qs 100g
第2の組成物
ニトロセルロース 15g
N-エチル-o,p-トルエンスルホンアミド 4g
クエン酸トリブチルアセチル 2g
IPA 6.5g
qs(酢酸エチル、酢酸ブチル) 100g
第1の組成物を、個人の爪または付け爪に塗る。次いで、乾燥後、第2の組成物を第1の組成物の上に塗る。その結果得られたものは、著しい保持力を有し、特に著しい光沢度定着力を有する。
(実施例18)
ネイルエナメルキット
第1の組成物
実施例8のポリマー 23.8g AM
DC Red 7 Lake 1g
ジステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドで変性した
ヘクトライト 1.3g
(エレメンティス製のベントン(登録商標)27V)
酢酸エチル qs 100g
第2の組成物
ニトロセルロース 15g
N-エチル-o,p-トルエンスルホンアミド 4g
クエン酸トリブチルアセチル 2g
IPA 6.5g
qs(酢酸エチル、酢酸ブチル) 100g
第1の組成物を、個人の爪または付け爪に塗る。次いで、乾燥後、第2の組成物を第1の組成物の上に塗る。その結果得られたものは、著しい保持力を有し、特に著しい光沢度定着力を有する。
(実施例19)
マスカラキット
第1の組成物
蜜ろう 6%
パラフィンワックス 13%
水添ホホバ油 2%
水溶性皮膜形成ポリマー 3%
ステアリン酸トリエタノールアミン 8%
黒色色素 5%
保存剤 qs
水 qs 100%
第2の組成物
蜜ろう 8g
パラフィンワックス 3g
カルナバワックス 6g
ジステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドで変性した
ヘクトライト 5.3g
(エレメンティス製のベントン(登録商標)38V)
プロピレンカーボネート 1.7g
充てん剤 1g
顔料 5g
実施例4のポリマー 12g AM
イソドデカン qs 100
第2の組成物を、個人のまつげに塗ることができる。次いで、乾燥後、第1の組成物を第2の組成物の上に塗る。その結果得られたものは、著しい保持力を有する。
(実施例20)
マスカラキット
第1の組成物
蜜ろう 6%
パラフィンワックス 13%
水添ホホバ油 2%
水溶性皮膜形成ポリマー 3%
ステアリン酸トリエタノールアミン 8%
黒色色素 5%
保存剤 qs
水 qs 100%
第2の組成物
蜜ろう 8g
パラフィンワックス 3g
カルナバワックス 6g
ジステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドで変性した
ヘクトライト 5.3g
(エレメンティス製のベントン(登録商標)38V)
プロピレンカーボネート 1.7g
充てん剤 1g
顔料 5g
実施例7のポリマー 12g AM
イソドデカン qs 100
第2の組成物を、個人のまつげに塗ることができる。次いで、乾燥後、第1の組成物を第2の組成物の上に塗る。その結果得られたものは、著しい保持力を有する。
(実施例21)
第1の組成物としてのマスカラ
蜜ろう 8g
パラフィンワックス 3g
カルナバワックス 6g
ジステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドで変性した
ヘクトライト 5.3g
(エレメンティス製のベントン(登録商標)38V)
プロピレンカーボネート 1.7g
充てん剤 1g
顔料 5g
実施例7のポリマー 12g AM
イソドデカン qs 100
(実施例22〜26)
第1の組成物としてのマスカラ
上記実施例の光沢度を、上記に記載と同様の条件で測定する。
(実施例27)
マスカラキット
第1の組成物:実施例25の組成物
第2の組成物
パラフィンワックス 2.3
カルナバワックス 6.6
ポリオレフィンワックス 2.1
蜜ろう 8.3
変性ヘクトライト 5.8
シリコーンカンデリラろう 1
米デンプン 1.5
ビニルピロリドン/エイコセンコポリマー 2
酢酸ビニル/ステアリン酸アリルコポリマー
(シメックス社製のMexomerPQ)
2.7
ラウリン酸ポリビニル 0.7
保存剤 0.1
ポリブテン 1
プロピレンカーボネート 1.9
水 7.6
エタノール 2.7
黒酸化鉄 4.2
イソドデカン qs 100
第2の組成物300μmの厚さのマスカラ組成物被膜を、ガラスプレート上に広げる。
これを室温(25℃)で2時間乾燥させる。
次いで、第1の組成物300μmの厚さの被膜を、上部に広げる。
アッセンブリを室温(25℃)で24時間乾燥させる。
次いで、最終的な被膜の60°での平均光沢度を、上記に記載の方法に従って測定する。製品の平均光沢度は60.4である。

Claims (81)

  1. 逐次続けて施用される第1と第2の組成物を含む化粧用製品であって、第1の組成物は化粧品として許容できる有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレンブロックポリマーを含み、前記ブロックポリマーが前記第1のブロックの少なくとも1個の構成モノマーと前記第2のブロックの少なくとも1個の構成モノマーを含む中間セグメントを介して結合している第1と第2のブロックを含み、前記ブロックポリマーが2より大きい多分散度Iを有し、第2の組成物は前記第1の組成物とは異なっており、化粧品として許容できる媒質を含むことを特徴とする化粧用製品。
  2. 逐次続けて施用される第1と第2の組成物を含む化粧用製品であって、第1の組成物は化粧品として許容できる有機液体媒質中に少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレンブロックポリマーを含み、第2の組成物は前記第1の組成物とは異なっており、化粧品として許容できる媒質を含み、前記ポリマーが、下記の調製方法:
    -適切な反応器中に重合溶媒の一部分を導入し、重合のために十分な温度に達するまで(典型的には60℃と120℃の間)加熱し、
    -この温度に達すると直ぐに、いくらかの重合開始剤の存在において第1のブロックの成分モノマーを導入し、
    -最大変換度90%に対応する時間Tの後、第2のブロックの成分モノマーおよび残りの開始剤を導入し、
    -この混合物を時間T’の間反応するままとし(3から6時間の範囲とし)、その後室温までこの混合物を冷却させる
    によるフリーラジカル溶液重合によって得ることができることを特徴とする化粧用製品。
  3. 前記ブロックポリマーがスチレン単位を含まないことを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧用製品。
  4. 前記ブロックポリマーがエラストマーではないことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧用製品。
  5. 前記ブロックポリマーが炭素-炭素二重結合と少なくとも1個のエステル基-COO-またはアミド基-CON-を含む脂肪族エチレンモノマーに由来するエチレンポリマーであることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の製品。
  6. 前記ブロックポリマーが、pH無調製で室温(25℃)下で、水中、または水と炭素原子2から5個を有する直鎖もしくは分枝状の低級モノアルコールとの混合液中に、活性物質含量が少なくとも1重量%で、可溶性ではないことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の製品。
  7. 前記ブロックポリマーが前記第1のブロックの少なくとも1個の構成モノマーと前記第2のブロックの少なくとも1個の構成モノマーを含む中間セグメントを介して結合している第1と第2のブロックを含むことを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の製品。
  8. 前記ブロックポリマーが異なるガラス転移温度(Tg)を有する第1と第2のブロックを含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の製品。
  9. 前記第1と第2のブロックが、前記第1と第2のブロックのガラス転移温度の間のガラス転移温度を有する中間セグメントを介して結合していることを特徴とする、請求項8に記載の製品。
  10. 前記ブロックポリマーが前記有機液体媒質中では相容性ではない第1と第2のブロックを含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の製品。
  11. 前記ブロックポリマーが2より大きい多分散度Iを有することを特徴とする、請求項2から10のいずれか一項に記載の製品。
  12. 前記ポリマーの前記第1のブロックが、
    a) Tgが40℃以上のブロック、
    b) Tgが20℃以下のブロック、
    c) Tgが20℃と40℃の間のブロックから選択され、
    前記第2のブロックが、第1のブロックとは異なり、カテゴリーa)、b)またはc)から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の製品。
  13. Tgが40℃以上の前記ブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項12に記載の製品。
  14. 対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=C(CH3)-COOR1で表されるメタクリレートであって、式中、R1が炭素原子1から4個を有する直鎖状または分枝状の、非置換のアルキル基を表すか、あるいはR1がC4〜C12シクロアルキル基を表すメタクリレート、
    −式CH2=CH-COOR2で表されるアクリレートであって、式中、R2 がC 4〜C12シクロアルキル基またはtert-ブチル基を表すアクリレート、
    −下式で表される(メタ)アクリルアミドであって、
    式中、R7およびR8が、同一または異なっていてよく、それぞれ水素原子、または直鎖もしくは分枝状のC1〜C12アルキル基を表し、あるいは、R7がHを表し、R8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、R'がHまたはメチル基を表す(メタ)アクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項13に記載の製品。
  15. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチルおよび(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項13または14に記載の製品。
  16. Tgが20℃以下の前記ブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項12に記載の製品。
  17. 対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=CHCOOR3のアクリレートであって、式中、R3がC1〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、但しtert-ブチル基を除くものとし、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているアクリレート、
    −式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリレートであって、式中、R4はC6〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているメタクリレート、
    −式R5-CO-O-CH=CH2のビニルエステルであって、R5がC4〜C12の直鎖状または分枝状のアルキル基を表すビニルエステル、
    −C4〜C12のアルキルビニルエーテル、
    −N-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする、請求項16に記載の製品。
  18. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、そのアルキル鎖が1から10個の炭素原子を含むが但しtert-ブチル基を除くアクリル酸アルキルから選ばれることを特徴とする、請求項16または17に記載の製品。
  19. Tgが20℃と40℃の間の前記ブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃から40℃のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項12に記載の製品。
  20. Tgが20℃と40℃の間の前記ブロックが、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマー、および対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーに、全体的に、または部分的に由来することを特徴とする、請求項12に記載の製品。
  21. Tgが20℃と40℃の間の前記ブロックが、メタクリル酸メチル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ブチルおよびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択されるモノマーに、全体的に、または部分的に由来することを特徴とする、請求項19または20に記載の製品。
  22. 少なくとも1つの第1のブロックと少なくとも1つの第2のブロックを含むブロックポリマーを含み、前記第1のブロックが40℃以上のガラス転移温度(Tg)を有し、前記第2のブロックが20℃以下のガラス転移温度を有することを特徴とする、請求項12から21のいずれか一項に記載の製品。
  23. 前記第1のブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項22に記載の製品。
  24. 前記第1のブロックが、モノマーに由来するコポリマーであり、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項23に記載の製品。
  25. 対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=C(CH3)-COOR1で表されるメタクリレートであって、式中、R1が炭素原子1から4個を有する直鎖状または分枝状の、非置換のアルキル基を表すか、あるいはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表すメタクリレート、
    −式CH2=CH-COOR2で表されるアクリレートであって、式中、R2 がC 4〜C12シクロアルキル基またはtert-ブチル基を表すアクリレート、
    −下式で表される(メタ)アクリルアミドであって、
    式中、R7およびR8が、同一または異なっていてよく、水素原子または直鎖もしくは分枝状のC1〜C12アルキル基を表し、あるいは、R7がHを表しR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、R'がHまたはメチル基を表す(メタ)アクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする、請求項23または24に記載の製品。
  26. その対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチルおよび(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項23から25のいずれか一項に記載の製品。
  27. 前記第1のブロックの割合が前記ポリマーの20重量%から90重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項23から26のいずれか一項に記載の製品。
  28. 前記第2のブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーが、それらから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項22から27のいずれか一項に記載の製品。
  29. 前記第2のブロックが、モノマーに由来するホモポリマーであり、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項22から28のいずれか一項に記載の製品。
  30. 対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=CHCOOR3のアクリレートであって、式中、R3がC1〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、但しtert-ブチル基を除くものとし、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているアクリレート、
    −式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリレートであって、式中、R4はC6〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているメタクリレート、
    −式R5-CO-O-CH=CH2のビニルエステルであって、R5がC4〜C12の直鎖状または分枝状のアルキル基を表すビニルエステル、
    −C4〜C12のアルキルビニルエーテル、
    −N-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする、請求項28または29に記載の製品。
  31. その対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、そのアルキル鎖が1から10個の炭素原子を含むが、但し、tert-ブチル基を除くアクリル酸アルキルから選ばれることを特徴とする、請求項28から30のいずれか一項に記載の製品。
  32. 前記20℃以下のTgを有する第2のブロックの割合が前記ポリマーの5重量%から75重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項22から31のいずれか一項に記載の製品。
  33. 少なくとも1つの第1のブロックと少なくとも1つの第2のブロックを含むブロックポリマーを含み、前記第1のブロックが20℃と40℃の間のガラス転移温度(Tg)を有し、前記第2のブロックが20℃以下もしくは40℃以上のガラス転移温度を有することを特徴とする、請求項12から21のいずれか一項に記載の製品。
  34. Tgが20℃と40℃の間の前記第1のブロックが、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃と40℃の間のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項33に記載の製品。
  35. Tgが20℃と40℃の間の前記第1のブロックが、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマー、および対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーに由来するコポリマーであることを特徴とする、請求項33または34に記載の製品。
  36. Tgが20℃と40℃の間の前記第1のブロックが、メタクリル酸メチル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ブチルおよびアクリル酸2-エチルヘキシル、ならびにそれらの混合物から選択されるモノマーに由来することを特徴とする、請求項33から35のいずれか一項に記載の製品。
  37. 前記Tgが20℃から40℃の間の第1のブロックの割合が前記ポリマーの10重量%から85重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項33から36のいずれか一項に記載の製品。
  38. 前記第2のブロックが40℃以上のTgを有し、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項33から36のいずれか一項に記載の製品。
  39. 前記第2のブロックが40℃以上のTgを有し、モノマーに由来するホモポリマーであり、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項33から38のいずれか一項に記載の製品。
  40. 対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=C(CH3)-COOR1で表されるメタクリレートであって、式中、R1が炭素原子1から4個を有する直鎖状または分枝状の、非置換のアルキル基を表すか、あるいはR1がC4〜C12のシクロアルキル基を表すメタクリレート、
    −式CH2=CH-COOR2で表されるアクリレートであって、式中、R2 がC 4〜C12シクロアルキル基またはtert-ブチル基を表すアクリレート、
    −下式で表される(メタ)アクリルアミドであって、
    式中、R7およびR8が、同一または異なっていてよく、水素原子または直鎖もしくは分枝状のC1〜C12アルキル基を表し、あるいは、R7がHを表しR8が1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、R'がHまたはメチル基を表す(メタ)アクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする、請求項38または39に記載の製品。
  41. 対応するホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有する前記モノマーが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチルおよび(メタ)アクリル酸イソボルニル、ならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項37から40のいずれか一項に記載の製品。
  42. 前記Tgが40℃以上の第2のブロックの割合が前記ポリマーの10重量%から85重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項38から41のいずれか一項に記載の製品。
  43. 前記第2のブロックが20℃以下のTgを有し、1種または複数のモノマーに、全体的に、または部分的に由来し、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項33から42のいずれか一項に記載の製品。
  44. 前記第2のブロックが20℃以下のTgを有し、モノマーに由来するホモポリマーであり、当該モノマーがそれらから調製されたホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマーであることを特徴とする、請求項33から42のいずれか一項に記載の製品。
  45. 対応するホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、以下のモノマー、
    −式CH2=CHCOOR3のアクリレートであって、式中、R3がC1〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、但しtert-ブチル基を除くものとし、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているアクリレート、
    −式CH2=C(CH3)-COOR4のメタクリレートであって、式中、R4はC6〜C12の直鎖状または分枝状の非置換アルキル基を表し、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入されているメタクリレート、
    −式R5-CO-O-CH=CH2のビニルエステルであって、R5がC4〜C12の直鎖状または分枝状のアルキル基を表すビニルエステル、
    −C4〜C12のアルキルビニルエーテル、
    −N-(C4〜C12)アルキルアクリルアミド、
    −ならびにそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする、請求項43または44に記載の製品。
  46. そのホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有する前記モノマーが、そのアルキル鎖が1から10個の炭素原子を有するが但しtert-ブチル基を除くアクリル酸アルキルから選ばれることを特徴とする、請求項43から45のいずれか一項に記載の製品。
  47. 前記ガラス転移温度が40℃以上のブロックの割合が前記ポリマーの20重量%から90重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項43から46のいずれか一項に記載の製品。
  48. 前記第1のブロックおよび/または第2のブロックが少なくとも1種の追加のモノマーを含むことを特徴とする、請求項6から47のいずれか一項に記載の製品。
  49. 前記追加のモノマーが親水性モノマーおよび1個または複数のケイ素原子を含んでいるエチレン性不飽和モノマー、ならびにそれらの混合物から選ばれることを特徴とする、請求項48に記載の製品。
  50. 前記追加のモノマーが、
    a)親水性モノマー
    −少なくとも1個のカルボン酸またはスルホン酸官能基を含んでいるエチレン性不飽和モノマー
    −少なくとも1個の第三級アミン官能基を有するエチレン性不飽和モノマー
    −式CH2=C(CH3)-COOR6のメタクリレートであって、R6が炭素原子数1から4の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し、前記アルキル基がヒドロキシル基ならびにハロゲン原子(Cl、Br、IもしくはF)から選択される1個または複数の置換基を有するメタクリレート、
    −式CH2=C(CH3)-COOR9のメタクリレートであって、式中、R9はC6〜C12の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し、O、NおよびSから選ばれる1個または複数のヘテロ原子が任意選択で挿入され、前記アルキル基がヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、IまたはF)から選択される1個または複数の置換基を有するメタクリレート、
    −式CH2=CHCOOR10のアクリレートであって、R10がヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、IもしくはF)から選ばれる1個または複数の置換基を有するC1〜C12の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し、あるいはR10が5から30個のオキシエチレン単位の繰返しを有するC1〜C12のアルキル-O-POE(ポリオキシエチレン)を表し、あるいは、
    R10が、5から30のエチレンオキシド単位を含むポリオキシエチレン化の基を表すアクリレート
    ならびに、
    b)1つ以上のケイ素原子を含むエチレン性不飽和モノマー
    およびそれらの混合物
    から選択されることを特徴とする請求項48または49に記載の製品。
  51. 前記第1および第2のブロックの各々がアクリル酸、(メタ)アクリル酸、およびメタクリル酸トリフルオロエチル、ならびにそれらの混合物から選ばれる少なくとも1種の追加のモノマーを含むことを特徴とする、請求項48または49に記載の製品。
  52. 前記第1および第2のブロックの各々が(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種のモノマー、ならびに任意選択で少なくとも1種の追加のモノマー、およびそれらの混合物を含むことを特徴とする、請求項48または49に記載の製品。
  53. 前記第1および第2のブロックの各々が(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種のモノマー、ならびに任意選択で少なくとも1種の追加のモノマー、およびそれらの混合物に全体的に由来することを特徴とする、請求項48または49に記載の製品。
  54. 前記追加のモノマーが第1および/または第2のブロックの総重量に対して1重量%から30重量%を占めることを特徴とする、請求項48から53のいずれか一項に記載の製品。
  55. 前記第1および第2のブロックのガラス転移温度(Tg)の差が10℃より大きいことを特徴とする、請求項8から54のいずれか一項に記載の製品。
  56. 前記ブロックポリマーが2.5以上の多分散度を有することを特徴とする、請求項11に記載の製品。
  57. 2.8から6の間の多分散度を有することを特徴とする請求項56に記載の製品。
  58. 前記ブロックポリマーが300000以下の重量平均分子質量(Mw)を有することを特徴とする、請求項1から57のいずれか一項に記載の製品。
  59. 重量平均質量(Mw)が35000から200000の範囲にあることを特徴とする、請求項58に記載の製品。
  60. 重量平均質量(Mn)が70000以下であることを特徴とする、請求項59に記載の製品。
  61. 重量平均質量(Mn)が10000から60000の範囲にあることを特徴とする、請求項58から60のいずれか一項に記載の製品。
  62. 0.1重量%から60重量%のポリマー活性物質を含むことを特徴とする、請求項1から61のいずれか一項に記載の製品。
  63. 前記第2の組成物が透明であることを特徴とする、請求項1から62のいずれか一項に記載の製品。
  64. 前記第2の組成物が5%未満の色素を含むことを特徴とする、請求項1から63のいずれか一項に記載の製品。
  65. 前記第1の組成物が、100のうちの40未満の移行指数を有することを特徴とする、請求項1から64のいずれか一項に記載の製品。
  66. 前記第2の組成物が、前記製品の移行指数が40以下となるように選択されることを特徴とする、請求項1から65のいずれか一項に記載の製品。
  67. 前記第1の組成物を支持体上に広げた後に20℃で測定した平均光沢度が、30以上であることを特徴とする、請求項1から66のいずれか一項に記載の製品。
  68. 前記第2の組成物が、前記製品を支持体上に広げた後に20℃で測定した平均光沢度が、30以上であるように選択されることを特徴とする、請求項1から67のいずれか一項に記載の製品。
  69. 前記製品をケラチン物質に施用した場合に、第1の組成物を単独で前記ケラチン物質に施用した場合の第1の組成物と比較して、前記製品が化粧品として向上した少なくとも1つの性質を有するように前記第2の組成物が選ばれることを特徴とする、請求項1から68のいずれか一項に記載の製品。
  70. 前記第2の組成物が、前記製品をケラチン物質に施用した場合の前記製品の粘着性が、単独で前記ケラチン物質に施用された場合の前記第1の組成物の粘着性よりも低いように選択されることを特徴とする、請求項69に記載の製品。
  71. 前記第2の組成物が、前記製品をケラチン物質に施用した場合に、単独で前記ケラチン物質に施用された場合の前記第1の組成物よりも前記製品が快適になるように選択されることを特徴とする、請求項69または70に記載の製品。
  72. 前記第2の組成物の化粧品として許容できる媒質が、炭化水素ベースの油、フルオロ油および/またはシリコーン油を含む不揮発性の液相を含有することを特徴とする、請求項1から71のいずれか一項に記載の製品。
  73. 前記第2の組成物の化粧品として許容できる媒質が、ジメチコノールおよびポリジメチルシロキサン、ならびにそれらの混合物から選択される重量平均分子質量が、200000から4000000g/モルの間のシリコーンポリマーを含むことを特徴とする、請求項1から72のいずれか一項に記載の製品。
  74. 前記第1の組成物および/または第2の組成物が、脂溶性色素、水溶性色素、顔料、および真珠層、ならびにそれらの混合物から選択される着色料を含有することを特徴とする、請求項1から73のいずれか一項に記載の製品。
  75. 前記第1の組成物および/または第2の組成物が、無水の液体、無水スティック、またはエマルションの形態であることを特徴とする、請求項1から74のいずれか一項に記載の製品。
  76. ファンデーション、メーキャップルージュ、アイシャドー、口紅、ケア製品、マスカラ、アイライナー、ネイルエナメル、コンシーラまたはボディーメーキャップ製品の形態であることを特徴とする、請求項1から75のいずれか一項に記載の製品。
  77. 皮膚および/または口唇および/または外皮をメーキャップする方法であって、皮膚、口唇および/または外皮に、化粧品として許容できる第1の媒質中に、請求項1または2に規定される少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレンブロックポリマーおよび着色料を含む、第1の組成物の第1の皮膜を施用し、次に、前記第1の皮膜の全面または一部に化粧品として許容できる第2の媒質を含む第2の組成物の第2の皮膜を施用することからなる方法。
  78. 皮膚および/または口唇および/または外皮をメーキャップする方法であって、皮膚、口唇および/または外皮に、化粧品として許容できる第1の媒質中に、請求項1または2に規定される少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレンブロックポリマーおよび着色料を含む第1の組成物の第1の皮膜を施用し、前記第1の皮膜を乾燥させ、次に、前記第1の皮膜の全面または一部に化粧品として許容できる第2の媒質を含む第2の組成物の第2の皮膜を施用することからなる方法。
  79. 皮膚および/または口唇および/または外皮をメーキャップする方法であって、皮膚および/または口唇および/または外皮に、請求項1から76のいずれか一項に記載の化粧製品を施用する方法。
  80. 請求項1から76のいずれか一項に記載の製品を含むメーキャップキット。
  81. 第1と第2の組成物を含む化粧製品の使用であって、前記第1の組成物が化粧品として許容できる第1の媒質中に、請求項1または2に規定される少なくとも1種の皮膜形成性直鎖状エチレンブロックポリマーを含み、第2の組成物が化粧品として許容できる第2の媒質を含み、前記各組成物の少なくとも一方が着色料を含有し、皮膚および/または口唇および/または外皮に、快適で、光沢があり、耐移り性があり、および/または耐移動性のあるメーキャップ、および/または色および/または光沢の定着性に優れたメーキャップを与えることを特徴とする化粧製品の使用。
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