JP4050277B2 - 壁材とそれを用いた木造建築構造 - Google Patents
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Description
この発明の請求項1記載の壁材は、木造建築物における上下で対となる横架材31,32間に配設される壁材1であって、
左右一対で構成され、上下両端に、前記横架材31,32に連結される接合部3,4を有する柱部2,2と、
前記各柱部2,2の対向する各側面5,5に、該柱部2の全長より短尺で、長手方向に連続し、所定深さに形成されるスリット6と、
前記柱部2より短尺とされるとともに前記スリット6より長尺とされる長さの帯板状に形成され、長手方向の左右側縁に、前記各柱部2,2のスリット6と略同等の長さに形成される挿入代8,9が延設される板部7と、
を具備し、
前記挿入代8,9が前記スリット6に挿入されて、前記板部7を前記各柱部2,2間に配置し、前記各柱部2,2の表面から裏面に向けて前記スリット6とともに前記板部7の挿入代8,9を貫通する線状固定部材12が複数打設されて、前記柱部2,2と板部7とが固定され、この固定状態とされた板部7の上下縁と前記上下の横架材31,32との間には上下空間部13,13が形成されて構成されることを特徴としている。
本発明の壁材は、土台と梁などの略水平方向に配置され上下に位置する横架材間に垂直に立設配置され、両横架材間を連結する部材である。
柱部2は、左右一対で構成される。この柱部2は、上下横架材間に通常配置される柱材と略同等の柱径にて構成される。各柱部2の上下両端には、接合部3,4が形成されている。接合部3,4は、例えば、図1に示すように、相対する横架材である土台や梁に予め形成されるほぞ穴に対応した形状のほぞよりなる。なお、この接合部3,4の形状は、これに限ることはなく、その他の仕口形状、継手形状で構成することとしてもよい。
この第2の実施の形態の壁材21は、上述した第1の実施の形態の壁材1と同様に梁31と土台32などの略水平方向に配置される上下に位置する横架材間に垂直に配置され、両横架材間を連結する部材である。
本体部22は、梁31と土台32など上下横架材間に立設される柱材の柱径と略同等の寸法の厚さに形成されるとともに、左右幅長が細幅で、この幅長に比し上下の長さが十分に長尺とされる略帯板状に形成される。本実施の形態では、本体部22は、厚さを柱径と略同等の寸法とされ、上下長さは柱材の長さよりやや短尺とされる。
図4は壁材を上下横架材間に配置した状態の木造建築構造の概略正面図、図5は壁材を用いた木造建築構造の概略平断面図である。
なお、この実施の形態においては、上述した第1の実施の形態の壁材1を用いた例として説明する。
この木造建築構造40では、図4に示すように、梁31と土台32との間に、他の柱材と同様に上述した壁材1を立設し、構成するものである。すなわち、壁材1の上下両端に形成される接合部3,4であるほぞを、予め土台32と梁31とに形成されているほぞ穴に挿着する。
なお、各例は、上述した各実施の形態に示した構成であり、評価方法としては次の通りである。
柱部2は、柱径を105mm角とされ、全長は、接合部3,4を除く長さが、約2587mmとする。スリット6の長さは、約2200mmとし、また、深さは柱径の1/2よりも短い深さとした約45mm、溝幅は約13mmとする。板部7は、長さ約2487mmとされ、柱部2よりやや短い。また、幅長は、約200mmとされ、すなわち左右幅長に比し上下長さが十分に長尺とされる帯板状に形成される。さらに、この板部7の厚さは、約12mmとされる。左右側縁の挿入代8,9の延出長さは40mmとする。線状固定部材であるビス12の打設位置は、柱部2の側面5からの深さ位置として約20mmの位置とされ、柱部2の長手方向100mm間隔に打設される。そして両柱部2の中心間の距離は約350mmとされる。
また、柱部2の材質は、おうしゅうあかまつとされる。板部7の材質は、構造用合板とされる。また、横架材である梁は105mm×180mm、土台は105mm×105mm、それぞれの材質はべいまつとする。各横架材と柱部との接合は、短ほぞ差しとされ、ホールダウン金物を用いる。
本体部22は、厚さを上記柱径と略同等の約105mmとし、左右幅長を約505mm、上下長さは柱材の長さよりやや短尺な約2487mmとする。また、柱部23,24の上部柱部23から下部柱部24までの、本体部22を含め、上下接合部25,26を除いた長さは、上記柱材の長さと同等な約2587mmとする。なお、両柱部の中心間の距離は約350mmとされる。また、材質はおうしゅうあかまつの集成材とされ、他は上記試験体1と同様とする。
上記同様の土台と梁との間に一対の柱径105mm角の柱材を立設し、筋交いを設けた一般的な耐力壁構造の構成とする。
その結果、以下のような値が得られた。
試験体2…8.8kN/0.35m
比較例…3.92kN/m
ここで、試験体1及び2の単位を比較例とともに揃えると、
試験体1…19.71kN/m
試験体2…25.14kN/m
となる。
このことから、本発明の壁材は、幅長の狭い壁体であるが、上記のように十分な耐力を備え、通常耐力として算定できない雑壁とされずに、建物としての耐力壁として計算に算入させるこが可能となる。これにより、間口に対して狭い幅で十分な耐力を得られる壁面が得られる構造物を構築でき、すなわち、間口を広く構成した建物であっても、十分な耐力を有した木造建築物を得ることができ、このことから、木造建築物としての設計自由度が大幅に向上し、デザイン性を備え且つ機能を向上させた建築物を得ることができるものである。
2…柱部
3,4…接合部
5…側面
6…スリット
7…板部
8,9…挿入代
12…線状固定部材
13…空間部
21…壁材
22…本体部
23,24…柱部
25,26…接合部
31…横架材(梁)
32…横架材(土台)
40…木造建築構造
Claims (2)
- 木造建築物における上下で対となる横架材間に配設される壁材であって、
左右一対で構成され、上下両端に、前記横架材に連結される接合部を有する柱部と、
前記各柱部の対向する各側面に、該柱部の全長より短尺で、長手方向に連続し、所定深さに形成されるスリットと、
前記柱部より短尺とされるとともに前記スリットより長尺とされる長さの帯板状に形成され、長手方向の左右側縁に、前記各柱部のスリットと略同等の長さに形成される挿入代が延設される板部と、
を具備し、
前記挿入代が前記スリットに挿入されて、前記板部を前記各柱部間に配置し、前記各柱部に前記スリットとともに前記板部の挿入代を貫通する線状固定部材が複数打設されて、前記柱部と板部とが固定され、この固定状態とされた板部の上下縁と前記上下の横架材との間には上下空間部が形成されて構成されることを特徴とする壁材。 - 請求項1記載の壁材を用いた木造建築構造であって、
前記上下横架材と、前記柱部に設けられる上下各接合部とを連結し接合して、前記上横架材と下横架材との間に前記壁材が立設され構築されることを特徴とする壁材を用いた木造建築構造。
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