JP4049251B2 - 油圧式作業車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前部に作業機を備えた上部旋回体を下部走行体上に旋回自在に搭載した油圧式ショベル等の油圧式作業車両に関し、特には、1種類の下部走行体に、同じ機種クラスに属する、上下揺動式作業機を備える上部旋回体と、スイング式作業機を備える上部旋回体との、2種類の上部旋回体を、選択的に取付け可能に構成した油圧式作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、油圧ショベルとして使用目的や使用個所に適合した様々な機種が製作されてきており、例えば、走行装置を有する下部走行体上に旋回自在に搭載した上部旋回体の後端部を、その旋回範囲が平面視で下部走行体の前後および左右の幅以内に収まるように構成した後端小旋回形上部旋回体(以下、後端小旋回体と言う)を備えたものがある。また、上部旋回体の前端部に備える作業機の種類としては、ブーム、アーム、バケット等を上下揺動可能に連結した一般的な上下揺動式作業機(以下、標準作業機と言う)、および上部旋回体の前端部に左右揺動自在に取り付けたスイングブラケットに前記ブームの基端部を上下揺動自在に取り付けた構造にし、ブーム、アーム、バケット等の作業機を左右方向にスイング可能とした上下左右揺動式作業機(以下、スイング式作業機と言う)等が提供されている。
【0003】
上記のような多機種に亘る油圧ショベルを製作するに当って、製作上での効率化、組立性、低コスト化等を図るために、1種類の下部走行体に、同じ機種クラスに属する2種類の後端小旋回体、即ち、標準作業機を備える後端小旋回体と、スイング式作業機を備える後端小旋回体とを選択的に取り付けて構成するようにした油圧ショベルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
上記特許文献1に記載の油圧ショベルにあっては、上部旋回体を旋回自在に支持して旋回中心となる旋回輪(旋回ベアリング装置)の、後端小旋回体の底面に位置する旋回体ベースプレートへの取付の中心位置を、同じクラス機種に属するスイング式作業機と標準作業機とのそれぞれの旋回体ベースプレートで同一位置に設定している。すなわち、前記2種類の後端小旋回体の旋回中心位置を、共通の下部走行体の前後方向同一位置に置いて位置決めのうえ、取付けるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−81374号公報(第8−9頁、第13図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の標準作業機およびスイング式作業機をそれぞれ備えた2種類の後端小旋回体の旋回体ベースプレートに対して、該旋回体ベースプレートに搭載する動力装置、油圧機器および電装機器等の搭載物を共通化すると共に、前記旋回輪の取付中心位置も共通化することは、生産性を高める利点があり、このための技術が現在望まれている。しかしながら、この共通化を実現するに当って、スイング式作業機を備える後端小旋回体の場合には、車体安定性と掘削作業性の観点から見ると次のような問題がある。
【0007】
すなわち、標準作業機を備える後端小旋回体の場合、通常、旋回中心位置は旋回体ベースプレートの前後方向の略中央部に設定してある。また、スイング式作業機を備える後端小旋回体の場合には、図9に示すように、左右揺動時の作業機13と上部旋回体14との干渉を避けるために、スイングブラケット23の取付位置を上記標準作業機の取付位置よりも前方に設定してある。このため、スイング式作業機を備える後端小旋回体の旋回体ベースプレートに設定する旋回中心位置を、上記標準作業機を備える後端小旋回体の旋回中心位置と同一とすると、図9に示すように、旋回中心Aから半径方向に位置するスイング式作業機のブーム起伏支点24迄の距離hが標準作業機のブーム起伏支点迄の距離よりも長くなる。従って、下部走行体にスイング式作業機を備える上部旋回体を取り付けたときに、前記作業機のブーム起伏支点24が下部走行体の外端部に接近することになり、車体安定性が標準作業機を備える後端小旋回体の場合よりも低下すると言う問題が生じる。さらに、作業機のアームを屈折してバケット30を車体近傍にまで寄せたくても、ブーム起伏支点24が下部走行体の外端部側に接近しているので、バケット30と車体との接近距離Dが大きくなり、バケット30により車体手前側が十分に掘削できず、掘削作業性が低下するという問題もある。
【0008】
本発明は、同じクラス機種に属する、スイング式作業機を備える上部旋回体と、標準作業機を備える上部旋回体とを、共通の下部走行体に選択的に取付け可能に構成した油圧式作業車両において、スイング式作業機を備える上部旋回体を、下部走行体に対して安定的に、かつ掘削作業性を向上できるように取り付けると共に、該両上部旋回体の旋回体ベースプレートに搭載する装置や部品の共通化、およびその搭載位置の共通化が図れる油圧式作業車両を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記目的を達成するために、本発明に係る油圧式作業車両の第1発明は、共通の下部走行体の旋回輪装置上部に、同じクラス機種に属する、標準作業機を備えた上部旋回体と、スイング式作業機を備えた上部旋回体との2種類の上部旋回体を、選択的に取り付け可能に構成した油圧式作業車両であって、前記2種類の上部旋回体の底面に位置する旋回体ベースプレートは、作業機支持枠台のプレート部分を除く搭載物設置プレート部分について、左右方向幅と前後方向幅の大きさ、及び形状を共通化し、スイング式作業機を有する後端小旋回体用の旋回体ベースプレートの前記旋回輪装置への取付の中心と、該旋回体ベースプレートの前記作業機支持枠台を除く前端との前後方向距離を、標準作業機を有する後端小旋回体用の旋回体ベースプレートの前記取付の中心と、該旋回体ベースプレートの前端との前後方向距離よりも小さく設定し、前記取付の中心を前記旋回輪装置の旋回中心に合わせて取り付けるようにした構成としている。
【0010】
第1発明によれば、同じクラス機種で、異なる作業機を備えた2種類の上部旋回体を、それぞれの旋回中心となる旋回輪装置への取付の中心位置と、旋回体ベースプレートの作業機支持枠台を除く前端との前後方向距離を互いに異ならせた旋回体ベースプレートを有する上部旋回体に構成したので、1種類の下部走行体に対して、安定性の良い位置にそれぞれの上部旋回体の旋回中心を位置決めして取り付けることができると共に、上部旋回体に備えたそれぞれの作業機を掘削作業性の良い位置に設定できる。
【0011】
また第2発明は、第1発明において、前記2種類の上部旋回体の旋回体ベースプレートが、その搭載物設置プレート部分の上面に、左右幅方向の略両端部に亘って立設した横リブと、前記搭載物設置プレート部分の左右の中心線を挟んだ左右位置に所定間隔をあけて、前記横リブからプレート前端部に向けて前後方向に立設した1対の縦リブと、前記左右1対の縦リブ間を連結する繋ぎリブにより構成した作業機支持枠台とを有し、前記作業機支持枠台に囲われた内側プレート面に、前記旋回輪装置への取付の中心と、該旋回輪装置を介して上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動用減速機の取付中心とを設けた構成としている。
【0012】
第2発明によれば、作業機支持枠台によって剛性が補強された、該作業機支持枠台に囲われた領域のプレート面に、旋回中心となる旋回輪装置への取付の中心と、旋回駆動用減速機の取付中心とを設けたので、該旋回輪装置及び旋回駆動用減速機から前記プレートに加わる負荷応力を軽減できる。
【0013】
また、第3発明は、第2発明において、前記スイング式作業機を備える上部旋回体用の旋回体ベースプレートの前記旋回輪装置への取付の中心を、プレート左右の中心線上で、前記標準作業機を備える上部旋回体用の旋回体ベースプレートの取付の中心よりもプレート前方側にオフセットした位置に位置決めした構成としている。
【0014】
第3発明によれば、スイング式作業機を備える上部旋回体用の旋回体ベースプレートの旋回輪装置への取付の中心位置を、標準作業機を備える上部旋回体用の旋回体ベースプレートの旋回輪装置への取付の中心位置よりもさらにプレート前方側にオフセットした位置に設定したので、旋回中心となる上記旋回輪装置への取付の中心から半径方向に位置するスイング式作業機のブーム起伏支点までの距離が短縮されることになる。さらに、下部走行体の長手方向略中央部に前記旋回輪装置の旋回中心を位置させた状態で、前記スイング式作業機を備える上部旋回体を取り付けたときに、前記ブーム起伏支点を下部走行体の外端部よりも内方に引き込んだ位置に設定できるようになる。このため、車体の安定性をより向上できると共に、スイング式作業機のアーム屈折によりバケット位置を従来よりも車体手前側に寄せることができ、車体手前側の掘削作業性を向上できる。
【0015】
また、第4発明は、第2又は第3発明において、前記2種類の旋回体ベースプレートが、前記旋回輪装置への取付の中心と前記旋回駆動用減速機の取付中心との距離を、同一の寸法関係に設定する構成としている。
【0016】
第4発明によれば、旋回輪装置への取付の中心位置を互いに異ならせた2種類の旋回体ベースプレートであっても、旋回輪装置への取付の中心と旋回駆動用減速機の取付中心との間の距離を、2種類の旋回体ベースプレートで同一に設定した。このため、2種類の機種間で旋回輪装置と旋回駆動用減速機との共用ができてコスト低減に寄与する。
【0017】
また、第5発明は、第2、第3又は第4発明において、前記2種類の旋回体ベースプレートが、搭載物設置プレート部分の大きさ及び形状を共通化すると共に、前記横リブと前記縦リブとで仕切った、エンジン・ラジェータ配置区域、旋回駆動用減速機配置区域、フロアフレーム・燃料タンク配置区域、油圧制御弁群・作動油タンク・バッテリー配置区域の共通の配置区域を有し、少なくとも、該共通配置区域内に位置させるエンジン、ラジェータ、油圧制御弁群、及びフロアフレームは、それぞれのマウント架の位置及び寸法を同じにして、共通のエンジン、ラジェータ、油圧制御弁群、及びフロアフレームを、共通配置区域内の同一位置に配置した構成としている。
【0018】
第5発明によれば、搭載物設置スペースのプレート部分の大きさ及び形状を共通化した旋回体ベースプレートとしているので、プレート材料の板取り加工の大部分を共通化でき、加工作業の効率化によるコスト低減を図ることができる。そして、2種類の旋回体ベースプレート上に搭載設置するそれぞれの装置、部品の配置区域と、マウント架の位置及び寸法と、マウント架部品、搭載装置、部品とを共通化しているので、生産性、組立性、経済性の良い油圧式作業車両が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、油圧式作業車両として後端小旋回形油圧ショベルを例に挙げて説明する。
図1は、標準作業機10を備えた上部旋回体11を下部走行体12の上部に旋回自在に搭載した標準仕様油圧ショベルの全体側面図であり、図2はスイング式作業機13を備えた上部旋回体14を下部走行体12の上部に旋回自在に搭載したスイングブーム式油圧ショベルの全体側面図である。まず、図1および図2により、標準仕様油圧ショベルおよびスイングブーム式油圧ショベルの構成を説明する。
【0020】
上記の両油圧ショベルは、上部旋回体11,14の旋回中心を中心とする該旋回体後端部の旋回軌跡が下部走行体12の前後および左右方向の幅を大きくは超えない位置を通るように構成されている。また、共通の下部走行体12に、標準作業機10を備えた上部旋回体(以下、後端小旋回体という)11と、スイング式作業機13を備えた上部旋回体(以下、後端小旋回体という)14とを選択的に取付け可能に構成しており、両油圧ショベルは同じクラス機種に属している。
【0021】
標準作業機10は、図1に示すように、後端小旋回体11の旋回体ベースプレート15の上面に設置された図示しないブラケットに、該作業機10の起伏支点がピン連結されており、基部を前記起伏支点で軸着され、かつ油圧シリンダ16により鉛直面内を上下方向に起伏駆動されるブーム17と、該ブーム17の先端部に連結されて油圧シリンダ18により鉛直面内を前後揺動されるアーム19と、該アーム19の先端部に連結されて油圧シリンダ20により鉛直面内を回動されるバケット21とを有している。
【0022】
スイング式作業機13は、図2に示すように、後端小旋回体14の旋回体ベースプレート22の前端部に左右方向へスイング自在に取り付けられたスイングブラケット23に、該作業機13の起伏支点24がピン連結されており、前記スイングブラケット23は図示しない油圧シリンダによりスイング駆動されるようになっている。このスイング式作業機13は、基部を前記起伏支点24で軸着され、かつ油圧シリンダ25により鉛直面内を上下方向に起伏駆動されるブーム26と、該ブーム26の先端部に連結されて油圧シリンダ27により鉛直面内を前後揺動されるアーム28と、該アーム28の先端部に連結されて油圧シリンダ29により鉛直面内を回動されるバケット30とを有している。
【0023】
両機種に共通に使用される下部走行体12は、左右方向に所定距離離間して左右一対のトラックフレーム31(片側のみ図示)を設け、かつ該トラックフレーム31の外周に無限軌道帯32を巻装したクローラ式走行装置を備えている。また、左右一対のトラックフレーム31,31間に跨って、前記後端小旋回体11,14を支持する上部旋回体支持フレーム体33を備え、該フレーム体33上には、前記無限軌道帯32の長手方向の略中央部位置に、その回転中心を位置決めした、前記両機種に共通に用いる旋回輪装置34を備えている。
【0024】
前記旋回輪装置34は、前記2種類の後端小旋回体11、14を下部走行体12に対して360度全周に亘って回動可能に取り付けるものであり、図3(上面図)、図4(図3のB−B断面図)に示すように、内周側に内歯35を形成した内輪36と、該内輪36の外周側との間にコロ37を介在して回動自在に支持された外輪38とからなるベアリング体で構成している。そして、内輪36の周方向に所定間隔で穿設したボルト穴にボルト39を挿通して、この内輪36を前記下部走行体12の上部旋回体支持フレーム体33に締結している。また、外輪38の周方向に所定間隔で穿設したボルト穴にボルト40を挿通して、この外輪38を、前記標準作業機を備えた後端小旋回体11、および前記スイング式作業機を備えた後端小旋回体14のいずれかの旋回体ベースプレート15,22に締結している。なお、内輪36の内歯35には、前記後端小旋回体11又は後端小旋回体14側に取り付けられた、図示しない旋回モータ及びその減速機を有する旋回駆動用減速機(後述する)の出力軸に取着したピニオンギア(図示せず)が嵌合しており、上記旋回モータの回動により後端小旋回体11又は後端小旋回体14を内輪36の中心軸を旋回中心Xとして旋回駆動するようになっている。
【0025】
次に、図5〜図8により、前記旋回体ベースプレート15、22、およびその搭載物の配置について説明する。図5は、標準作業機を備えた後端小旋回体11用の旋回体ベースプレート15であり、図6は、図5の旋回体ベースプレート15に搭載した搭載物の配置図である。また図7は、スイング式作業機を備えた後端小旋回体14用の旋回体ベースプレート22であり、図8は図7の旋回体ベースプレート22に搭載した搭載物の配置図である。
【0026】
図5、図7に示すように、両旋回体ベースプレート15,22はそれぞれ、搭載物設置プレート部分15A,22Aのプレート面(上面)に、左右幅方向の略全幅に亘って立設した横リブ41,41aと、搭載物設置プレート部分15A,22Aの左右の中心線42,42aを挟んで左右位置に所定間隔をあけて、前記横リブ41,41aからプレート前端部に向けて前後方向に立設した左右一対の縦リブ43,44、縦リブ43a,44aとを有している。また、この搭載物設置プレート部分15A,22Aのプレート面(上面)には、前記左右一対の縦リブ43,44間及び左右一対の縦リブ43a,44aをそれぞれ連結する繋ぎリブ45,45aにより構成した作業機支持枠台51,52と、前記横リブ41,41aからプレート後端部に向けて前後方向にそれぞれ立設した左右一対の縦リブ46,47、縦リブ46a,47aにより構成したエンジン支持枠台48,48aとを有している。そして、前記横リブ41と、左右一対の縦リブ43,44と、作業機支持枠台51とに囲われた旋回体ベースプレート15の内側プレート面には、旋回中心となる前記旋回輪装置34への取付の中心Xと、旋回駆動用減速機65(図6参照)の取付中心Yとを設けており、また前記横リブ41aと、左右一対の縦リブ43a,44aと、作業機支持枠台52とに囲われた旋回体ベースプレート22の内側プレート面には、旋回中心となる前記旋回輪装置34への取付の中心Xaと、旋回駆動用減速機65a(図8参照)の取付中心Yaとを設けている。
【0027】
前記旋回輪装置34への取付の中心X,Xaはそれぞれ、後端小旋回体11,14の旋回中心となる位置であり、前記搭載物設置プレート部分15A,22Aの左右の中心線42,42a上に位置決めされている。また、スイング式作業機13を有する後端小旋回体14用の旋回体ベースプレート22における前記取付中心Xaと、該旋回体ベースプレート22の前記作業機支持枠台52を除く前端22aとの前後方向距離L2を、標準作業機10を有する後端小旋回体11用の旋回体ベースプレート15のおける前記取付中心Xと該旋回体ベースプレート15の前端15aとの前後方向距離L1よりも小さく、即ちL2<L1に設定している。そして、これら2種類の後端小旋回体11,14のそれぞれの旋回中心X,Xaを、共通の下部走行体12の前記旋回輪装置34の取付中心位置に置いて、下部走行体12に前記ボルト40により取り付けている。
【0028】
標準作業機10を有する後端小旋回体11とスイング式作業機13を有する後端小旋回体14との前記旋回輪装置34への取付の中心X,Xaは、それぞれ、前記搭載物設置プレート部分15A,22Aの左右の中心線42,42a上に設けられ、かつ前記スイング式作業機13を有する後端小旋回体14の取付中心Xaの方を、前記標準作業機10を有する後端小旋回体11の取付中心Xよりも前方寄りへずらした位置に設けている。このため、スイング式作業機13を有する後端小旋回体14の場合、図2に示す、該上部旋回体(後端小旋回体14)の旋回中心Xaとスイング式作業機13のブーム起伏支点24との前後方向の距離Hを短縮できるので、下部走行体12の長手方向中央部にその回動中心が位置する旋回輪装置34の上部に、該回動中心(即ち旋回中心)と前記取付中心Xaとを一致させて前記上部旋回体を取り付けることにより、前記ブーム起伏支点24が下部走行体12の長手方向外端部側から、従来に比してより車体内側に寄せた位置に設定される。この結果、車体安定性を向上できると共に、バケット30を車体のより手前側にまで運び寄せることを可能にして掘削作業性を向上できるようになっている。
【0029】
また、両旋回体ベースプレート15,22における、旋回輪装置34への取付の中心X,Xaが互いに異なっていても、該取付中心X,Xaとそれぞれの旋回駆動用減速機65,65aの取付中心Y,Yaとの距離を、両ベースプレート15,22間で同一の寸法(距離)に設定していると共に、旋回輪装置34への取付中心X,Xaの回りにサークル状に配置する旋回輪装置の両取付ボルト穴49,49a、及び旋回駆動用減速機65,65aの取付中心Y,Yaの回りにサークル状に配置する旋回駆動用減速機の両取付ボルト穴50,50aは、両ベースプレート15,22間で同一の位置及び寸法(穴径寸法、穴間距離等)に設定している。これにより、共通の旋回輪装置34と共通の旋回駆動用減速機65,65aとの取付けを可能としている。
【0030】
また、図5、図7に示すように、両旋回体ベースプレート15,22は、作業機支持枠台51,52のプレート部分を除く搭載物設置プレート部分15A,22Aについて、左右方向幅と前後方向幅の大きさ、及び形状を共通化しており、さらに前記横リブ41,41aと、縦リブ43,44,43a,44aとにより、この搭載物設置プレート部分15A,22Aを、エンジン・ラジエータ配置区域53,53a、フロアフレーム・燃料タンク配置区域54,54a、旋回駆動用減速機配置区域55,55a、油圧制御弁群・作動油タンク・バッテリ配置区域56,56aの4つの搭載物配置区域に仕切って、これらを共通に有するベースプレートにしてある。
【0031】
前記両旋回体ベースプレート15,22のエンジン・ラジエータ配置区域53,53aは、前記横リブ41,41aにて仕切り区分けした略同じ大きさの設置スペースにあり、配置寸法を同じくした位置に共通のエンジンマウント架57,57aと、共通のラジエータマウント架58,58aと、共通のカウンタウェイトマウント架59,59aとを配置すると共に、図6、図8にて示す配置図のように共通のエンジン60,60a、ラジエータ61,61aを配設するようにしている。
【0032】
また、前記両旋回体ベースプレート15,22のフロアフレーム・燃料タンク配置区域54,54aは、前記横リブ41,41aと前記縦リブ43,43aにて仕切った略同じ大きさの設置スペースにあり、配置寸法を同じくした位置に共通のフロアフレームマウント架62,62aを設けて、図6、図8に示すように共通のフロアフレーム63,63aを取り付け、そのフロアフレーム下部には共通の燃料タンク64,64aを配設するようにしている。
【0033】
さらに、前記両旋回体ベースプレート15,22の旋回駆動用減速機配置区域55,55aは、前記横リブ41,41aと前記縦リブ43,44,43a,44aと縦リブの繋ぎリブ45,45aとにより構成した作業機支持枠台51,52の内側スペースにあり、図6、図8に示すように共通の旋回駆動用減速機65,65aを配設するようにしている。
【0034】
またさらに、前記両旋回体ベースプレート15,22の油圧制御弁群・作動油タンク・バッテリ配置区域56,56aは、前記横リブ41,41aと前記縦リブ44,44aにて仕切った略同じ大きさの設置スペースにあり、配置寸法を同じくした位置に共通の油圧制御弁群マウント架67,67aを設けて、図6、図8に示すように共通の油圧制御弁群68,68aを配設するようにしている。なお、スイング式作業機13を備える後端小旋回体14用の旋回体ベースプレート22の場合は、この配置区域56aに、スイングブラケット23のスイング用油圧シリンダ(図示せず)を取り付けるためのスイング用油圧シリンダマウント座66を有している。一方、作動油タンク69と69a、およびバッテリ70と70aは同一配置箇所に位置するが、図示しない上記スイング用油圧シリンダに干渉しないように、両旋回体ベースプレート15,22における取付を非共通化してある。
【0035】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果が得られる。
【0036】
同じクラス機種に属する、標準作業機を備える上部旋回体と、スイング式作業機を備える上部旋回体との、2種類の上部旋回体を、1種類の下部走行体に対して選択的に取り付け可能とした油圧ショベルにおいて、前記2種類の上部旋回体の旋回中心を、互いに異なる位置にずらし、スイング式作業機を備える上部旋回体の旋回中心を、標準作業機を備える上部旋回体よりも前方(作業機側)へずらした位置に設けた上部旋回体としたので、1種類の下部走行体に対して、異なる種類の作業機を装備した上部旋回体を、車体安定性と掘削作業性の良い位置に取り付けることができる。
【0037】
また、共通の下部走行体に対して、同じクラス機種に属する、作業機上下揺動支点位置の異なる2種類の上部旋回体を選択的に取り付け可能に構成した油圧ショベルの生産において、2種類の上部旋回体における旋回体ベースプレートの材料板取から加工に至る共通化率を高め、2種類の上部旋回体に搭載して用いる装置、部品の配置位置、およびそれらのマウント手段を共通化して、共通の装置、部品を用いられるように共通化率を高めるようにしたから、生産コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】標準作業機を有する上部旋回体を備えた油圧ショベルの側面図である。
【図2】スイング式作業機を有する上部旋回体を備えた油圧ショベルの側面である。
【図3】旋回輪装置の上面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】標準作業機を有する上部旋回体用の旋回体ベースプレート上面図である。
【図6】図5の旋回体ベースプレートに搭載した搭載物の配置図である。
【図7】スイング式作業機を有する上部旋回体用の旋回体ベースプレート上面図である。
【図8】図7の旋回体ベースプレートに搭載した搭載物の配置図である。
【図9】2種類の上部旋回体の旋回中心位置を同じくしたときのスイング式作業機付油圧ショベルの不具合説明図である。
【符号の説明】
10…標準作業機、11…後端小旋回体(後端小旋回形上部旋回体)、12…下部走行体、13…スイング式作業機、14…後端小旋回体(後端小旋回形上部旋回体)、15…旋回体ベースプレート、15A…搭載物設置プレート部分、16…油圧シリンダ、17…ブーム、18…油圧シリンダ、19…アーム、20…油圧シリンダ、21…バケット、22…旋回体ベースプレート、22A…搭載物設置プレート部分、23…スイングブラケット、24…起伏支点、25…油圧シリンダ、26…ブーム、27…油圧シリンダ、28…アーム、29…油圧シリンダ、30…バケット、31…トラックフレーム、32…無限軌道帯、33…上部旋回体支持フレーム体、34…旋回輪装置、35…内歯、36…内輪、37…コロ、38…外輪、39…ボルト、40…ボルト、41,41’…横リブ…、42,42’…中心線、43,44,43a.44a…縦リブ、45,45a…繋ぎリブ、46,47,46a,47a…縦リブ、48,48a…エンジン支持枠台、49,49a…取付ボルト穴、50,50a…取付ボルト穴、51,52…作業機支持枠台、53,53a…エンジン・ラジエータ配置区域、54,54a…フロアフレーム・燃料タンク配置区域、55,55a…旋回駆動用減速機配置区域、56,56a…油圧制御弁群・作動油タンク・バッテリ配置区域、57,57a…エンジンマウント架、58,58a…ラジエータマウント架、59,59a…カウンタウェイトマウント架、60,60a…エンジン、61,61a…ラジエータ、62,62a…フロアフレームマウント架、63,63a…フロアフレーム、64,64a…燃料タンク、65,65a…旋回駆動用減速機、66…スイング用油圧シリンダマウント座、67,67a…油圧制御弁群マウント架、68,68a…油圧制御弁群、69,69a…作動油タンク、70,70a…バッテリ。

Claims (5)

  1. 共通の下部走行体(12)の旋回輪装置(34)上部に、同じクラス機種に属する、標準作業機(10)を備えた上部旋回体(11)と、スイング式作業機(13)を備えた上部旋回体(14)との2種類の上部旋回体を、選択的に取り付け可能に構成した油圧式作業車両であって、
    前記2種類の上部旋回体(11,14) の底面に位置する旋回体ベースプレート(15,22)は、作業機支持枠台 (51,51) のプレート部分を除く搭載物設置プレート部分 (15A,22A)
    について、左右方向幅と前後方向幅の大きさ、及び形状を共通化し、スイング式作業機 (13) を有する後端小旋回体 (14) 用の旋回体ベースプレート (22) 前記旋回輪装置(34)への取付の中心(Xa) と、該旋回体ベースプレート (22) の前記作業機支持枠台 (52) を除く前端 (22a) との前後方向距離 (L2) を、標準作業機 (10) を有する後端小旋回体 (11) 用の旋回体ベースプレート (15) の前記取付の中心 (X)
    と、該旋回体ベースプレート (15) の前端 (15a) との前後方向距離 (L1) よりも小さく設定し、前記取付の中心(X,Xa)を前記旋回輪装置(34)の旋回中心に合わせて取り付けるようにした
    ことを特徴とする油圧式作業車両。
  2. 前記2種類の上部旋回体(11,14) の旋回体ベースプレート(15,22) が、その搭載物設置プレート部分(15A,22A) の上面に、左右幅方向の略両端部に亘って立設した横リブ(41,41a)と、前記搭載物設置プレート部分(15A,22A) の左右の中心線(42,42a)を挟んだ左右位置に所定間隔をあけて、前記横リブ(41,41a)からプレート前端部に向けて前後方向に立設した1対の縦リブ(43,44)(43a,44a)と、前記左右1対の縦リブ(43,44)(43a,44a)間を連結する繋ぎリブ(45,45a)により構成した作業機支持枠台(51,52) とを有し、
    前記作業機支持枠台(51,52) に囲われた内側プレート面に、前記旋回輪装置(34)への取付の中心(X,Xa)と、該旋回輪装置(34)を介して上部旋回体(11,14)を旋回駆動する旋回駆動用減速機(65,65a)の取付中心(Y,Ya)とを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧式作業車両。
  3. 前記スイング式作業機(13)を備える上部旋回体(14)用の旋回体ベースプレート(22)の前記旋回輪装置(34)への取付の中心(Xa)を、プレート左右の中心線(42)上で、前記標準作業機(10)を備える上部旋回体(11)用の旋回体ベースプレート(15)の取付の中心(X)よりもプレート前方側にオフセットした位置に位置決めした
    ことを特徴とする請求項2記載の油圧式作業車両。
  4. 前記2種類の旋回体ベースプレート(15,22) が、前記旋回輪装置(34)への取付の中心(X,Xa)と前記旋回駆動用減速機(65,65a)の取付中心(Y,Ya)との距離を、同一の寸法関係に設定する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の油圧式作業車両。
  5. 前記2種類の旋回体ベースプレート(15,22) が、搭載物設置プレート部分(15A,22A) の大きさ及び形状を共通化すると共に、前記横リブ(41,41a)と前記縦リブ(43,44)(43a,44a)とで仕切った、エンジン・ラジェータ配置区域(53,53a)、旋回駆動用減速機配置区域(55,55a)、フロアフレーム・燃料タンク配置区域(54,54a)、油圧制御弁群・作動油タンク・バッテリー配置区域(56,56a)の共通の配置区域を有し、
    少なくとも、該共通配置区域内に位置させるエンジン(60,60a)、ラジェータ(61,61a)、油圧制御弁群(68,68a)、及びフロアフレーム(63,63a)は、それぞれのマウント架の位置及び寸法を同じにして、共通のエンジン(60,60a)、ラジェータ(61,61a)、油圧制御弁群(68,68a)、及びフロアフレーム(63,63a)を、共通配置区域内の同一位置に配置した
    ことを特徴とする請求項2,3又は4記載の油圧式作業車両。
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