JP4049149B2 - 原子炉格納容器のベント管ベローズ取替方法 - Google Patents
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Description
沸騰水型原子力発電所の原子炉建屋1は、原子炉Rを1次格納容器である原子炉格納容器2で囲い、その周囲をコンクリート製の生体遮蔽壁5が覆っている。
原子炉格納容器2はドライウェル(以下D/Wと呼ぶ)3、サプレッションチェンバ(圧力抑制室、以下S/Cと呼ぶ)4及びベント系からなる圧力抑制形であり、その基部を原子炉建屋基礎版で支持する鋼製自立型格納容器である。
ベント系はD/W3空間とS/C4水中部とを接続し、ベント管6、ベント管6に接続する円環状のベントヘッダ12及びベントヘッダ12より分岐してS/C4内の水中に開口する一連のダウンカマ14より構成されている。
S/C4内側及びS/C4外側上部には各々全周できる回廊19を設け、両者間は通常2箇所のS/C出入口9と梯子により連絡されている。
ベント管6は内径が約2m前後の大口径で、D/W3とS/C4の間に等間隔に複数個設けられ、D/W3とS/C4間に生じる相対変位を許すために、ベント管ベローズ8が設けられている。
また、ベント管ベローズ8はネックリング27と補強リング28で伸縮時の波型形状が維持され、カバー29にて建設時や運転中の異物落下による損傷防止や塵埃蓄積防止が考慮されている。
D/Wベントノズル15のD/W側開口部には、原子炉系配管の瞬時完全破断を想定した破断口からの冷却材噴出によるジェット力又は冷却材喪失に起因して生ずる恐れのあるミサイルがベント系に直接作用するのを防ぐためにジェットデフレクタ17が設けられている。ジェットデフレクタ17はD/W3内壁にジェットデフレクタリブ18を介して取り付けられ、人が何とか通過可能な空間が確保されている。
ベントヘッダ12は複数の円筒を接続した円環状で、ベント管6とダウンカマ14を接続する。
ダウンカマ14は各ベントヘッダ12に複数個設けられ、ベントヘッダ12より懸垂支持された状態で接続し、S/C4全周にわたって一様に分布するよう配置されている。
ベント系の自重はD/W3により支持され、ベント系に作用する荷重の一部はベントヘッダサポート(図示せず)を介してS/C4に支持される。
また、ベント管6にはD/W3を負圧による座屈から防護するための真空破壊装置11が複数個設けられ、真空破壊装置11は、それを外せば人が出入り可能な大きさの口径を有している。
原子炉格納容器2の建造が完了すると、その周囲の生体遮蔽壁5と原子炉建屋1の建設が始まり、D/Wベントノズル15及びベント管6周囲も鉄筋コンクリートで囲われる。
ベント管ベローズ8は、運転と定期検査による結露と蒸発を繰り返すことによる塩害で応力腐食割れを生ずる恐れがあり、下記特許文献2「ベント管ベローズ点検装置」に示すのような点検が計画されているが、将来取替の必要性が生じたときに備え取替技術の確立が喫緊の課題になっている。
ベローズ41は、原子炉格納容器2の管台に当たるスリーブ42とは短管43Aを介して、プロセス配管44とは端板45と短管43Bを介して、それぞれ接続している。
建設時における取付方法は下記特許文献3「原子炉の鋼製格納容器及び鋼製コンクリート建屋を建設する方法」の図5、図8、図11に示されている。
配管貫通部のベローズ41を取り替える場合は、建設時の据付工法とほぼ同様な方法が可能である。具体的には、プロセス配管44が原子炉格納容器2から外側に出た場所付近でエルボ等46Bで曲げられているので、図20に示す位置(プロセス配管44は原子炉格納容器2内のスリーブ42から離れた位置、原子炉格納容器2外側の曲がり部、スリーブ42と短管43Aの接続部)で切断し、部分プロセス配管44と端板45を含めた一体型で既存ベローズ41を軸方向に引き出して取り外す。新規ベローズ41を前記一体型で挿入据付し、プロセス配管44と原子炉格納容器2内側/外側のプロセス配管との間に調整管を挿入することで、取替可能である。
ベント管ベローズ8を取り替えるには、D/W3とS/C4の間にある空間を利用して、ベント管の軸に直角方向に取り外すことになるが、ベント管ベローズ8や短管23、24がある部分はベント管6との2重管構造であり、2重管を同時に取り替える工法の開発が課題となる。
また、主蒸気逃がし安全弁からの排気管13がベント管6内を走っているものは、排気管13の部分取替も必要になる。
さらに、ベント管6は図19に示すように鉄筋コンクリート製の生体遮蔽壁5に設けられたベント管貫通孔7に挿入した形に仕上げられており、ベント管ベローズ8や端板26の下方部がコンクリートで隠されている。ベント管ベローズ8を取り替えるには鉄筋コンクリートを部分的に解体する必要があるが、太い鉄筋が密集しており復旧を考慮すると解体は容易ではない。
従って、ベント管ベローズ8を取り替えるには、下方部の生体遮蔽壁5の干渉を避け、ベント管6や端板26及び短管23、24の溶接作業を可能とする工法の開発も課題となっていた。
端板側短管23に、その全周を生体遮蔽壁5が覆わない部分がある場合は、端板側短管23に既設との取替境界を設けることが可能であるので、端板26取替無しの工法も採用できるようにする。
すなわち本発明は、S/C4内ベント管の一部6Dを切断してS/C4内に仮置きし、前記切断部からD/W3側のベント管残部6Cを端板26取付部からS/Cベントノズル16先端迄の任意の位置で切断してS/C4内部側へ移動可能とする。これにより、切断したベント管残部6CをS/C4内部側に軸方向移動させると、ベローズ8部のベント管6を退避させ空き空間とすることができるので、ベローズ8がベント管6を軸直角方向に横断可能になる(図1参照)。
原子炉が停止しD/W3とS/C4内に人が入れる状態になったら準備工事を行う。準備工事では、最初にS/C出入口9を開放し、真空破壊装置11を取り外してヴァキュームブレイカー(以下V/Bと呼ぶ)開口部を設ける。これにより、ベント管6内にD/W3側と真空破壊装置11が付いていたV/B開口部の両方からベント管6への出入口が確保できる。続いてベント管6内の作業足場を準備する。足場材は搬入経路がジェットデフレクタ17開口部とV/B開口部に限られるので、長い物は使えず最長でもベント管6内径以下にせざるを得ない。次にベント管6切断前の仮拘束を行う。D/W3側は生体遮蔽壁5に設けられたベント管貫通孔7とベント管6の隙間を利用して拘束材を取り付ける。S/C4側は取替工法により拘束位置が異なるが、S/Cベントノズル16やベントヘッダ12、ダウンカマ14等とS/C4内壁を利用して拘束する。建設時に使用した仮拘束方法を利用する方法もある。ベント管6やベントヘッダ12等はD/W3で自重を支えられているので、復旧時にその機能が喪失していないことが確認できるように拘束場所を定める。また、S/C4内には通常水が張られているが、これらの拘束材取付のためや工事安全の配慮から事前に水抜きしておくのが望ましい。
準備工事が完了したらベント管ベローズ取替工程に移行する。取替工程は取替範囲と方法により手順が異なる。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管6をS/Cベントノズル16先端位置から端板26までの範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、端板26が取り付くベント管の一部6Bと複式ベローズ8を一体で取り替え、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法1:図4、図16参照)は、ベント管6Bの範囲を、D/W3側が端板26に近い任意の位置(取合部P1)に、S/C4側がS/Cベントノズル16先端から端板26に近い位置までの任意の位置(取合部P2)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要があ
る。
ベント管6Bは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6B両端を閉止し、ベント管6B母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更に端板26とベント管6Bを一体にした状態(ベローズ組立品)で耐圧漏えい試験を行う。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8(図16参照)で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6のS/Cベントノズル16先端位置から端板26までの範囲内(図4では取合部P2)でベント管6Cを切断する。
ベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、続いて端板26と複式ベローズ8をベント管6のD/W側で端板26から近い位置(取合部P1)と短管24取合部P7で切断撤去する。
次に取合部P1,P2,P7の開先加工を行う。続いて取合部の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベローズ組立品の取合部開先加工を行う。
ベローズ組立品を所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前にベローズを縮めておくことで、干渉を避けることができる。
続いてベローズ組立品を据え付け、取合部P1,P7の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。
その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P2)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
端板26に接続したベント管の一部6Bがベント管6の継足し管として追加されるので、ベント管6を切断することによる長さ減少分を修正するための継足し管が不要になる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。
短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
排気管13が当該ベント管6内を通過している場合は、ベント管取替作業に干渉しないよう事前に当該部を切断し、新規ベント管の取付前にベント管内に挿入仮置きし、ベント管復旧後に排気管13を復旧する。
取替工程が終了したら、ベント管貫通孔7部とS/C4内の仮拘束材を取り外し、ベント管6の自重がD/W3で支持されていることを確認する。さらにベント管6内とS/C4内の作業足場を解体搬出し、真空破壊装置11を復旧する。続いてS/C4を水張りし、全体耐圧漏えい試験を行う。
方法1から方法6までの工法では、S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8で切断するが、ベント管6としては復旧時に周溶接継手が4箇所発生することになり、後から復旧する取合部P8の溶接による変形を予め見込んで、先にベローズ部のベント管6を復旧するという高度な技術が要求される。
前記取合部P8を、図18に示すようにベント管6Eから分岐しているベントヘッダ12に代替すると、取替方法は図2に示すような模式になる。ベント管6の周溶接継手は2箇所分に半減し、ベント管6を復旧した後にベントヘッダ12を接続復旧することが可能になり、取替が容易になる。
この場合もベント管の溶接部と同様に溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベントヘッダ溶接部(取合部P8)は全体耐圧試験で確認できないので、溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
前記ベントヘッダ12の接続復旧部をフランジ継手にする方法が考えられるが、上記耐圧漏えい試験が溶接部とフランジ部の両方になり複雑となるので、溶接継手とする方が信頼性の点からも好ましい。
また、ベント管6の切断した取合部をフランジ継手構造とする方法も考えられるが、万一ガスケット交換が必要になった場合に取外しが困難であるので、溶接継手とする方が信頼性の点からも好ましい。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表1に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管6を中間短管25位置から端板26までの範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、先に端板26が取り付くベント管の一部6Bとベローズ(1)21を、次にベローズ(2)22を、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法2:図5、図16参照)は、ベント管6Bの範囲を、D/W3側が端板26に近い任意の位置(取合部P1)に、S/C4側が中間短管25位置から端板26までの任意の位置(取合部P3)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要がある。
この方法は、方法1のベント管取替範囲を中間短管25の位置までに制限した方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6Bの取合部P3の位置は中間短管25の取合部P6の位置よりも端板26側にあるか又は等しい位置とする。
ベント管6Bは工場にて鋼板を円筒に曲げ加エし長手継手を溶接する。続いてベント管6B両端を閉止し、ベント管6B母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更に端板26とベント管6Bを一体にした状態(ベローズ組立品)で耐圧漏えい試験を行い、その後中間短管部取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8の位置で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6の中間短管25位置から端板26までの範囲内(図5では取合部P3)でベント管6Cを切断する。
ベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、続いて端板26と複式ベローズ8をベント管6のD/W側で端板26から近い位置(取合部P1)と短管24取合部P7で切断撤去する。
次に取合部P1,P3,P7の開先加工を行う。続いてベント管6Bと端板26が一体となったベローズ(1)21を取合部P1に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P6,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせて新規ベローズ(2)22の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズを所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。短管の取合部P6,P7の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。
その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P3)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
端板26に接続したベント管の一部6Bがベント管6の継足し管として追加されるので、ベント管6を切断することによる長さ減少分を修正するための継足し管が不要になる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P3,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表1に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管6を中間短管25位置から端板26までの範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6Cをベローズ(2)22の中間短管25取合部P6より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、先にベローズ(2)22を、次に端板26が取り付くベント管の一部6Bとベローズ(1)21を、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法3:図6、図16参照)は、ベント管6Bの範囲を、D/W3側が端板26に近い任意の位置(取合部P1)に、S/C4側が中間短管25から端板26までの任意の位置(取合部P2)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要がある。
この方法は、方法1のベント管取替範囲を中間短管25の位置までに制限し、切断されたベント管6Cの移動を中間短管25取合部P6までに制限した方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベローズ(2)22は中間短管25の取合部P6がS/C4側に移動させたベント管6Cの取合部P2よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、端板26と一体となったベローズ(1)21をベント管6C移動後の空間に挿入する際干渉を避けることができる。
ベント管6Bは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6B両端を閉止し、ベント管6B母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更に端板26とベント管6Bを一体にした状態(ベローズ組立品)で耐圧漏えい試験を行い、その後中間短管取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8の位置で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6の中間短管25位置から端板26までの範囲内(図6では取合部P2)でベント管6Cを切断する。
ベント管6Cをベローズ(2)22の中間短管25の取合部P6より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、続いて端板26と複式ベローズ8をベント管6のD/W側で端板26から近い位置(取合部P1)と短管24取合部P7で切断撤去する。
次に取合部P1,P2,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(2)22を取合部P7に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P1,P6の相対間隔を計測し、その数値に合わせて新規ベント管6Bとベローズ(1)21の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズ(1)21とベント管6Bは一体にして切断部に軸直角方向に挿入する。ベローズを所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
ベント管6Bの取合部P1と中間短管25の取合部P6の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。
その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P2)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
端板26に接続したベント管の一部6Bがベント管6の継足し管として追加されるので、ベント管6を切断することによる長さ減少分を修正するための継足し管が不要になる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。
中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表1に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管6を端板26側短管23の範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8を取り替え、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法4:図7、図16参照)では、ベント管6Aの取合位置を端板26側短管23の範囲内での任意の位置(取合部P2)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要がある。
ベント管6Aの端板26側取合部P2の位置は短管23Aの取合部P5よりも端板26側にあるか又は等しい位置とする。
ベント管6は後述のように切断代を小さくすることで継足しを不要とすることができるが、継足しが必要な場合は工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いて継足し管6両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行う。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8の位置で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6の端板26側短管23の範囲内(図7では取合部P2)でベント管6Cを切断する。
次にベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、複式ベローズ8が挿入取付可能な空間を確保する。続いて短管取合部P5,P7を切断する。
次に取合部P2,P5,P7の開先加工を行う。続いて取合部の相対間隔を計測し、その数値に合わせて複式ベローズ8の取合部開先加工を行う。
複式ベローズ8を所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
続いて短管の取合部P5,P7の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。
その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P2)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
ベント管6を切断して溶接することにより長さが変わることの無いよう注意が必要であるが、継足す場合はベント管6CをS/C4側に移動させた後にベント管6の継足し管をS/C4内に搬入すればベント管6の長さ調整が容易にできる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表1に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管を中間短管25位置から端板26までの範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、先にベローズ(1)21を、次にベローズ(2)22を、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法5:図8、図16参照)は、ベント管6Aの取合位置を中間短管25位置から端板26までの範囲内での任意の位置(取合部P3)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要がある。
また、切断されたベント管6Cが移動することで生じる空間長さは短管を含むベローズ(1)21及びベローズ(2)22の縮めた長さよりも大きいものとする。
この方法は、方法4のベント管切断位置を中間短管25の部位までに拡大した方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6は後述のように切断代を小さくすることで継足しを不要とすることができるが、継足しが必要な場合は工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いて継足し管6両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行い、その後中間短管取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8の位置で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6の中間短管25位置から端板26までの範囲内(図8では取合部P3)でベント管6Cを切断する。
次にベント管6CをS/Cベントノズル16先端より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、ベローズ(1)21又はベローズ(2)22と短管の組み合わせが挿入取付可能な空間を確保する。続いて短管取合部P5,P6,P7を切断する。
次に取合部P3,P5,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(1)21を取合部P5に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P6,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせて新規ベローズ(2)22の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズを所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
短管の取合部P6,P7の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。
その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P3)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
ベント管6を切断して溶接することにより長さが変わることの無いよう注意が必要であるが、継足す場合はベント管6CをS/C4側に移動させた後にベント管6の継足し管をS/C4内に搬入すればベント管6の長さ調整が容易にできる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うがベント管溶接部(取合部P3,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)、中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表1に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管の一部6Dを切断撤去し、ベント管6を端板26側短管23の範囲内で1箇所切断し、切断されたベント管6Cをベローズ(2)22の中間短管25の取合部P6より突き出ない位置までS/C4側へ移動し、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、先にベローズ(2)22を、次にベローズ(1)21を、続いて切断したベント管6C、6Dを復旧する方法(方法6:図9、図16参照)は、ベント管6Aの取合位置を端板26側短管23の範囲内で任意の位置(取合部P2)にすることができる。
S/C内ベント管6Dの切断長は切断されたベント管6Cの移動量以上にする必要がある。
また、切断されたベント管6Cが移動することで生じる空間長さは短管を含むベローズ(1)21及びベローズ(2)22の縮めた長さよりも大きいものとする。
この方法は、方法4の切断されたベント管の移動を中間短管25の取合部P6までに制限した方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6Aの端板26側取合部P2の位置は短管23Aの取合部P5よりも端板26側にあるか又は等しい位置とする。
ベント管6は後述のように切断代を小さくすることで継足しを不要とすることができるが、継足しが必要な場合は工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いて継足し管両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行いその後中間短管取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
S/C4内のベント管の一部6Dを取合部P8の位置で切断して、S/C4内の近接場所に仮置きし、ベント管6の端板26側短管23の範囲内(図9では取合部P2)でベント管6Cを切断する。
次にベント管6Cをベローズ(2)22の中間短管25の取合部P6より突き出ない位置までS/C4側に移動させ、ベローズと短管が挿入取付可能な空間を確保する。続いて短管取合部P5,P6,P7を切断する。
次に取合部P2,P5,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(2)22を取合部P7に取り付け、開先合せ後溶接する。
続いて取合部P5,P6の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベローズ(1)21の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズを所定場所に挿入する際は、取合間隔よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
短管の取合部P5,P6の位置決めと開先合せをし、内面側及び/又は外面側より溶接する。その後S/C4側に移動させたベント管6Cを元の位置(取合部P2)に戻し、開先合せ後、内面側より溶接する。
続いて取合部P8の開先加工をし、仮置きしていたベント管の一部6Dを元の位置に復旧させて開先合せ後溶接して据え付ける。
ベント管6を切断して溶接することにより長さが変わることの無いよう注意が必要であるが、継足す場合はベント管6CをS/C4側に移動させた後にベント管6の継足し管をS/C4内に搬入すればベント管6の長さ調整が容易にできる。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P8)は全体耐圧試験で確認できないので、この時点で先に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)、中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26が取り付くベント管の一部6Bと複式ベローズ8を一体で取り替える方法(方法7:図10参照)では、ベント管6Bの範囲を、D/W3側が端板26に近い位置(取合部P1)に、S/C4側がS/C側短管24の取合部P7よりも端板側にあるか又は等しい位置(取合部P4)で、その差は複式ベローズ8の許容伸縮範囲内とする。
ベント管6Bは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6B両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更にベント管6Bと端板26を一体にした状態(ベローズ組立品)で耐圧漏えい試験を行う。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6Bの取合部P1,P4はベント管6内面側から、短管24の取合部P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。
次に取合部P1,P4,P7の開先加工を行う。続いて取合部P1,P4,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベローズ組立品の取合部開先加工を行う。
ベローズ組立品の取付はD/W3側ベント管6A取合下方部が生体遮蔽壁5で囲われ干渉するので上方からベント管6の軸直角方向に挿入していく手順になる。ベローズ組立品をベント管6切断部に挿入する際は、複式ベローズ8をS/C4側短管24の取合部P7がベント管6BのS/C4側取合部P4よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
挿入が完了したらベント管6B取合部P1,P4の開先合せをし、内面側より溶接する。次に短管24の取合部P7を溶接するが、ベローズは挿入時に縮めているので、それを伸ばして開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P4)は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P7の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。
短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26が取り付くベント管の一部6Bと複式ベローズ8のベローズ(1)21を一体で、他方のベローズ(2)22をベント管の一部6Cと2重管構造で同時に取り替える方法(方法8:図11、図17参照)では、ベローズ(2)22の挿入取付時に、ベント管6Cの取合位置が中間短管25の取合部P6よりもベローズ(2)22側にあるか又は等しい位置(取合部P3)で、その差はベローズ(1)21の許容伸縮範囲内であり、ベント管6CのS/C4側取合位置がS/C側短管24の取合部P7よりもベローズ(1)21側にあるか又は等しい位置(取合部P4)とし、短管を含むベローズ(2)22の長さと2重管構造で同時に取り替えるベント管6Cの長さとの差はベローズ(2)22の許容伸縮範囲内とする。
D/W3側のベント管6Bは端板26に近い位置(取合部P1)を取合位置とする。この方法は、方法7の取替範囲を中間短管25の位置(取合部P6)で2分割した方法で、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
この方法は先にベローズ(1)21側を、次にベローズ(2)22側を復旧することを想定しているが、先にベローズ(2)22側を、次にベローズ(1)21側を復旧する逆の手順でも採用可能である。しかし、逆の手順とする場合は方法9を検討する方が良い。
ベント管6B、6Cは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6B、6C両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更に端板26とベント管6を一体にした状態(ベローズ組立品)で耐圧漏えい試験を行い、その後中間短管取合部P3,P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6の取合部P1,P4はベント管内面側から、短管24の取合部P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。
次に取合部P1,P4,P7の開先加工を行う。続いてベント管6Bと端板26が一体となったベローズ(1)21を取合部P1に取り付け、開先合せ後溶接する。
続いて取合部P3,P4と取合部P6,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせて新規ベント管6Cとベローズ(2)22の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズ(1)21は中間短管25の取合部P6がベント管6Bの取合部P3よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、ベント管6Cとベローズ(2)22をベント管6C切断部に挿入する際干渉を避けることができる。
ベローズ(2)22とベント管6Cは2重管構造にして切断部に軸直角方向に挿入するので両者の相対位置調整が可能な位置決め装置を設ける。
ベローズ(2)22をベント管6C切断部に挿入する際は、ベント管6Cよりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
最初にベント管6Cの取合部P3,P4の位置決めと開先合せをし、内面側より溶接する。次に、ベローズ(1)(2)は挿入時に縮めているので、それを伸ばして、また位置決め装置を用いて取合部P6,P7の開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P3,P4)は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P6,P7の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。
中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26が取り付くベント管の一部6Bと複式ベローズ8のベローズ(1)21を一体で、他方のベローズ(2)22をベント管無しの単独で取り替える方法(方法9:図12参照)は、ベント管6Bと端板26一体でのベローズ(1)21の挿入取付時に、ベント管6Bの取合位置が中間短管25の取合部P6と略等しい位置(取合部P3)で、その差はベローズ(1)21及びベローズ(2)22の許容伸縮範囲内であり、D/W3側のベント管6Aは端板26に近い位置(取合部P1)を取合位置とする。
また、ベント管取合部P1,P3間の長さは短管を含むベローズ(2)22の縮めた長さよりも大きいものとする。
この方法は、方法8のベント管の取合部P3,P4間を取り替えない方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6Bは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6B両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立て、更に端板26とベント管6Bを一体にした状態で耐圧漏えい試験を行い、その後中間短管取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6の取合部P1,P3はベント管6内面側から、短管24の取合部P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。次に取合部P1,P3,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(2)22を取合部P7に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P1,P3,P6の相対間隔を計測し、その数値に合わせて新規ベント管6Bとベローズ(1)21の短管の取合部開先加工を行う。ベローズ(2)22は中間短管25の取合部P6がベント管6Eの取合部P3よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、ベント管6Bとベローズ(1)21をベント管6B切断部に挿入する際干渉を避けることができる。ベローズ(1)21とベント管6Bは一体にして切断部に軸直角方向に挿入する。
ベローズ(1)21をベント管6B切断部に挿入する際は、ベント管6Bよりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
最初にベント管6Bの取合部P1,P3の位置決めと開先合せをし、内面側より溶接する。
次に、ベローズ(1)(2)は挿入時に縮めているので、それを伸ばして、また位置決め装置を用いて取合部P6の開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部P3は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P6の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
同様の方法でベント管溶接部(取合部P1)もこの時点で耐圧漏えい試験を行うことは可能である。中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cべントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8をベント管の一部6Cと2重管構造で同時に取り替える方法(方法10:図13、図17参照)では、ベント管6Cの取合位置を、端板26側は短管23Aの取合部P5よりもベローズ(1)21側にあるか又は等しい位置(取合部P2)とし、S/C4側はS/C側短管24の取合部P7よりもベローズ(2)22側にあるか又は等しい位置(取合部P4)とし、短管を含む複式ベローズ8の長さと2重管構造で同時に取り替えるベント管6Cの長さとの差は複式ベローズ8の許容伸縮範囲内とする。
ベント管6Cは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6C両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行う。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6Cの取合部P2,P4はベント管6内面側から、短管の取合部P5,P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。
次に取合部P2,P4,P5,P7の開先加工を行う。続いて取合部P2,P4,P5,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベント管6Cと複式ベローズ8の取合部開先加工を行う。
複式ベローズ8とベント管6Cは2重管構造にして切断部に軸直角方向に挿入するので両者の相対位置調整が可能な位置決め装置を設ける。
複式ベローズ8をベント管6C切断部に挿入する際は、ベント管6Cよりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。最初にベント管6Cの取合部P2,P4の位置決めと開先合せをし、内面側より溶接する。
次に、ベローズは挿入時に縮めているので、それを伸ばして、また位置決め装置を用いて取合部P5,P7の開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P4)は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P5,P7の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、ベローズ(1)21はベント管無しの単独で、他方のベローズ(2)22をベント管の一部6Cと2重管構造で同時に取り替える方法(方法11:図14、図17参照)は、ベローズ(2)22の挿入取付時に、ベント管6Cの取合位置が中間短管25の取合部P6よりもベローズ(2)22側にあるか又は等しい位置(取合部P3)で、その差はベローズ(1)21の許容伸縮範囲内であり、ベント管6CのS/C4側取合位置がS/C4側短管24の取合部P7よりもベローズ(1)21側にあるか又は等しい位置(取合部P4)とし、短管を含むベローズ(2)22の長さと2重管構造で同時に取り替えるベント管6Cの長さとの差はベローズ(2)22の許容伸縮範囲内とする。
また、ベント管取合部P3,P4間の長さは短管を含むベローズ(1)21の縮めた長さよりも大きいものとする。
この方法は、方法10の取替範囲を中間短管の位置で2分割した方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6Cは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6C両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行いその後中間短管部で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6Cの取合部P3,P4はベント管6内面側から、短管の取合部P5,P6,P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。
次に取合部P3,P4,P5,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(1)21を取合部P5に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P3,P4と取合部P6,P7の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベント管6Cとベローズ(2)22の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズ(1)21は中間短管25の取合部P6がベント管6Cの取合部P3よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、ベント管6Cとベローズ(2)22をベント管6C切断部に挿入する際干渉を避けることができる。
ベローズ(2)22とベント管6Cは2重管構造にして切断部に軸直角方向に挿入するので両者の相対位置調整が可能な位置決め装置を設ける。
ベローズ(2)22をベント管6C切断部に挿入する際は、ベント管6よりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
最初にベント管6Cの取合部P3,P4の位置決めと開先合せをし、内面側より溶接する。次に、ベローズ(1)(2)は挿入時に縮めているので、それを伸ばして、また位置決め装置を用いて取合部P6,P7の開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P3,P4)は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P6,P7の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)、中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
ベント管ベローズ8の取替手順の詳細を添付表2に示す工程に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した手順については省略し、本実施形態独自の作業手順のみ説明する。
S/C4内のベント管6を切断撤去せずに、端板26側短管の一部23Aを残して複式ベローズ8のベローズ(1)21とベローズ(2)22を個々に据え付け取り替える方法のうち、ベローズ(2)22はベント管無しの単独で、他方のベローズ(1)21をベント管の一部6Cと2重管構造で同時に取り替える方法(方法12:図15、図17参照)は、ベローズ(1)21の挿入取付時に、ベント管6Cの端板26側取合位置が端板側短管23Aの取合部P5よりもベローズ(1)21側にあるか又は等しい位置(取合部P2)で、その差はベローズ(1)21の許容伸縮範囲内であり、ベント管6Cの取合位置が中間短管25の取合部P6よりもベローズ(1)21側にあるか又は等しい位置(取合部P3)とし、短管を含むベローズ(1)21の長さと2重管構造で同時に取り替えるベント管6Cの長さとの差はベローズ(1)21の許容伸縮範囲内とする。また、ベント管取合部P2,P3間の長さは短管を含むベローズ(2)22の縮めた長さよりも大きいものとする。
この方法は、方法11のベント管6取替位置をベローズ(1)21側にした方法であり、取付時にベント管ベローズ8の軸方向長さが半減するので、現地搬入時の干渉物を減らすことができる。
ベント管6Cは工場にて鋼板を円筒に曲げ加工し長手継手を溶接する。続いてベント管6C両端を閉止し、母材部と長手継手溶接部の耐圧漏えい試験を行う。端板26からS/C4側にあるベント管6は最終組立後の原子炉格納容器耐圧漏えい試験で同じ圧力が内側外側に作用し、耐圧機能が確認できないので、事前に試験をする。
ベローズ単品と短管は複式ベローズ8に組み立てた状態で耐圧漏えい試験を行いその後中間短管取合部P6で切断すると耐圧試験治具の取付回数が削減でき合理的である。
現地では取合位置付近で取替範囲のベント管6とベローズの切断を行う。ベント管6Cの取合部P2,P3はベント管6内面側から、短管の取合部P5,P6,P7は外面側から切断する。切断は後工程の開先加工を考慮して機械切断が望ましい。
次に取合部P2,P3,P5,P7の開先加工を行う。続いて短管を含むベローズ(2)22を取合部P7に取り付け、開先合せ後溶接する。続いて取合部P2,P3と取合部P5,P6の相対間隔を計測し、その数値に合わせてベント管6Cとベローズ(1)21の短管の取合部開先加工を行う。
ベローズ(2)22は中間短管25の取合部P6がベント管6Cの取合部P3よりも軸方向に出ないよう事前に縮めておくことで、ベント管6Cとベローズ(1)21をベント管6C切断部に挿入する際干渉を避けることができる。
ベローズ(1)21とベント管6Cは2重管構造にして切断部に軸直角方向に挿入するので両者の相対位置調整が可能な位置決め装置を設ける。
ベローズ(1)21をベント管6C切断部に挿入する際は、ベント管6Cよりも長くならないよう事前に縮めておくことで、干渉を避けることができる。
最初にベント管6Cの取合部P2,P3の位置決めと開先合せをし、内面側より溶接する。次に、ベローズ(1)(2)は挿入時に縮めているので、それを伸ばして、また位置決め装置を用いて取合部P5,P6の開先合せを行い、外面側から溶接する。
溶接後は法定非破壊検査と耐圧漏えい試験を行うが、ベント管溶接部(取合部P2,P3)は全体耐圧試験で確認できないので、取合部P5,P6の開先合せの前に耐圧漏えい試験を行う。試験は溶接部円周内面にコの字状のテストチャンネルを取り付け、所定圧力に保持後の圧力降下有無を確認する方法で行う。
短管23Bと端板26側短管23Aの溶接部(取合部P5)、中間短管25の溶接部(取合部P6)及び短管24とS/Cベントノズル16の溶接部(取合部P7)の耐圧漏えい試験は原子炉格納容器全体耐圧漏えい試験で確認する。
方法8、方法10、方法11及び方法12においては、他の方法とは異なり、2重管方式でベローズ8、21又は22とベント管の一部6Cを取り付けるのに、図17に示すように前記ベローズとベント管の一部を固定治具30を用いて偏芯した2重管構造に組み立てて取替部に挿入し、取り付ける方法を用いている。
2重管構造の外管と内管は同芯に合わせて取り付けるのが一般的であるが、ベローズとベント管の一部の既設との取合部の場合は同芯である保証はなく、少なくとも3方位の同調機構を有した芯合せ装置が必要になる。しかも、取合部固定後は芯合せ装置を取り外す必要があるが、S/Cベントノズル16とベント管6の隙間からS/C側へ引き出すことになり、手が届かない遠隔での取外しを可能とする芯合せ装置を開発する必要がある。
ベローズとベント管の一部を固定せず水平にすると、重力でベローズの下方部内径側にベント管外径が接し、上方部にはベローズ内径とベント管外径の差の隙間ができる。この隙間は上記同芯での隙間の約2倍になる。この隙間の2方位に固定治具30を取り付けると、下方部の接触点と合わせた3方位で上下水平の拘束をすることができる。一体となったベローズとベント管の一部は、ベローズを吊って取付場所に移動挿入する。
先にベント管の一部6Cを既設部と芯合せして固定すると、ベローズは既設部と偏芯した状態であり、上方に隙間ができるので、そこから固定治具30を取り外すことができる。
続いてベローズの吊り方を少しずつ変えて、前記ベローズの短管を既設との取合部で芯合わせして固定する。従って、2重管の構造の位置決めが容易にできる。
2:原子炉格納容器
3:ドライウェル(D/W)
4:サプレッションチェンバ(S/C)
5:生体遮蔽壁
6:ベント管
6A、6B、6C、6D、6E:ベント管の一部
7:ベント管貫通孔
8:ベント管ベローズ(ベローズ)
9:サプレッションチェンバ(S/C)出入口
10:サプレッションプール
11:真空破壊装置
12:ベントヘッダ
13:排気管
14:ダウンカマ
15:ドライウェル(D/W)ベントノズル
16:サプレッションチェンバ(S/C)ベントノズル
17:ジェットデフレクタ
18:ジェットデフレクタリブ
19:回廊
21:ベローズ(1)
22:ベローズ(2)
23:短管(端板側短管)
23A、23B:短管の一部
24:短管(S/C側短管)
25:中間短管
26:端板
27:ネックリング
28:補強リング
29:カバー
30:固定治具
41:ベローズ
42:スリーブ
43A、43B:短管
44:プロセス配管
45:端板
46A、46B:エルボ等
47:補強リング
48:ネックリング
49:カバー
50:中間短管
R:原子炉
Claims (6)
- 沸騰水型原子炉の原子炉格納容器を構成する、ドライウェルと円環体状のサプレッションチェンバとを接続するベント管に、一端は短管及びサプレッションチェンバのベントノズルを介し、他端は端板を介して設置されているベント管ベローズの取替方法において、
前記サプレッションチェンバ内のベント管の一部を切断して前記サプレッションチェンバ内に仮置きし、
前記ベント管の切断部から前記ドライウェル側に位置するベント管残部を、前記端板の取付部から前記サプレッションチェンバのベントノズル先端迄の任意の位置で切断し、
前記ベント管残部のうち切断された前記ベント管を前記サプレッションチェンバのベントノズル先端より突き出ない位置まで前記サプレッションチェンバ側に移動させ、
前記端板と前記ベント管ベローズを前記ベント管の前記ドライウェル側で前記端板から近い取合部の位置と前記短管の取合部で切断撤去し、
前記切断撤去したものに代えて、新たなベント管ベローズ、ベント管及び端板からなるベローズ組立品を挿入し、
前記取合部と前記ベローズ組立品との位置決めと開先合せをし、
前記ベローズ組立品を前記ベント管の内面側及び/又は外面側より溶接し、
前記サプレッションチェンバ側に移動させた前記ベント管を元の取合部の位置へ戻し、開先合せ後に前記ベント管の内面側より溶接し、
取合部の開先加工し、
仮置きしていたベント管の一部を元の位置に復旧させて開先合せ後に溶接して据え付けることを特徴とするベント管ベローズの取替方法。 - 請求項1に記載のベント管ベローズの取替方法において、
前記サプレッションチェンバ内のベント管の一部を切断する代替として、
当該ベント管の両側に分岐しているベントヘッダを切断し、
前記ベント管を任意の位置で切断して前記サプレッションチェンバ内部側へ移動可能とすることを特徴とするベント管ベローズの取替方法。 - 請求項1に記載のベント管ベローズの取替方法において、
前記ベント管がベント管の一部とベント管ベローズとからなる2重管である場合、
新しい前記ベント管ベローズと新しい前記ベント管の一部を固定治具を用いて偏芯した2重管構造に組み立て、
前記新しいベント管の一部を既設部と芯合わせして固定し、
前記固定治具を取り外し、
前記新しいベント管ベローズの短管を既設の取合部と芯合わせして固定することにより取り替えることを特徴とするベント管ベローズの取替方法。 - 請求項3記載のベント管ベローズの取替方法において、
取り替えるベント管長さを、短管を含むベローズ公称長さよりも前記ベント管ベローズの許容伸縮範囲内で短くし、
前記ベント管と前記ベント管ベローズを前記2重管構造にして前記既設部に固定するときに前記ベント管ベローズを縮めてベント管の方を長くすることを特徴とするベント管ベローズの取替方法。 - 請求項1から4のいずれか一項記載のベント管ベローズの取替方法において、
複式ベローズを中間短管部で分割し、個々に取り付けることを特徴とするベント管ベローズの取替方法。 - 請求項1から4のいずれか一項記載のベント管ベローズの取替方法において、
前記サプレッションチェンバ内の前記ベント管に設けられている真空破壊装置を準備工事において予め取り外しておくことを特徴とするベント管ベローズの取替方法。
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