JP4048920B2 - 記録材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方式に適した記録材に関し、さらに詳しくは、画像濃度が高く、発色性に優れた高画質な記録が可能であり、かつ耐候性が良好な記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピューターの性能向上およびコンピューターの普及と共に、ハードコピー技術が急速に発達している。ハードコピーの記録方式としては、昇華転写記録方式、電子写真方式、インクジェット方式などが知られている。
【0003】
インクジェット方式によるプリンターは、ノズルから記録紙に向けてインク液滴を高速で噴射する方式である。カラー化、小型化が容易であり、印字騒音が低いことから、オフィスや家庭におけるパーソナルコンピューターの端末として、近年、急速に普及しつつある。さらに、銀塩写真に迫る記録品質の向上、大型化の容易さから、大型看板、電飾看板などの産業分野への応用が期待されている。
【0004】
インクジェット方式によるプリンターは、ノズルから記録紙に向けてインク液滴を高速で噴射する方式である。カラー化、小型化が容易であり、印字騒音が低いことから、オフィスや家庭におけるパーソナルコンピューターの端末として、近年、急速に普及しつつある。さらに、銀塩写真に迫る記録品質の向上、大型化の容易さから、大型看板、電飾看板などの産業分野への応用が期待されている。
【0005】
インクジェット方式に用いられるインクとしては、水性染料インク、すなわち水中または水と親水性溶剤との混合溶媒中に各種の水溶性染料を溶解し、必要に応じて、各種の添加剤を混合したものが主流である。これは水性インクが色調の鮮やかな記録が可能であること、インクの粘度を調節しやすいこと、安全性の面で優位であるからである。しかし、水性染料インクは水溶性染料を用いていることから耐水性および耐候性が劣るという欠点がある。そこで、それを改善した方策が各種提案されている(例えば、特許文献1、2、3、4、5および6参照)。ところが、いずれも屋外で展示できるほどのものではなく、表面に紫外線吸収性のラミネートフィルムを貼る必要がある。そのため、コストが上昇するという問題がある。
【0006】
水性染料インクの欠点を補うために、水性顔料インク、すなわち有機顔料、無機顔料を水または水と親水性溶剤との混合溶液に分散し、かつ必要に応じて、各種の添加剤を添加したインクが提案されている。水性顔料インクを用いて記録した場合には、印刷後の記録材を十分に乾燥させれば完全な耐水性を得ることが可能であり、簡易的な看板、短期間の屋外看板、ポスター、電飾などに近年急速に用いられている。
【0007】
一方、記録材としては、水性染料インクに対して記録品質を満足させるべく、各種のものが提案されている。例えば、顔料と樹脂を含有した多孔質層を支持体上に設けたもの(例えば、特許文献7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20および21参照)、水溶性樹脂を支持体上に設けたもの(例えば、特許文献22、23、24、25、26、27、28、29および30参照)、透明支持体上に不透明な受理層を設けて画像を記録した面と反対面から鑑賞するバックプリント方式(例えば、特許文献31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50および51参照)、さらには耐水性、にじみなどの性能向上させるための各種の添加剤(例えば、特許文献52、53、54および55参照)などが提案されている。
【0008】
顔料インクの性能を引き出すようにインク受容層を設計した各種のものが提案されている(例えば、特許文献56参照)。この記録材は、印刷特性に優れ、さらには顔料インクの優れた耐光性および耐水性により屋外展示に使用可能な記録材として、基本的な性能を有しており、簡易的な看板、短期間の看板などには用いることができる。しかし、屋外展示した際の印刷部の退色は少ないが、未印刷部が変色するという問題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開昭55−150396号公報
【特許文献2】
特開昭56−58869号公報
【特許文献3】
特開昭56−77154号公報
【特許文献4】
特開昭59−196285号公報
【特許文献5】
特開昭62−141194号公報
【特許文献6】
特開平2−80279号公報
【特許文献7】
特開昭55−11829号公報
【特許文献8】
特開昭56−157号公報
【特許文献9】
特開昭56−99692号公報
【特許文献10】
特開昭56−148582号公報
【特許文献11】
特開昭56−148583号公報
【特許文献12】
特開昭57−107879号公報
【特許文献13】
特開昭57−126691号公報
【特許文献14】
特開昭58−136480号公報
【特許文献15】
特開昭60−222281号公報
【特許文献16】
特開昭62−233284号公報
【特許文献17】
特開平3−56552号公報
【特許文献18】
特開平3−24905号公報
【特許文献19】
特開平2−76775号公報
【特許文献20】
特開平4−128091号公報
【特許文献21】
特開平5−221115号公報
【特許文献22】
特開昭59−45188号公報
【特許文献23】
特開昭60−56587号公報
【特許文献24】
特開昭60−234879号公報
【特許文献25】
特開昭61−172786号公報
【特許文献26】
特開昭61−189985号公報
【特許文献27】
特開平1−190483号公報
【特許文献28】
特開平4−263984号公報
【特許文献29】
特開平4−201595号公報
【特許文献30】
特開昭63−162674号公報
【特許文献31】
特開昭61−92885号公報
【特許文献32】
特開昭61−40181号公報
【特許文献33】
特開昭61−135786号公報
【特許文献34】
特開昭61−148091号公報
【特許文献35】
特開昭61−148092号公報
【特許文献36】
特開昭61−35275号公報
【特許文献37】
特開昭61−35276号公報
【特許文献38】
特開昭61−35986号公報
【特許文献39】
特開昭61−35988号公報
【特許文献40】
特開昭61−35989号公報
【特許文献41】
特開昭61−92886号公報
【特許文献42】
特開昭61−135787号公報
【特許文献43】
特開昭61−135788号公報
【特許文献44】
特開昭61−49884号公報
【特許文献45】
特開昭61−49885号公報
【特許文献46】
特開昭61−57378号公報
【特許文献47】
特開昭61−41587号公報
【特許文献48】
特開昭61−41588号公報
【特許文献49】
特開昭61−41589号公報
【特許文献50】
特開昭62−222885号公報
【特許文献51】
特開昭62−222887号公報
【特許文献52】
特開昭60−83882号公報
【特許文献53】
特開昭61−47290号公報
【特許文献54】
特開昭61−74880号公報
【特許文献55】
特開昭61−89082号公報
【特許文献56】
特開平10−109473号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インクジェット記録方式に適した記録材、さらに詳しくは、屋外看板として用いた場合に画像濃度が高く、発色性に優れた高画質な記録が可能であり、かつ耐候性が良好な記録材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭利検討した結果、不透明基材上に設けた多孔質構造のインク受容層にカチオン性樹脂およびアニオン性蛍光染料を含有させることにより、耐候性に優れる記録材が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
かくして、本発明は、不透明基材上に多孔質構造のインク受容層を設けた記録材であって、インク受容層がカチオン性樹脂およびアニオン性蛍光染料を含有することを特徴とする記録材を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の記録材に用いられる不透明基材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリプロピレン系、ナイロン系、ポリカーボネート系、ノルボルネン系、ビニロン系、アクリル系などのプラスチックフィルムまたはシートや、これらの材料に無機顔料、発泡剤を混合した不透明樹脂フィルム、ポリエステル布、ポリエステル/綿混合布、綿布、不織布、パルプ、樹脂含浸紙、キャストコート紙、レジンコート紙、ガラス、およびこれらの任意の2種類以上のものを貼り合わせたものが挙げられる。これらの中でも、耐熱性に優れる不透明なポリエステルフィルムが好ましく、より好ましくは柔軟性に優れる内部に空洞を含有する不透明なポリエステルフィルムである。不透明なポリエステルフィルムは、不透明度として、全光線透過率で40%以下であることが好ましい。不透明性が不十分な場合は、壁などに貼り付けた際に裏地が見えるという問題が発生する。
【0014】
ポリエステルフィルムとは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸またはそのエステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのグリコールとを重縮合させて得られるポリエステル樹脂から製造されるフィルムである。
【0015】
フィルム内部に空洞を発現させる方法としては、特に限定されるものではないが、ポリエステル樹脂に非相溶性の熱可塑性樹脂を混合し、溶融押出した未延伸シートを少なくとも1軸方向に延伸することにより、フィルム内部に微細な空洞を多数形成させる方法が好ましい。
【0016】
非相溶性の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。特に、ポリスチレン樹脂や、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂が好ましい。
【0017】
ポリエステル樹脂と非相溶性の熱可塑性樹脂とからなる未延伸シートは、例えば、各樹脂のチップを混合し押出機内で溶融混練した後、押出して固化することによって得られる方法や、あらかじめ混練機によって両樹脂を混練したものをさらに押出機より溶融押出して固化する方法や、ポリエステル樹脂の重合工程において非相溶性の熱可塑性樹脂を添加し、攪拌分散して得たチップを溶融押出して固化する方法などによっても得られる。固化して得られた未延伸シートは、通常、無配向もしくは弱い配向状態のものである。また、非相溶性の熱可塑性樹脂は、ポリエステル樹脂中に、球状、楕円球状、糸状などの様々な形状で分散した形態をとって存在する。
【0018】
ポリエステル樹脂に混合される非相溶性の熱可塑性樹脂の含有量は、目的とする空洞含有量によって異なるが、樹脂組成物全体に対して、好ましくは3〜40重量%、さらに好ましくは6〜35重量%である。非相溶性の熱可塑性樹脂の含有量が3重量%未満では、空洞の形成量を多くすることに限界があり、目的の柔軟性や軽量性や描画性が得られない。逆に、非相溶性の熱可塑性樹脂の含有量が40重量%を越えると、ポリエステルフィルムの有する耐熱性や強度、特に腰の強さが不十分となりやすい。
【0019】
上記のポリエステルフィルムには、必要に応じて、隠蔽性や描画性を向上させるために無機粒子を含有させることができる。この無機粒子としては、特に限定されるものではないが、二酸化チタン、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、カオリン、タルクなどが挙げられる。
【0020】
また、樹脂組成物には、用途に応じて、着色剤、紫外線吸収剤剤、蛍光剤、帯電防止剤、減粘剤、酸化防止剤などを添加することもできる。
【0021】
空洞含有ポリエステルフィルムは、単層フィルムであっても、2層以上の複合フィルムであってもかまわない。
【0022】
本発明の記録材における不透明基材は、表層と中心層とを積層した、いわゆる複合フィルムとすることもできる。その方法は、特に限定されるものではないが、生産性を考慮すると、表層と中心層との原料は別々の押出機から押出し、1つのダイスに導いて未延伸シートを得た後、少なくとも1軸に配向させる、いわゆる共押出法による積層が最も好ましい。
【0023】
延伸方法としては、チューブラ法延伸、同時二軸延伸、逐次二軸延伸などが挙げられが、平面性、寸法安定性、厚みムラなどから、逐次二軸延伸が好ましい。逐次二軸による延伸の具体例としては、長手方向にポリエステル樹脂のガラス転移温度の+0〜30℃で、2.0〜5.0倍にロール延伸し、引き続いて、120〜150℃で倍率を1.2〜5.0倍にテンターで幅方向に延伸する。さらに、延伸後に220℃〜融点未満の温度で、3〜8%緩和させながら熱固定を行なう方法が挙げられる。
【0024】
不透明基材は、白色であることが好ましいが、インク受容層を設けていない反対面に表面加工しない場合には、インク受容層側と表裏の識別がしやすいように色調を調節する必要がある。色調としては、JIS−Z8730による明度指数L*が80〜100であり、かつ色座標a*が−1.0〜2.0、b*が−1.0〜5.0であることが好ましい。なお、明度指数L*は、値が大きいほど明るく、値が小さいほど暗く、また、色座標a*は、値が大きいほど赤色を帯び、値が小さいほど緑色を帯び、色座標b*は、値が大きいほど黄色を帯び、値が小さいほど青色を帯びる。
【0025】
本発明においては、このような不透明基材上にインク受容層を設けることにより記録材が得られるが、不透明基材とインク受容層の密着性を向上させるために、不透明基材とインク受容層との間にアンカー層を設けてもよい。
【0026】
アンカー層を構成する樹脂としては、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエステルウレタン系、アクリル系、メラミン系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、メチルセルロース系などの樹脂およびそれらの混合などが挙げられる。
【0027】
アンカー層中には、滑り性の改善やインク受容層との密着力向上を目的として、各種の粒子を含有させてもよい。この粒子としては、例えば、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタンなどの無機粒子、アクリル系、ナイロン系、スチレン系、ポリエステル系、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物などの有機粒子が挙げられる。さらに、アンカー層には、各種の目的で、界面活性剤、帯電防止剤、蛍光染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などを添加してもよい。
【0028】
アンカー層は、必要に応じて、2層以上の構成にしても構わない。2層構成にすることにより不透明基材と受容層との密着性をより向上することができる。
【0029】
アンカー層を2層以上とする場合、不透明基材に近い側の層には不透明基材と同様の樹脂を含有させ、インク受容層側の層にはインク受容層を形成する樹脂と同様の樹脂を含有させることが密着性向上のために好ましい。具体的には、不透明基材側のアンカー層には、ポリエステル樹脂、インク受容層側のアンカー層にはポリビニルアルコールを含有させることが好ましい。
【0030】
アンカー層を設ける方法としては、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレーコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式など通常用いられている方法が適用できる。
【0031】
アンカー層の塗布量としては、0.01〜10g/mが好ましい。アンカー層の塗布量が0.01g/m未満の場合には、不透明基材上に均一な塗膜とならないので、受容層と不透明基材との密着力を上げる効果が得られない。10g/mを越える場合には、密着力を上げる効果は達成されるが、コストが高くなるばかりか、不透明基材の風合い、カールなどの問題が発生する。
【0032】
本発明の記録材では、不透明基材上に多孔質構造のインク受容層を直接設けるか、あるいはアンカー層を介して設ける必要がある。
【0033】
本発明の記録材におけるインク受容層は、多孔質構造を形成する必要がある。多孔質構造を形成することによりインク吸収性に優れる記録材を得ることができる。多孔質構造を形成する方法は、特に限定されるものではないが、粒子と樹脂とから主に構成し、樹脂に対して粒子を多く含有する塗布液を調製し、この塗布液を不透明基材上に塗布し、乾燥する方法が挙げられる。
【0034】
粒子としては、シリカ、カオリナイト、タルク、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、二酸化チタン、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ藻土、ケイ酸カルシウム、水酸化アルミニウム、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの無機粒子、アクリルまたはメタアクリル系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ナイロン、スチレン/アクリル系、スチレン/ブタジエン系、ポリスチレン/アクリル系、ポリスチレン/イソプレン系、ポリスチレン/イソプレン系、メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート系、メラミン系、ポリカーボネート系、尿素系、エポキシ系、ウレタン系、フェノール系、ジアリルフタレート系、ポリエステル系などの樹脂粒子が挙げられる。これらの中で、表面に細孔を有している合成非晶質シリカが好ましい。
【0035】
シリカとしては、平均粒径が1〜20μm、細孔容積が0.2〜3.0ml/gのものが好適に用いることができる。好ましくは、細孔容積が1.0〜3.0ml/gで、平均粒径が1〜8μmと平均粒径8〜20μmとの2種類のシリカを混合して用いることである。細孔容積の大きい粒子を用いることによりインク吸収容量を大きくすることができ、2種混合することによりインク受容層がかさ高いものとなり、同一塗布量でもインクの吸収容量を大きくすることができる。2種混合の比率(重量比)は、10/90〜90/10の範囲が好ましく、より好ましくは30/70〜70/30である。また、必要に応じて、表面改質されたものでもよい。表面処理としては、有機シラン、有機チタネートなどを用いた化学処理、パラフィンワックスやグリコール類を表面に付着させる物理処理などがある。
【0036】
このようなシリカとしては、市販品から好適に選択することができる。例えば、水沢化学製のミズカシル、徳山ソーダ製のトクシール、ファインシール、シオノギ製薬製のカープレックス、富士シリシア製のサイリシア、グレースデビソン製のサイロイド、サイロジェット、日本シリカ製のニップジェルなどが挙げられる。
【0037】
粒子を結着する樹脂としては、水に難溶性の樹脂、水溶性樹脂などの各種の樹脂が好適に用いることができる。具体的には、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アクリル樹脂、アラビアゴム、ポリアクリルアミド樹脂、スチレン−ブタジエンゴムなどの樹脂が挙げられる。水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、デンプン、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、セルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。水溶性樹脂を用いる場合には、インク受容層の耐水性が低下するので、好ましくないが、架橋剤を併用することにより用いることができる。
【0038】
架橋剤としては、水溶性樹脂を硬化させ、水への溶解性を低下させるものであるならば公知のものを用いることができ、例えば、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート、グリオキザール、イソバン、ホウ砂、尿素樹脂などである。好ましくは、110℃以下の温度で架橋反応を開始するものであり、メラミン、尿素樹脂である。不透明基材がポリオレフィンフィルムの場合、耐熱性が劣るので、高温にすることができない。
【0039】
上記の樹脂は、所望により、1種またはそれ以上を用いることができるが、ポリビニルアルコールと架橋剤との組合せが好ましい。水溶性樹脂を用いることにより塗布液の粘度を調節しやすく、粒子の沈降などを発生しにくくすることができる。
【0040】
本発明の記録材において、インク受容層にはカチオン性樹脂を含有させる必要がある。カチオン性樹脂を含有させることによりインク中のアニオン性の色材がカチオン性樹脂のカチオン基と錯体構造を形成し、表面に色材が定着して発色性に優れ、かつ、水が付着した際に、色材が容易に水に溶解しにくくなり、耐水性が向上する。
【0041】
カチオン性樹脂としては、公知のものを用いることができ、例えば、カチオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリエステル、カチオン変性ポリアミド、ジアリルアミン重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、カチオン変性界面活性剤など、カチオン変性したものならば限定せずに用いることができるが、4級アンモニウム塩が印刷特性の向上に効果が高く、これらの中でもポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロライド)およびジメチルアミンアンモニウムエピクロルヒドリン重縮合物が好ましい。
【0042】
カチオン性樹脂の混合量は、特に限定されるものではないが、樹脂成分中の5〜50重量%が好ましい。カチオン性樹脂の混合量が5重量%未満の場合には、印刷特性向上の効果を得るのが困難である。カチオン性樹脂の混合量が50重量%を越える場合には、インク受容層の膜強度が低下する。
【0043】
本発明において、粒子を結着する樹脂と粒子との割合は重量比で1/1.5〜1/2.5が好ましい。この割合が1/1.5未満の場合にはインク乾燥速度が低い。逆に、この割合が1/2.5より大きい場合には、塗膜の強度が低下する。
【0044】
本発明の記録材において、インク受容層にはアニオン性蛍光染料を含有させる必要がある。アニオン性蛍光染料を含有させることにより記録材が青白くなり、優れた記録物が得られるようになり、かつ、インク受容層を設けていない反対面側との識別が容易となる。
【0045】
記録材のインク受容層面側の色調としては、JIS−Z8730による明度指数L*が85〜100であり、かつ色座標a*が−1.0〜2.0、b*が−5.0〜1.0であることが好ましい。この範囲にすることにより印画紙に近い優れた印刷物を作成可能になる。
【0046】
記録材のインク受容層を設けていない反対面の色調としては、インク受容層を形成した面よりも黄色であることが好ましく、具体的には、JIS−Z8730による明度指数L*が80〜100であり、かつ色座標a*が−1.0〜2.0、b*が−1.0〜5.0であることが好ましい。また、表裏の識別を容易にするためには、色差で2〜10であることが好ましい。色差が2未満の場合には、識別が困難である。逆に、10を越える場合には、どちらかの面の色調が悪くなる。
【0047】
アニオン性蛍光染料としては、クマリン系、トリアゾール系、ベンゾオキサゾール系、ピラゾリン系、ナフタルイミド系、スチルベン系などの各種のものが好適に用いることができるが、分子内にアニオン性官能基を有することが必要である。アニオン性蛍光染料を用いることにより、カチオン性樹脂と錯体を形成し、記録物に雨などが掛かった際に水に溶解して記録材の色調が変化しにくくなる。アニオン性官能基としては、スルホン酸塩基およびカルボン酸塩基が挙げられる。
【0048】
アニオン性蛍光染料の添加量は、上記の色調になるように調節することが好ましい。
【0049】
インク受容層は、1層からなるものでも、また2層以上の構成をとっても構わない。
【0050】
本発明の記録材において、インク受容層の塗布量は、特に限定されるものではないが、好ましくは5g/m〜50g/mである。インク受容層の塗布量が5g/m未満の場合には、インク吸収速度が遅く、にじみが大きくなる。逆に、インク受容層の塗布量が50g/mを越える場合には、コスト的に問題が発生する。
【0051】
インク受容層には、コート時のレベリング性の向上、塗布液の消泡性の向上だけではなく、インクの浸透性向上、にじみ防止などを目的として、界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤は、カチオン系、アニオン系、ノニオン系および非イオン系などいずれのものでも構わない。しかし、シリコン系またはフッソ系界面活性剤が好ましい。シリコン系界面活性剤としては、ジメチルシリコン、アミノシラン、アクリルシラン、ビニルベンジルシラン、ビニルベンジシルアミノシラン、グリシドシラン、メルカプトシラン、ジメチルシラン、ポリジメチルシロキサン、ポリアルコキシシロキサン、ハイドロジエン変性シロキサン、ビニル変性シロキサン、ビトロキシ変性シロキサン、アミノ変性シロキサン、カルボキシル変性シロキサン、ハロゲン化変性シロキサン、エポキシ変性シロキサン、メタクリロキシ変性シロキサン、メルカプト変性シロキサン、フッ素変性シロキサン、アルキル基変性シロキサン、フェニル変性シロキサン、アルキレンオキシド変性シロキサンなどが挙げられる。フッ素系界面活性剤としては、四フッ化エチレン、パーフルオロアルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルスルホン酸アミド、パーフルオロアルキルスルホン酸ナトリウム、パーフルオロアルキルカリウム塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルキル化合物、パーフルオロアルキルアルキルベタイン、パーフルオロアルキルハロゲン化物などが挙げられる。これらの界面活性剤は、印刷特性、強度、耐水性などの本発明の目的を阻害しない程度に添加するのが好ましく、インク受容層に対して、2〜20重量%が好ましい。
【0052】
インク受容層には、各種の添加剤を印刷性能および他の物性を損なわない程度に添加してもよい。例えば、可塑剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤、抑泡剤、消泡剤、防腐剤などが挙げられる。
【0053】
インク受容層を設ける方法は、特に限定されるものではないが、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式、バーコート方式など通常用いられている方法が適用できる。
【0054】
インク受容層を塗布して乾燥する場合には、注意が必要である。急速に乾燥すると表面が荒れ、逆に徐々に乾燥すると乾燥工程でレベリングされ平滑な表面が得られる。表面に凹凸が存在すると品位が低下する。この乾燥の影響は、巨大な粒子、特に平均粒径35μm以上の粒子が塗布液中に存在する場合に顕著に現れる。
【0055】
また、インク受容層を塗布し、乾燥する際には、張力、温度に注意が必要である。張力が低すぎる場合には、塗布時の不透明基材の搬送性などで実用的ではなく、張力が高すぎる場合には、平面性が不良となる。乾燥時の温度としては、低温では乾燥効率が悪く、逆に高温では熱シワが発生し平面性が不良となる。好ましい乾燥温度は、80〜160℃である。
【0056】
インク受容層を形成後には、必要に応じて、エージング処理を施してもよい。乾燥のみで架橋反応が十分ではない場合には有効である。エージング処理の方法は、特に限定されるものではないが、30〜50℃の環境下で10日間以上実施することが好ましい。エージング処理の温度が30℃未満の場合には、エージング効果が得られない。逆に、エージング処理の温度が50℃を越える場合には、巻き締りなどの問題が発生する。ロール状でエージングした場合に巻き芯部と巻き外部で昇温の速さが異なるので、エージング期間としては、過剰に実施することが好ましく、10日間以上が好ましい。
【0057】
インク受容層を設けていない反対面には、必要に応じて、帯電防止層、粘着層、筆記層などの各種の加工を行ってもよい。また、表裏の識別を明確にするために、着色層を設けてもよい。
【0058】
かくして得られた記録材は、屋外看板として用いた場合に画像濃度が高く、発色性に優れた高画質な記録が可能であり、かつ耐候性が良好なものである。
【0059】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、実施例で用いた測定・評価方法を以下に示す。
【0060】
(1)印刷特性
顔料インクを用いたインクジェットプリンター(ミマキエンジニアリング製、JV2−130)により、写真調の画像、イラスト調の画像を印刷したものを目視で以下の判断基準で評価した。
〇:にじみがなくシャープで、画像濃度の高く、優れた記録物
△:ややにじみがあり、ぼやけているが実用レベル
×:にじみがある、または、発色濃度が低く、実用レベルではない
【0061】
(2)色調
JIS−Z8730に準じて測定した。
【0062】
(3)色差
上記(2)で測定したL*、a*、b*に関して比較する2種類の測定値を下式より算出した。
ΔE={(L*1−L*)+(a*1−a*)+(b*1−b*)}1/2
【0063】
(5)耐水性
顔料インクを用いたインクジェットプリンター(ミマキエンジニアリング製JV2−130)により黒ベタを印刷した後に流水下で表面を指で強く擦り、以下の判断基準で評価した。
〇:変化なし
△:若干、インクが流れる
×:インクが流れ、受容層が溶け出す
【0064】
(6)耐候性
記録材を屋外に1カ月間放置し、未印刷部の色調の変化を測定した。
【0065】
(7)全光線透過率
JIS−K7105に準じて測定した。
【0066】
実施例1
厚さ100μmのポリエステル合成紙(東洋紡績製、クリスパーG1212、全光線透過率8%)の下記のアンカー層1形成用塗布液を乾燥後に0.5g/mになるようにワイヤーバー方式で塗布し、120℃で風速20m/秒の乾燥炉を10秒間通過させてアンカー層1を形成し、次いで、アンカー層2形成用塗布液を乾燥後に3.5g/mになるようにワイヤーバー方式で塗布し、150℃で風速20m/秒の乾燥炉を30秒間通過させてアンカー層1を形成した。
アンカー層1
水 50.1重量%
イソプロピルアルコール 24.9重量%
アクリル系樹脂 10.0重量%
(日本触媒製、アクリセット270E;固形分40重量%)
ポリエステル系樹脂 10.0重量%
(東洋紡績製、バイロナールMD−1100;固形分30重量%)
有機粒子 5.0重量%
(日本触媒製、エポスターMA1002)
界面活性剤 0.1重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド32)
アンカー層2
水 82.4重量%
ポリビニルアルコール 5.0重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
メラミン 12.5重量%
(住友化学工業(株)製、8%AC;固形分8重量%)
シリコン系界面活性剤 0.1重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド32)
次いで、アンカー層上に下記のインク受容層形成用塗布液を乾燥後の重量で20g/mになるようにリップ方式で塗布し、120℃で風速20m/秒の乾燥炉を2分間通過させて乾燥して記録材を得た。
インク受容層
水 76.78重量%
ポリビニルアルコール 3.24重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 6.16重量%
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004;固形分40重量%)
ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン重縮合物 1.78重量%
(センカ(株)製、パピオゲンP105;固形分60重量%)
界面活性剤 0.50重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド450)
平均粒子径12μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド470)
アニオン性蛍光染料 0.12重量%
(ハッコール製、P−SKL)
【0067】
実施例2
インク受容層形成用塗布液を下記の塗布液に変更したこと以外は実施例1と同様にして、記録材を得た。
水 76.78重量%
ポリビニルアルコール 3.24重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 6.16重量%
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004;固形分40重量%)
ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン重縮合物 1.78重量%
(センカ(株)製、パピオゲンP105;固形分60重量%)
界面活性剤 0.50重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド450)
平均粒子径12μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド470)
アニオン性蛍光染料 0.12重量%
(ハッコール製、BYL)
【0068】
比較例1
インク受容層形成用塗布液を下記の塗布液に変更したこと以外は実施例1と同様にして、記録材を得た。
水 76.78重量%
ポリビニルアルコール 3.24重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 6.16重量%
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004;固形分40重量%)
ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン重縮合物 1.78重量%
(センカ(株)製、パピオゲンP105;固形分60重量%)
界面活性剤 0.50重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド450)
平均粒子径12μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド470)
カチオン性蛍光染料 0.12重量%
(日本化薬製、ミカホワイトACRリキット)
【0069】
比較例2
インク受容層形成用塗布液を下記の塗布液に変更したこと以外は実施例1と同様にして、記録材を得た。
水 77.49重量%
ポリビニルアルコール 5.38重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 6.16重量%
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004;固形分40重量%)
界面活性剤 0.50重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド450)
平均粒子径12μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド470)
アニオン性蛍光染料 0.12重量%
(ハッコール製、P−SKL)
【0070】
比較例3
インク受容層形成用塗布液を下記の塗布液に変更したこと以外は実施例1と同様にして、記録材を得た。
水 76.90重量%
ポリビニルアルコール 3.24重量%
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 6.16重量%
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004;固形分40重量%)
ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン重縮合物 1.78重量%
(センカ(株)製、パピオゲンP105;固形分60重量%)
界面活性剤 0.50重量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド450)
平均粒子径12μmのシリカ粒子 5.56重量%
(富士シリシア製、サイロイド470)
【0071】
実施例1〜2および比較例1〜3について、評価結果を表1、表2に示す。
【0072】
【表1】
Figure 0004048920
【0073】
【表2】
Figure 0004048920
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、インクジェット記録方式に適した記録材、さらに詳しくは、画像濃度が高く、発色性に優れた高画質な記録が可能であり、かつ耐候性が良好な記録材が得られる。

Claims (9)

  1. 不透明基材上に多孔質構造のインク受容層を設けた記録材であって、不透明基材がポリエステルフィルムであり、インク受容層が粒子、水溶性樹脂、架橋剤、カチオン性樹脂およびアニオン性蛍光染料から主に構成されることを特徴とする記録材であって
    前記記録材のインク受容層面側から測定したJIS−Z8730による明度指数L*が85〜100であり、かつ色座標a*が−1.0〜2.0、b*が−5.0〜1.0であり、
    前記記録材のインク受容層を設けていない反対面側から測定したJIS−Z8730による明度指数L*が80〜100であり、かつ色座標a*が−1.0〜2.0、b*が−1.0〜5.0であり、
    記録材のインク受容層面側とインク受容層を設けていない反対面側との色差が3〜10であることを特徴とする記録材。
  2. 不透明基材の全光線透過率が40%以下であることを特徴とする請求項1記載の記録材
  3. 不透明基材が少なくとも1軸に延伸された白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項記載の記録材
  4. 不透明基材が少なくとも1軸に延伸された空洞含有白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の記録材
  5. 不透明基材と多孔質構造のインク受容層との間にアンカー層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の記録材
  6. アンカー層が2層以上であることを特徴とする請求項5記載の記録材
  7. インクジェット記録に用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の記録材
  8. 蛍光染料がスルホン酸基またはカルボン酸基を有することを特徴とする請求項1または2記載の記録材
  9. カチオン性樹脂がポリ ( ジアリルジメチルアンモニウムクロライド ) および / またはジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン重縮合物であることを特徴とする請求項1記載の記録材
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