JP4048242B2 - Heat treatment equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱部を備えていて平板状の対象物であって加熱されると排除されるべき特殊気体を発生させる対象物に対向するように配設され前記対象物を一様に加熱可能なように形成された熱処理用の加熱装置に関し、特に、LCD、有機EL、PDP等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用ガラス基板であって製造工程においてフォトレジストを用いたフォトリソグラフィ処理を行うものの熱処理工程に好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】
FPDガラス基板等の熱処理工程では、通常、遠赤外線加熱器であるIRヒータを多段に積層支持し、その間に多数枚の基板を配置し、IRヒータで基板を所定の温度まで加熱して熱処理するようにしている。この場合、このような基板はフォトリソ処理をされているために、熱処理中に高温に加熱されると、フォトレジスト中に含まれる昇華性のガスや各種溶剤から揮発したガスが発生する。
【0003】
そのため、熱処理室内で発生したこのようなガスである特殊気体Gの濃度を下げて排除する必要があり、従来では、図14(a)に熱処理装置100の一部分として示すように、IRヒータHに立設された基板支持ピンPで基板Wを支持し、IRヒータHから下方に熱を放射して基板Wを加熱すると共に、加熱によって基板Wから発生した特殊気体Gを試験室101から排除するために、送気ダクト102及び吸気ダクト103を含む送排気系を設け、矢印で示すうに、試験室101の全体に基板Wに平行に流れる空気を送り、その中に特殊気体Gを随伴させて排出するようにしている。
【0004】
しかしながら、このような装置では、熱処理室100を全体的に換気するため、換気する容積が広くなると共に、発生した特殊気体Gと送気空気とが混合した混合気体が拡散した後に吸気ダクト103に吸入されるので、特殊気体Gの換気効率が悪くなるため、換気風量が多くなって熱損失が増大すると共に、多量の空気を吸入する吸気ダクトが必要になって熱処理装置が大型化し、装置コストも高くなるという問題があった。
【0005】
又、基板面上を多量の空気が通過することになるので、基板Wに対する送気空気の温度の影響が大きくなり、空気流の上流側では基板の温度が下がり、下流側では高くなり、基板を熱処理するときの温度分布が悪くなるという問題がある。この場合、IRヒータを平面上の位置に対応して分割した温度制御をするとすれば、装置構成が複雑になって装置コストが高くなる。
【0006】
一方、同図(b)に示す如く、IRヒータHから空気を吹き出させて、これに発生ガスを随伴させ、この空気を両側の吸気ダクト103を含む排気系から排出するようにした熱処理装置も知られている。この例では、特開平3−62489号公報に示されている多孔質セラミックス焼結体からなる遠赤外線発生源を備えたIRヒータを使用し、その多孔から空気を吹き出させることができる。
【0007】
しかしながら、この構造のIRヒータでも、吸気ダクトを設けて熱処理室全体の空気を排出するので、(a)の装置と同様に、熱損失の増大や装置の大型化及びコスト上昇を招くという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、従来技術における上記問題を解決し、対象物が発生させる処理されるべき気体を少量の空気で熱効率良く排除でき熱処理装置に設けられたときにその小型化を可能にする加熱装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、発熱部を備えていて、平板状の対象物であって前記発熱部で加熱されると排除されるべき特殊気体を発生させる対象物に対向するように配設され、前記対象物を一様に加熱可能なように形成された熱処理用の加熱装置を備えた熱処理装置において、
前記対象物に向かって空気を供給するように前記対象物の少なくとも一方側に設けられた送気ダクトを有し、前記加熱装置が、前記供給される空気と前記特殊気体とからなる混合気体が吸い出されるように形成された気体吸出部であって前記対象物に対向する側に均一状に分布し前記混合気体を吸出可能なように設けられた複数の気体吸出孔を備えた気体吸出部を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を適用した加熱装置である遠赤外線放射加熱器H(以下「IRヒータH」という)の全体構造の一例を示し、図2は一部分だけ示している熱処理装置にIRヒータHを取り付けた状態を示す。図3はその発熱部の概略構造の一例を示し、図4はIRヒータHを熱処理装置に装備して使用するときの送気系及び吸気系の一例を示す。図1を基本として他の図を参照しつつ説明する。
【0012】
IRヒータHは、発熱部1を備えていて、図2にも示すように平板状の対象物としてのフラットパネルディスプレイ(FPD)用ガラス基板W(以下単に「基板W」という)に対向するように配設され、基板Wを一様に加熱可能なように形成された熱処理用の装置であり、本例では、気体供給部である送気通路2及び気体吸出部である吸気通路3を備えている。そして、本体構造部分として、上板4、中間板5及び下板6で構成された放熱体7が設けられている。発熱部1は、この放熱体7と一体化され、放熱体7を介して基板Wを加熱することができる。又、送気通路2及び吸気通路3はこの放熱体7に形成されている。
【0013】
基板Wは、加熱されると排除されるべき特殊気体を発生させる。即ち、FPD等の基板Wは、画像ディスプレイのためにフォトリソ処理をされているので、熱処理工程で高温に加熱されると、フォトレジストから出る昇華ガスや各種溶剤から出る揮発ガスからなる特殊気体が発生する。この特殊気体は、物体に特有の固体化温度以下で一定の濃度以上になると再凝固し、熱処理装置関係の各部を汚染したり、トランジスタ回路の形成等の以後の工程で有害物になるため、その濃度が一定以下になるように排除される。
【0014】
発熱部1は、図3に示す如く、スクリーン印刷によって薄膜状に形成された絶縁体11、保護コーティング12、及びこれらの間の端子部13と抵抗体14と接続用銀配線15によって構成されている。絶縁体11及び保護コーティング12は、抵抗体14の発熱によって遠赤外線IRを発生させるようにセラミック等の適当な材料にされる。従って、本例では、IRは図3(b)において主として上方に放射される。なお図示の如く、放熱体7の下面側に保護コーティング12と同様のIR放射材10のコーティングを追加するようにすれば、下方にもIRを放射させ基板Wを上面からも照射することができる。
【0015】
この場合、基板Wの回路構造等によってこれを主として上面側から照射する必要があるときには、図示のIR放射材10に代えて、放熱体7の下面側である下板6側に、吹出孔21及び吸込孔31を回避するように抵抗体14を敷設すると共に絶縁体11や保護コーティング12を施した発熱部1を設けるようにする。なお、以上において薄膜状のIR放射材は厚み数十ミクロン程度のごく薄いものであるが、構造を明瞭にするために図面では厚みが厚いように図示している。
【0016】
送気通路2は、基板Wに対向する範囲に発熱部1の熱を受けるように配設されていると共に、気体として図4(a)に示すような空気供給系8から空気が供給されるように形成されていて、基板Wに対向する側として図1では下方に均一状に分布した多数の気体吹出孔である吹出孔21を備えている。なお、図1(a)では吹出孔21の中心位置を+記号で図示している。
【0017】
吸気通路3も同様に、基板Wに対向する範囲に発熱部1の熱を受けるように配設されていると共に、供給される気体として本例では図4(b)に示すような空気吸入系9によって吹出孔21から吹き出された空気及び基板Wから発生した前記特殊気体からなる混合気体が吸い出されるように形成されていて、基板Wに対向する下方側に均一状に分布していると共に前記混合気体を吸入可能なように設けられた多数の気体吸入孔としての吸込孔31を備えている。吸込孔31の中心位置も同様に+記号で示されている。
【0018】
送気通路2及び吸気通路3は、本例では前記の如く放熱体7に形成されている。即ち、これらは、中間板5にその厚み方向に貫通した溝を加工し、その上下を上板4及び下板6で覆うことによって形成されている。板4、5、6間は、ネジ止め、溶接、接着等の適当な方法によって結合される。下板6には、予め吹出孔21及び吸込孔31が空けられている。
【0019】
板4、5、6としては、ある程度の強度や耐熱性や耐蝕性が要求されるので、例えばステンレス鋼やアルミニウム等が好都合に使用される。特にステンレス鋼は、高強度で且つ比重従って熱容量が大きいため、放熱体7を厚みの薄いものに形成可能であるので、適当な材料である。実際の製品においては、例えば長さが1000mmにもなる大型の基板Wを加熱するIRヒータ用のものであっても、全体の厚みを10mm以下で5mm程度までにすることができる。なお、板4、5、6は、温度変化による熱変形量を等しくして熱歪みの発生を防止するように通常同材料にされる。
【0020】
送気通路2及び吸気通路3は、基板Wに対向する範囲に設けられればよいが、通常、熱処理の対象になる基板Wのうちの最大寸法のものより少し広い範囲まで設けられる。又、発熱部1の熱を受けるように配設される必要があるが、本例では、放熱体7が発熱部1の熱を受けて目的とする温度まで昇温して熱保有体になり、通路2、3をその中に形成することにより、放熱体7と共に発熱部1の熱を受けられるようにしている。なお、例えばステンレスパイプを通路のないソリッドな放熱体7に沿わせて接合し、その熱を受けられるパイプを通路2、3にするような構造にすることも可能である。
【0021】
又、送気通路2は気体が供給されるように形成され、吸気通路3は混合気体が吸い出されるように形成される。そのため本例では、多数の通路2、3のそれぞれから発熱部1を貫通してその上方に短管71を突出させ、これらに図4に示す空気供給系8及び空気吸入系9の分岐管84及び94を接続するようにしている。
【0022】
空気供給系8は、熱処理装置100において熱処理室101の外に配設されていて、吹出孔21から適当な流速で空気を吹き出せるだけの例えば0.3〜0.4MPa程度の吐出圧力を持つ小容量の圧縮機やブロアからなる送気装置81、多段に配設されるIRヒータHのそれぞれに送気するための主送気ヘッダ82、各IRヒータHに設けられている複数の送気通路2に送気するための副送気ヘッダ83、前記それぞれの短管71に接続される副送気分岐管84、等によって構成されている。又、必要に応じて送気空気を予熱する加熱器85が設けられる。
空気吸入系9も同様に、熱処理装置100において熱処理室101の外に配設されていて、前記混合気体を吸入可能なように例えば300mmAq程度の負圧を形成することができ送気装置81とほぼ同容量を持つ真空ポンプや吸気送風機から成る吸気装置91、主吸気ヘッダ92、副吸気ヘッダ93、副吸気分岐管94、等によって構成されている。
【0023】
なお、基板Wには例えば500℃のような高温で熱処理されるものもあり、そのような場合には、空気に代えて、基板Wの酸化防止等のために、気体として窒素のような不活性ガスや酸素量の低い酸素貧化空気が用いられることもあり、そのときには、空気供給系8及び供給吸入系9はそのような気体を取り扱うことになる。
【0024】
それぞれ多数の吹出孔21及び吸込孔31は、共に基板Wに対向して均一状に分布するように設けられるが、本例では、送気通路2と吸気通路3とをIRヒータHの幅B方向に一列毎に配置して長さL方向に延設し、それぞれの列に孔21及び31を等ピッチで設けることにより、これらを基板Wに対して均一状に分布させている。
【0025】
又本例では、幅B方向の両端に吸込孔31を配設すると共に、長さL方向には、吹出孔21より端の位置に追加の吸込孔31を配設している。このようにすれば、周囲の端の吸込孔31によってある程度のエアーカーテン的効果が得られ、吹出孔21から吹き出した空気をより確実に吸込孔31に回収することができる。但し、吸込孔31の吸入能力が十分であれば、吹き出した空気は何れ吸込孔31に回収されることになるので、必ずしもこのような配置にしなくてもよい。
【0026】
又本例では、図示の如く吹出孔21及び吸込孔31を、幅B方向に狭いピッチで長さL方向に広いピッチで長方形状に配列すると共に、吸込孔31の開口直径を吹出孔21の開口直径より大きくしているが、両方向のピッチを同程度にしたり、正方形状や千鳥状に配列したり、両孔の開口面積を同程度にしたり反対に更に大きさ変えるようなことも可能である。このような孔の配列や大きさは、IRヒータHの平面形状や基板Wとの間隔距離や送吸気量等の諸条件によって適当に変更され、空気が吹出孔21から良好に吹き出されて基板W上に広がると共に、広がった空気が吸込孔31に良好に吸入・回収されるように定められる。
【0027】
IRヒータHには、更に、通常の構造のものと同様に、図示を省略しているが基板Wを乗せる支持ピンPを取り付けられるようにねじ等の取付座が設けられている。支持ピンPは、例えば幅B及び長さL方向に3列及び4列に合計12本設けられる。なお、支持ピンPに代えて、幅B方向の両側に橋桁状の支持管を設けるようにしてもよい。又、このような支持ピンや支持管を必要に応じて昇降可能にしてもよい。
【0028】
以上のようなIRヒータHは、熱処理装置100に装備されて次のように使用され、その作用効果を発揮する。
図2に示すように、熱処理されるべき基板Wは、ロボットハンド200に吸着支持され、多段に配設されたIRヒータHのうち最上段のものを除く二段目以下のものの支持ピンPの上に乗せられ、それぞれその上段のIRヒータHによって主として上方から加熱される。
【0029】
IRヒータHでは、発熱部1の端子部13に電源が供給される。それにより、抵抗体14が発熱し、その熱が放熱体7に伝達され、放熱体7が時間の経過と共に昇温して本例では250℃程度の制御された温度になり、IR放射材10を介して下方に遠赤外線IRを放射し、上記のように下方に配置された基板Wを230℃程度の目的とする熱処理温度に加熱する。これにより、基板Wから、昇華ガスや揮発ガス等からなる少量の特殊気体Gが発生する。
【0030】
この特殊気体Gを処理するために空気供給系8及び空気吸入系9が作動する。即ち、空気供給系8では、送気装置81が空気を吐出し、この空気が、順次主送気ヘッダ82、副送気ヘッダ83及び副送気分岐管84を経由して各段、各列の全ての送気通路2に供給され、その中の静圧を例えば50mmAq程度にし、図5に示す如く、外部との静圧差によって吹出孔21から吹出空気A1 となって吹き出され、基板Wの表面に到達してその上に広がる。このように吹出孔21から吹き出した吹出空気A1 は、基板Wから発生した前記少量の特殊気体Gを随伴し、これを低濃度で混合した混合気体A2 になる。
【0031】
この場合、吹出空気A1 が高温になっている発熱部1の送気通路2を通過して十分高温になるので、発生した特殊気体を高温の状態で混合させることができる。又、高温の吹出空気A1 が基板Wの表面に一様に広がるので、これを一様に加熱し、基板Wの温度分布をより均一化する作用をなす。即ち、IRヒータHは放熱体7を介して基板Wに均一的に熱を与えるが、一定の幅を持った抵抗体14がある程度間隔を開けて配列されるため、基板W表面では、抵抗体14に対応する位置とその間隔に開いた所に対応する位置とで多少の温度差を生ずることがあるが、加熱された吹出空気A1 が基板Wの表面に一様に当たることにより、そのような温度差をより均一化させる作用をなす。なお、図4に二点鎖線で示す如く、必要に応じて空気を予熱する加熱器85を設ければ、このような作用をより完全にさせることができる。
【0032】
空気吸入系9では、吸気装置91が主として吹出空気であり低濃度で特殊気体を含んだ混合気体からなる吸込空気A2 を吸入する。この吸入空気A2 は、吸気装置91によって形成された吸気通路3内の100mmAq程度の負圧によって吸込孔31からその中に吸入され、順次副吸気分岐管94、副吸気ヘッダ93、主吸気ヘッダ92を経由して吸気装置91に吸入され、排出可能な所まで送られて排出される。
【0033】
この場合、吸込空気A2 が高温になっている吸気通路3を通過するので、高温状態が維持される。その結果、吸入され吸気装置91で排出される吸入気体が排出されるまで適当な温度に維持され、配管中等において温度が下がり過ぎて再凝固するという不具合の発生が防止される。又、吹出孔21と吸込孔31とを基板Wに対して共に均一的に配置するために、送気通路2と吸気通路3とが本例のように通常交互に設けられるため、温度の高くなった吸入空気と温度上昇されるべき供給空気との間で熱交換作用が生じたり、放熱体7の発熱を主として供給空気が取り入れることができるために、熱効率が良い。
【0034】
以上のようなIRヒータHによれば、図2に示す如く、空気の吹き出し及び吸入がIRヒータHと基板Wとの間の短い高さ距離Z1 に相当する小容積の空間内で行われるので、換気効率が極めて良い。即ち、例えば幅800mmで長さ1000mmのような大型の基板Wを10段装備した熱処理装置において、支持ピンPの高さ距離Z2 に相当する容積も含めて熱処理装置の全体を対象として換気する従来の装置では、換気量が約3m3 /分であったのに対して、本発明を適用した熱処理装置では、吹出空気A1 の量Q1 又はこれとほぼ同じ量の吸込空気A2 の量Q2 からなる換気量が、従来の装置の約1/6である0.5m3/分程度の量にされる。
【0035】
その結果、本発明のIRヒータHによれば、昇華ガス等の特殊気体を効果的に低濃度の段階で確実に排除でき、大きな送吸気ダクト等が不要になり、熱処理装置の小型化とコスト低減を図ることができる。
【0036】
図6乃至図9は本発明を適用したIRヒータHの他の構成例を示す。
そのうち図6のものは、図1のものに較べて、送気通路2及び吸気通路3がそれぞれ独立して溝状に形成されていること、発熱部1が下板6の下側即ち下の基板W側に配設されていること、従って送気通路2及び吸気通路3は下から発熱部1の熱を受けて下板6と共に放熱体7を構成していること、等の点が相違する。この構造のものでは、図1のIR放射材10に代えて発熱体1を構成する絶縁体11及び保護コーティング12がIR放射材になる。又この例のものでは、支持ピンPを通路2、3に適当な間隔で装着することができる。
【0037】
本例のIRヒータHも図1のものと同様の作用効果を有する。この場合、発熱体1が直接基板Wに対向するので、熱伝達性が一層良い。但し、抵抗線14のピッチによって加熱むらが出やすいが、加熱された空気が吹き出すためこれを緩和する効果が生ずる。
【0038】
図7のIRヒータHは、図6のものと同様の構造の送気通路2及び吸気通路3を備えているが、発熱体1が上板4を介して上側に配設されている。吹出孔21及び吸込孔31は直接通路2、3に設けられている。本例のものも図1、図6のものと同様の作用効果を有する。
【0039】
図8のIRヒータHは、アルマイトを施したアルミニウム等のそれ自体がIR放射材からなり例えば10mm程度の比較的厚みの厚い上板4、同様の材料からなる中間板5、これらの間に挟持された発熱体1、中間板5に溝加工によって形成された送気通路2及び吸気通路3、これらを覆い吹出孔21及び吸込孔31を備えた下板6、等によって構成されている。本例のIRヒータHも図1等のものと同等の作用効果を有する。
【0040】
図9のIRヒータHは、図8のものと同様にアルマイトを施したアルミニウム等のIR放射材からなる発熱体1と、ステンレス鋼からなり送気孔21及び吸気孔31が形成され発熱体1とは別体として製造される放熱体7とを備えた構造のものである。発熱体1と放熱体7とは間隔Cを空けてそれぞれ別個に図示しない熱処理室に取り付けられる。
【0041】
この構造のIRヒータHもこれまでのものと同様の作用効果を有するが、このIRヒータHでは、放熱体7が発熱体1から熱を受けて出入りする空気を加熱すると共に下方の基板Wを上方から加熱するが、基板Wは主として下方から直接発熱体1によって加熱されることになる。この構造のIRヒータHもこれまでのものと同様の作用効果を有する。そして、このものでは、発熱体1としては通常の市販のIRヒータをそのまま使用することができる利点がある。
【0042】
なお、図1、図6及び図7のステンレス鋼を使用したIRヒータでは、その厚みを薄くできるので、その薄型化や軽量化により、IRヒータが装備される熱処理装置を一層小型化及び軽量化できる効果が生ずる。
【0043】
又、本発明のような送気通路及び吸気通路を基板Wに対向させるように設けた技術思想を応用すれば、例えばシリコンウエハのように小サイズで加熱すべき熱量が小さいものを熱処理の対象にするときには、基板Wを直接加熱する発熱部1を省略して、送気通路に予め加熱された空気を流すだけような加熱部材を熱処理用に使用することも可能になる。
【0044】
図10乃至図12は本発明を適用したIRヒータの更に他の構成例及びこのIRヒータを装備した熱処理装置の一部分を示す。
本例のIRヒータHも図1等のものと同様の構造になっているが、中間板5の部分には吸気通路3のみが形成されている。そして、供給される気体は、図1のように吸気通路3と共に中間板5に形成された送気通路2からではなく、図11又は図12に示す如く熱処理装置100のダクト102から供給される。ダクト102には、図4に示すような送気装置81から必要に応じて設けられる加熱器85を介して空気が供給される。吸気通路3に対しては、図4に示す吸気装置91を含む空気吸入系9が設けられる。
【0045】
なお、本例のIRヒータHでは、上板4と下板6との間の中間板5の部分には図1のような送気通路2がなく、吸気通路3だけが形成された吸込み専用の構造になっているので、幅B方向で吸気通路3を仕切っている中間板の部分及び吸気用の短管71の数を図示の6列の状態よりも更に減らすことが可能である。
【0046】
本例のIRヒータHも図1のものに近い作用効果を発揮する。即ち、熱処理されるときに基板Wから発生する特殊気体Gを処理するために、吸気装置91及び送気装置81が運転され、図示しない送気経路からダクト102に空気が供給され、これから少量の空気が基板Wの方向に流され、この空気にIRヒータHによって加熱された基板Wの表面から発生した小量の特殊気体Gが加わって低濃度の混合気体A2 になり、これが空気吸入系9によって予め負圧にされている吸気通路3に吸込孔31を介して吸入される。ダクト102から供給される空気は通常加熱器85によって基板Wの熱処理温度程度に加熱される。
【0047】
本例のようなIRヒータHによれば、送気空気は基板Wの側方から送られ、ある程度試験室100内に拡散するが、基板Wに対抗する位置に狭い間隔で吸込孔31の開口した吸気通路3を備えたIRヒータHが設けられているので、基板Wから発生した特殊気体Gは、基板Wの表面から離れて多方面に拡散することなく、供給された空気に随伴されて直接的に吸込孔31に吸入されるため、特殊気体Gの換気効率が極めて良い。
【0048】
従って、供給する空気量を少なくしても、熱処理室101内の特殊気体の濃度を目的とする低い濃度以下にすることができる。その結果、熱処理装置としての空気供給量を、図1のIRヒータHを使用した場合よりは少し多いが、従来の場合の装置の1/3程度以下にすることができた。そして、大きな吸気ダクトが不要になり、熱処理装置の小型化とコスト低減を図ることができる。
【0049】
この場合、図12の装置では、送気用のダクト102を1021 及び1022 として基板Wの両側に設けているので、図11のダクト102から供給される空気のほぼ半分の空気が両側のダクト1021 、1022 のそれぞれから供給されることになるが、ダクトが両側に分かれているため、その分だけ装置の構造部分が追加されることになる。しかし、このようにダクトを両側に設けて両側から対称状に送気するようにすれば、IRヒータHの温度制御が容易になると共に基板Wの熱処理温度をより精度良く制御することができる。
【0050】
図13は図12の装置で基板Wを熱処理するときの各部の温度状態の一例及び図3(a)に示す発熱用の抵抗体14の制御の概略を示す。
例えば、基板Wの熱処理温度をTw=250℃とすると、IRヒータHの平均的発熱温度をThm=280℃とし、両側のダクト1021 、1022 から供給される空気の温度をTa=250℃にする。この状態では、温度Taの空気が基板Wの端の部分に到達すると、それから中央に流れるに従ってIRヒータHから熱を吸収して昇温し、基板Wに与える熱影響が変化し、基板Wを均一にTwにできなくなる。そのため、IRヒータHの温度を全面積にわたって同じ温度Thmにするのではなく、抵抗線14の加熱出力密度を変える等の方法により、ThmをIRヒータHの平面位置に対応して変化させることになる。
【0051】
その場合、両側のダクトから対称状に空気が供給されるため、IRヒータHを両側方向に対称に温度制御することができる。即ち、同図(b)の最も簡単な制御状態で説明すれば、全体的には熱処理温度より低温になっている熱処理室101側部への放熱によって空気が最も冷えやすいと共にIRヒータHによる昇温効果の発生前になる4隅部分を区画H1 、その中間部分を区画H2 、放熱がないと共にヒータ熱で昇温する中央部分を区画H3 、この部分における空気供給方向に直角の中間端部分を区画H4 としたときに、抵抗線14の発熱密度を、H1 が最大、H3 が最小、H2 とH4 が中間になるようにする。
【0052】
その結果、温度制御が容易になると共に、基板の平面上の各位置における熱処理温度をより精度良く均一化することができる。更に、基板サイズが変わっても、IRヒータHを同じ設計条件にすることができる。
【0053】
なお、図11の装置では、構造の簡素化は図られるが、上記のような対称制御ができないため温度制御的に難しくなるので、熱処理温度や基板サイズ等が定形化されていて同一製品を熱処理する場合のように、実験等で十分な温度特性を把握して設計及び製造できるような熱処理装置等に適用されることになる。
【0054】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、発熱部を備えていて平板状の対象物であって加熱されると排除されるべき特殊気体を発生させる対象物に対向するように配設され対象物を一様に加熱可能なように形成された熱処理用の加熱装置に所定の構成を備えた気体吸出部を設けるので、対象物から発生した特殊気体を極めて効率的に処理することができる。
【0055】
即ち、気体吸出部が、対象物に対向する側に均一状に分布し供給される空気と前記特殊気体とからなる混合気体を吸出可能なように設けられた複数の気体吸出孔を備えていて、対象物に対向する範囲に配設され混合気体が吸い出されるように形成されているので、対象物から発生した処理されるべき特殊気体を供給された空気との混合気体として吸い出して排出することができる。
【0056】
その結果、この加熱装置が熱処理装置に装備されると、加熱装置自体によって対象物の発生する特殊気体を処理し、その高濃度化による対象物及び熱処理装置関連部分の周辺への再凝固を防止することができる。
【0057】
この場合、対象物に対向する範囲からこの気体を吸い出すので、少量の気体の供給により、極めて効率的に対象物から発生した特殊気体を排出処理することができる。
【0058】
即ち、従来の装置のように、熱処理装置に吸入ダクトを設けて、熱処理室の全体に拡散した特殊気体を排除する場合には、広い容積の気体置換が必要になり、供給気体量が多くなると共に、気体の排除効率が悪く、熱処理室内で特殊気体の濃度が上がり易いが、対象物と気体吸出部とが対向する狭く限定された容積部分だけで特殊気体を混合させて排出することになるので、熱処理室の全体に較べて十分小さいこの対向容積部分に対応して供給気体量が少なくなると共に、特殊気体を散逸させないので、気体の回収効率が良く、熱処理室内の特殊気体の濃度を確実に低いレベルに維持することができる。
【0059】
そして、供給気体量の低減や吸気ダクト等の不要化により、加熱装置が熱処理装置に装着されるときに、熱処理装置の小型化及び構造の簡素化を図り、更にコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したIRヒータの全体構成の一例を示し、(a)は平面図で(b)は(a)の幅方向断面図で(c)は(a)の長さ方向断面図である。
【図2】上記IRヒータを熱処理装置に装備した状態の一部分を示す説明図である。
【図3】上記IRヒータの発熱部分の構造例を示し、(a)は平面図で(b)は断面図である。
【図4】(a)及び(b)は上記IRヒータへの空気供給系及び空気吸入系の一例を示す説明図である。
【図5】上記IRヒータの空気の吹き出し及び吸込み状態を示す説明図である。
【図6】本発明を適用したIRヒータの他の構成例を示す部分断面図である。
【図7】本発明を適用したIRヒータの更に他の構成例を示す部分断面図である。
【図8】本発明を適用したIRヒータの更に他の構成例を示す断面図である。
【図9】本発明を適用したIRヒータの更に他の構成例を示す断面図である。
【図10】本発明を適用したIRヒータの更に他の構成例を示し、(a)は平面図で(b)は(a)の幅方向断面図である。
【図11】上記IRヒータを装備した熱処理装置の一部分の構造を示す説明図である。
【図12】上記IRヒータを装備した熱処理装置の一部分の構造の他の例を示す説明図である。
【図13】(a)及び(b)は上記他の例における温度状態の説明図である。
【図14】(a)及び(b)は従来のIRヒータの発生ガスの排出状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 発熱部
2 送気通路(気体供給部)
3 吸気通路(気体吸出部)
21 吹出孔(気体吹出孔)
31 吸込孔(気体吸込孔)
A1 吹出空気(気体)
A2 混合気体、吸込空気(混合気体)
G 特殊気体
H IRヒータ(加熱装置)
W 基板、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板(平板状の対象物)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a heating unit, is a flat object, and is disposed so as to face an object that generates a special gas to be excluded when heated, and can uniformly heat the object. In particular, the heat treatment apparatus is a glass substrate for a flat panel display (FPD) such as an LCD, an organic EL, or a PDP, and performs a photolithography process using a photoresist in the manufacturing process. Conveniently used in the process.
[0002]
[Prior art]
In a heat treatment process for an FPD glass substrate or the like, normally, IR heaters that are far-infrared heaters are stacked and supported in multiple stages, a large number of substrates are arranged between them, and the substrates are heated to a predetermined temperature by the IR heaters for heat treatment. I am doing so. In this case, since such a substrate is subjected to photolithography treatment, when heated to a high temperature during the heat treatment, sublimable gas contained in the photoresist and gas volatilized from various solvents are generated.
[0003]
Therefore, it is necessary to reduce and eliminate the concentration of the special gas G, which is such a gas generated in the heat treatment chamber. Conventionally, as shown as a part of the
[0004]
However, in such an apparatus, since the
[0005]
In addition, since a large amount of air passes over the substrate surface, the influence of the temperature of the air supplied to the substrate W increases, the substrate temperature decreases on the upstream side of the air flow, and increases on the downstream side. There is a problem that the temperature distribution during heat treatment becomes worse. In this case, if the temperature control is performed by dividing the IR heater in accordance with the position on the plane, the apparatus configuration becomes complicated and the apparatus cost increases.
[0006]
On the other hand, as shown in FIG. 5B, there is also a heat treatment apparatus in which air is blown out from the IR heater H, accompanied by generated gas, and discharged from an exhaust system including the
[0007]
However, even with the IR heater having this structure, since the intake duct is provided and the air in the entire heat treatment chamber is discharged, there is a problem in that, similarly to the apparatus (a), an increase in heat loss, an increase in the size of the apparatus, and a cost increase are caused. is there.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention solves the above-described problems in the prior art, and a heating device that can reduce the size of a gas to be processed generated by an object when it is provided in a heat treatment apparatus that can be efficiently removed with a small amount of air. It is an issue to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention of
The air supply duct is provided on at least one side of the object so as to supply air toward the object, and the heating device supplies the supplied air. When Special gas When A gas suction portion formed so that a mixed gas consisting of the above is sucked out, and is uniformly distributed on the side facing the object, and the mixed gas is Suction Provided as possible Multiple Gas Suction It has the gas suction part provided with the hole, It is characterized by the above-mentioned.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an example of the entire structure of a far-infrared radiation heater H (hereinafter referred to as “IR heater H”), which is a heating apparatus to which the present invention is applied, and FIG. 2 shows an IR heater H added to the heat treatment apparatus shown only partially. The attached state is shown. FIG. 3 shows an example of a schematic structure of the heat generating portion, and FIG. 4 shows an example of an air supply system and an intake system when the IR heater H is used in a heat treatment apparatus. A description will be given based on FIG. 1 with reference to other drawings.
[0012]
The IR heater H includes a
[0013]
The substrate W generates a special gas to be excluded when heated. That is, since the substrate W such as FPD is subjected to photolithography for image display, when heated to a high temperature in the heat treatment process, a special gas composed of a sublimation gas emitted from the photoresist and a volatile gas emitted from various solvents is generated. appear. This special gas resolidifies when it reaches a certain concentration below the solidification temperature specific to the object, contaminates each part related to the heat treatment equipment, and becomes a harmful substance in subsequent processes such as the formation of transistor circuits. The concentration is excluded so that it is below a certain level.
[0014]
As shown in FIG. 3, the
[0015]
In this case, when it is necessary to irradiate the substrate W mainly from the upper surface side due to the circuit structure or the like of the substrate W, the blowout holes 21 are formed on the
[0016]
The
[0017]
Similarly, the
[0018]
In this example, the
[0019]
As the
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
Similarly, the
[0023]
Note that some substrates W are heat-treated at a high temperature such as 500 ° C. In such a case, in order to prevent oxidation of the substrate W instead of air, the substrate W is used as a gas such as nitrogen. An active gas or oxygen-poor air having a low oxygen amount may be used. At that time, the
[0024]
Each of the large number of blowout holes 21 and suction holes 31 is provided so as to face the substrate W and be uniformly distributed. In this example, the
[0025]
In this example, the suction holes 31 are disposed at both ends in the width B direction, and the additional suction holes 31 are disposed at the end of the blowing
[0026]
Further, in this example, as shown in the figure, the blow holes 21 and the suction holes 31 are arranged in a rectangular shape with a narrow pitch in the width B direction and a wide pitch in the length L direction, and the opening diameter of the suction holes 31 is set to the width of the
[0027]
The IR heater H is further provided with a mounting seat such as a screw so that a support pin P on which the substrate W is placed can be mounted, although not shown, as in the case of the normal structure. For example, a total of 12 support pins P are provided in three rows and four rows in the width B and length L directions. Instead of the support pins P, bridge girder-shaped support pipes may be provided on both sides in the width B direction. Moreover, you may enable such a support pin and a support tube to raise / lower as needed.
[0028]
The IR heater H as described above is installed in the
As shown in FIG. 2, the substrate W to be heat-treated is sucked and supported by the
[0029]
In the IR heater H, power is supplied to the
[0030]
In order to process the special gas G, the
[0031]
In this case, the blown air A 1 Passes through the
[0032]
In the
[0033]
In this case, suction air A 2 Passes through the
[0034]
According to the IR heater H as described above, as shown in FIG. 2, air blowing and suction are performed at a short height distance Z between the IR heater H and the substrate W. 1 Since it is performed in a small volume space corresponding to, ventilation efficiency is very good. That is, for example, in a heat treatment apparatus equipped with 10 large substrates W having a width of 800 mm and a length of 1000 mm, the height distance Z of the support pins P 2 In the conventional device that ventilates the entire heat treatment device including the volume corresponding to Three In the heat treatment apparatus to which the present invention is applied, the blown air A 1 Amount of Q 1 Or almost the same amount of intake air A 2 Amount of Q 2 The ventilation volume which consists of 0.5m which is about 1/6 of the conventional device Three The amount is about a minute.
[0035]
As a result, according to the IR heater H of the present invention, special gases such as sublimation gas can be effectively removed at a low concentration stage, a large air intake / intake duct is not required, and the heat treatment apparatus is reduced in size and cost. Reduction can be achieved.
[0036]
6 to 9 show other configuration examples of the IR heater H to which the present invention is applied.
Among them, in FIG. 6, the
[0037]
The IR heater H of this example also has the same effect as that of FIG. In this case, since the
[0038]
The IR heater H of FIG. 7 includes an
[0039]
The IR heater H in FIG. 8 is made of an anodized aluminum itself made of an IR radiation material, for example, a relatively thick upper plate 4 of about 10 mm, an
[0040]
The IR heater H in FIG. 9 has a
[0041]
The IR heater H having this structure also has the same effect as the conventional one, but in this IR heater H, the heat radiating body 7 receives heat from the
[0042]
In addition, since the thickness of the IR heater using the stainless steel of FIGS. 1, 6 and 7 can be reduced, the heat treatment apparatus equipped with the IR heater is further reduced in size and weight by making the IR heater thinner and lighter. An effect that can be produced.
[0043]
In addition, if a technical idea in which the air supply passage and the intake passage are provided so as to face the substrate W as in the present invention is applied, a small size heat amount to be heated, such as a silicon wafer, is subject to heat treatment. When heating, the
[0044]
10 to 12 show still another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied and a part of a heat treatment apparatus equipped with the IR heater.
The IR heater H of this example has the same structure as that of FIG. 1 and the like, but only the
[0045]
In the IR heater H of this example, the
[0046]
The IR heater H of this example also exhibits an effect similar to that of FIG. That is, in order to process the special gas G generated from the substrate W during the heat treatment, the
[0047]
According to the IR heater H as in this example, the air supply air is sent from the side of the substrate W and diffuses into the
[0048]
Therefore, even if the amount of air to be supplied is reduced, the concentration of the special gas in the
[0049]
In this case, in the apparatus shown in FIG. 1 And 102 2 11 is provided on both sides of the substrate W, so that almost half of the air supplied from the
[0050]
FIG. 13 shows an example of the temperature state of each part when the substrate W is heat-treated with the apparatus of FIG. 12 and the outline of the control of the heating resistor 14 shown in FIG.
For example, when the heat treatment temperature of the substrate W is Tw = 250 ° C., the average heat generation temperature of the IR heater H is Thm = 280 ° C., and the
[0051]
In that case, since air is supplied symmetrically from the ducts on both sides, the temperature of the IR heater H can be controlled symmetrically on both sides. That is, in the case of the simplest control state in FIG. 5B, the air is most easily cooled by the heat radiation to the side of the
[0052]
As a result, temperature control is facilitated, and the heat treatment temperature at each position on the plane of the substrate can be made more uniform. Furthermore, even if the substrate size changes, the IR heater H can be set to the same design condition.
[0053]
In the apparatus of FIG. 11, the structure can be simplified, but since the symmetry control as described above cannot be performed, it becomes difficult in terms of temperature control. Therefore, the heat treatment temperature, the substrate size, etc. are standardized, and the same product is heat treated. As in the case of, it is applied to a heat treatment apparatus or the like that can be designed and manufactured by grasping sufficient temperature characteristics through experiments or the like.
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the first aspect of the present invention, a flat plate-like object that includes a heat generating portion and faces a target that generates a special gas that should be excluded when heated. The special heat generated from the object is very efficiently processed by providing a gas suction part with a predetermined configuration in the heating device for heat treatment that is arranged to heat the object uniformly. can do.
[0055]
That is, the gas suction part is uniformly distributed and supplied on the side facing the object. With air Special gas When A mixed gas consisting of Suction Provided as possible Multiple Gas Suction Since it is provided with holes and is arranged in the range facing the object and mixed gas is sucked out, it was supplied with special gas to be processed generated from the object air Can be sucked out and discharged as a mixed gas.
[0056]
As a result, when this heating device is installed in a heat treatment device, the special gas generated by the object is processed by the heating device itself, and re-solidification of the object and the heat treatment device related parts around the object due to its high concentration is prevented. can do.
[0057]
In this case, since this gas is sucked out from the range facing the object, the special gas generated from the object can be discharged very efficiently by supplying a small amount of gas.
[0058]
That is, when a special gas diffused throughout the heat treatment chamber is excluded by providing a suction duct in the heat treatment device as in the conventional device, a large volume of gas replacement is required, and the amount of supplied gas increases. At the same time, the gas exclusion efficiency is poor and the concentration of the special gas tends to increase in the heat treatment chamber, but the special gas is mixed and discharged only in the narrow limited volume portion where the object and the gas suction portion face each other. Therefore, the amount of gas to be supplied is reduced corresponding to this facing volume part which is sufficiently small compared to the whole heat treatment chamber, and the special gas is not dissipated, so the gas recovery efficiency is good and the concentration of the special gas in the heat treatment chamber is ensured. Can be maintained at a low level.
[0059]
Further, when the heating device is mounted on the heat treatment device by reducing the amount of supply gas and making the intake duct unnecessary, the heat treatment device can be reduced in size and the structure can be simplified, and the cost can be further reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of the overall configuration of an IR heater to which the present invention is applied, wherein (a) is a plan view, (b) is a sectional view in the width direction of (a), and (c) is a length direction of (a). It is sectional drawing.
FIG. 2 is an explanatory view showing a part of a state in which the IR heater is installed in a heat treatment apparatus.
FIG. 3 shows a structural example of a heat generating portion of the IR heater, where (a) is a plan view and (b) is a cross-sectional view.
4A and 4B are explanatory views showing an example of an air supply system and an air suction system for the IR heater. FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing air blowing and suction states of the IR heater.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied.
FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing still another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing still another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing still another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied.
FIG. 10 shows still another configuration example of an IR heater to which the present invention is applied, in which (a) is a plan view and (b) is a cross-sectional view in the width direction of (a).
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a partial structure of a heat treatment apparatus equipped with the IR heater.
FIG. 12 is an explanatory view showing another example of a partial structure of a heat treatment apparatus equipped with the IR heater.
FIGS. 13A and 13B are explanatory diagrams of temperature states in the other examples.
FIGS. 14A and 14B are explanatory views showing the state of discharge of gas generated by a conventional IR heater. FIGS.
[Explanation of symbols]
1 Heating part
2 Air supply passage (gas supply part)
3 Intake passage (gas suction part)
21 Blowout holes (gas blowout holes)
31 Suction hole (gas suction hole)
A 1 Blowing air (gas)
A 2 Mixed gas, suction air (mixed gas)
G Special gas
H IR heater (heating device)
W substrates, glass substrates for flat panel displays (flat objects)
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