JP4047501B2 - 折たたみサッシの指挾み防止装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、回転自在に接続した少くとも一対の障子を備えた折たたみサッシの指挾み防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
隣接する他の障子と召合せ框において回動自在に接続した障子の、前記召合せ框に対向する縦框に、上枠乃至下枠に沿って移動する操作框を蝶着し、該操作框に突設した腕部片の先端に、障子閉塞時において前記縦框に屋内外方向に重なり合う把手部片を突設した構造の折たたみサッシは、例えば、実用新案登録第2555455号公報に所載のごとく公知である。
【0003】
この折たたみサッシは、障子の閉塞に際し、操作框を上枠乃至下枠に沿って移動させ、該移動方向に対して交差方向に配していた障子を、縦框と操作框との蝶着部において回転させ、すなわち、縦框を操作框と同面になるように変位させる必要があるが、この変位(閉塞)操作時に、縦框と、操作框との間に指先が挾まれる場合がある。
【0004】
従って、これを防ぐため、変位操作時に手掛けとなる把手部片を、操作框からの突出量を多くした腕部片の先端に設け、把手部片と操作框との間に指が挾まれることのない大きな、指先の挿入間隙を設けるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例は、操作框と縦框間に、指先が確実に挾まれないようにするためには、前記挿入間隙を必要以上に幅広くしなければならず、このため、把手部片が障子(操作框)より必要以上に突出して、窓枠の見込寸法を大きくしなければならなくなったり、外観的見栄えが良好でない等々の当該折たたみサッシとしての欠点が露呈する。
【0006】
本発明は、斯様な従来例の欠点を除去することを目的として創案したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
隣接する他の障子と召合せ框において回転自在に接続した障子の、前記召合せ框に対向する縦框に、上枠乃至下枠に沿って移動する操作框を蝶着し、該操作框に突設した腕部片の先端に、障子閉塞時において前記縦框に屋内外方向に重なり合う把手部片を突設した折たたみサッシにおいて、主体部と取付け部とから成る遮蔽部片の取付け部を前記腕部片に設けた係合溝に摺嵌して組付け、前記主体部を指先の挿入間隙を存して前記把手部片と並行させて前記腕部片に突設した構成とする。
【0008】
【実施例】
図面は本発明に係る折たたみサッシの指挾み防止装置の一実施例を示し、図1は折たたみサッシの正面図、図2は図1のx−x線拡大断面図、図3は障子開放時における本発明要部の断面図、図4は遮蔽部片の斜視断面図である。
【0009】
実施例の折たたみサッシは、互いに回転自在に接続した一対の障子1,1´で構成した一対の折たたみサッシ構成単位体A,Aを窓枠Bに組付けて構成する。
【0010】
折たたみサッシ構成単位体Aは、図示省略した施錠兼用の引寄せ機構を装備した接続杆2を介して前記一対の障子1,1´を互いに回転自在に接続し、窓枠Bを構成する縦枠3c側の一方の障子1´の縦框4´cを組付け蝶番5を介して前記縦枠3cに接続し、他の一方の障子1の縦框4cに接続蝶番6を介して操作框7を接続し、操作框7の上端に突設した吊車(図示省略)を、前記縦枠3c,3cおよび下枠と共に前記窓枠Bを構成する上枠に設けた、図示省略の案内レールに走行自在に載置して構成したものである。
【0011】
前記操作框7は、中空主体7Aの片面の屋外端に障子閉塞時に屋内外方向に互いに重なり合う部片7aを、屋内端に係止溝7bをそれぞれ設け、係止溝7bに障子閉塞時に互いに密接する弾性の水気密材8を止着する一方、前記中空主体7Aの前記片面に対向する他の一方の片面の屋外側に前記接続蝶番6を配して前記の通り縦框4cと接続すると共に、屋内側には腕部片9を突設し、該腕部片9の先端には、障子閉塞時において前記縦框4とに屋内外方向に重なり合う把手部片10を突設し、この把手部片10と並行する遮蔽部片11の主体部11aを、前記腕部片9の基部に指先の挿入間隙12を存して突設してある。
【0012】
遮蔽部片11は、主体部11aと取付け部11bとから成り、腕部片9の内面側に設けた係合溝13に取付け部11bを摺嵌して組付けるようにして前記腕部片9に主体部11aを突設したもので、主体部11aに前記障子1すなわち縦框4cの接続蝶番6の軸を中心とする回転軌跡に沿う曲面を施し、把手部片10との間で指先を挿入するに充分な挿入間隙12が形成されるようにしてある。
【0013】
しかして、実施例の折たたみサッシは、操作ハンドル14を操作して前記単位体Aを構成する障子1,1´を屋内方向に引き寄せると、閉塞状態におかれ、かつ、窓枠Bの四周に装置した弾性の水気密材に、接続杆2と障子1,1´召合せ框4c´,4´c´間に配するようにして召合せ框4c´,4´c´側に止着した弾性水気密材、操作框7と一方の障子1の縦框4cに介在するようにして操作框7側に止着した水気密材および操作框7,7間に配した前記水気密材はそれぞれ圧接して、水気密状体の障子閉塞状態が得られる。
【0014】
この状態において、接続杆2の屋内側に取付けた前記操作ハンドルを操作して、前記引寄せ機構の係止部片を上枠および下枠から外し、該操作ハンドルを屋外方向に押圧すると、一方の障子1´は組付け蝶番5の軸を中心にして屋外方向へ回動する一方、操作ハンドルすなわち接続杆2の屋外方向への移動によって他の一方の障子1は接続杆2に引っ張られつつ接続蝶番6の軸を中心にして回動しつつ操作框7を引張り、操作框7は、前記案内レール上を転動する前記吊車によって上枠に沿って縦枠3c方向に移動し、障子の開放が行われる。
【0015】
そして、操作框7に設けた把手部片10を指先で摘んで障子を閉塞した後、操作ハンドル14を操作して障子を屋内方向に引き寄せることにより、再び障子の閉塞状態を得られるのであるが、指先を挿入間隙12内に挿入して把手部片10を摘む際、指先が操作框7と縦框4c間方向に向けると、当該部分には遮蔽部片11の主体部11aが存在するのでこれを感触せしめ、従って、両框7,4c間に挾まれることなく前記閉塞操作を行えるのである。
【0016】
なお、遮蔽部片11は腕部片9の基部すなわち操作框7(又は縦框4c)側に近接すればする程、挿入間隙12を広くとれ、従って、腕部片9の突出量を少なくすることができる。
【0017】
また、遮蔽部片11の先端(腕部片9側を基部として)は、把手部片10の先端(腕部片9側を基部として)と屋内外方向に重なり合う程度の位置以上に配すると、指挾み防止として効果的であるが、挿入間隙12に挿入したとき、指先が必然的に接する位置に配置すれば、少くとも、接することにより注意を喚起することができるから、それでも本発明の効果は期待できる。
【0018】
また、遮蔽部片11は弾性片で構成しても良く、この場合、遮蔽部片11の弾性変形を利用できるから、挿入間隙12の幅を狭くすることができる。
【0019】
なお、実施例のものは、操作框7,7同士が召合う両開きの折たたみサッシに本発明を適用したが、操作框7が縦枠(窓枠の)と召合う片開きの折たたみサッシにも本発明を適用でき、要は開放時に互いに重ね合わせて折り畳むようにした一対の障子を備えたサッシについて適用できるのである。
【0020】
【発明の効果】
本発明は前記の通りの構成であるから、把手部片を指先で摘む際、縦框側に遮蔽部片の主体部が存するから、必然的にこれに触れ、この結果、把手部片の摘み操作を確実に行わせて、障子閉塞操作時における操作框と縦框間に指先が挾まれることを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折たたみサッシの正面図。
【図2】図1のx−x線拡大断面図。
【図3】障子開放時における本発明要部の断面図。
【図4】遮蔽部片の斜視断面図。
【符号の説明】
4c 縦框
7 操作框
9 腕部片
10 把手部片
11 遮蔽部片
12 挿入間隙
Claims (1)
- 隣接する他の障子と召合せ框において回転自在に接続した障子の、前記召合せ框に対向する縦框に、上枠乃至下枠に沿って移動する操作框を蝶着し、該操作框に突設した腕部片の先端に、障子閉塞時において前記縦框に屋内外方向に重なり合う把手部片を突設した折たたみサッシにおいて、主体部と取付け部とから成る遮蔽部片の取付け部を前記腕部片に設けた係合溝に摺嵌して組付け、前記主体部を指先の挿入間隙を存して前記把手部片と並行させて前記腕部片に突設した指挾み防止装置。
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JP29079699A JP4047501B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 折たたみサッシの指挾み防止装置 |
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Family Applications (1)
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JP29079699A Expired - Fee Related JP4047501B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 折たたみサッシの指挾み防止装置 |
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-
1999
- 1999-10-13 JP JP29079699A patent/JP4047501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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