JP4047127B2 - 免震装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として柱の中間階免震に好適に使用される、免震用積層ゴム支承体と縦型の粘弾性振動減衰装置との組み合わせから成る免震装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
最近、都市部の既存建物に関しては、厳しいテナント獲得競争や法規制の改定に対処するため、建物の用途や機能、或いは室内景観を大幅に変更する必要性に迫られている。とりわけ建物の耐震安全性を確保しつつ上部構造の自由度を高める免震改修が検討され実施されることが多くなっている。
【0003】
従来一般に知られた免震用積層ゴム支承体(免震アイソレータ)(特許文献1参照)だけでは、免震層の変形量が大きくなる。そのため都市部の隣接建物とのクリアランスが小さい市街地建物の免震改修に適用可能な免震装置は限られる。即ち、市街地建物の免震改修は変形量を小さくする必要があり、減衰力が大きい振動減衰装置(付加ダンパー)の併設が不可欠である。変形量を小さくする技術としては、速度二乗型ダンパー、セミアクティブダンパー、粘性壁ダンパー(例えば、特許文献2、3を参照)などが有効的である。しかし、前述の各ダンパーは、設置スペースが多く必要であり、中間階免震で改修を行う場合には、建築計画上の自由度を大幅に制限される欠点がある。また、別異のフロアや構面に振動減衰装置(付加ダンパー)を設置する場合には、設計施工や保守点検が面倒で手間がかかる欠点がある。
【0004】
上記の欠点を解決する技術が、本出願人らの先願である特許文献4に開示されている。この免震装置に採用された振動減衰装置Bは、図20および図21に例示したように、建築物の柱Cを支持する免震用積層ゴム支承体A(免震アイソレータ)を取り囲むように水平方向に配置された上板b1と下板b2および中間板b3並びにそれらの板間に配置された粘弾性体bとから成る横型の構成であり、上板b1は上位柱の下端側に固定され、下板b2は下位柱の上端側に固定されている(図21)。従って、地震時に免震層が変形すると、粘弾性体bがせん断変形を生じて振動エネルギを吸収し、振動減衰の作用効果を奏し、過大な変形を抑制する。
上記の振動減衰装置Bは、省スペースの設置が可能で、点検、交換なども容易な構成である。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−179834号公報
【特許文献2】
特公平5−22026号公報
【特許文献3】
特開2001−65191号公報
【特許文献4】
特開2002−38766号公報
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
上記特許文献4に開示された免震装置は、柱Cの横断面内の中心部に位置する免震用積層ゴム支承体Aの外周に振動減衰装置Bが水平方向に横型の構成で配置されている。一例として免震用積層ゴム支承体Aの直径は約1mであるが、振動減衰装置Bの外径は約2mもあり、平面的に大きな広がりを有する構成である。従って、改修後の免震装置(特に振動減衰装置B)の存在は、図20に示したように、意匠的に建築空間の障害となるばかりでなく、人の通行時に、頭上に危険を感じる障害物として嫌な存在である。しかも地震時には水平方向に変形するので、近傍に位置する周囲の家具や備品Dの配置に制限や配慮が必要であり、空間スペースの効率的な有効活用を図り難い。更に、振動減衰装置Bの平面形態は円形であるため、金型の製作や粘弾性体の注入が難しく、生産性や施工性の向上を図ることが困難である。
【0007】
従って、本発明の目的は、免震層の変形量をできるだけ小さく抑制することは当然のこと、振動減衰装置の形態を縦型に構成して平面的な広がりを有さないものとし、建築計画上の障害にならない省スペースの設置を可能ならしめ、空間スペースの効率的な活用に有利な免震装置を提供することである。
【0008】
本発明の次の目的は、市街地の既存建物の免震改修(特に中間階柱の免震)に好適であり、しかも、装置の製作及び取付け施工が容易であり、生産性や施工性の向上に有利な免震装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る免震装置は、
角柱1の横断面の中央部に設置された免震用積層ゴム支承体2と、同じ角柱1の横断面内の外周辺部に沿って設置された縦型の粘弾性振動減衰装置3との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置3は、粘弾性体3aを挟んでその両側面を支持する少なくとも2枚の取付板3b、3cが垂直方向に平行な配置とされた構成であり、前記粘弾性体3aと取付板3b、3cは角柱1の4辺の外周縁に沿って平行な配置とされ、一方の取付板3cを柱上位部材1Aと、他方の取付板3bは柱下位部材1Bとそれぞれヒンジ機構4により各辺と直交する方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した免震装置において、
縦型の粘弾性振動減衰装置3は、粘弾性体3aを挟んでその両側面を支持する取付板3b〜3dと粘弾性体3aとが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体3aと取付板3b、3cは角柱1の4辺の外周縁に沿って平行な配置とされ、各取付板3b〜3dは上下いずれかの一端が交互に角柱1の柱上位部材1A及び柱下位部材1Bとそれぞれヒンジ機構4により各辺と直交する方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載した発明に係る免震装置は、
角柱1の横断面の中央部に設置された免震用積層ゴム支承体2と、同じ角柱1の横断面内の外周辺部に沿って設置された縦型の粘弾性振動減衰装置3との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置3は、粘弾性体3aを挟んでその両側面を支持する取付板3b、3cと粘弾性体3aとが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体3aと取付板3b、3cは角柱1の4辺の外周縁に沿って各辺と直角な配置とされ、各取付板3b、3cは上下いずれかの一端が交互に角柱1の柱上位部材1A及び柱下位部材1Bとそれぞれヒンジ機構4により各辺の長手方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載した発明に係る免震装置は、
柱1の横断面の中央部に設置された横断面が円形の免震用積層ゴム支承体2と、同じ柱1の横断面内に、免震用積層ゴム支承体2と同心の外周円上に設置された縦型の粘弾性振動減衰装置3との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置3は、粘弾性体3aを挟んでその両側面を支持する取付板3b、3cと粘弾性体3aとが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体3aと取付板3b、3cはそれぞれ免震用積層ゴム支承体2と同心の外周円上に、放射方向にそれぞれ平行な配置とされ、各取付板3b、3cは上下いずれかの一端が交互に柱1の柱上位部材1Aおよび柱下位部材1Bとそれぞれヒンジ機構4により放射方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施形態】
以下に、請求項1〜4に記載した発明に係る免震装置を、図面に示した実施形態に基づいて説明する。
【0015】
先ず図1〜図7には、請求項1に記載した発明の実施形態を示した。
この免震装置は、建物の中間階の柱1の横断面の中央部に設置された免震用積層ゴム支承体2と、同じ柱断面内の外周部位に設置された縦型の粘弾性振動減衰装置3との組み合わせから成る。
免震用積層ゴム支承体2は、例えば上記特許文献1で公知である通り、鋼板とゴムシートを交互に積層し接着して柱状に積層して成るもので、建物の鉛直荷重を比較的小さな水平剛性で支持する。
【0016】
縦型の粘弾性振動減衰装置3は、図2に拡大して示したように、ブチルゴム、高減衰天然ゴム等による粘弾性体3aを挟み付けてその両側面を支持する2枚の取付板(外鋼板3b、内鋼板3c)から成る。前記2枚の取付板(外鋼板3b、内鋼板3c)は垂直方向に平行な配置(縦型)とされ、一方の内鋼板3cが柱上位部材1Aに、他方の外鋼板3bは柱下位部材1Bにそれぞれ、各辺の長手方向に複数配置されたヒンジ機構4…により各辺と直交する方向に傾動自在に取り付けられている。その外観形状を図6に示している(請求項1記載の発明)。
【0017】
図3は、上記縦型の粘弾性振動減衰装置3が、その取付板(内外の鋼板3b、3c)及び粘弾性体3aを、角柱1の外周縁(4辺)に沿って各々平行な配置に設置された構成を示している。従って、4辺の粘弾性振動減衰装置3は、免震層のX、Y2軸方向の層間変形に次のように動作する。
【0018】
先ず図4は、図3に示すX方向の層間変形に対する免震用積層ゴム支承体2およびY方向の2辺に配置した粘弾性振動減衰装置3、3の変形状態を示す。免震用積層ゴム支承体2は水平方向に小さな水平剛性で剪断変形を生じて復元力を発生する。Y方向の2辺(左右)に配置した粘弾性振動減衰装置3、3は、柱1Aと1Bの変形に従い、外鋼板3bと内鋼板3cが各々のヒンジ機構4、4を中心に傾動しつつ相対的に変位する。そのため、両板間の粘弾性体3aは上下方向に剪断変形され、その間に振動エネルギが吸収される。
【0019】
同様に、図5は、図3に示すX方向の層間変形に対するX方向の2辺に配置した粘弾性振動減衰装置3、3の変形状態を示す。X方向の2辺(左右)に配置した粘弾性振動減衰装置3、3は、内外の鋼板3b、3cを柱1へ取り付けたヒンジ機構4がX方向には剛性を有するので、内外の鋼板3b、3cは垂直姿勢のまま単純に水平方向へ相対的に変位する。よって、両板間の粘弾性体3aは水平方向に剪断変形され、その間に振動エネルギが吸収される。かくして4辺の粘弾性振動減衰装置3…は、層間変形時にいずれもが振動減衰(応答減衰)の作用効果を奏する。この作用効果は層間変形がY方向に発生した場合でも同様である。
【0020】
本発明の免震装置は、縦型の粘弾性振動減衰装置3が、図1、図2及び図6に示したように、基本的に柱1と同方向に直立した縦型(垂直)の姿勢であり、柱1の外周縁の外にはみ出ない構成である。従って、柱1の外観意匠や室内空間の景観に悪影響を及ぼさない。そして、図7に示したように免震装置の近傍位置で活動する人々に視覚的な嫌悪感や危険を感じさせる不都合もない。また、地震時に水平方向の層間変形を生じた場合には、図4、図5に例示したように、柱1に変形ストロークSは発生するけれども、それ以上に大きく水平移動する何物もないから、近傍に位置する家具や備品類Dの配置に制限が少なく、ひいては空間スペースの効率的な有効利用を図れる。
【0021】
次に、図8〜図10は、請求項2に記載した発明の実施形態を示す。
この発明の基本的な構成は、請求項1に記載した発明と共通する。即ち、免震装置の構成としては、縦型の粘弾性振動減衰装置3が、図示例の場合には2枚(但し2枚の限りではなく、複数枚で可。)の粘弾性体3a、3aそれぞれを個別に挟み付けてその両側面を支持する3枚の取付板(外鋼板3bと内鋼板3c及び中間板3d)が互い違いに柱上位部材1A及び柱下位部材1Bへそれぞれ、各辺の長手方向に複数配置したヒンジ機構4により傾動自在に取り付けられている。つまり、縦型の粘弾性振動減衰装置3が複数層構造に構成されていることが特徴である。
【0022】
本実施形態の免震装置の場合、建物の免震層が層間変形した場合には、図10に例示したように、平行な2辺に配置された粘弾性振動減衰装置3は、その外鋼板3bと内鋼板3c及び中間板3dがそれぞれのヒンジ機構4を中心に傾動しつつ相対的に変位する。よって、各板間の2枚の粘弾性体3a、3aは上下方向に剪断変形され、その間に振動エネルギが吸収される。つまり、各板間の2枚の粘弾性体3a、3aが剪断変形するので、その倍数に相当する大きなエネルギ吸収を期待できるのである。他の平行な2辺に配置された粘弾性振動減衰装置3は、その各板が図5の如く水平方向に変位し、やはり大きなエネルギ吸収の作用効果を奏する。
【0023】
次に、図11〜図15は、請求項3に記載した発明の実施形態を示す。
この発明も、基本的な構成は請求項1に記載した発明と共通する。即ち、図示した縦型の粘弾性振動減衰装置3は、2枚の平行な取付板3b、3cと、これらで両側面を挟み付けて支持した粘弾性体3aとを一組とし、角柱1の外周縁に沿って4辺に、必要組数が各辺と直角な配置で一連の状態に設置されている。各取付板3b、3cは、交互に柱上位部材1A及び柱下位部材1Bへそれぞれヒンジ機構4により、各辺の長手方向にのみ傾動自在に取り付けられている(各辺と直角な方向には剛性を有する)。また、本実施形態の場合、柱1の4辺の中点を通る直交線近傍に位置する部分では、粘弾性振動減衰装置3が免震用積層ゴム支承体2の外面との間で、層間変形時に干渉を起こさないだけのクリアランスLを確保する必要があり、粘弾性振動減衰装置3の有効幅寸Wはそれなりに小さい構成とされている。図15はこの免震装置の外観形態を示している。
【0024】
本実施形態の場合も、建物の免震層が例えばX方向に層間変形した場合は、図13に示したように、Y方向に平行な2辺の粘弾性振動減衰装置3は、各取付板3bと3cのヒンジ機構4がX方向に剛性を有するため、取付板3b、3cは垂直姿勢のまま単純に水平方向へ相対的に変位し、両板間の粘弾性体3aを水平方向に剪断変形させ、その間に振動エネルギが吸収される。また、X方向に平行な2辺の粘弾性振動減衰装置3は、図14に例示したように、隣接する取付板3bと3cが各々のヒンジ機構4を中心に傾動しつつ相対的に変位するので、やはり各板間の粘弾性体3aは上下方向に剪断変形され、その間に振動エネルギが吸収されるのである。
【0025】
次に、図16〜図19は、請求項4に記載した発明の実施形態を示す。
この発明も、基本的な構成は請求項1に記載した発明と共通する。但し、縦型の粘弾性振動減衰装置3は、図16に示した通り、2枚の平行な取付板3b、3cと、これらで両側面を挟み付けて支持した粘弾性体3aとを一組とし、免震用積層ゴム支承体2と同心の外周円上に、必要組数が一連の状態に円形に設置されている。各組の2枚の取付板3b、3cは放射方向にそれぞれ平行な配置を保つように、図16の場合は、柱1の4辺と直角な4方向に放射状の配置で設置されている。45°方向で各組の一連性は遮断され、振動減衰装置3の向きが90°変更されている。したがって、この実施形態の免震装置は、柱1の横断面形状が円形である場合にはすこぶる好適に実施される。
【0026】
この免震装置の場合にも、免震層がX方向及びY方向に変形した場合には、各方向の振動減衰装置3が、図18と図19に例示したように、上記の各実施形態と全く同様に動作してエネルギ吸収の作用、及び振動減衰の効果を奏するのである。
【0027】
【本発明が奏する効果】
請求項1〜4に記載した発明に係る免震装置は、縦型の振動減衰装置が免震層の変形量をできるだけ小さく抑制する振動減衰の効果を発揮する。しかも振動減衰装置の形態が柱と同じ垂直姿勢の縦型に構成されているし、柱断面内の外周縁部に設置されて平面的な広がりを有さない(外方へはみ出ない)構成であるから、建築計画上の障害にならない省スペースの設置を可能ならしめ、空間スペースの効率的な有効活用に有利である。
よって、本発明の免震装置は、市街地の既存建物の免震改修(特に中間階柱の免震)に好適である。しかも、免震装置の製作及び取付け施工が容易であり、生産性や施工性の向上に有利でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る免震装置の実施形態を示した立面図である。
【図2】 上記免震装置の構成を拡大して示した立面図である。
【図3】 図1のIII−III断面図である。
【図4】 免震装置の動作状況を図3のIV−IV断面図で示した説明図である。
【図5】 免震装置の動作状況を図3のV−V矢視図で示した説明図である。
【図6】 上記免震装置の実施形態を示す外観図である。
【図7】 上記免震装置の設置状況を示す説明図である。
【図8】 免震装置の異なる実施形態を示した平面図である。
【図9】 上記免震装置を図8のIX−IX線に沿って切断した断面図である。
【図10】 上記免震装置の動作状況を図8のIX−IX断面図で示した説明図である。
【図11】 請求項3に係る免震装置の実施形態を示した平面図である。
【図12】 上記免震装置を図11のK−K線に沿って切断した断面図である。
【図13】 上記免震装置の動作状況を図11のK−K断面図で示した説明図である。
【図14】 免震装置の動作状況を示した立面図である。
【図15】 上記免震装置の実施形態を示す外観図である。
【図16】 請求項4に係る免震装置の実施形態を示した平面図である。
【図17】 上記免震装置を図16のM−M線に沿って切断した断面図である。
【図18】 上記免震装置の動作状況を図16のM−M断面図で示した説明図である。
【図19】 上記免震装置の動作状況を示した立面図である。
【図20】 従来の免震装置の実施形態を示した立面図である。
【図21】 前記免震装置の要部を拡大した断面図である。
Claims (4)
- 角柱の横断面の中央部に設置された免震用積層ゴム支承体と、同じ角柱の横断面内の外周辺部に沿って設置された縦型の粘弾性振動減衰装置との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置は、粘弾性体を挟んでその両側面を支持する少なくとも2枚の取付板が垂直方向に平行な配置とされた構成であり、前記粘弾性体と取付板は角柱の4辺の外周縁に沿って平行な配置とされ、一方の取付板を柱上位部材と、他方の取付板は柱下位部材とそれぞれヒンジ機構により各辺と直交する方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする、免震装置。 - 縦型の粘弾性振動減衰装置は、粘弾性体を挟んでその両側面を支持する取付板と粘弾性体とが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体と取付板は角柱の4辺の外周縁に沿って平行な配置とされ、各取付板は上下いずれかの一端が交互に角柱の柱上位部材及び柱下位部材とそれぞれヒンジ機構により各辺と直交する方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した免震装置。
- 角柱の横断面の中央部に設置された免震用積層ゴム支承体と、同じ角柱の横断面内の外周辺部に沿って設置された縦型の粘弾性振動減衰装置との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置は、粘弾性体を挟んでその両側面を支持する取付板と粘弾性体とが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体と取付板は角柱の4辺の外周縁に沿って各辺と直角な配置とされ、各取付板は上下いずれかの一端が交互に角柱の柱上位部材および柱下位部材とそれぞれヒンジ機構により各辺の長手方向へ傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする、免震装置。 - 柱の横断面の中央部に設置された横断面が円形の免震用積層ゴム支承体と、同じ柱の横断面内に、前記免震用積層ゴム支承体と同心の外周円上に設置された縦型の粘弾性振動減衰装置との組み合わせから成り、
縦型の粘弾性振動減衰装置は、粘弾性体を挟んでその両側面を支持する取付板と粘弾性体とが互い違いに複数配置された構成であり、前記粘弾性体と取付板はそれぞれ免震用積層ゴム支承体と同心の外周円上に、放射方向にそれぞれ平行な配置とされ、各取付板は上下いずれかの一端が交互に柱の柱上位部材および柱下位部材とそれぞれヒンジ機構により放射方向に傾動自在に取り付けて設置されていることを特徴とする、免震装置。
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