JP4046546B2 - メガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シートに関し、更に詳細には、メガネ用レンズを、メガネ用フレームのレンズ枠の形状に研磨加工する際のメガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
円形又は略円形のメガネ用レンズを、メガネ用フレームのレンズ枠の形状に応じて研磨加工する場合、従来は、図2に示されるように、メガネ用レンズ11の凸部表面11a側には、凸部側固定機能部21aを先端に有する凸部側固定用チャック21を用い、メガネ用レンズ11の凹部表面11b側には、凹部側固定機能部31aを先端に有する凹部側固定用チャック31を用いて、メガネ用レンズ11を、凸部側固定用チャック21と凹部側固定用チャック31との間に挟んで固定していた。一般的には、前記凸部側固定機能部21aとしては、吸盤や両面粘着テープ等が用いられ、前記凹部側固定機能部31aとしては、ゴム質材等による粘弾性体が用いられている。従って、メガネ用レンズ11の凸部表面11a側は、吸盤による吸着や粘着テープによる接着等を利用し、一方、凹部表面11b側は、粘弾性体による粘弾性等を利用して、メガネ用レンズ11を凸部側固定用チャック21と凹部側固定用チャック31との間に挟んで固定していた。
【0003】
一方、メガネ用レンズの表面(特に、凸部表面)には、防汚処理のために、各種コーティング剤によるコーティング処理が施されおり、近年、優れた防汚性を発揮できる表面防汚コーティング剤(例えば、フッ素系表面防汚コーティング剤など)が開発されてきている。このような防汚性能に優れた表面防汚処理が施されているメガネ用レンズの場合、図2に示されるような従来の固定方法では、研磨時に充分な固定機能を達成することができず、固定部分にズレが生じ、このズレにより軸ズレが発生し、目的とする形状(正常な形状)に研磨できないという問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、防汚性能に優れた表面防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、メガネ用レンズの研磨時に固定機能の低下を抑制又は防止することができるメガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、しかも、従来の研磨装置を用いても、優れた固定機能を発揮し、研磨時のズレを防止することができるメガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シートを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、さらに、容易に且つ低コストで、メガネ用レンズを優れた固定性で固定することができるメガネ用レンズの研磨方法および該研磨方法で用いられる粘着シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の固定方法によりメガネ用レンズを研磨装置に固定すると、防汚性能に優れた表面防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、メガネ用レンズの研磨時に固定機能の低下を抑制又は防止することができることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
【0006】
すなわち、本発明は、表面防汚処理が施されたメガネ用レンズを、2つの固定用チャックの各先端に設けられている固定機能部の間に挟持することで研磨装置に固定して、メガネ用レンズの外周部を研磨する方法であって、少なくとも一方の固定用チャックの固定機能部が吸盤部又は粘着部であり、該固定機能部とメガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面との間に、基材の片面に、主モノマーとしてのアクリル酸C 2-10 アルキルエステルを40〜98重量%含むアクリル系ポリマーをベースポリマーとしたアクリル系粘着剤又は、ゴム系粘着剤から構成される粘着剤層を有する粘着シートをメガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面に貼付することで介在させることを特徴とするメガネ用レンズの研磨方法を提供する。
【0007】
前記吸着性又は粘着性を有する固定機能部は、吸盤部または粘着部であってもよい。メガネ用レンズに対する粘着シートの貼付表面積は、粘着シートに対する固定用チャックの固定機能部の吸着又は粘着表面積よりも大きいことが好ましい。
【0008】
前記表面防汚処理は、フッ素系表面防汚コーティング剤による表面防汚処理であってもよく、該フッ素系表面防汚コーティング剤が、シラン系化合物を含有するフッ素系表面防汚コーティング剤であってもよい。このような表面防汚処理が施された表面は、水に対する接触角(接触角計を使用して液滴法により測定)は、109°以上であってもよく、また、鋼球に対する摩擦係数(バウデンレーベン型摩擦係数測定装置を使用して測定する;鋼球の材質:ステンレス、直径:5mm;摺動速度:10mm/s)は、0.3以下であってもよい。
【0009】
粘着シートとしては、メガネ用レンズの表面に対して、0.1N/25mm以上の180°ピール粘着力(25mm幅、剥離速度300mm/min、23℃)を有していることが好ましい。
【0010】
また、本発明は、前記メガネ用レンズの研磨方法で、吸盤部又は粘着部である固定機能部と、メガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面との間に用いられることを特徴とする粘着シートを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、必要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の部材や部分などには同一の符号を付している場合がある。図1は本発明のメガネ用レンズの研磨方法において、固定用チャックによりメガネ用レンズを狭持して固定する方法の一例を部分的に示す概略図である。図1において、1はメガネ用レンズ、1aはメガネ用レンズ1の凸部側の表面(凸部表面)、1bはメガネ用レンズ1の凹部側の表面(凹部表面)、1cはメガネ用レンズ1の外周部(外周面)、2は凸部側固定用チャック、2aは凸部側固定用チャック2の先端の凸部側固定機能部、3は凹部側固定用チャック、3aは凹部側固定用チャック3の先端の凹部側固定機能部、4は粘着シートである。図1に示される固定用チャックによるメガネ用レンズの固定方法では、メガネ用レンズ1の凸部表面1aと、凸部側固定用チャック(固定用チャック)2の先端の凸部側固定機能部(固定機能部)2aとの間には、粘着シート4が介在しており、一方、メガネ用レンズ1の凹部表面1bには、凹部側固定用チャック(固定用チャック)3の先端の凹部側固定機能部(固定機能部)3aが直接合わせられ、メガネ用レンズ1が固定用チャック(2,3)の固定機能部の間に狭持された形態で研磨装置に固定されている。具体的には、メガネ用レンズ1の凸部表面1aには、粘着シート4が貼付され、該粘着シート4の背面に、固定用チャック2の固定機能部2aが接合されている。
【0012】
すなわち、図1に係るメガネ用レンズの固定方法では、メガネ用レンズ1の凸部表面1a側は、固定用チャック2の先端の固定機能部2aを、メガネ用レンズ1の表面1aに直接接合させずに、粘着シート4を介して接合させており、粘着シート4の表面1aへの接着性(又は粘着性)による固定機能と、固定機能部2aの粘着シート4への固定性(吸着性や粘着性など)による固定機能とが組み合わせられている。このように、本発明では、メガネ用レンズの少なくとも一方の表面側は、粘着シートによる固定機能と、固定機能部による固定機能とによる複数の固定機能が組み合わせられているので、固定用チャックをメガネ用レンズの表面に強固に接着させることができる。従って、メガネ用レンズが防汚性能に優れた表面防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、固定機能の低下が効果的に抑制又は防止され、優れた固定性でメガネ用レンズを固定することができる。そのため、メガネ用レンズが防汚性能に優れた表面防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、固定用チャックとメガネ用レンズの表面との固定部位(接着部位)の研磨時における位置ズレを効果的に防止することができる。
【0013】
また、凸部側固定用チャックをメガネ用レンズの表面(特に凸部表面)に接合して固定させる際に、メガネ用レンズの表面に粘着シートを貼付しているだけであるので、本発明の研磨方法は、容易であり、且つコスト的に有利である。
【0014】
しかも、従来の研磨装置をそのまま利用することができるので、本発明の研磨方法は極めて有用であり、この観点からも、コスト的に極めて有利であるといえる。
【0015】
(固定用チャック)
固定用チャック(2,3)としては、公知乃至慣用の固定用チャックを用いることができ、従来のメガネ用レンズの研磨装置で用いられる固定用チャックをそのまま利用することができる。具体的には、固定用チャック2の先端の固定機能部2aは、吸着性又は粘着性を有する固定機能部が用いられており、この吸着性や粘着性(接着性)を利用して、固定用チャック2を粘着シート4の背面に連結させることができる。これにより、メガネ用レンズの少なくとも一方の表面に固定用チャックをより一層強固に接着させることができる。
【0016】
一方、固定用チャック3の先端の固定機能部3aは、吸着性、粘着性又は粘弾性を有する固定機能部が用いられており、なかでも粘弾性を有する固定機能部が好適である。固定機能部2aが吸着性又は粘着性を有しており、固定用チャック2が粘着シート4を介してメガネ用レンズ1の表面1aに強固に吸着又は接着されているので、固定用チャック3は、固定用チャック2ほど強くメガネ用レンズ1に接着せず、研磨時における位置ズレを防止できる程度に摩擦性を有していればよい。そのため、固定機能部3aとしては、粘弾性を有するものであっても充分に固定機能を発揮することができる。しかし、更に一層強固にメガネ用レンズを固定するために、固定機能部3aとして、吸着性や粘着性を有するものを用いてもよい。
【0017】
なお、固定機能部2aと固定機能部3aとは、同じ種類の部材からなっていてもよく、異なる種類の部材からなっていてもよい。
【0018】
吸着性を有する固定機能部としては、吸盤部などが挙げられる。粘着性を有する固定機能部としては、粘着部などが挙げられる。また、粘弾性を有する固定機能部としては、ゴム質材等による粘弾性体などが挙げられる。
【0019】
前記吸盤部としては、公知乃至慣用の吸盤、すなわち、従来用いられている吸盤を用いることができる。吸盤は、吸着面と反対側が、固定用チャックの本体側となるように、固定用チャックの先端に設けることができる。
【0020】
また、前記粘着部としては、公知乃至慣用の粘着シート、すなわち、従来用いられている粘着シートを用いることができる。該粘着シートとしては、基材の片面に粘着層が設けられている基材付き粘着シート(基材付き片面粘着シート)、基材の両面に粘着層が設けられている基材付き両面粘着シート、粘着層のみからなっている基材レス両面粘着シートなどいずれの形態の粘着シートであってもよいが、両面粘着シート(基材付き両面粘着シートや基材レス両面粘着シート)が好適に用いられる。なお、粘着シートが、基材付き片面粘着シートである場合、基材側の面が固定用チャックの本体側となるように、固定用チャックの先端に設けることができる。
【0021】
このような粘着部の粘着シートにおける粘着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、エステル系粘着剤など、任意の粘着剤が使用できる。また、粘着部の粘着シートにおける基材としては、特に制限されず、例えば、プラスチックフィルム(例えば、ポリオレフィン系フィルム、ポリエステルフィルムなど)、発泡体(シート状発泡体など)、不織布、布、紙、金属箔、金属板、ゴムシートなど、任意の基材が使用できる。また、基材と粘着剤層との間などには、必要に応じて下塗り層、コーティング層、中間層などの層が介在していてもよい。
【0022】
前記粘弾性体としては、公知乃至慣用の粘弾性体、すなわち、従来用いられている粘弾性体を用いることができ。粘弾性体としては、メガネ用レンズ表面に損傷を与えないものが好ましく、また、高摩擦性を有するものが好ましい。このような粘弾性体の素材としては、例えば、ゴム質材(例えば、ニトリル系、ジエン系、アクリル系などの公知乃至慣用の合成ゴムや天然ゴムなどの各種ゴム質材)、軟質プラスチック(例えば、ポリウレタン、ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニルなどの各種軟質プラスチック材)、熱可塑性エラストマー材(例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系などの各種熱可塑性エラストマー材)などが挙げられる。
【0023】
なお、固定機能部(2a,3a)は、ネジ止め、嵌合、溶接、接着等の公知乃至慣用の固定手段(設置手段)を用いて、固定用チャックの先端に設けることができる。この際、固定機能部(2a,3a)はアダプター形式で固定用チャックに設けることができる。アダプター形式で固定機能部を設置する方法では、メガネ用レンズの種類に応じて、固定機能部を適宜選択することができる。もちろん、固定機能部が固定用チャックに分離不可能なように設けられている場合は、固定用チャック自体を適宜選択することにより、メガネ用レンズの種類に対応した固定機能部となるようにすればよい。
【0024】
なお、固定機能部の大きさ(例えば、メガネ用レンズや粘着シートに接合する接合表面積など)としては、特に制限されず、研磨装置の種類、メガネ用レンズの大きさ、粘着シートの大きさ等に応じて適宜選択することができる。
【0025】
(メガネ用レンズ)
メガネ用レンズ1としては、特に制限されず、公知乃至慣用のメガネ用レンズ[例えば、ガラス製レンズ(ガラスレンズ)、プラスチック製レンズ(プラスチックレンズ)など]を用いることができる。メガネ用レンズの表面(1a,1b)、なかでも凸部側の表面(凸部表面)1aには、各種表面処理(例えば、表面防汚処理など)が施されていてもよい。表面防汚処理としては、表面防汚コーティング剤によるコーティング処理などが挙げられる。表面防汚コーティング剤は単独で又は2種以上組み合わせて用いられていてもよい。
【0026】
表面防汚コーティング剤としては、特に制限されず、種々の表面防汚コーティング剤を用いることができるが、特にフッ素系表面防汚コーティング剤が好ましい。フッ素系表面防汚コーティング剤は、優れた防汚性を発揮できる。このようなフッ素系表面防汚コーティング剤としては、例えば、シラン系化合物を含有するフッ素系表面防汚コーティング剤が好適である。シラン系化合物を含有するフッ素系表面防汚コーティング剤としては、例えば、C8F17CH2CH2Si(OCH3)3、C8F17CH2CH2CH2Si(OC2H5)3、C3F7O−(C3F6O)n−C2F4−CH2CH2−Si(OCH3)3、C8F17CH2CH2Si(NH)3/2などが挙げられる。
【0027】
具体的には、フッ素系表面防汚コーティング剤としては、例えば、商品名「オプツールDSX」ダイキン工業株式会社製)などが挙げられる。
【0028】
なお、このように、表面防汚処理が施されていると、メガネ用レンズの表面における水への接触角が大きくなったり、摩擦係数が低下することにより、防汚性が発揮される。すなわち、メガネ用レンズに表面防汚処理を施すことにより、メガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面(防汚処理面)の水に対する接触角を高くすることができ、また、摩擦係数(例えば、防汚処理面の鋼球に対する摩擦係数など)を小さくすることができる。
【0029】
表面防汚処理が施された表面の水に対する接触角(接触角計を使用して液滴法により測定)は、109°以上であることが好ましい。該接触角が109°未満であると、表面防汚性が低い。
【0030】
表面防汚処理が施された表面の鋼球(直径:5mm;材質:SUS304ステンレス)に対する摩擦係数(バウデンレーベン型摩擦係数測定装置を使用して測定する;荷重:1kg;摺動速度:10mm/s)は、0.3以下であることが好ましい。該摩擦係数が0.3を超えると、表面防汚性が低い。
【0031】
(粘着シート)
粘着シート4としては、基材の片面に粘着層が設けられている基材付き粘着シート(基材付き片面粘着シート)、基材の両面に粘着層が設けられている基材付き両面粘着シート、粘着層のみからなっている基材レス両面粘着シートなどいずれの形態の粘着シートであってもよいが、基材付き片面粘着シートを好適に用いることができる。
【0032】
粘着シート4における基材としては、特に制限はないが、プラスチックフィルム、不織布、布、紙、金属箔、金属板、ゴムシート、発泡体(シート状発泡体など)や、これらの積層体(特に、プラスチックフィルムと他の基材との積層体や、プラスチックフィルム同士の積層体など)等の適宜な薄葉体を用いることができる。前記プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム;ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム等のポリオレフィン系フィルム;ポリ塩化ビニルフィルム;ポリアミドフィルム等のポリアミド系フィルム;ポリフェニレンスルフィドフィルムなどが挙げられる。
【0033】
基材としては、粘着シートのレンズへの貼着性の点より、ポリエチレンテレフタレートフィルムを好適に用いることができる。
【0034】
基材の厚みは、特に制限されず、強度や作業性などを考慮して適宜設定できるが、一般には10〜500μm、好ましくは12〜200μm、更に好ましくは15〜100μm程度である。
【0035】
なお、基材には、必要に応じて、背面処理、帯電防止処理、下塗り処理などの各種処理が施されていてもよい。例えば、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理等の化学的又は物理的方法による酸化処理等により、基材と粘着剤層との密着性を高めることができる。また、シリコーン系樹脂やフッ素系樹脂等の剥離剤などによるコーティング処理により、基材に剥離性を付与することができる。
【0036】
粘着シート4における粘着剤層を構成する粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、フッ素系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤などの公知乃至慣用の粘着剤を使用することができる。粘着剤は、メガネ用レンズの種類に応じて適宜選択することができる。粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0037】
粘着剤としては、レンズへの接着性や、コストの観点から、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤は、一般に、粘着性を与える主モノマー、凝集性を与えるコモノマー、及び粘着性を向上させたり架橋点を形成するための官能基含有モノマーより形成される。前記主モノマーとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸デシルなどのアクリル酸C2-10アルキルエステルなどが挙げられる。
【0038】
前記凝集性を与えるコモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル;アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸テトラデシル、アクリル酸ペンタデシル、アクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸ステアリルなどのアクリル酸C11-20アルキルエステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸アルキルエステル;酢酸ビニル等のビニルエステル類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー;アクリロニトリルなどのシアノ基含有モノマーなどが挙げられる。これらの中でも、ビニルエステル類、アクリロニトリルなどが好ましい。
【0039】
前記官能基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマー;アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシル基含有モノマー;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマー;N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有モノマー;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマーなどが挙げられる。これらの中でも、官能基含有モノマーとして、アクリル酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマーや、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのヒドロキシル基含有モノマーが好ましい。
【0040】
また、これらの主モノマー、コモノマー及び官能基含有モノマーとともに、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの(メタ)アクリル酸脂環式炭化水素エステル;エチレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル;ビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有モノマー;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性モノマー等の各種共重合性モノマーを適宜併用することができる。
【0041】
アクリル系粘着剤を形成する前記主モノマー、コモノマー及び官能基含有モノマーの割合は、メガネ用レンズの種類やその表面に施されている表面処理の種類などに応じて適宜選択できるが、例えば、全モノマー成分に対する割合として、前記主モノマーは、40〜98重量%程度、好ましくは50〜95重量%程度であり、前記コモノマーは、0〜50重量%程度、好ましくは2〜40重量%程度であり、前記官能基含有モノマーは0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%程度である。
【0042】
アクリル系粘着剤には、このような主モノマー、コモノマー及び官能基含有モノマーなどをモノマー成分とするアクリル系ポリマーをベースポリマーとした粘着剤が含まれる。
【0043】
また、ゴム系粘着剤には、例えば、天然ゴムや各種の合成ゴム(例えば、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・イソプレンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、再生ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンなど)をベースポリマーとした粘着剤が含まれる。
【0044】
粘着剤層には、粘着剤ポリマー(ベースポリマー)に加えて、種々の添加剤、例えば、架橋剤(例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、ウレア系架橋剤、メラミン系架橋剤、カルボン酸又は酸無水物系架橋剤、金属化合物系架橋剤など)、粘着付与剤[例えば、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環式系)、ロジン系樹脂(ロジン、水添ロジンエステルなど)、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂等]、界面活性剤(リン酸エステル系、硫酸エステル系、スルホン酸系、カルボン酸系などのアニオン系界面活性剤;アミン塩系、第4級アンモニウム塩系などのカチオン系界面活性剤;エステル系、エーテル系、エステルエーテル系、アルカノールアミド系などのノニオン系界面活性剤;カルボキシベタイン系、グリシン系などの両性界面活性剤)、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、充填剤、発泡剤などが含まれていてもよい。これらの添加剤の使用量は、粘着性等を損なわない範囲で適宜選択できる。
【0045】
粘着剤層の厚みは、特に制限されず、メガネ用レンズの種類やその表面に施されている表面処理の種類、粘着剤の種類等に応じて適宜設定できるが、例えば、5〜100μm程度、好ましくは10〜500μm程度である。
【0046】
粘着シートは、コーティング法などの慣用の方法を用いて、基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を形成することにより、製造できる。具体的には、例えば、粘着剤を、基材などの上に塗布する方法、適当なセパレータ(剥離紙など)上に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する方法、さらには、前記セパレータ上の粘着剤層を基材などの上に転写する方法等の方法により、粘着シートを作製することができる。
【0047】
なお、粘着シートとしては、必要に応じて、基材や粘着剤層の他に、他の層を有していてもよい。例えば、基材と粘着剤層との間に1層又は2層以上の中間層を設けることができる。該中間層としては、例えば、基材と粘着剤層との密着性の向上を目的とした下塗り剤のコーティング層などが挙げられる。
【0048】
粘着シートは、シート状、テープ状などの形態を有することができる。例えば、粘着シートが、基材と、前記基材の一方の面に形成された粘着剤層と、前記基材の他方の面に形成された背面処理層とで構成されていると、粘着剤層の表面がシート背面(例えば、背面処理層の面)と重ね合わせられて、シート状に積層された構成の粘着シートであってもよく、またはロール状に巻回された構成の粘着シートとして作製することができる。このように、基材と、前記基材の一方の面に形成された粘着剤層と、前記基材の他方の面に形成された背面処理層とで構成されている場合、粘着シートは、コーティング法などの慣用の方法を用いて、基材の一方の面上に粘着剤層を形成し、他方の面上に背面処理層を形成することにより、製造でき、さらには、粘着剤層の表面をシート背面と重ね合わせて、シート状に積層したり、ロール状に巻回することにより、シート状に積層された粘着シートやロール状に巻回された粘着シートを製造できる。なお、基材として、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂等の無極性系ポリマーからなるプラスチックフィルムが用いられていると、背面処理層を有していなくても、基材自体の粘着剤層に対する剥離性を利用して、シート状に積層された粘着シートやロール状に巻回された粘着シートとすることができる。
【0049】
また、粘着シートは、基材の背面が背面処理されていない場合、基材が粘着剤層に対する剥離性を有していない場合、さらには、両面粘着シート(基材付き両面粘着シートや基材レス両面粘着シートなど)である場合などでは、粘着剤層をセパレータ(剥離ライナー)により保護することができる。剥離ライナーとしては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤などの公知乃至慣用の剥離剤からなる剥離剤層が基材表面に形成されている剥離ライナー、それ自体が剥離性の高いプラスチックフィルム[例えば、ポリエチレンフィルム(線状低密度ポリエチレンフィルム等)、エチレン−α−オレフィン共重合体フィルム等のポリオレフィン系樹脂製フィルム;テフロン(登録商標)製フィルム等のフッ素系樹脂製フィルムなど]による剥離ライナー、前記剥離性の高いプラスチックフィルムの素材を、各種基材(例えば、金属箔、耐熱プラスチックフィルムなど)にラミネート又はコーティングして得られる剥離ライナーなどが挙げられる。
【0050】
粘着シートとしては、メガネ用レンズの表面に対する180°ピール粘着力(25mm幅、剥離速度300mm/min、23℃)が、0.1N/25mm以上(好ましくは0.15N/25mm以上、特に0.5N/25mm以上)であることが望ましい。粘着シートのメガネ用レンズに対する粘着力として、例えば、180°ピール粘着力(25mm幅、剥離速度300mm/min、23℃)が、0.1N/25mm以上であると、より一層効果的にメガネ用レンズを強固に固定することができ、研磨時の位置ズレを効果的に防止することができる。
【0051】
粘着シートの大きさ(表面積など)としては、メガネ用レンズへの貼付表面積が、該粘着シートの背面に接合している固定用チャックの先端の固定機能部の吸着又は粘着表面積よりも大きいことが好ましい。具体的には、粘着シートのメガネ用レンズへの貼付表面積は、例えば、固定用チャックの先端の固定機能部の吸着又は粘着表面積の1.2倍以上(好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは2倍以上、特に2.5倍以上)であることが望ましい。メガネ用レンズに対する粘着シートの貼付表面積が、粘着シートに対する固定用チャックの先端の固定機能部の吸着又は粘着表面積よりも大きいと、メガネ用レンズをより一層優れた固定性で強固に固定することが可能となり、そのため、研磨時の位置ズレを優れたレベルで防止することが可能となる。
【0052】
図1では、凸部側固定機能部2aとして、吸着性又は粘着性を有する固定機能部が用いられているので、凸部表面1aと、凸部側固定機能部2aとの間に粘着シート4が介在しているが、凸部側固定機能部2aは吸着性又は粘着性を有する固定機能部ではなく、且つ凹部側固定機能部3aとして、吸着性又は粘着性を有する固定機能部が用いられている場合は、凹部表面1bと、凹部側固定機能部3aとの間に粘着シートを介在させることができる。また、凸部側固定機能部2aおよび凹部側固定機能部3aがともに、吸着性又は粘着性を有する固定機能部である場合は、少なくともいずれか一方の固定機能部と、メガネ用レンズ表面との間に粘着シートを介在させることができる。すなわち、吸着性又は粘着性を有している固定機能部とメガネ用レンズの表面との間に、粘着シートが介在していればよく、この際、吸着性又は粘着性を有している固定機能部は、少なくとも一方の固定機能部であればよい。
【0053】
本発明のメガネ用レンズの研磨方法では、少なくとも一方の固定用チャックの固定機能部が吸着性又は粘着性を有しており、該吸着性又は粘着性を有している固定機能部とメガネ用レンズの表面との間に、粘着シートを介在させ、且つ2つの固定用チャックにおける各先端に設けられている固定機能部の間にメガネ用レンズを狭持し、メガネ用レンズを研磨装置に設置して固定している。具体的には、例えば、メガネ用レンズの少なくとも一方の表面に粘着シートを貼付し、該粘着シートの背面に、吸着性又は粘着性を有している固定機能部を吸着又は接着させること、または、予め背面に吸着性又は粘着性を有している固定機能部が吸着又は接着されている状態の粘着シートを、メガネ用レンズの少なくとも一方の表面に貼付することにより、2つの固定用チャックの各固定機能部の間にメガネ用レンズを狭持させることができる。この際、他方の側の吸着性、粘着性又は粘弾性を有している固定機能部と、メガネ用レンズの他方の面との間には、粘着シートが介在していてもよく、介在していなくてもよい。そして、この2つの固定機能部の間に狭持された状態又は形態で、メガネ用レンズを研磨装置内の所定の部位に又は箇所(位置)に設置することにより、研磨装置にメガネ用レンズを固定することができる。このようにして、メガネ用レンズを、研磨装置内に設置させて固定した後、メガネ用レンズの外周部(外周面)を、メガネ用フレームのレンズ枠の形状に応じて、目的の形状又は所定の形状に研磨(加工)することができる。なお、研磨(加工)としては、例えば、メガネ用レンズの外周部の面取り加工や溝掘り加工などが挙げられる。
【0054】
このように、本発明のメガネ用レンズの研磨方法では、粘着シートによる固定機能と、吸着性又は粘着性を有している固定機能部による固定機能(吸着固定機能や粘着固定機能)とによる複数の固定機能が組み合わせられているので、メガネ用レンズを研磨装置内に強固に固定して、研磨時の位置ズレを防止することができる。そのため、近年製造されている高度に防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、容易に、しかも優れた精度で、目的又は所定の形状にメガネ用レンズの外周部を研磨することができる。従って、本発明のメガネ用レンズの研磨方法は、メガネ用レンズの外周部を研磨する際の方法として有用である。
【0055】
なお、研磨装置としては、メガネ用レンズを、少なくともいずれか一方の固定用チャックの固定機能部が、吸着性又は粘着性を有している2つの固定用チャックの固定機能部の間に狭持することにより固定して、研磨(加工)することができる装置であれば特に制限されない。例えば、研磨装置としては、株式会社ニデック社製の商品名「LE−9000SX(Plus)」や商品名「LE−9000LX(Plus)」のシリーズなどが挙げられる。
【0056】
【発明の効果】
本発明のメガネ用レンズの研磨方法によれば、防汚性能に優れた表面防汚処理が施されたメガネ用レンズであっても、メガネ用レンズの研磨時に固定機能の低下を抑制又は防止することができる。しかも、従来の研磨装置を用いても、優れた固定機能を発揮し、研磨時のズレを防止することができる。さらに、容易に且つ低コストで、メガネ用レンズを優れた固定性で固定することができる。
【0057】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0058】
(粘着シートの調製例1)
ブチルアクリレート90重量部、酢酸ビニル6重量部、アクリル酸3重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート0.5重量部、および重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.5重量部からなるアクリル系ポリマー(重量平均分子量50万)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製)2重量部を配合して、アクリル系粘着剤を調製し、該アクリル系粘着剤を、乾燥後の厚みが30μmとなるように、基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚み38μm)の片面に塗布して、粘着シート(「粘着シートA」と称する場合がある)を作製した。
【0059】
(粘着シートの調製例2)
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商品名「クインタック3433」日本ゼオン社製)75重量部、および粘着付与剤(粘着付与樹脂)として脂肪族系炭化水素樹脂(商品名「クイントンN−295」日本ゼオン社製)25重量部からなるゴム系粘着剤を、乾燥後の厚みが30μmとなるように、基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚み38μm)の片面に塗布して、粘着シート(「粘着シートB」と称する場合がある)を作製した。
【0060】
(粘着シートの調製例3)
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(商品名「クインタック3433」日本ゼオン社製)60重量部、粘着付与剤(粘着付与樹脂)として脂肪族系炭化水素樹脂(商品名「クイントンN−295」日本ゼオン社製)20重量部、および軟化剤(商品名「YSレジン−TO−L」ヤスハラケミカル社製)20重量部からなるゴム系粘着剤を、乾燥後の厚みが30μmとなるように、基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚み38μm)の片面に塗布して、粘着シート(「粘着シートC」と称する場合がある)を作製した。
【0061】
(粘着シートの粘着性の評価)
粘着シートの調製例1〜3により調製された粘着シートA〜粘着シートCを、25mm幅に切断し、該25mm幅に切断された粘着シートA〜Cを、それぞれ、メガネ用レンズの片面に、2kgのローラーを1往復させて貼付し、30分間放置後、180°ピール粘着力(N/25mm)(剥離速度:300mm/分、温度:23℃、湿度:65±5%RH、25mm幅;粘着シートを剥離する)を測定したところ、表1に示す結果が得られた。
【0062】
【表1】
【0063】
(メガネ用レンズの作製例)
プラスチックレンズの表面(片面)に、フッ素系表面防汚コーティング剤(商品名「オプツールDSX」ダイキン工業株式会社製)を蒸着により付着させて、メガネ用レンズの表面処理(表面防汚処理)を行って、メガネ用レンズ(「メガネ用レンズA」と称する場合がある)を作製した。
【0064】
このメガネ用レンズAの表面防汚処理面の水に対する接触角、摩擦係数を以下のようにして測定したところ、表2に示す結果が得られた。
(水に対する接触角の測定方法)
接触角計(FACE CA−DT型;協和界面化学社製)を使用し、室温(23℃)下で所定量の液滴(約1.84cm3)を注射器の針先につくり、この液滴をメガネ用レンズAの表面防汚処理面に触れさせて、メガネ用レンズAの表面(表面防汚処理面)に液滴を作り、この時に生ずる液滴とメガネ用レンズAの表面との角度を測定して、水に対する接触角とし、その結果を表2に示した。
【0065】
(摩擦係数の測定方法)
摩擦係数測定機(バウデンレーベン型摩擦係数測定装置;「Peeling/Slipping/Scratching TESTER HEIDEN−14」HEIDEN社製)を使用し、室温(23℃)下で、メガネ用レンズAの表面防汚処理面の上に鋼球(直径:5mm;材質:SUS304ステンレス)をおき、上から1.0kgの荷重(N)をかけながらメガネ用レンズAを移動させ(摺動速度:10mm/s)、この時の摩擦力(F)を測定する。[摩擦係数=摩擦力(F)/荷重(N)]の計算式より摩擦係数を算出し、その結果を表2に示した。
【0066】
【表2】
【0067】
(実施例1)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、直径40mmの粘着シートAを貼付し、該粘着シートAの背面(ポリエチレンテレフタレートフィルム面)に、固定用チャックの先端に設けられている吸盤(直径25mm)を吸着した。また、メガネ用レンズAの他方の面[表面防汚処理が施されていない面(表面防汚非処理面)]には、固定用チャックの先端に設けられている粘弾性体(ゴム質材)を接合した。このようにして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製し、各試験片について、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態で、研磨装置((商品名「LE−9000SX(Plus)」株式会社ニデック社製)の所定の部位に設置して、メガネ用レンズAの外周部の研磨(面取り加工や溝掘り加工)を行った。この際、研磨前に、粘着シートの背面に固定チャックの固定機能部(実施例1では、吸盤部)が接合(吸着)している部位、粘着シートがメガネ用レンズAの表面(表面防汚処理面)に貼付している部位、および固定チャックの固定機能部(実施例1では、ゴム質材製の粘弾性体)がメガネ用レンズAの表面防汚非処理面に接合している部位に、印をつけ、研磨後に、粘着シートA、固定チャックの吸盤部、および固定チャックのゴム質材製の粘弾性体にズレが生じていないものを「○」、ズレが生じているものを「×」として、その個数を測定したところ、表3に示す結果が得られた。
【0068】
(実施例2)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、直径40mmの粘着シートBを貼付したこと以外は、実施例1と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製し、さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0069】
(実施例3)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、直径40mmの粘着シートA(第1の粘着シート)を貼付し、該粘着シートAの背面(ポリエチレンテレフタレートフィルム面)に、固定用チャックの先端に設けられている粘着シートA(直径25mm)(第2の粘着シート)を接合(貼付)したこと以外は、実施例1と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製した。さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0070】
すなわち、メガネ用レンズAの表面防汚処理面に貼付された粘着シートAの背面に接合(吸着又は貼付)している固定機能部は、実施例1では吸盤部であるが、実施例2では粘着部である。
【0071】
(実施例4)
第1の粘着シートとして、直径40mmの粘着シートBを用い、第2の粘着シートとして、直径25mmの粘着シートBを用いたこと以外は、実施例2と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製し、さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0072】
(実施例5)
第1の粘着シートとして、直径40mmの粘着シートCを用い、第2の粘着シートとして、直径25mmの粘着シートCを用いたこと以外は、実施例2と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製し、さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0073】
(比較例1)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、直径40mmの粘着シートAを貼付せず、この表面防汚処理面に固定用チャックの先端に設けられている吸盤(直径25mm)を直接接合(吸着)したこと以外は、実施例1と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製し、さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0074】
(比較例2)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、固定用チャックの先端に設けられている粘着シートA(直径40mm)を貼付したこと以外は、実施例3と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製した。さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0075】
すなわち、実施例3では、第1の粘着シート(直径40mmの粘着シートA)と第2の粘着シート(直径25mmの粘着シートA)が組み合わされて用いられているが、比較例2では、粘着シート(直径40mmの粘着シートA)のみが用いられている。
【0076】
(比較例3)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、固定用チャックの先端に設けられている粘着シートB(直径40mm)を貼付したこと以外は、実施例4と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製した。さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0077】
すなわち、実施例4では、第1の粘着シート(直径40mmの粘着シートB)と第2の粘着シート(直径25mmの粘着シートB)が組み合わされて用いられているが、比較例3では、粘着シート(直径40mmの粘着シートB)のみが用いられている。
【0078】
(比較例4)
メガネ用レンズAの片面(表面防汚処理面)に、固定用チャックの先端に設けられている粘着シートC(直径40mm)を貼付したこと以外は、実施例5と同様にして、2つの固定用チャックの間にメガネ用レンズAを狭持した状態の試験片を10ヶ作製した。さらに、各試験片について、実施例1と同様にして、研磨装置に設置して、研磨を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0079】
すなわち、実施例5では、第1の粘着シート(直径40mmの粘着シートC)と第2の粘着シート(直径25mmの粘着シートC)が組み合わされて用いられているが、比較例4では、粘着シート(直径40mmの粘着シートC)のみが用いられている。
【0080】
【表3】
【0081】
表3より明らかなように、実施例1〜5では、位置ズレが生じる割合が低く、特に実施例1〜4では全く位置ズレが生じていない。一方、比較例1〜4では、メガネ用レンズの外周部の研磨時に、位置ズレが生じる割合が高い。従って、少なくとも一方の固定用チャックの固定機能部(吸盤部や粘着部などの吸着性又は粘着性を有する固定機能部)と、メガネ用レンズの表面との間に、粘着シートを介在させることにより、メガネ用レンズの研磨時における固定機能の低下を抑制又は防止することができ、位置ズレの発生を大きく低減することができる。
【0082】
なお、実施例3〜5および比較例2〜4により作製された試験片について、最表面側の粘着シート(すなわち、実施例3〜5では、第2の粘着シート、比較例2〜4では、直径40mmの粘着シート)に、500gの荷重を負荷し、120分間放置したところ、実施例3〜5に係る試験片については120分間500gの荷重を保持されていたが、比較例2〜4に係る試験片では、すべて、120分以内に、メガネ用レンズAの表面(すなわち、メガネ用レンズAの表面と直径40mmの粘着シートとの界面)から、粘着シートが落下した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメガネ用レンズの研磨方法において、固定用チャックによりメガネ用レンズを固定する方法の一例を部分的に示す概略図である。
【図2】従来のメガネ用レンズの研磨方法において、固定用チャックによりメガネ用レンズを固定する方法の一例を部分的に示す概略図である。
【符号の説明】
1 メガネ用レンズ
1a メガネ用レンズ1の凸部側の表面(凸部表面)
1b メガネ用レンズ1の凹部側の表面(凹部表面)
2 凸部側固定用チャック
2a 凸部側固定用チャック2の先端の凸部側固定機能部
3 凹部側固定用チャック
3a 凹部側固定用チャック3の先端の凹部側固定機能部
4 粘着シート
11 メガネ用レンズ
11a メガネ用レンズ1の凸部側の表面(凸部表面)
11b メガネ用レンズ1の凹部側の表面(凹部表面)
21 凸部側固定用チャック
21a 凸部側固定用チャック2の先端の凸部側固定機能部
31 凹部側固定用チャック
31a 凹部側固定用チャック3の先端の凹部側固定機能部
Claims (8)
- 表面防汚処理が施されたメガネ用レンズを、2つの固定用チャックの各先端に設けられている固定機能部の間に挟持することで研磨装置に固定して、メガネ用レンズの外周部を研磨する方法であって、少なくとも一方の固定用チャックの固定機能部が吸盤部又は粘着部であり、該固定機能部とメガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面との間に、基材の片面に、主モノマーとしてのアクリル酸C 2-10 アルキルエステルを40〜98重量%含むアクリル系ポリマーをベースポリマーとしたアクリル系粘着剤又は、ゴム系粘着剤から構成される粘着剤層を有する粘着シートをメガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面に貼付することで介在させることを特徴とするメガネ用レンズの研磨方法。
- メガネ用レンズに対する粘着シートの貼付表面積が、粘着シートに対する固定用チャックの固定機能部の吸着又は粘着表面積よりも大きい請求項1記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- 表面防汚処理が、フッ素系表面防汚コーティング剤による表面防汚処理である請求項1又は2記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- フッ素系表面防汚コーティング剤が、シラン系化合物を含有するフッ素系表面防汚コーティング剤である請求項3記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- 表面防汚処理が施された表面の水に対する接触角(接触角計を使用して液滴法により測定)が、109°以上である請求項1〜4の何れかの項に記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- 表面防汚処理が施された表面の鋼球に対する摩擦係数(バウデンレーベン型摩擦係数測定装置を使用して測定する;鋼球の材質:ステンレス、直径:5mm;摺動速度:10mm/s)が、0.3以下である請求項1〜5の何れかの項に記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- 粘着シートが、メガネ用レンズの表面に対して、0.1N/25mm以上の180°ピール粘着力(25mm幅、剥離速度300mm/min、23℃)を有している請求項1〜6の何れかの項に記載のメガネ用レンズの研磨方法。
- 請求項1〜7の何れかの項に記載のメガネ用レンズの研磨方法で、吸盤部又は粘着部である固定機能部と、メガネ用レンズの表面防汚処理が施された表面との間に用いられることを特徴とする粘着シート。
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