JP4046080B2 - 積層体製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の積層型電子部品を形成するための積層体の製造方法およびその装置に関するものである。
近年、各種の小型高機能電子機器に使用するための電子部品に対する小型、高機能化が求められる中で、積層セラミックコンデンサをはじめとする積層型電子部品を形成する積層体の製造プロセスに対する関心が高く、そのなかでも、高積層化の流れに対応して積層プロセスの高速化と高品質化に対する要求が高まっている。
その様な中、従来の積層型電子部品における積層体の積層(製造)方法としては、図7の要部構成図に示すような構成および方法によるものが知られている。
すなわち、シート巻出し供給部におけるシートロール1より、グリーンシート1bを帯状のキャリアフィルム72に重ね積層した構成素材帯状体1aを、回転自在な剥離ロール73により規制ガイドしながら剥離して、キャリアフィルム72はキャリアフィルム巻取部12に巻取り、グリーンシート1bは加熱された巻付けロール74の外円周に巻付け、そのグリーンシート1bの片面(表面)にロータリー印刷機71により、積層型電子部品における電極などを形成する内部形成体要素が印刷され、それを所定の層数を積層して積層体を形成する方法である。
そして、図8および図9は積層セラミックコンデンサの製造工程および製品構造を説明する斜視および断面図であり、81はグリーンシート1bの片面に所定の内部形成体要素である電極82を異なったパターンで印刷し、それを交互に所定数積層した1単位のブロック積層体である。
ブロック積層体81は、各1個の製品となる部分89にて切断分割され、製品1個としての積層体83となし、その後外部接続用の外部電極84を両端に設けて完成製品の積層セラミックコンデンサとするのである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平9−129483号公報
しかしながら、前記従来における積層型電子部品の積層体製造方法およびその装置では、積層体の面にキャパシター、インダクターなどを形成する機能要素あるいは電極や絶縁体などの内部形成体要素をダイレクトに印刷するものであり、内部形成体要素の印刷プロセスとして一般的なダイレクト印刷を行うと、積層体の内部に内部形成体要素を形成するための印刷インクに含有している溶媒成分、樹脂成分あるいは可塑剤などが染込んでしまい、積層体を構成するグリーンシートを変質あるいは膨潤させて、耐電圧不良など製品品質の劣化を招きやすい。
さらに、積層体の面に一般的な印刷をダイレクトに行うと、積層体の内部に印刷インクの中の溶媒成分が染込みやすく、かつ積層体の内部に染込んだ溶媒成分は乾燥しにくく、乾燥不十分なまま後工程において各種の処理を行うと、層間剥離などの重大欠陥の原因となる。
さらにまた、印刷面の段差により印刷形状不良が起きやすいことである。すなわち、最近の積層セラミックコンデンサをはじめとする積層型電子部品では300〜500層程度の高積層数の製品が増えてきており、例えば電極厚みは焼成前の積層体状態で1層あたり2〜3μmであり、300〜500回の内部形成体要素である電極印刷を繰り返すと、図8および図9に示すように、積層した毎層に内部電極がある部分85と1層おきに内部電極がある部分86との間には、0.3〜0.75mmの段差が生じる。
すると、各層毎に内部電極がある部分85に付加される印圧87に比較して、この段差の凹部分となる1層おきに内部電極がある部分86に付加される印圧88は弱く(付加されにくい)なり、段差の凹部分となる1層おきに内部電極がある部分86における印刷は、かすれや形状不良が発生し易いという課題を有していた。
本発明は前記課題を解決しようとするものであり、積層体の内部へ内部形成体要素を形成する印刷インクの染込み、乾燥不十分による品質上の不具合および段差の凹部分による印刷形状不良が抑制される積層型電子部品の積層体製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、積層体製造装置であって、ロール状のグリーンシートの巻出し供給部と、グリーンシートを連続的に巻付けて積層体を形成する円柱形状あるいは多角柱形状の積層ドラムと、この積層ドラムに巻付ける前に前記グリーンシートに接着剤を塗布する接着剤塗布部と、グリーンシートを積層ドラムの外円周に巻付け形成される積層体に密着させるため、前記グリーンシートをガイドし押圧する押えローラー部と、前記積層体の片面にオフセットロールによる凹版オフセット連続印刷にて内部形成体を形成する内部形成体要素印刷部と、積層ドラムと内部形成体要素印刷部の印刷版との印刷相対角度位置を一定に保持しながら同期駆動させる動力伝達部とからなり、回転する積層ドラムの外円周でグリーンシートを巻付けながら内部形成体を形成し、連続して積層体を作製するものであって、前記動力伝達部は、一時的に駆動動力を切断することにより、内部形成体要素印刷部のみ、または積層ドラムを単独で動作可能な構成を有しており、これらの構成により、積層ドラムの外円周に連続的にグリーンシートを巻付けながら同時に印刷できるので、毎層同じ角度位置に内部電極を形成して高速で積層体を製造することができる。また、弾性体のオフセットロールによる凹版オフセットの連続印刷により内部形成体を形成することができるので、積層体への印刷インク染込みによるグリーンシートの変質や膨潤、積層体内の残留溶媒による層間剥離などの重大欠陥、段差凹部での印刷かすれなどを抑制することができる。さらに、グリーンシートの供給を停止して内部形成体要素印刷部のみの動作や、印刷を行わずグリーンシートの供給だけの動作が可能であり、例えば、シートロールの終端において次のロールと積層の途中における接続作業の間も、凹版が乾燥しないように内部形成体要素印刷部のみの回転や、積層ドラムあるいは内部形成体要素印刷部だけを動作させたまま、装置全体における各種調整ができるという作用効果を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、内部形成体要素印刷部は、前記積層体の厚み方向に移動自在な印圧調整部を備え、前記内部形成体要素印刷部の凹版およびオフセットロールとの印刷相対角度位置を一定に保持する請求項1に記載の積層体製造装置であって、これらの構成により、印圧調整部を作動させても積層体に印刷される内部形成体(電極)の位置が下層から上層までずれることがなく、確実かつ高精度に印刷および積層することができるという作用効果を有する。
請求項3に記載の発明は、内部形成体要素印刷部は、積層ドラムの1回転毎に積層体の厚み方向へ前記内部形成体要素印刷部を一定量移動させる機構を備えた請求項1または請求項2に記載の積層体製造装置であって、これらの構成により、積層ドラムの外円周表面に巻付けられた積層体の厚みが変化しても、オフセットロールのたわみ量すなわち印圧が一定の状態で保持でき、高精度で高速に印刷および積層することができるという作用効果を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、積層ドラムの外円周に巻付けるグリーンシート1枚の厚みを測定する厚み測定部と、巻付け回数のカウント部と、積層ドラムの外円周における積層体の厚みを測定する厚み測定部と、積層体の圧縮率測定部の少なくとも一つを有し、これらの測定結果の情報を基に、積層体の厚み方向における積層ドラムに対する内部形成体要素印刷部の最適な位置を演算する演算部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の積層体製造装置であって、これらの構成により、シートロール内でのグリーンシートの厚みの変化や、印刷インクあるいは接着剤の厚みバラツキ、さらにはグリーンシート厚みのロット間バラツキなどがあっても、1層毎に積層ドラム1回転あたりの内部形成体要素印刷部の移動量を自動的に演算することができ、要素材料や製造条件の変動があっても、内部形成体要素(電極)の印刷位置、印刷形状、塗着量などの印刷状態を一定に保持でき、高速で高精度に積層体を作製できるという作用効果を有する。
本発明の積層型電子部品の積層体製造装置によれば、積層ドラムの外円周にグリーンシートを巻付け、積層体を作製しながら積層体の面に内部形成体要素をダイレクト印刷にて形成する際に、弾性を有するオフセットロールに一旦印刷インクを転写し、しかる後積層体に連続印刷し積層する構成であり、印刷インク中の溶媒成分がある程度乾燥した状態で積層体に印刷され、積層体を構成するグリーンシートの変質や膨潤が抑制でき、積層体の乾燥不十分による品質上の不具合の防止、段差の凹部における印刷形状不良が発生しないという効果を有する。
さらに、印圧を一定にするため内部形成体要素印刷部を積層体の厚みに対応して移動させ、印刷状態を良好最適に保持して下層から上層まで均一な印刷が可能で、かつ内部形成体要素印刷部を上下すなわち積層体の厚み方向に移動させても、凹版とオフセットロールおよび積層ドラムの相対角度位置関係が一定となる動力伝達部により、下層から上層までの印刷重ね位置も同じ角度位置に保持し維持できるという効果も有する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜4、6〜15、20〜22に記載の発明について図面を参照しながら説明する。なお、背景の技術において説明したものと同じ構成部材などについては、同じ符号を付与し詳細な説明は省略する。
図1は本発明の実施の形態における積層セラミックコンデンサのための積層体製造装置の要部構成図である。
図1において、14はシート巻出し供給部であり、グリーンシート1bを片面に重ねて積層したキャリアフィルム1cからなる構成素材帯状体1aを巻回した回転自在のシートロール1、シートロール1から巻出される構成素材帯状体1aのガイドと巻出し(送出)量を調整するローラー形状で回転自在な巻出し量調整機構1dにより構成されている。
7は構成素材帯状体1aを挿通させ接着剤をグリーンシート1bの片面に塗布する接着剤塗布部、2は回転自在な円柱形状の積層ドラムであり、外円周に複数の着脱式のパレット6とパレット6の相互を分離分割する溝8を等間隔(角度)に配設しており、回転することにより近傍に併設された乾燥ゾーン13を通過する。
3は回転自在で構成素材帯状体1aに重ねて積層されたグリーンシート1bを積層ドラム2の外円周に押圧し移載する押えローラー、12は構成素材帯状体1aから剥離したグリーンシート1bを積層ドラム2に移載した後のキャリアフィルム1cを巻取るキャリアフィルム巻取部である。
5は上下すなわち積層体の厚み方向に移動自在で、機能素材や電極などの内部形成体となる内部形成体要素(印刷インク)をグリーンシート1bの片面所定箇所に印刷する内部形成体要素印刷部であり、ゴムや樹脂などの弾性体でなるオフセットロール15、印刷するパターンである凹版16、そして積層ドラム2に巻付けられたグリーンシート1b(あるいは積層体)とオフセットロール15との印圧を調整する印圧調整部4により構成されている。
9は積層ドラム2の外円周にグリーンシート1bの積層により形成される積層体の厚み測定部、10はそれぞれの動作状態における厚み測定部9の測定結果を、印圧調整部4に必要な制御信号とするための演算部であり、そして11は積層ドラム2とオフセットロール15を連結、追従あるいは同期駆動するための動力伝達部である。
さて、シートロール1より巻出されたグリーンシート1bを重ねて積層した構成素材帯状体1aは、巻出し量調整機構1dにて最適の速度および量に調整され、接着剤塗布部7を挿通し経由して、押えローラー3により積層ドラム2の外円周に押圧されて、グリーンシート1bがキャリアフィルム1cから分離し、積層ドラム2のパレット6に巻付け移載される。
巻付け移載される際のグリーンシート1bの先端部は、積層ドラム2の外円周に等しい間隔で設けられた溝8に差し込み、グリーンシート保持機構(図示せず)により、ずれ、そりあるいはゆがみがないように保持するか、もしくは、パレット6の内に一つあるいは複数の粘着部をパレット6の表面に設けて固定するか、さらには、パレット6の表面にグリーンシート1bの先端部を沿わせ、その上から粘着テープなどで貼付けて固定することなどにより、グリーンシート1bを確実に保持し固定する。
なお、パレット6の表面に粘着部を設けて固定する場合には、その粘着材として温度やUV光などにより粘着特性が変化するものを使用することにより、積層体が完成した後、積層体をパレット6から取外し除去する際、積層体の品質や作業性を向上あるいは維持することができる。
なおまた、パレット6からの取出し除去作業における積層体へのストレスや作業効率の低下をある程度容認すれば、前記のシート形状である粘着材に代えて、粘着特性が変化しない両面テープなどを使用しても、積層中におけるずれを防止することができる。
このようにしてグリーンシート1bは、その先端部を固定した後、押えローラー3により積層ドラム2の外円周に沿わされ、かつ当接面に包含した空気を押出して密着させられる。
次に、積層ドラム2は積層ドラム駆動部(図示せず)により矢印方向に回転させられ、積層ドラム2に沿わされていたグリーンシート1bは、積層ドラム2の外円周に巻付けられ、積層ドラム2がN回回転することによりN層の積層体が形成されることになる。
前記で説明したように、グリーンシート1bがキャリアフィルム1cとの2層構造になっている場合は、キャリアフィルム1c側が積層ドラム2の外周側になるようにグリーンシート1bを巻付け、押えローラー3により押圧している箇所でグリーンシート1bを分離させて剥離し、キャリアフィルム1cのみをキャリアフィルム巻取部12に巻取るので有る。
また、このようにキャリアフィルム1cとグリーンシート1bとの2層構造になっている場合には、キャリアフィルム1c面側におけるグリーンシート1b面の方が接着力の高いことが多く、さらにはキャリアフィルム1cと当接していない側のグリーンシート1b面の方が被印刷性に優れている場合がある。
これらの場合は前記とは逆に、そのまま巻付ければキャリアフィルム1c側が内側になるように積層ドラム2の直前まで構成素材帯状体1a、すなわちグリーンシート1bを移載し、積層ドラム2の直前で巻取部(図示せず)においてキャリアフィルム1cからグリーンシート1bを分離し剥離することにより、キャリアフィルム1cの剥離面側を内側にして、積層ドラム2の外円周におけるグリーンシート1bすなわち積層体に新規のグリーンシート1bを巻付けることができ、後工程での製品品質を向上あるいは維持することができる。
当然ながら、グリーンシート1bとキャリアフィルム1cとの2層構造になっていない場合には、このようなキャリアフィルム巻取部12は不要である。
さて、接着剤塗布部7によりグリーンシート1bの片面(下面)に接着剤を塗布しながら積層ドラム2に巻付けていくのであるが、その際グリーンシート1bは積層ドラム2の外円周における積層体に固着し固定され、積層中における積層ドラム2の回転による巻き締まりなどにより、積層ドラム2の回転を停止した時でも、巻付けられたグリーンシート1bのずれやゆがみなどの無い積層体が形成されるのである。
この接着剤塗布部7は、スプレー方式、ローラー塗工方式あるいはブレード方式などがあり、使用材料や接着剤塗布などの条件により接着剤を塗布した後、一定時間の乾燥ゾーン13の通過による乾燥機能を付加する場合もある。
さらに、接着剤としては液体に限定されるものではなく、シート状に整形された接着体をこの場所でグリーンシート1bに貼合わせることや、あらかじめグリーンシート1bのシートロール1にてこのような接着機能を有する構成としてもよい。
この場合はシート巻出し供給部14、巻出し量調整機構1dなどのグリーンシート1bの供給ブロックから、積層ドラム2までの間におけるグリーンシート1bの接触部に非粘着処理を施しておくと、接着剤塗布済みのグリーンシート1bを巻出しても、グリーンシート1bの送出における癒着によるトラブルや、製造装置の汚染や動作不具合を防止することができる。
また、熱あるいは熱と軽い圧力で互いに接着力が発生する特性のグリーンシート1bを使用する場合は、接着剤塗布部7を使用せず、押えローラー3に内蔵あるいは付属させたヒーター(図示せず)により、積層ドラム2に巻付けたグリーンシート1bを軽く押圧しながら加熱することにより積層固着し、所定の積層体を作製するのである。
あるいはまた、押えローラー3と独立した機能として、積層ドラム2の外円周に隣接した位置、かつ押えローラー3とオフセットロール15との間における空いたスペースを活用し、別個の加熱ロールを配置することによりグリーンシート1bを熱圧着してもよい。
さて、積層セラミックコンデンサの構造は、下層に内部形成体である電極を印刷しない無効層とよばれるシートを複数枚積層し、次に所定容量を得るために同じく内部電極を形成した有効層と呼ばれるシートを所定の枚数積層し、最後に再び電極を印刷しない無効層を複数枚積層したものが一般的である。
この際に大切なのは有効層間の内部電極の位置関係であり、積層ドラム2における積層体表面の垂直方向に、直線にて電極位置が一致して積み重なることが必要である。
このような積層体を作製するために、まずは内部形成体要素印刷部5を上方に移動させた状態(印刷無し)で無効層を積層する。続いて装置を動作させたまま同じグリーンシート1bを巻付けながら内部形成体要素印刷部5を下降させ、オフセットロール15が積層体の表面に接触し、オフセットロール15に適切な印圧が付加される高さ(位置)で内部形成体要素を印刷することにより、内部電極を積層体の表面所定箇所に連続的に形成しながら有効層を作製する。
そして有効層の必要な層数の印刷が終了すれば、再び内部形成体要素印刷部5を上方に移動させ、その状態で無効層の積層を行うことにより、積層セラミックコンデンサにおける積層体を作製し完成させるのである。
またこの時、積層ドラム2における積層体表面の垂直方向に、直線にて電極位置が一致して積み重なる有効層の形成には、前記のように、グリーンシート1bの先端部を積層ドラム2あるいはパレット6に確実に固定すること、積層中に各層間がずれないように接着剤塗布部7において塗布した接着剤により固着し固定しながら積層すること、そして各層毎に積層ドラム2の同じ角度位置に内部電極を印刷し形成することが必要である。
さて、動力伝達部11は、各層毎に積層ドラム2の同じ角度位置にて内部電極を印刷するために、積層ドラム2の動力と内部形成体要素印刷部5の動力を、ギアあるいはベルトおよびそれらの組合せなどで同期駆動させる構成であり、積層ドラム2の外円周では、各層毎に凹版16におけるパターンの同じ部分が印刷されるように互いの角度位置がずれないようにしているのである。
小型高精度の電子部品を形成するための形状精度の高い印刷を行う場合には、凹版印刷が原理的に優れており、本実施の形態例では凹版印刷を使用する例を説明しているが、形状精度がそれほど必要でない場合には凹版以外の印刷方法との構成を組み合わせてもよい。
また凹版印刷であっても、オフセットしないグラビア印刷やロータリースクリーン印刷などのロール式印刷の場合は、前記で説明したように、積層しながら積層体の表面にダイレクトに印刷を行う場合には、何層か(多層)の内部電極の印刷と積層を行うと、積層体表面に電極厚み分の和の段差が生じることがあり、一般のロール式印刷ではこの段差の影響により印刷がかすれたりして正常な印刷が行えない場合がある。
それに対して、本発明はゴムや樹脂などの弾性体でなるオフセットロール15を介在させたロール式印刷工法を採用しているのであり、ある程度の段差があっても、その段差にオフセットロール15における弾性機能により追従することができて、段差の凹部にも内部形成体要素(電極)の印刷インクを確実に印刷することができる。
さらに、オフセット方式の印刷を採用することにより、オフセットをしない印刷工法に比較して、内部形成体要素(電極)の印刷インクがオフセットロール15の外円周においてドライに近い状態となるため、本発明のように積層体にダイレクトに印刷を行う際に、印刷インクのペーストに含有している液体成分が積層体内部に染み込む影響を軽減でき、グリーンシート1bへのダメージ、および積層体内への液体分の蓄積を防止でき、完成製品の信頼性向上および後工程での乾燥処理を軽減することができる。
さらにまた、印刷される内部電極のパターンはパレット6毎に異なったものでもあるいは同一のものでもよく、ロータリー版を複数パターンに分割しておき、パレット6毎に異なったパターンを印刷し積層することも可能である。
所定層数の積層を終了した時には、所定層数の最後に対応したパレット6が押えローラー3を通過したところで、グリーンシート1bを切断機構(図示せず)により切断して終端処理を行うのである。
このように、グリーンシート1bを積層ドラム2に巻付けることで積層体を作製するに際し、巻付ける時のグリーンシート1bにおける幅方向の位置は、蛇行などにより少々ずれても内部電極の層間の位置関係には影響はないが、極端にずれるとグリーンシート1bの有効面積が減少するので、蛇行防止のために幅方向の巻出し位置制御機構などを併用する場合もある。
積層体が積層ドラム2の外円周に作製できたら、複数のパレット6相互間にある溝8に沿って切断刃を投入し、連続円状の積層体をパレット6のサイズ単位の大きさ(長さ)に切断分離して、積層ドラム2からパレット6と一体のまま取外す。
パレット6に関しては、積層完了後における積層体の取出しの際に、パレット6以外の積層体の着脱が容易に行える手段として、吸着による積層体保持や粘着力可変自在なシートによる積層体保持などを用いた場合には省略することも可能である。
このような印刷および積層を連続かつ同時に行うことで、無効層積層、有効層積層そして無効層積層までを装置を停止させることなく、積層ドラム2を連続回転させながら積層体を作製することができ、積層工程における生産性の向上が図れるのである。
(実施の形態2)
次に、図1〜図4を参照しながら本発明の特に請求項3、4、12〜15について説明する。
前記実施の形態1で説明したように、図1においてグリーンシート1bを積層ドラム2に巻付けて積層体を作製していくと、最初はオフセットロール15が積層体の表面と適度なたわみ量すなわち印圧をもって当接しているが、そのまま積層を継続すると積層ドラム2と内部形成体要素印刷部5の位置関係が変らず同じであれば、積層体の厚みが増加するにつれてオフセットロール15のたわみ量が大きく、すなわち印圧が高くなり、印刷位置や印刷形状および印刷インクの塗着量などの印刷条件が変化することになる。
このような積層中における印圧の変化を防止するために、本発明は積層ドラム2にグリーンシート1bを1層巻付ける毎に、1層毎の積層体の厚み変化に対応して印圧調整部4を駆動させ、内部形成体要素印刷部5の位置を積層体の厚み方向に移動させながら積層体を作製することができる構成となっている。
その際、グリーンシート1bなどの材料物性による積層体の状況にも対応した印圧調整部4の移動として、
(1)固定データにより、1層につき一定量を上昇させる。
(2)非接触式の厚み測定部9で積層体の厚みを測定し、測定した1層毎の厚みの差分だけ上昇させる。
(3)オフセットロール15による積層体のたわみ補正を考慮する。
(4)接触式の厚み測定ローラー41で積層体のたわみも自動測定する。
などの構成機構および方法が考えられる。
(1)の方法は、グリーンシート1bを巻付けたことによる1層毎の厚み変化が、層数に対し比例的に変化する場合に適用されるものであり、積層ドラム2を1回転、すなわち積層を1層する毎に印圧調整部4の駆動により、あらかじめデータで設定された任意かつ一定値にて、内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させながら積層体を作製するものである。
(2)の構成および方法は、グリーンシート1bを巻付けていった際に、積層体の厚みが非線形に変化する場合に適用するものであり、具体的には、図1に示すように積層ドラム2の外円周近傍に配置され、非接触式で積層体の厚み測定部9からの厚み測定信号を演算部10に入力し、演算部10において、1層毎の積層体厚みの差分を演算し、その結果による印圧調整部4の駆動により、内部形成体要素印刷部5を、積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させながら積層体を作製するものである。
なお、積層体の厚みの測定に代えて、積層体の圧縮率を測定する圧縮率測定部としても、同じく内部形成体要素印刷部5を最適に制御することができる。
そして制御の方法として、測定した積層体の1層分の厚み変化量だけ、1層毎に内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させ、オフセットロール15の印圧を一定にする方法と、過去何層分かの変化量から1層あたりの平均値を算出してその厚み分だけ、内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させる方法が選択できるようになっている。
前記の方法により積層体を作製することで、構成材料ロット間あるいはロット内での積層体を構成するグリーンシート1bの厚みや密度、あるいはグリーンシート1bを固着する接着剤の厚みなどの材料特性が変化しても、その構成材料毎の積層体の厚み変化を自動的に測定して、印圧が最適となるように計算して印圧調整部4の駆動すなわち内部形成体要素印刷部5の位置を制御でき、印刷位置や印刷形状および印刷インクの塗着量を一定にすることができる。
また、積層体の厚み測定部9の代わりに、グリーンシート1bの1枚の厚み測定部(図示せず)をシート巻出し供給部14の中に設置し、巻付け回数カウント部(図示せず)からの出力信号とあわせて積層体の厚みを演算部10で計算し演算して制御する方式で積層体を作製してもよい。
しかしながら厳密には、オフセットロール15の印圧により積層体も厚み方向にたわみが発生して、積層体のたわみ分だけオフセットロール15の印圧が低下することになり、積層体のたわみ量が大きいグリーンシート1bの構成材料の場合にはこの影響が無視できない場合がある。
このような場合、前記(3)の構成および方法を採用するのであり、あらかじめ積層体の厚み別にたわみ量を測定しておき、(2)の方法にこの補正値を加えた位置まで内部形成体要素印刷部5を、積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させながら積層体を作製することにより、たわみ量の大きいグリーンシート1bの構成材料の場合でも印圧を最適に制御することができる。
さらに、自動的に積層体のたわみ量を補正する方法である(4)の方法について図4を参照しながら説明する。
まず、積層開始時にオフセットロール15と積層ドラム2のそれぞれの外円周が当接する軸間距離をR0とすると、そこから距離Xだけオフセットロール15を押下げた状態での印圧Pxが積層開始時の印圧である。
そして、積層ドラム2の外円周表面における押えローラー3とオフセットロール15の間に接触式の厚み測定ローラー41を設置し、積層開始時から積層終了時までの間、この厚み測定ローラー41に常に力Pxが印加するようにしておく。
この時の接触式の厚み測定ローラー41における位置RPxを、非接触式の厚み測定部9で測定し積層を開始する。そして、1層積層する毎にRPxの値の変化を非接触式の厚み測定部9で計測し、その増加分だけR0の距離を増加させることで積層体のたわみ補正を自動的に付加した印圧制御が可能になるのである。
さて、積層体の厚み変化に対して前記の構成および方法による、印圧調整部4の駆動により内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させ、印刷条件が一定になるように制御することが必要であるが、一方で内部電極の印刷位置が毎層同じ位置に重なり積層することも同時に成立させることが必要である。
そのため、内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させても、積層ドラム2と内部形成体要素印刷部5の凹版16およびオフセットロール15との印刷相対角度位置を、一定に保持し維持するための動力伝達部11が設置されているのである。
図2はその実施の形態における要部構成斜視図である。図2(a)において、内部形成体要素印刷部5のオフセットロール回転軸25と積層ドラム回転軸26が、傘歯車22a、傘歯車22bとスプライン24を介して連結している。
傘歯車22aと傘歯車22bは、互いの回転角度を同期させ保持したままスプライン24でその軸間距離が変更できるため、印圧調整のために内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させても、互いの角度関係すなわち印刷相対角度位置は変化しないのである。
図2(b)において、内部形成体要素印刷部5のオフセットロール回転軸25と積層ドラム回転軸26が、揺動自在なレバー23aに回転自在に固定されている平歯車21aと、揺動自在なレバー23bに回転自在に固定されている平歯車21cおよび平歯車21dと、レバー23aとレバー23bの共通軸27に回転自在に固定されている平歯車21bにより同期回転するように噛み合わされている。
レバー21aとレバー21bを揺動させ、共通軸27を中心とした対向角度を変えることにより、内部形成体要素印刷部5のオフセットロール回転軸25と積層ドラム回転軸26は、同期回転を保持したままその軸間距離が変更できるのであり、印圧調整のために内部形成体要素印刷部5を積層ドラム2の半径方向(中心線上)すなわち積層体の厚み方向に移動させても、相互の角度関係すなわち印刷相対角度位置は変化しないのである。
本発明は、前記で説明した構成機構および方法に限定されるものでは無く、積層ドラム2の回転中心とオフセットロール15の回転中心間距離が変化しても、オフセットロール15と積層ドラム2との角度関係すなわち印刷相対角度位置が変化しないような構成機構および方法であれば、積層数が増加し積層体の厚みが増えても、さらに印刷の印圧を1層毎に任意に調整しながら印刷しても、同じく電極印刷位置を最適に制御することができる。
図3は、他の動力伝達部の要部構成斜視図であり、積層ドラム2と内部形成体要素印刷部5との印刷相対角度位置を一定に保持しながらも、一時的にそれぞれの駆動動力を切断分離し、内部形成体要素印刷部5のみ、あるいは積層ドラム2だけを単独で動作させることができる動力伝達部の実施の形態を示すものである。
図3において、動力軸32aはクラッチ33aを介してその片先端で積層ドラム2の回転軸に連結しており、クラッチ33aをON−OFF制御することにより、積層ドラム2への動力伝達を接続あるいは切断する構造となっている。
また、動力軸32bも同じく、クラッチ33bを介して内部形成体要素印刷部5の駆動軸に連結しており、クラッチ33bをON−OFF制御することにより、内部形成体要素印刷部5への動力伝達を接続あるいは切断する構造となっている。
そして、31はベルトや歯車などにより動力軸32aを駆動する動力源である動力モータ、34は動力を動力軸32aから動力軸32bに伝達するための複数の歯車である。
前記の構成構造および方法により、積層ドラム2を停止した状態で内部形成体要素印刷部5のみを動作させ、内部形成体要素である印刷インクの準備作業を実施することや、あるいは内部形成体要素印刷部5を停止した状態で積層ドラム2を動作させ、グリーンシート1bの巻付け準備を実施することができる。
また、前記実施の形態において、クラッチを1ポジション噛み合いタイプのものを使用することにより、クラッチ33aまたはクラッチ33bをOFFにして動力伝達を切断した後、再びONすなわち接続するだけで、切断する前と同じ位置関係で積層ドラム2と内部形成体要素印刷部5を接合することができる。
(実施の形態3)
次に、図5、図6を参照しながら本発明の特に請求項5、16〜19に記載の発明について説明する。
図5および図6は、多角柱形状の積層ドラムを使用した実施の形態の要部構成斜視図および側面図であり、積層ドラムが多角柱形状であること以外、構成および作業内容(動作)は前記における円柱形状の積層ドラム2の場合と同じであり、グリーンシート1bを押えローラー3により多角柱形状の積層ドラム2aに沿わせながら巻付け、積層体を作製しながら内部形成体要素印刷部5により、内部形成体要素である電極の形成を行うものである。
多角柱形状の積層ドラム2aにグリーンシート1bを積層することで、所定の積層数を終了してなる積層体が多角柱外周辺部に複数の平板状に形成され、個々の積層体は曲率(円弧)を有しないものが作製できる。
そのため、作製された積層体は後工程で平板プレスされても積層体内部に応力が発生しにくく、クラックの少ない安定した製品となるのである。
さて、図5は積層ドラム2aの形状が多角柱形状である場合に、多角柱形状の角部と辺部による積層ドラム2aと内部形成体要素印刷部5との間の距離および印圧を一定に保持するため、内部形成体要素印刷部5に追従ローラー51と、追従ローラー51を上下すなわち積層体の厚み方向に移動自在とするためのスライド機構52を設けたものである。
以上のように、積層ドラムが多角柱形状になっていることで、内部形成体要素印刷部5と積層ドラム2aの外周辺部における積層体表面との距離が、積層ドラム2aの回転とともに変化するが、オフセット印刷のように弾性体である樹脂やゴム製などのオフセットロール15を使用する場合などは、この距離を一定に保持し印圧を一定にして印刷することが印刷形状や印刷位置などの観点から必要である。
このため、内部形成体要素印刷部5に設置されている追従ローラー51により、内部形成体要素印刷部5の全体が積層ドラム2aの外形形状に追従して上下すなわち積層体の厚み方向に移動し、内部形成体要素印刷部5と積層体表面との距離は一定に保持し維持され、オフセットロール15のたわみ量すなわち印圧が一定となるのである。
この時、追従ローラー51は内部形成体要素印刷部5の自重だけで積層ドラム2aの表面に当接し密着していてもよく、バネやその他の張力などで密着させておいてもかまわない。
また、追従ローラー51の位置は、内部形成体要素印刷部5の上下移動方向に平行で、かつ積層ドラム2aの回転中心を通る直線上に配置されており、この配置とスライド機構52による駆動動作により、積層ドラム2aにおける多角柱形状による角部と辺部に対する印刷部分の上下(移動)タイミングを正しく同期させることができる。
次に、積層ドラムが多角柱形状の場合における他の実施の形態が図6であり、これは距離測定センサー63を利用して、積層体の厚みを含めた多角柱形状の積層ドラム2aの外形表面と内部形成体要素印刷部5との距離を測定し、距離が一定、すなわちオフセットロール15の印圧が一定になるように、上下すなわち積層体の厚み方向の移動における位置駆動制御部(図示せず)で演算し、上下すなわち積層体の厚み方向に移動させるスライド機構62とその駆動源である駆動モータ61でなる非接触式の駆動機構により、内部形成体要素印刷部5の上下すなわち積層体の厚み方向の移動を制御し駆動するというものである。
この時、距離測定センサー63は正面から見て、内部形成体要素印刷部5の非接触式の上下(積層体の厚み方向)駆動機構方向に平行で、かつ積層ドラム2aの回転中心を通る直線上に配置されており、多角柱形状の積層ドラム2aにおける外周形状による変位と距離測定、そして上下すなわち積層体の厚み方向における位置制御のタイミングが同じとなり、簡易な構成方法で印圧を制御することができる。
この構成機構により積層体表面に接触することなく、多角柱形状の積層ドラム2aの山(角部)がくれば内部形成体要素印刷部5を上方向に、谷(辺部)がくれば下方向に移動させることができ、前記の接触式の追従ローラー51による方式に比較して、積層体表面が追従ローラー51との接触におけるへこみや、表面の損傷を発生させることなく積層体の作製を行うことができる。
さらには、非接触式の内部形成体要素印刷部5における印刷ヘッドの上下すなわち積層体の厚み方向の移動方式として、積層ドラム回転角度検出機構(図示せず)からの角度信号により、角度毎の多角柱形状の積層ドラム2aにおける回転中心からの距離データを検出し、図1の積層体の厚み測定部9からの信号の代わりとして、上下すなわち積層体の厚み方向の移動制御に使用することも可能である。
本発明にかかる積層型電子部品の積層体製造装置によれば、グリーンシートの変質や積層体の乾燥不十分による品質上の不具合の発生を抑止するとともに、内部形成体(電極)による段差の凹部分での印刷形状不良がなく、さらに各層の内部形成体要素(電極)の印刷位置を、ずれずに重ね合せて積層できるという効果を有し、小型高性能の積層型電子部品の積層体製造装置などに有用である。
本発明の実施の形態における積層セラミックコンデンサのための積層体製造装置の要部構成図 同積層体製造装置における動力伝達部の要部構成斜視図 同他の実施の形態における動力伝達部の要部構成斜視図 同接触式の厚み測定ローラーおよび非接触式の厚み測定部による積層体のたわみ補正方法の説明図 本発明の他の実施の形態における多角柱形状積層ドラムを使用した構成要部斜視図および側面図 同他の実施の形態における多角柱形状積層ドラムを使用した構成要部斜視および側面図 従来の積層型電子部品の積層体製造装置における要部構成図 同積層セラミックコンデンサの製造工程および製品構造を説明する斜視図および側面図 図8の矢視Aにおける要部断面図
符号の説明
1 シートロール
1a 構成素材帯状体
1b グリーンシート
1c キャリアフィルム
1d 巻出し量調整機構
2、2a 積層ドラム
3 押えローラー
4 印圧調整部
5 内部形成体要素印刷部
6 パレット
7 接着剤塗布部
8 溝
9 厚み測定部
10 演算部
11 動力伝達部
12 キャリアフィルム巻取部
13 乾燥ゾーン
14 シート巻出し供給部
15 オフセットロール
16 凹版
21a、21b、21c、21d 平歯車
22a、22b 傘歯車
23a、23b レバー
24 スプライン
25 オフセットロール回転軸
26 積層ドラム回転軸
27 共通軸
31 動力モータ
32a、32b 動力軸
33a、33b クラッチ
34 歯車
41 厚み測定ローラー
51 追従ローラー
52、62 スライド機構
61 駆動モータ
63 距離測定センサー
71 ロータリー印刷機
72 キャリアフィルム
73 剥離ロール
74 巻付けロール
81 ブロック積層体(1単位分)
82 電極(内部形成体要素)
83 積層体(製品1個分)
84 外部電極
85 毎層ごとに内部電極がある部分
86 1層おきに内部電極がある部分
87 印圧
88 印圧(付加されにくい)
89 部分(製品1個となる)

Claims (4)

  1. ロール状のグリーンシートの巻出し供給部と、グリーンシートを連続的に巻付けて積層体を形成する円柱形状あるいは多角柱形状の積層ドラムと、この積層ドラムに巻付ける前に前記グリーンシートに接着剤を塗布する接着剤塗布部と、グリーンシートを積層ドラムの外円周に巻付け形成される積層体に密着させるため、前記グリーンシートをガイドし押圧する押えローラー部と、前記積層体の片面にオフセットロールによる凹版オフセット連続印刷にて内部形成体を形成する内部形成体要素印刷部と、積層ドラムと内部形成体要素印刷部の印刷版との印刷相対角度位置を一定に保持しながら同期駆動させる動力伝達部とからなり、回転する積層ドラムの外円周でグリーンシートを巻付けながら内部形成体を形成し、連続して積層体を作製するものであって、前記動力伝達部は、一時的に駆動動力を切断することにより、内部形成体要素印刷部のみ、または積層ドラムを単独で動作可能な積層体製造装置。
  2. 内部形成体要素印刷部は、前記積層体の厚み方向に移動自在な印圧調整部を備え、前記内部形成体要素印刷部の凹版およびオフセットロールとの印刷相対角度位置を一定に保持する請求項1に記載の積層体製造装置。
  3. 内部形成体要素印刷部は、積層ドラムの1回転毎に積層体の厚み方向へ前記内部形成体要素印刷部を一定量移動させる機構を備えた請求項1または請求項2に記載の積層体製造装置。
  4. 積層ドラムの外円周に巻付けるグリーンシート1枚の厚みを測定する厚み測定部と、巻付け回数のカウント部と、積層ドラムの外円周における積層体の厚みを測定する厚み測定部と、積層体の圧縮率測定部の少なくとも一つを有し、これらの測定結果の情報を基に、積層体の厚み方向における積層ドラムに対する内部形成体要素印刷部の最適な位置を演算する演算部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の積層体製造装置。
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