JP4045750B2 - 台車および台車の取扱い方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、棚等に保管されている物品をピッキングする際などに使用される台車および台車の取扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図24,図25に示すように、台車121と携帯用のハンディターミナル122と携帯用のプリンタ装置123とを用いて、ピッキング棚124に保管されている物品125をピッキングする場合があった。すなわち、上記ハンディターミナル122には、ホストコンピュータから無線で送信されてくる作業内容(ピッキング指示データ等)を表示するディスプレイ126と、ピッキング棚124の収納区画毎に設けられているバーコード127を読み取るバーコードリーダ128と、赤外線を用いた光送受信機129と、テンキー130と、実行キー131と、出力キー132等が設けられている。上記光送受信機129は、ハンディターミナル122の下端に設けられており、通信用の赤外線を送受信するものである。
【0003】
上記プリンタ装置123は、ハンディターミナル122から送信された情報(棚番号や商品名,個数,仕分先などのデータ)をラベル133に印刷して発行するものである。上記プリンタ装置123には、赤外線を用いた光送受信機134と、作業者の腰のベルト135に着脱自在な装着具136とが設けられている。上記光送受信機134は、プリンタ装置123の上部に設けられており、通信用の赤外線を送受信するものである。
【0004】
これによると、ピッキング作業を行う場合、作業者は、ハンディターミナル122と集品容器137とを台車121に積み、プリンタ装置123を腰のベルト135に取付けて、台車121を目的のピッキング棚124まで移動させる。そして、作業者は、ハンディターミナル122のバーコードリーダ128でピッキング棚124のバーコード127を読み取り、さらに、ハンディターミナル122のディスプレイ126に表示された作業内容(棚番号や商品名,ピッキングする個数等)を目視して、作業内容に従ってピッキング棚124から物品125を所定個数だけピッキングし、ピッキングした物品125を台車121の集品容器137に入れる。
【0005】
ピッキング完了後、作業者は、ハンディターミナル122の実行キー131を押し、その後、図25に示すように、ハンディターミナル122の光送受信機129をプリンタ装置123の光送受信機134の真上に対向させ、この状態でハンディターミナル122の出力キー132を押す。これにより、ハンディターミナル122の光送受信機129から赤外線が送信されてプリンタ装置123の光送受信機134で受信される。これにより、棚番号や商品名,個数,仕分先などのピッキング情報がハンディターミナル122からプリンタ装置123へ送信され、プリンタ装置123が上記ピッキング情報を印刷したラベル133を発行する。そして、作業者は、出力されたラベル133を集品容器137に貼り付ける。
【0006】
また、上記のようにしてピッキング情報をハンディターミナル122からプリンタ装置123へ送信する際にプリンタ装置123に異常が発生した場合、プリンタ装置123の光送受信機134から赤外線が送信されてハンディターミナル122の光送受信機129で受信される。これにより、ハンディターミナル122のディスプレイ126にプリンタ異常のメッセージが表示される。
【0007】
尚、赤外線は指向性を有しているため、万一、ハンディターミナル122の光送受信機129の位置がプリンタ装置123の光送受信機134の位置(または上記光送受信機134の位置が光送受信機129の位置)に対して前後左右方向へずれた場合、光送受信機129から送信された赤外線が光送受信機134で受信されず、ハンディターミナル122とプリンタ装置123との間の通信が途切れてしまい、ラベル133の印刷が不能になってしまう事態が発生する。したがって、このような事態を防止するため、作業者は、ラベル133を発行する際、光送受信機129が光送受信機134の真上に対向するようにハンディターミナル122の位置とプリンタ装置123の位置とをしっかりと固定させておく必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、ラベル133を発行する際、作業者はハンディターミナル122を手で持つとともにプリンタ装置123を腰に装着しているため、ハンディターミナル122の位置とプリンタ装置123の位置とを正確に合わせて固定しておくことは、作業中の作業者にとってはかなりの負担となり、作業が遅れる原因になるといった問題があった。
【0009】
本発明は、作業者に負担をかけずに、端末機(ハンディターミナル等)の位置と印刷装置(プリンタ装置)の位置とを正確に固定することを可能にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明における台車は、台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に差し込んで保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
端末機保持手段に、通信用の光線が通過する通信用口が形成され、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであるものである。
【0011】
これによると、端末機を端末機保持手段に差し込んで保持し、印刷装置を印刷装置取付手段に取付けることによって、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向し、この状態で、端末機と印刷装置とが端末機保持手段と印刷装置取付手段とを介して台車本体に設けられる。したがって、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に合わせて固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
また、通信用の光線は通信用口を通過して端末機の光通信部と印刷装置の光通信部との間で送受信される。
【0012】
本第2発明における台車は、台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
上記端末機は上方から端末機保持手段に差し込まれるようにして保持され、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであるものである。
これによると、端末機を上方から端末機保持手段に差し込むことによって、端末機が端末機保持手段に保持され、端末機を端末機保持手段の上方に脱抜することによって、端末機が端末機保持手段から取り外される。
【0013】
本第3発明における台車は、台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に差し込んで保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
印刷装置は、ピッキング棚から集品された物品を識別する物品表示手段と、集品された物品の仕分け先を識別する仕分け先表示手段とを、それぞれ印刷し、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであるものである。
【0014】
本第4発明における台車は、端末機は印刷装置の上方に配設されているものである。
【0015】
本第5発明における台車は、仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用されるものである。
本第6発明における台車は、取付け金具は端末機保持手段と印刷装置取付手段と取付け部材とを有し、
取付け部材は、台車本体に着脱自在に取付け可能であり、且つ、ヒンジ装置を介して端末機保持手段に設けられ、
印刷装置取付手段は端末機保持手段に取付けられているものである。
これによると、ヒンジ装置を介して、端末機保持手段に保持された端末機と印刷装置取付手段に取付けられた印刷装置とを見易い角度に調節することができる。
【0016】
本第7発明における台車の取扱い方法は、仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用される台車の取扱い方法であって、
台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、作業をするための携帯用の端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを上記端末機の差し込み方向と同方向の光軸上で相対向するように配置し、印刷装置で印刷させ、
台車を使用しないで作業をする場合、上記端末機を取付け金具の端末機保持手段から引き抜いて取り外すとともに、上記印刷装置を取付け金具の印刷装置取付手段から取り外し、上記印刷装置を身体の適正位置に取り付け、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向させ、印刷装置で印刷させるものである。
【0017】
これによると、台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向するように配置しているため、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
【0018】
本第8発明における台車の取扱い方法は、仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用される台車の取扱い方法であって、
台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、作業をするための携帯用の端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを上記端末機の差し込み方向と同方向の光軸上で相対向するように配置し、印刷装置で印刷させ、
台車を使用しないで作業をする場合、もう1つの印刷装置を身体の適正位置に取り付けておき、上記端末機を取付け金具の端末機保持手段から引き抜いて取り外し、上記端末機の光通信部と上記身体に取付けたもう1つの印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向させ、上記もう1つの印刷装置で印刷させるものである。
【0019】
これによると、台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向するように配置しているため、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
【0020】
本第9発明における台車の取扱い方法は、仕分け先の物品の集品要求に応じて、予め登録された仕分け先群毎に上記物品を揃える物品の取り出し情報が端末機に表示された場合には、台車を使用して作業をし、
上記仕分け先の物品の集品要求に応じて、仕分け先単一に上記物品を取り出す物品の取り出し情報が端末機に表示された場合には、台車を使用しないで直に作業を行うものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図であり、図示するように、ピッキング区域(一次仕分け区域)Aと、仕分け(二次仕分け)/梱包区域Bと、これらピッキング区域Aと仕分け/梱包区域B間を接続するコンベヤ装置Cから構成されている。
【0022】
ピッキング区域(一次仕分け区域)Aは、作業員が移動車を押しながら、ピッキング棚に沿って移動させ、移動車に設けられたハンディターミナルにより指示された物品をピッキング棚の区画収納空間より取り出し、移動車上の集品容器へ格納することにより、物品を仕分け先群毎に集品する(一次仕分けする)区域である。
【0023】
また仕分け(二次仕分け)/梱包区域Bは、ピッキング区域において仕分け先群別に集品された集品容器からこの群の各仕分け先に仕分ける仕分けエリアDと、この仕分けエリアDにおいて仕分けられた物品を梱包する梱包エリアEと、ピッキング区域Aにおいて仕分け先単一に集品された物品または集品容器から取り出した物品を梱包する単一オーダー梱包エリアFから構成されている。
【0024】
本実施の形態では、上記仕分け先(出荷先)を、上記集品する物品をオーダーした店舗別としている。なお、仕分け先(出荷先)をユーザ別、方面別、アイテム別、搬送トラック別などとしてもよい。
[ピッキング区域A]
まず、上記ピッキング区域Aについて詳細に説明する。図1に示すように、ピッキング区域は複数(図1では8つ)のピッキングエリアPに分割されており、図1および図2に示すように、各ピッキングエリアPには、移動車1の走行経路2を挟んで対向し走行経路2に沿って配置された複数のピッキング棚3からなる複数の作業ゾーン4が、複数平行に配置されている。前記走行経路2は、隣接するピッキング棚3で移動車1を移動させる方向Xが逆向きになっており、移動車1が最短で連続して移動できるように設定されている。
【0025】
またピッキング棚3は、図2に示すように、走行経路2側へ傾斜した流動棚から構成され、各ピッキング棚3には集品される物品が収納される複数の区画収納空間5が設けられており、各区画収納空間5には固有の棚番号Nと収納された物品のデータ(商品名や種類等)を表すバーコードが印刷されたラベル6が取り付けられている。上記棚番号Nは、図2に示す列毎および間口毎に設定された固有の番号(たとえば、01〜99)と、各間口毎に設定された段と連番から構成され、たとえば棚番号Nが「01−12−303」の区画収納空間5は、第1列の第12間口の3段目の3番の区画収納空間5を示す。
【0026】
また各ピッキング作業エリアPの天井部にはそれぞれ、移動車1との間でデータの送受信を行う無線通信装置7(図1)が設置されている。
またピッキングエリアPの一方の側部には、上記コンベヤ装置Cが配置されており、このコンベヤ装置Cに沿ってピッキング区域のステーション8が設けられている。このステーション8には、ディスプレイを有する端末装置9とこの端末装置9に接続されたラベルプリンタ10が設けられている。
【0027】
上記移動車1は、図2に示すように、複数の車輪11に支持された台車12から構成されており、台車12には、上下にそれぞれ1箱の集品容器14を載置できる載置部15が設けられている。また台車12には、作業員が移動車1を押すときに掴む把手16が設けられ、この把手17を挟むアタッチメント(取付け金具)17にハンディターミナル(携帯用端末機の一例)18と、このハンディターミナル18に赤外線を用いた光信号により接続される携帯型のプリンタ装置(印刷装置の一例)19が取り外し自在に設けられている。前記集品容器14は、折り畳み可能なコンテナから構成されている。
【0028】
ハンディターミナル18は、図3に示すように、レーザスキャナ21と、このレーザスキャナ21の左右一対のトリガーキー22と、タッチパネルディスプレイ23と、制御キー24と、マルチファンクションキー25と、テンキー26と、ファンクションキー27と、内蔵された無線通信装置28(図4)と、この無線通信装置28のアンテナ29と、プリンタ19へ印字に必要なデータを送信したりプリンタ19からの異常信号を受信するする光送受信機(光通信部の一例)31(図4)と、プリンタ装置19への出力キー32と、これらレーザスキャナ21、トリガーキー22と、タッチパネルディスプレイ23、制御キー24、マルチファンクションキー25、テンキー26、ファンクションキー27、無線通信装置28、光送受信器31、およびプリンタ装置19への出力キー32が接続され、ハンディターミナル18の動作を制御するコントローラ33(図4)から構成されている。制御キー24は、「機能」、「後退(バックスペース)」、レーザスキャナ21のスキャンと入力を切替える「切替」、および「電源」のキーから構成され、マルチファンクションキー25はタッチパネルディスプレイ23に表示された頁を前頁に切替える「L」、およびタッチパネルディスプレイ23に表示された頁を後頁に切替える「R」のキーから構成されている。またテンキー26には、「クリア」と「実行」のキーが設けられている。またファンクションキー27の「F5」を終了キーとして使用し、「F6」を集品容器14の満量キーとして使用している。
【0029】
またプリンタ装置19には、ハンディターミナル18の光送受信機31からデータを受信したり異常信号を送信する光送受信機(光通信部の一例)35(図4)と、図18,図21に示すように挿通部64を有する装着具65とが設けられている。尚、上記プリンタ装置19がアタッチメント17に取付けられると、ハンディターミナル18の光送受信器31とプリンタ装置19の光受信機35が光軸上で相対向され、データの送受信を可能としている。
【0030】
プリンタ装置19により印字出力されるラベルを図5および図6に示す。
図5に示すラベルは、図2に示すように区画収納空間5よりピッキングされた物品41に取付けられる商品認識ラベル(物品を識別する物品表示手段の一例)であり、プリンタ装置19より2種類のラベルが印刷される。図5(a)に示す商品認識ラベル42は、ピッキングエリアPにおいて集品容器14に集品され、『仕分け/梱包区域』において二次仕分けが実行される物品41に取付けられるラベルであり、出庫棚No.(棚番号N)、物品41の商品名あるいはコード、ピッキングする物品の数量、バッチNo.(詳細は後述する)などが印字され、さらに印字された情報をコード化したバーコードが印字されている。また図5(b)に示す商品認識ラベル43は、ピッキングエリアPにおいて集品され、『仕分け/梱包区域』において、二次仕分けが実行されない物品41に取付けられるラベルであり、他の物品41とまとめて荷揃えを実行しないことを示す「荷揃え無」の文字が印字され、出庫棚No.(棚番号N)、仕分け先、物品41の商品名あるいはコード、ピッキングする物品の数量、バッチNo.、運送便、梱包No.などが印字され、さらに印字された情報をコード化したバーコードが印字されている。
【0031】
図6に示すラベルは、集品容器14への集品終了、あるいは集品容器14が集品された物品41で満杯になったときにプリンタ装置19より印刷される仕分け先認識ラベル(仕分け先表示手段の一例)44であり、図2に示すように集品容器14の側面に取付けられる。仕分け先認識ラベル44には、バッチNo.、オリコン(集品容器)No.、さらに仕分け先を特定するバーコードなどが印字されている。
[仕分け(二次仕分け)/梱包区域Bの仕分けエリアD]
上記仕分けエリアDについて詳細に説明する。仕分けエリアDは、コンベヤ装置Cに沿って配置された複数(図1では4台)の仕分け装置51から構成されている。
【0032】
各仕分け装置51は、図7および図8に示すように、コンベヤ装置Cにより搬送されている集品容器14の仕分け先認識ラベル44のバーコードを読み取る第1バーコードリーダ52と、このバーコードリーダ52よりコンベヤ装置Cの下流に配置され、バーコードリーダ52により読み取られたコードがこの仕分け装置51により仕分けられると判断すると、集品容器14をコンベヤ装置Cより分岐させる分岐装置(分岐手段の一例)53と、分岐装置53により分岐された集品容器14を搬送する分岐コンベヤ54と、この分岐コンベヤ54の終点に配置され、集品容器14内の物品41に取付けられた商品認識ラベル42のバーコードを読み取る第2バーコードリーダ55と、各仕分け先毎の区画収納空間56を有する仕分け棚57から構成されている。仕分け棚57は、梱包エリアE側へ傾斜した流動棚から構成され、投入された物品41は滑り下って梱包エリアE側へ移動する。また仕分け棚57の各区画収納空間56には仕分ける物品41の数量を表示する数量表示器58が設けられている。また数量表示器58には仕分け終了を入力する操作ボタンが設けられている。
【0033】
上記仕分け装置51の構成による二次仕分け作業を説明する。
集品容器14がコンベヤ装置Cにより搬送されてくると、集品容器14の仕分け先認識ラベル44のバーコードが第1バーコードリーダ52により読み取られ、この読み取られたコードによりこの仕分け装置51において仕分けられる集品容器14であると判断されると、分岐装置53により集品容器14はコンベヤ装置Cより分岐コンベヤ54へ分岐され、分岐コンベヤ54の終端まで搬送される。
【0034】
作業者は、この搬送されてきた集品容器14より物品41を取り出し、物品41に取付けられた商品認識ラベル42のバーコードを第2バーコードリーダ55により読み取らせる。この読み取られた商品認識ラベル42のバーコードにより、この物品41を仕分ける区画収納空間56およびその数量が求められ、仕分けられる区画収納空間56の数量表示器58にそれぞれ仕分ける数量が表示される。
【0035】
作業者は、この数量表示器58の表示にしたがって、集品容器14より仕分け棚57の各区画収納空間56へ物品41を投入する(二次仕分けを行う)。各区画収納空間56への物品41の仕分けが終了すると、数量表示器58の操作ボタンを操作する。この操作により仕分け終了と判断されて数量の表示が消灯される。
[梱包エリアE]
上記梱包エリアEでは、仕分け棚57の各区画収納空間56に投入された物品41は、これら各区画収納空間56毎にまとめて梱包され、各区画収納空間56に予め設定された出荷先へ搬送される。
[単一オーダー梱包エリアF]
上記単一オーダー梱包エリアFには、コンベヤ装置Cの上流の各仕分け装置51において、分岐されなかった物品41また集品容器14が搬送されてくる。すなわち、二次仕分け作業をする必要がない物品41また集品容器14が搬送されてくる。また物品41には、図5(b)に示す商品認識ラベル43、すなわち荷揃えを実行しないことを示す「荷揃え無」の文字が印字されたラベルが取付けられている。
【0036】
この単一オーダー梱包エリアFでは、搬送されてきた物品41は梱包され、物品41に取付けられている商品認識ラベル43に印字されている出荷先(仕分け先)へ搬送される。
[ピッキングシステム]
以下、ピッキング区域(一次仕分け区域)Aにおけるピッキングシステムについて詳細に説明する。
【0037】
図4に示すように、このピッキングシステムは、上記各移動車1毎に取り外し自在に設けられるハンディターミナル18およびプリンタ装置19と、ピッキングエリアP毎の無線通信装置7と、ステーション8に設けられる端末装置9およびラベルプリンタ10と、出荷用コンピュータ60から構成され、出荷用コンピュータ60は、物品登録部61と、得意先登録部62と、作業者登録部63と、バッチ処理のデータが格納されるバッチデータ格納部64と、仕分け先群(後述する)毎に各ピッキングエリアPの集品状況が格納されるピッキング状況データ部65と、これら物品登録部61、得意先登録部62、作業者登録部63、バッチデータ格納部64、およびピッキング状況データ部65に接続されたピッキング管理部66から構成されている。上記ピッキング状況データ部65に格納された集品状況は、ステーション8の端末装置9(ディスプレイ)に表示される。
【0038】
上記物品登録部61には、ピッキング区域A内のピッキング棚3の各区画収納空間5に格納される物品41、および各区画収納空間5の配列(上記棚番号N)と属するピッキングエリアPとゾーンが予め登録されている。
【0039】
また上記得意先登録部62には、オーダーにより物品41を仕分けて出荷する出荷先(たとえば店舗)が予め多数登録されており、出荷先毎に運送便が登録され、さらに出荷方面や物品41を搬送するトラックの積載量などにより、複数(本実施の形態では12)の出荷先により仕分け先群が形成され、予めこの得意先登録部62に登録されている。この仕分け先群が一次仕分けを行う単位となっており、仕分け先群毎にバッチ処理が行われる。
【0040】
また上記作業者登録部63には、ハンディターミナル18にて指示される物品41の取り出し情報にしたがって集品を担当する作業者(以下、ピッキング作業者と称す)の氏名と各ピッキング作業者毎に付与された作業者固有のコードが予め登録されている。
「バッチ処理データの形成」
上記ピッキング管理部66によるバッチ処理のデータの形成方法を図9のフローチャートにしたがって説明する。なお、このピッキング管理部66において形成されたバッチ処理のデータはバッチデータ格納部64へ格納される。
【0041】
全店舗のオーダー(集品要求)、すなわち全ての出荷データが揃うと、各出荷データより、1出荷先1オーダー1物品(1種類の物品、数量は複数でもよい)の出荷データを分別し、1出荷先1オーダー1物品のオーダーと他のオーダーに分ける(ステップ−1、ステップ−2)。
【0042】
1出荷先1オーダー1物品のオーダーのとき、オーダーの物品41により物品登録部61を検索して、物品41が格納されている区画収納空間5{出庫棚No.(棚番号N)}を求め、オーダーの出荷先により得意先登録部62を検索して出荷先の運送便を求め、さらにこの区画収納空間5が属しているピッキングエリアPを求め、固有のバッチ番号と梱包ナンバーを付与する(ステップ−3、ステップ−4)。
【0043】
これにより、1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理データが形成される。すなわち、バッチ処理データは、『バッチNo.−ピッキングエリアP−出庫棚No.(棚番号N)−ピッキングデータ』から形成される。ピッキングデータは、物品41の商品名とピッキングする数量と運送便と梱包No.から形成される。またこのバッチ処理データは、図5(b)に示す二次仕分けが実行されない物品41に取付けられる商品認識ラベル43に印字されるデータとしても使用される。
【0044】
他のオーダーのとき、これらオーダーを得意先登録部62に登録された仕分け先群毎にまとめて、それぞれに固有のバッチ番号を付与し、これら各バッチ番号に、順に4台の仕分け装置51のうちの一つを割り付ける(ステップ−5、ステップ−6)。
【0045】
次に、各バッチ毎に、各オーダーの物品41毎に物品登録部61を検索して、物品41が格納されている区画収納空間5{出庫棚No.(棚番号N)}を求め、さらにこの区画収納空間5が属しているピッキングエリアPを求める(ステップ−7)。
【0046】
これにより、バッチ処理データはバッチNo.毎に、図10に示すように、各仕分け先群の店舗(A,B,C…T)毎に、ピッキング棚3の列No.とこの列に格納される物品41のコードNo.(棚番号Nに1対1で対応する)とピッキングする数量からなる表が形成され、これにより、このバッチ処理の物品41のコードNo.(棚番号N)毎にピッキングする数量(ピック数)が求められ、『バッチNo.−各ピッキングエリアP−物品41のコードNo.(棚番号N)−ピッキングデータ』が求められる。ピッキングデータは、出荷先と物品41の商品名とピッキングする数量と仕分け装置51の番号から構成される。またこのデータは、図5(a)に示す商品認識ラベル43に印字されるデータとしても使用される。
【0047】
次に、ステップ−4とステップ−7において、上記形成したバッチ処理データをまとめて、図11に示すように、ピッキングエリアP毎に、『バッチNo.−出庫棚No.(棚番号N)−ピッキングデータ』からなる表が形成され、バッチデータ格納部64へ格納される(ステップ−8、ステップ−9)。ピッキングデータはバッチ単位のピッキングする物品41の数量であり、仕分け装置51の番号も格納される。このデータは、図6に示す仕分け先認識ラベル44の印字データとしても使用される。
「バッチ処理時のデータの伝送」
次に、上記ピッキング管理部66によるバッチ処理時のデータの伝送方法を、図12のフローチャートおよび図13のハンディターミナル18のタッチパネルディスプレイ23に表示される画面図を参照しながら説明する。なお、ハンディターミナル18には、初期画面として、図13(a)に示すように、ピッキング作業者のコードと、ピッキングを担当するピッキングエリアの番号と、ピッキングエリアのゾーンの番号を入力する画面が表示される。
【0048】
初期画面にしたがって、ピッキング作業者がテンキー26を使用して作業者のコードと集品を担当するピッキングエリアの番号を入力すると(ゾーンの番号は入力しなくてもよい)、この作業者のコードとピッキングエリアの番号のデータはハンディターミナル18より無線通信装置7を介して出荷用コンピュータ60のピッキング管理部66へ伝送される。
【0049】
ピッキング管理部66は、入力した作業者のコードとピッキングエリアの番号を記憶し(ステップ−1)、ピッキングエリアPの番号によりバッチデータ格納部64を検索して、図13(b)に示すように、このピッキングエリアPにおいて未実行のバッチ処理のバッチNo.を複数(図13では6つ)、無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送し、表示させる(ステップ−2)。
【0050】
この表示画面にしたがって、ピッキング作業者がテンキー26を使用して実行を希望するバッチNo.を入力すると、この選択データはハンディターミナル18より無線通信装置7を介して出荷用コンピュータ60のピッキング管理部66へ伝送される。
【0051】
ピッキング管理部66は、入力した選択データに基づいて、作業者のコードと実行するバッチNo.を組み合わせて記憶し(ステップ−3)、図13(c)に示すように、選択したバッチNo.の担当するピッキングエリアPにおける、最初の出庫棚No.(棚番号N)と(バッチ単位)ピッキングする数量(以下、ピック数と称す)からなるピッキングデータ(物品の取り出し情報の一例)を無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送し、表示させる(ステップ−4)。
【0052】
この表示画面にしたがって、ピッキング作業者は、棚番号Nの区画収納空間5の位置まで移動車1を移動させ、この区画収納空間5から表示されたピック数の物品41を取り出し、集品容器14へ収納する。そしてピッキングした物品41の1個のバーコードをハンディターミナル18のレーザスキャナ21で読み取る。このレーザスキャナ21で読み取られた物品41のコードはハンディターミナル18より無線通信装置7を介して出荷用コンピュータ60のピッキング管理部66へ伝送される。
【0053】
ピッキング管理部66は、出力した出庫棚No.(棚番号N)の物品41のコードとレーザスキャナ21で読み取られた物品41のコードとの一致を確認すると、担当するピッキングエリアPにおいて選択したバッチNo.の全ての出庫棚No.(棚番号N)のピッキングデータが終了したかを確認し(ステップ−6)、まだピッキングデータが残っていると、図5(a)に示すこの物品41の商品認識ラベル42の印字データを無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送する(ステップ−7)。なお、コードが一致しないと、エラーの文字をハンディターミナル18の画面に表示させる。
【0054】
ピッキング作業者はハンディターミナル18をアタッチメント17に戻し、プリンタ装置19と対向させて、プリンタ出力キー32を操作する。これにより、ハンディターミナル18よりプリンタ装置19へ図5(a)に示す商品認識ラベル42の印字データが送信され、プリンタ装置19より集品容器14へ収納した物品41の商品認識ラベル42が印字・発行される。作業者は、この商品認識ラベル42を物品41の1個に貼りつける。
【0055】
ピッキング管理部66は、続いて選択したバッチNo.の次の出庫棚No.(棚番号N)のピッキングデータを無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送し、表示させる。次のバッチ処理のデータが残っている間は、図13(b)に示す作業選択の画面が表示される。
【0056】
上記ステップ−6において、ピッキング管理部66は、出庫棚No.(棚番号N)におけるピッキングが終了したと判断すると、図13(d)に示すように出庫終了を表示させるために、バッチNo.、ピッキングを実施したピッキングエリアP、仕分け先(仕分け装置51の番号)からなるデータ(図6に示す仕分け先認識ラベル44の印字データでもある)を無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送し、出庫終了画面を表示させる。なお、1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理のとき、バッチNo.、ピッキングを実施したピッキングエリアP、出庫棚No.(棚番号N)、物品41の商品名、ピック数、運送便、梱包No.からなる、図5(b)に示す二次仕分けが実行されない物品41に取付けられる商品認識ラベル43に印字されるデータを無線通信装置7を介してハンディターミナル18へ伝送する(ステップ−9)。
【0057】
この出庫終了時には、ピッキング作業者はハンディターミナル18をアタッチメント17に戻し、プリンタ装置19と対向させて、プリンタ出力キー32を操作すると、ハンディターミナル18よりプリンタ装置19へ図5(a)に示す商品認識ラベル42の印字データおよび図6に示す仕分け先認識ラベル44の印字データ、あるいは図5(b)に示す商品認識ラベル43の印字データが送信され、プリンタ装置19より集品容器14へ収納した物品41の商品認識ラベル42に続いて、仕分け先認識ラベル44が印字・発行され、あるいは物品41の商品認識ラベル43のみが印字・発行される。ピッキング作業者は、商品認識ラベル42あるいは43を物品41の1個に貼りつけ、仕分け先認識ラベル44が発行されたときは仕分け先認識ラベル44を集品容器14へ貼りつける。そして、この仕分け先認識ラベル44を貼りつけた集品容器14、あるいは商品認識ラベル43、すなわち荷揃えを実行しないことを示す「荷揃え無」の文字が印字されたラベルを貼りつけた物品41をコンベヤ装置Cへ載せて、バッチ処理を終了する。上記のように、1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理のとき図5(b)に示す二次仕分けが実行されない物品41に取付けられる商品認識ラベル43のみが印字・発行される。
【0058】
上記バッチ処理データの伝送により、各ピッキングエリアPのピッキング作業者により同じバッチNo.のピッキング作業が並列して行われ、集品が終了した集品容器14がコンベヤ装置Cにより二次仕分けエリアDへ搬送され、同じ仕分け装置51に集められ、上記二次仕分けが実行される。
【0059】
また1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理のとき、図5(b)に示す二次仕分けが実行されない商品認識ラベル43が物品41に取付けられることにより、仕分け装置51で二次仕分けが実行されずに、単一オーダー梱包エリアFに搬送される。よって1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理のとき、二次仕分けを行う無駄な作業を削減でき、すなわち無駄な集約ピッキングを無くすことができ、全体の仕分け作業の効率を改善することができる。
【0060】
なお、ピッキング作業者は、バッチ処理を実行中に集品容器14が物品41が満量となり、次の物品41を収納することが困難になると、ファンクションキー27の「F6」(集品容器14の満量キー)を操作する。すると、ピッキング管理部66からハンディターミナル18へ図6に示す仕分け先認識ラベル44の印字データが送信され、ハンディターミナル18よりプリンタ装置19へ図6に示す仕分け先認識ラベル44の印字データが送信され、プリンタ装置19より仕分け先認識ラベル44が印字・発行される。作業者は、仕分け先認識ラベル44を集品容器14へ貼りつけ、この仕分け先認識ラベル44を貼りつけた集品容器14をコンベヤ装置Cへ載せて、空の集品容器14を用意して次のピッキング作業を続ける。
「集品状況の表示」
また上記ピッキング作業中に、図14〜図16に示すデータがピッキング管理部66により形成され、ピッキング状況データ部65へ格納される。
【0061】
図14に示すデータは、全バッチ処理のピッキング状況(集品状況の一例)を示しており、バッチNo.と、ピッキングエリアP毎にピッキング作業を実行するピッキング棚3の列の数が、実行終了、実行中、未実行に別けて形成されている。たとえば、図14において、上から四番目のバッチでは、第6ピッキングエリアPにおいて、実行終了が終了した列が1列、実行中の列が1列、未実行の列が8列存在することが示されている。
【0062】
また各バッチ処理においてピッキングされた物品41の出荷時間(設定時間の一例)が近づくと、未実行の列の有無が確認され、未実行の列が有ると、集品が遅れていることを促すために数字の色(視覚表示の一例)が変更され、ステーション8の仕分け作業の状況を監督する作業者(以下、監督者と称す)に報知される。このとき同時にこのバッチ処理を実行しているピッキング作業者に対してハンディターミナル18の画面で、遅れが生じていることが表示される。また、物品41の出荷時間に余裕のある実行中のバッチ処理が選択され、このバッチ処理を実行しているピッキング作業者に対してハンディターミナル18の画面で、未実行の列への応援の依頼が表示される。
【0063】
また画面に、バッチ処理の「中断」、この中断の解除を入力する「解除」が表示される。バッチ処理のナンバーを指定し、「中断」を指定すると、このバッチ処理が実行されることを中断できる。またバッチ処理のナンバーを指定し、「解除」を指定すると、このバッチ処理の実行が許可される。
【0064】
ピッキング管理部66は、上記図14に示すデータを以下のように形成する。すなわち、図11に示す各ピッキングエリアPの各列のピック数によりピッキング作業を行う列がどうかを判断できることから、ピッキング作業が実行される前に、バッチNo.のピッキングエリアP毎にピッキング作業を実行するピッキング棚3の列の数(未実行)を求めて、ピッキング状況のデータとし、さらに各列のピッキング作業の状況により、ピッキング作業が開始されると、未実行の列の数から1を減算し、実行中の列の数に1を加算し、列毎にピッキング作業が終了すると、実行の列の数から1を減算し、実行終了の列の数に1を加算してデータを形成する。これらデータは、ピッキング状況データ部65へ格納され、ステーション8の作業端末装置9の画面に表示される。また各バッチ処理によりピッキングされた物品41の出荷時間に近づくと、未実行の列の有無を確認し、すなわち集品が遅れているかどうかを確認し、確認すると列の数字の色を変更し(たとえば黒から赤へ変更し)、集品の遅れを監督者へ報知し、さらに上述したバッチNo.−作業者のコード−ピッキング作業を実行しているピッキングエリアPを組み合わせて記憶したデータより、図15に示すように、集品が遅れているピッキングエリアP毎にピッキング作業者のリスト(表)を作成し、さらにこのとき物品41の出荷時間に余裕のある実行中のバッチ処理を選択し、すなわち集品が速く進行しているあるいは終了する見込みのバッチ処理のピッキングエリアPを判断し、このピッキングエリア毎にピッキング作業者のリスト(表)を作成する。このリストは、バッチNo.−ピッキングエリアP−作業ゾーン−作業者のコード−作業者の氏名から構成され、このリストのデータは、ピッキング状況データ部65へ格納され、ステーション8の作業端末装置9の画面に表示される。そして、ピッキング作業が遅れているバッチ処理を実行しているピッキング作業者のハンディターミナル18へ「遅れ」を表示される信号を送信し、「遅れ」を画面に表示させ、また物品41の出荷時間に余裕のある実行中のバッチ処理を実行しているピッキング作業者のハンディターミナル18へ、集品が遅れているピッキングエリアPへの応援依頼の信号を送信し、「応援依頼」を画面を表示させる。
【0065】
またピッキング管理部66は、バッチ処理のナンバーと「中断」の操作信号を入力すると、このバッチ処理のナンバーがハンディターミナル18に表示されて選択されることができないようにする。またピッキング管理部66は、バッチ処理のナンバーと「解除」の操作信号を入力すると、このバッチ処理のナンバーをハンディターミナル18に表示し、選択されることを可能とする。
【0066】
このように、ステーション8の作業端末装置9において、全バッチ処理のピッキング状況が表示されることにより、監督者は、全作業の集品処理状況を確認することができ、さらに遅れの生じているバッチおよびピッキングエリアPを確認することができる。また物品41の出荷時間(設定時間の一例)が近づくと、遅れが生じているバッチ処理の数字の色が変更されることにより監督者はより確実に遅れの生じているバッチおよびピッキングエリアPを確認することができる。また監督者はこの遅れの生じているバッチ処理を実行しているピッキング作業者、さらに物品41の出荷時間に余裕のあるバッチ処理を実行している作業者を図15に示すリストにより確認でき、監督者は遅れの生じているバッチ処理の応援をどのようにするかの判断を行うことができる。またこの遅れの生じているバッチ処理を実行しているピッキング作業者に対してハンディターミナル18の画面で遅れが報知され、さらに物品41の出荷時間に余裕のあるバッチ処理を実行している作業者に対してハンディターミナル18の画面で、未実行の列への応援が依頼され、バッチ処理の遅れを回復することができる。
【0067】
また図14に示すように、画面上に、「集品容器No.」、「作業者」「作業者一覧」を指定する欄が表示される。
「集品容器No.」が指定されると、図16(a)に示すリスト(表の一例)が作業端末装置9の画面に表示される。このリストは、特にこのバッチNo.に使用された集品容器14の数を把握するために有効なリスト(表の一例)であり、実行が開始された集品容器14に順に番号を付している(オリコンの欄に順に番号が入る)。またこのリストは、図示するように、ピッキングエリアPの番号と、実行が開始された集品容器14に順に付けられた番号(集品容器14の数が判明する)、作業者のコード、作業者の氏名、仕分け先認識ラベル44を発行した時刻(このピッキングエリアPでは作業が終了していることを示している)からなり、さらにこのバッチ処理が終了したとき、最終に処理が終了したピッキングエリアPに“E”が表示される。
【0068】
ピッキング管理部66は、上述したように作業者により実行するバッチNo.が選択されると、選択される毎に、作業者が集品する集品容器14に1から順に番号を付し、ピッキングエリアPの番号と、集品容器14に順に付けられた番号、作業者のコード、作業者の氏名のデータを形成し、このピッキングエリアPでのピッキングが終了し、仕分け先認識ラベル44を発行した時刻をデータに付す。また全てのピッキングエリアPにおいて、ピッキングが終了したとき、最終に処理が終了したピッキングエリアPに“E”のデータを付す。これらデータは、ピッキング状況データ部65へ格納される。
【0069】
また上記「作業者」が指定されると、図16(b)に指定するリスト(表)が作業端末装置9の画面に表示される。このリストは、特に各バッチNo.における各ピッキングエリアP毎のピッキング作業者を把握するためにリスト(表)であり、図示するように、ピッキングエリアPの番号と、作業者のコード、作業者の氏名からなる。
【0070】
ピッキング管理部66は、上述したように作業者により実行するバッチNo.が選択されると、選択される毎に、ピッキングエリアPの番号と、作業者のコード、作業者の氏名のデータを形成し、ピッキング状況データ部65へ格納する。このデータは、ステーション8は作業端末装置9の画面に表示される。
【0071】
このような図16(a)(b)の画面を監督者が見ることにより、各バッチ処理における進行状況および作業者を確認できる。
また上記「作業者一覧」が指定されると、図16(c)に指定するリスト(表)が作業端末装置9の画面に表示される。このリストは、ピッキング作業に従事している作業者を把握するためにリスト(表)であり、図示するように、作業者コードと、作業者の氏名、ピッキングエリアPの番号と、バッチNo.と、処理したバッチの件数からなる。
【0072】
ピッキング管理部66は、上述したように作業者により実行するバッチNo.が選択されると、選択される毎に、ピッキングエリアPの番号と、作業者のコード、作業者の氏名のデータを形成し、ピッキング状況データ部65へ格納する。
【0073】
このような図16(c)の画面を監督者が見ることにより、全ピッキング作業者の作業状況を把握することができる。
「緊急のオーダーの処理」
またピッキング管理部66は、緊急のオーダー(緊急の仕分け先の物品の集品要求)が入力されると以下の動作を実行する。すなわち、この緊急のオーダーの物品41により物品登録部61を検索して、物品41が格納されている区画収納空間5{出庫棚No.(棚番号N)}を求め、オーダーの出荷先により得意先登録部62を検索して出荷先の運送便を求め、さらにこの区画収納空間5が属しているピッキングエリアPを求め、固有のバッチ番号と梱包ナンバーを付与する。
【0074】
これにより、緊急のオーダーのバッチ処理データが形成される。すなわち、バッチ処理データは、『バッチNo.−ピッキングエリアP−出庫棚No.(棚番号N)−ピッキングデータ』から形成される。ピッキングデータは、物品41の商品名とピッキングする数量と運送便と梱包No.から形成される。またこのバッチ処理データは、図5(b)に示す二次仕分けが実行されない物品41に取付けられる商品認識ラベル43に印字されるデータとしても使用される。
【0075】
続いてこの緊急のオーダーのバッチ処理データを、図11のリストの筆頭に割り込ませる。これにより図13(b)に示すハンディターミナル18の作業選択の画面の筆頭にこのバッチ処理データのバッチNo.が表示され、優先してピッキング作業が実行される。
【0076】
このように、各ハンディターミナル18へ指示するバッチ処理データの出力順序を変更可能とし、優先して指示することにより、緊急に出荷が必要なバッチ処理データを先に出力することができ、緊急のオーダーのピッキング作業を実行することができる。
[アタッチメント]
以下に、上記アタッチメント17の詳細について図17〜図23に基づいて説明する。
【0077】
すなわち、図17,図18に示すように、上記アタッチメント17の本体部71は、ハンディターミナル18を着脱自在に保持するターミナル保持部材72(端末機保持手段の一例)と、プリンタ装置19を取付けるプリンタ装置取付部材73(印刷装置取付手段の一例)とを備えている。
【0078】
図19,図20に示すように、上記ターミナル保持部材72は、前後一対の板体74,75と左右一対の側板体76,77と底板体78とにより、上面が開放された箱状に形成されており、その内部に保持空間79が形成されている。上記前板体74には開口部80が形成されており、上記底板体78には赤外線(通信用の光線の一例)が通過する通信用口81が形成されている。また、上記各板体74〜78の内面には緩衝用のゴムシート82が貼り付けられている。
【0079】
図17に示すように、上記後板体75の下部外面にはアングル状のブラケット83が設けられ、このブラケット83に上記プリンタ装置取付部材73が取付けられている。図17〜図19に示すように、上記プリンタ装置取付部材73は、ターミナル保持部材72の下方かつ右側方へ突出する保持板84と、右端から左部にわたって形成された切欠部85とを有している。
【0080】
図17に示すように、上記ターミナル保持部材72の後板体75の上部外面には、ヒンジ装置86を介して、取付け部材87が設けられている。上記取付け部材87は、縦板部88と、この縦板部88の上端に設けられた横板部89と、上記縦板部88の下部に設けられた前後一対の挟持体90a,90bと、固定手段91とで構成されている。図22,図23に示すように、上記一対の挟持体90a,90bのうち、前方に位置する一方の挟持体90aはヒンジ装置92を介して縦板部88に前後方向へ回動自在に取付けられており、後方に位置する他方の挟持体90bは縦板部88に固定されている。これにより、一方の挟持体90aが他方の挟持体90bに対して開閉する構成となる。
【0081】
上記両挟持体90a,90bにはそれぞれ凹部93が形成されており、図17に示すように、上記一方の挟持体90aを閉位置Sまで閉じた際、一方の挟持体90aの凹部93と他方の挟持体90bの凹部93とが台車12の把手16を挟み付けるように構成されている。尚、凹部93の内面には、閉位置Sにおいて上記把手16に圧接されるゴムシート94が設けられている。
【0082】
上記固定手段91は、一方の挟持体90aを閉位置Sで固定するものであり、他方の挟持体90bの下端部に設けられたL形状の他方の係止体95bと、上記他方の係止体95bに対して係脱自在な一方の係止体95aを有しかつ一方の挟持体90aの下端部に設けられた固定レバー96と、一方の挟持体90aの下端部に形成されかつ上記他方の係止体95bが出入り可能な開口部97とで構成されている。上記固定レバー96は、前後方向に挿通された支軸98を介して回動自在に一方の挟持体90aの前面に取り付けられている。上記一方の係止体95aは固定レバー96の基端部に形成されており、固定レバー96を一方に回動することによって、一方の係止体95aが他方の係止体95bに係合し、固定レバー96を他方に回動することによって、一方の係止体95aが他方の係止体95bから離脱する。
【0083】
以下、上記アタッチメント17の構成における作用を説明する。
固定レバー96を他方に回動して、一方の係止体95aを他方の係止体95bから離脱させ、この状態で図23の実線で示すように一方の挟持体90aを開き、一方の挟持体90aの凹部93と他方の挟持体90bの凹部93との間に台車12の把手16を挿入する。そして、上記一方の挟持体90aを閉位置Sまで閉じることにより、図22に示すように他方の係止体95bが一方の挟持体90aの後側から開口部97を通って一方の挟持体90aの手前側に突出する。その後、固定レバー96を一方に回動して、一方の係止体95aを他方の係止体95bに係合させることにより、一方の挟持体90aが閉位置Sで固定される。これにより、図17に示すように、一方の挟持体90aの凹部93と他方の挟持体90bの凹部93とが台車12の把手16を挟み付け、以って、アタッチメント17が上記把手16に装着される。
【0084】
その後、図18,図21に示すように、作業者がプリンタ装置19の挿通部64をプリンタ装置取付部材73の保持板84に右側から差し込むことにより、上記プリンタ装置19がプリンタ装置取付部材73に取付けられる。また、作業者がハンディターミナル18をターミナル保持部材72内の保持空間79に上方から差し込むことにより、上記ハンディターミナル18がターミナル保持部材72に保持される。これにより、ハンディターミナル18はプリンタ装置19の上方に配設される。
【0085】
その後、例えばピッキング作業を行う場合、作業者は、空の集品容器14を台車12の載置部15に積み、ハンディターミナル18のディスプレイ23に表示された作業内容を目視して、台車12を目的のピッキング棚3まで移動させる。そして、作業者は、上記ディスプレイ23に表示された作業内容に従ってピッキング棚3から物品41を所定個数だけピッキングし、ピッキングした物品41を台車12の集品容器14に入れ、ハンディターミナル18をターミナル保持部材72から上方へ引き抜いて取り外し、ハンディターミナル18のレーザスキャナ21で、ピッキングした物品41のバーコードまたはピッキング棚3のラベル6のバーコードを読み取り、その後、ハンディターミナル18をターミナル保持部材72に差し込む。
【0086】
ピッキング完了後、作業者は、ハンディターミナル18のテンキー26の「実行キー」を押し、さらにプリンタ装置19への出力キー32を押す。これにより、図20に示すように、ハンディターミナル18の光送受信機31から赤外線が下向きに送信され通信用口81を通ってプリンタ装置19の光送受信機35で受信される。これにより、棚番号や商品名,個数,仕分先などのピッキング情報がハンディターミナル18からプリンタ装置19へ送信され、プリンタ装置19が上記ピッキング情報を印刷した各種ラベル42,43,44を発行する。そして、作業者は、発行されたラベル42または43を物品41に貼り付け,ラベル44を集品容器14に貼り付ける。
【0087】
また、上記のようにしてピッキング情報をハンディターミナル18からプリンタ装置19へ送信する際にプリンタ装置19に異常が発生した場合、プリンタ装置19の光送受信機35から赤外線が上向きに送信され通信用口81を通ってハンディターミナル18の光送受信機31で受信される。これにより、ハンディターミナル18のディスプレイ23にプリンタ異常のメッセージが表示される。
【0088】
上記のように、作業の際、ハンディターミナル18をターミナル保持部材72に保持し、プリンタ装置19をプリンタ装置取付部材73に取付けることによって、上記ハンディターミナル18とプリンタ装置19との位置が固定され、ハンディターミナル18の光送受信機31がプリンタ装置19の光送受信機35の真上に対向する。したがって、ハンディターミナル18の光送受信機31とプリンタ装置19の光送受信機35とが赤外線の光軸99上でずれることなく正確に相対向するため、作業者に位置合わせの負担をかけることはなく、作業の遅れを防止することができる。
【0089】
また、取付け部材87に対する本体部71の傾斜角度を、ヒンジ装置86を介して、調節することができる。したがって、作業者は、ターミナル保持部材72に保持されたハンディターミナル18とプリンタ装置取付部材73に取付けられたプリンタ装置19とを、見易い角度に容易に調節することができる。
【0090】
また、アタッチメント17を台車12の把手16から取り外す場合、固定レバー96を他方に回動して、一方の係止体95aを他方の係止体95bから離脱させ、この状態で図23の実線で示すように一方の挟持体90aを開き、一方の挟持体90aの凹部93と他方の挟持体90bの凹部93との間から上記把手16を離脱させればよい。
【0091】
また、上記のような台車12を使用せずにピッキング作業等を行う場合、作業者は、ハンディターミナル18とプリンタ装置19とをアタッチメント17から取り外し、ハンディターミナル18を手に持つとともに、プリンタ装置19の挿通部64に作業者の腰のベルトを挿通して上記プリンタ装置19を腰(身体の適正位置)に装着してピッキング作業を行い、ピッキング完了後、ハンディターミナル18の光送受信機31とプリンタ装置19の光送受信機35とを光軸99上で相対向させて、プリンタ装置19から各種ラベル42,43,44を発行してもよい。尚、上記ハンディターミナル18を手に持つ代わりに、紐等を用いて作業者の身体の一部に引っ掛けた状態で、光通信してもよい。
【0092】
或いは、上記のような台車12を使用せずにピッキング作業等を行う場合、作業者は、上記プリンタ装置19をアタッチメント17に残したまま、もう一つのプリンタ装置19を腰(身体の適正位置)に装着しておき、ハンディターミナル18をアタッチメント17から取り外して手に持ち、ピッキング作業を行い、ピッキング完了後、ハンディターミナル18の光送受信機31と腰に装着した上記もう一つのプリンタ装置19の光送受信機35とを光軸99上で相対向させて、上記もう一つのプリンタ装置19から各種ラベル42,43,44を発行してもよい。尚、上記のような台車12のアタッチメント17に保持されたプリンタ装置19と作業者の腰に装着されたもう一つのプリンタ装置19とのどちらかを選択して使用する場合、上記両プリンタ装置19は共通(同様)に作用して、どちらのプリンタ装置19からでも上記各種ラベル42,43,44を発行することができる。また、上記ハンディターミナル18を手に持つ代わりに、紐等を用いて作業者の身体の一部に引っ掛けた状態で、光通信してもよい。
【0093】
また上記のように台車12を使用せずにピッキング作業かどうかの判断を、図13の(c)に示したハンディターミナル18のディスプレイ23のピッキング指示画面により行うようにすることができる。すなわち、ディスプレイ23のピッキング指示画面に表示されるピッキング指示が、仕分け先単一の1出荷先1オーダー1物品のバッチ処理データのとき(ピッキングエリアPにおいて集品され、『仕分け/梱包区域』において、二次仕分けが実行されない物品41のピッキングデータのとき)、たとえば、商品認識ラベル43に印字される「荷揃え無」の文字を表示させ、仕分け先群毎に物品41を揃えるバッチ処理データのとき(ピッキングエリアPにおいて集品容器14に集品され、『仕分け/梱包区域』において二次仕分けが実行される物品41のピッキングデータのとき)、たとえば「荷揃え有」の文字を表示させる。作業者は、ハンディターミナル18のディスプレイ23に「荷揃え無」の文字が表示されると、台車12を使用せずにピッキング作業を行い、「荷揃え有」の文字が表示されると、台車12を使用してピッキング作業を行う。また作業者は、台車12を使用せずにピッキングした物品41は直にコンベヤ装置Cまで持ち運ぶ。
【0094】
なお、本実施の形態では、各バッチ処理のピッキングデータをピッキングエリアP毎に形成しているが、各ピッキングエリアPの複数の作業ゾーン4毎に、各バッチ処理のピッキングデータを形成するようにしてもよい。このとき、図13(a)に示すハンディターミナル18の初期画面において、集品を担当するピッキングエリアの番号に続いてゾーンの番号を入力すると、入力したピッキングエリアPの作業ゾーン4において未実行のバッチ処理のバッチNo.がハンディターミナル18へ伝送され、表示される。ピッキング作業者は選択した作業ゾーンにおいてピッキング作業を実行する。
【0095】
また本実施の形態では、視覚表示を変更する一例として、数字の色を変更しているが、数字を他の文字やキャラクターに変更したり、数字あるいは文字の太さや傾きを変更したりすることもできる。
【0096】
また本実施の形態では、集品された物品の設定時間を出荷時間としているが、出荷時間に限ることはなく、所定の時刻を設定するようにすることもできる。また物品の設定時間に近づくと、各ピッキングエリア毎の集品状況から集品が遅れているピッキングエリアと集品が速く進行あるいは終了する見込みのピッキングエリアを判断しているが、前記設定時間に達してから、各ピッキングエリア毎の集品状況から集品が遅れているピッキングエリアと集品が速く進行あるいは終了する見込みのピッキングエリアを判断するようにしてもよい。
【0097】
また本実施の形態では、仕分け先表示手段をラベル44により形成しているが、プレートやタグにより形成するようにしてもよい。
また本実施の形態では、携帯のプリンタ装置19によりラベル42,43,44を発行させているが、図1に示すピッキング区域Aのステーション9に設けたラベルプリンタ10により発行するようにしてもよい。
【0098】
また本実施の形態では、携帯のプリンタ装置19により商品認識ラベル42,43を1枚のみ発行しているが、ピック数に合わせた枚数発行するようにすることもでき、さらに同時に仕分け先(出荷先)の注文による物品41の金額を印字した値札を発行するようにすることもできる。
【0099】
また本実施の形態では、ピッキング棚3および仕分け棚57として流動棚を使用しているが、物品また物品を収納した容器が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
【0100】
また本実施の形態では、集品容器14としてコンテナを使用しているが、段ボールやバケットやケースやトレー状のものなどを使用するようにしてもよい。また蓋付きのもの(封函可能なもの)であってもよい。
【0101】
また本実施の形態では、数量表示器58に押しボタンスイッチを使用しているが、これらのスイッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッチやフットスイッチに代えることもできる。またピッキング棚3の区画収納空間5に、ピッキングする物品あるいは容器が無くなったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を設けるようにすることもできる。また、この補充報知(入力)手段の機能をハンディターミナル18に持たせてもよい。
【0102】
また本実施の形態では、アタッチメント17を台車12の台車本体の把手16に取付けているが、把手16以外の他の箇所、例えば台車本体の載置部15の端部等に取付けてもよい。
【0103】
また本実施の形態では、赤外線を用いて両光送受信機31,35間で送受信を行っているが、赤外線以外の光線を用いてもよい。
また本実施の形態では、ターミナル保持部材72とプリンタ装置取付部材73とを一体に設けているが、上記両部材72,73を個別に台車12に設けてもよい。
【0104】
【発明の効果】
以上、本第1発明によると、端末機を端末機保持手段に差し込んで保持し、印刷装置を印刷装置取付手段に取付けることによって、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向し、この状態で、端末機と印刷装置とが端末機保持手段と印刷装置取付手段とを介して台車本体に設けられる。したがって、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に合わせて固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
また、通信用の光線は通信用口を通過して端末機の光通信部と印刷装置の光通信部との間で送受信される。
【0105】
本第2発明によると、端末機を上方から端末機保持手段に差し込むことによって、端末機が端末機保持手段に保持され、端末機を端末機保持手段の上方に脱抜することによって、端末機が端末機保持手段から取り外される。
【0106】
本第6発明によると、ヒンジ装置を介して、端末機保持手段に保持された端末機と印刷装置取付手段に取付けられた印刷装置とを見易い角度に調節することができる。
【0107】
本第7発明によると、台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向するように配置しているため、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
【0108】
本第8発明によると、台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向するように配置しているため、従来のように作業者が端末機の位置と印刷装置の位置とを正確に固定しておくといった負担のかかる操作を不要にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備のピッキング区域の要部斜視図である。
【図3】同ピッキング設備のハンディターミナルの正面図である。
【図4】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図5】同ピッキング設備の物品に取り付けられるラベルの平面図である。
【図6】同ピッキング設備の集品容器に取り付けられる出荷ラベルの正面図である。
【図7】同ピッキング設備の仕分け装置の概略側面図である。
【図8】同ピッキング設備の仕分け装置の概略配置図である。
【図9】同ピッキング設備のバッチ処理のデータの形成手順を示すフローチャートである。
【図10】同ピッキング設備の1バッチ処理のデータのリストである。
【図11】同ピッキング設備の全バッチ処理のデータのリストである。
【図12】同ピッキング設備のピッキング指示の手順を示すフローチャートである。
【図13】同ピッキング設備のハンディターミナルに表示される画面図である。
【図14】同ピッキング設備の端末装置に表示される集品状況の画面図である。
【図15】同ピッキング設備の端末装置に表示される集品状況の画面図である。
【図16】同ピッキング設備の端末装置に表示される集品状況のサブ画面図である。
【図17】同ピッキング設備の台車に取付けられたアタッチメントとハンディターミナルとプリンタ装置との側面図である。
【図18】同ピッキング設備の台車に取付けられるアタッチメントとハンディターミナルとプリンタ装置との正面図である。
【図19】同ピッキング設備の台車に取付けられるアタッチメントの正面図であり、ハンディターミナルとプリンタ装置とを取り外した状態を示す。
【図20】同ピッキング設備の台車に取付けられるアタッチメントの要部の断面正面図である。
【図21】図18におけるX−X矢視図である。
【図22】同ピッキング設備の台車に取付けられるアタッチメントの取付け部材の下部の斜視図である。
【図23】同ピッキング設備の台車に取付けられるアタッチメントの取付け部材の下部の側面図である。
【図24】従来の台車を用いたピッキング設備の図である。
【図25】従来の台車を用いたピッキング作業の説明図である。
【符号の説明】
3 ピッキング棚
12 台車
18 ハンディターミナル(端末機)
19 プリンタ装置(印刷装置)
31,35 光送受信機(光通信部)
41 物品
42,43 商品認識ラベル(物品表示手段)
44 仕分け先認識ラベル(仕分け先表示手段)
72 ターミナル保持部材(端末機保持手段)
73 プリンタ装置取付部材(プリンタ装置取付手段)
81 通信用口
Claims (9)
- 台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に差し込んで保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
端末機保持手段に、通信用の光線が通過する通信用口が形成され、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであることを特徴とする台車。 - 台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
上記端末機は上方から端末機保持手段に差し込まれるようにして保持され、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであることを特徴とする台車。 - 台車本体に取付け金具が着脱自在に設けられ、
取付け金具は、作業をするための携帯用の端末機を着脱自在に差し込んで保持する端末機保持手段と、上記端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を着脱自在に取付ける印刷装置取付手段とを備え、
上記端末機保持手段と印刷装置取付手段とは、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とが光軸上で相対向するように、端末機と印刷装置とを保持し、
印刷装置は、ピッキング棚から集品された物品を識別する物品表示手段と、集品された物品の仕分け先を識別する仕分け先表示手段とを、それぞれ印刷し、
上記端末機の差し込み方向と上記光軸の方向とが同じであることを特徴とする台車。 - 端末機は印刷装置の上方に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の台車。
- 仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の台車。
- 取付け金具は端末機保持手段と印刷装置取付手段と取付け部材とを有し、
取付け部材は、台車本体に着脱自在に取付け可能であり、且つ、ヒンジ装置を介して端末機保持手段に設けられ、
印刷装置取付手段は端末機保持手段に取付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の台車。 - 仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用される台車の取扱い方法であって、
台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、作業をするための携帯用の端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを上記端末機の差し込み方向と同方向の光軸上で相対向するように配置し、印刷装置で印刷させ、
台車を使用しないで作業をする場合、上記端末機を取付け金具の端末機保持手段から引き抜いて取り外すとともに、上記印刷装置を取付け金具の印刷装置取付手段から取り外し、上記印刷装置を身体の適正位置に取り付け、端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向させ、印刷装置で印刷させることを特徴とする台車の取扱い方法。 - 仕分け先の物品の集品要求に応じてピッキング棚より物品を集品するピッキング設備において使用される台車の取扱い方法であって、
台車を使用して作業をする場合、台車本体に設けた取付け金具の端末機保持手段に、作業をするための携帯用の端末機を差し込んで保持するとともに、上記取付け金具の印刷装置取付手段に、端末機から光線を用いて送信された情報を印刷する印刷装置を取付けて、上記端末機の光通信部と印刷装置の光通信部とを上記端末機の差し込み方向と同方向の光軸上で相対向するように配置し、印刷装置で印刷させ、
台車を使用しないで作業をする場合、もう1つの印刷装置を身体の適正位置に取り付けておき、上記端末機を取付け金具の端末機保持手段から引き抜いて取り外し、上記端末機の光通信部と上記身体に取付けたもう1つの印刷装置の光通信部とを光軸上で相対向させ、上記もう1つの印刷装置で印刷させることを特徴とする台車の取扱い方法。 - 仕分け先の物品の集品要求に応じて、予め登録された仕分け先群毎に上記物品を揃える物品の取り出し情報が端末機に表示された場合には、台車を使用して作業をし、
上記仕分け先の物品の集品要求に応じて、仕分け先単一に上記物品を取り出す物品の取り出し情報が端末機に表示された場合には、台車を使用しないで直に作業を行うことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の台車の取扱い方法。
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