JP4045483B2 - ピント状態検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はピント状態検出装置に係り、特に光路長に差を設けて配設された複数のピント状態検出用撮像素子で撮像された画像に基づいて撮影レンズのピント状態を検出するピント状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりビデオカメラ等のオートフォーカス(AF)の方式として山登り方式と呼ばれる合焦検出方式が知られている。この山登り方式は撮像素子から得られる映像信号(輝度信号)のうち、ある範囲(フォーカスエリア)内の映像信号の高域周波数成分を積算して評価値とし、フォーカスレンズを駆動して焦点を移動させながら、この評価値が最大となる点を検出して合焦状態を得ようとするものである。
【0003】
しかしながら、この山登り方式はフォーカスレンズを駆動させながら評価値が最大となる点を検出しなければならないため、合焦に対する反応速度が遅いという欠点がある。
【0004】
そこで、このような山登り方式の欠点を解消するために、特開昭55−76312号公報、特公平7−60211号公報等では、光路長の異なる複数の撮像素子を用いて撮影レンズのピント状態(前ピン、後ピン、合焦)を検出する方法が提案されている。この方法は、映像用の画像を撮像する映像用撮像素子よりも光路長が長くなる位置と短くなる位置に一対のピント状態検出用撮像素子を配置し、この一対のピント状態検出用撮像素子から得られる映像信号から評価値を求めて比較することにより、その評価値の大小関係から映像用撮像素子の撮像面におけるピント状態を検出するものである。この方法によれば、合焦か否かを判断できるだけでなく前ピンか後ピンかも判断できるため、合焦に対する反応速度が速いという利点がある。
【0005】
また、従来よりビデオカメラ等における合焦検出方式の一つとしてウォブリング法と呼ばれる合焦検出方式が知られている。このウォブリング法は、フォーカスレンズ又は撮像素子を周期的に振動(ウォブリング)させ、そのときの焦点評価値の変動の様子からピント状態を検出するというものである。
【0006】
しかしながら、このウォブリング法は撮像素子等のウォブリングによって画質が低下するという欠点がある。
【0007】
そこで、このようなウォブリング法の欠点を解消するために、特開平8−50227号公報では、映像用撮像素子に入射される被写体光の光路とは別の分岐光路を形成し、その分岐光路の被写体光を映像用撮像素子とは別のピント状態検出用撮像素子に入射させ、そのピント状態検出用撮像素子を光軸方向にウォブリングさせることにより、ピント状態を検出する方法を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭55−76312号公報や特公平7−60211号公報等に開示された一対のピント状態検出用撮像素子を用いたピント状態の検出方法では、撮影レンズのピント位置が合焦位置から大きく離れている場合、各ピント状態検出用撮像素子から得られる評価値の差がなくなり、ピント状態の検出ができなくなるという欠点がある。
【0009】
一方、特開平8−50227号公報に開示されたウォブリング法の場合、ウォブリングの振幅を大きくすれば、撮影レンズのピント位置が合焦位置から大きく離れている場合であってもピント状態の検出ができるが、ウォブリングの振幅が大きくなると、合焦検出に時間がかかるという欠点がある。
【0010】
また、評価値は撮影レンズの絞り値(Fナンバー)に応じて変動し、絞り値が大きい場合には一対のピント状態検出用撮像素子の光路長差を広く取ったほうが精度の高い検出が可能になるが、特開昭55−76312号公報や特公平7−60211号公報等に開示されたピント状態の検出方法では、一対のピント状態検出用撮像素子の光路長差が固定とされているため、絞り値に応じた高精度なピント状態の検出ができないという欠点がある。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、迅速かつ正確な合焦検出が可能なピント状態検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影レンズを通って映像用撮像素子に入射する映像用被写体光からピント状態検出用被写体光を分離し、該ピント状態検出用被写体光を光分割手段で分割して、前記映像用撮像素子よりも光路長が所定量長くなる位置と短くなる位置とに配置された第1の光路長差を有する一対のピント状態検出用撮像素子に入射させ、該一対のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から被写体像の鮮鋭度を示す評価値を求めて、求めた評価値同士を比較することにより、前記撮影レンズのピント状態を検出するピント状態検出装置において、前記光分割手段に入射されるピント状態検出用被写体光の光軸上に配置され、光軸方向に沿って前後移動されることにより、前記被写体像の結像位置を移動させる結像位置変更レンズと、前記結像位置変更レンズを前記ピント状態検出用被写体光の光軸に沿って前後移動させる移動手段と、を備え、前記第1の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合には、前記映像用撮像素子に入射する映像用被写体光と、前記一対のピント状態検出用撮像素子の各光路長の中間の光路長の位置に入射するピント状態検出用被写体光とが同じピント状態となるように前記結像位置変更レンズを基準位置に移動させ、前記一対のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号からそれぞれ評価値を求め、求めた評価値同士を比較して、前記撮影レンズのピント状態を検出し、前記第1の光路長差と異なる第2の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合には、前記結像位置変更レンズを前記基準位置を基準にして前後等距離移動させ、前方向に移動させたとき、一方のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から評価値を求め、後方向に移動させたとき、他方のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から評価値を求め、求めた評価値同士を比較して、前記撮影レンズのピント状態を検出することを特徴とするピント状態検出装置を提供する。
【0013】
本発明によれば、結像位置変更レンズを前方向に移動させたときに一方のピント状態検出用撮像素子から得られる評価値と、後方向に移動させたときに他方のピント状態検出用撮像素子から得られる評価値とを比較してピント状態を検出することにより、各ピント状態検出用撮像素子の光路長を変更してピント状態を検出するのと同じ効果が得られる。これにより、絞り値やAF精度等に応じて最適な光路長に設定してピント状態の検出を行うことができ、常に高精度なピント状態の検出を行うことができる。また、一対のピント状態検出用撮像素子を用いてピント状態の検出を行うので、結像位置変更レンズを移動させる場合であっても、その移動量は少ないもので済み、迅速な検出を行うことができる。
【0016】
また、請求項2に係る発明は前記目的を達成するために、前記結像位置変更レンズは、前記第1の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合と、前記第2の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合とを、前記撮影レンズの絞り値に応じて切り替えることを特徴とする請求項1に記載のピント状態検出装置を提供する。
【0017】
本発明によれば、一対のピント状態検出用撮像素子の光路長差を絞り値に応じて最適なものに設定することができるので、いかなる状況下においても常に高精度なピント状態の検出を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るピント状態検出装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0019】
図1は、本発明に係るピント状態検出装置が適用されたテレビカメラシステムの構成図である。同図に示すように、このテレビカメラシステムはカメラ本体10と撮影レンズ12とで構成されている。
【0020】
カメラ本体10には、放映用の映像を撮影し、所定形式の映像信号を出力又は記録媒体に記録するための撮像素子(以下「映像用撮像素子」という)や所要の回路等が備えられている。撮影レンズ12は、このカメラ本体10のマウント部に着脱自在に装着される。
【0021】
撮影レンズ12の光学系には、一般的に知られているように、フォーカスレンズ群16、ズームレンズ群18、アイリス20、リレーレンズ群22等が配置されている。
【0022】
リレーレンズ群22は、前側リレーレンズ22Aと後側リレーレンズ22Bとで構成され、その前側リレーレンズ22Aと後側リレーレンズ22Bとの間には、ピント状態検出用の被写体光を映像用撮像素子に入射する被写体光から分離するためのハーフミラー24が配置されている。このハーフミラー24は、撮影レンズ12の光軸Oに対して略45度傾斜して設置されており、前側リレーレンズ22Aを通過した被写体光を直角に反射して、映像用被写体光から分離する。
【0023】
ハーフミラー24を透過した被写体光は、映像用被写体光として撮影レンズ12の後端側から射出されたのち、カメラ本体10の撮像部14に入射される。撮像部14の構成については省略するが、撮像部14に入射された被写体光は、たとえば色分解光学系により、赤色光、緑色光、青色光の3色に分解され、各色ごとの映像用撮像素子の撮像面に入射する。これによって放映用のカラー映像が撮影される。なお、図中のピント面Pは、各映像用撮像素子の撮像面に対して光学的に等価な位置を撮影レンズ12の光軸O上に示したものである。
【0024】
一方、ハーフミラー24で反射された被写体光は、ピント状態検出用被写体光として光軸Oに対して垂直な光軸O´に沿って進行し、結像位置変更レンズ26を介してピント状態検出部28に入射する。
【0025】
ピント状態検出部28は、ピント状態検出用被写体光を3等分割するビームスプリッタ30と、そのビームスプリッタ30で3等分割されたピント状態検出用被写体光が入射される3つのピント状態検出用撮像素子A、B、Cとで構成されている。
【0026】
ビームスプリッタ30は、3つのプリズム30A、30B、30Cによって構成されている。上述したようにハーフミラー24によって映像用被写体光から分離されたピント状態検出用被写体光は光軸O′に沿って進行し、まず、第1プリズム30Aに入射される。そして、この第1プリズム30Aのハーフミラー面30aで反射光と透過光とに分割される。このうち反射光は第1ピント状態検出用撮像素子Aに入射され、透過光は第2プリズム30Bに入射される。
【0027】
第2プリズム30Bに入射された透過光は、第2プリズム30Bのハーフミラー面30bで更に反射光と透過光とに分割される。このうち反射光は第2ピント状態検出用撮像素子Bに入射され、透過光は第3プリズム30Cに入射される。そして、第3プリズム30Cに入射された透過光は、その第3プリズム30Cを透過して第3ピント状態検出用撮像素子Cに入射される。
【0028】
以上のようにビームスプリッタ30は、映像用被写体光から分離されたピント状態検出用被写体光を3等分割し、分割した各ピント状態検出用被写体光をそれぞれピント状態検出用撮像素子A、B、Cに入射させる。なお、各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cはカラー映像を撮像するものである必要はなく、本実施の形態では白黒画像を撮像するCCDであるものとする。
【0029】
図2は、各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cに入射する被写体光の光軸を同一直線上に表したものである。
【0030】
同図に示すように、各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cに入射するピント状態検出用被写体光は、第1ピント状態検出用撮像素子Aの光路長が最も短く、第2ピント状態検出用撮像素子Bの光路長が最も長い。そして、第3ピント状態検出用撮像素子Cの光路長は、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bの光路長の中間の長さとなっている。すなわち、第1ピント状態検出用撮像素子Aの撮像面と第2ピント状態検出用撮像素子Bの撮像面は、それぞれ第3ピント状態検出用撮像素子Cの撮像面に対して前後等距離の位置に平行に配置されている。
【0031】
また、この第3ピント状態検出用撮像素子Cの撮像面は、カメラ本体10のピント面Pと共役の関係にあり、撮影レンズ12に入射した被写体光に対する光路長がカメラ本体10に設けられた映像用撮像素子の撮像面と一致している。すなわち、第3ピント状態検出用撮像素子Cは、映像用撮像素子と光学的に等価な位置に配置されており、その前後等距離の位置に第1ピント状態検出用撮像素子Aの撮像面と第2ピント状態検出用撮像素子Bの撮像面が配置されている。
【0032】
結像位置変更レンズ26は、撮影レンズ12の合焦時にピント状態検出用被写体光が第3ピント状態検出用撮像素子Cの撮像面上に結像するように作用する。
この結像位置変更レンズ26は、結像位置変更レンズ駆動機構32によって光軸O´に沿って前後移動され、これにより、ピント状態検出用被写体光の結像位置を移動させる。すなわち、通常、結像位置変更レンズ26は「基準位置」に位置しており、この基準位置では、映像用被写体光と光学的に同じ位置にピント状態検出用被写体光を結像させる。したがって、結像位置変更レンズ26が基準位置に位置している場合、撮影レンズ12で撮影された被写体像が映像用撮像素子の撮像面上に結像されると、第3ピント状態検出用撮像素子Cの撮像面上にも同じ被写体像が結像される。そして、この基準位置から光軸O´に沿って前後移動されることにより、ピント状態検出用被写体光の結像位置を可変させる。
【0033】
結像位置変更レンズ駆動機構32は、図1に示すように、ラック32A、ピニオン32B、結像位置変更モータ32C、結像位置変更モータ駆動回路32D、結像位置変更用ポテンショメータ32E等で構成されている。結像位置変更レンズ26を光軸O´に沿って前後移動自在に保持する保持するレンズ枠26Aにはラック32Aが連結されており、このラック32Aに噛み合わされたピニオン32Bを結像位置変更モータ32Cで駆動することにより、結像位置変更レンズ26が光軸O´に沿って前後移動する。
【0034】
なお、結像位置変更モータ32Cは、結像位置変更モータ駆動回路32Dからの駆動信号に基づき作動し、結像位置変更モータ駆動回路32Dは、信号処理部34から出力される制御信号に基づいて結像位置変更モータ32Cを駆動する。また、結像位置変更用ポテンショメータ32Eは、結像位置変更レンズ26の位置を検出し、その位置データをA/D変換器44を信号処理部34に出力する(図3参照)。
【0035】
各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cで撮像された画像は信号処理部34に出力され、信号処理部34は、後述するように、各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cから取得した映像信号に基づいて撮影レンズ12のピント状態を検出する。そして、その検出したピント状態に基づいてフォーカスモータ駆動回路36に制御信号を出力し、撮影レンズ12のフォーカスをAF制御する。
【0036】
なお、通常、撮影レンズ12はマニュアルフォーカス(MF)によりフォーカスが制御され、AFスイッチ48がONにされた場合にのみAF制御が行われる。
【0037】
ここで、MF時、信号処理部34は、フォーカスデマンド38の操作に基づいてフォーカスモータ駆動回路36に制御信号を出力し、撮影レンズ12のフォーカスを制御する。このフォーカスデマンド38は、回動自在に設けられたフォーカスノブ(不図示)の回転操作量に応じてフォーカスレンズ16の移動位置を指令するフォーカスデマンドデータを信号処理部34に出力する。信号処理部34は、図3に示すように、このフォーカスデマンド38からのフォーカスデマンドデータをCPU46に取り込む。CPU46は、取り込んだフォーカスデマンドデータと、フォーカス用ポテンショメータ42からA/D変換器44を介して入力されるフォーカスレンズ16の位置データとに基づいてフォーカスレンズ16の移動速度を演算し、D/A変換器64を介してフォーカスモータ駆動回路36にフォーカスモータ40の制御信号を出力する。
【0038】
また、信号処理部34は、撮影レンズ12のズームを操作するズームデマンド50の操作情報に基づいてズームモータ駆動回路52に制御信号を出力し、撮影レンズ12をズーム制御する。このズームデマンド50は、回動自在に設けられたズームリングの回転方向と回転量に応じてズームレンズ18の移動速度を指令するズームデマンドデータを信号処理部34に出力する。信号処理部34は、このズームデマンドデータをA/D変換器44を介してCPU46に取り込む。CPU46は、取り込んだズームデマンドデータと、ズーム用ポテンショメータ54からA/D変換器44を介して入力されるズームレンズ18の位置データとに基づいてズームレンズ18の移動量を演算し、D/A変換器64を介してズームモータ駆動回路52にズームモータ56の制御信号を出力する。
【0039】
さらに、信号処理部34のCPU46は、アイリス用ポテンショメータ58からA/D変換器44を介して入力される絞り値データと、カメラ本体10から与えられるアイリス制御信号とに基づいてアイリスモータ62の駆動量を演算し、D/A変換器64を介してアイリスモータ制御回路60にアイリスモータ62の制御信号を出力する。
【0040】
次に、信号処理部34におけるピント状態の検出の処理について説明する。図3に示すように、各ピント状態検出用撮像素子A、B、Cで撮像された被写体の画像は、それぞれ所定形式のビデオ信号として出力され、ハイパスフィルタ70A〜70C、A/D変換器72A〜72C、ゲート回路74A〜74C、加算器76A〜76Cによって画像の鮮鋭度(画像のコントラスト)を示す評価値VA 、VB 、VC の信号に変換されてCPU46に入力される。
【0041】
ここで、評価値VA 〜VC を求めるまでの処理を説明すると、本実施の形態におけるピント状態検出用撮像素子A〜Cは、いずれも白黒画像を撮影するCCDであることから、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから出力されるビデオ信号は、それぞれの画面を構成する各画素の輝度を示す輝度信号である。
【0042】
各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから出力されたビデオ信号は、まず、ハイパスフィルタ70A〜70Cに入力されて、その高域周波数成分が抽出される。
ハイパスフィルタ70A〜70Cで抽出された高域周波数成分の信号は、A/D変換器72A〜72Cによってデジタル信号に変換される。そして、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cにより撮像された画像の1画面分(1フィールド分)のデジタル信号のうち所定のフォーカスエリア内(たとえば画面中央部分)の画素に対応するデジタル信号のみがゲート回路74A〜74Cによって抽出され、抽出された範囲のデジタル信号の値が加算器76A〜76Cによって加算される。
これにより、所定のフォーカスエリア内におけるビデオ信号の高域周波数成分の値の総和が求められ、求められた値が値が所定のフォーカスエリア内における画像の鮮鋭度の高低を示す評価値VA 〜VC となる。
【0043】
なお、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cやゲート回路74A〜74C等の各回路には、図示しない同期信号発生回路から各種同期信号が与えられて各回路の処理の同期が図られている。また、CPU46には、同期信号発生回路からビデオ信号の1フィールドごとの垂直同期信号(V信号)が与えられている。
【0044】
CPU46は、以上のようにして得られた評価値VA 〜VC に基づいて、映像用撮像素子の撮像面(ピント面P)に対する撮影レンズ12の現在のピント状態を検出する。
【0045】
次に、このCPU46による撮影レンズ12のピント状態の検出方法について説明する。
【0046】
図4は横軸に撮影レンズ12のフォーカス位置、縦軸に評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する評価値の様子を示した図である。曲線SA 、SB 、SC は、それぞれピント状態検出用撮像素子A、B、Cから得られる評価値をフォーカス位置に対して示したものである。なお、結像位置変更レンズ26は「基準位置」に位置しているものとする。
【0047】
ここで、第3ピント状態検出用撮像素子Cは、映像用撮像素子と光学的に同じ位置に配置されていることから、同図において、曲線SC の評価値が最大(極大)となる位置F3が合焦位置となる。
【0048】
撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3に設定された場合、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値は各曲線SA 〜SC の位置F3に対応する値VA3、VB3、VC3となる。図4に示すように、この場合、各評価値の関係は第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA5と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB3が同値となり、第3ピント状態検出用撮像素子Cから得られる評価値VC3が異なる値となる(VA3=VB3、VA3≠VC3、VB3≠VC3)。したがって、このように第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA3と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB3とが同値で、かつ、第3ピント状態検出用撮像素子Cから得られる評価値VC3が、これらの値と異なる場合は、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3に設定された状態であることが分かる。
【0049】
一方、撮影レンズ12のフォーカス位置が、合焦位置F3よりも至近側の位置F2に設定された場合、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値は各曲線SA 〜SC の位置F2に対応する値VA2、VB2、VC2となる。図4に示すように、この場合、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA2と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB2の関係は、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA2の方が第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB2よりも大きくなる(VA2>VB2)。したがって、このように第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA2の方が第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB2よりも大きい場合は、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3よりも至近側に設定された状態、すなわち、前ピンの状態であることが分かる。
【0050】
また、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3よりも無限遠側の位置F4に設定された場合、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値は、各曲線SA 〜SC の位置F4に対応する値VA4、VB4、Vc4となる。図4に示すように、この場合、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA4と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB4の関係は、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA4よりも第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB4の方が小さくなる。したがって、このように第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA4の方が第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB4よりも小さい場合は、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3よりも無限遠側に設定された状態、すなわち、後ピンの状態であることが分かる。
【0051】
これに対して、撮影レンズ12のフォーカス位置が、位置F2よりも更に至近側の位置F1に設定された場合、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA1と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB1が同値になるが、この場合、第3ピント状態検出用撮像素子Cから得られる評価値VC1も同値になるので(VA1=VB1=VC1)、このように各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値VA1〜VC1が全て同値の場合は、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3から大幅にズレた状態(大きくボケた状態)であることが分かる。
【0052】
同様に撮影レンズ12のフォーカス位置が、位置F4よりも更に無限遠側の位置F5に設定された場合、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA5と第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB5が同値になるが、この場合、第3ピント状態検出用撮像素子Cから得られる評価値VC5も同値になるので(VA5=VB5=VC5)、このように各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値VA5〜VC5が全て同値の場合は、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置F3から大幅にズレた状態(大きくボケた状態)であることが分かる。
【0053】
ところで、上記のように各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値VA 〜VC が全て同値となった場合、フォーカス位置が合焦位置から大幅にズレた状態にあることは検出できるが、どちらの方向にどれだけズレているかの検出は行うことができない。このような場合は、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bを第3ピント状態検出用撮像素子Cに対してより光路長が短くなる位置と長くなる位置に設置し、両者の光路長の差を広げることにより、検出が可能になる。
【0054】
たとえば、図5に示すように、2つのピント状態検出用撮像素子D、Eを第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bよりも光路長が短くなる位置と長くなる位置とに設置すると、各ピント状態検出用撮像素子D、Eから得られる評価値は、図6に示す曲線SD 、SE のようになる。
【0055】
いま、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置よりも大幅に離れた至近側の位置F6に設定されたとすると、ピント状態検出用撮像素子A、Bから得られる評価値は、各曲線SA 〜SE の位置F6に対応する値VA6〜VE6となる。この場合、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA6と第2ピント状態検出用撮像素子VB6から得られる評価値は共に同値となり、ピント状態を検出することはできないが、ピント状態検出用撮像素子D、Eから得られる評価値VD6、VE6は、ピント状態検出用撮像素子Dから得られる評価値VD6の方がピント状態検出用撮像素子Eから得られる評価値VE6よりも大きくなる。したがって、この評価値VD6、VE6を比較することにより、撮影レンズ12のフォーカス位置が合焦位置よりも至近側に設定された状態であることが分かる。
【0056】
このように、2つのピント状態検出用撮像素子の間隔を広げることにより、フォーカス位置が合焦位置よりも大幅にずれている場合であってもピント状態の検出を行うことができる。
【0057】
しかしながら、本実施の形態の第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bは一定位置に固定されているため、設置間隔(光路長の差)を広げることはできない。
【0058】
そこで、次のように結像位置変更レンズ26でピント状態検出用被写体光の結像位置をずらすことで擬似的にピント状態検出用撮像素子A、Bの間隔を広げる(光路長の差を広げる)。具体的には次のように行う。
【0059】
図7は、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出素子A、B、Cの評価値の様子を示した図である。同図において、実線でした曲線SA 〜SC が、それぞれピント状態検出用撮像素子A、B、Cの評価値をフォーカス位置に対して示したものである。
【0060】
いま、撮影レンズ12のフォーカス位置が位置Fにあるものとすると、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値は、各曲線SA 〜SC の位置Fに対応する値VA 、VB 、Vc となる。
【0061】
ここで、第1ピント状態検出用撮像素子Aを光路長がXだけ短くなる位置に移動させ、第2ピント状態検出用撮像素子Bを同じく光路長がXだけ長くなる位置に移動させたと仮定する(以下、光路長がXだけ短くなる位置に移動させた第1ピント状態検出用撮像素子Aを第1ピント状態検出用撮像素子A−とし、光路長がXだけ長くなる位置に移動させた第2ピント状態検出用撮像素子Bを第2ピント状態検出用撮像素子B+とする。)。このとき各ピント状態検出用撮像素子A−、B+から得られる評価値は、図7に破線で示した曲線SA-、SB+のようになる。この場合、撮影レンズ12のフォーカス位置が位置Fにあるとすると、ピント状態検出用撮像素子A−、B+から得られる評価値は、それぞれ各曲線SA-、SB+の位置Fに対応する値VA-、VB+となる。
【0062】
このようにピント状態検出用撮像素子A、Bを移動させたときとの評価値と同じ評価値をピント状態検出用被写体光の結像位置をずらすことで取得する。
【0063】
図7に示すように、まず、結像位置変更レンズ26を移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を位置Fから距離Xだけ至近側に近づけた位置F−Xに移動させる。そして、この位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値を取得する(第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値は取得しない)。
このとき、第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値は、曲線SB の位置F−Xに対応する値VBXとなる。この値は第2ピント状態検出用撮像素子Bを光路長がXだけ長くなる位置に移動させたときに得られる評価値VB+(第2ピント状態検出用撮像素子B+から得られる評価値VB+)と同値になる(VBX=VB+)。
【0064】
次に、結像位置変更レンズ26を逆方向に移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を位置fから距離Xだけ無限遠側に遠ざけた位置F+Xに移動させる。そして、この位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値を取得する(第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値は取得しない)。このとき、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値は曲線SA の位置F+Xに対応する値VAXとなり、この値は第1ピント状態検出用撮像素子Aを光路長がXだけ短くなる位置に移動させたときに得られる評価値(第1ピント状態検出用撮像素子A−から得られる評価値VA-)と同値になる(VAX=VA-)。
【0065】
このように、ピント状態検出用被写体光の結像位置を前後等距離移動させ、各位置で片方ずつの評価値を取得することにより、あたかもピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を広げて評価値を取得したのと同じ効果を得ることができる。
【0066】
上記の例は、ピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を広げる場合の例であるが、逆に狭めることもできる。この場合は次のように各評価値を取得する。
【0067】
図8は、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出素子A、B、Cの評価値の様子を示した図である。同図において、実線でした曲線SA 〜SC が、それぞれピント状態検出用撮像素子A〜Cの評価値をフォーカス位置に対して示したものである。
【0068】
いま、撮影レンズ12のフォーカス位置が位置Fにあるものとすると、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cから得られる評価値は、各曲線SA 〜SC の位置Fに対応する値VA 、VB 、Vc となる。
【0069】
ここで、第1ピント状態検出用撮像素子Aを光路長がXだけ長くなる位置に移動させ、第2ピント状態検出用撮像素子Bを同じく光路長がXだけ短くなる位置に移動させたと仮定する(以下、光路長がXだけ長くなる位置に移動させた第1ピント状態検出用撮像素子Aを第1ピント状態検出用撮像素子A+とし、光路長がXだけ短くなる位置に移動させた第2ピント状態検出用撮像素子Bを第2ピント状態検出用撮像素子B−とする。)。このとき、各ピント状態検出用撮像素子A+、B−から得られる評価値は、図8に破線で示した曲線SA+、SB-のようになる。この場合、撮影レンズ12のフォーカス位置が位置Fにあるとすると、ピント状態検出用撮像素子A+、B−から得られる評価値は、それぞれ各曲線SA+、SB-の位置Fに対応する値VA+、VB-となる。
【0070】
まず、結像位置変更レンズ26を移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を位置Fから距離Xだけ至近側に近づけた位置F−Xに移動させる。そして、この位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値を取得する(第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値は取得しない)。このとき、第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値は曲線SA の位置F−Xに対応する値VAXとなり、この値は第1ピント状態検出用撮像素子Aを光路長がXだけ長くなる位置に移動させたときに得られる評価値(第1ピント状態検出用撮像素子A+から得られる評価値VA+)と同値になる(VAX=VA+)。
【0071】
次に、結像位置変更レンズ26を逆方向に移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を位置Fから距離Xだけ無限遠側に遠ざけた位置F+Xに移動させる。そして、この位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値を取得する(第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値は取得しない)。このとき、第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値は曲線SB の位置F+Xに対応する値VBXとなる。この値は第2ピント状態検出用撮像素子Bを光路長がXだけ短くなる位置に移動させたときに得られる評価値VB-(第2ピント状態検出用撮像素子B−から得られる評価値VB-)と同値になる(VBX=VB-)。
【0072】
このように、ピント状態検出用被写体光の結像位置を前後等距離移動させ、各位置で片側ずつの評価値を取得することにより、あたかもピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を狭めて評価値を取得したのと同じ効果を得ることができる。
【0073】
なお、ピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を狭めると、より多くの評価値情報を得られるため、より高精度なピント状態の検出が可能になる。
【0074】
一方、撮影レンズ12の絞り値が大きくなると、評価値のピーク位置が下がり、全体としてなだらかな曲線になることから、このような場合は逆にピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を広げた方が高精度なピント状態の検出が可能になる。
【0075】
しがたって、絞り値に応じてピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を変えることが好ましい。以下、この絞り値に応じたフォーカス制御の処理手順を図9に示すフローチャートに従って説明する。
【0076】
図9に示すように、まず、CPU46は所要の初期設定を行った後(ステップS10)、カメラ本体10から与えられるアイリス制御信号に基づいて撮影レンズ12のアイリス20を制御したり、ズームデマンド50からのズームデマンドデータに基づいて撮影レンズ12をズーム制御したり、AF以外の所要の処理を行う(ステップS12)。
【0077】
次に、CPU46はAFスイッチ48のON・OFFを確認する(ステップS14)。そして、AFスイッチ48がONになっている場合に以下のAF制御を実施する。
【0078】
まず、CPU46は、アイリス用ポテンショメータ58から撮影レンズ12の現在の絞り値データを取り込む(ステップS16)。そして、その取り込んだ絞り値データに基づいて最適な光路長差(ピント状態検出用撮像素子Aとピント状態検出用撮像素子Bの光路長の差)を算出する(ステップS18)。
【0079】
次に、CPU46は、算出した最適光路長差と現在の光路長差を比較する(ステップS20)。この比較の結果、現在の光路長差で十分と判断した場合は、光路長の変更は行わず、通常どおり第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値と第2ピント状態検出用撮像素子Bとから得られる評価値とに基づいてピント状態を検出する。
【0080】
すなわち、まず第1ピント状態検出用撮像素子Aから得られる評価値VA を取り込み(ステップS22)、次いで、第2ピント状態検出用撮像素子Bから得られる評価値VB を取り込む(ステップS24)。そして、その取り込んだ第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を比較し(ステップS26)、合焦状態にあるか否かを判定する(ステップS28)。
【0081】
ここで、合焦状態にあるか否かを判定は、第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB との差ΔVA-B (ΔVA-B =VA −VB )を求め、その差がゼロか否かにより判定する。そして、評価値の差ΔVA-B がゼロの場合は合焦と判定され、ゼロでない場合は合焦状態にないと判定される。
【0082】
この判定の結果、合焦と判定された場合は、フォーカス制御は行わず、AF制御を終了する。以下、再びAFスイッチ48が押されるまでマニュアルでフォーカスが制御される。
【0083】
一方、合焦状態にないと判定された場合は、フォーカス制御を実行する。すなわち、第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB とに基づいてピントのズレ方向を求め(ステップS30)、その評価値の差ΔVA-B を制御量(移動量又は移動速度)としてフォーカスレンズ群16を移動させる。たとえば、ピントのズレ方向が無限遠方向であるならば、評価値の差ΔVA-B を制御量としてフォーカスレンズ群16を至近側に移動させ(ステップS32)、ピントのズレ方向が至近方向であるならば、評価値の差ΔVA-B を制御量としてフォーカスレンズ群16を無限遠側に移動させる(ステップS34)。そして、合焦するまで、すなわち第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB との差ΔVA-B がゼロになるまで上記の処理を繰り返す。
【0084】
これにより、撮影レンズ12のピントが被写体に合わせられ、撮像部14の映像用撮像素子の撮像面上に被写体像が結像する。
【0085】
一方、上記ステップ20において、現在の光路長差では不十分と判断されると、CPU46は、その現在の光路長差と求めた最適光路長差とを比較し、現在の光路長差が最適光路長差よりも小さいか否かを判定する(ステップS36)。
【0086】
この判定の結果、現在の光路長差が最適光路長差よりも小さいと判断すると(第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bの間隔が最適な間隔よりも狭い場合)、CPU46は、最適光路長差となるように、ピント状態検出用被写体光の結像位置を無限遠側に所定量移動させる(ステップS38)。すなわち、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置から所定量移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を無限遠側に所定量移動させる。
【0087】
そして、移動させた位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aに撮像された映像信号に基づく第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取り込む(ステップS40)。なお、このとき第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB は取り込まない。
【0088】
第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA が取り込まれると、CPU46は、ピント状態検出用被写体光の結像位置を至近側に同量移動させる(ステップS42)。すなわち、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置から逆方向同量移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を至近側に同量移動させる。
【0089】
そして、移動させた位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bに撮像された映像信号に基づく第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を取り込む(ステップS44)。なお、このとき第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA は取り込まない。
【0090】
第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB が取り込まれると、CPU46は、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置に復帰させる(ステップS46)。
【0091】
この後、CPU46は、取り込んだ第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB とに基づいてピント状態を検出する。すなわち、取り込んだ第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を比較し(ステップS26)、合焦状態にあるか否かを判定する(ステップS28)。そして、その判定結果に基づきフォーカス制御が行われ、合焦するまで上記処理が繰り返される。
【0092】
一方、上記ステップ36で現在の光路長差が最適光路長差よりも大きいと判断されると(第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bの間隔が最適な間隔よりも広い場合)、CPU46は、最適光路長差となるように、ピント状態検出用被写体光の結像位置を至近遠側に所定量移動させる(ステップS48)。すなわち、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置から所定量移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を至近側に所定量移動させる。
【0093】
そして、移動させた位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aに撮像された映像信号に基づく第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取り込む(ステップS50)。なお、このとき第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB は取り込まない。
【0094】
第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA が取り込まれると、CPU46は、ピント状態検出用被写体光の結像位置を無限遠側に同量移動させる(ステップS52)。すなわち、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置から逆方向同量移動させ、ピント状態検出用被写体光の結像位置を無限遠側に同量移動させる。
【0095】
そして、移動させた位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bに撮像された映像信号に基づく第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を取り込む(ステップS44)。なお、このとき第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA は取り込まない。
【0096】
第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB が取り込まれると、CPU46は、D/A変換器64を介して結像位置変更モータ駆動回路32Dに制御信号を出力し、結像位置変更モータ32Cを駆動して結像位置変更レンズ26を基準位置に復帰させる(ステップS46)。
【0097】
この後、CPU46は、取り込んだ第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB とに基づいてピント状態を検出する。すなわち、取り込んだ第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を比較し(ステップS26)、合焦状態にあるか否かを判定する(ステップS28)。そして、その判定結果に基づきフォーカス制御が行われ、合焦するまで上記処理が繰り返される。
【0098】
このように、絞り値に応じてピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を変えることにより、評価値曲線の形状に応じた光路長差に設定することができるので、常に高精度なピント状態の検出を行うことができる。
【0099】
また、一対のピント状態検出用撮像素子A、Bを用いてピント状態の検出を行うので、結像位置変更レンズ26を移動させる場合であっても、その移動量は少ないもので済み、迅速なピント状態の検出を行うことができる。
【0100】
なお、上記の処理手順では、第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値とに基づいてピント状態の検出を行っているが、上述したように第3ピント状態検出用撮像素子Cの評価値を用いて検出するようにしてもよい。
【0101】
また、第3ピント状態検出用撮像素子Cを用いる場合は、たとえば、各ピント状態検出用撮像素子A〜Cの評価値を比較し、同値の場合(ピントが大きくずれている場合)は、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bの光路長差を広げて検出を行なうようにする。これにより、ピントが大きくずれている場合であっても正確に合焦させることができる。
【0102】
また、少なくとも一対のピント状態検出用撮像素子(第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子B)を設置すればよく、更に一対のピント状態検出用撮像素子を設置するようにしてもよい。
【0103】
図10は、本発明に係るピント状態検出装置が適用されたテレビカメラシステムの第2の実施の形態の構成図である。なお、上述した第1の実施の形態のテレビカメラシステムと同じ構成要素には同じ符号が付されている。
【0104】
図10に示すように、本実施の形態のテレビカメラシステムでは、ピント状態検出部28が光軸O´に沿って前後移動自在に設けられている。ピント状態検出部28は、一つのユニットとして構成されており、このユニット全体が図示しない駆動手段に駆動されて光軸O´に沿って前後移動する。なお、ハーフミラー24で分離されたピント状態検出用被写体光は、一定位置に固定されたリレーレンズ27を介してピント状態検出部28に入射される。
【0105】
以上のように構成された第2の実施の形態のテレビカメラシステムでは、次のようにピント状態の検出を行なう。
【0106】
すなわち、撮影レンズ12の絞り値が大きく、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bとの光路長の差を広げた方が高精度な検出ができる場合は、まず、ユニット全体を至近側(ハーフミラー24に近づく方向)に所定量移動させ、その位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取得する(第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB は取得しない)。そして、第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取得した後は、ユニット全体を無限遠側(ハーフミラー24から離れる方向)に同量移動させ、その位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を取得する(第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA は取得しない)。そして、取得した第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB に基づいてピント状態を検出する。
【0107】
また、絞り値が小さく、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bとの光路長の差を狭めた方が高精度な検出ができる場合は、まず、ユニット全体を無限遠側(ハーフミラー24から離れる方向)に所定量移動させ、その位置で第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取得する(第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB は取得しない)。そして、第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA を取得した後は、ユニット全体を至近側(ハーフミラー24から離れる方向)に同量移動させ、その位置で第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB を取得する(第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA は取得しない)。そして、取得した第1ピント状態検出用撮像素子Aの評価値VA と第2ピント状態検出用撮像素子Bの評価値VB に基づいてピント状態を検出する。
【0108】
なお、光路長差を変更する場合は、上記の実施の形態と同様に絞り値から最適光路長差を求め、その最適光路長差となるように光路長差を変更することが好ましい。
【0109】
このように、ピント状態検出部28をユニット化し、このユニット全体をピント状態検出用被写体光の光軸O´に沿って前後等距離移動させ、各位置で片側ずつの評価値を取得することにより、あたかもピント状態検出用撮像素子A、Bの光路長差を広げて評価値を取得したのと同じ効果を得ることができる。
【0110】
なお、上述した実施の形態では、本発明をテレビカメラシステムに適用した場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、ビデオカメラや静止画を撮影するスチルカメラにも適用することができる。
【0111】
また、上記実施の形態では、第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子Bの他に第3ピント状態検出用撮像素子Cを設置するようにしているが、少なくとも一対のピント状態検出用撮像素子(第1ピント状態検出用撮像素子Aと第2ピント状態検出用撮像素子B)を設置すればよく、第3ピント状態検出用撮像素子Cは設置しなくてもよい。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、絞り値やAF精度等に応じて最適な光路長に設定してピント状態の検出を行うことができ、常に高精度なピント状態の検出を行うことができる。また、一対のピント状態検出用撮像素子を用いてピント状態の検出を行うので、結像位置変更レンズを移動させる場合であっても、その移動量は少ないもので済み、迅速な検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明に係るオートフォーカスシステムが適用されたテレビカメラシステムの構成図
【図2】ピント状態検出用撮像素子A、B、Cに入射するピント状態検出用被写体光の光軸を同一直線上に表示した図
【図3】信号処理部の構成を示すブロック図
【図4】横軸に撮影レンズのフォーカス位置、縦軸に評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出用撮像素子A、B、C、D、E評価値の様子を示した図
【図5】ピント状態検出用撮像素子A、B、C、D、Eに入射するピント状態検出用被写体光の光軸を同一直線上に表示した図
【図6】横軸に撮影レンズのフォーカス位置、縦軸に評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出用撮像素子A、B、C、D、E評価値の様子を示した図
【図7】横軸に撮影レンズのフォーカス位置、縦軸に評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出用撮像素子A、B、C、A−、B+の評価値の様子を示した図
【図8】横軸に撮影レンズのフォーカス位置、縦軸に評価値をとり、ある被写体を撮影した際のフォーカス位置に対する各ピント状態検出用撮像素子A、B、C、A+、B−の評価値の様子を示した図
【図9】フォーカス制御の処理手順の他の実施の形態を示すフローチャート
【図10】発明に係るオートフォーカスシステムが適用されたテレビカメラシステムの第2の実施の形態の構成図
【符号の説明】
10…カメラ本体、12…撮影レンズ、14…撮像部、16…フォーカスレンズ群、18…ズームレンズ群、20…アイリス、22…リレーレンズ群、22A…前側リレーレンズ、22B…後側リレーレンズ、24…ハーフミラー、26…結像位置変更レンズ、26A…レンズ枠、28…ピント状態検出部、30…ビームスプリッタ、30A…第1プリズム、30B…第2プリズム、30C…第3プリズム、32…結像位置変更レンズ駆動機構、32A…ラック、32B…ピニオン、32C…結像位置変更モータ、32D…結像位置変更モータ駆動回路、32E…結像位置変更用ポテンショメータ、34…信号処理部、36…フォーカスモータ駆動回路、38…フォーカスデマンド、40…フォーカスモータ、42…フォーカス用ポテンショメータ、44…A/D変換器、46…CPU、48…AFスイッチ、50…ズームデマンド、52…ズームモータ駆動回路、54…ズーム用ポテンショメータ、56…ズームモータ、58…アイリス用ポテンショメータ、60…アイリスモータ制御回路、62…アイリスモータ、64…D/A変換器、70A〜70C…ハイパスフィルタ、72A〜72C…A/D変換器、74A〜74C…ゲート回路、76A〜76C…加算器、A…第1ピント状態検出用撮像素子、B…第2ピント状態検出用撮像素子、C…第3ピント状態検出用撮像素子、P…ピント面
Claims (2)
- 撮影レンズを通って映像用撮像素子に入射する映像用被写体光からピント状態検出用被写体光を分離し、該ピント状態検出用被写体光を光分割手段で分割して、前記映像用撮像素子よりも光路長が所定量長くなる位置と短くなる位置とに配置された第1の光路長差を有する一対のピント状態検出用撮像素子に入射させ、該一対のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から被写体像の鮮鋭度を示す評価値を求めて、求めた評価値同士を比較することにより、前記撮影レンズのピント状態を検出するピント状態検出装置において、
前記光分割手段に入射されるピント状態検出用被写体光の光軸上に配置され、光軸方向に沿って前後移動されることにより、前記被写体像の結像位置を移動させる結像位置変更レンズと、
前記結像位置変更レンズを前記ピント状態検出用被写体光の光軸に沿って前後移動させる移動手段と、を備え、
前記第1の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合には、前記映像用撮像素子に入射する映像用被写体光と、前記一対のピント状態検出用撮像素子の各光路長の中間の光路長の位置に入射するピント状態検出用被写体光とが同じピント状態となるように前記結像位置変更レンズを基準位置に移動させ、前記一対のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号からそれぞれ評価値を求め、求めた評価値同士を比較して、前記撮影レンズのピント状態を検出し、
前記第1の光路長差と異なる第2の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合には、前記結像位置変更レンズを前記基準位置を基準にして前後等距離移動させ、前方向に移動させたとき、一方のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から評価値を求め、後方向に移動させたとき、他方のピント状態検出用撮像素子で撮像された映像信号から評価値を求め、求めた評価値同士を比較して、前記撮影レンズのピント状態を検出することを特徴とするピント状態検出装置。 - 前記結像位置変更レンズは、前記第1の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合と、前記第2の光路長差を有するピント状態検出用被写体光に基づいて前記撮影レンズのピント状態を検出する場合とを、前記撮影レンズの絞り値に応じて切り替えることを特徴とする請求項1に記載のピント状態検出装置。
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