JP3453433B2 - 色分解光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

色分解光学系及びそれを用いた撮像装置

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JP3453433B2 JP20426794A JP20426794A JP3453433B2 JP 3453433 B2 JP3453433 B2 JP 3453433B2 JP 20426794 A JP20426794 A JP 20426794A JP 20426794 A JP20426794 A JP 20426794A JP 3453433 B2 JP3453433 B2 JP 3453433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は色分解光学系及びそれを
用いた撮像装置に関し、例えば入射光束を赤外光、緑色
光、青色光の3つの色光に色分解して射出させる、所謂
3Pプリズム等の色分解光学系と該色分解光学系を介し
た光束を用いて撮影レンズの合焦信号を得る自動焦点検
出手段とを設けたテレビカメラやビデオカメラ等に好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチルカメラやビデオカメラ等
の撮影装置におけるオートフォーカスの方式として山登
り方式と呼ばれる合焦検出方式が知られている。この山
登り方式は画像(被写体像)の鮮鋭度を直接評価してフ
ォーカスレンズ(合焦レンズ)を駆動して焦点を変化さ
せながら画像の鮮鋭度が最大になる点を探し、その点を
合焦位置として撮影系の合焦状態を得ている。
【0003】このような画像の鮮鋭度の評価方法を利用
した合焦検出装置が、例えば特開昭62−103616
号公報で提案されている。
【0004】また従来よりビデオカメラにおける合焦検
出方式の1つとして、撮像素子への合焦状態を周期的に
振動させ映像信号を監視する、いわゆるウォブリング法
と呼ばれる方法が多く用いられている。特開昭61−9
7616号公報では、撮像レンズ系のうち少なくとも1
枚のレンズを振動用コイルにて光軸方向に振動させ、撮
像管の出力信号の変化を位相比較器で比較しピークを検
出することにより、合焦レンズを最適の合焦位置に調整
するようにした自動焦点調整装置が提案されている。
【0005】また特開平4−137872号公報では、
撮像素子を圧電アクチュエーターで駆動し、ウォブリン
グしながら移動して合焦する自動焦点調整装置を有した
ビデオカメラが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に撮像素子や撮影
レンズの一部を周期的に振動させて撮影レンズの焦点検
出を行う方法、所謂ウォブリングを行って撮影レンズの
焦点検出をする方法は次のような問題点があった。
【0007】(イ)撮影される映像が微少振動している
ことにより、映像の高周波成分が平滑化されて失われ、
像のシャープネスが低下してくることである。これは家
庭用ビデオカメラのようにVTRの記録帯域がある程度
狭い場合には高周波成分の低下はあまり問題にならない
が、高画質が要求される業務用のカラーテレビジョンカ
メラなどでは、ウォブリングによる画質の低下は大きな
問題点となってくる。
【0008】(ロ)前述の(イ)の問題点とも関係があ
るが、ウォブリングによる画質の低下を許容値以内に納
めるために、ウォブリングの振幅が制限されることであ
る。像が大きくボケている場合には、小さなウォブリン
グ振幅では映像信号の変化は小さく、合焦レンズをどち
らの方向にどのくらい動かせばよいかという情報が得に
くい。このため、大きく合焦位置からずれている場合に
は、合焦位置まで合わせるために時間がかかってしまい
敏速なカメラワークが損なわれるという問題点が生じて
くる。
【0009】本発明の第1の目的は、入射光束を波長帯
域の異なる複数の色光に色分解して射出する複数のプリ
ズムを有する色分解光学系を適切に構成することにより
ウォブリングを利用して撮影レンズの合焦信号を得る際
に高周波成分の低下を効果的に防止し、高精度な合焦信
号が得られるビデオカメラやテレビカメラ等に好適な色
分解光学系及びそれを用いた撮像装置の提供にある。
【0010】本発明の第2の目的は、入射光束を波長帯
域の異なる複数の色光に色分解して射出する複数のプリ
ズムを有する色分解光学系を適切に構成することにより
ウォブリングを利用して撮影レンズの合焦信号を得る際
に画質と無関係に最適のウォブリング振幅が選択でき、
高精度な合焦信号が得られるビデオカメラやテレビカメ
ラ等に好適な色分解光学系及びそれを用いた撮像装置の
提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の想像装
置はレンズ交換が可能なカメラ本体の一部に色分解のた
めの複数のチャネルを有する色分解光学系と複数の撮像
素子を設け、これによりカラー信号を得る撮像装置にお
いて、該色分解光学系は色分解の他に緑色光を含む1チ
ャネルの分岐光路を有しており、該分岐光路には、撮像
素子が設けられており、該分岐光路に設けた撮像素子を
ウォブリングすることにより、該撮像素子から得られる
出力信号から該カメラ本体に装着する撮影レンズの合焦
位置を判断する合焦回路を有し、該合焦回路からの合焦
信号に基づき該撮影レンズの合焦レンズを駆動して自動
合焦を行う合焦検出手段を有していることを特徴として
いる。
【0012】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記色分解光学系は撮影レンズからの入射光を4チャネ
ルに分岐する光路を有し、そのうち3チャネルの撮像素
子からの出力信号からカラー映像を形成するとともに、
残りの1チャネルの撮像素子から合焦信号を得るように
したことを特徴としている。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】この他、前記合焦信号を得るためのチャネ
ルは緑色光を含まない光を分岐したものであって、該合
焦信号に撮影レンズの軸上色収差に関するデーターに基
づき合焦用のチャネルと緑色光又は輝度光のチャネルと
の間の結像位置の差の補正を加えたことを特徴としてい
る。
【0021】
【実施例】図1は本発明の色分解光学系を用いた撮像装
置の実施例1の要部概略図である。同図において1はズ
ームレンズ等の撮影レンズであり、カメラ本体に交換可
能に装着されており、被写体の像を後述する撮像素子3
B,3R,3G,4上に形成している。2は色分解光学
系であり、撮影レンズ1からの光を波長帯域の異なる複
数の色光でかつ異なる光路に分岐し、複数の撮像素子上
に結像させカラー映像を得ると同時に、ウォブリングの
ための分岐光路を有している。
【0022】201は青色分解プリズム(第1のプリズ
ム)である。青色分解プリズム201の一部の面212
には青色反射ダイクロイック膜Bを設けており、青色成
分の光束(青色光)を反射させて、面211で全反射さ
せて射出面(主射出面)213より射出させている。2
02は赤外分解プリズム(第2のプリズム)であり、そ
の一部の面215には赤色反射ダイクロイック膜Rを設
けている。
【0023】青色分解プリズム201と赤色分解プリズ
ム202とは微小間隙を隔てて配置して面215に設け
た赤色反射ダイクロイック膜Rで反射した赤色波長帯の
光束を面214で効率よく全反射させて射出面(主射出
面)216より射出している。203はプリズムであ
り、赤色分解プリズム202の面215と接着してお
り、面215を通過した緑色光の一部をハーフミラー面
(光分割面)217で反射させて射出面(副射出面)2
18より射出させている。ハーフミラー面217で反射
した光路はウォブリングのための分岐光路を形成してい
る。
【0024】204は緑色分解プリズムであり、プリズ
ム203と接着しておりハーフミラー面217を通過し
た緑色光を射出面(主射出面)219より射出してい
る。射出面213,216,219には各々青色用、赤
色用、緑色用のトリミングフィルター(不図示)が設け
られている。3B,3R,3Gは各々主射出面213,
216,219に設けた青色、赤色、緑色用の撮像素子
(CCD)であり、これらよりカラー映像信号を得てい
る。4は焦点信号検出用の撮像素子である。
【0025】本実施例において撮影レンズ1を通過した
光束は青色分解プリズム201の入射面211より入射
している。そして該入射光束のうち青色波長帯の光束は
青色反射ダイクロイック膜Bが施された面(青色ダイク
ロイック蒸着面)212で反射した後、青色分解プリズ
ム201の入射面211と同一平面上の反射面211a
で全反射して青色用のトリミングフィルターを通過して
青色用の撮像素子3Bに入射し、青色光の色再現を行っ
ている。
【0026】また青色ダイクロイック蒸着面212を透
過した青色成分以外の光束は青色分解プリズム201と
赤色分解プリズム202との微小間隙をレンズ光軸より
微小角度をもって通過し、該青色ダイクロイック蒸着面
212と平行な赤色分解プリズム202の入射面214
に入射屈折してレンズ光軸と平行となって赤色分解プリ
ズム202内を通過している。
【0027】そして赤色分解プリズム202に入射した
光束のうち赤色波長帯の光束は赤色反射ダイクロイック
膜Rが施された面(赤色ダイクロイック蒸着面)215
で反射し、赤色分解プリズム202の入射面214と同
一平面上の反射面214aで全反射した後、赤色用のト
リミングフィルターを通過して赤色用の撮像素子3Rに
入射し、赤色成分の色再現を行っている。
【0028】一方、赤色ダイクロイック蒸着面215を
透過した緑色成分の光束はプリズム203に入射し、ハ
ーフミラー面(光分割面)217で反射光と透過光の2
つの光束に分岐している。このうちハーフミラー面21
7からの反射光はプリズム203のウォブリング機構
(駆動手段)5を設けた射出面218より射出して撮像
素子4に入射している。そして撮像素子4面上に緑色光
の物体像を形成しており、該撮像素子4をウォブリング
機構5により光軸方向に振動させて、撮像素子4より撮
影レンズ1に関する焦点信号を得ている。
【0029】プリズム203のハーフミラー面217を
透過した緑色光は緑色分解プリズム204に入射し、射
出面219より射出して緑色用のトリミングフィルター
とを通過してレンズ光軸と平行に緑色用の撮像素子3G
に入射し、緑色光の色再現を行っている。
【0030】本実施例では3つの撮像素子3B,3R,
3Gよりカラー映像信号を得ている。
【0031】本実施例では色分解光学系2は撮影レンズ
1からの光束を青色,赤色,緑色光の3つの色光に色分
解して撮像素子3B,3R,3Gに導光して、カラー映
像信号を得るための3チャネルの光路と、撮像素子4に
導光して焦点検出信号を得るための1チャネルの光路
(ウォブリング用の分岐光路)とを有している。
【0032】図6は本実施例においてウォブリングによ
り撮影レンズの焦点信号を得るための所謂山登り方式に
よる焦点検出方法の説明図である。
【0033】同図において横軸が撮像素子4の光軸方向
の位置で、縦軸が鮮鋭度評価値である。同図に示すよう
に撮像素子4の光軸方向の位置を矢印4−3に示す如く
∞点からN点(近点)側へ変移させていくと鮮鋭度評価
値は山のような波形Aとなる。この波形Aの頂点、即ち
合焦位置4−1のときはどちらの方向に撮像素子4を変
移させても評価値は下がる。また波形Aの位置4−2で
はN点側で評価値が増加し、∞点側で評価値が減少する
ので合焦位置4−1の方向がわかる。この合焦検出方式
では合焦位置に到達するまで撮像素子4を駆動させなが
らサンプリングして鮮鋭度評価値を求めている。
【0034】本実施例では緑色光のうち一部をハーフミ
ラー面217で反射させて射出面218より射出させ
て、ウォブリング機構5によりウォブリングを施された
像を撮像素子4上に形成している。このとき撮像素子4
の像は奇数回反射像であるため、偶数回(またはゼロ
回)反射像である撮像素子3B,3R,3Gの像に比べ
て反転像となるが、これはウォブリング検出のためには
全くさしつかえない。
【0035】撮像素子3B,3R,3Gはたとえば公開
実用新案昭63−81481号公報に述べられているよ
うな方法で色分解光学系の射出面に固着している。ま
た、その光軸上の位置はSMPTEジャーナル1989
年9月号647ページ大西氏の論文に述べられているよ
うな基準に基づき調整している。
【0036】図2は本実施例における撮像素子4の保持
方法とウォブリング機構の詳細の説明図である。同図に
おいて撮像素子4はホルダー21にビス止めあるいは接
着などの手段によりしっかりと固定している。ホルダー
21はピエゾ素子あるいはバイモルフ素子などの圧電ア
クチュエーター22を介して、プリズム203の射出面
218に固着している。圧電アクチェーターは、電圧を
印加することにより長さが変化するため、電圧を振動さ
せて射出面218と撮像素子4との間隔をウォブルして
いる。
【0037】撮像素子4のウォブリングの中心位置は、
撮像素子3Gの光軸上の位置と光学的にほぼ合致してい
る必要がある。23はそのための部材で本実施例ではハ
ンダより構成している。撮像素子4を光軸に沿って前後
し、撮像素子3Gと光学的に等価な位置に調整した後、
プリズム203の射出面218と圧電アクチュエーター
22の間隔をハンダ23で埋めて固着している。撮像素
子4からのウォブリングされた出力は、図1の合焦位置
判断回路7に入力され、合焦位置信号として出力してい
る。合焦位置信号はコネクター8を介して撮影レンズ1
に伝達され、撮影レンズ1内の合焦レンズ駆動モーター
9を制御し合焦位置に調整している。
【0038】この色分解光学系は、従来の一般的な3色
分解プリズムの第3プリズムをハーフミラー面217で
プリズム203と緑色用プリズム204の2つのプリズ
ムに分割したものと考えられる。このため全体のプリズ
ム長は従来の3色分解プリズムと同一長にすることが可
能で、撮影レンズの収差に影響を与えることがなく、互
換性が保たれる効果がある。また、合焦検出用に取り出
す色光は輝度信号の60%を占める緑色光であるから、
合焦の精度が良い。さらに、ウォブリング駆動に圧電ア
クチュエーターを使用しているため構造が単純で強固で
ある等の特長がある。
【0039】また本実施例は、緑色光または可視波長域
の光をウォブリングに使用しているために撮影レンズの
軸上色収差の影響を受けにくいから高い合焦精度が得ら
れるという特長がある。
【0040】図3,図4は各々本発明に係るウォブリン
グ方法の実施例2,3の要部概略図である。図3の実施
例2において撮像素子4はホルダー21に固着してい
る。プリズム203の射出面218には鏡筒31が接着
固定しており、固定の凹レンズ32と可動の凸レンズ3
3が組み込まれている。凸レンズ33の保持枠34はピ
ンによりギヤ35に連結され、モーター37により回転
するギヤ36とかみ合って、光軸に沿って振動する。2
3は間隔調整のためのハンダ層である。凹レンズ32は
可動レンズ33に対する虚像の位置を遠くにしてレンズ
33の移動によって引き起こされる倍率の変化を小さく
している。凹レンズ32は必ずしも必要ではない。
【0041】本実施例では撮像素子4を直接駆動する場
合に比べ、レンズを移動しており、この方法は精度が緩
くて済むという利点がある。
【0042】図4の実施例3では光路長可変素子の厚み
を変化させてウォブリングを行っている。
【0043】図4においてプリズム203射出面218
には鏡筒41が固着され、間隔調整のためのハンダ層2
3を介してホルダー21と撮像素子4が固着している。
鏡筒41には光路長可変素子として厚みの可変な透明平
行平板が内蔵されている。
【0044】本実施例では、2枚のガラス板の間に液体
またはゲルなどの透明な流体や弾性体をはさみ込み、外
周を伸縮性のあるベローズ44で封止した素子を使用し
ている。片側のガラス板(この例ではプリズム側)はプ
リズム面または鏡筒41などに固定している。片側のガ
ラス板は磁性体の枠45に取りつけられており鏡筒41
の内部を光軸に沿って移動できるようになっている。4
6は電磁石として作用するコイルである。コイル46に
電流を流すとその電流量にしたがって磁界が変化するた
め、磁性体枠45とガラス板は鏡筒41の内面に沿って
移動し、電流を励振させることによりことにより透明平
行板の厚みを振動させている。これにより、光路長が変
化し像の位置が前後に振動し撮像素子4からウォブリン
グした出力を得ている。
【0045】以上の実施例では、合焦チャネルとして、
緑色光を含む光を分岐し、使用していた。しかし、緑色
光の一部に限らず他の色光又は非可視光の光を用いても
本発明は適用可能である。次に本発明の目的を達成する
ための合焦信号を得るためのチャネルに緑色光を含まな
い実施例について述べる。
【0046】図5は本発明の色分解光学系を有した撮像
装置の実施例2の要部概略図である。
【0047】本実施例は図1の実施例1に比べて色分解
光学系2にハーフミラー面217を有したプリズム20
3の代わりに赤外用プリズム501を用いて撮影レンズ
1からの光束のうち近赤外光を選択して撮像素子4に導
光し、これより焦点信号を得ている点が異なっており、
その他の構成は略同じである。
【0048】本実施例は可視光以外の近赤外光を用いて
いるためにカラー映像信号を得る際の撮像素子に何んら
影響を与えることがないという特長がある。
【0049】図5において撮影レンズ1からの光は、第
1のプリズム(近赤外用プリズム)501の入射面51
1に入射し、主に近赤外光を反射させる面512に達す
る。面512で反射した近赤外光は面511で全反射し
た後、射出面(主射出面513)より射出し、撮像素子
4に入射し、その面上に近赤外像を形成する。
【0050】一方、面512を透過した可視光は3つの
プリズム502,503,504を利用して3つの色光
に色分解してカラー映像信号を得るための撮像素子3
B,3R,3Gに各々入射している。即ち面512を通
過し、プリズム502の入射面514より入射した可視
光のうち青色光は、プリズム502の青色光反射面51
5にて青色光成分が反射される。青色光は面514で全
反射した後、射出面516から射出し撮像素子3B上に
青色光像を形成する。
【0051】面515を透過して面517よりプリズム
503に入射した赤色光と緑色光のうち赤色光は、プリ
ズム503の赤色光反射面518にて赤色光成分が反射
される。赤色光は面517で全反射した後、面519か
ら射出し撮像素子3R上に赤色光像を形成する。面51
8を透過してプリズム504に入射した緑色光は射出面
520を透過して撮像素子3G上に緑色像を形成する。
これらの3枚の撮像素子3B,3G,3Rからの出力を
合成してカラー映像信号を得ている。撮像素子4の保持
方法とウォブリング方法は前述の諸実施例と同様の方法
をとることができる。ただし、本実施例では撮影レンズ
1の持つ軸上色収差による合焦誤差が問題となる。
【0052】業務用カラーテレビジョンカメラ用の撮影
レンズも、前述のSMPTE誌の大西氏の論文にも記載
されているように、ズーミングによって軸上色収差が変
動し望遠側ほど軸上色収差が大きくなる。また、フォー
カスによっても変動することがある。
【0053】人間がビューファインダを見ながらフォー
カス合わせをする場合には、緑色チャネルまたは輝度チ
ャネル(緑60%、赤30%、青10%の割合で合成)
にてベストフォーカスとなるように合わせるのが通常で
ある。したがって、図1の実施例のように緑色チャネル
から合焦信号を得る場合には、人間の目で見た場合でも
フォーカスがあっているように見えるので問題はない。
しかるに、図5の実施例2のように緑色を含まない、た
とえば近赤外光の像に合わせて合焦をさせた場合には、
人間の視覚ではフォーカスが正しく合っていないように
見えてしまう。この合焦誤差は軸上収差の大きい望遠側
ほど顕著である。
【0054】そこで図5に示す実施例2では、この合焦
誤差を補正するための機能を加えている。
【0055】図5において、合焦位置判断回路7からの
出力信号はコネクター8を介して、撮影レンズ1内の演
算回路10に入力される。ズームレンズの軸上色収差
は、合焦レンズの位置と焦点距離(ズーム位置)の関数
として決まる。演算回路10にはあらかじめ近赤外光と
可視波長域光(主として緑色チャネルまたは輝度チャネ
ル)との軸上色収差の差をデーターとしてメモリーして
おく。合焦レンズ位置検出器11およびズーム位置検出
器12にて検出されたズームレンズの状態を表す信号は
演算回路10に入力され、メモリーされている軸上色収
差データーから合焦誤差を演算し、コネクター8より入
力された合焦信号に補正を加えた後、合焦レンズ駆動モ
ーター9を制御するようにしている。
【0056】本実施例では以上のプロセスにより、近赤
外光チャネル(撮像素子4)より得られた合焦信号にも
とづきながら、軸上色収差の誤差をともなわず、精度の
良い自動合焦動作を可能としている。そして、カラーテ
レビジョンカメラとしては本来不要な近赤外光を分岐し
て合焦検出に使用するため、カメラの感度を低下するこ
ともなく、さらに撮像素子3B,3G,3Rへの近赤外
光の除去を兼ねることができるという効果も得られる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、 (3−1)映像信号とは別の光路を使用してウォブリン
グを行なうことができるため、映像信号の高周波成分が
失われることなく、高画質の映像が得られる。
【0058】(3−2)映像信号には影響のない別の光
路でウォブリングをおこなうから、大きなウォブリング
振幅でも映像信号の劣化を伴わないため、大きく合焦位
置から離れているときは大きなウォブリング振幅として
合焦までのステップを短くし、ピ−クに近ずいたときに
はウォブリング振幅を小さくして合焦精度を高めるな
ど、最適なウォブリング振幅を選ぶことができるため、
高速で精度のよい自動合焦をおこなうことが可能であ
る。
【0059】(3−3)業務用カラ−テレビジョンカメ
ラ用の撮影レンズはもともと3色分解プリズムを含めて
収差補正されているから、色分解光学系の全長を撮影レ
ンズのガラスブロック長にあわせておけば撮影レンズの
互換性を保つことが容易である。
【0060】(3−4)合焦のためのチャネルの波長域
として、緑色光を含む可視波長域の光を分岐して利用す
れば、人間の目のフォ−カス位置との誤差も少なく精度
のよい合焦信号が得られる。
【0061】(3−5)合焦のためのチャネルの波長域
として、近赤外域の光を分岐して利用すると、カメラの
感度低下を伴なわず、かつ、カラ−映像信号を得るため
の撮像素子への近赤外光の除去を兼ねることができる。
等の効果を有した色分解光学系及びそれを用いた撮像装
置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色分解光学系を用いた撮像装置の実施
例1の要部概略図
【図2】図1のウォブリング機構の実施例1の説明図
【図3】本発明に係るウォブリング機構の実施例2の説
明図
【図4】本発明に係るウォブリング機構の実施例3の説
明図
【図5】本発明の色分解光学系を用いた撮像装置の実施
例2の要部概略図
【図6】本発明で用いた山登り方式による焦点検出方法
の説明図
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 色分解光学系 3B 青色用撮像素子 3R 赤色用撮像素子 3G 緑色用撮像素子 4 撮像素子 5 ウォブリング機構 201 青色用プリズム 202 赤色用プリズム 203 プリズム 204 緑色用プリズム 217 光分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−189415(JP,A) 特開 平5−64209(JP,A) 特開 平2−201408(JP,A) 特開 平4−320226(JP,A) 特開 昭63−53510(JP,A) 特開 昭63−30812(JP,A) 特開 昭50−93718(JP,A) 特開 昭58−194470(JP,A) 特開 平6−269010(JP,A) 特開 平5−191711(JP,A) 特開 平2−135406(JP,A) 特開 平2−93418(JP,A) 特開 昭59−116626(JP,A) 特開 昭57−154224(JP,A) 実開 昭61−15887(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 G03B 13/36 H04N 5/232

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ交換が可能なカメラ本体の一部に
    色分解のための複数のチャネルを有する色分解光学系と
    複数の撮像素子を設け、これによりカラー信号を得る撮
    像装置において、該色分解光学系は色分解の他に緑色光
    を含む1チャネルの分岐光路を有しており、該分岐光路
    には、撮像素子が設けられており、該分岐光路に設けた
    撮像素子をウォブリングすることにより、該撮像素子か
    ら得られる出力信号から該カメラ本体に装着する撮影レ
    ンズの合焦位置を判断する合焦回路を有し、該合焦回路
    からの合焦信号に基づき該撮影レンズの合焦レンズを駆
    動して自動合焦を行う合焦検出手段を有していることを
    特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記色分解光学系は撮影レンズからの入
    射光を4チャネルに分岐する光路を有し、そのうち3チ
    ャネルの撮像素子からの出力信号からカラー映像を形成
    するとともに、残りの1チャネルの撮像素子から合焦信
    号を得るようにしたことを特徴とする請求項1の撮像装
    置。
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