JP4045237B2 - 多層化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、静置時に層分離し、振盪により容易に均一に混合して白濁のローション状になる多層化粧料に関する。
多層型化粧料は、静置時に複数の層に分離しているという外観上の特徴から、外観の奇抜さ及び審美性を目的とした化粧料として広く使用されている。また、静置時に層分離しているため、その各層に見合った化粧料成分、特に有効成分を安定に配合できるという特徴を有する。
多層化粧料を使用する際には、静置時に分離している層状態を振盪することにより、均一な状態にする必要がある。このように層分離状態から、一見均一な乳化状態を経て、静止後に速やかにもとの分離層とするような層変化を起こさせるために、乳化剤・分散剤として、種々の界面活性剤が使用されている。しかし、界面活性剤の作用が強すぎると、分層するのに長時間を要したり、また分層後に乳化滴が各層に残るため、特に透明分離層を得るのが困難になる。
一方、透明な分層を得る目的で分層剤が用いられる。このような分層剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を用いる(特許文献1)、グリセリン等の多価アルコールを用いる(特許文献2、特許文献3、特許文献4)、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩、クエン酸ナトリウム等の有機酸塩を用いる(特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8)等の検討が成されている。また、脂肪酸トリグリセロールエステルを用いた二相化粧用組成物(特許文献9)も提案されている。さらに、ジグリセリル基を有する非イオン界面活性剤を用い、振盪すると25℃で粘度5000cps以下のW/O乳液になるクレンジング料(特許文献10)も提案されている。
しかしながら、分層剤としてアルコール類を用いた場合には、特に肌の敏感な人に対しては刺激感を与えてしまう傾向があったり、多価アルコールはべたつく傾向があるため、使用感が良く、かつ静置すると速やかに層分離する多層化粧料が望まれている。
特開平1−40413号公報 特開平4−290810号公報 特開平10−101529号公報 特開平11−71230号公報 特開昭60−81117号公報 特開昭63−27409号公報 特開平1−40413号公報 特開平11−92356号公報 特開平5−97628号公報 特開平8−99836号公報
本発明の目的は、使用時に振盪する際に容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離する多層化粧料を提供することにある。
本発明者は、特定のジグリセリル基を有する非イオン界面活性剤、特定のリン酸基を有するアニオン界面活性剤、水溶性塩又は有機酸、液体油、及び水を特定の割合で用いれば、振盪により容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離する多層化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、水を70〜95質量%含み静置時に分離する複数の層を含む多層型化粧料であって
A)ジグリセリンモノパルミチン酸エステル、ジグリセリンモノラウリン酸エステル、ジグリセリンモノラウリルエーテル、ジグリセリンモノミリスチン酸エステル及びジグリセリンモノイソステアリン酸エステルから選ばれる、ジグリセリル基を有する非イオン界面活性剤 0.05〜1質量%、
B)炭素数10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩又は分岐アルキルリン酸塩であるリン酸基を有するアニン界面活性剤 0.01〜1質量%、
C)水溶性塩又は有機酸 0.01〜3質量%、
D)液体油 1〜10質量%
量比率で(A):(B)=1:1〜10:1、(B):(C)=1:2〜1:15、{(A)+(B)}:(D)=1:10〜1:100で含有し、静置時に透明な油層と水層を含む多層化粧料を提供するものである。
本発明の多層化粧料は、使用時に振盪する際に容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離するものである。
本発明は、水を50質量%以上含み、静置時に透明な水層と油層を含む多層化粧料であり、透明な水層と油層を含む複数の層が使用時に振盪することで容易に均一に混合して白濁のローション状となる化粧料である。具体的には、種類の異なる界面活性剤、すなわちジグリセリル基を有する非イオン界面活性剤とリン酸基又はアンモニウム基を有するイオン性界面活性剤を用い、これらと水溶性塩又は有機酸を特定比率で用いれば、静置時に化粧料が複数のきれいに分離した層状態を呈するが、振盪により容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離する多層化粧料となる。ここで透明とは、分光光度計(島津紫外可視分光光度計UV−160、光路長:10mm、島津製作所)を用いて測定し、コントロールとして精製水の透過率を100としたときの透過率が50〜100の領域にあるものをいう。透過率が50未満となると、半透明〜白濁状を呈するようになる。
また、本発明の多層化粧料は、振盪して得られる白濁したローション状化粧料の粘度が、25℃で100mPa・s以下、特に1mPa・s〜30mPa・sであることが、振盪により容易に均一に混合しでき、化粧水のようなみずみずしい使用感を付与できる点で好ましい。ここで、白濁した状態とは、透過率20%以下の状態のものをいう。また、粘度は、B8L型粘度計(ローターNo.1、60r/min、1分間)にて測定したものである。
本発明で用いる成分(A)の非イオン界面活性剤は、ジグリセリル基を有するものであり、例えばジグリセリン脂肪酸モノエステル、ジグリセリンモノアルキルエーテル等が含まれる。これらのうち、特に炭素数10〜18の脂肪酸残基を有するジグリセリン脂肪酸モノエステル、炭素数10〜18のアルキル基を有するジグリセリンモノアルキルエーテルが好ましい。具体的には、ジグリセリン脂肪酸モノエステルとして、ジグリセリンモノパルミチン酸エステル、ジグリセリンモノミリスチン酸エステル、ジグリセリンモノラウリン酸エステル、ジグリセリンモノカプリン酸エステル等が挙げられる。また、ジグリセリンモノアルキルエーテルとして、ジグリセリンモノカプリルエーテル、ジグリセリンモノラウリルエーテル、ジグリセリンモノミリスチルエーテル、ジグリセリンモノパルミチルエーテル等が挙げられる。特に、ジグリセリンモノパルミチン酸エステル、ジグリセリンモノラウリン酸エステル、ジグリセリンモノラウリルエーテルが、分離性により優れるので好ましい。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.05〜1質量%(以下、単に%とする)、特に0.05〜0.8%含有させるのが、乳化性及び分離性に優れており、加えて、使用感も良好なものが得られるので好ましい。
本発明で用いる成分(B)のイオン性界面活性剤とは、水に溶解したときにイオンに解離するものであり、リン酸基又はアンモニウム基を有するもので、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が含まれる。
アニオン界面活性剤としては、例えば炭素数10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩や分岐アルキルリン酸塩が含まれる。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩としてはポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムが好ましく、分岐アルキルリン酸塩としては2−ヘキシルデシルリン酸アルギニンが好ましい。
また、カチオン界面活性剤としては、例えば塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
成分(B)としては、特に、アニオン界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、分岐アルキルリン酸塩が好ましい。
成分(B)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜1%、特に0.05〜0.8%含有させるのが、乳化性及び分離性に優れており、また使用感も良好なものが得られるので好ましい。
また、上記2種類の界面活性剤は、静置時の分離しやすさと振盪時の乳化性の兼ね合いから質量比率(A):(B)=1:1〜10:1で含まれ、好ましくは1:1〜5:1である。成分(A)非イオン界面活性剤の割合が、成分(B)イオン性界面活性剤の量より少ない、すなわち1:1未満では、静置時の各層の分離状態に劣り、はっきりした層界面を形成し難くなる、反対に10:1を超えると、振盪しても均一な乳濁色のローションとはなりにくく、乳化性が悪くなる傾向にある。また、成分(A)及び(B)を含む界面活性剤の総量は、化粧料中に3%以下、更に0.01〜2%、特に0.01〜1%であることが好ましい。
本発明で用いる成分(C)の水溶性塩又は有機酸は、水に溶解してイオンに解離するものであり、水溶性塩は無機塩又は有機酸塩を含む。具体的には、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の無機塩;クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の有機酸塩;クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸等の有機酸が挙げられる。これらのうち、特に塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸が好ましい。
成分(C)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜3%、特に0.05〜2%含有させるのが、分離性に優れ、使用感も良好なので好ましい。
また、成分(B)及び(C)の比率は、分離性及び乳化性の兼ね合いから(B):(C)=1:2〜1:15、好ましくは1:3〜1:10である。成分(C)水溶性の塩は(B)イオン性界面活性剤より多いことが静置時の分離性と乳化の容易性から重要であり、特に1:2未満では分離性が劣るので好ましくない。反対に1:15を超えると、乳化性が悪くなってしまう。
本発明で用いる成分(D)の液体油としては、25℃において液体状の通常の化粧料に用いられる、植物油、炭化水素油、高級脂肪酸や高級アルコール、各種エステル油、シリコーン油及びフッ素油が含まれるものである。例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、ホホバ油、ヤシ油、アボガド油等の植物油;スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素油;イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;イソステアリルアルコール等の高級アルコールが挙げられる。またエステル油としては、オクタン酸イソプロピル、カプリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸セチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、アジピン酸ジイソオクチル、アジピン酸ジイソセチル、アジピン酸ジヘキシルデシル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、コハク酸ジ2−エチルへキシル、コハク酸ジエトキシエチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプロン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、モノミリスチン酸モノイソステアリン酸グリセリル等が挙げられる。シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等;フッ素油としては、フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等が挙げられる。
特に、油っぽさを緩和して適度な油性感を付与できる点と、分離性が向上するなどの点から、液体油中に10cs以下の低粘度シリコーン油を50%以上含むことが好ましい。
成分(D)は、1種以上を用いることができ、肌へのなじみ、及び使用感の兼ね合いから全組成中に1〜15%、更に1〜10%含有されるのが好ましい。1%未満では、塗布時の肌へのなじみや塗布後のしっとり感が劣る傾向があり、15%を超えると、油性感が強すぎるため好ましくない。
また、成分(D)液状油に対しての成分(A)及び(B)の界面活性剤の比率は、{(A)+(B)}:(D)=1:10〜1:100、乳化性が劣るなどの点から好ましくは1:10〜1:50である。
本発明において、水は全組成中に50%以上含むものであるが、使用感の点から好ましくは50〜98%、特に70〜95%含有する。
水以外に、水性基剤、例えばエタノールやプロパノール等の炭素数1〜4の低級アルコールや、水溶性2〜4価の多価アルコールなどのアルコール類を含むこともできる。このような多価アルコールとしては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、キシリット、ソルビット、ポリエチレングリコール等が含まれる。
本発明の化粧料には、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば増粘剤、薬効成分、保湿剤、粉体、着色剤、防腐剤、香料等を含有させることができる。
増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルキトサン、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。
薬効成分としては、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸等の水溶性ビタミン類;オウバクエキス、カンゾウエキス、アロエエキス、スギナエキス、茶エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、海藻エキス、マロニエエキス、ユズエキス、ユーカリエキス、アスナロカミツレエキス、ジユエキス、アルテアエキス抽出液等の動・植物抽出液が挙げられる。
本発明の化粧料は、例えば、油相成分及び水相成分をそれぞれ攪拌しながら混合することにより製造することができる。
一般に、多層型化粧料は、以下の状態I〜Vのものに分類される。
状態I:上層が白濁乳化、下層が白濁〜半透明の二層で、振るとO/W乳化物。
状態II:上層が透明、下層が白濁〜半透明の二層で、振るとO/W乳化物。
状態III:上層が透明、中間層が白濁〜半透明、下層が透明の三層で、振ると白濁ローション。
状態IV:上層が透明、下層が透明の二層で、振ると白濁ローション。
状態V:上層が透明、下層が透明の二層で、振るとW/O乳化物が浮遊。
上記において状態IとII、及び状態IVとVは水相と油相が二層に分離した層に相当し、
長期保存後には二層に分離するものである。
本発明の多層化粧料は、このうち少なくとも分離した油層と水層がともに透明な層を含むものであり、好ましくは透明な油層と水層からなる二層型、すなわち上記分類では状態IVのものである。このような透明な二層が、振盪することにより均一に乳化、分散して白濁したローションになり、その後静置すると速やかに分離してもとの透明な二層の状態に戻るものである。この状態IVは、界面活性剤のバランスが取れた状態IIIに対し界面活性剤がやや親油的な組成で、界面活性剤層が油層側に溶け込んだ状態である。したがって界面張力が低く、容易に均一に混合することができる。
他の好ましい状態として、透明な油層と水層の中間に半透明から白濁の中間層が存在する三層化粧料が含まれる。このような三層化粧料は、上記分類で状態IIIのものである。そ
の三層の状態が、すなわち、油層、界面活性剤層、水層のバランスが取れた状態から振盪することにより均一に乳化、分散して白濁したローションになり、その後静置すると非常に速く分離して、もとの三層の状態に戻る。本領域では界面張力が低く、容易に均一に混合することができる。さらに界面活性剤が親水的な組成である状態IIは、界面活性剤層が
水層に溶け込んだ状態になり、容易に均一に混合することはできるが、分離性が劣るので好ましくない。
(評価方法)
(1)外観:
得られた化粧料の外観を肉眼により観察し、上層、界面及び下層の状態を以下の基準で評価した。なお、透明、半透明、白濁は以下のように定義した。
透明:サンプル容器に記載した文字が裏側から読める。
半透明:サンプル容器に記載した文字が裏側から見えるが読めない。
白濁:サンプル容器に記載した文字が裏側から見えない。
サンプル容器:100mL用スクリュー管(直径約3cmの透明ガラス瓶)。
上層及び下層;
○;透明〜半透明。
×;白濁
界面;
○;均一。
×;不均一。
(2)乳化性:
各化粧料100gを100mL用スクリュー管に調製し、蓋をして手で上下に3回振盪した。その直後の外観を肉眼で観察し、以下の基準で評価した。
○;乳化粒子が見えない。
×;乳化粒子が見える。
(3)分離性:
化粧料を振盪して均一に乳化させた後、5時間後の分離層を肉眼により観察し、以下の基準で評価した。
○;分離層が透明。
×;分離層が透明でない。
実施例1〜2、比較例1〜5
表1に示す組成の多層型化粧料を下記の方法により製造し、その外観、乳化性及び分離性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
油相成分を80℃で加熱溶解し、油相を形成する。別途、80℃に加熱して得た水相を、前記油相に攪拌しながら加え、更に攪拌しながら室温まで冷却して、多層型化粧料を製造した。
Figure 0004045237
実施例
以下に示す組成の2層型化粧料を製造した。
(成分)
(油相成分)
ジグリセリンモノイソステアリン酸エステル 0.3(%)
ジメチルポリシロキサン(2cs) 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
(水相成分)
N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.1
2−ヘキシルデシルリン酸アルギニン 0.2
硫酸マグネシウム 0.5
エタノール 5.0
精製水 バランス
(製法)
油相成分を80℃で加熱溶解し、80℃に加熱した水相成分を攪拌しながら加え、更に攪拌しながら室温まで冷却して、多層型化粧料を製造した。
実施例
以下に示す組成の2層型化粧料を、実施例3と同様にして製造した。
(成分)
(油相成分)
ジグリセリンモノラウリルエーテル 0.3(%)
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
油溶性カミツレエキス 2.0
(水相成分)
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 0.1
2−ヘキシルデシルリン酸アルギニン 0.2
塩化ナトリウム 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 バランス
実施例3〜で得られた2層型化粧料はいずれも、静置時に透明な油層と水層を含むものであり、使用時に振盪により容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離するものである。
実施例
以下に示す組成の3層型化粧料を、実施例3と同様にして製造した。
(成分)
(油相成分)
ジグリセリンモノミリスチン酸エステル 0.3(%)
ジメチルポリシロキサン(2cs) 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
(水相成分)
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 0.2
塩化ナトリウム 2.2
1,3−ブチレングリコール 1.0
エタノール 7.0
精製水 バランス
実施例で得られた3層型化粧料は、上層が透明、中間層が白濁から半透明、下層が透明の外観を呈する(界面は透明層と白濁層が接しており、外観上不均一感のないものである)。使用時に振盪により容易に均一に混合して白濁のローション状になり、静置すると速やかに分離するものである。

Claims (5)

  1. 水を70〜95質量%含み静置時に分離する複数の層を含む多層型化粧料であって
    A)ジグリセリンモノパルミチン酸エステル、ジグリセリンモノラウリン酸エステル、ジグリセリンモノラウリルエーテル、ジグリセリンモノミリスチン酸エステル及びジグリセリンモノイソステアリン酸エステルから選ばれる、ジグリセリル基を有する非イオン界面活性剤 0.05〜1質量%、
    B)炭素数10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩又は分岐アルキルリン酸塩である、リン酸基を有するアニン界面活性剤 0.01〜1質量%、
    C)水溶性塩又は有機酸 0.01〜3質量%、
    D)液体油 1〜10質量%
    量比率で(A):(B)=1:1〜10:1、(B):(C)=1:2〜1:15、{(A)+(B)}:(D)=1:10〜1:100で含有し、静置時に透明な油層と水層を含む多層化粧料。
  2. 振盪により25℃で粘度100mPa・s以下の白濁したローションになる請求項1記載の多層化粧料。
  3. 成分(D)の液体油中に、10cs以下の低粘度シリコーン油を50質量%以上含む請求項1又は2記載の多層化粧料。
  4. 分離する層が透明な油層及び水層の2層からなる請求項1〜のいずれか1項記載の多層化粧料。
  5. 更に、分離層として半透明な層を含む3層からなる請求項記載の多層化粧料。
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