JP4044203B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4044203B2
JP4044203B2 JP7388798A JP7388798A JP4044203B2 JP 4044203 B2 JP4044203 B2 JP 4044203B2 JP 7388798 A JP7388798 A JP 7388798A JP 7388798 A JP7388798 A JP 7388798A JP 4044203 B2 JP4044203 B2 JP 4044203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
sample
sample case
case
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7388798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11274035A (ja
Inventor
秀介 吉武
嘉明 津久茂
貴比呂 村田
徹 東条
健司 大木
嘉明 多田
昇 山田
照亮 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7388798A priority Critical patent/JP4044203B2/ja
Publication of JPH11274035A publication Critical patent/JPH11274035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4044203B2 publication Critical patent/JP4044203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、局所クリーン化技術を導入して種々のサイズの基板を処理チャンバ内に出し入れ可能にした基板処理装置に関する。
例えば、真空容器内で石英基板上に塗布された感光剤にパターンを描画する装置であり、特にパーティクルを付着させることなく種々のサイズの石英基板を装置内に出し入れすることが可能な電子ビーム描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造においては、石英基板上に各種パターンが形成されたマスクを用い、このマスクのパターンを光でウェハ上に転写するリソグラフィ技術が利用されている。そして、このリソグラフィに用いるマスクのパターンを形成する手段の一つとして、電子ビーム描画装置が利用されている。
【0003】
電子ビーム描画装置でマスクのパターンを描画する際、感光剤が塗布されたマスク基板上のビーム露光部に電子ビームの影となるゴミ等があると、そこが未露光部となってパターン欠陥を発生させることになる。描画後に、現像・エッチングを行ってパターンニングしてから、欠陥検査装置で欠陥の場所や欠陥の数等を知ることができる。この欠陥検査装置の情報を元に、パターン欠陥部が少ない場合には修正装置を使ってパターンを修正することも考えられるが、多い場合には修正にかかる時間や再度欠陥検査をする時間がかかるため、不良品マスクとして再度マスクを製作する場合もある。
【0004】
さらに近年では、高感度化が計られた化学増幅型の感光剤が描画に使用されているが、これは環境中のアンモニア濃度に依存して感度が変化することが知られており、描画後のベーキング(ポストベーク)終了まではパーティクルに加えて環境中のアンモニア濃度を低く抑える必要がある。従って、効果的に歩留まり向上のため、マスクとなる種々のサイズの基板上に感光剤を塗布した後、電子ビームで描画されるまでの間に、ダスト等のゴミが露光部に付着しないようにし、かつポストベーク終了まで環境中のアンモニア濃度を低く抑えるための技術や方法が要求されてきた。
【0005】
ゴミとして考えられるものとしては、空気中を浮遊する埃や塵等に加え、人間がマスクを取り扱う際に剥がれ落ちる皮膚等の有機物や装置の摺動部等から発生する金属粉があげられる。そこで、マスク生産のための装置が設置されるクリーンルームのクリーン度をクラス100(0.3μmのダスト100個/m3 )程度からクラス10(0.3μmのダスト10個/m3 )以下にまで向上させて対応してきた。
【0006】
また、感光剤が塗布されたマスクを異物検査装置にかけて、マスク表面にゴミが無いことを確認した後、さらに描画装置にマスクをセットする前に、斜めからマスク描画面に光を当てて異物が無いことを確認する斜光検査などを行い、マスクに感光剤を塗布した後にゴミが付いていないことを確認していた。さらに、環境中のアンモニア濃度に関しては、クリーンルームのクリーン度を維持するために使用されるパーティクルを物理的に除去するフィルタに加えて、化学的にアンモニアを吸着するケミカルフィルタを付加して、クリーンルーム内の環境中のアンモニア濃度を低く抑えてきた。
【0007】
ところで、ウェハ上0.15μm以下のパターンが必要とされている1GビットDRAM相当の半導体装置においては、ウェハ上にマスクパターンを転写する際にパターンが4分の1に縮小されるため、必要となるマスクのパターンサイズは0.6μm以下となることが予想されている。そのため、クラス10(0.3μmのダスト10個/m3 )では不十分であり、クラス1(0.1μmのダスト10個/m5 )からクラス0.1(0.1μmのダスト1個/m3 )程度の環境が必要になる。
【0008】
これを実現させるために、局所クリーン化技術がある。これは、従来のクリーンルーム全体のクリーン度を向上するという思想ではなく、対象となる最小限の環境だけをクリーンに保つという考えで、電力や消耗品などのランニングコストを考えても非常に有利である。また、より高感度・高精度の異物検査装置を使用して、人間が介在する斜光検査等の作業を排除することにより、異物がマスクに付着する可能性を極力少なくすることが可能となる。
【0009】
しかし、電子ビーム描画装置は、真空中でマスクを描画する必要があるため真空化と大気化を繰り返す予備室を備えており、さらに外部からの振動を排除するために除震装置によって切り離されている。従って、予備室と外部マスク供給・回収装置との間を局所的にクリーン化することが難しく、外部のマスク供給・回収装置からマスクを予備室に運ぶ間に、感光剤が塗布されたマスク描画面に異物が付着する恐れがある。
【0010】
また、マスクを予備室に搬出・搬入する間に予備室内に異物が混入して、予備室を真空化する際に舞い上がって、マスクの描画面に付着する恐れがある。さらに、ウェハの場合と異なりマスクの場合は少量多品種生産であり、基板大きさ,厚さ,及び重さの異なる石英基板に対して種々の感光剤が塗布されている可能性があるため、種別毎の対応を考慮しなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来、リソグラフィ用のマスクを形成するための電子ビーム描画装置においては、局所的にクリーン化することが難しいため、マスクの描画面に異物が付着する恐れが大であった。さらに、マスクの場合は少量多品種生産であることから、種別毎の対応を考慮しなければならず、局所クリーン化技術を導入しても効率良い生産を実現するのは困難であった。
【0012】
また、上記の問題は電子ビーム描画装置に限るものではなく、イオンビーム描画装置についても同様であり、さらに多品種少量生産の装置で、且つ真空チャンバ内で基板を処理する基板処理装置についても同様に言えることである。
【0013】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、局所クリーン化技術を導入し、少量多品種のマスク等の描画に際しても、効率的に生産することが可能な基板搬送システム及びマネージメントシステムを備えた基板処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(構成)
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち本発明は、真空内で基板に所定の処理を施す基板処理装置において、複数枚の基板を収納可能な試料キャリアを内包し、内部のクリーン度を維持することが可能な第1の試料ケースと、任意サイズの1枚の基板を収納可能で、一部に通気性のあるフィルタを有し、内部のクリーン度を維持することが可能な第2の試料ケースと、前記各試料ケースをクリーンな雰囲気で開けた状態で、第1の試料ケースと第2の試料ケースとの間で基板を受け渡す第1の基板搬送機構と、外空間と接している第1のゲートバルブと真空に保たれた基板処理室と接している第2のゲートバルブとを有し、第2の試料ケースを搬送・搬出可能で、かつ内部空間を大気化・真空化することが可能なI/Oチャンバと、第2のゲートバルブが閉で、第1のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバ内が大気の状態で、第1の基板搬送機構を含む基板搬送システム上の所定位置と前記I/Oチャンバ内の所定位置との間で第2の試料ケースを受け渡す第2の基板搬送機構と、第1のゲートバルブが閉で、第2のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバが真空の状態で、第2の試料ケースと前記基板処理室内のステージとの間で基板を受け渡す第3の基板搬送機構とを具備してなることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、真空内で基板に所定の処理を施す基板処理装置において、複数枚の基板を収納可能な試料キャリアを内包し、開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能な第1の試料ケースと、任意サイズの1枚の基板を収納可能で、一部に通気性のあるフィルタを有し、第1の試料ケースと同じ機構からなる開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能な第2の試料ケースと、前記各試料ケースを置くことが可能で、該試料ケースの開閉機構部を開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部を少なくとも2個所有し、該開閉機構駆動部によって開けられた第1の試料ケースと第2の試料ケースとの間で基板を受け渡す第1の基板搬送機構を有し、前記各試料ケースが開かれた状態となる内部の雰囲気を局所的にクリーン化し、かつそのクリーン度を維持することが可能な第1の基板搬送システムと、外空間と接している第1のゲートバルブと真空に保たれた基板処理室と接している第2のゲートバルブとを有し、第2の試料ケースを搬送・搬出可能でかつ該試料ケースの開閉機構部を開閉するための開閉機構駆動部を有し、第1及び第2のゲートバルブによって閉じられた空間を大気化・真空化することが可能なI/Oチャンバと、第2のゲートバルブが閉で、かつ第1のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバ内が大気の状態で、第2の試料ケースを第1の基板搬送システム上の所定位置と、前記I/Oチャンバ内の所定位置との間で受け渡す第2の基板搬送機構と、第1及び第2のゲートバルブを閉じた状態で前記I/Oチャンバを真空化した後に第2のゲートバルブを開き、前記開閉機構駆動部を駆動して開かれた第2の試料ケースに対して基板を受け渡すことが可能で、かつ基板を真空が維持された基板処理室内のステージ上に搬送することが可能な第3の基板搬送機構を有する第2の基板搬送システムとを具備し、第1の試料ケースに収納された任意の基板を第1の基板搬送システムを介して第2の試料ケースに移し換えた後、第3の搬送機構及び第2の基板搬送システムを介して前記ステージ上に搬送し、該ステージ上で前記基板に所定の処理を施すことを特徴とする。
【0016】
ここで、本発明の望ましい実施態様としては次のものがあげられる。
(1) ステージは、真空が維持された基板処理室内で基板を保持し平面内を自在に走査することが可能なXYステージであること。
(2) 基板処理として、XYステージに搬送された基板を平面内で任意に走査しながら、所望の半導体集積回路のパターンを描画すること。
(3) 第1の基板搬送システムは、パーティクルを除去するためのフィルタと所定の化学物質を取り除くためのケミカルフィルタとからなるファンフィルタユニットを介して取り込んだ外気によって、常に陽圧となるように制御されること。
(4) 各試料ケースの裏面の所定位置には、それぞれ試料ケースのタイプを識別するための第1の検出体が設けられ、さらに第1の試料ケースの別の場所には該ケースに内包される複数枚の試料を収納可能な試料キャリアに収納可能な基板のサイズを識別するための第2の検出体が設けられていて、第1の基板搬送システムの開閉機構駆動部を有するドア部には、第1及び第2の検出体を検出するためのセンサを具備し、第1及び第2の試料ケースが第1の基板搬送システムに置かれると、第1の試料ケース又は第2の試料ケースであるか、及び第1の試料ケースの場合は第2の検出体が設けられた場所に応じて収納された基板のサイズを識別することが可能であること。
(5) 第1の基板搬送システムのドア部に置かれた試料ケースを開いている時、又は開かれた後に、ドア部周辺に配置された少なくとも1つのセンサによって試料キャリア内に収納された基板の枚数、試料キャリア内での基板の位置、及びそれぞれの基板の厚さを検出することが可能であること。
(6) 試料キャリアは複数枚の厚さの異なる基板を収納可能で、予め設定された基板の厚さの範囲に応じた所定のピッチで基板は収納され、かつそのピッチを識別するための第3の検出体を備え、第1の基板搬送システムのドア部に置かれた試料ケースを開いている時、又は開かれた後に、試料キャリア内の基板の枚数、試料キャリア内での基板の位置、及び基板の厚さを検出することが可能なドア部周辺に配置された少なくとも1つのセンサによって、試料キャリアに設けられたキャリアピッチを識別するための第3の検出体を検出することが可能であること。
(7) 試料キャリア内に収納された基板の枚数、試料キャリア内での基板の位置、それぞれの基板の厚さ及び試料キャリアに設けられたキャリアピッチを検出するためのセンサは、投光部と受光部とを有する透過型の光センサからなり、試料キャリア内に収納された基板の枚数、試料キャリア内での基板の位置、及びそれぞれの基板の厚さを検出する際には基板を遮光体として検出し、試料キャリアに設けられたキャリアピッチを識別するための第3の検出体を検出する際には、キャリアピッチに応じて第3の検出体の所定の位置に設けられた開口部の位置と数のいずれか1つ又は両方を検出して識別すること。
(8) 試料ケースの第1の基板搬送機構の駆動系は、2軸の水平移動機構と3軸の上下移動機構から構成される少なくとも5軸の駆動系から構成されていて、各軸の駆動源はシリンダーによる単軸動作の組合せと、終点と始点の突き当てにより位置決めされており、第1の基板搬送システムとI/Oチャンバの配置に応じて、上下移動機構の少なくとも1軸には直線動作に応じて所定の回転動作を行うように案内が設けられていること。
(9) 第1の基板搬送システムには少なくとも2つの第2の試料ケース2a及び2bが置かれ、試料ケース2aは試料ケースの第1の搬送機構により、第1の基板搬送システムと電子ビーム描画装置のI/Oチャンバとの間で試料ケース2aの受け渡しを行い、第1の基板搬送システムの近傍に設置され、試料ケース2bを置くことが可能で、かつ試料ケース2bを開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部を所有し、かつ試料ケース2bが開かれた状態となる内部の雰囲気を局所的にクリーン化し、かつそのクリーン度を維持することが可能な基板のベーキング装置と、第1の搬送システムとの間で試料ケース2bを受け渡しするための第4の基板搬送機構を具備すること。
(10)第1の基板搬送システム上に少なくとも1つ以上置かれる第1の試料ケースの側面若しくは上面に少なくとも1つの取っ手を有し、試料ケースの取ってを選択的に掴むことが可能なハンド部と、取っ手を掴んで試料ケースを移載するための試料ケースの第2の搬送機構において、第1の搬送システムのドア部とは異なる場所に置かれた第1の試料ケース若しくは第2の試料ケースを、第1の搬送システムのドア部まで搬送する又は第1の基板搬送システムのドア部から搬出するための敷設された、試料ケースの第2の搬送機構の軌道を定める案内部は、非磁性材料で構成されていること。
【0017】
また本発明は、複数枚の基板を収納可能な試料キャリアを内包し、開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能で、裏面の所定の位置に試料ケースのタイプを識別するための第1の検出体と、試料キャリアに収納可能な基板のサイズを識別するための第2の検出体が設けられ、かつ内包した試料キャリアに収納された複数枚の基板について、個々の基板の少なくとも識別記号、基板の材質,大きさ及び厚さ、基板表面に設けられた遮光膜の材質及び厚さ、遮光膜上に塗布された感光材の種類,厚さ及び照射されるエネルギー量の情報を記憶することが可能な第1の記憶装置を備えた第1の試料ケースと、
任意サイズの1枚の基板を収納可能で、一部に通気性のあるフィルタを有し、かつ第1の試料ケースと同じ機構からなる開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能で、裏面の所定の位置に試料ケースのタイプを識別するための第1の検出体が設けられた第2の試料ケースと、
第1又は第2の試料ケースを置くことが可能で、かつ試料ケースを開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部を少なくとも2個所有し、該開閉機構駆動部によって開けられた第1の試料ケースと第2の試料ケースとの間で基板を受け渡す第1の基板搬送機構を有し、かつ試料ケースが開かれた状態となる内部の雰囲気を局所的にクリーン化しかつそのクリーン度を維持することが可能で、試料ケースを開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部には、第1及び第2の検出体を検出するためのセンサを具備し、第1及び第2の試料ケースが試料ケースを開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部に置かれると、第1の試料ケース又は第2の試料ケースであるか、及び第1の試料ケースの場合はさらに第2の検出体が設けられた場所に応じて収納された基板のサイズを識別することが可能で、前記ドア部に置かれた試料ケースを開いている時、又は開かれた後に、前記ドア部周辺に配置された少なくとも1つのセンサによって前記試料キャリア内に収納された基板の枚数、前記試料キャリア内での基板の位置、及びそれぞれの基板の厚さを検出することが可能で、かつ前記試料ケースが置かれるドア部周辺に第1の試料ケースに取り付けられた第1の記憶装置から非接触で情報を読み取る又は更新することが可能な情報の読取り・書込み装置を備えた第1の基板搬送システムと、
複数の前記読取り・書込み装置を制御して複数の第1の試料ケースからの情報を一括して取り扱うことが可能な第1の制御装置と、
荷電ビーム描画装置を制御するための第2の制御装置の端末より入力された情報に従って任意の基板に対して所望の半導体装置の回路パターンを描画することが可能な荷電ビーム描画装置であって、
第1の制御装置は第2の制御装置から制御可能であり、前記記憶装置を備えた第1の試料ケースが第1の搬送システム上に置かれると、第1の試料ケースの記憶装置から前記読取り・書込み装置を介して、第1の試料ケースに収納された複数枚の基板について得られる、個々の基板の少なくとも識別記号、基板の材質、大きさ及び厚さ、基板表面に設けられた遮光膜の材質及び厚さ、遮光膜上に塗布された感光材の種類、厚さ及び照射されるエネルギー量の情報と、第2の制御装置の端末からの情報とを第1の制御装置において比較することが可能で、かつ第1の基板搬送システムの具備する基板サイズ及び厚さがセンサで検知した情報と異なる場合には、第1の基板搬送機構による搬送動作をさせないことを特徴とする。
【0018】
(作用)
本発明によれば、電子ビーム描画装置等の基板処理装置において、基板搬送系として、大気中においては局所的にクリーン化された状態を維持したまま基板を受け渡しするための第1の基板搬送システムで取り扱い、真空中においては直接に基板の受け渡しを行う第2の基板搬送システムで取り扱う。これにより、電子ビーム描画装置によりマスク等を描画するまでの搬送過程においても、クリーン度の低いクリーンルーム中に暴露しないで、常に局所的にクリーン度が保たれた環境に維持することが可能となり、かつ個々のマスクについての付随情報を操作することが可能となり、描画・ベーキングまでの環境をコントロールした確実な描画が可能となる。
【0019】
また、大気中における第1の基板搬送システムにケミカルフィルタを装着することにより、化学増幅型レジストの感度等に影響を与えるアンモニア濃度を低く抑えることができる。さらに、ケースのタイプや基板サイズ等を識別するための検出体と共にこれらを検出するためのセンサ等を設けることにより、基板搬送の自動化が容易となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によつて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す外観模式図である。
【0021】
図中の1は所定サイズの複数枚の基板27を収納可能なレチクルキャリア1であり、このレチクルキャリア1はポッド開閉機構部42を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能となるレチクルスミフポッド(第1の試料ケース)2内に収納されている。3は、任意サイズの1枚の基板27を収納可能なレチクルケース(第2の試料ケース)であり、このケース3もケース開閉機構部43を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能となっている。
【0022】
4は、レチクルスミフポッド2及びレチクルケース3との間で基板27を受け渡すことが可能なクリーンロボット(第1の基板搬送機構)である。5はレチクルマネジメントシステムであり、クリーンロボット4に加え、レチクルスミフポッド2及びレチクルケース3を開閉するためのエレベータ機構44を有する2個所以上のポートドア21を備え、エレベータ機構44及びクリーンロボット4を含む内部の雰囲気を局所的にクリーン化し、かつそのクリーン度を維持することが可能となっている。
【0023】
ここで、レチクルマネジメントシステム5は、図2に示すように、パーティクルを除去するためのULPAフィルタ16と所定の化学物質を取り除くためのケミカルフィルタ17とからなるファンフィルタユニット18を介して取り込んだ外気によって、常に陽圧となるように制御されている。
【0024】
8は真空ロボット14(第3の基板搬送機構)を備えたロボットチャンバであり、後述するI/Oチャンバと描画処理室との間に設けられ、これらの間で基板28を搬送することができるようになっている。
【0025】
10はI/Oチャンバであり、このチャンバ10は図3に示すように、レチクルケース3を収納可能でかつ真空中でレチクルケース3を開閉可能なエレベータ9を備え、さらに外空間と接している第1のゲートバルブ6、真空に保たれたロボットチャンバ8と接している第2のゲートバルブ7を備えている。そして、このチャンバ10内は、ゲートバルブ6及び7によって閉じられた内部空間を大気化・真空化することが可能となっている。
【0026】
11はレチクルケースの搬送機構(第2の基板搬送機構)であり、この搬送機構11は図4に示すように、レチクルマネジメントシステム5上の所定のポートドア21とI/Oチャンバ10内との間でレチクルケース3を搬送することが可能となっている。また、搬送機構11の駆動系は、2軸の水平移動機構と3軸の上下移動機構から構成される5軸の駆動系から構成されていて、各軸の駆動源はシリンダーによる単軸動作の組合せと、終点と始点の突き当てにより位置決めされている。さらに、レチクルマネジメントシステム5とI/Oチャンバ10の配置に応じて、上下移動機構の1軸には直線動作に応じて所定の回転動作を行う案内45を設けるようにした。
【0027】
12は基板を載置し電子ビームに対して平面内で自在に走査するXYステージ13を収容した描画処理室であり、内部を真空に維持することが可能となっている。この処理室12上には、電子ビームを成形・偏向・照射するための電子光学鏡筒41が設けられている。
【0028】
本実施形態による電子ビーム描画装置において基板27に半導体装置の回路パターンを描画する場合には、まずクリーン度が維持されたレチクルスミフポッド2に入れられたレチクルキャリア1に装填されている基板27を、レチクルマネジメントシステム5のポートドア21上に置く。
【0029】
局所的にクリーン化されたレチクルマネジメントシステム5上に置かれたレチクルスミフポッド2は、ポッド開閉機構42が開けられてエレベータ機構44により、基板27が装填されたレチクルキャリア1が所定の位置に降ろされる。その後、クリーンロボット4によりレチクルキャリア1から基板27を、同様にレチクルマネジメントシステム5上に置かれたレチクルケース3に搬送する。
【0030】
レチクルケース3に移載された基板27はレチクルケース3に入れられたまま、レチクルケースの搬送機構11により、電子ビーム描画装置のI/Oチャンバ10に搬送される。
【0031】
I/Oチャバ10に搬送されたレチクルケース3は、外側のゲートバルブ6を閉じた後チャンバ内を真空化してから、エレベータ9により開けられる。さらに、ロボットチャンバ8とI/Oチャンバ10の間のゲートバルブ7を開いて、真空ロボット14により基板27を受取り、描画処理室12内のXYステージ13上に搬送する。
【0032】
従って、大気中にある時に基板27はレチクルスミフポッド2、レチクルケース3及びレチクルマネジメントシステム5内の局所的にクリーン度の高められた空間とのみ接することになり、I/Oチャバ10、ロボットチャンバ8、及び描画処理室12内では真空化された後に内部空間と接することになる。
【0033】
このように本実施形態によれば、大気中においては局所的にクリーン化された状態を維持したままクリーンロボット4及びレチクルケース搬送11で基板27を取り扱い、真空中においては真空ロボット14で基板27を直接に取り扱う。これにより、電子ビーム描画装置によりマスク等を描画するまでの搬送過程においても、クリーン度の低いクリーンルーム中に暴露しないで、常に局所的にクリーン度が保たれた環境に維持することが可能となり、かつ個々のマスクについての付随情報を操作することが可能となり、描画・ベーキングまでの環境をコントロールした確実な描画が可能となる。従って、少量多品種のマスク等の描画に際しても、効率良く生産することが可能となり、半導体製造分野における有用性は極めて大である。
【0034】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、試料ケースのタイプや基板のサイズ、その他の情報を何らかの手段により保持しておき、これを自動で検出できるようにした。
【0035】
図5は、本実施形態に従って配置されたレチクルスミフポッド2及びレチクルケース3の裏面に設けられた検出体の配置を示す模式図である。レチクルスミフポッド2とレチクルケース3の裏面の所定の位置には、それぞれ試料ケースのタイプを識別するための検出体19が設けられ、さらに別の場所にはレチクルスミフポッド2に内包されるレチクルキャリア1に1対1に対応するレチクルサイズを識別するための検出体20が設けられている。
【0036】
また、図6に示すようにレチクルマネジメントシステム5のポートドア21には、検出体19及び検出体20に対応する位置にそれぞれの検出体を検知するための近接センサ22が設けられている。
【0037】
従って、レチクルスミフポッド2及びレチクルケース3がレチクルマネジメントシステム5に置かれると、レチクルスミフポッド若しくはレチクルケースであるか、及びレチクルスミフポッドの場合は検出体20が設けられた場所に応じて収納された基板のサイズが識別されることになる。そしてこれらの情報を用いることにより、基板搬送システムの自動化を容易に実現することが可能となる。
【0038】
また、レチクルマネジメントシステム5のポートドア21に置かれたレチクルスミフポッド2を開いている時、若しくは開かれた後に、ポートドア21の周辺に配置された1つの光センサ23によってレチクルキャリア1内に収納された基板の枚数、レチクルキャリア内での基板の位置、及びそれぞれの基板の厚さを検出するようにしてもよい。
【0039】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、レチクルキャリア1のより具体的な構成例について説明する。
【0040】
図7は、本実施形態に用いたレチクルキャリアの断面構成を示す図である。本実施形態のレチクルキャリア1は、複数枚の厚さの異なる基板を収納可能で、予め設定された基板の厚さの範囲に応じた所定のピッチで基板は収納され、かつそのピッチを識別するための検出体24を有している。
【0041】
この場合、レチクルマネジメントシステム5のポートドア21に置かれたレチクルスミフポッド5を開いている時、若しくは開かれた後に、レチクルキャリア1内の基板の枚数、レチクルキャリア内での基板の位置、及び基板の厚さを検出することが可能な光センサ23によって、レチクルキャリア1に設けられたキャリアピッチを識別するための検出体24も検出するようにした。
【0042】
また、図8はレチクルキャリア1の別の例であり、キャリアピッチの検出体として、ピッチに応じて所定の位置に所定の数の開口部が設けられている。そして、この位置及び数をレチクルマネジメントシステム5のドア部周辺に設けたセンサにより検出するようにしている。
【0043】
この場合、レチクルキャリア1内に収納された基板の枚数、チレクルキャリア1内での基板の位置、それぞれの基板の厚さ及びレチクルキャリア1に設けられたキャリアピッチを検出するための光センサ23は、投光部25と受光部26とを有する透過型の光センサ23からなり、またキャリアピッチを識別するためレチクルキャリア1に設けられた検出体24は、キャリアピッチに応じて検出体24の所定の位置に設けられた検出体開口部28の位置と数を検出して識別するようにした。
【0044】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、図9に示すように、レチクルスミフポッド2には、中に収納されたレチクルキャリア1に収納された複数枚の基板について、個々の基板27の少なくとも識別記号、基板の材質,大きさ及び厚さ、基板表面に設けられた遮光膜の材質及び厚さ、遮光膜上に塗布された感光材の種類,厚さ及び照射されるエネルギー量の情報を記憶することが可能な記憶装置29を取り付けるようにした。また、レチクルマネジメントシステム5には、記憶装置29内の情報に対して読取り・書込みが可能な読取り・書込み装置30が設置される。これら記憶装置29と読取り・書込み装置30のインターフェースには、非接触で情報のやり取りが可能な赤外線などが使用される。
【0045】
さらに、電子ビーム描画装置を抑制する計算機と端末からなる描画制御装置32は、複数のレチクルスミフポッドからの個々の基板に関する情報を集めて管理するための計算機からなる制御装置31とネットワークを介してつなげられ、相互に情報を比較することが可能にした。
【0046】
このとき、描画制御装置32から入力された基板情報と、レチクルマネジメントシステム5で検知したレチクルサイズや厚さに関する情報とが異なっていた場合には、クリーンロボット4による搬送動作をさせないようにした。
【0047】
このような構成であっても、基板の各種情報を読み取ってその後の処理に生かせるので、先の第2の実施形態と同様に基板搬送システムの自動化に寄与することが可能となる。
【0048】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態では、図9に示すように、レチクルマネジメントシステム5には、電子ビーム描画装置のI/Oチャンバ10との間で基板27の受け渡しを行うためのレチクルケース33と、レチクルマネジメントシステム5の近傍に設置されたベーキング装置36との間で、半導体装置の回路パターンが描画された後の基板27の搬送を行うためのレチクルケース34が置かれる。
【0049】
内部が局所的にクリーン化されている基板のベーキング装置36には、レチクルケース3を開閉するためのケース開閉機構部43を備えたポートドア35が設けられ、レチクルマネジメントシステム5のポートドア21とベーキング装置36のポートドア35との間を、レチクルケースの搬送機構37によりレチクルケース34を受け渡しするようにした。
【0050】
このような構成であれば、先の第1の実施形態で得られる作用効果に加え、描画前や描画後の基板のベーキングをもクリーンな雰囲気で行うことができ、より効率良い生産システムを実現することが可能となる。
【0051】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態では、図9に示すように、クリーンルーム内でレチクルスミフポッド2を搬送するための無塵搬送システム39は、レチクルマネジメントシステム5上に置かれたレチクルスミフポッド2を、図示されていないレチクルスミフポッド2のストッカ等との間で、入手を介さずに搬送する。
【0052】
レチクルスミフポッド2の側面若しくは上面には取っ手38があり、無塵搬送システム39はこの取っ手38をつかんでレチクルスミフポッド2を移載する。その際に、無塵搬送システム39の軌道を定める案内部40は少なくとも電子ビーム描画装置の周辺では、アルミ合金や銅合金等の非磁性材料で構成するようにした。
【0053】
このような構成であれば、先の第1の実施形態で得られる作用効果に加え、レチクルマネジメントシステム5に置かれたレチクルスミフポッド2を人手を介さずに搬送することができるため、塵や有機物等の付着をより確実に防止することができ、より効率良い生産システムを実現することが可能となる。
【0054】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、電子ビーム描画装置に例に取り説明したが、これに限らずイオンビーム描画装置に適用することもできる。更には、多品種少量生産の装置で、且つ真空チャンバ内で基板を処理するものであれば、各種の基板処理装置に適用することが可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、電子ビーム描画装置等の基板処理装置によりマスク等の基板を描画するまでの搬送過程においても、クリーン度の低いクリーンルーム中に暴露しないで、常に局所的にクリーン度が保たれた環境に維持することが可能となり、かつ個々の基板についての付随情報を操作することが可能となり、描画・ベーキング等までの環境をコントロールした確実な基板処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す外観模式図。
【図2】第1の実施形態に用いたレチクルマネジメントシステムの具体的構成を示す断面模式図。
【図3】電子ビーム描画装置のI/Oチャンバの構成を示す断面模式図。
【図4】レチクルケース搬送機構の具体的構成を示す断面模式図。
【図5】第2の実施形態を説明するためのもので、レチクルスミフポッド及びレチクルケースの裏面に設けられた検出体の配置を示す模式図。
【図6】第2の実施形態を説明するためのもので、レチクルマネジメントシステムのポートドアに設けられた近接センサの配置を示す模式図。
【図7】第3の実施形態を説明するためのもので、レチクルキャリアの構成を示す模式図。
【図8】第3の実施形態を説明するためのもので、レチクルキャリアのキャリアピッチ検出体とそのバリエーションを示す模式図。
【図9】第4〜第6の実施形態を説明するための模式図。
【符号の説明】
1…レチクルキャリア
2…レチクルスミフポッド(第1の試料ケース)
3…レチクルケース(第2の試料ケース)
4…クリーンロボット(第1の基板搬送機構)
5…レチクルマネジメントシステム
6…第1のゲートバルブ
7…第2のゲートバルブ
8…ロボットチャンバ
9…エレベータ
10…I/Oチャンバ
11…レチクルケースの搬送機構(第2の基板搬送機構)
12…描画処理室
13…XYステージ
14…真空ロボット(第3の基板搬送機構)
15…基板搬送システム
16…ULPAフィルタ
17…ケミカルフィルタ
18…ファンフィルタユニット
19…第1の検出体
20…第2の検出体
21…ポートドア
22…近接センサ
23…光センサ
24…検出体
25…光センサ投光部
26…光センサ受光部
27…基板
28…検出体開口部
29…記憶装置
30…読取り・書込み装置
31…制御装置
32…描画制御装置
33…レチクルケース
34…レチクルケース
35…ポートドア
36…ベーキング装置
37…レチクルケースの搬送機構
38…取っ手
39…無塵搬送システム
40…案内部
41…電子光学鏡筒
42…ポッド開閉機構部
43…ケース開閉機構部
44…エレベータ機構
45…回転動作を行う案内

Claims (3)

  1. 複数枚の基板を収納可能な試料キャリアを内包し、内部のクリーン度を維持することが可能な第1の試料ケースと、
    任意サイズの1枚の基板を収納可能で、一部に通気性のあるフィルタを有し、内部のクリーン度を維持することが可能な第2の試料ケースと、
    前記各試料ケースをクリーンな雰囲気で開けた状態で、第1の試料ケースと第2の試料ケースとの間で基板を受け渡す第1の基板搬送機構と、
    外空間と接している第1のゲートバルブと真空に保たれた基板処理室と接している第2のゲートバルブとを有し、第2の試料ケースを搬送・搬出可能で、かつ内部空間を大気化・真空化することが可能なI/Oチャンバと、
    第2のゲートバルブが閉で、第1のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバ内が大気の状態で、第1の基板搬送機構を含む基板搬送システム上の所定位置と前記I/Oチャンバ内の所定位置との間で第2の試料ケースを受け渡す第2の基板搬送機構と、
    第1のゲートバルブが閉で、第2のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバが真空の状態で、第2の試料ケースと前記基板処理室内のステージとの間で基板を受け渡す第3の基板搬送機構とを具備してなることを特徴とする基板処理装置。
  2. 複数枚の基板を収納可能な試料キャリアを内包し、開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能な第1の試料ケースと、
    任意サイズの1枚の基板を収納可能で、一部に通気性のあるフィルタを有し、第1の試料ケースと同じ機構からなる開閉機構部を閉じることによって内部のクリーン度を維持することが可能な第2の試料ケースと、
    前記各試料ケースを置くことが可能で、該試料ケースの開閉機構部を開閉するための開閉機構駆動部を有するドア部を少なくとも2個所有し、該開閉機構駆動部によって開けられた第1の試料ケースと第2の試料ケースとの間で基板を受け渡す第1の基板搬送機構を有し、前記各試料ケースが開かれた状態となる内部の雰囲気を局所的にクリーン化し、かつそのクリーン度を維持することが可能な第1の基板搬送システムと、
    外空間と接している第1のゲートバルブと真空に保たれた基板処理室と接している第2のゲートバルブとを有し、第2の試料ケースを搬送・搬出可能でかつ該試料ケースの開閉機構部を開閉するための開閉機構駆動部を有し、第1及び第2のゲートバルブによって閉じられた空間を大気化・真空化することが可能なI/Oチャンバと、
    第2のゲートバルブが閉で、かつ第1のゲートバルブが開となる前記I/Oチャンバ内が大気の状態で、第2の試料ケースを第1の基板搬送システム上の所定位置と、前記I/Oチャンバ内の所定位置との間で受け渡す第2の基板搬送機構と、
    第1及び第2のゲートバルブを閉じた状態で前記I/Oチャンバを真空化した後に第2のゲートバルブを開き、前記開閉機構駆動部を駆動して開かれた第2の試料ケースに対して基板を受け渡すことが可能で、かつ基板を真空が維持された基板処理室内のステージ上に搬送することが可能な第3の基板搬送機構を有する第2の基板搬送システムとを具備し、
    第1の試料ケースに収納された任意の基板を第1の基板搬送システムを介して第2の試料ケースに移し換えた後、第3の搬送機構及び第2の基板搬送システムを介して前記ステージ上に搬送し、該ステージ上で前記基板に所定の処理を施すことを特徴とする基板処理装置。
  3. 前記各試料ケースの裏面の所定位置には、それぞれ試料ケースのタイプを識別するための第1の検出体が設けられ、さらに第1の試料ケースの別の場所には該ケースに内包される複数枚の試料を収納可能な試料キャリアに収納可能な基板のサイズを識別するための第2の検出体が設けられていて、第1の基板搬送システムの開閉機構駆動部を有するドア部には、第1及び第2の検出体を検出するためのセンサを具備し、第1及び第2の試料ケースが第1の基板搬送システムに置かれると、第1の試料ケース又は第2の試料ケースであるか、及び第1の試料ケースの場合は第2の検出体が設けられた場所に応じて収納された基板のサイズを識別することが可能であることを特徴とする請求項1又は2記載基板処理装置。
JP7388798A 1998-03-23 1998-03-23 基板処理装置 Expired - Lifetime JP4044203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7388798A JP4044203B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7388798A JP4044203B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11274035A JPH11274035A (ja) 1999-10-08
JP4044203B2 true JP4044203B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=13531182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7388798A Expired - Lifetime JP4044203B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4044203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4607069B2 (ja) * 2006-08-02 2011-01-05 信越ポリマー株式会社 基板収納容器及び識別部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11274035A (ja) 1999-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4685584B2 (ja) 塗布、現像装置
JP4410121B2 (ja) 塗布、現像装置及び塗布、現像方法
JP3513437B2 (ja) 基板管理方法及び半導体露光装置
US20090028669A1 (en) Removable compartments for workpiece stocker
JP5002471B2 (ja) 基板洗浄装置、基板洗浄方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
US20040221871A1 (en) Semiconductor wafer processing apparatus and method therefor
JP5071109B2 (ja) レチクル搬送装置、露光装置、レチクル搬送方法、レチクルの処理方法、及びデバイス製造方法
KR101740480B1 (ko) 티칭 방법, 그리고 이를 이용한 기판 처리 장치
TWI723325B (zh) 光罩清洗系統及其方法
KR20090098827A (ko) 워크피스 스토커를 위한 제거 가능한 구획들
JP2006228862A (ja) 異物除去装置,処理システム及び異物除去方法
JP4044203B2 (ja) 基板処理装置
JP3283798B2 (ja) 処理装置
KR102066044B1 (ko) 기판 처리 장치, 인덱스 로봇 및 기판 이송 방법
TW202244606A (zh) 用於微影罩幕檢查的方法
JP3167089B2 (ja) 露光装置及び方法
JP4356443B2 (ja) 基板移載装置
JP2005221618A (ja) 基板収納方向制御装置
JP2001319856A (ja) 塗布現像処理システム及び塗布現像処理方法
JP2001168169A (ja) 基板処理システム
KR102233465B1 (ko) 기판반송유닛, 이를 가지는 기판처리장치 및 방법
KR102119683B1 (ko) 홈 포트, 이를 가지는 기판 처리 장치 및 방법
KR20210002178A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 상태 검출 방법
JP2005109513A (ja) 現像方法及び現像装置及び液処理方法及び液処理装置
JP2007095893A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term