JP4043962B2 - 床組構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲面外壁を有する木質系建物の床組構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質系建物における床構造は、主として、大引、床梁、根太等からなる支持構造体の上に床面材を敷設してゆく床組構造と、根太に相当する桟材を枠組みして予め床面材を貼設した床パネルを梁間に架設するパネル構造に大別される。床組構造に関する従来技術としては、例えば特許文献1に記載のものがあり、パネル構造に関する従来技術としては、例えば特許文献2〜3に記載のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−303277号公報
【特許文献2】
特開平9−165858号公報
【特許文献3】
特開平9−13497号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図8は、入隅部に曲面外壁を有するアルコーブ状の突出部90が付設された木質系建物9の構造を簡略的に示した模式図である。例示の建物9は、壁体が柱91、間柱92、梁93等からなる軸組構造で、建物本体の2階部分の床は、梁間に架設した根太94の上に図示しない床面材を貼設するか、梁間に床パネルを架設する構法によって形成される。曲面外壁を有する突出部90は、床面の平面形状が四分の一円の円弧状部分と矩形部分とを組み合わせた形状に形成され、1階部分の壁面には縦長の大きな開口部95が設けられる。突出部90の2階部分はバルコニーとなされ、縁部に手摺96が設置される。
【0005】
このような形態の建物では、前記従来の技術に示した床構造をそのまま実施しようとした場合、特に2階部分の床構造の納まりにおいて、いくつかの不都合が生じる。すなわち、根太を組む床組構法では、施工性を高めるために、床梁と根太との仕口接合部に鋼板製の根太受け金物を用いることが多いが、曲面外壁を有する突出部では、湾曲梁と根太との交差角が接合部位ごとに異なるので、この接合にも同様の根太受け金物を用いるとなると、接合部位ごとの角度に応じた根太受け金物を個別に製作しなければならず、きわめて非効率である。かといって、湾曲梁によって支持される床面と、直線状の梁によって囲まれる床面との間で根太の納まりを変えると、両側の床面高さが揃わなくなってしまう可能性がある。
【0006】
一方、予め製作した床パネルを架設するパネル構法では、床パネルの縁部を円弧状に製作することが面倒である。また、曲面外壁が軸組構法による場合は、床パネルと湾曲梁との接合部の納まりが複雑になり、曲面外壁が壁パネル構法による場合は、壁パネルと床パネルとの接合部における剛性が弱くなりやすい。
【0007】
そこで、本発明は、例示のような曲面外壁を有する部分の床を、合理的で施工性に優れた納まりによって、それ以外の部分と床高が揃うように施工しうる床組構造を提供することを解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の床組構造は、木質系建物の本体側軸組に付設された曲面外壁を有する突出部に、一部の縁部が円弧状ないし、これに類する曲線状に形成される変形床面と、この変形床面に隣接する平面視矩形の一般部床面とを、互いの床高が面一に揃うように仕上げる床組構造であって、前記両床面を囲む直線状の床梁に対しては、当該床梁の内側面に、根太受け金物を介して根太を床梁と直交するように突付け接合し、根太の天端を床梁の天端に一致させる一方、変形床面の縁部においては、当該縁部に沿って配置される湾曲梁を、その天端が前記床梁の天端よりも低くなるように架設し、この湾曲梁の天端に根太を互いに平行に載架して、根太の天端を前記床梁の天端と一致させることにより、前記一般部床面及び変形床面に天端を揃えて架設された各根太上に床面材を面一に貼設することを特徴とする。
【0009】
さらに、この床組構造において、湾曲梁に載架される根太の端部は、湾曲梁の天端を根太の幅に切り欠いて形成した欠込部に嵌め込まれて接合されたことを特徴とする。
【0010】
さらに、この床組構造において、湾曲梁の天端には、湾曲梁に載架された根太の側面間を連結する根太つなぎ材が取り付けられたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1〜図5は、木質系建物の入隅部に付設される突出部の一例を示す。この突出部は、建物本体側の柱(通し柱11,12,13)や床梁21,22によって構成される本体側軸組と連結されるもので、平面形状が四分の一円の円弧状部分Rと、この円弧状部分の半径に相当する寸法を長辺とする矩形部分Sとを組み合わせた形状になっている。例示の形態では、この突出部の1階は建物の屋内に連通し、2階はバルコニーとして利用される。
【0013】
円弧状部分の1階軸組は、基礎31上にスペーサ32を介して取り付けられた土台33と、矩形部分との境界位置に立設されたバルコニー柱14と、建物本体側の通し柱12とによって囲まれた壁面架構の内側に、縦長の開口部を形成するための管柱15を立設し、管柱15の上部間を湾曲まぐさ34及び湾曲梁23で連結して構成されている。湾曲まぐさ34と湾曲梁23との間には複数個のスタッド35が取り付けられている。
【0014】
一方、矩形部分の1階軸組は、建物本体側の通し柱11と、境界位置のバルコニー柱14とを、バルコニー床梁24で連結して構成されている。
【0015】
バルコニー柱14と、湾曲梁23及びバルコニー床梁24との各接合部は、図6〜図7に示すように、バルコニー柱14の側面にボルト・ナット41で取り付けた平面視コ字状の仕口金物42,43を、湾曲梁23及びバルコニー床梁24の端面にそれぞれ形成したスリットに挿入して、ドリフトピン44で連結することにより接合されている。
【0016】
この突出部の2階床面は、円弧状部分の床面(以下、「変形床面」という。)と矩形部分の床面(以下、「一般部床面」という。)とが面一となるように施工される。以下、この納まりについて詳細に説明する。
【0017】
一般部床面側においては、この床面を囲む床梁22とバルコニー床梁24との間に根太51が架設される。この根太51は、例えばCマーク認定金物(財団法人日本住宅・木材技術センター)にあるような鋼製の根太受け金物45等を介して、床梁22及びバルコニー床梁24の内側面に突付け接合される。例示の形態では、境界位置にあるバルコニー柱14の側面にも根太51が接合されている。そして、この一般部床面側では、図6に示すように、根太51の天端と、床梁22及びバルコニー床梁24の天端とが面一に揃えられる。
【0018】
変形床面側においても、図3に示すように、前記一般部床面側の根太51と平行に、複数本の根太52が架設される。これらの根太52と建物本体側の床梁22との接合部は、前記一般部床面側と同様、根太52を床梁22の側面に突付けて接合される。しかし、湾曲梁23に対しては、図6に示すように、湾曲梁23の成を床梁22やバルコニー床梁24の成よりも低くして、その上に根太52を載架する納まりが採用される。湾曲梁23の天端には、根太52の幅に合致する欠込部が形成されて、この欠込部に根太52が嵌め込まれ、図示しない斜め釘等により固定される。湾曲梁23の取付位置や欠込部の深さは、根太51の天端と床梁22との天端が面一に揃うように設定される。
【0019】
さらに、本実施の形態では、変形床面側の根太52同士を連結する根太つなぎ材53が、湾曲梁23の天端に沿って取り付けられる。根太つなぎ材53は直線状の部材の材端を斜めにカットしたもので、湾曲梁23の曲げ方向に沿って根太52間に配置され、根太52の側面と湾曲梁23に対して図示しない斜め釘等により固定される。根太つなぎ材53の天端も、根太52の天端に揃えられる。
【0020】
こうして、一般部床面側の根太51と変形床面側の根太52とが天端を揃えて平行に配置された後、それらの上面に床下地となる床面材61が貼設される。床面材61は、図4に示すように、根太51,52のスパンに対応する幅で適当な長さに分割されて、縁部同士が根太51,52上で隣接するように配置され、根太51,52や梁材に対して釘打ち固定される。
【0021】
さらに、例示の形態では、床面材61上に適宜間隔で手摺子62が立設され、手摺子62の上部に手摺63が取り付けられる。手摺子62は、図5に示すように、その側面が四分の一円弧状をなす変形床面の中心に対して放射状になるように立設される。
【0022】
このように本発明の床組構造では、直線状の床梁22やバルコニー梁24と湾曲梁23との間で断面寸法の異なる梁材を使用し、根太51,52の受け方を変えることによって、梁材と根太51,52との接合部を、それぞれ部材加工の比較的簡単な構造で強固に接合することができる。また、一般部床面側の根太51と変形床面側の根太52の断面寸法を統一して、部材の共通化による施工コストの削減を図ることもできる。
【0023】
また、変形床面側においては、湾曲梁23の天端に欠込部が形成されて根太52が嵌め込まれ、さらに、根太52の側面間が根太つなぎ材53で連結されることにより、根太52や床面材61と湾曲梁23との一体性が向上して、床組の水平剛性が増す。
【0024】
さらに、本発明の床組構造は、例示のような曲面外壁を有する突出部に適用されるものであり、この突出部の壁体が湾曲梁を用いた軸組構法によって形成されることを前提としているので、ツーバイフォー構法やこれに類するパネル構法等に比べて、曲面外壁部分に大きな開口部を確保したい場合には有利な構造となる。
【0025】
なお、本発明は、例示のように、建物の入隅部に設けられた平面視四分の一円弧状の変形床面だけでなく、例えば平面視略半円形状の床面、あるいは任意の曲線で囲まれた床面と、平面視矩形の一般部床面との連続部分に広く採用することが可能である。また、前記説明では突出部の2階部分をバルコニーとする形態を例示したが、この2階部分を外壁で囲んで屋内空間にすることももちろん可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の床組構造によると、一般部床面側と変形床面側に共通の根太を使用しながら、一般部床面側では根太受け金物を介して根太を効率的に架設することができ、また、変形床面側では、湾曲梁上に根太を載架する構法によって、面倒な部材加工を最小限にすることができるので、床組の施工性が向上する。
【0027】
さらに、変形床面側の湾曲梁の天端に欠込部を形成して根太を嵌め込んだり、根太の側面間を根太つなぎで連結することにより、床面材と湾曲梁との一体性が向上して、床組の水平剛性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床組構造を備えた曲面外壁を有する突出部の側面図である。
【図2】図1に示した前記突出部を図1の左方から見た側面図である。
【図3】図1中に示したA断面線における前記突出部の水平断面図である。
【図4】図1中に示したB断面線における前記突出部の水平断面図である。
【図5】図1中に示したC断面線における前記突出部の水平断面図である。
【図6】図1及び図3中に示したE部及びF部における各部材の高さ関係を示した納まり詳細図である。
【図7】バルコニー柱と、湾曲梁及びバルコニー床梁との各接合部を示す水平断面図である。
【図8】入隅部に曲面外壁を有する突出部が設けられた木質系建物の構造を示す模式図である。
【符号の説明】
21 床梁
22 床梁
23 湾曲梁
45 根太受け金物
51 根太
52 根太
53 根太つなぎ材
61 床面材

Claims (3)

  1. 木質系建物の本体側軸組に付設された曲面外壁を有する突出部に、一部の縁部が円弧状ないし、これに類する曲線状に形成される変形床面と、この変形床面に隣接する平面視矩形の一般部床面とを、互いの床高が面一に揃うように仕上げる床組構造であって、
    前記両床面を囲む直線状の床梁に対しては、当該床梁の内側面に、根太受け金物を介して根太を床梁と直交するように突付け接合し、根太の天端を床梁の天端に一致させる一方、
    変形床面の縁部においては、当該縁部に沿って配置される湾曲梁を、その天端が前記床梁の天端よりも低くなるように架設し、この湾曲梁の天端に根太を互いに平行に載架して、根太の天端を前記床梁の天端と一致させることにより
    前記一般部床面及び変形床面に天端を揃えて架設された各根太上に床面材を面一に貼設することを特徴とする床組構造。
  2. 請求項1に記載の床組構造において、湾曲梁に載架される根太の端部は、湾曲梁の天端を根太の幅に切り欠いて形成した欠込部に嵌め込まれて接合されたことを特徴とする床組構造。
  3. 請求項1または2に記載の床組構造において、湾曲梁の天端には、湾曲梁に載架された根太の側面間を連結する根太つなぎ材が取り付けられたことを特徴とする床組構造。
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