JP4043822B2 - 偽造防止用紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基紙にスレッドが設けられた偽造防止用紙に関し、特に高度な偽造防止策を施した偽造防止用紙に関する。
このような偽造防止用紙は、商品券、ギフト券、証明書、チケット、投票券、切符、ラベル等の各種セキュリティ媒体に使用することができる。
【0002】
【従来技術】
従来、各種セキュリティ媒体の偽造防止策として、種々のスレッドを用紙に漉き込んだり、またスレッドを接着や転写により用紙の一部に設ける手法がある。
基紙にスレッドが設けられた偽造防止用紙としては、例えば基紙に光輝性スレッド等を漉き込んだタイプの用紙であって、基紙が光輝性スレッドを間欠的に露出する表出部(ウィンド)と、該表出部間で光輝性スレッドを間欠的に覆う被覆部とを備えて、スレッドを窓部から表出するようにした偽造防止用紙が知られている。
【0003】
これらの構成の偽造防止用紙は、多筒式抄紙機の一つの漉き網部上に、スレッドと同じ幅かそれより広幅の小さな凸部を設け、この凸部の上にスレッドを載せた状態で紙料液を供給することによって製造できる。
つまり、このようにすれば、凸部のない位置ではスレッドが紙料液で挟まれるので被覆部が形成され、凸部の位置ではスレッドが紙料液の下面側から露出するので表出部が形成される。
【0004】
上記の構成のようなウィンド付きスレッド用紙においては、光輝性スレッド等が表出部において間欠的に露出しているので、コピーした場合でも金属色が再現されないことから偽造防止でき、また、偽造品かどうかを見るために用紙の端面を確認する必要がなく、しかも、光輝性スレッド等が基紙からはがれてしまうのを防止できる。
【0005】
また、その別の方式としては、例えば基紙上に光輝性スレッド等を転写することで設ける方式の偽造防止用紙もあり、光輝性スレッド等の有無により真偽判定し、コピーした場合でも金属色が再現されないことから偽造防止できるものである。
このようなスレッドを有する偽造防止用紙は、簡単に作製することができないので偽造防止効果があり、金券等の重要な紙製媒体などに使用されている。
【0006】
しかしながら、今日においては、これらの技術も陳腐化が進み、悪意に偽造を行なう側の偽造技術のレベルも巧妙になってきていることから、用紙にスレッドを設けただけでは、偽造防止効果が少なくなりセキュリティ上の安全性に問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、基紙にスレッドが設けられた偽造防止用紙について、それらの用紙が偽造された場合でも、真偽の判定が容易で、かつより確実で効果的な偽造防止策を施した偽造防止用紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の偽造防止用紙は、基紙にスレッドが設けられた偽造防止用紙であって、前記スレッドに目視で認識可能な複数の穿孔が施され、かつ、前記スレッド上と、前記穿孔の内側領域における前記基紙上に、同じ模様または文字が表示されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の偽造防止用紙は、前記スレッドが、間欠的に露出するように前記基紙に漉き込まれていることを特徴とする。
【0010】
更に、本発明の偽造防止用紙は、前記スレッドが、前記基紙上に転写方式により形成されたものであることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の偽造防止用紙は、前記スレッドに形成された前記複数の穿孔が、文字、数字、画像、マークの少なくとも1つを表示するパターンとして形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の偽造防止用紙は、前記スレッドが、ホログラムスレッド、光輝性スレッド、示温スレッド、蛍光スレッド、磁気スレッド、模様または文字入りスレッド、から選ばれた同種または2種以上のスレッドの組み合せからなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る偽造防止用紙の平面図、図2(A)は、図1のA−A線断面図、図2(B)は、図1のB−B線断面図、図3は、図1のC−C線断面図、図4は、本発明の第2実施形態に係る偽造防止用紙の平面図、図5は、本発明の第2実施形態に係る偽造防止用紙の一部拡大平面図、図6は、本発明の第3実施形態に係る偽造防止用紙の平面図、図7(A)は、図6のD−D線断面図、図7(B)は、図6のE−E線断面図、図8は、図6のF−F線断面図、図9は、本発明の第4実施形態に係る偽造防止用紙の平面図、図10は、スレッドに穿孔を施す方法を説明する図、図11は、穿孔が施されたスレッドの平面図である。
【0015】
図1は、本発明の偽造防止用紙の第1実施形態を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態の偽造防止用紙1Aは、基紙2にスレッド3を漉き込んだ構成であって、基紙2には、スレッド3を間欠的に露出する複数の表出部4と、各表出部4の間でスレッド3を間欠的に覆う被覆部5とを備えている。
表出部4はスレッド3と略同幅でもよいが、それより広幅としてスレッド3の両サイドを透かし部となるようにしてもよい。
【0016】
スレッド3の幅は、用紙の使用目的に応じて任意に設定すればよく、特に制限されないが、0.2mm〜5mm程度のものが通常使用され、また色調、光学特性、発色特性、磁気特性等をそれぞれ変えることも任意である。
【0017】
また、スレッド3には、複数の穿孔6が形成されており、基紙2に漉き込まれたスレッド3を間欠的に露出する複数の表出部4から、スレッド3に形成されている穿孔6aが目視できるように設けられている。
そして、各表出部4の間でスレッド3を間欠的に覆う被覆部5では、スレッド3に形成されている穿孔6bが表面に出ないために直接目視できないが、基紙2を透かして見ることで微かに確認することができる。
【0018】
スレッド3に形成される穿孔6は、図1に示すように、同じ直径を有する穿孔を等間隔に設けたり、また異なるサイズの直径を有する穿孔をスレッド3の所望の位置に設けるなどしてもよく、更に、複数の穿孔6を設けることで、文字、数字、画像、マークなどを表示するパターンとして形成するようにしてもよい。
穿孔6のサイズは、目視で認識可能なサイズを有し、例えば直径0.5mm〜10mm程度で、また、最大直径寸法はスレッド3の幅寸法に応じて10mm以上であってもよい。
【0019】
次に、図4及び図5には、本発明の第2実施形態の偽造防止用紙1Bが示されている。
第2実施形態の偽造防止用紙1Bは、基紙2に設けられたスレッド3の表面上と、スレッド3に形成された穿孔6の内側領域における基紙2の表面上とに、「ABC」と表示した微細な文字7が繰り返しパターンで印刷されているものである。
【0020】
微細な文字が繰り返しパターンで、スレッド3の表面上と穿孔6の内側領域における基紙2の表面上とに印刷されていることで、もしスレッド3を他のスレッドと張り替えるなどして改ざんされた場合でも、スレッド3の表面上に表示された微細な文字が繰り返しパターンと、基紙2の表面上に表示された微細な文字が繰り返しパターンとが上手く一致しないので、改ざんを見破ることが可能となる。
【0021】
スレッド3の表面上と穿孔6の内側領域における基紙2の表面上に、微細な文字の繰り返しパターンを印刷する場合には、スレッド3を基紙2上に設けた状態において印刷を施すことが好ましく、これによりスレッド3の表面上に印刷されたパターン表示と、穿孔6の内側領域における基紙2の表面上に印刷されたパターン表示とを一致させることができる。。
【0022】
微細な文字7が繰り返しパターンは、図5に示すように、例えば会社のロゴマーク等を利用した地紋や細紋を、スレッド3と基紙2の表面上とに印刷させておくことで、商品券等の金券の発行元との関連性が明確となるようにするとより効果的である。
また、微細な文字7が繰り返しパターンに代えて、同じ模様をスレッド3と基紙2の表面上とに印刷させておいてもよく、これらは、偽造防止用紙の使用用途に応じて所望の表示を施せばよい。
【0023】
次に、図6乃至図8に基づいて、本発明の第3実施形態の偽造防止用紙1Cを説明する。
第3実施形態の偽造防止用紙1Cは、偽造防止用紙の基紙2上にスレッド8が、転写方式により形成されたものである。
スレッド8は、公知の転写テープにより基紙上に転写することで設ける。
【0024】
スレッド8の幅は、用紙の使用目的に応じて任意に設定すればよく、特に制限されないが、0.2mm〜5mm程度のものが通常使用され、また色調、光学特性、発色特性、磁気特性等をそれぞれ変えることも任意である。
【0025】
スレッド8に形成される穿孔9は、図6に示すように、同じ直径を有する穿孔を等間隔に設けたり、また異なるサイズの直径を有する穿孔をスレッド8の所望の位置に設けるなどしてもよく、更に、複数の穿孔9を設けることで、文字、数字、画像、マークなどを表示するパターンとして形成するようにしてもよい。
穿孔9のサイズは、目視で認識可能なサイズを有し、例えば直径0.1mm以上で、また、最大直径寸法はスレッド8の幅寸法に応じて定めればよい。
【0026】
また、図9には、本発明の第4実施形態の偽造防止用紙1Dとして、基紙2に転写されたスレッド8に形成された複数の微細な穿孔10により、「ABC」の文字パターンが縦方向に表示されているものである。
このように、スレッド8に形成される穿孔10は、複数の穿孔10を設けることで、文字、数字、画像、マークなどを表示するパターンとして形成するようにしてもよい。
【0027】
穿孔10のサイズは、目視で認識可能なサイズを有し、例えば直径0.5mm〜10mm程度で、また、最大直径寸法はスレッド8の幅寸法に応じて10mm以上であってもよい。
【0028】
次に、本発明の偽造防止用紙に使用するスレッドとしては、ホログラムスレッド、光輝性スレッド、示温スレッド、蛍光スレッド、磁気スレッド、模様または文字入りスレッド等があり、また、これらのスレッドを組み合せたものを使用してもよい。
【0029】
次に、これらのスレッドの各種について説明する。
<ホログラムスレッド>ホログラムスレッドとは、スレッドの表面または裏面にホログラム(または光回折格子)パターンを有するスレッドをいう。
基材フィルム上に設けるホログラム層(または光回折格子層であってもよい)は、基材フィルム上に、紫外線硬化型樹脂組成物等のホログラム形成層を塗布した後、別の工程でレジスト樹脂にホログラム露光を行いエッチングによりパターン形成したホログラム型版をニッケルメッキしてメッキ面にホログラムマイクロエンボスを移し取って作製したホログラム型版を押しつけてホログラムを複製することが行われる。
ホログラム型取りした塗工樹脂に対しては紫外線を照射して硬化させる。
連続した工程では、ホログラム型版はロール状に形成される。
【0030】
なお、紫外線硬化型樹脂組成物としては、不飽和エチレン系モノマーと不飽和エチレン系オリゴマーを適宜混合したものに増感剤を添加した組成物等が使用される。
ホログラム層形成は光硬化以外の工程でも可能であり、この場合には、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂も使用される。
ホログラム層自体は5μm以下の厚みに形成するのが通常である。
このような、ホログラムパターンを有するスレッドは複製が困難であるため、偽造防止効果がより高いと言える。
【0031】
<光輝性スレッド>光輝性スレッドとしては、アルミ箔等の金属箔を用いたりあるいは基材フィルムにアルミやニッケル、クロム、銀等の光輝性の金属蒸着をしたり、ホログラム(または光回折格子)パターンを有するスレッドを用いたりすることができる。
アルミ箔を用いた場合、カラーコピーすると光輝性スレッド3の部分が黒く複写され、ホログラムパターンを用いた場合、光輝性スレッド3の部分が虹色に写るので、それぞれ偽造防止を図ることができる。
【0032】
更に、ホログラムパターンを有する光輝性スレッドは、フィルム基材上に、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂またはエチレン−ビニルアルコール共重合体等の透明性を有する樹脂からなるホログラムパターンを形成し、その上にアルミニウム等の金属蒸着層を形成したものを細幅にスリットして用いることができる。
【0033】
<示温スレッド>基材フィルム上に、温度変化により可逆的に変色する示温材料を塗布または印刷して形成したスレッドであって、加熱や気温の変化あるいは手に持った際の体温で変色し温度が下がればまた元の色に戻るので真正品か偽造品かを容易に識別することができる。
【0034】
このような示温性を示す材料は、電子供与性有機化合物とフェノール性水酸基を有する化合物と、この二化合物の呈色反応を減感する不揮発性の化合物をの三成分を必須成分とし、このような化合物をビヒクル中に直に溶解または分散するか、微小カプセルに内包したものをビヒクル中に分散したものを印刷インキとして使用することができる。
【0035】
このような示温材料は無色から有色へ、あるいは有色から無色へと顕著な色変化を示すことで従来の熱変色性素材と異なり、透明性があるため下地を視認できる特徴もある。
また、このような着色料に一般の染料、顔料等を添加することにより有色から有色へと変化させることもできる。
【0036】
例えば、電子供与性呈色性有機化合物としては、3−ジエチルアミノ,6−メチル,7−クロルフルオラン、フェノール性水酸基を有する化合物として、ビスフェノールA、減感化合物としてステアリルアルコール、ビヒクルとしてマイクロクリスタリンワックスを適宜量加え、100°Cに加熱溶融して均質化した材料による印刷物は、20°Cで赤色を呈し、50°Cに加熱することにより無色に変化し、20°Cに戻すと再び赤色になる可逆性を示す。
【0037】
また、電子供与性呈色性有機化合物としては、クリスタルバイオレットラクトン、フェノール性水酸基を有する化合物として、没食子酸ラウリルエステル、減感化合物としてミリスチルアルコール、ビヒクルとしてマイクロクリスタリンワックスを適宜量加え、100°Cに加熱溶融して均質化した材料による印刷物は、20°Cで無色を呈し、50°Cに加熱することにより青色に変化し、20°Cに戻すと再び無色になる可逆性を示す。
この他、材料の選択範囲や組み合わせが各種あり、色調や温度範囲を制御することが可能である。
【0038】
<蛍光スレッド>基材フィルム上に、光の刺激を受けて蛍光を発光する材料を塗布または印刷して形成したスレッドであって、受光時に発光する狭義の蛍光と光を蓄えて刺激停止後に発光する燐光とがある。
有機蛍光材料は狭義の蛍光、無機蛍光材料は蓄光に属するものが多い。ルモゲンLイエロー、ルモゲンブリリアントイエロー、ルモゲンブリリアントグリーンは、ブラックライトの紫外線を受けて、黄色ないし緑色の蛍光を発光する有機蛍光材料として知られている。
また無機蛍光材料としては、ZnS:Cu(緑)、(Zn,Cd)S:Cu(黄)、CaS:Bi(青)、(Zn,Cd)S:Cu(橙)、(Zn,Cd)S:Cu(赤)等を使用することができる。
【0039】
<磁気スレッド>基材フィルム上に、磁性を示す材料を塗材として塗布または印刷して形成したスレッドであって、磁石や鉄粉等に対して反応するため、真正品か偽造品かを容易に識別することができる。
磁性材料の高保持力材料としては、BaFe1213、γ−Fe23、Co−γ−Fe23、Fe34等があり、低保磁力材料としては、センダスト合金、Ni−Znフェライト、Mn−Znフェライト、Mo−パーマロイ粉等がある。
これらの磁性体の粒径が、数十nm〜数μmのものを、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の高分子樹脂バインダー中に溶解分散して使用することができる。
【0040】
なお、上記の各スレッドを漉き込む際は、熱溶解温度60〜80°Cの水可溶性バインダー等からなる接着層を裏面に備えたものを用いることができる。
このように構成すれば、偽造防止用紙が完成した状態でスレッドが基紙に接着するので、基紙と光輝性スレッドの密着性が向上する。
【0041】
また、スレッドに対して、所望の表示パターンを有する穿孔を形成するには、図10に示すように、レーザー光源11からレーザー光12を対物レンズ13を介してスレッドに照射することで、図11に示すように、スレッドの所望の部分を発熱させることで穿孔6を形成させる。
したがって、レーザー光12の照射部分をコントロールすることで、所望の穿孔を形成し、文字、数字、画像、マークなどを表示するパターンを施すことができる。
【0042】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
まず、幅1.5mmのホログラムスレッドを用意し、一定の速さで穿孔間隔が5mmとなるように移動させたホログラムスレッド上に、スポット径0.2mm〜0.5mmに絞り込んだYAGレーザー光(波長1064μm、50W、CW連続発振)を照射した。
これにより、ホログラムスレッドに直径0.4mm〜1mm程度の目視可能な穿孔が形成された。
【0043】
次に、このホログラムスレッドが図1のように偽造防止用紙に現れるように、表出部4がピッチ10mm×幅1.5mm、被覆部5がピッチ10mmで繰り返される漉き網パターンの抄紙機で、90kg/四六版の上質紙に抄造した。
なお、被覆部5の上部の紙料が35g/m2、被覆部の下部の紙料が69g/m2となるように漉き網部の凸部の高さを調整した。
このようにして完成した偽造防止用紙は、表出部4から目視可能な穿孔を確認することができた。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の偽造防止用紙は、基材に穿孔が形成され、かつ、スレッドと基紙上に同じ模様または文字を表示することで、スレッドが不正に貼り替えられた場合でも、簡単に不正行為が行われたことを判定することができるという効果がある。
更に、基材に穿孔が形成されているスレッドが漉き込まれた構造とすることで、スレッドを不正に貼り替えることができ難いという効果がある。
更に、基材に穿孔が形成されているスレッドが基紙上に転写方式により形成された構造とすることで、後加工により種々の用紙上に偽造防止効果の高いスレッドを設けることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る偽造防止用紙の平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る偽造防止用紙の断面図であり、(A)は、図1のA−A線断面図、(B)は、図1のB−B線断面図である。
【図3】図1のC−C線断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る偽造防止用紙の平面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る偽造防止用紙の一部拡大平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る偽造防止用紙の平面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る偽造防止用紙の断面図であり、(A)は、図6のD−D線断面図、(B)は、図6のE−E線断面図である。
【図8】図6のF−F線断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る偽造防止用紙の平面図である。
【図10】スレッドに穿孔を施す方法を説明する図である。
【図11】穿孔が施されたスレッドの平面図である。
【符号の説明】
1A 本発明の第1実施形態の偽造防止用紙
1B 本発明の第2実施形態の偽造防止用紙
1C 本発明の第3実施形態の偽造防止用紙
1D 本発明の第4実施形態の偽造防止用紙
2 基紙
3,8 スレッド
4 表出部
5 被覆部
6,6a,6b,9,10 穿孔
7 微細な文字
11 レーザー光源
12 レーザー光
13 対物レンズ

Claims (5)

  1. 基紙にスレッドが設けられた偽造防止用紙であって、前記スレッドに目視で認識可能な複数の穿孔が施され、かつ、前記スレッド上と、前記穿孔の内側領域における前記基紙上に、同じ模様または文字が表示されていることを特徴とする偽造防止用紙。
  2. 前記スレッドが、間欠的に露出するように前記基紙に漉き込まれていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  3. 前記スレッドが、前記基紙上に転写方式により形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  4. 前記スレッドに形成された前記複数の穿孔が、文字、数字、画像、マークの少なくとも1つを表示するパターンとして形成されていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  5. 前記スレッドが、ホログラムスレッド、光輝性スレッド、示温スレッド、蛍光スレッド、磁気スレッド、模様または文字入りスレッド、から選ばれた同種または2種以上のスレッドの組み合せからなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか記載の偽造防止用紙。
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