JP4043723B2 - 照明装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルなどの矩形状の被照明体を備えた映像投射装置などにおいて、その被照明体を照明するのに適した照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルのような矩形状の被照明体を均一に照明するための照明光学系としては、従来より、2組のレンズアレイを組合せたインテグレータ光学系が例えば特開平3−111806号公報により知られている。
【0003】
同公報等に示されるインテグレータ光学系は、複数のレンズをXーY平面上にアレイ状に並べた第1のレンズ板と、それに対応した複数のレンズをX´ーY´平面上にアレイ状に並べた第2のレンズ板とを用い、そこでできた複数の光束を被照明体上で重畳させるための重畳レンズを備えた構成をとっている。その折、一般的に投影像は矩形をなしているが、横(X)と縦(Y)との縁の部分の照度は、その周囲の0状態からいきなり一定の照度へとは立ち上がらないので、ある傾斜をもって定常の照度状態となる。
【0004】
一方、偏光光を変調するタイプの液晶パネルを被照明体として用いた一般的な映像投射装置(液晶プロジェクタ)では、P偏光光又はS偏光光の1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源の場合には、光源から発生した照明光の約半分は利用されないことになってしまい、照明光の利用効率が悪くなる。この照明光の利用効率を高めるための偏光変換構造も各種提案されている。
【0005】
その原理は、ランダムな偏光光を直交する2つの偏光光(P偏光光、S偏光光)に分離した後、一方の偏光光を半波長板等により90°回転させて、他方の偏光光と同じ方向の偏光光とし、かつ、両者の光軸を合わせるものである。従って、例えば、偏光ビームスプリッタと直角プリズムとを併設させ、偏光ビームスプリッタ又は直角プリズムの出射面側に半波長板を配置させるような偏光変換光学系構造で偏光方向を揃えることができる。この場合に変換効率を高めるため、光源側からの光をレンズ板により偏光ビームスプリッタの作用面(45°の誘電体多層膜)に収束させるようにしたものが、例えば、特開平7−294906号公報により提案されている。
【0006】
一方、偏光ビームスプリッタと直角プリズムとを単純に併設させるだけの構成では、光学系全体の横幅又は縦幅が約2倍になってしまい、Fナンバーの小さな極めて大口径の投射レンズを使用しなければならなくなってしまう点に関しては、前述の特開平3−111806号公報に示されるインテグレータ光学系を組合せる構成例が、例えば特開平8−304739号公報により提案されている。これは、概略的には、複数の微小な矩形状の集光レンズからなる第1のレンズアレイにより複数の微小な光束(2次光源像)を形成し、これらの光束を偏光方向が異なるP偏光光とS偏光光とに分離した後、一方の偏光光を回転させて偏光面を揃えて出射させるようにしたものである。つまり、インテグレータ光学系の特徴である微小な2次光源像の生成というプロセスを利用して偏光光の分離を行わせることで、偏光光の分離に伴う光路の空間的な広がりを抑制するようにしたものである。
【0007】
さらには、特開平10−161065号公報によれば、光源側からの平行光を一旦凸レンズにより集光してから再度平行化させることでビーム径を約半分に小さくして偏光変換構造に導くことにより、この偏光変換構造やインテグレータ光学系を実質的に小型化し得る提案がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開平03−111806号公報に記載されたように、複数のレンズをXーY平面、X´−Y´平面にアレイ状に並べたレンズ板を用いた場合には、必要とする照明対象の周囲よりも一定幅の広い範囲を照明するように設計し、周囲の立ち上がりの悪い部分の光束を捨てるようにするため、照明光の無駄が生じている。
【0009】
また、特開平8−304739号公報に示されるように、偏光光を揃えるために偏光整列手段を第2のレンズアレイの後段に配設した場合、第2のレンズアレイの焦点がX、Y方向とも偏光整列手段の近傍にできるので、その焦点の近くでは光エネルギーが大きくなり、その光エネルギーの影響によって偏光整列手段が劣化しやすくなる。
【0010】
本発明の目的は、被照明体に投射される照明光の投射範囲の設定を、その被照明体の横と縦とのサイズに応じて最適の設定を行い、無駄になる照明光を少なくして照明光の有効利用を図ることである。
【0011】
本発明の別の目的は、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を抑えることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の照明装置は、照明光発生装置と、前記照明光発生装置で発生した照明光が被照明体に投射される光路上に配置され、複数のシリンドリカルレンズをX方向に配列したシリンドリカルレンズアレイとこのX方向に対して直交するY方向に複数のシリンドリカルレンズを配列したシリンドリカルレンズアレイとを前後して配置した第1レンズアレイ組と、前記第1レンズアレイ組のうちの一方の前記シリンドリカルレンズアレイに対応してその焦点付近に配置された複数のシリンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズアレイと、前記第1レンズアレイ組のうちの他方のシリンドリカルレンズアレイに対応してその焦点付近に配置された複数のシリンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズアレイとを前後して配置した第2レンズアレイ組と、
該第2レンズアレイ組における2つの前記シリンドリカルレンズアレイの間に、偏光変換器が配置されており、
前記第1・第2レンズアレイ組によって作り出された複数の光束のそれぞれを前記第2レンズアレイ組を通過した後に前記被照明体の全面に重畳して投射するように屈曲させる重畳レンズと、を有する。
【0013】
したがって、いわゆるインテグレータ光学系を構成する第1のレンズアレイと第2のレンズアレイとして、シリンドリカルレンズアレイを直交する向きに配置した第1レンズアレイ組と第2レンズアレイ組とを用いることにより、被照明体へ照明光を投射するときに、その投射範囲の設定を被照明体の縦横の寸法に応じて最適化することができ、無駄になる照明光を少なくして照明光の有効利用を図ることができる。
また、偏光変換器の近くには一方のシリンドリカルレンズアレイの焦点しかできないため、照明光が焦点に集光されて高くなる光エネルギーの偏光変換器に対する影響が小さくなり、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を防止することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明装置において、前記X方向の配列したシリンドリカルレンズアレイのレンズ数と、前記Y方向に配列したシリンドリカルレンズアレイのレンズ数とを異ならせた。
したがって、シリンドリカルレンズアレイの組合せで液晶パネルの横縦アスペクト比率に対処することができるため、アスペクト比率に対する対応が容易となる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、前記重畳レンズは、X方向とY方向とに対応したシリンドリカル面を有する。
【0015】
したがって、第1・第2レンズアレイ組を通過した照明光をこの重畳レンズで屈曲させることにより、その屈曲に伴う照明光の無駄が生じにくくなり、照明光の有効利用をさらに達成することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置において、前記重畳レンズは、前記第2レンズアレイ組の前記被照明体に対向する側に近接して配置されている。
【0017】
したがって、第2レンズアレイ組を通過した照明光が広がる前に重畳レンズにより屈曲させて被照明体に投射することができ、第2レンズアレイ組と被照明体との間の光路幅を抑えることができるので、その光路中に光学素子を介在させる場合にはそれらの光学素子を小さくでき、被照明体に対する照度ムラの発生を抑えることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置において、前記重畳レンズは、前記第2レンズアレイ組と前記被照明体との略中間位置に配置されている。
【0019】
したがって、重畳レンズにより屈曲されて被照明体に投射される照明光を、第1レンズアレイ組と第2レンズアレイ組とで分割されたそれぞれの光束毎に概略平行光とすることができ、被照明体の直前位置に照明光を絞り込むためのコンデンサレンズなどを設けることなく被照明体に対する照明光の投射を行える。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の照明装置において、前記第1レンズアレイ組の前記照明光発生装置に対向する側に、偏光変換器が配置されている。
【0023】
したがって、請求項1ないし4のいずれかの発明を実施するうえで、偏光変換を行うことにより得られたP偏光成分又はS偏光成分の偏光光のいずれかを用いることができる。また、照明光が第1・第2レンズアレイ組で集光されることにより高まる光エネルギーの影響が偏光変換器には及ばず、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を防止できる。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の照明装置において、前記照明光発生装置と前記偏光変換器との間に、凸のシリンドリカルレンズと凹のシリンドリカルレンズとが配置されている。
【0025】
したがって、照明光発生装置で発生した照明光を効率良く偏光変換器に取り込むことができ、照明光の有効利用を図ることができる。
【0026】
請求項8記載の照明装置は、請求項1ないし7のいずれか一記載の照明装置において、前記照明光発生装置は、発光ランプと、この発光ランプを囲むように配置された反射鏡と、この反射鏡で反射された光を前記X方向と前記Y方向とに直交するZ方向に進行させる窓をもつ平面鏡と、を有する。
【0027】
したがって、照明光発生装置で発生したほとんど全ての照明光を平行光に整えてから第1・第2レンズアレイ組に取り込むことができ、これにより、照明光の有効利用を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は照明装置を示す光学系構成図、図2はその光学系構成の一部を示す斜視図である。
【0029】
この照明装置A1は、横縦のアスペクト比率が4:3なる矩形状の被照明体である液晶パネル1に対して照明光を投射するもので、照明光発生装置2とインテグレータ光学系3とにより構成されている。液晶パネル1の前面には、液晶パネル1の各液晶素子に対して光を集光させるためのコンデンサレンズ4が付設されている。
【0030】
インテグレータ光学系3は、本実施の形態では、複数のシリンドリカルレンズを一方向(X方向)に配列したシリンドリカルレンズアレイ5aと、複数のシリンドリカルレンズレンズをその方向と直交する一方向(Y方向)に配列したシリンドリカルレンズアレイ5bとを前後して配置した第1レンズアレイ組5と、複数のシリンドリカルレンズを一方向(X方向)に配列したシリンドリカルレンズアレイ6aと、複数のシリンドリカルレンズレンズをその方向と直交する一方向(Y方向)に配列したシリンドリカルレンズアレイ6bとを前後して配置した第2レンズアレイ組6と、第2レンズアレイ組6の直後に配置した重畳レンズ7とにより構成されている。
【0031】
照明光発生装置2側に位置する第1レンズアレイ組5がいわゆるインテグレータ光学系の第1のレンズアレイに相当し、この第1レンズアレイ組5は、シリンドリカルレンズの横縦(X、Y)の数の乗算数に応じた数の2次光源像を分割形成することになる。第2レンズアレイ組6は、いわゆるインテグレータ光学系の第2のレンズアレイに相当し、その構造は第1レンズアレイ組5と同じである。
【0032】
重畳レンズ7は、X方向とY方向とに対応したシリンドリカル面を有するレンズであり、第1レンズアレイ組5が作り出す光束の光軸が第2レンズアレイ組6を通過した後、各シリンドリカルレンズが分割した光束をそれぞれ液晶パネル1の全面に重畳して投射する向きに屈折させるように配設されている。なお、この重畳レンズ7としては、一般的な凸レンズを使用してもよい。
【0033】
照明光発生装置2は、発光ランプ8、発光ランプ8を囲むように配置された反射鏡9、反射鏡9の開口部分に配置されてこの反射鏡9で反射された光を第1レンズアレイ組5の方向(Z方向)へ進行させる窓10aをもつ平面鏡10、紫外線と赤外線とをカットするUV/IRカットフィルタ11とを備えている。反射鏡9は回転放物面形状に形成されており、その焦点近傍に発光ランプ8が配置されている。
【0034】
このような構成において、発光ランプ8から出射された光は反射鏡9や平面鏡10で反射された後、略平行光となった照明光だけが窓10aからインテグレータ光学系3に向けて出射され、UV/IRカットフィルタ11により紫外線と赤外線とがカットされる。即ち、照明光発生装置2からは紫外線と赤外線とがカットされた照明光が発生し、しかも、平行光として発生する。
【0035】
照明光発生装置2から発生した照明光は、第1・第2レンズアレイ組5,6に入射され、多数の2次光源像が分割形成される。そして、これらの2次光源像がその光軸が重畳レンズ7により液晶パネル1の中心に向かうように屈曲され、各2次光源像が液晶パネル1上に重畳する形で投射される。この際、現実には、発光ランプ8は点光源ではなく或る程度の体積を持っているため、個々の2次光源像も点光源ではなく体積を持つものとなるが、この2次光源像が形成される位置に第2レンズアレイ組6を配置することで収束性を高めて液晶パネル1に向けて投射することができ、良好なる投射状態が得られる。
【0036】
図3は、液晶パネル1上での照度分布をX軸、Y軸上で表現したものである。xとyとが、特開平3−111806号公報に記載されたような従来例のインテグレータ光学系の場合を示し、xとy´とが本実施の形態のインテグレータ光学系3の場合であり、X方向を最適値に合わせた例である。従来例では、X方向の照度が最適値となるように設定した場合、Y方向のエッジ部分の立ち上りが悪くなり、Y方向の照明範囲を広くしてその立ち上がりの悪い部分の光束を捨てるようにするため、照明光の無駄が生じている。これに対し、本実施の形態によれば、y´で示すようにY方向のエッジ部分の立ち上がりが鋭くなり、照度の立ち上がりが悪いために捨てる光束が少なくなり、照明光の無駄が少なくなる。
【0037】
重畳レンズ7は、第2レンズアレイ組6の直後の位置に近接して配置されているので、第2レンズアレイ組6を通過した照明光が広がる前に重畳レンズ7により屈曲させて液晶パネル1に投射することができる。これにより、第2レンズアレイ組6と液晶パネル1との間の光路幅を抑えることができるので、その光路中に光学素子を介在させる場合にはそれらの光学素子を小さくでき、液晶パネル1に対する照度ムラの発生を抑えることができる。
【0038】
さらに、重畳レンズ7がX方向とY方向とに対応したシリンドリカル面を有するので、第2レンズアレイ組6を通過した照明光をこの重畳レンズ7で屈曲させることにより、その屈曲に伴う照明光の無駄が生じにくくなり、照明光の有効利用をさらに達成することができる。
【0039】
また、本実施の形態によれば、液晶パネル1を照明する仮想光源となる2次光源像を形成するためのいわゆるインテグレータ光学系の第1のレンズアレイに代えて、シリンドリカルレンズアレイ5a,5bを用いた第1レンズアレイ組5を用い、さらに、2次光源像の広がりを小さくするためのいわゆるインテグレータ光学系の第2のレンズアレイに代えて、シリンドリカルレンズアレイ6a,6bを用いた第2レンズアレイ組6を用いているので、図2からも明らかなように、必要なレンズ数がm×n=4×5=20からm+n=4+5=9に減らせる上に、各シリンドリカルレンズアレイ5a,5b,6a,6bは単純に一方向に配列したシリンドリカルレンズのアレイ構造であるためその作製も容易となる。また、シリンドリカルレンズアレイ5a,5b(6a,6b)の組合せで液晶パネル1の横縦アスペクト比率に対処することができるため、アスペクト比率に対する対応が容易となる。
【0040】
また、本実施の形態によれば、照明光発生装置2が窓10aをもつ平面鏡10と反射鏡9とを有するので、窓10aを通過して平行光となった照明光のみを第1レンズアレイ組5に入射させることができ、これにより、照明光の有効利用を図ることができる。
【0041】
本発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、先行して説明した他の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
【0042】
本実施の形態の照明装置A2は、焦点距離を第2レンズアレイ組6と液晶パネル1との間の距離の略1/2とした重畳レンズ7が第2レンズアレイ組6と液晶パネル1との略中間位置に配置されている。また、第1の実施の形態において液晶パネル1の前面に付設されたコンデンサレンズ4が省かれている。
【0043】
このような構成において、第2レンズアレイ組6を通過した照明光は重畳レンズ7に到達するまで広がり、重畳レンズ7において屈曲されて平行光となり、液晶パネル1に投射される。このため、第1の実施の形態において説明したような、液晶パネル1の前面に位置して液晶パネル1に投射される照明光を絞り込んでいたコンデンサレンズ4は不要となる。なお、この重畳レンズ7としては、通常の凸レンズを用いてもよい。
【0044】
本発明の第3の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。本実施の形態の照明装置A3は、第2レンズアレイ組6におけるシリンドリカルレンズアレイ6aとシリンドリカルレンズアレイ6bとの間に、ランダムな光束を一方の偏光光(P偏光光又はS偏光光)のみに揃える偏光変換器12が設けられている。
【0045】
偏光変換器12は、遮光板アレイ13と、PBS(偏光ビームスプリッタ)アレイ14と、半波長板アレイ15とにより構成されている。
【0046】
PBSアレイ14は、複数個のPBSプリズムを一直線上に配列し、又は、PBSプリズムと全反射プリズムとを交互に一直線上に配列することにより形成され、その数はシリンドリカルレンズアレイ6bを構成するシリンドリカルレンズの2倍である。各PBSプリズムには、P偏光光を透過させてS偏光光を反射させるPBS膜14aを有している。また、PBSアレイ14は、遮光板アレイ13により遮光されていない部分の中央部がシリンドリカルレンズアレイ6bの各シリンドリカルレンズの中央部に対向するように配置されている。
【0047】
遮光板アレイ13は、PBSアレイ14の所望の開口部以外にフレア光が入ることを防止するための短冊状の板である。
【0048】
半波長板アレイ15は、PBSアレイ14の出射口を1つおきに覆うように配置されている。
【0049】
なお、この偏光変換器12については、図7の変形例で示すように、半波長板アレイ15を用いず、PBSプリズムの間に1つおきに半波長板15aを配置する構造としてもよい。
【0050】
このような構成において、照明光発生装置2で発生された偏光方向がランダムな照明光(P偏光成分+S偏光成分)が図6に示した偏光変換器12に達すると、その照明光は遮光板アレイ13の開口部分からPBSアレイ14内に入り、PBS膜14aでP偏光光とS偏光光とに分離され、P偏光光はそのまま直進し、及び、半波長板アレイ15の開口部分を通過して出射される。一方、S偏光光は、PBS膜14aで90°反射され、さらに、隣に位置するPBSプリズムのPBS膜14aで再度90°反射され、半波長板アレイ15の半波長板15aの部分を通過して出射される。そして、この半波長板アレイ15の半波長板15aの部分を通過するときに、S偏光成分が90°回転してP偏光光に変換され、P偏光光として出射される。すなわち、偏光方向がランダムであった照明光が偏光変換器12によりP偏光光に揃えられる。
【0051】
偏光方向がランダムな照明光(P偏光光+S偏光光)が図7に示した偏光変換器12に達した場合にも、同様にして偏光光の分離と変換とが行われ、P偏光光に揃えて出射される。
【0052】
このようにして、本実施の形態によれば、偏光光を揃えた照明光を用いて液晶パネル1を照明することができる。
【0053】
また、本実施の形態によれば、シリンドリカルレンズアレイ6aとシリンドリカルレンズアレイ6bとの間に偏光変換器12を配置し、この偏光変換器12の近傍にはシリンドリカルレンズアレイ6bによる一方向(Y方向)のみを絞っているので、その集光部分における光が集光されることによる光エネルギーの上昇を抑えることができ、偏光変換器12のPBS膜14aへの負荷(ストレス)を低減させることができ、偏光変換器12の劣化を防止して耐久性をアップすることができる。
【0054】
なお、本実施の形態では、変更変換器12において照明光をP偏光光に揃える場合を例に挙げて説明したが、半波長板15aの位置を変更することにより、S偏光光に揃えることもできる。
【0055】
さらに、偏光変換器12を用いた本実施の形態において、第2レンズアレイ組6の以降の部分を、図4に示した第2の実施の形態と同じ構造に変更することもできる。
【0056】
つぎに、本発明の第4の実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態の照明装置A4は、第1レンズアレイ組5における照明光発生装置2に対向する側の直前に偏光変換器16が配置され、さらに、照明光発生装置2と偏光変換器16との間に、凸のシリンドリカルレンズ17と凹のシリンドリカルレンズ18とが配置されている。
【0057】
偏光変換器16は、2個のPBSプリズム19とその両側に位置する反射プリズム20と半波長板21とにより構成されている。
【0058】
凸のシリンドリカルレンズ17は、照明光発生装置2の窓10aから出射された平行光をX軸方向のみ集光し、Y軸方向はそのまま平行光として通す。凹のシリンドリカルレンズ18は、凸のシリンドリカルレンズ17が集光した光束が略半分となる位置に配置され、集光された光束を平行光に戻す。
【0059】
このような構成において、本実施の形態では、照明光発生装置2で発生した照明光を最初にP偏光光又はS偏光光に偏光変換しているので、偏光変換された偏光光を用いた液晶パネル1への投射、その投射に当たっての投射範囲の最適化などを行える。
【0060】
そして、本実施の形態の偏光変換器16は、照明光が第1・第2レンズアレイ組5,6で集光されることにより高まる光エネルギーの影響が殆ど及ばず、光エネルギーの影響による偏光変換器16の劣化を確実に防止できる。
【0061】
また、本実施の形態では、照明光発生装置2の窓10aから出射された平行光の一方向を凸のシリンドリカルレンズ17で集光し、その後、凹のシリンドリカルレンズ18で平行光に戻しているので、照明光発生装置2から出射された照明光を効率良く偏光変換器16に取り込むことができ、照明光の有効利用を図ることができる。また、偏光変換器16やインテグレータ光学系3の小型化を図ることができる。
【0062】
ここで、上述した各実施の形態におけるX軸とY軸との関係は便宜的に定めたものであり、X軸とY軸との方向を入れ替えた場合でも、本発明の本質を変えるものではない。
【0063】
また、第1・第2レンズアレイ組5,6において、それぞれのシリンドリカルレンズアレイ5a,5b(6a,6b)を別個に形成した場合を例に挙げて説明したが、一体成形する構造であってもよい。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の照明装置によれば、いわゆるインテグレータ光学系を構成する第1のレンズアレイと第2のレンズアレイとして、シリンドリカルレンズアレイを互いに直交する向きに配置した第1レンズアレイ組と第2レンズアレイ組とを用いることにより、被照明体に対する照明光の投射範囲の設定を、被照明体の横縦の寸法に応じて最適化することができ、無駄になる照明光を少なくして照明光の有効利用を図ることができる。
また、第2レンズアレイ組における2つのシリンドリカルレンズアレイの間に偏光変換器が配置されているので、偏光変換器の近くには一方のシリンドリカルレンズアレイの焦点しかできないため、照明光が焦点に集光されて高くなる光エネルギーの偏光変換器に対する影響が小さくなり、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の照明装置において、偏光変換器の近くには一方のシリンドリカルレンズアレイの焦点しかできないため、照明光が焦点に集光されて高くなる光エネルギーの偏光変換器に対する影響が小さくなり、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を防止することができる。
【0065】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の照明装置において、第1・第2レンズアレイ組により分割された複数の光束を被照明体の全面に重畳して投射するように屈曲させる重畳レンズは、X方向とY方向とに対応したシリンドリカル面を有するので、第1・第2レンズアレイ組を通過した照明光をこのレンズで屈曲させることにより、その屈曲に伴う照明光の無駄が生じにくくなり、照明光の有効利用をさらに達成することができる。
【0066】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置において、重畳レンズは、第2レンズアレイ組の被照明体に対向する側に近接して配置されているので、第2レンズアレイ組を通過した照明光が広がる前に重畳レンズにより屈曲させて被照明体に投射することができ、第2レンズアレイ組と被照明体との間の光路幅を抑えることができるので、その光路中に光学素子を介在させる場合にはそれらの光学素子を小さくでき、被照明体に対する照度ムラの発生を抑えることができる。
【0067】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置において、重畳レンズは、第2レンズアレイ組と被照明体との略中間位置に配置されているので、重畳レンズにより屈曲されて被照明体に投射される照明光を、第1レンズアレイ組と第2レンズアレイ組とで分割されたそれぞれの光束毎に概略平行光とすることができ、被照明体の直前位置に照明光を絞り込むためのコンデンサレンズなどを設けることなく被照明体に対して照明光を投射することができる。
【0069】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の照明装置において、第1レンズアレイ組の照明光発生装置に対向する側に偏光変換器が配置されているので、請求項1ないし4のいずれかの発明を実施するうえで、偏光変換器で偏光変換を行うことにより得られたP偏光成分又はS偏光成分の偏光光のいずれかを用いることができ、また、照明光が第1・第2レンズアレイ組で集光されることにより高まる光エネルギーの影響が偏光変換器には及ばず、光エネルギーの影響による偏光変換器の劣化を防止できる。
【0070】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の照明装置において、照明光発生装置と偏光変換器との間に、凸のシリンドリカルレンズと凹のシリンドリカルレンズとが配置されているので、これらの凸のシリンドリカルレンズと凹のシリンドリカルレンズとを用いることにより照明光発生装置で発生した照明光を効率良く偏光変換器に取り込むことができ、照明光の有効利用を図ることができる。
【0071】
請求項8記載の照明装置によれば、請求項1ないし7のいずれか一記載の照明装置において、照明光発生装置は、発光ランプと、この発光ランプを囲むように配置された反射鏡と、この反射鏡で反射された光を前記X方向と前記Y方向とに直交するZ方向に進行させる窓をもつ平面鏡とを有するので、照明光発生装置で発生した照明光を平行光に整えてから第1・第2レンズアレイ組に取り込むことができ、これにより、照明光の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の照明装置を示す光学系構成図である。
【図2】第1レンズアレイ組と第2レンズアレイ組との対応関係を示す斜視図である。
【図3】液晶パネル上でのX軸、Y軸方向の照度分布について説明するグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態の照明装置を示す光学系構成図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の照明装置を示す光学系構成図である。
【図6】偏光変換器の構造を示す断面図である。
【図7】偏光変換器の変形例の構造を示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の照明装置を示す光学系構成図である。
【符号の説明】
1 被照明体
2 照明光発生装置
5 第1レンズアレイ組
5a,5b シリンドリカルレンズアレイ
6 第2レンズアレイ組
6a,6b シリンドリカルレンズアレイ
7 重畳レンズ
8 発光ランプ
9 反射鏡
10 平面鏡
10a 窓
12,16 偏光変換器
17 凸のシリンドリカルレンズ
18 凹のシリンドリカルレンズ

Claims (8)

  1. 照明光発生装置と、前記照明光発生装置で発生した照明光が被照明体に投射される光路上に配置され、複数のシリンドリカルレンズをX方向に配列したシリンドリカルレンズアレイとこのX方向に対して直交するY方向に複数のシリンドリカルレンズを配列したシリンドリカルレンズアレイとを前後して配置した第1レンズアレイ組と、前記第1レンズアレイ組のうちの一方の前記シリンドリカルレンズアレイに対応してその焦点付近に配置された複数のシリンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズアレイと、前記第1レンズアレイ組のうちの他方のシリンドリカルレンズアレイに対応してその焦点付近に配置された複数のシリンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズアレイとを前後して配置した第2レンズアレイ組と、
    該第2レンズアレイ組における2つの前記シリンドリカルレンズアレイの間に、偏光変換器が配置されており、
    前記第1・第2レンズアレイ組によって作り出された複数の光束のそれぞれを前記第2レンズアレイ組を通過した後に前記被照明体の全面に重畳して投射するように屈曲させる重畳レンズと、を有する照明装置。
  2. 前記X方向の配列したシリンドリカルレンズアレイのレンズ数と、前記Y方向に配列したシリンドリカルレンズアレイのレンズ数とを異ならせたことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記重畳レンズは、X方向とY方向とに対応したシリンドリカル面を有する請求項1又は2記載の照明装置。
  4. 前記重畳レンズは、前記第2レンズアレイ組の前記被照明体に対向する側に近接して配置されている請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置。
  5. 前記重畳レンズは、前記第2レンズアレイ組と前記被照明体との略中間位置に配置されている請求項1ないし3のいずれか一記載の照明装置。
  6. 前記第1レンズアレイ組の前記照明光発生装置に対向する側に、偏光変換器が配置されている請求項1ないし4のいずれか一記載の照明装置。
  7. 前記照明光発生装置と前記偏光変換器との間に、凸のシリンドリカルレンズと凹のシリンドリカルレンズとが配置されている請求項6記載の照明装置。
  8. 前記照明光発生装置は、発光ランプと、この発光ランプを囲むように配置された反射鏡と、この反射鏡で反射された光を前記X方向と前記Y方向とに直交するZ方向に進行させる窓をもつ平面鏡と、を有する請求項1ないし7のいずれか一記載の照明装置。
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