JP4040859B2 - コイン繰出装置 - Google Patents

コイン繰出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4040859B2
JP4040859B2 JP2001325082A JP2001325082A JP4040859B2 JP 4040859 B2 JP4040859 B2 JP 4040859B2 JP 2001325082 A JP2001325082 A JP 2001325082A JP 2001325082 A JP2001325082 A JP 2001325082A JP 4040859 B2 JP4040859 B2 JP 4040859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
guide member
coin
guide
rotating disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001325082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003132389A (ja
Inventor
隆嗣 妻鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2001325082A priority Critical patent/JP4040859B2/ja
Publication of JP2003132389A publication Critical patent/JP2003132389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4040859B2 publication Critical patent/JP4040859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コインを1枚ずつ繰り出すコイン繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコイン繰出装置は、例えば、特開平10−69556号公報に記載されているように、ベース板上にコインが1枚ずつ入り込む複数の貫通孔を有する回転円板が回転自在に配置されているとともに、ベース板上で回転円板の周囲の1箇所に回転円板の回転にて貫通孔に入り込んで送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出経路が設けられている。
【0003】
回転する回転円板の貫通孔に入り込んだコインは、回転円板の裏面に設けられた突起とベース板から突出するストッパ部材とによって外方の繰出経路へ向けて案内されながら押し出される。押し出されるコインは、繰出経路の一側であって回転円板の回転方向の上流側に位置される案内部材と繰出経路の他側であって回転円板の回転方向の下流側に位置される付勢部材との間に挟まれてその付勢部材を押し広げながら押し出されるとともに、付勢部材の復帰動作によって外方へ弾き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなコイン繰出装置においては、取り扱うコインの直径に対応して、ストッパ部材、案内部材および付勢部材の位置関係が決まっている。すなわち、異なる直径のコインを処理しようと場合、各部材の位置を個別に調整する必要がある。具体的には、各部材に設けられた長孔を通じてベース板上に取り付けられる取付ねじを緩めた状態にして、各部材を長孔に沿ってスライドさせ、所定の位置で取付ねじを締めている。
【0005】
しかし、ところが、各部材を長孔と取付ねじとによって位置調整することは、作業性が悪く、作業者によって位置調整の結果にばらつきが生じたり、コイン繰出装置の設置先では正確に作業しにくい問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、処理するコインの直径に対応する各部材の位置調整を容易かつ正確にできるコイン繰出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のコイン繰出装置は、ベース板と、このベース板上に回転自在に配置され、コインが1枚ずつ入り込む繰出用開口部を有する回転円板と、前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によって繰出用開口部に入り込んで送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出経路と、前記ベース板上で前記回転円板の回転方向下流側である繰出経路の一側に設けられた第1の案内部材と、前記ベース板上で前記回転円板の回転方向上流側である繰出経路の他側に着脱可能に取り付けられ、第1の案内部材に対向する側面に案内面を有するとともにこの案内面の形状が処理するコインの直径に対応して異なる複数種類があってそれらのうちの処理するコインの直径に対応した1つが選択された第2の案内部材と、前記回転円板の回転方向上流側である前記繰出経路の他側でその繰出経路を介して前記第1の案内部材に対向する位置に配置されるとともにその第1の案内部材との間隔が拡縮可能でかつ第1の案内部材との間隔が狭まる方向へ付勢された付勢部材と、この付勢部材が設けられ、前記ベース板に着脱可能に取り付けられる取付部材と、この取付部材を選択された前記第2の案内部材の種類に対応した位置に位置決めする位置決め手段とを具備しているものである。
【0008】
そして、この構成では、コイン繰出動作時において、回転する回転円板の繰出用開口部に入り込んで送られてくるコインは、第1の案内部材と第2の案内部材との間を通じて繰出経路へ案内され、第1の案内部材と付勢部材との間に挟まれてその付勢部材を押し広げながら押し出されるとともに、付勢部材の復帰動作によって繰出経路の下流側へ弾き出される。
【0009】
また、処理するコインの直径に対応して各部材の位置調整をするときには、処理するコインの直径に対応する第2の案内部材を選択してベース板に取り付け、この第2の案内部材に対して付勢部材を設けた取付部材を位置決め手段によって第2の案内部材の種類に対応した位置に位置決めすることにより、第2の案内部材の案内面および付勢部材がそれぞれ適正な位置に配置され、第1の案内部材、第2の案内部材の案内面および付勢部材の互いの位置関係が適正に設定される。
【0010】
請求項2記載のコイン繰出装置は、請求項1記載のコイン繰出装置において、ベース板には第2の案内部材を位置決めするベース板側位置決め部が設けられ、第2の案内部材にはベース板のベース板側位置決め部に位置決めされるベース板用位置決め部が設けられるとともに第2の案内部材の種類に対応した位置に取付部材を位置決めする取付部材用位置決め部が設けられ、取付部材に第2の案内部材の取付部材用位置決め部に位置決めされる取付部材側位置決め部が設けられているものである。
【0011】
そして、この構成では、第2の案内部材のベース板用位置決め部をベース板のベース板側位置決め部に位置決めして定位置に取り付け、取付部材の取付部材側位置決め部を第2の案内部材の取付部材用位置決め部に位置決めして取り付けるだけで、第1の案内部材、第2の案内部材および付勢部材の互いの位置関係が適正に設定される。
【0012】
請求項3記載のコイン繰出装置は、請求項2記載のコイン繰出装置において、取付部材は、ベース板の下面側に配置され、一端に取付部材側位置決め部が設けられるとともに、他端に一方の案内部材と付勢部材との間隔が拡縮される方向に対応して長い取付用長孔が設けられ、第2の案内部材の取付部材用位置決め部およびベース板を通じて取付部材の取付部材側位置決め部に螺着される結合ねじによって第2の案内部材と共締めしてベース板に取り付けられるとともに、取付用長孔を通じてベース板に螺着される取付ねじによってベース板に取り付けられているものである。
【0013】
そして、この構成では、結合ねじを第2の案内部材の取付部材用位置決め部およびベース板を通じて取付部材の取付部材側位置決め部に螺着することにより、第2の案内部材と取付部材とを共締めして一体的にベース板に取り付けられるとともに、取付ねじを取付部材の取付用長孔を通じてベース板に螺着することにより、取付部材を位置調整可能にベース板に取り付けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1はコイン繰出装置の分解状態の平面図、図2はコイン繰出装置の大設定時における組立状態の平面図、図3はコイン繰出装置の中設定時における組立状態の平面図、図4はコイン繰出装置の小設定時における組立状態の平面図である。
【0016】
本実施の形態のコイン繰出装置11は、自動販売機、両替機、遊技媒体の貸出機などに内蔵される硬貨繰出装置であり、コインとして所定の金種の硬貨が貯留されるとともに指示された枚数の硬貨を1枚ずつ繰り出す。硬貨については、直径23.5mmの10円硬貨、直径21mmの50円硬貨、直径22.6mmの100円硬貨、および直径26.5mmの500円硬貨に対応可能としており、1円および5円硬貨については自動販売機などで処理されることがないので対応していない。
【0017】
コイン繰出装置11は、ベース板12を有し、このベース板12上に回転円板13が回転自在に配置され、この回転円板13の周囲上方に硬貨を貯留するとともに回転円板13上に導く図示しないホッパが配置され、ベース板12上で回転円板13の周囲の1箇所に硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出口14を有する繰出経路15が設けられている。
【0018】
回転円板13は、ベース板12を貫通する駆動軸17の上端に固定され、図示しない駆動部としてのモータによって駆動軸17と一体に繰出回転方向Fへ回転駆動されるもので、500円用の大径硬貨用回転円板13L、および10円、50円および100円用に共用の小径硬貨用回転円板13Sを有し、処理する硬貨の直径に応じていずれかが用いられる。
【0019】
小径硬貨用回転円板13Sの周縁部には、小径硬貨用回転円板13Sの上面から下面に貫通開口される繰出用開口部として複数の貫通孔18が円周方向に等間隔に形成されている。本実施の形態では、貫通孔18の直径が処理対象とする10円、50円および100円硬貨の直径よりやや大きく、貫通孔18の数が5個とされており、各貫通孔18内に水平状態の10円、50円および100円硬貨が1枚ずつ入り込むように構成されている。
【0020】
大径硬貨用回転円板13Lには、大径硬貨用回転円板13Lの上面から下面に貫通開口される繰出用開口部として複数の貫通孔18が円周方向に等間隔に形成されている。本実施の形態では、貫通孔18の直径が500円硬貨の直径よりやや大きく、貫通孔18の数が4個とされており、各貫通孔18内に水平状態の500円硬貨が1枚ずつ入り込むように構成されている。
【0021】
回転円板13の下面には、各貫通孔18の厚み方向の下部域から回転円板13の外径部まで連通開口されるとともに回転円板13の繰出回転方向Fと反対側へ向けて傾斜される繰出溝19が形成されている。回転円板13の貫通孔18および繰出溝19以外の部分とベース板12の上面との間隔は硬貨の厚みより小さい間隔に設定されるとともに、回転円板13の繰出溝19の部分とベース板12の上面との間隔は硬貨の1枚分の厚みより大きく2枚分の厚みより小さく、硬貨が1枚ずつ通過可能な寸法に設定されている。
【0022】
隣り合う繰出溝19の各間には、回転円板13の繰出回転方向Fと反対方向にヘ向けてその方向の貫通孔18の外周に沿った円弧状の押出部20が放射状に形成され、これら押出部20には回転円板13の同一円周位置に対応して複数の切欠溝21が形成されている。
【0023】
また、回転円板13の周囲には、繰出口14の領域を除いて、回転円板13の繰出溝19からの硬貨の飛び出しを規制する図示しない周壁部が配置されている。
【0024】
また、繰出口14の付近位置において、回転円板16の下面に対向する位置には、回転円板13の回転によって貫通孔18に入り込んで送られてくる硬貨を繰出口14ヘ向けて誘導するストッパ部材24が配置されている。このストッパ部材24は、べース板12に形成されたストッパ部材用開口25を通じてベース板12上に下方から突出する突出位置とベース板12上から下方へ退避する退避位置との間を進退可能としており、突出位置をとるように図示しないスプリングなどのストッパ部材付勢手段によって付勢されている。ベース板12上に突出するストッパ部材の位置は、回転円板13の押出部20の切欠溝21内に進入する位置にあり、突出位置にあるストッパ部材24が回転円板13と干渉しないように構成されている。
【0025】
また、ベース板12上の繰出経路15の一側であって回転円板13の繰出回転方向Fの下流側には、回転円板13から押し出されてくる硬貨を繰出経路15に案内する第1の案内部材28が配設されている。この第1の案内部材28は、ベース板12上に立設されるローラ軸29に回転自在の固定ローラ30を有している。
【0026】
また、べース板12上の繰出経路15の他側であって回転円板13の繰出回転方向Fの上流側には、第1の案内部材28と対向して回転円板13から押し出されてくる硬貨を繰出経路15に案内する第2の案内部材33、および第1の案内部材28との間隔が拡縮可能でかつ第1の案内部材28との間隔が狭まる方向へ付勢された付勢部材34が配置されている。付勢部材34はベース板12の下面に位置調整可能に取り付けられる取付部材35に取り付けられており、これらによって調整ユニット36が構成されている。
【0027】
第2の案内部材33は、処理する硬貨の直径に対応して形状が異なる3種類を有し、すなわち、大径硬貨の500円用の案内板33L、中径硬貨の10円および100円用の案内板33M、小径硬貨の50円用の案内板33Sを有し、処理する硬貨の種類に応じていずれか1つが用いられる。これら案内板33L,33M,33Sにはベース板12側に突出する凸状で複数のベース板用位置決め部としてのダボ39が形成され、これらダボ39がベース板12の上面に凹状に形成される複数のベース側位置決め部としてのダボ孔40に係合することにより、案内板33L,33M,33Sがベース板12に位置決めされる。案内板33L,33M,33Sには、複数のダボ39を基準として、取付部材35を位置決めするとともに取付部材35と共締めしてベース板12に固定するための取付部材用位置決め部としてのねじ孔41が形成されているとともに、固定ローラ30に臨む側面に回転円板13から押し出される硬貨を付勢部材34に案内する案内面42が形成されている。各案内板33L,33M,33Sに形成されるねじ孔41は硬貨の種類に応じた固定ローラ30に対する付勢部材34の対向位置に対応して異なる位置に形成されているとともに、案内面42は硬貨の種類に応じた固定ローラ30との対向間隔に対応して異なる形状つまり膨らみ具合に形成されている。
【0028】
付勢部材34は、ローラ軸45に回転自在の払出ローラ46を有し、この払出ローラ46のローラ軸45が取付部材35の縁に形成されたローラ軸用切欠部47を通じて取付板材35の下面側に配置される揺動部材48に先端に軸支されている。揺動部材48の基端は揺動軸49によって取付部材35に軸支され、揺動部材48と取付部材35との間に払出ローラ46を固定ローラ30との間隔が狭まる方向に付勢する付勢手段としての引張ばね50が張設されている。払出ローラ46は、調整ユニット36の取付位置に対応してベース板12の縁に形成された払出ローラ用切欠部51を通じてベース板12上に突出され、固定ローラ30との間隔が拡縮可能でかつ固定ローラ30との間隔が狭まる方向へ付勢され、固定ローラ30に最も接近したときの間隔は処理する硬貨の直径より小さい寸法となるように設定されている。
【0029】
取付部材35は、ベース板12の下面に接合状態に取り付けられるもので、一端に取付部材側位置決め部としての位置決め孔54が形成されており、この位置決め孔54およびベース板12に設けられた取付孔55を通じて第2の案内部材33のねじ孔41に螺着する結合ねじ56によって、第2の案内部材33と共締めされて取付部材35の一端側がベース板12に取り付けられる。位置決め孔54は取付部材35を第2の案内部材33の種類に対応した位置に位置決めする位置決め手段57として構成され、取付孔55は第2の案内部材33の各種類に応じた結合ねじ56の挿通位置に対応して長孔状に形成されている。
【0030】
取付部材35の他端には、固定ローラ30と払出ローラ46との間隔が拡縮される方向に対応して長い取付用長孔58が形成されており、この取付用長孔58を通じて調整ユニット36の取付位置に対応してベース板12に設けられたねじ孔59に螺着する取付ねじ60によって、取付部材35の他端側がベース板12に取り付けられる。
【0031】
また、ベース板12上には、繰出経路15を通じて繰り出される硬貨を計数するための例えばホトインタラプタなどの計数センサ63が配設されている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
まず、次の表1に示すように、処理する硬貨の種類に応じてコイン繰出装置11を設定する。
【0034】
【表1】
Figure 0004040859
【0035】
つまり、図2に示すように、500円硬貨を処理する場合には、大設定とし、大径硬貨用回転円板13Lを選択して取り付けるとともに、第2の案内部材33として大径硬貨用の案内板33Lを選択して取り付ける。また、図3に示すように、10円硬貨または100円硬貨を処理する場合には、中設定とし、小径硬貨用回転円板13Sを選択して取り付けるとともに、第2の案内部材33として中径硬貨用の案内板33Mを選択して取り付ける。図4に示すように、50円硬貨を処理する場合には、小設定とし、小径硬貨用回転円板13Sを選択して取り付けるとともに、第2の案内部材33として小径硬貨用の案内板33Sを選択して取り付ける。
【0036】
そして、図2に示す大設定が選択されたときの案内板33Lの取付手順を説明する。
【0037】
案内板33Lの各ダボ39をベース板12の各ダボ孔40に係合して位置決めし、ベース板12上に位置決め載置する。これにより、処理する硬貨に対応する適正な位置に案内板33Lの案内面42が位置決めされるとともに、案内板33Lのねじ孔41がベース板12の取付孔55に位置決めされる。
【0038】
調整ユニット36の取付部材35をベース板12の下面に配置し、取付部材35の位置決め孔54とベース板12の取付孔55および案内板33Lのねじ孔41とを位置決めし、取付部材35の下側から結合ねじ56を取付部材35の位置決め孔54およびベース板12の取付孔55を通じて案内板33Lのねじ孔41に締め付けるまで螺着せずに軽く螺着して仮止めする。
【0039】
結合ねじ56を中心として取付部材35を回動させながら取付部材35の取付用長孔58とべース板12のねじ孔59とを位置決めし、取付部材35の下側から取付ねじ60を取付部材35の取付用長孔58を通じてベース板12のねじ孔59に螺着して締め付け、取付部材35の他端側をベース板12に固定する。
【0040】
結合ねじ56を締め付け、取付部材35の一端側を案内板33Lと共締めしてベース板12に固定する。これにより、取付部材35がベース板12に対して位置決めされ、ベース板35に取り付けられている払出ローラ46が硬貨の直径に対応する適正な位置に位置決めされる。
【0041】
また、図3に示す中設定が選択されたときの案内板33Mの取付手順、および図4に示す小設定が選択されたときの案内板33Sの取付手順とも同様である。
【0042】
次に、硬貨の繰出動作について説明する。この硬貨の繰出動作は、各種類の硬貨とも同様である。
【0043】
回転円板13を繰出回転方向Fに回転させることにより、図示しないホッパから回転円板13上に導かれていて回転円板13上で水平状態にある硬貨が回転円板13の各貫通孔18に入り込む。
【0044】
各貫通孔18に入り込んだ硬貨は、ベース板12の上面に接合して回転円板13と一体的に摺動移動するとともに、回転円板13の回転による遠心力によって外径方向へ移動して繰出溝19内に厚み方向1枚状態で入り込む。
【0045】
硬貨が入り込んだ貫通孔18が繰出口14の領域を除く位置にあるときには、繰出口14の領域を除いて回転円板13の周囲に配置されている図示しない周壁部によって回転円板13の繰出溝19からの硬貨の飛び出しが規制され、回転円板13とともに硬貨が回転移動する。
【0046】
硬貨が入り込んだ貫通孔18が繰出口14の領域に送られてくることにより、送られてきた硬貨は、周壁部がなくなることで遠心力によって繰出溝19の外径方向へ移動しつつ、ベース板12から突出するストッパ部材24に当接して移動方向が繰出口14へ向けて誘導されるとともに、繰出回転方向Fの上流側の押出部20によって繰出口14へ向けて押し出される。
【0047】
繰出口14へ押し出される硬貨は、固定ローラ30と第2の案内部材33の案内面42との間に進入し、第2の案内部材33の案内面42によって固定ローラ30と払出ローラ46との間に導かれる。
【0048】
固定ローラ30と払出ローラ46との間に導かれた硬貨は、払出ローラ46と固定ローラ30との間隔が処理する硬貨の直径より小さくなる位置に払出ローラ46が引張ばね50で付勢されているため、付勢に抗して払出ローラ46を押し広げながら押し出される。
【0049】
硬貨の最大直径部が固定ローラ30と払出ローラ46との間から押し出されることにより、払出ローラ46の引張ばね50の付勢による復帰動作によって硬貨が繰出経路15の下流側へ弾き出される。
【0050】
このようにして、回転円板13の硬貨が入り込んだ各貫通孔18が繰出口14の領域に到達する毎に、ストッパ部材24と押出部20との作用によって硬貨が繰出口14へ押し出され、この硬貨を第2の案内部材33の案内面42によって固定ローラ30と払出ローラ46との間へ導くとともに、払出ローラ46の作用によって硬貨を繰出経路15の下流側へ弾き出し、硬貨を1枚ずつ繰り出す。
【0051】
以上のように、処理する硬貨の直径に対応する第2の案内部材33を選択してベース板12に取り付け、この第2の案内部材33に対して払出ローラ46を設けた取付部材35を位置決め手段57によって第2の案内部材33の種類に対応した位置に位置決めすることにより、第2の案内部材33の案内面42および払出ローラ46をそれぞれ適正な位置に配置し、固定ローラ30、第2の案内部材33の案内面42および払出ローラ46の互いの位置関係を適正に設定できる。そのため、処理する硬貨の直径に対応して各部材の位置を設定する際に細かい位置調整が不要で、位置調整を容易にできるとともに、作業者による位置調整のばらつきをなくすことができ、しかも、第2の案内部材33を複数種類用意するだけで処理する硬貨の直径の変更に容易に対応できる。
【0052】
さらに、第2の案内部材33のダボ39をベース板12のダボ孔40に位置決めして定位置に取り付け、取付部材35の位置決め孔54を第2の案内部材33のねじ孔41に結合ねじ56で取り付けるだけで、固定ローラ30、第2の案内部材33の案内面42および払出ローラ46の互いの位置関係を適正に設定でき、位置調整を容易かつ確実にできる。
【0053】
さらに、結合ねじ56を第2の案内部材33の位置決め孔54およびベース板12の取付孔55を通じて取付部材35のねじ孔41に螺着することにより、第2の案内部材33と取付部材35とを共締めして一体的にベース板12に取り付けることができるとともに、取付ねじ60を取付部材35の取付用長孔58を通じてベース板12のねじ孔59に螺着することにより、取付部材35を位置調整可能にベース板12に取り付けることができる。
【0054】
なお、前記実施の形態では、第2の案内部材33にダボ39を、ベース板12にダボ孔40を設けて位置決めしたが、第2の案内部材33にダボ孔を、ベース板12にダボを設けて位置決めしてもよく、あるいは、ダボとダボ孔との位置決め構造以外の位置決め構造を用いて位置決めしてもよい。
【0055】
また、回転円板13の繰出用開口部は、貫通孔18に限らず、例えば繰出溝19の部分も上下に開口されて回転円板13の外径部まで連通した溝部に形成してもよい。この場合、繰出口14の領域に、溝部内に入り込んでベース板12上に接する厚み方向1枚の硬貨のみが繰出口14側に繰出可能とする厚み規制部材を用いることにより、繰出口14へ硬貨を1枚ずつ繰り出すことができる。
【0056】
また、第1の案内部材28は、回転自在とした固定ローラ30に限らず、回転しないローラ、ピン、案内板などを用いても、同様の作用効果を奏する。
【0057】
また、コイン繰出装置11が取り扱うコインは、硬貨に限らず、遊戯機器で用いられるメダルの場合にも適用でき、同様の作用効果を奏する。特に、スロット製パチンコ機(いわゆるパチスロ機)に利用される遊技用メダルには、直径が異なる2種類のメダル(直径25mmと直径30mm)があるが、いずれの遊技用メダルに対しても容易に対応できる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載のコイン繰出装置によれば、処理するコインの直径に対応する第2の案内部材を選択してベース板に取り付け、この第2の案内部材に対して付勢部材を設けた取付部材を位置決め手段によって第2の案内部材の種類に対応した位置に位置決めすることにより、第2の案内部材の案内面および付勢部材をそれぞれ適正な位置に配置し、第1の案内部材、第2の案内部材の案内面および付勢部材の互いの位置関係を適正に設定できるため、処理するコインの直径に対応して各部材の位置を設定する際に細かい位置調整が不要で、位置調整を容易にできるとともに、作業者による位置調整のばらつきをなくすことができ、しかも、第2の案内部材を複数種類用意するだけで処理するコインの直径の変更に容易に対応できる。
【0059】
請求項2記載のコイン繰出装置によれば、請求項1記載のコイン繰出装置の効果に加えて、第2の案内部材のベース板用位置決め部をベース板のベース板側位置決め部に位置決めして定位置に取り付け、取付部材の取付部材側位置決め部を第2の案内部材の取付部材用位置決め部に位置決めして取り付けるだけで、第1の案内部材、第2の案内部材および付勢部材の互いの位置関係を適正に設定でき、位置調整を容易かつ確実にできる。
【0060】
請求項3記載のコイン繰出装置によれば、請求項2記載のコイン繰出装置の効果に加えて、結合ねじを第2の案内部材の取付部材用位置決め部およびベース板を通じて取付部材の取付部材側位置決め部に螺着することにより、第2の案内部材と取付部材とを共締めして一体的にベース板に取り付けることができるとともに、取付ねじを取付部材の取付用長孔を通じてベース板に螺着することにより、取付部材を位置調整可能にベース板に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すコイン繰出装置の分解状態の平面図である。
【図2】同上コイン繰出装置の大設定時における組立状態の平面図である。
【図3】同上コイン繰出装置の中設定時における組立状態の平面図である。
【図4】同上コイン繰出装置の小設定時における組立状態の平面図である。
【符号の説明】
11 コイン繰出装置
12 ベース板
13,13L,13S 回転円板
15 繰出経路
18 繰出用開口部としての貫通孔
28 第1の案内部材
33 第2の案内部材
34 付勢部材
35 取付部材
39 ベース板用位置決め部としてのダボ
40 ベース板側位置決め部としてのダボ孔
41 取付部材用位置決め部としてのねじ孔
42 案内面
54 取付部材側位置決め部としての位置決め孔
56 結合ねじ
57 位置決め手段
58 取付用長孔
60 取付ねじ

Claims (3)

  1. ベース板と、
    このベース板上に回転自在に配置され、コインが1枚ずつ入り込む繰出用開口部を有する回転円板と、
    前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によって繰出用開口部に入り込んで送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出経路と、
    前記ベース板上で前記回転円板の回転方向下流側である繰出経路の一側に設けられた第1の案内部材と、
    前記ベース板上で前記回転円板の回転方向上流側である繰出経路の他側に着脱可能に取り付けられ、第1の案内部材に対向する側面に案内面を有するとともにこの案内面の形状が処理するコインの直径に対応して異なる複数種類があってそれらのうちの処理するコインの直径に対応した1つが選択された第2の案内部材と、
    前記回転円板の回転方向上流側である前記繰出経路の他側でその繰出経路を介して前記第1の案内部材に対向する位置に配置されるとともにその第1の案内部材との間隔が拡縮可能でかつ第1の案内部材との間隔が狭まる方向へ付勢された付勢部材と、
    この付勢部材が設けられ、前記ベース板に着脱可能に取り付けられる取付部材と、
    この取付部材を選択された前記第2の案内部材の種類に対応した位置に位置決めする位置決め手段と
    を具備していることを特徴とするコイン繰出装置。
  2. ベース板には第2の案内部材を位置決めするベース板側位置決め部が設けられ、
    第2の案内部材にはベース板のベース板側位置決め部に位置決めされるベース板用位置決め部が設けられるとともに第2の案内部材の種類に対応した位置に取付部材を位置決めする取付部材用位置決め部が設けられ、
    取付部材に第2の案内部材の取付部材用位置決め部に位置決めされる取付部材側位置決め部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のコイン繰出装置。
  3. 取付部材は、ベース板の下面側に配置され、一端に取付部材側位置決め部が設けられるとともに、他端に一方の案内部材と付勢部材との間隔が拡縮される方向に対応して長い取付用長孔が設けられ、第2の案内部材の取付部材用位置決め部およびベース板を通じて取付部材の取付部材側位置決め部に螺着される結合ねじによって第2の案内部材と共締めしてベース板に取り付けられるとともに、取付用長孔を通じてベース板に螺着される取付ねじによってベース板に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項2記載のコイン繰出装置。
JP2001325082A 2001-10-23 2001-10-23 コイン繰出装置 Expired - Fee Related JP4040859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001325082A JP4040859B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コイン繰出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001325082A JP4040859B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コイン繰出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003132389A JP2003132389A (ja) 2003-05-09
JP4040859B2 true JP4040859B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=19141708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001325082A Expired - Fee Related JP4040859B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コイン繰出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4040859B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018148968A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社三共 遊技機

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230540A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Win Tec:Kk 遊技媒体の振り分け供給装置および遊技媒体の貸し出し機
JP5417587B2 (ja) * 2008-07-25 2014-02-19 旭精工株式会社 コインホッパ
JP5582513B1 (ja) * 2013-07-17 2014-09-03 山佐株式会社 メダル払出装置
JP7188800B2 (ja) * 2018-12-03 2022-12-13 旭精工株式会社 円板送出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018148968A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社三共 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003132389A (ja) 2003-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5474513B2 (ja) コイン送出装置
US20090029638A1 (en) Coin feeding apparatus and method for biasing a release of coins
JP4040859B2 (ja) コイン繰出装置
US7294051B2 (en) Coin hopper with large coin capability
CA2226094C (en) Escalator with adjustable coin guides
US5688166A (en) Apparatus for counting coins
JP4046498B2 (ja) コイン繰出装置
JP4470020B2 (ja) ホッパ装置のコイン放出ガイド
JP3139697B2 (ja) ホッパー装置
JP4644632B2 (ja) ホッパー型コイン払出し装置のコイン払出し用可動誘導体
JPS6359198B2 (ja)
JP3049198U (ja) ホッパー装置
EP1049053B1 (en) Coin carrying device
KR200305974Y1 (ko) 티켓 분배기
JP4333830B2 (ja) ディスクの選別装置
JPH06150102A (ja) コイン送出装置
JP5109167B2 (ja) コイン繰出装置
JP3536025B2 (ja) コイン払出装置及びコイン払出装置の誤作動防止部材
KR20040042225A (ko) 티켓 분배기
JP3042286U (ja) ホッパー装置
JP2010131122A (ja) ディスク放出装置
KR200269884Y1 (ko) 주화 카운팅 장치
JP2010131122A5 (ja)
JPH09311963A (ja) 硬貨投出装置
JPH02231696A (ja) メダル処理機におけるメダル通路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees