JP4040766B2 - ディジタル放送受信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、差分符号化方式によるディジタル放送を受信するディジタル放送受信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル放送が実用化されつつあり、その伝送、符号化方式としてMPEG2、MPEG4といった差分符号化方式が提唱、採用されつつある。
この差分符号化方式について、動画像を例に説明する。動画像データは連続した静止画像の集まりと見ることができ、隣接する静止画像間では背景が余り変化せず、人物などが若干移動するだけのことが多い。この特徴を生かして、基本となる初期画像をまず始めに送付し、次からは初期画像との差分のみを送付することで、動画像を圧縮する手法が差分符号化方式である。
【0003】
この方式の問題は、初期画像データ(Iフレームという)の受信ができない場合に、次からの差分情報のみでは復号化が行えない。通常は「適当な時間」毎にIフレームの更新、送出を行うことで、この点をある程度補っているが、完全ではなく、最大、「適当な時間」分は正常に復号化できない点にある。
【0004】
このことから、差分符号化方式によるディジタル放送の受信端末装置においては、チャンネルを切り換える毎にIフレームを入力するまで待機しなければ表示することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、差分符号化方式によるディジタル放送を受信する受信端末装置では、チャンネルを切り換える毎にIフレームが入力されるまで待機しなければ表示することができない。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決し、視聴者がチャンネルを切り換えても直ちに復号化することができ、すばやく表示することのできるディジタル放送受信端末装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係るディジタル放送受信端末装置は、以下のように構成される。
(1)差分符号化方式による複数のチャンネルのディジタル放送を選択的に受信するディジタル放送受信端末装置において、
互いに独立して指定されるチャンネルのディジタル放送データを受信する複数のチューナと、
予め設定された手順に従って自動的に次のチャンネル候補を決定し、前記複数のチューナのいずれかに表示チャンネルを指定し、他のチューナにそれぞれ次チャンネル候補を指定するチャンネル指定部と、
このチャンネル指定部により指定された情報を保持するチャンネル状態保持手段と、
前記複数のチューナにより受信された受信データからチャンネル指定部により指定されたチャンネルを表示し、次チャンネル候補の受信データを保持するチャンネル選択・番組情報保存部と、
このチャンネル選択・番組情報保存部から出力されるデータを表示する表示部とを具備する。
【0008】
(2)(1)の構成において、前記表示部は、前記チャンネル指定部により表示すべきチャンネルが更新された時、表示チャンネルを受信するチューナからのデータとチャンネル選択・番組保存部に保存された受信データとを用いて表示を行うことを特徴とする。
【0009】
(3)(1)の構成において、前記チャンネル指定部は、現在表示中のチャンネル番号に対して前選局、次選局の指定手段を備え、前選局、次選局の指定に応じて現在表示中のチャンネル番号の前、次のチャンネルを次チャンネル候補とすることを特徴とする。
【0010】
(4)(1)の構成において、前記チャンネル指定部は、予めユーザが登録したチャンネルを次チャンネル候補とすることを特徴とする。
(5)(4)の構成において、前記チャンネル指定部は、本装置がユーザのプロファイル、視聴履歴を登録し、その登録内容から自動的に「ユーザのお好みチャンネルリスト」を生成する機構を有している場合には、そのチャンネルリストを登録チャンネルリストの代わりとすることを特徴とする。
【0011】
(6)(1)の構成において、前記チャンネル指定部は、数字キーによりチャンネル選択が行われたとき、数字キーで始まるチャンネルの全て乃至始めの幾つかを次チャンネル候補とすることを特徴とすることを特徴とする。
【0012】
(7)(1)の構成において、放送チャンネルの中にメニューを使用した番組案内、チャンネル選択サービスが提供されているとき、前記チャンネル指定部は、各サブメニューをユーザが選択した時点で、サブメニュー以下に含まれるチャンネルを次チャンネル候補とすることを特徴とする。
【0013】
(8)(1)の構成において、さらに、選択チャンネル用のデータベースを備えるとき、前記チャンネル指定部はそのデータベースを参照して次チャンネル候補を決定することを特徴とする。
【0014】
すなわち、本発明では、ユーザが次に指定すると考えられる次チャンネル候補を所定の手法で予測し、それらの次チャンネル候補を別途受信、記録しておいて、記録されたチャンネル情報を用いて表示を行うようにすることで、視聴者のチャンネル切替に直ちに復号化し表示できるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係るディジタル放送受信端末装置の構成を示すもので、アンテナ10で受けた差分符号化方式によるディジタル放送信号は、3台のチューナ(以下の説明ではそれぞれを1、2、3で識別する)111〜113に入力される。これらのチューナ111〜113は、互いに独立しており、チャンネル指定部12から指定されるチャンネルのディジタル放送信号を選択的に受信し、復調して番組情報を抽出する。各チューナ111〜113で抽出された番組情報は、チャンネル選択・番組情報保存部13に適宜保存される。
【0016】
このチャンネル選択・番組情報保存部13は、チャンネル指定部12からチャンネル指定情報に基づいて各チューナ111〜113から取り込んだ番組情報の中から該当する番組情報を選択して表示部14に送り、表示させる。このとき、チューナ状態データベース(以下、DBと記す)15には、チャンネル設定部12により、各チューナ111〜113がどのチャンネルを受信し、表示している番組を受信中のチューナがどれかが書き込まれる。
【0017】
上記チャンネル指定部12は、リモコン(図示せず)等からのチャンネル番号入力あるいは次選局ボタン選択入力があると、チューナ状態DB15を参照して各チューナ111〜113に次のチャンネル設定を行う。
【0018】
上記構成において、以下に次チャンネルを特定するための本発明の手法について説明する。
まず、図2を参照して、次選局ボタン選択時の次チャンネル候補決定方法について説明する。
【0019】
リモコンで次選局ボタンが押された時は、表示すべきチャンネル番号は現在表示されているチャンネル番号から1増加した値とする。つまり、チャンネル番号3を表示中ならチャンネル番号4とする。次選局ボタン選択時の次チャンネル候補決定は、例えば以下のような処理で行われる。
【0020】
チューナ状態DB15には、図2(a)に示すように、各チューナ毎に受信中の「チャンネル」、現在表示中かどうかを示す「表示中フラグ」(1で表示中)、前回チャンネル変更時に該当するチューナのチャンネルが変更されたかを示す「変更フラグ」(変更ならば1)が保存されている。図2(a)の場合、チューナ1、2、3は各々チャンネル12、18、11を受信中であり、チューナ3のチャンネル11が表示中であり、前回チャンネル変更時にはチューナ2のみ受信するチャンネルが変更されたことを示している。
【0021】
ここで、次選局ボタンが選択されたとき、図2(b)に示すように、現在表示中のチャンネル11の次であるため、次チャンネルは12となる。次チャンネル候補としては、チューナ数が3つであるため、12を1つずつ増加させたチャンネル番号13、14の2つが得られる。その結果、チューナ状態DB15は図2(c)に示すように更新される。
【0022】
図3にチャンネル設定部12によるチューナ状態DB15の更新手順を示す。まず、次選局ボタン選択が入力されると(ステップS11)、「表示中フラグ」が1のチューナを検索し、Xに「チャンネル」を保存し、「表示フラグ」に0をセットする。具体的には、チューナ3の「チャンネル番号」11をXに代入し、同時に「表示中フラグ」に0をセットする(ステップS12)。
【0023】
次に、X+1,X+2,X+3を計算し、最大チャンネル数100の剰余をそれぞれX、Y、Zに代入する(0から99の100チャンネルとした場合)。よってX=12、Y=13、Z=14となる。ここで100の剰余をとるのはオーバーフロー対策である(ステップS13)。
【0024】
次に、各チューナ1、2、3のチャンネル番号をそれぞれC1、C2、C3に設定する。ここでは、C1=12、C2=18、C3=11である(ステップS14)。
【0025】
次に、現在受信中のチャンネル番号の集合1にセットする。同様に、これから受信すべきチャンネル番号の集合を集合2にセットする。集合1={12,18,11}、集合2={12,13,14}である(ステップS15)。
【0026】
さらに現在も受信中であり、これからも受信すべきチャンネル番号の集合、つまり集合1AND集合2を集合3に代入する。また、受信を中断するチャンネル番号の集合、つまり集合1−集合3を集合4に代入する。受信を開始するチャンネル番号の集合、つまり集合2−集合3を集合5に代入する。具体的には、
となる(ステップS16)。
【0027】
引き続き、同じチャンネルの受信を行うチューナの「変更フラグ」を0にセットする。これには集合3の各要素について該当するチューナをチューナ状態DB15から検索し、その「変更フラグ」を0にセットする。この場合、チャンネル12を受信中のチューナはチューナ1であり、この「変更フラグ」に0をセットする(ステップS17)。
【0028】
受信を中断するチャンネル数と受信を開始するチャンネル数は同じであるので、集合4と集合5の各要素について、集合5の要素で、集合4の要素を「チャンネル」として持つチューナの「チャンネル」にセットし、「変更フラグ」に1をセットする。具体的には、集合4={18,11}、集合5={13,14}から18、13を取り出し、チャンネル18を受信しているチューナをチューナ状態DB15から検索し、チューナ2を得る。そこで、チューナ2の「チャンネル」に13をセットし、「変更フラグ」に1をセットする。同様にチューナ3の「チャンネル」に14をセットし、「変更フラグ」に1をセットする(ステップS18)。
【0029】
次に表示すべきチャンネルXが設定されているチューナの「表示フラグ」に1をセットする。つまりチャンネル12のチューナ3の「表示フラグ」に1をセットする(ステップS19)。
【0030】
最後にチューナ状態が変更されたことを各チューナ111〜113、及びチャンネル選択・番組情報保存部13に通知する(ステップS20)。
続いて、前選局ボタン選択時の次チャンネル候補決定方法について説明する。
【0031】
まず、前選局ボタンが押された時は、表示すべきチャンネル番号は現在表示されているチャンネル番号から1を減じた値とする。つまり、チャンネル番号3を表示中ならチャンネル番号2とする。
【0032】
次選局ボタン選択時と同様に図2を例にして説明する。
前選局ボタンが選局された時、現在表示中のチャンネル11の前チャンネルは10となる。次チャンネル候補としては、チューナ数が3つであるため、10を1づつ減少させたチャンネル番号9、8の2つが得られる。そこで、図3の処理手順において、X、Y、Zを設定するところを、X=X−1、Y=X−2、Z=X−3とすればよい。その他の処理は次選局ボタン選択時と同様である。
【0033】
次に、サーフモード時の前/次選局ボタン選択時の次チャンネル候補の決定方法について説明する。
ここで、サーフモードとは、既存のTVシステムにある機能ではあるが、次選局、前選局ボタンにより、ユーザが予め指定したチャンネルだけを選局する。具体的には、ユーザが1、8、24のチャンネルをサーフチャンネル指定すると、次選局ボタン選択により1、8、24、1を受信表示する。尚、サーフチャンネルの登録、削除といった周知の部分についてはその説明を省略する。その操作ボタンはリモコンに付加されているものとする。
【0034】
チャンネルサーフ用DBの内容の一例を図4に示す。「サーフモードフラグ」はチャンネルサーフモードであるかないかを表すフラグ(サーフモード時1)、「登録チャンネルリスト」は登録されているチャンネル番号、現在のチャンネル位置は、現在チャンネルサーフすべきチャンネルの上記リスト中の先頭からの位置を示す(先頭の場合1)。
【0035】
図5にサーフモード切替手順を示す。まず、サーフボタンの選択操作があると(ステップS21)、現在のサーフモードが1か否かを判断し(ステップS22)、1ならばサーフモードに0をセットし(ステップS23)、0ならばサーフモードに1をセットする(ステップS24)。このように、サーフボタンは一度選択するとサーフモード指定となり、もう一度選択することでサーフモード解除となる。
【0036】
次選局ボタン選択時の処理の例を図6に示す。ここでサーフ登録されているチャンネル数が2以下の場合、次チャンネル候補はサーフ登録チャンネルリストからは得られない。そこで、本実施形態では、単に表示すべきチャンネル+1あるいは表示すべきチャンネル+2としている。
【0037】
まず、次選局ボタンが選択されると(ステップS31)、サーフモードが1か否かを判断し(ステップS32)、1でなければ通常の次選局処理に移行し(ステップS33)、1ならばNに現在のチャンネル位置を登録し(ステップS34)、Lに登録チャンネルリストを設定する(ステップS35)。続いて、Lの先頭からN−1個のデータを削除し、Lの末尾に追加する(ステップS36)。
【0038】
ここで、Lの要素数が0か否かを判断し(ステップS37)、0ならば選局処理を終了し(ステップS38)、0でなければLの要素数が1か2かを順次判断する(ステップS39、S40)。
【0039】
ステップS39でLの要素数が1ならば、XにLの先頭要素を代入し、YにX+1、ZにX+2を代入する(ステップS41)。そして、現在のチャンネル位置にN+1(但し、N+1が登録チャンネル数を超える場合は1)をセットし(ステップS42)、通常の次選局ボタン処理の途中に移行する(ステップS43)。
【0040】
また、ステップS40でLの要素数が2ならばXにLの先頭要素を代入し、YにLの2番目の要素を代入し、ZにX+1を代入してステップS41に移行する(ステップS44)。ステップS40でLの要素数が2でなければXにLの先頭要素を代入し、YにLの2番目の要素を代入し、Zに3番目の要素を代入してステップS41に移行する(ステップS45)。
【0041】
すなわち、図4の例では、現在のチャンネル位置が2であるため、4、20、45、1が候補となり、チューナ数3であるため、一時次選局ボタンを選択するとX=4、Y=20、Z=45となり、もう一度次選局ボタンを選択するとX=20、Y=45、Z=1となる。
【0042】
ここでは、サーフモードに入った時にはモードを変更するだけであるが、サーフモードに入った時点で、次チャンネル候補を上記の例とほぼ同様に取得し、チューナ状態を変更しておくことも可能である。
【0043】
さらに、ユーザのプロファイル、視聴履歴を登録し、その登録内容から自動的に「ユーザのお好みチャンネルリスト」を生成する機構を有している場合には、これを利用して、そのチャンネルリストをここで「登録チャンネルリスト」の代わりとすることも可能である。
【0044】
次に、数字キーによるチャンネル選択における次チャンネル候補決定方法について説明する。
数字キーによりチャンネル選択を行う場合には、数字キーで始まるチャンネル(の全て乃至始めの幾つか)を次チャンネル候補とすることができる。例えばユーザが「2」を押した場合、2、20、21…を候補とする。
【0045】
次に、番組案内方式によるチャンネル選択における次チャンネル候補決定方法について説明する。
例えば、ITビジョンを利用してメニューを使用した番組案内、チャンネル選択サービスを提供することが可能である。番組を音楽、ニュース、天気予報、地方などといったカテゴリーに分離し、例えば以下のようにメニュー形式でユーザに選択させるものである。
画面1 画面2 画面3
音楽番組……クラシック…A響スペシャル ( 3ch)
ニュース ジャズ XXXコンサート(20ch)
天気予報 ロック
この場合、各サブメニューをユーザが選択した時点で、サブメニュー以下に含まれるチャンネルを次チャンネル候補とすることができる。例えば、画面2でクラシックが選択された場合には、3、20を次チャンネル候補とするものである。
【0046】
また、EPGを使用しても同様なことが可能である。現在、EPGで表示中の番組を次チャンネル候補とするものである。
次に、図7を参照してチャンネル選択・番組情報保存部13の具体例を説明する。ここでは受信した全部のデータを保存する例を示す。
【0047】
図7はチャンネル選択・番組情報保存部13のブロック図を示すものである。各チューナ111〜113からの出力はそれぞれ対応して設けられた番組情報保存部1311〜1313に入力される。各番組情報保存部1311〜1313では、チャンネル指定部12からのチャンネル変更通知を受けてチューナ状態DB15を参照する。このチューナ状態DB15に保存された各チューナ状態により、対応するチューナからの受け取ったデータを保存するか、また、復号化部1321〜1323にデータを出力するかを決定する。復号化部1321〜1323は、データ入力があれば復号化を行う。復号化されたデータは切替部133により選択的に表示部14に送られ、表示される。
【0048】
図8に上記番組情報保存部1311〜1313で保存されるデータの例を示す。「チャンネル番号」は現在受信中のチャンネル番号、「受信時刻リスト」は所定のサイズの受信データを受信した時刻のリスト、「受信データブロックサイズ」は所定の受信データのサイズ、「受信データ」は実際に受信されたデータの実態である。この例の場合、受信中のチャンネル番号が12、受信データブロックサイズ1000バイト、各受信データブロックの受信時刻が12時04分、12時10分、12時18分であることを示している。
【0049】
以下に番組情報保存部1311〜1313の処理内容を説明する。
図9において、チャンネル指定部12からのチャンネル変更通知を受け(ステップS51)、チューナ状態DB15を参照する(ステップS52)。次に、「変更フラグ」が1か否かを判断し(ステップS53)、1のときは「表示フラグ」が1か否かを判断し(ステップS54)、1ならば新規チャンネル表示処理へ移行し(ステップS55)、1でなければ新規チャンネル非表示処理へ移行する(ステップS56)。また、ステップS53で1でなかった場合には、「表示フラグ」が1か否かを判断し(ステップS57)、1ならば既存チャンネル表示処理に移行し(ステップS58)、1でなければ既存チャンネル非表示処理へ移行する(ステップS59)。このように、「変更フラグ」と「表示フラグ」により、受信すべきチャンネルが変更され新規チャンネルか、あるいは表示チャンネルとなっているか判断する。
【0050】
図10に新規チャンネル表示の場合の処理内容を示す。新規チャンネル表示処理の指定があった場合(ステップS61)、保存してあった番組情報は使用できないため、番組情報保存データを全てクリアし(ステップS62)、「チャンネル番号」にチャンネル番号をセットして(ステップS63)、単にチューナからの入力をそのまま復号化部へ出力する(ステップS64)。
【0051】
図11に新規チャンネルかつ非表示の場合の処理内容を示す。新規チャンネルかつ非表示処理の指定があった場合(ステップS71)、保存してあった番組情報をクリアして(ステップS72)、「チャンネル番号」にチャンネル番号をセットし(ステップS73)、受信データブロックサイズに所定の値をセットして新たに番組情報を作成する(ステップS74)。
【0052】
次に、本装置が選択チャンネル用のデータベース(以下、選択DBと記す)を備える場合について説明する。図12に一例を示す。ここでは、再生フラグが1、再生時間が1時間にセットされているものとする。
【0053】
図13は、上記選択DBがセットされている場合の、既存チャンネルかつ表示の処理内容を示すものである。既存チャンネルかつ表示処理の指定があった場合(ステップS81)、選択DBの再生フラグが1か判断し(ステップS82)、1でなければ新規チャンネル表示処理に移行し(ステップS83)、1ならばTs=現在時刻−選択DBの再生時間を計算して(ステップS84)、番組情報保存データより受信時刻リストを取得する(ステップS85)。
【0054】
ここで、受信時刻リストが空であるかどうか判断し(ステップS86)、空ならばステップS83に移行して新規チャンネルの表示処理を実行し、空でなければ受信時刻リストを検索してTsの直前の受信時刻の値とリスト先頭から何番目かを調べ、その番号をNとする(ステップS87)。さらに、該当する受信時刻があるか判断し(ステップS88)、なければステップS83に移行して新規チャンネルの表示処理を実行し、あれば受信データの受信データブロックサイズ×Nの位置から受信データを読み込み、復号化部へ出力する(ステップS89)。
【0055】
次に、NにN+1を代入し(ステップS90)、現在時刻を番組情報リストに追加して(ステップS91)、チューナから所定サイズのデータを読み込み(ステップS92)、現在時刻を番組情報リストに追加する(ステップS93)。そして、読み込んだデータを受信データに追加して(ステップS94)、ステップS90からの処理を繰り返し実行する。
【0056】
以上のようにして、保存してあった番組情報とチューナからの入力データを合わせて復号化部に入力する。図12の例では、選択DBでの「再生フラグ」が1であり、「再生時間」が1:00であるため、現在の時刻より1:00時間前のデータから表示する。
【0057】
図14は既存チャンネルかつ非表示の場合の処理内容を示すものである。まず、既存チャンネルかつ非表示の指定があった場合(ステップS100)、チューナから所定サイズのデータを読み込み(ステップS101)、読み込んだデータを受信データに追加し(ステップS102)、現在時刻を番組情報リストに追加して(ステップS103)、以後、ステップS101から処理を繰り返し実行する。このように、既存チャンネルかつ非表示の場合は、単にチューナからの入力データを番組データに追加するだけでよい。
【0058】
尚、以上の説明ではIフレームの保存について省略したが、復号化まで全てのチャンネルで並列に行う場合には、それぞれのIフレームを保存しておくことは勿論のことである。
【0059】
上記の説明からわかるように、本実施形態によるディジタル放送受信端末装置では、ユーザが次に指定すると考えられる次チャンネル候補を予測し、それらの次チャンネル候補を別途受信、記録しておいて、記録されたチャンネル情報を用いて表示を行うようにしているので、視聴者がチャンネルを切り換えても直ちに復号化することができ、すばやく表示することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、視聴者がチャンネルを切り換えても直ちに復号化することができ、すばやく表示することのできるディジタル放送受信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るディジタル放送受信端末装置の構成を示すブロック図。
【図2】 同実施形態の次選局ボタン選択時の次チャンネル候補決定方法について説明するための図。
【図3】 同実施形態のチャンネル設定部によるチューナ状態DBの更新手順を示すフローチャート。
【図4】 同実施形態におけるチャンネルサーフ用DBの内容の一例を示す図。
【図5】 同実施形態のサーフモード切替手順を示すフローチャート。
【図6】 同実施形態の次選局ボタン選択時の処理の例を示すフローチャート。
【図7】 同実施形態におけるチャンネル選択・番組情報保存部の具体的な構成を示すブロック図。
【図8】 同実施形態の番組情報保存部で保存されるデータの例を示す図。
【図9】 同実施形態の番組情報保存部で、チャンネル指定部からチャンネル変更通知を受けた場合の処理内容を示すフローチャート。
【図10】 同実施形態の番組情報保存部で、新規チャンネル表示処理の指定があった場合の処理内容を示すフローチャート。
【図11】 同実施形態の番組情報保存部で、新規チャンネルかつ非表示処理の指定があった場合の処理内容を示すフローチャート。
【図12】 同実施形態において、本装置が選択チャンネル用のデータベースを備える場合の格納情報の一例を示す図。
【図13】 同実施形態において、上記選択DBがセットされている場合の既存チャンネルかつ表示処理が指定された場合の処理内容を示すフローチャート。
【図14】 同実施形態において、上記選択DBがセットされている場合の既存チャンネルかつ非表示処理が指定された場合の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…アンテナ
111〜113…チューナ
12…チャンネル指定部
13…チャンネル選択・番組情報保存部
1311〜1313…番組情報保存部
1321〜1323…復号化部
133…切替部
14…表示部
15…チューナ状態DB
Claims (7)
- 複数のチャンネルで、それぞれ初期画像に続けて差分画像を送る差分符号化方式で圧縮符号化された動画像を含む番組情報の符号化データを放送するディジタル放送システムに用いられ、前記複数のチャンネルのディジタル放送を選択的に受信するディジタル放送受信端末装置において、
互いに独立して指定チャンネルのディジタル放送データを受信して前記番組情報の符号化データを復調する複数のチューナと、
前記複数のチャンネルのうちから表示チャンネルの指定を入力したときに次の表示チャンネルの候補を予め決められた順序で決定し、前記表示チャンネルの指定を入力する毎に、その表示チャンネルが新規か既に次候補チャンネルとして指定されているかを判断し、新規であるときは任意のチューナに前記表示チャンネルを指定し、既に指定されている次候補チャンネルがあるときはその指定先のチューナに表示チャンネルを指定し、その他のチューナに前記次候補チャンネルを指定するチャンネル指定部と、
このチャンネル指定部の表示チャンネルのチューナ指定先及び次候補チャンネルのチューナ指定先の更新情報を保持する指定先情報保持手段と、
前記複数のチューナそれぞれに対応して設けられ前記チューナで復調された符号化データから元の番組情報を選択的に復号し出力する複数の復号処理部、及び、前記複数の復号処理部のいずれかで復号された番組情報を選択的に出力する切替部を備える表示チャンネル復号手段と
を具備し、
前記復号処理部は、
前記対応チューナで復調された符号化データを前記初期画像を含めて保存する保存部と、
前記対応チューナで復調された符号化データ、前記保存部から読み出される符号化データのいずれか一方を選択的に入力して復号出力する復号部と、
前記指定先情報保持手段を参照して、前記対応チューナに対して、次候補チャンネルが指定されたときは当該チューナからの符号化データを前記保存部に送り、表示チャンネルが指定されたときは、そのチャンネルが新規か次候補チャンネルで指定されていたかを判断し、新規のときは当該チューナからの符号化データを直接復号部に送り、次候補チャンネルで指定されていたときは前記保持部から保存データを読み出して前記復号部に送る制御手段と
を備えることを特徴とするディジタル放送受信端末装置。 - 前記チャンネル指定部は、現在表示中のチャンネル番号に対して前選局、次選局の指定手段を備え、前選局、次選局の指定に応じて現在表示中のチャンネル番号の前、次のチャンネルを前記次候補チャンネルとすることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信端末装置。
- 前記チャンネル指定部は、予めユーザが登録したチャンネルを次候補チャンネルとすることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信端末装置。
- 前記チャンネル指定部は、本装置がユーザのプロファイル、視聴履歴を登録し、その登録内容から自動的に「ユーザのお好みチャンネルリスト」を生成する機構を有している場合には、そのチャンネルリストに基づいて前記次候補チャンネルを決定することを特徴とする請求項4記載のディジタル放送受信端末装置。
- 前記チャンネル指定部は、数字キーによりチャンネル選択が行われたとき、数字キーで始まるチャンネルの全て乃至始めの幾つかを次候補チャンネルとすることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信端末装置。
- 前記番組情報の中にメニューを使用した番組案内、チャンネル選択サービスが提供されているとき、前記チャンネル指定部は、各サブメニューをユーザが選択した時点で、サブメニュー以下に含まれるチャンネルを次候補チャンネルとすることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信端末装置。
- さらに、選択チャンネル用のデータベースを備えるとき、前記チャンネル指定部はそのデータベースを参照して次候補チャンネルを決定することを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信端末装置。
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