JP4040182B2 - 自動列車運転システム、及び自動列車運転システムの列車運転制御方法 - Google Patents

自動列車運転システム、及び自動列車運転システムの列車運転制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動列車運転システム、及び自動列車運転システムの列車運転制御方法に関し、特に、駅における定位置停車についての自動列車運転システム、及び自動列車運転システムの列車運転制御方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、都市等における交通機関として、電気動力等によって駆動される車両(列車)を専用の走行路上で走行させる「新交通システム」等が知られている。この新交通システム等においては、列車を自動的に運行可能な自動列車運転制御(Automatic Train Operation :以下、「ATO」という。)が多く採用されている。
【0003】
図6に示すように、ATOシステムは、地上側に設けられるATO地上装置1と、走行路5上を走行する列車4に搭載されたATO車上装置2を有している。
【0004】
ATO地上装置1は、走行路5上に並設された複数の地上子11と、地上子11からの出力が入力される地上データ処理部13と、地上データ処理部13からの出力が入力される地上制御部14を有している。また、駅3の構内の走行路5上には、駅部地上子12が配置されている。また、地上制御部14の出力は、駅3のホーム扉駆動部32に入力されるように接続され、ホーム扉駆動部32は、列車がプラットホーム31の所定位置に停車している場合に、プラットホーム31上のホーム扉33a,33bを開閉駆動する。この際、ATO車上装置2の車上制御部24は地上制御部14から駅部地上子12,車上子21を経て情報を取得し、ホーム扉33a,33bの開閉と連動させて車両扉(図10(A)の43a,43bを参照)の開閉駆動を行うように構成されている。
【0005】
また、ATO車上装置2は、車上子21と、車上子21からの出力が入力される車上データ処理部23と、車上データ処理部23からの出力が入力される車上制御部24を有している。また、車上制御部24の出力は、列車4の車両駆動部42に入力されるように接続され、車両駆動部42は、車輪41を回転駆動するように構成されている。
【0006】
地上子11と車上子21は、一種のアンテナであり、電磁的結合によって双方向情報伝送を行う。地上子11は、例えば、走行路5上に配置されたループ状のコイルによって構成される。この地上子11としては、一般的に、電源を必要としない無電源地上子(データが内部回路に設定されており、車上からの電力波により電力の供給を受けて回路を駆動し、内部設定データを車上子に送信するように構成された地上子)も使用される。また、地上データ処理部13,地上制御部14,車上データ処理部23,車上制御部24は、コンピュータ及びその周辺回路等によって構成されている。また、ホーム扉駆動部32は、モーター、油圧駆動源、空気圧駆動源等を含む公知の駆動機構である。また、車両駆動部42は、モーター、内燃機関等を含む公知の駆動機構である。
【0007】
このような構成により、列車4の側が、車上子21から自車の情報を含む電波を発信すると、この電波はいずれかの地上子(11又は12)によって受信され、地上データ処理部13を経て地上制御部14に送られる。地上制御部14は、列車4からの電波がどの地上子で受信されたかによって、走行路5上における列車4の位置を検知し、車上子21へもパルス信号等により地点情報を送信する。また、この列車位置検知(列車位置検知の応答)をカウントし、その間の時間経過を計時することにより、列車4の速度を車上側及び地上側で検出することができる。
【0008】
また、地上制御部14は、ATO車上装置2内に予め記憶されている運転パターン等に基づいた運転制御情報を含む電波を、列車4と通信可能な地上子(11又は12)から列車4へ発信する。この電波は車上子21によって受信され、車上データ処理部23を経て車上制御部24に送られる。車上制御部24は、受け取った運転パターン制御情報に応じてメモリ(図示せず)等に格納された運転パターンプログラムを読み出し、この運転パターンプログラムにより車両駆動部42を制御する。
【0009】
このようなATO地上装置1とATO車上装置2との連係制御により、列車4は、自動的に運転される。例えば、図7に示すように、駅Aを発車させた後、所定加速度で所定時間だけ加速し、C地点で車両速度がv1 に到達した後は定速運転を行い、P1 地点に設置された地上子11aからの情報(地点情報、ATC信号等を含む)を受信し、P2 地点に設置された地上子11bからの情報(地点情報、ATC信号等を含む)を受信した後、所定減速度で所定時間だけブレーキ(図示せず)等を作動させて減速を行い、P3 地点に設置された地上子11cからの情報を受信した後に駅Bに停車させる、というような運転制御が自動的に行われる。
【0010】
この場合、駅Bの所定の位置に停車させる制御を、「定位置停止制御(Train Automatic Stop Control:TASC)」という。また、ATCとは、複数の設定速度を設け、この設定速度に対応した信号を車上で受信して現時点の車両速度と比較し、車両速度が高い場合には自動的にブレーキ等で減速を行う制御であり、「自動列車制御(Automatic Train Control )」という。
【0011】
上記したATOシステムにおいて、地上側(地上子11及び地上データ処理部13)と、車上側(車上子21及び車上データ処理部23)は、トランスポンダの機能を有する通信システムを構成している。トランスポンダは、トランスミッタ(送信機)とレスポンダ(応答機)により構成される通信システムであり、高品質の多情報を高速度で伝達することができる。
【0012】
また、上記した地上側と車上側との通信方式は、地上子11と車上子21とが電磁的な結合状態にあるときに、地上側と車上側との相互間で双方向の情報伝達が可能な全2重通信方式が採用されている。
【0013】
また、上記した地上側と車上側との間の通信では、図8に示すように、相互にディジタル情報(「0」又は「1」の二値からなる論理情報)を伝達する。この場合、0論理を(f。+Δf)の周波数に変換し、1論理を(f。−Δf)の周波数に変換するFSK(Frequency Shift Keying:周波数変調方式)という変調方式が採用されている。ここに、f。は搬送中心周波数であり、Δfは偏移周波数である。
【0014】
上記のように、0論理又は1論理を周波数に変換する手段としては、モデムが用いられる。モデムは、モデュレータ(変調器)MODと、デモデュレータ(復調器)DEMOからなる変換器である。このうち、変調器MODは、入力された0論理又は1論理のディジタル信号を(f。±Δf)の変調波として出力する。また、復調器は、入力された(f。±Δf)の変調波を0論理又は1論理のディジタル信号に復元して出力する。
【0015】
また、上記した地上側と車上側との間の通信における情報伝送速度は、現在、一般的に64キロビット/秒(64kボー)程度となっている。ここに、ビットは、情報量の単位であり、0又は1の2進数の1桁分を表わす。また、8ビットを1バイトという。
【0016】
また、上記した地上側と車上側との間の通信における情報伝送フォーマットは、HDLC(High Level Data Link Control)のフレーム構成に準拠した電文(フレーム)構成となっており、1フレームが繰り返し(サイクリックに)伝送される。
【0017】
このフレーム構成は、図9に示すように、フレームの最初と最後に、データの開始と終了を表わす8ビットのフラグが設けられ、フラグの間に48ビット(6バイト)のデータと、16ビットのCRCC(Cyclic Redundancy Check Character :剰余多項式)が配置される。CRCCは、データ(情報多項式)を生成多項式で除算して求めた剰余多項式である。このような構成により、1フレームは全体で80ビット(10バイト)の情報量となる。
【0018】
また、上記した地上側と車上側との間の双方向通信においては、情報伝送過程でノイズが混入した場合に誤り検定を行うが、その方式としては「CRC(Cyclic Redundancy Check )検定方式」を採用している。CRC検定は、上記したCRCCをデータに付加してフレームを作成・送信し、受信側では受信電文を生成多項式で除算して剰余が無い場合には、「受信データには誤りはない」と判断する手法であり、誤り検定能力が高い。
【0019】
上記したように、地上側と車上側との間の双方向通信においては、64kボーの伝送速度で1フレーム80ビットの電文をサイクリックに送受信している。したがって、1フレーム当りの伝送時間は、約1.5ミリ秒となっている。
【0020】
ATOシステムにおいては、図10(A)に示すように、駅3のホーム扉33a,33bの中心位置C1 (以下、「停車中心位置」という。)に、列車4の車両扉43a,43bの中心位置C2 (以下、「車両扉中心位置」という。)が合致するように停車させることが望ましい。しかし、現実には、ある程度の誤差は避けられないため、停車中心位置C1 を中心として±Zの領域(以下、「停車定点領域」という。)の範囲内で停車すればよいこととしている。上記のZは、例えば35センチメートル程度の値である。
【0021】
このため、従来は、ATO地上装置1Bの駅部地上子12Bとして、図10(B)に示すように、ショート検知コイル123と、ジャスト検知コイル124と、オーバー検知コイル125の3個のコイルを組み合わせたものを用いていた。ジャスト検知コイル124は、例えば、その中心が停車中心位置C1 と合致するように配置される。また、ショート検知コイル123は、例えば、ジャスト検知コイル124の起点側の端部と一部重複し、残りはジャスト検知コイル124の起点側に延在するように配置される。また、オーバー検知コイル125は、例えば、ジャスト検知コイル124の終点側の端部と一部重複し、残りはジャスト検知コイル124の終点側に延在するように配置される。また、この場合には、列車4の車上子21は、車両扉中心位置C2 と同位置に配置されているものとする。
【0022】
また、駅部地上子12Bの各位置における受信レベル特性は図10(C)に示すように設定されており、ジャスト検知コイル124の受信レベルLj の有効範囲(特性の平坦部)は、停車中心位置C1 を中心とした±Zの停車定点領域と合致している。また、ジャスト検知コイル124の起点側は、ショート検知コイル123の受信レベルLs2の有効範囲(特性の平坦部)となっており、ジャスト検知コイル124の終点側は、オーバー検知コイル125の受信レベルLo2の有効範囲(特性の平坦部)となっている。
【0023】
また、図10(B)に示すように、各検知コイル123,124,125の受信出力は、ATO地上装置1B内の地上データ処理部13Bに設けられた検知部137に入力される。検知部137は、各検知コイル123,124,125の受信出力から、列車4の車上子21の位置を検知する。すなわち、ジャスト検知コイル124からの受信出力が検知された場合には、車上子21は例えば図におけるQ2 ′のように、停車中心位置C1 から±Zの停車定点領域内に存在することになる(以下、このような場合を従来例における「ジャスト検知」という。)。
【0024】
また、ショート検知コイル123からの受信出力が検知された場合には、車上子21は例えば図におけるQ1 ′のように、停車中心位置C1 から−Zの停車定点領域の起点側境界よりもさらに起点側に存在していることとなり、停車定点領域まで距離が足りないことを意味している(以下、このような場合を従来例における「ショート検知」という。)。
【0025】
また、オーバー検知コイル125からの受信出力が検知された場合には、車上子21は例えば図におけるQ3 ′のように、停車中心位置C1 から+Zの停車定点領域の終点側境界よりもさらに終点側に存在していることとなり、停車定点領域を過ぎてしまっていることを意味している(以下、このような場合を従来例における「オーバー検知」という。)。これらのジャスト検知、ショート検知、オーバー検知の位置検知結果は、検知部137から送信制御部138に出力される。
【0026】
また、図10(B)に示すように、各検知コイル123,124,125の受信出力は、ATO地上装置1B内の地上データ処理部13Bに各検知コイルにそれぞれ対応させて設けられた3個のレスポンダRx によって受信され、列車データ情報が読み取られる。
【0027】
また、各検知コイル123,124,125は、ATO地上装置1B内の地上データ処理部13Bに各検知コイルにそれぞれ対応させて設けられた3個のトランスミッタTx に接続されており、上記の位置検知結果の応答情報が各トランスミッタTx から各検知コイル123,124,125に送られ、各検知コイル123,124,125をアンテナとして車上子21に上記応答情報を含む電波が発信されるように構成されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のATO地上装置1Bにおいては、図10(C)に示すように、ジャスト検知コイル124の受信レベルLj の有効範囲(特性の平坦部)は、停車定点領域の範囲と合致しており、停車定点領域の端部(ジャスト検知コイル124の受信レベルLj の有効範囲の両端e3 ,e4 )の外側では、受信レベルLj が減少し、隣接するショート検知コイル123の受信レベルLs2、又はオーバー検知コイル125の受信レベルLo2の端部と重複するような特性となっている。
【0029】
このため、停車定点領域の端部付近(ジャスト検知コイル124の受信レベルLj の有効範囲の両端e3 ,e4 付近)では、各検知コイルの受信レベルが平坦に重複せずに受信レベルが落ち込む箇所(以下、「受信レベル凹陥部」という。)が形成されることがある。各検知コイルの受信最小動作レベルが図10(C)のLm1の場合には、このような受信レベル凹陥部が生じても支障はないが、各検知コイルの受信最小動作レベルが図10(C)のLm2の場合には、車上子の位置によっては受信レベルが最小動作レベルLm2よりも下まわり、地上子と車上子との電磁的結合が解消されて両者間の通信が切断される場合がある。このような場合には、ホーム扉33a,33bの開閉制御に支障を与える。
【0030】
また、列車4が、当初は停車定点領域内に停車したものの、何らかの理由により進行方向又は後退方向のいずれかにわずかに転動し、上記の受信レベル凹陥部に入ってしまい、地上子・車上子間の通信が切断されると、特にワンマン運転の場合には、停車定点領域からの転動方向が進行側(終点側)なのか後退側(起点側)なのかが即座に判別できず、列車をどちらの方向にインチング(車両の微小移動操作)して戻すべきかが判定できず、適切な処置がとれない、という問題があった。
【0031】
このため、停車定点領域の端部付近(ジャスト検知コイル124の受信レベルLj の有効範囲の両端e3 ,e4 付近)の受信レベル凹陥部を最小にすべく、感度等を調整する必要があるが、コイルごとの特性のばらつきや経年変化等も関係するため、一般的な解決策を講じることは困難であり、個々のコイルごとに調整しなければならず、煩雑であり、その費用も無視できなかった。
【0032】
また、ジャスト検知した後に列車がわずかに動き、停車定点領域から外れてジャスト検知ではなくなった場合で、地上子・車上子間の通信が切断されていない場合には、地上制御部14が「列車は所定の停車位置から外れたのでホーム扉を閉鎖する必要がある」と判断し、ホーム扉を閉鎖してしまう、という事態も発生する。
【0033】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、受信レベル凹陥部等の問題が生じないATO地上装置を有する自動列車運転システムを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る自動列車運転システムは、車上子を有する列車を、前記車上子と電磁的に結合可能な地上子が設けられた走行路上で自動制御して走行させる自動列車運転システムにおいて、前記地上子は、駅での定位置停車の基準となる停車中心位置を含むとともに、前記停車中心位置の起点側に延在するように配置される第1電磁結合手段と、前記停車中心位置を含むとともに前記停車中心位置の終点側に延在するように配置される第2電磁結合手段と、前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段に情報を送出する地上制御手段と、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段へ送出される第1送信情報と前記地上制御手段から前記第2電磁結合手段へ送出される第2送信情報に応じて、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段又は前記第2電磁結合手段への送信経路を交互に切り換える送信情報経路切換手段と、前記第1電磁結合手段が受信した第1受信情報と前記第2電磁結合手段が受信した第2受信情報とを混合させる受信情報混合手段と、を備え、前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段とが重複する地上子重複領域の範囲内で前記車上子が前記電磁的結合である定位置電磁結合を行った場合に、前記列車の前記定位置停車を許容するように制御することを特徴とする。
【0036】
また、上記の自動列車運転システムにおいて、好ましくは、前記車上子が前記地上子重複領域の範囲内で前記定位置電磁結合を行った後には、前記車上子が前記地上子重複領域の範囲外に逸脱した場合にも、前記定位置電磁結合しているものとみなして制御を行う。
【0037】
また、本発明に係る自動列車運転システムの列車運転制御方法は、車上子を有する列車を、前記車上子と電磁的に結合可能な地上子が設けられた走行路上で自動制御して走行させる自動列車運転システムの列車運転制御方法であって、駅での定位置停車の基準となる停車中心位置を含むとともに、前記停車中心位置の起点側に配置される第1電磁結合手段と、前記停車中心位置を含むとともに前記停車中心位置の終点側に配置される第2電磁結合手段と、前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段に情報を送出する地上制御手段と、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段へ送出される第1送信情報と前記地上制御手段から前記第2電磁結合手段へ送出される第2送信情報に応じて、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段又は前記第2電磁結合手段への送信経路を交互に切り換える送信情報経路切換手段と、前記第1電磁結合手段が受信した第1受信情報と前記第2電磁結合手段が受信した第2受信情報とを混合させる受信情報混合手段と、を設け、前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段とが重複する地上子重複領域の範囲内で前記車上子が前記電磁的結合である定位置電磁結合を行った場合に、前記列車の前記定位置停車を許容するように制御することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動列車運転システムの実施形態について、図面を参照しながら説明を行う。
【0039】
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態であるATO地上装置の構成を示す図である。
【0040】
図1に示すように、第1実施形態の自動列車運転システムのATO地上装置1Aは、駅部地上子12Aと、駅部地上子12Aからの出力が入力される地上データ処理部13Aと、地上データ処理部13Aからの出力が入力される地上制御部14を有している。
【0041】
第1実施形態のATO地上装置1Aが従来例のATO地上装置と異なる点は、従来例とは異なる構成の駅部地上子12Aと、従来例とは異なる構成の地上データ処理部13Aを有している点であり、その他の構成要素である地上制御部14の構成と作用は従来例の場合と同様であるので、その説明は省略する。また、ATOシステムの他の構成要素、車両4,ATO車上装置2,駅3のホーム扉33a,33bやホーム扉駆動部32の構成と作用についても、列車検知作用以外の点は従来例の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0042】
第1実施形態の駅部地上子12Aは、図1(B)に示すように、ショート検知コイル121と、オーバー検知コイル122の2個のコイルの組み合わせにより構成されている。ショート検知コイル121は、例えば、停車中心位置C1 を含むとともに、停車中心位置C1 の起点側に延在するように配置されている。また、オーバー検知コイル122は、例えば、停車中心位置C1 を含むとともに、停車中心位置C1 の終点側に延在するように配置されている。このため、ショート検知コイル121の終点側と、オーバー検知コイル122の起点側は図示のように重複している(以下、この部分を「地上子重複領域」という。)。なお、この場合には、列車4の車上子21は、車両扉中心位置C2 と同位置に配置されているものとする。
【0043】
また、この駅部地上子12Aの各位置における受信レベル特性は図1(C),図3(B)に示すように設定されており、ショート検知コイル121の受信レベルLs1の有効範囲(特性の平坦部)と、オーバー検知コイル122の受信レベルLo1の有効範囲(特性の平坦部)との重複部分は、停車中心位置C1 を中心とした±Zの停車定点領域と合致している。また、ショート検知コイル121の受信レベルLs1の有効範囲は、停車定点領域の終点側の端部e2 の終点側では、受信レベルLs1が減少している。また、オーバー検知コイル122の受信レベルLo1の有効範囲は、停車定点領域の起点側の端部e1 の起点側では、受信レベルLo1が減少している。
【0044】
また、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を受信した場合には、図3(C)に示すようなコイル受信出力が、第1送受信経路131を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。
【0045】
また、オーバー検知コイル122が車上子21からの電波を受信した場合には、図3(D)に示すようなコイル受信出力が、第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。
【0046】
検知部133は、図2に示すように、増幅器a1 及びa2 と、AND回路(ゲート)G1 ,G2 及びG4 と、NOT回路(インバータ)G3 及びG5 を有して構成されている。また、ショート検知コイル121の受信出力は、第1送受信経路131を経て増幅器a1 に入力されて増幅され、AND回路G1 に入力され、オーバー検知コイル122の受信出力は、第2送受信経路132を経て増幅器a2 に入力されて増幅され、AND回路G1 に入力され、これらの2入力の論理積はジャスト検知出力134bとして送信制御部135に出力されるとともに、NOT回路G3 及びG5 に入力される。
【0047】
また、NOT回路G3 の反転出力はAND回路G2 に入力され、NOT回路G5 の反転出力はAND回路G4 に入力される。また、増幅器a1 の増幅出力はAND回路G2 に入力され、増幅器a2 の増幅出力はAND回路G4 に入力される。また、AND回路G2 は上記した2入力の論理積をショート検知出力134aとして送信制御部135に出力する。また、AND回路G4 は上記した2入力の論理積をオーバー検知出力134cとして送信制御部135に出力する。
【0048】
上記のような構成により、検知部133は、ショート検知コイル121とオーバー検知コイル122の受信出力から、列車4の車上子21の位置を検知する。
【0049】
すなわち、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を検知して受信出力「1」を増幅器a1 に送り、かつ、オーバー検知コイル122も車上子21からの電波を検知して受信出力「1」を増幅器a2 に送った場合には、AND回路G1 の出力は「1」と「1」の論理積である「1」となり、これが検知出力134b(図2参照)として送信制御部135に出力される(図3(F)参照)。この場合は、車上子21は、例えば図1(B)におけるQ2 のように、停車中心位置C1 から±Zの停車定点領域内に存在することになる(以下、このような場合を第1実施形態における「ジャスト検知」という。)。
【0050】
また、このジャスト検知の場合には、NOT回路G3 及びG5 の反転出力は「0」となる。したがって、AND回路G2 の出力は「1」と「0」の論理積である「0」となり、AND回路G4 の出力は「1」と「0」の論理積である「0」となる。これらのことから、ジャスト検知の場合には、ショート検知出力134a,ジャスト検知出力134b,オーバー検知出力134cの値は、(0,1,0)となる。
【0051】
また、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を検知して受信出力「1」を増幅器a1 に送るが、オーバー検知コイル122は車上子21からの電波を検知せず受信出力「0」を増幅器a2 に送った場合には、AND回路G1 の出力は「1」と「0」の論理積である「0」となり、これが検知出力134a(図2参照)として送信制御部135に出力される(図3(E)参照)。この場合は、車上子21は、例えば図1(B)におけるQ1 のように、停車中心位置C1 から−Zの停車定点領域の起点側境界よりもさらに起点側に存在していることとなり、停車定点領域まで距離が足りないことを意味している(以下、このような場合を第1実施形態における「ショート検知」という。)。
【0052】
また、このショート検知の場合には、NOT回路G3 及びG5 の反転出力は「1」となる。したがって、AND回路G2 の出力は「1」と「1」の論理積である「1」となり、AND回路G4 の出力は「0」と「1」の論理積である「0」となる。これらのことから、ショート検知の場合には、ショート検知出力134a,ジャスト検知出力134b,オーバー検知出力134cの値は、(1,0,0)となる。
【0053】
また、ショート検知コイル121は車上子21からの電波を検知せず受信出力「0」を増幅器a1 に送るが、オーバー検知コイル122は車上子21からの電波を検知し受信出力「1」を増幅器a2 に送った場合には、AND回路G1 の出力は「0」と「1」の論理積である「0」となり、これが検知出力134c(図2参照)として送信制御部135に出力される(図3(G)参照)。この場合は、車上子21は、例えば図1(B)におけるQ3 のように、停車中心位置C1 から+Zの停車定点領域の終点側境界よりもさらに終点側に存在していることとなり、停車定点領域を過ぎてしまっていることを意味している(以下、このような場合を第1実施形態における「オーバー検知」という。)。
【0054】
また、このオーバー検知の場合には、NOT回路G3 及びG5 の反転出力は「1」となる。したがって、AND回路G2 の出力は「0」と「1」の論理積である「0」となり、AND回路G4 の出力は「1」と「1」の論理積である「1」となる。これらのことから、オーバー検知の場合には、ショート検知出力134a,ジャスト検知出力134b,オーバー検知出力134cの値は、(0,0,1)となる。
【0055】
これらのショート検知出力134a、ジャスト検知出力134b、オーバー検知出力134cは、検知部133から送信制御部135に出力される。送信制御部135は、ショート検知出力134a,ジャスト検知出力134b,オーバー検知出力134cの値が(0,1,0)の場合はジャスト検知と判別し、(1,0,0)の場合はショート検知と判別し、(0,0,1)の場合はオーバー検知と判別する。これらの位置判別結果は、地上制御部14(図6参照)に送られる。
【0056】
また、図1(B)に示すように、ショート検知コイル121の受信出力は、第1送受信経路131を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた混合器HYBに入力され、オーバー検知コイル122の受信出力は、第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた混合器HYBに入力され、両者は混合された後に1個のレスポンダRx によって並列受信され、列車データ情報が読み取られる。これらの列車データ情報は、地上制御部14(図6参照)に送られる。
【0057】
また、ショート検知コイル121の第1送受信経路131とオーバー検知コイル122の第2送受信経路132は、ATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた切換器136を介して1個のトランスミッタTx に接続されている。切換器136は、トランスミッタTx から送られてくる上記の位置判別結果の応答情報を、ジャスト検知の場合にはジャストアンサー(図3(I)参照)として、またショート検知の場合にはショートアンサー(図3(H)参照)として、またオーバー検知の場合にはオーバーアンサー(図3(J)参照)として、1フレームごとに切り換え、ショート検知コイル121とオーバー検知コイル122に交互に送信する。これにより、上記の位置判別結果の応答情報を含む電波は、ショート検知コイル121,オーバー検知コイル122をアンテナとして車上子21に発信される。
【0058】
次に、この第1実施形態のATO地上装置1Aによる運転制御動作について説明する。図4(A)に示すように、列車が起点側から到来して駅部の位置Q2 (停車中心位置C1 と同位置)に停車した場合を考える。この場合、電波を発信している車上子21がショート検知コイル121単独の所定距離内に入ると、両者は電磁的に結合し、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を受信し、これにより図4(C)においてSd1で示すようなコイル受信出力(ショート検知出力)が、第1送受信経路131を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このショート検知出力からショート検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。
【0059】
送信制御部135は、このショート検知結果に基づき、図4(D)においてSt1で示されるような応答情報(ショートアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。
【0060】
次に、車上子21がショート検知コイル121とオーバー検知コイル122の地上子重複領域の所定距離内に入って停車すると、車上子21と各検知コイル121,122は電磁的に結合し、ショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122の双方が車上子21からの電波を受信し、これにより図4(C)においてSd2で示すようなコイル受信出力(ジャスト検知出力)が、第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このジャスト検知出力からジャスト検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、ジャスト検知された場合には、Sd2に続いて列車情報等がSd3として車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd3がレスポンダRx に入力される。
【0061】
送信制御部135は、このジャスト検知出力に基づき、図4(D)においてSt2で示されるような応答情報(ジャストアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。その後、ホーム扉33a,33bと車両扉43a,43bを連動して開放し旅客を乗降させ、発車時刻になった場合には、ホーム扉33a,33bと車両扉43a,43bを連動して閉鎖し、列車を発車させる。
【0062】
次に、列車が駅を発車して、車上子21がオーバー検知コイル122単独の所定距離内に入ると、両者は電磁的に結合し、オーバー検知コイル122が車上子21からの電波を受信し、これにより図4(C)においてSd4で示すようなコイル受信出力(オーバー検知出力)が、第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このオーバー検知出力からオーバー検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、このときには、同時に、列車情報等も車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd4がレスポンダRx に入力される。
【0063】
送信制御部135は、このオーバー検知出力に基づき、図4(D)においてSt3で示されるような応答情報(オーバーアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。
【0064】
上記した第1実施形態は、以下のような利点を有している。
【0065】
▲1▼ 従来例が3個の検知コイルを用い、中央のジャスト検知コイル124によりジャスト検知を行うのに対し、第1実施形態のATO地上装置1Aは、2個のショート検知コイル121とオーバー検知コイル122のみを用い、ショート検知コイル121の受信レベルLs1の有効範囲(平坦部)と、オーバー検知コイル122の受信レベルLo1の有効範囲(平坦部)との重複部分を、停車中心位置C1 を中心とした±Zの停車定点領域と合致させている。このため、各検知コイル121,122の受信レベルの有効範囲(特性の平坦部)の重複部分の端部e1 ,e2 では、受信レベル凹陥部は発生せず、従来例の場合のように地上子と車上子との間の双方向通信が切断されることはなく、ホーム扉33a等の開閉制御に支障を与えるおそれはない。また、従来例の場合とは異なり、検知コイルの境界箇所での受信レベル調整が不要となり、関連費用の低減が可能となる。
【0066】
▲2▼ 従来例が3個の検知コイル123,124,125と、3個のトランスミッタTx と、3個のレスポンダRx を用いるのに対し、第1実施形態のATO地上装置1Aは、2個の検知コイルでよく、コストを削減することができる。
【0067】
▲3▼ また、上記に加え、各コイルからの受信情報を混合器HYBで混合し、各コイルへの送信情報を切換器136で切り換えるようにすれば、トランスミッタTx とレスポンダRx もそれぞれ1個でよいため、使用機器数がさらに大幅に減少するため、コストをさらに削減することができる。
【0068】
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0069】
図示はしていないが、第2実施形態の自動列車運転システムが第1実施形態と異なる点は、ATO地上装置に、第1実施形態の送信制御部135とは異なる制御を行う送信制御部(図示せず)を有している点であり、その他の構成要素の構成と作用は第1実施形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0070】
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第2実施形態の送信制御部135は、駅部において列車4がいったんジャスト検知を行った場合には、その後に検知部133からショート検知結果やオーバー検知結果が送られてきても、ジャスト検知時の応答情報(ジャストアンサー)をトランスミッタTx に送信し続けるようにプログラムされている点である。
【0071】
以下、図5を参照しつつ、第2実施形態のATO地上装置による運転制御動作について説明を行う。
【0072】
図5(A)に示すように、列車が起点側から到来して駅部の位置Q2 (停車中心位置C1 と同位置)に停車した場合を考える。この場合、電波を発信している車上子21がショート検知コイル121単独の所定距離内に入ると、両者は電磁的に結合し、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を受信し、これにより図5(C)においてSd1で示すようなコイル受信出力(ショート検知出力)が、第1送受信経路131を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このショート検知出力からショート検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。この制御は、第1実施形態の場合と同様である。
【0073】
送信制御部135は、このショート検知結果に基づき、図5(D)においてSt1で示されるような応答情報(ショートアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。この制御についても、第1実施形態の場合と同様である。
【0074】
次に、車上子21がショート検知コイル121とオーバー検知コイル122の地上子重複領域の所定距離内に入って停車すると、車上子21と各検知コイル121,122は電磁的に結合し、ショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122の双方が車上子21からの電波を受信し、これにより図5(C)においてSd2で示すようなコイル受信出力(ジャスト検知出力)が、第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このジャスト検知出力からジャスト検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、ジャスト検知された場合には、Sd2に続いて列車情報等がSd3として車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd3がレスポンダRx に入力される。この制御についても、第1実施形態の場合と同様である。
【0075】
送信制御部135は、このジャスト検知出力に基づき、図5(D)においてSt2で示されるような応答情報(ジャストアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。その後、ホーム扉33a,33bと車両扉43a,43bを連動して開放し旅客を乗降させる。この制御についても、第1実施形態の場合と同様である。
【0076】
次に、列車が停車中に何らかの理由により起点側へわずかな長さだけ後退し、図5(A)に示すように、駅部の位置Q1 (ショート検知領域)で再度停止した場合を考える。この場合には、車上子21がショート検知コイル121単独の所定距離内に入るので、両者は電磁的に結合し、ショート検知コイル121が車上子21からの電波を受信し、これにより図5(C)においてSd5で示すようなコイル受信出力(ショート検知出力)が、第1送受信経路131を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このショート検知出力からショート検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、このときには、同時に、列車情報等も車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd5がレスポンダRx に入力される。
【0077】
しかし、第2実施形態の送信制御部135は、駅部において列車4がいったんジャスト検知を行った場合には、その後に検知部133からショート検知結果やオーバー検知結果が送られてきても、ジャスト検知時の応答情報(ジャストアンサー)をトランスミッタTx に送信し続けるようにプログラムされている点で第1実施形態の場合と異なる。
【0078】
このため、送信制御部135は、図5(D)においてSt2で示されるような応答情報(ジャストアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。また、同時に、送信制御部135は、ジャストアンサーをATO地上装置1A内の地上制御部14にも出力する。ATO車上装置2の車上制御部24は、ジャストアンサーを受け取っている期間中は、車両扉33a,33bを閉鎖しないようにプログラムされている。また、ATO地上装置1Aの地上制御部14は、ジャストアンサーを受け取っている期間中は、ホーム扉43a,43bを閉鎖しないようにプログラムされている。したがって、送信制御部135がジャストアンサーを送信している期間中は、車両扉33a,33bとホーム扉43a,43bが閉鎖されることは防止される。その後、発車時刻になった場合には、ホーム扉33a,33bと車両扉43a,43bを連動して閉鎖し、列車を発車させる。
【0079】
次に、列車が駅を発車して、車上子21が位置Q1 から終点側へ移動し、ショート検知コイル121とオーバー検知コイル122の地上子重複領域の所定距離内に入ると、車上子21と各検知コイル121,122は電磁的に結合し、ショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122の双方が車上子21からの電波を受信し、これにより図5(C)においてSd3示すようなコイル受信出力(ジャスト検知出力)が、第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このジャスト検知出力からジャスト検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、このときには、同時に、列車情報等も車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd3がレスポンダRx に入力される。
【0080】
しかし、上記したように、第2実施形態の送信制御部135は、駅部において列車4がいったんジャスト検知を行った場合には、その後に検知部133からショート検知結果やオーバー検知結果が送られてきても、ジャスト検知時の応答情報(ジャストアンサー)をトランスミッタTx に送信し続けるようにプログラムされているため、図5(D)においてSt2で示されるような応答情報(ジャストアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。
【0081】
次に、列車がさらに終点側に移動し、車上子21がオーバー検知コイル122単独の所定距離内に入ると、両者は電磁的に結合し、オーバー検知コイル122が車上子21からの電波を受信し、これにより図5(C)においてSd4で示すようなコイル受信出力(オーバー検知出力)が、第2送受信経路132を経てATO地上装置1A内の地上データ処理部13Aに設けられた検知部133に入力される(図1(B)参照)。検知部133は、このオーバー検知出力からオーバー検知を行い、検知結果を送信制御部135に送る。また、このときには、同時に、列車情報等も車上子21から送信され、このコイル検知出力Sd4がレスポンダRx に入力される。
【0082】
しかし、上記したように、第2実施形態の送信制御部135は、駅部において列車4がいったんジャスト検知を行った場合には、その後に検知部133からショート検知結果やオーバー検知結果が送られてきても、ジャスト検知時の応答情報(ジャストアンサー)をトランスミッタTx に送信し続けるようにプログラムされているため、図5(D)においてSt2で示されるような応答情報(ジャストアンサー)を、トランスミッタTx から切換器136を介し第1送受信経路131及び第2送受信経路132を経てショート検知コイル121及びオーバー検知コイル122に送り、車上子21に発信する(図1(B)参照)。
【0083】
上記した第2実施形態は、第1実施形態の場合と同様の利点▲1▼〜▲3▼に加え、以下のような新たな利点を有している。
【0084】
▲4▼ 第2実施形態のATO地上装置においては、いったんジャスト検知した後は、ジャストアンサーを送信し続けるようにプログラムされている。このため、ジャスト検知して停車した後に列車がわずかに動き、停車定点領域から外れてジャスト検知状態ではなくなった場合であっても、ジャスト検知状態であるものとみなして制御を行うことになり、ホーム扉や車両扉が閉鎖されることは防止される。
【0085】
▲5▼ また、ジャスト検知をするまでは、ショート検知又はオーバー検知が可能であり、各々の場合に応じてショートアンサー又はオーバーアンサーを車上側に送信することができるから、TASC停車後に列車が転動しても、転動方向を確実に把握して乗務員等に指示することができ、適切なインチング扱いが可能となる。
【0086】
上記において、第1実施形態のATO地上装置1Aにおける地上データ処理部13A内の送信制御部135と地上制御部14、又は第2実施形態のATO地上装置における図示しない送信制御部と地上制御部14は、地上制御手段に相当している。また、車上制御部24は、車上制御手段に相当している。また、車両駆動部42は、車両駆動手段に相当している。また、ショート検知コイル121は、第1電磁結合手段に相当している。また、オーバー検知コイル122は、第2電磁結合手段に相当している。また、ショート検知コイル121とオーバー検知コイル122の重複部分(停車中心位置を中心とする±Zの領域)は、地上子重複領域に相当している。また、ショートアンサー又はジャストアンサーは、第1送信情報に相当している。また、オーバーアンサー又はジャストアンサーは、第2送信情報に相当している。また、第1送受信経路131は、第1電磁結合手段への送信経路に相当している。また、第2送受信経路132は、第2電磁結合手段への送信経路に相当している。また、切換器136は、送信情報経路切換手段に相当している。また、ショート検知出力又はジャスト検知出力は、第1受信情報に相当している。また、オーバー検知出力又はジャスト検知出力は、第2受信情報に相当している。また、混合器HYBは、受信情報混合手段に相当している。また、ジャスト検知時における地上子と車上子の電磁的結合は、定位置電磁結合に相当している。
【0087】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0088】
例えば、上記各実施形態においては、ATOシステムの例として新交通システムを例に挙げて説明したが、本発明はこの例には限定されず、他のATOシステムであってもよく、例えば、鉄道、モノレール、レールバス等であってもよい。
【0090】
また、上記各実施形態においては、電磁結合手段(検知コイル121,122)の停車中心位置(C1 )がホーム扉の中心位置と同位置の場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの例には限定されず、他の配置構成の電磁結合手段であってもよく、例えば、電磁結合手段の位置とホーム扉の位置との距離が既知であり、電磁結合手段の位置からホーム扉の位置が決定できればどのような位置に配置されてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、自動列車運転システムの地上子が、駅での定位置停車の基準となる停車中心位置を含むとともに、停車中心位置の起点側に延在するように配置される第1電磁結合手段と、停車中心位置を含むとともに停車中心位置の終点側に延在するように配置される第2電磁結合手段とを備え、第1電磁結合手段と第2電磁結合手段とが重複する地上子重複領域の範囲内で車上子が電磁的結合を行った場合に、列車の定位置停車を許容するように制御するので、地上子重複領域の端部付近では、いずれかの電磁結合手段の受信レベルが落ち込む受信レベル凹陥部は発生せず、地上子と車上子との間の双方向通信が切断されることはなく、ホーム扉の開閉制御等に支障を与えるおそれはない。
また、従来例の場合とは異なり、検知コイルの境界箇所での受信レベル調整が不要となり、関連費用の低減が可能となる。また、従来例が3個の電磁結合手段と、3個の送信機と、3個の応答機を用いるのに対し、本発明は、2個の電磁結合手段でよく、コストを削減することができる。
また、上記に加え、各電磁結合手段からの受信情報を受信情報混合手段で混合し、各電磁結合手段への送信情報を送信情報経路切換手段で切り換えるようにしたので、送信機と応答機もそれぞれ1個でよいため、使用機器数がさらに大幅に減少するため、コストをさらに削減することができる。
また、本発明において、車上子が地上子重複領域の範囲内での電磁的結合である定位置電磁結合を行った後には、車上子が地上子重複領域の範囲外に逸脱した場合にも、定位置電磁結合しているものとみなして制御を行うようにすれば、定位置電磁結合して停車した後に列車がわずかに動き、停車定点領域から外れて定位置電磁結合ではなくなった場合であっても、ホーム扉や車両扉が閉鎖されることは防止される。
また、定位置電磁結合をするまでは、距離不足、距離超過等の他の検知が可能であり、各々の場合に応じて応答情報を車上側に送信することができるから、定位置停車後に列車が転動しても、転動方向を確実に把握して乗務員等に指示することができ、適切な微少移動操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるATO地上装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示すATO地上装置における列車検知部のさらに詳細な構成を示す回路図である。
【図3】図1に示すATO地上装置の基本的動作を説明する図である。
【図4】図1に示すATO地上装置による運転制御動作を説明する図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるATO地上装置による運転制御動作を説明する図である。
【図6】ATOシステムの全体構成を示す図である。
【図7】ATOシステムにおける列車の運転制御動作を示す図である。
【図8】ATOシステムにおける変調器と復調器の作用を示す図である。
【図9】ATOシステムにおける伝送情報のフレーム構成を示す図である。
【図10】従来のATOシステムにおけるATO地上装置の構成と作用を説明する図である。
【符号の説明】
1,1A,1B ATO地上装置
2 ATO車上装置
3 駅
4 列車
5 走行路
11,11a〜11c 地上子
12,12A,12B 駅部地上子
13,13A,13B 地上データ処理部
14 地上制御部
21 車上子
23 車上データ処理部
24 車上制御部
31 プラットホーム
32 ホーム扉駆動部
33a,33b ホーム扉
41 車輪
42 車両駆動部
43a,43b 車両扉
121 ショート検知コイル
122 オーバー検知コイル
123 ショート検知コイル
124 ジャスト検知コイル
125 オーバー検知コイル
131 第1送受信経路
132 第2送受信経路
133 検知部
134a ショート検知出力
134b ジャスト検知出力
134c オーバー検知出力
135 送信制御部
136 切換器
137 検知部
138 送信制御部
a1 ,a2 増幅器
C1 ホーム扉中心位置(停車中心位置)
C2 車両扉中心位置
G1 ,G2 ,G4 AND回路
G3 ,G5 NOT回路
HYB 混合器
Lo1,Lo2 オーバー検知コイル受信レベル
Lj ジャスト検知コイル受信レベル
Lm ,Lm1,Lm2 受信最小動作レベル
Ls1,Ls2 ショート検知コイル受信レベル
P1 〜P3 地上子位置
Q1 〜Q3 ,Q1 ′〜Q3 ′ 駅部地上子上の車上子位置
Rx レスポンダ
Sd1〜Sd5 コイル受信出力
St1〜St3 対車送信出力
Tx トランスミッタ

Claims (3)

  1. 車上子を有する列車を、前記車上子と電磁的に結合可能な地上子が設けられた走行路上で自動制御して走行させる自動列車運転システムにおいて、
    前記地上子は、
    駅での定位置停車の基準となる停車中心位置を含むとともに、前記停車中心位置の起点側に延在するように配置される第1電磁結合手段と、
    前記停車中心位置を含むとともに前記停車中心位置の終点側に延在するように配置される第2電磁結合手段と、
    前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段に情報を送出する地上制御手段と、
    前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段へ送出される第1送信情報と前記地上制御手段から前記第2電磁結合手段へ送出される第2送信情報に応じて、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段又は前記第2電磁結合手段への送信経路を交互に切り換える送信情報経路切換手段と、
    前記第1電磁結合手段が受信した第1受信情報と前記第2電磁結合手段が受信した第2受信情報とを混合させる受信情報混合手段と、
    を備え、
    前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段とが重複する地上子重複領域の範囲内で前記車上子が前記電磁的結合である定位置電磁結合を行った場合に、前記列車の前記定位置停車を許容するように制御することを特徴とする自動列車運転システム。
  2. 請求項1記載の自動列車運転システムにおいて、
    前記車上子が前記地上子重複領域の範囲内で前記定位置電磁結合を行った後には、前記車上子が前記地上子重複領域の範囲外に逸脱した場合にも、前記定位置電磁結合しているものとみなして制御を行うことを特徴とする自動列車運転システム。
  3. 車上子を有する列車を、前記車上子と電磁的に結合可能な地上子が設けられた走行路上で自動制御して走行させる自動列車運転システムの列車運転制御方法であって、
    駅での定位置停車の基準となる停車中心位置を含むとともに、前記停車中心位置の起点側に配置される第1電磁結合手段と、
    前記停車中心位置を含むとともに前記停車中心位置の終点側に配置される第2電磁結合手段と、
    前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段に情報を送出する地上制御手段と、
    前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段へ送出される第1送信情報と前記地上制御手段から前記第2電磁結合手段へ送出される第2送信情報に応じて、前記地上制御手段から前記第1電磁結合手段又は前記第2電磁結合手段への送信経路を交互に切り換える送信情報経路切換手段と、
    前記第1電磁結合手段が受信した第1受信情報と前記第2電磁結合手段が受信した第2受信情報とを混合させる受信情報混合手段と、
    を設け、
    前記第1電磁結合手段と前記第2電磁結合手段とが重複する地上子重複領域の範囲内で前記車上子が前記電磁的結合である定位置電磁結合を行った場合に、前記列車の前記定位置停車を許容するように制御することを特徴とする自動列車運転システムの列車運転制御方法。
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