JP4040145B2 - 露光装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、露光装置における感光材料の位置決めおよび位置決めされた感光材料に対する穿孔手段の位置決めに係り、特に感光材料の基準端面からの位置決め穴の位置精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷は、周知のように、露光装置により黄,赤,青および必要に応じて黒の各色毎に画像が記録された刷版を印刷ドラムに付設して、重ね刷りすることによって行われる。このため、各色毎の刷版は、その記録画像部同士が一致するように印刷ドラムに付設する必要があり、印刷ドラムには刷版の位置決めのため、一組の位置決めピンを有するピンシステムが設けられ、刷版にはこの位置決めピンに係合する一組の位置決め穴が開設されるのが通例である。
【0003】
刷版を印刷ドラムに付設するには、従来、オぺレータが刷版の位置決め穴を印刷ドラムの位置決めピンに差し込むことにより行っていたが、近年、刷版の端面を基準として、刷版を印刷ドラムに供給し、位置決め穴を位置決めピンに係合させ、刷版を印刷ドラムに自動的に取り付ける刷版供給装置も登場するようになった。図7は、このような一組の位置決め穴80a,80bを有する刷版80の一例を示しており、通常、位置決め穴80a,80bは刷版80の長辺中心C(位置決め穴の長辺方向の穴基準位置)に対して等間隔で、基準端面Zからd隔たった位置を中心として開設されている。
【0004】
刷版に画像を記録する露光装置としては、画像情報を含む光ビームを刷版に対して主走査方向に照射する露光部と、刷版を載置して主走査方向と垂直な副走査方向に進退自在に移動する載置部材と、載置部材上に載置された刷版の基準端面を露光位置に対して位置決めする位置決め装置と、載置部材上に位置決めされた刷版の基準端面に対して一組のパンチユニットからなる穿孔手段を進退自在に移動する穿孔装置を備えたものがある。かかる露光装置によれば、刷版の基準端面に対して位置決めされた穿孔中心に位置決め穴を穿孔することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、刷版の端面からの位置決め穴の位置精度を重要視する印刷機においては、従来の露光装置では位置決め穴の位置精度が十分でない場合があり、位置精度の向上が望まれている。すなわち、従来の露光装置においては、刷版の位置決め装置の駆動手段と穿孔装置におけるパンチユニットの駆動手段が別々に構成されているため、位置決め手段により感光材料をその基準端面を基準として位置決めした後、この基準端面に対してパンチユニットを移動させて位置決めしても、刷版の位置決め時の位置誤差に、パンチユニットの位置決めの際の誤差が重合し、基準端面からの位置決め穴の位置精度が十分出ないおそれがある。
【0006】
なお、従来の露光装置においても、位置決め装置および穿孔装置に各々位置検出器を設けて、各検出器からの位置情報に基づいて各装置を位置制御することにより、位置決め穴の位置精度を向上させることもできるが、装置の構造、制御方法が複雑になる。
【0007】
また、穿孔位置の位置精度の向上のため、穿孔装置には所定のピンシステムに対応した位置決め穴を穿孔するための専用のパンチユニットが固着されている。印刷機にはその種類毎に固有のピンシステムを有するのが通例であるため、従来の露光装置では、通常、限られた一種類の位置決め穴しか穿孔することができず、複数種の印刷機を使用する場合、各印刷機に適した位置決め穴を容易に穿孔することができないという問題があった。
【0008】
本発明はかかる問題に鑑み、装置を複雑化することなく、刷版等のシート状感光材料の基準端面からの位置決め穴の位置精度を向上することができ、また穿孔手段を容易に交換することができる露光装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の露光装置は、載置部材上で位置決めされたシート状の感光材料の基準端面に垂直な主走査方向に光ビームを照射し、感光材料を基準端面と平行な副走査方向に相対移動して画像を記録する露光装置であって、載置部材上に載置された感光材料の基準端面に当接して前記感光材料を位置決めする位置決部材を有する位置決め手段と、載置部材上に位置決めされた感光材料に位置決め穴を穿孔する穿孔手段と、前記位置決め手段および穿孔手段を主走査方向に対し進退自在に移動させる位置決め駆動手段を備え、前記位置決め手段は、前記感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しないようにし、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能なようにし、前記位置決め駆動手段は、前記感光材料を位置決めする際に前記感光材料の基準端面に前記位置決め部材を当接可能なようにした位置決め手段を主走査方向に押し出すことにより前記感光部材を位置決めすることを特徴とする。前記位置決め手段としては、前記位置決め部材が取り付けられた揺動部材と、前記揺動部材を回動軸中心に回動させることで、前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しない退避位置と前記感光材料の基準端面に当接可能な垂下位置との間で移動させるソレノイド部材とを備えたものとすることができる。
【0010】
この露光装置によれば、位置決め手段と穿孔手段とを共に位置決め駆動手段により主走査方向に移動させることができるので、位置決め手段により主走査方向に位置決めされた感光材料に位置決め穴を穿孔する際、駆動機構や駆動制御が別々であることによって生じる位置誤差の累積が生じず、位置決め駆動手段のみの駆動機構や駆動制御のレベルで、主走査方向に位置決めされた感光材料の基準端面から穿孔手段を高精度に位置決めすることができ、ひいては感光材料の基準端面から位置決め穴の位置精度を向上させることができる。また、位置決め手段および穿孔手段の各駆動手段を共通化したことで、装置の簡易化、コストの低減を図ることができる。また、位置決め手段は、感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しないようにし、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能なようにするため、位置決め部材を基準端面に当接状態で感光材料を主走査方向に位置決めした後、位置決め部材の当接を解除することで、穿孔手段の穿孔位置の位置決めの際に、位置決め部材が感光材料の基準端面に当接するおそれがないので、穿孔手段を位置決め部材の配置に制約されることなく自由に設置することができる。
【0011】
また、前記露光装置において、前記位置決め駆動手段に対して着脱自在に装着する取付ベースを設け、当該取付ベースに前記穿孔手段を設けて穿孔ユニットを構成することができる。このように構成することにより、穿孔手段の取付精度の調整を穿孔ユニット単位で行うことができ、精度調整作業を容易に行うことができる。また、感光材料に他の種類の位置決め穴を穿孔する場合でも、当該位置決め穴を穿孔するための別の穿孔ユニットを予め準備しておき、これを既設の穿孔ユニットと交換することで、容易に対応することができる。
また、前記露光装置において、前記感光材料の前記基準端面に直交する端部を検出して位置信号を出力する位置検出器をさらに設け、前記副走査方向への前記感光材料の相対移動を前記位置信号に基づいて行うことができる。
【0012】
また、本発明の露光装置は、載置部材上で位置決めされたシート状の感光材料に主走査方向に光ビームを照射し、感光材料を前記主走査方向に垂直な副走査方向に相対移動して画像を記録する露光装置であって、載置部材上に載置された感光材料の、当該感光材料を印刷機に取り付ける際の基準となる基準端面に当接して前記感光材料を位置決めする位置決部材を有する位置決め手段と、載置部材上に位置決めされた感光材料に位置決め穴を穿孔する穿孔手段と、前記位置決め手段および穿孔手段を前記基準端面を押し出す方向に移動させる位置決め駆動手段を備え、前記位置決め手段は、前記感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しないようにし、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能なようにし、前記位置決め駆動手段は、前記感光材料を位置決めする際に前記感光材料の基準端面に前記位置決め部材を当接可能なようにした位置決め手段を主走査方向に押し出すことにより前記感光部材を位置決めするものとすることができる。前記位置決め手段としては、前記位置決め部材が取り付けられた揺動部材と、前記揺動部材を回動軸中心に回動させることで、前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しない退避位置と前記感光材料の基準端面に当接可能な垂下位置との間で移動させるソレノイド部材とを備えたものとすることができる。
なお、感光材料とはアルミニウム合金等の軽量金属薄板、ポリエステルフィルム等の合成樹脂シート、紙などを基材として、これに感光剤を塗布したものであり、印刷用の刷版が代表的であるが、刷版に原寸露光するためのフィルム等も含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態として、平面走査型の露光装置について説明する。図1は露光装置1の概要を示す平面配置図であり、周知のように、露光装置1は画像信号によって変調されるレーザ発振器6と、レーザ発振器6によって発振された画像情報を含む光ビームを露光位置Rで主走査方向Xに照射するためのポリゴンミラーや集光レンズを有する光学系7とを有する露光部8を備えている。また、露光装置1には方形状の刷版を多数収納する収納カセットを備えた刷版供給装置(図示省略)が付設されており、収納カセットに収納された刷版は一枚ずつ取り出されて、露光装置1に設けられたテーブル12に供給載置される。供給された刷版2は、図1に示すように、テーブル12の刷版供給位置T1において、その隣合う2辺が方形状のテーブル12の2辺よりはみ出すように載置される。図1中、S1はこのように載置された刷版2の長辺中心の位置を示す。刷版2の長辺側端面は主走査方向位置を位置決めする際の基準となる基準端面Zであり、印刷機に取り付ける際の基準ともなる。なお、テーブル12は本発明の載置部材に相当する。
【0014】
前記テーブル12には、主走査方向Xに垂直な副走査方向Yにテーブルを進退自在に移動させるテーブル駆動手段13が付設されている。ここで、刷版2の供給位置から見て露光位置側を前進方向、その反対側を後退方向と呼ぶ。該テーブル駆動手段13は、副走査方向に回転自在に架設された送りねじ(ボールねじ)15と、テーブル12の副走査方向の移動を摺動自在に支持する一対の案内軸(図示省略)と、前記送りねじ15にボールを介して係合すると共にテーブル12下面に付設された連結部材16,16と、前記送りねじ15をベルト伝導機構17を介して回転駆動する送りモータ(パルスモータ)14を備え、前記連結部材16と送りねじ15とでテーブル12のボールねじ送り機構を構成し、送りねじ15の正逆回転により、連結部材16,16を介してテーブル12を副走査方向に進退自在に移動させる。
【0015】
前記テーブル12の刷版供給側において、テーブル12の基準端面Z側には、図2および図3(図1のA線要部断面)に示すように、刷版2の基準端面Zに当接して刷版2をテーブル上で主走査方向に位置決めする位置決め手段21と、主走査方向に位置決め後の刷版2に対して基準端面Zからの所定位置に位置決め穴を穿孔する穿孔手段32と、位置決め手段21および穿孔手段32とを副走査方向に沿って配設した取付ベース40を備えた位置決め・穿孔ユニット20が設けられている。該位置決め・穿孔ユニット20は位置決め駆動手段41によって主走査方向に進退自在に移動可能とされている。ここで、テーブル12の離隔位置から見てテーブル12側を前進方向、その反対側を後退方向と呼ぶ。なお、位置決め・穿孔ユニット20は本発明の穿孔ユニットに相当する。
【0016】
前記位置決め手段21は、この実施形態では3台の位置決めユニット22を備えており、各位置決めユニット22は、取付ベース40の凹溝に嵌着固定された支持部材23によって取り付けられており、支持部材23の水平方向に突設された軸支部材23Aには回動軸24が水平に支持されている。該回動軸24には揺動部材25が枢着され、揺動部材25の第1アーム26の先端部には位置決め板27が取り付けられている。また、揺動部材25には第1アーム26と垂直方向に第2アーム28が延設されており、第2アーム28は引張ばねにより後方に付勢されて、前記支持部材23に取り付けられたソレノイド部材29の伸縮軸30の先端に当接している。なお、位置決め板27は本発明の位置決め部材に相当する。
【0017】
従って、ソレノイド部材29が作動すると、伸縮軸30が引張ばねの引張力に抗して伸長し、第1アーム26に取り付けられた位置決め板27は回動軸24を中心として下方に回動し、刷版2の基準端面Zに対して押し出し可能位置、すなわち図例のように垂下した状態になる。そして、ソレノイド部材29が不作動になると、第2アーム28は引張ばねにより後方に引っ張られ、位置決め板27は刷版2と干渉しない上方位置に退避する。
【0018】
前記穿孔手段32は、この実施形態では、刷版2に一対の位置決め穴を穿孔するための一組のパンチユニット33A,33Bを備えており、これらは副走査方向の基準位置Pを中心として等間隔に配置され、取付ベース40の凹溝に嵌着固定された支持部材35に取り付けられている。各パンチユニット33A,33Bには、挿入口36に対向するようにパンチ、ダイスが配設され、穿孔モータ37の回転運動をパンチの上下運動に変換するカム機構が設けられている。かかる構成により、穿孔モータ37が1回転すると、パンチはダイス側に下降後上昇し、この際、挿入口36に挿入された刷版2には各々のパンチユニット33A,33Bにより一対の位置決め穴が穿孔される。なお、パンチユニット33A,33Bは、例えば特開平8−237447号公報に開示されているような公知のものを適宜使用することができる。
【0019】
前記位置決め手段21の位置決め板27は、ソレノイド部材29の作動の有無により刷版2の基準端面Zに対して当接離反自在に構成されているので、位置決め板が常に位置決め可能状態(当接面が垂下した状態)にある構成に比して、穿孔中心の位置決め板に対する位置関係を自由に設定することができ、位置決め板の配置に制約されることなく、パンチユニット33A,33Bを取付ベース40に取り付けることができ、各位置決めユニット22およびパンチユニット33A,33Bを取付ベース40上にコンパクトに配置することができる。
【0020】
前記位置決め駆動手段41は、フレーム42に立設された一対の回転支持部材43により副走査方向に回転自在に架設された送りねじ(ボールねじ)44と、該送りねじ44と平行にフレーム42に架設された一対の案内軸45と、前記送りねじ44にボールを介して係合する連結部材46と、該連結部材46および前記案内軸45に摺動自在に挿通する摺動支持部材47が付設された移動ベース48と、前記送りねじ44を回転駆動する送りモータ(パルスモータ)49を備えている。前記送りねじ44と連結部材46とで移動ベース48のボールねじ送り機構を構成しており、送りモータ49の回転は駆動側プーリ50、伝導ベルト51、従動側プーリ52を介して送りねじ44に伝達され、送りねじ44の正逆回転により、連結部材46を介して移動ベース48は副走査方向に進退自在に移動する。
【0021】
前記移動ベース48には、前記取付ベース40を位置決めするため位置決めピン54が一対突設されており、一方前記取付ベース40には該位置決めピン54に係合する位置決め孔が設けられており、またその両端部には取付ベース40を取り扱うための把手39が設けられている。従って、取付ベース40は、把手39を持って、取付ベース40に設けられた位置決め孔を移動ベース48の位置決めピン54に係合させて、移動ベース48に載置することにより、移動ベース48に対して着脱自在に取付られ、かつ予め取付ベース40に取り付けられた各位置決めユニット22および各パンチユニット33A,33Bの各位置は移動ベース48に対して正確に位置決めされる。
【0022】
このように、位置決め手段21を構成する各位置決めユニット22および穿孔手段32を構成する各パンチユニット33A,33Bは取付ベース40の長さ方向に沿って列設されて位置決め・穿孔ユニット20を構成するので、各位置決めユニット22および各パンチユニット33A,33Bの取付精度の調整を位置決め・穿孔ユニット20単位で行うことができ、精度調整作業を容易に行うことができる。また、刷版2に他の機種用の位置決め穴を穿孔する場合でも、当該位置決め穴を穿孔する適宜のパンチユニットや位置決めユニットを備えた別の位置決め・穿孔ユニットを予め準備しておき、これを既設の位置決め・穿孔ユニット20と交換することで、簡単に対応することができる。さらに、一つの位置決め駆動手段41により各位置決めユニット22および各パンチユニット33A,33Bを主走査方向に移動させることができるので、位置決めユニット22によって位置決めされた刷版2に対して、その基準端面Zから主走査方向の所定位置に正確に位置決め穴を穿孔することができる。
【0023】
一方、前記テーブル12の前進側端部には、図5(図1のB方向矢視)に示すように、刷版2の前端面(短辺側端面)をテーブル12の前端に沿って位置決めする前端位置決め手段61が設けられている。該前端位置決め手段61は、テーブル12の前端部の両端に付設された支持部材62に回動自在に水平に支持された回動軸63と、該回動軸63の両端に固着された支持アーム64の前端部に回転自在に支持された回転ローラ65と、テーブル12両端の支持部材62の間で回動軸63に対して3個所取り付けられた揺動アーム66と、前記回転ローラ65に当接して支持アーム64を介して回動軸63を回動させるカム板67を備えている。前記揺動アーム66には支持部材62に一端が支持されたネジリコイルばね(図示省略)が付設されており、回転ローラ65がカム板67に接する方向に回動軸63に回転力を付与している。また、前記揺動アーム66の上端部には刷版2の前端面をテーブル12の前端に位置決めするための位置決め部材68が付設されている。
【0024】
前記回転ローラ65が当接するカム板67の上面には、刷版2の供給時に回転ローラ65が当接する下段部70と、刷版2の前端位置決め時に回転ローラ65が当接する上段部71と、該上段部71と前記下段部70とをつなぐ傾斜部72が形成されている。前記下段部70は、テーブル12の刷版供給位置T1において、前記位置決め部材68がテーブル12に供給載置された刷版2の前端面から離隔した所に位置するように回動軸63の回動角度を規制している。テーブル12の後退により、回転ローラ65が下段部70から上段部71に移動する際、支持アーム64の回動を介して揺動アーム66がテーブル12側に揺動して位置決め部材68が刷版2の前端面をテーブル12の前端に押し出し、位置決めする。前記回転ローラ65がカム板67の下段部70から前方に離脱した後は、図6に示すように、前記支持部材62に突設されたピン69に支持アーム64が当接して揺動アーム66の倒れが防止される。なお、回転ローラ65が前記上段部70に位置するテーブル12の後退位置を前端位置決め位置T2と呼び、このとき刷版2の長辺中心はS2に位置する。
【0025】
次に、露光装置の動作を、刷版2の位置決め、穿孔動作を中心に説明する。
まず、刷版供給装置によりテーブル12に供給された刷版2は、テーブル12に対して刷版2の前端面がテーブル12の前端に一致するように前端位置決め手段61により位置決めされる。すなわち、図1に示すように、テーブル12が刷版供給位置T1にあるとき、刷版2の前端面と基準端面Zがテーブル12上面よりはみ出るように供給載置される。その後、テーブル12は前端位置決め位置T2に後退する。この際、図6に示すように、前端位置決め手段61の回転ローラ65がカム板67の下段部70から傾斜部72を経て上段部71に移動する。回転ローラ65の上下方向の移動に従って、支持アーム64を介して回動軸63が回動し、揺動アーム66の先端部に設けられた位置決め部材68が刷版2の前端面をテーブル12の前端に位置決めする。
【0026】
次に、前端位置決めされた刷版2に対し、位置決め手段21を用いて主走査方向の位置決めを行う。すなわち、位置決め駆動手段41を駆動して、位置決め・穿孔ユニット20を後退端(原点)から前進させる。このとき、図3に示すように、ソレノイド部材29を作動させ、位置決め板27を下降して位置決め可能状態(垂下状態)にしておく。位置決め・穿孔ユニット20の前進に伴い、位置決め板27が刷版2の基準端面Zに当接し、さらに刷版2は主走査方向に押し出されて、主走査方向の位置決めが行われる。
【0027】
刷版2の主走査方向の位置決めが行われた後、位置決め・穿孔ユニット20を一旦後退させ、ソレノイド部材29の作動を停止して、位置決め板27を刷版2と干渉しない上方位置に退避させる。この際、テーブル12上の刷版2は、テーブル12に多数開設された吸引孔(図示省略)から真空吸引してテーブル12に固定される。
【0028】
その後、図1に示すように、前端面が位置決めされた刷版2の長辺中心をS2位置から穿孔手段32の副走査方向の基準位置Pに一致させるようにテーブル12を後退させた後、再び位置決め・穿孔ユニット20を前進させ、図4に示すように、パンチユニット33A,33Bの挿入口36に刷版2の基準端面Zを進入させ、穿孔中心Qが基準端面Zから所定距離(図7のd参照)の穿孔位置に来たとき、位置決め駆動手段41の駆動を停止し、各穿孔モータ37を駆動して位置決め穴を穿孔する。その後、位置決め・穿孔ユニット20を後退し、後退端で停止する。
【0029】
以上のようにして、刷版2がテーブル12上で位置決めされ、位置決め穴が穿孔された後、テーブル駆動手段13により、テーブル12を穿孔位置から刷版搬出位置へ前進移動させる。この間に刷版2は露光位置Rで露光部8から出力された光ビームが照射され、画像が記録される。画像記録後、真空吸引が解除されて、テーブル12上の刷版2は搬出可能となる。
【0030】
上記実施形態では、位置決め手段21には3台の位置決めユニット22を備え、また穿孔手段32には一対のパンチユニット33A,33Bを備えたものを示したが、位置決めユニット、パンチユニットの台数は刷版の大きさ、位置決め穴の必要数に応じて適宜数設ければよい。位置決めユニットは少なくとも1台あればよく、この場合、位置決め板27としては幅広のものを用いればよい。また、位置決め部材としては、位置決め板27に限らず、位置決め部分が棒状の位置決め棒を用いてもよい。位置決めユニットを1台設ける場合は、第1アームの両端部に少なくとも2個の位置決め棒を取り付けるようにしてもよい。また、本実施形態の場合、刷版2の基準端面Zの位置決めに際しては、刷版2の長辺寸法に応じて3台の位置決めユニット22の内の適宜の2台を使用すればよい。
【0031】
また、上記実施形態では、位置決め手段21と穿孔手段32とを取付ベース40に付設した位置決め・穿孔ユニット20を設けたが、位置決め手段21は位置決め駆動手段41の移動ベース48に固着するものとし、穿孔手段32のみを取付ベースに列設してパンチ交換用の穿孔ユニットとしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、テーブル12の前端に対して刷版2の前端を機械的に位置決めする前端位置決め手段61を設けたが、前端位置決めは必ずしも必要ではなく、刷版2の前端を適宜の位置検出器で検出し、その位置信号に基づいてテーブル12の移動を制御してもよい。また、刷版供給装置についても必ずしも必要ではなく、オぺレータがテーブル12上に載置するようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態は、平面走査型の露光装置について説明したが、本発明は刷版2を円筒状載置部材の内面あるいは外面に装着載置する円筒走査型の露光装置にも適用可能である。この場合、主走査方向は周方向になり、副走査方向は円筒状載置部材の軸心方向となる。また、位置決め・穿孔ユニットは円筒状載置部材の開口端に沿って円弧状に形成された取付ベースを備えるものとなる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の露光装置によれば、位置決め駆動手段のみの駆動機構や駆動制御のレベルで、位置決め手段により主走査方向に位置決めされた感光材料の基準端面から穿孔手段を高精度に位置決めすることができ、基準端面から位置決め穴の位置精度を向上させることができる。また、位置決め手段および穿孔手段の各駆動手段を共通化したことで、装置の簡易化、コストの低廉化を図ることができる。また、位置決め部材は位置決め手段により感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉せず、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能とされるため、穿孔手段の穿孔中心を位置決め部材の配置に制約されることなく自由に設置することができ、穿孔手段を配置する際の自由度が向上する。
【0035】
また、取付ベースに穿孔手段を列設して穿孔ユニットを構成し、該穿孔ユニットを位置決め駆動手段に対して着脱自在に装着する構成とすることによって、他種の位置決め穴を穿孔するための別の穿孔ユニットを予め準備しておき、これを既設の穿孔ユニットと交換することで、感光材料に他種の位置決め穴を容易に穿孔することができ、交換後に穿孔ユニットの位置調整を行う必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面走査型の露光装置の概要を示す平面配置図である。
【図2】位置決め・穿孔ユニットの全体構成を示す斜視図である。
【図3】図1のA線における要部断面図であり、位置決め・穿孔ユニットによる位置決め前の状態を示す。
【図4】図1のA線における要部断面図であり、位置決め・穿孔ユニットによる位置決め後の穿孔状態を示す。
【図5】図1のB方向における要部矢視図であり、刷版供給時の状態を示す。
【図6】図1のB方向における要部矢視図であり、前端位置決め後の状態を示す。
【図7】端面を基準として印刷機ピンシステム用の位置決め穴を有する刷版の平面図である。
【符号の説明】
1 露光装置
2 刷版
12 テーブル
13 テーブル駆動手段
20 位置決め・穿孔ユニット
21 位置決め手段
22 位置決めユニット
27 位置決め板
32 穿孔手段
33A,33B パンチユニット
41 位置決め駆動手段
61 前端位置決め手段
P 穿孔手段(一対のパンチユニット)の中心位置
R 露光位置
S1 刷版供給時における刷版の長さ方向中心位置
S2 前端位置決め時における刷版の長さ方向中心位置
T1 テーブルの刷版供給位置
T2 テーブルの刷版前端位置決め位置
Claims (6)
- 載置部材上で位置決めされたシート状の感光材料の基準端面に垂直な主走査方向に光ビームを照射し、感光材料を基準端面と平行な副走査方向に相対移動して画像を記録する露光装置であって、
載置部材上に載置された感光材料の基準端面に当接して前記感光材料を位置決めする位置決め部材を有する位置決め手段と、
載置部材上に位置決めされた感光材料に位置決め穴を穿孔する穿孔手段と、
前記位置決め手段および穿孔手段を主走査方向に対し進退自在に移動させる位置決め駆動手段を備え、
前記位置決め手段は、前記感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しないようにし、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能なようにし、
前記位置決め駆動手段は、前記感光材料を位置決めする際に前記感光材料の基準端面に前記位置決め部材を当接可能なようにした位置決め手段を主走査方向に押し出すことにより前記感光部材を位置決めすることを特徴とする露光装置。 - 前記位置決め手段は、前記位置決め部材が取り付けられた揺動部材と、前記揺動部材を回動軸中心に回動させることで、前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しない退避位置と前記感光材料の基準端面に当接可能な垂下位置との間で移動させるソレノイド部材とを備えた、請求項1に記載した露光装置。
- 前記位置決め駆動手段に対して着脱自在に装着する取付ベースを設け、当該取付ベースに前記穿孔手段を設けて穿孔ユニットを構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載した露光装置。
- 前記感光材料の前記基準端面に直交する端部を検出して位置信号を出力する位置検出器をさらに有し、前記副走査方向への前記感光材料の相対移動は前記位置信号に基づいて行われることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載した露光装置。
- 載置部材上で位置決めされたシート状の感光材料に主走査方向に光ビームを照射し、感光材料を前記主走査方向に垂直な副走査方向に相対移動して画像を記録する露光装置であって、
載置部材上に載置された感光材料の、当該感光材料を印刷機に取り付ける際の基準となる基準端面に当接して前記感光材料を位置決めする位置決め部材を有する位置決め手段と、
載置部材上に位置決めされた感光材料に位置決め穴を穿孔する穿孔手段と、
前記位置決め手段および穿孔手段を前記基準端面を押し出す方向に移動させる位置決め駆動手段を備え、
前記位置決め手段は、前記感光材料を位置決めする際を除いて前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しないようにし、前記感光材料を位置決めする際に前記位置決め部材を前記基準端面に当接可能なようにし、
前記位置決め駆動手段は、前記感光材料を位置決めする際に前記感光材料の基準端面に前記位置決め部材を当接可能なようにした位置決め手段を主走査方向に押し出すことにより前記感光部材を位置決めすることを特徴とする露光装置。 - 前記位置決め手段は、前記位置決め部材が取り付けられた揺動部材と、前記揺動部材を回動軸中心に回動させることで、前記位置決め部材を前記感光材料の基準端面に干渉しない退避位置と前記感光材料の基準端面に当接可能な垂下位置との間で移動させるソレノイド部材とを備えた、請求項5に記載した露光装置。
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