JP3571466B2 - 原稿フィルムの位置決め方法及び原稿フィルムの位置決め装置 - Google Patents

原稿フィルムの位置決め方法及び原稿フィルムの位置決め装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性平版印刷版に原稿フィルムを密着させて原稿フィルムに記録された画像を感光性平版印刷版へ焼付けるときに、感光性平版印刷版に対して原稿フィルムを位置決めするときに用いるパンチ孔を穿設するときの原稿フィルムの位置決め方法及び原稿フィルムの位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
新聞印刷等に用いられる感光性平版印刷版(以下「PS版」と言う)は、焼付装置によって原稿フィルムに記録されている画像が焼付けられる。焼付装置では、PS版に対して原稿フィルムを位置決めするために、原稿フィルム上の画像に対して一定の位置に複数(例えば3か所)のパンチ孔を穿設し、焼付部でこの原稿フィルムのパンチ孔にピンを挿入して、原稿フィルムを焼付用の定盤に対して位置決めすることにより、この焼付用定盤に別に位置決めされたPS版に対して原稿フィルムを位置決めするようにしている。特にカラー印刷(多色刷り)を行う場合、それぞれのPS版の一定の位置に画像が焼付けられていないと、印刷物に色ずれとなって現れてしまうため、パンチ孔は、何れの原稿フィルムにおいても画像領域に対して一定の位置に穿設される必要がある。
【0003】
図3に示されるように、原稿フィルム(例えばネガ形の画像が記録されたフィルム、以下「ネガフィルム16」とする)には、画像領域40に対して定められた位置に複数の指標(以下「トンボ」と言う)42A、42B、42Cが記録されている。また、この画像領域40の周縁部には、一定の幅で黒化領域44が形成されている。この黒化領域44は、プロッター等によってネガフィルム16に画像領域40と共に形成され、ネガフィルム16は、黒化領域44の周縁側が透明な領域(以下「透明領域46」と言う)となっており、画像領域40は、ネガフィルム16の黒化領域44内の一定の位置に設けられている。
【0004】
このようなプロッタによって形成される黒化領域44には、ネガフィルム16の画像領域40に記録している画像に関する種々の情報がバーコード化されて記録される。また、この黒化領域44には、前記したトンボ42A〜42Cが透明なラインとしてプロッタによって形成されている。これらのトンボ42A〜42Cは、ネガフィルム16の画像領域の基準位置(中心)に対して予め定められた一定の位置、すなわち、黒化領域44の所定の位置に形成されている。
【0005】
印刷版焼付装置では、パンチ用の定盤上にネガフィルム16を配置して、パンチ用定盤に設けているスキャナ等のトンボ測定ユニットによってスキャンしてネガフィルム16のトンボ42A〜42Cのそれぞれの位置を検出し、ネガフィルム16の一定の位置に複数のパンチ孔48A、42Bを穿設するようにしている。
【0006】
ところで、ネガフィルムは、必ずしも一定のサイズで切断されているとは限らず、ネガフィルムの周縁を基準としてパンチ用定盤に配置したときに、トンボの位置が大きく狂うことがある。トンボの位置がパン用定盤に対して大きく狂うと、トンボ測定ユニットの測定範囲からネガフィルム上のトンボが外れてしまうことがある。これを防止するためには、トンボ測定ユニットの測定範囲を大きくすると共に、それぞれのトンボを長くしたり、長くしたトンボの長さに合わせて黒化領域を広げる必要がある。また、トンボ測定ユニットによる測定範囲を広げる必要もある。トンボ測定ユニットによる測定範囲を大きくするためには、例えばトンボ測定ユニットのスキャン長の2倍の範囲以内をトンボ以外のバーコード等や画像、透明領域がかからない黒化部分としなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、それぞれのトンボを長くするにしても黒化領域内に収めなければならないため、限界が生じる。また、原稿フィルムに画像を形成するためのプロッタ等の制約からトンボやその周囲の黒化部分を広げられないことがある。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、トンボを長くしたりトンボを検出するためのトンボ測定ユニットの測定範囲を広げることなく、定盤上に配置する原稿フィルムのトンボの位置が狂っても、原稿フィルムの画像領域を定盤上の一定の位置に正確に位置決めするための原稿フィルムの位置決め方法及び原稿フィルムの位置決め装置を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、中央部に原稿画像が記録された画像領域が設けられ、該画像領域の周縁に画像領域内の画像の中心に対して予め定められた位置に画像の中心位置を特定可能な形状で複数の指標が形成された所定幅の黒化領域と、前記黒化領域の周縁側に透明領域が形成された矩形形状の原稿フィルムを定盤上に位置決めする原稿フィルムの位置決め方法であって、前記黒化領域と前記透明領域との境界を検出して、該境界が前記定盤上の所定の範囲内に位置するように前記原稿フィルムを移動させた後、前記複数の指標を検出して、この検出結果に基づいて前記原稿フィルムを前記定盤上に位置決めすることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、指標を用いた原稿フィルムの位置決めに先立って、原稿フィルムの所定の位置に形成されている黒化領域と透明領域との境界が所定の位置に配置されているかを判断する。この境界が、定盤上の所定の位置にないときには、この境界が所定の位置となるように原稿フィルムを移動させ(仮位置決め)てから、原稿フィルムの正確な位置決め(本位置決め)を行う。
【0011】
原稿フィルム上の指標の検出が容易となる。また、原稿フィルムの位置が大きくズレた状態を考慮して、定盤上の指標の検出範囲を広げたり、予め原稿フィルムに大きく指標を記録する必要がなくなる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、中央部に原稿画像が記録された画像領域が設けられ、該画像領域の周縁に画像領域内の画像の中心に対して予め定められた位置に画像の中心位置を特定可能な形状で複数の指標が形成された所定幅の黒化領域と、前記黒化領域の周縁側に透明領域が形成された矩形形状の原稿フィルムを定盤上に位置決めする原稿フィルムの位置決め装置であって、前記定盤に載置された前記原稿フィルムの前記黒化領域と前記透明領域の境界を検出する第1の検出手段と、前記定盤上の前記原稿フィルムに形成されている前記指標の位置を検出する第2の検出手段と、前記定盤上に載置された前記原稿フィルムを定盤に対して相対移動させる原稿移動手段と、前記定盤上に載置されている前記原稿フィルムを前記第1の検出手段の検出結果に応じて前記原稿移動手段を作動させて、前記原稿フィルムの黒化領域と透明領域を所定の範囲内に配置した後、前記第2の検出手段の検出結果に応じて前記原稿移動手段を作動させて前記原稿フィルムの画像領域を定盤上の所定の位置へ配置する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0013】
この発明では、定盤上に載置した原稿フィルムの所定の位置に形成されている黒化領域と透明領域を第1の検出手段によって検出して、先ず、原稿フィルムの定盤上への大凡の位置調整を行う。この後、第2の検出手段によって指標を検出して、原稿フィルムの位置を正確に調整して位置決めを行う。
【0014】
このように、原稿フィルムを段階的に移動させて、定盤上へ位置決めするので、定盤上に載置された原稿フィルムの指標の位置が第2の検出手段の検出領域を外れていても、正確に原稿フィルムの画像領域を定盤上へ位置決めすることができる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2に記載の原稿フィルムの位置決め装置であって、前記定盤がそれぞれに前記原稿フィルムを保持可能な固定定盤と移動定盤を備え、前記移動手段が前記原稿フィルムを保持した前記移動定盤を前記固定定盤に対して相対移動させることにより前記固定定盤に対して原稿フィルムを位置決めすることを特徴とする。
【0016】
この発明では、定盤を固定定盤と移動定盤に分割して、移動手段が移動定盤を水平方向及び回転方向へ移動させるようによっている。これによって、定盤上の原稿フィルムを任意の方向へ移動させることができると共に定盤の上面に沿った回転方向へも移動させることができ、原稿フィルムの定盤上への位置決めを容易にかつ正確に行うことができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、前記原稿移動手段が、前記移動定盤を互いに直交する方向の一方向に沿って移動する第1の移動手段と、前記第1の移動手段の移動方向に沿った異なる2点でそれぞれ第1の移動方向と直交する方向に沿って前記移動定盤を移動する第2及び第3の移動手段と、備え、前記制御手段が前記第1の検出手段の検出結果に基づいて前記原稿フィルムを移動するときに、前記第1の移動手段の移動方向に沿った異なる2点を中心に原稿フィルムが順に異なる方向へ回動するように前記第2及び第3の移動手段を制御することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、第2及び第3の移動手段の相対移動によって移動定盤と共に原稿フィルムを回動させるときに、回動中心を換えている。回転中心を同じにして左右に回転させた場合、同一位置で左右に順に回動することになり、いつまでたっても凡その位置調整ができない。
【0019】
これに対して、第1の検出手段の検出結果に基づいて回動させるときに、右回転時と左回転時で回転中心が変わることにより、その都度、移動位置が変わるために、短時間に迅速に所定の位置へ収束するように移動させることができる。これによって、凡その位置決めを簡単にかつ迅速に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、発明の実施の一形態として適用した版材焼付装置10を示している。また、図2には、版材焼付装置10の概略構成を示している。図1に示されるように、版材焼付装置10は、枠組みされた箱型フレームに外板パネル12が貼付けられて構成されている。この版材焼付装置10の前面側には、フィルム装填部22が設けられている。このフィルム装填部22は、引出し式のトレイ24を備えており、原稿フィルム(以下「ネガフィルム16」と言う)は、このトレイ24に積層されて収容される。このトレイ24を装置内部へ押し入れることにより、ネガフィルム16の装填が完了する。
【0021】
図3に示すように、ネガフィルム16は、矩形上の透明支持体(以下「透明シート50」と言う)の中央部に原稿画像が記録されている画像領域40が形成されている。版材焼付装置10では、このネガフィルム16の画像領域40に記録されている原稿画像を感光性平版印刷版(以下「PS版18」と言う)に焼付ける。
【0022】
このネガフィルム16には、画像領域40の周囲に黒化領域44が形成されている。この黒化領域44は、PS版18に原稿画像を焼付けたときに、原稿画像の周囲を未露光状態とし、このPS版18を用いて原稿画像を印刷したときに、原稿画像の周囲にインクが付着していない余白部分を形成する。
【0023】
この黒化領域44には、所定の位置に指標(画像位置表示マーク)となるトンボ42A、42B、42Cが形成されている。トンボ42Aは、ネガフィルム16の画像領域40に記録されている原稿画像の天地方向(上下方向)の地側に天地方向に沿って透明のラインを形成している。また、トンボ42Bは、原稿画像の天側に天地方向に沿って透明のラインを形成している。また、トンボ42Cは、原稿画像の天側で幅方向(天地方向と直交する方向)の端部に幅方向に沿って透明のラインを形成している。
【0024】
ネガフィルム16では、これらのトンボ42A〜42Cの位置から画像領域40の中心位置が正確に示されている。すなわち、トンボ42A〜42Cは、画像領域40の中心位置からフィルム16の幅方向(天地方向と直交する方向)に沿った一定の位置の天側及び地側にそれぞれ形成されており(例えばトンボ42A、42Bを結ぶ線が画像領域40の中心位置を通過するように形成されている)、また、トンボ42Cは、画像領域40の中心位置から天地方向の天側に沿って一定の位置に形成されている。これによって、トンボ42A〜42Cの位置を正確に検出することにより、ネガフィルム16に記録されている原稿画像の中心位置及び原稿画像の天地方向を正確に求めることができるようにしている。
【0025】
一方、このネガフィルム16は、黒化領域44が一定の幅で形成されており、この黒化領域44の透明シート50の周縁側には、透明な余白部分が形成されている(以下「透明領域46」と言う)。このため、黒化領域44と透明領域46との境界が判れば、ネガフィルム16上の画像領域40の大体の位置を知ることが可能となっている。
【0026】
以下に説明する版材焼付装置10では、このネガフィルム16の幅方向の一端部に天地方向に沿って複数のパンチ孔(図3では、3個のパンチ孔48B、48A、48B)を、ネガフィルム16の画像領域40に対して一定の位置に穿設する。版材焼付装置10では、ネガフィルム16の画像領域40に記録されている原稿画像をPS版18に焼付けるときに、これらのパンチ孔48A、48Bを用いてPS版18に対してネガフィルム16の画像領域40を位置決めする。なお、本実施の形態では、一例としてこのネガフィルム16の前面から見て右方向で、画像領域の天地方向の中心位置に一つの丸孔のパンチ孔48Aを穿設し、このパンチ孔48Aを挟んで天地方向に沿った両側にそれぞれ長孔のパンチ孔48Bを穿設している。
【0027】
このように形成したネガフィルム16のパンチ孔48A、48Bは、トンボ42A〜42Cの位置を読み取ってネガフィルム16を移動させ、トンボ42A〜42Cとパンチ孔48A、48Bとが所定の位置関係となるように正確にパンチされる。
【0028】
図1及び図2に示すように、版材焼付装置10内には、フィルム装填部22に隣接してパンチ孔穿設部200が設けられており、トレイ24内のネガフィルム16は、最上層から順に1枚づつ位置決め用のパンチ孔48A、48Bを穿設するパンチ孔穿設部200へ送られる。パンチ孔48A、48Bが穿設されたネガフィルム16は、待機部26を経て焼付部800の焼付定盤812上へ搬送される。
【0029】
一方、版材焼付装置10の焼付部800には、PS版18が配置されるようになっている。このPS版18は、版材焼付装置10の前面側下部に設けられているPS版装填部400内に、例えば多数枚が図示しない載置台に積層された状態で装填される。版材焼付装置10では、このPS版装填部400に装填されているPS版18を最上層から1枚づつ取り出して焼付部800へ送り込む。
【0030】
焼付部800へ送り込まれたPS版18は、焼付定盤812上に載置されて位置決めされる。また、前記したネガフィルム16は、このPS版18上に載置されて位置決めされる。このとき、ネガフィルム16は、パンチ孔穿設部200で穿設されたパンチ孔48A、48Bのそれぞれに、焼付定盤812に隣接して設けられている位置決めピンが挿入されて、焼付定盤812に対して位置決めされる。このとき、PS版18が焼付定盤812に対して位置決めされているため、ネガフィルム16がPS版18に対して正確に位置決めされることになる。
【0031】
一方、図2に示すように、焼付定盤812の上方には、昇降可能な光源ユニット802が配設されている。なお、図2は、版材焼付装置10内でのネガフィルム16とPS版18の搬送経路を矢印によって示している。
【0032】
この光源ユニット802は光源804からの光を遮光する光源フード806が設けられ、光源ユニット802を下降させて、この光源フード806の下端部開口が焼付定盤812の周縁と接触させた状態でネガフィルム16へ光を照射する。これにより、ネガフィルム16の画像がPS版18に焼付けられることになる。なお、画像を焼付けるときには、ネガフィルム16をPS版18に密着させるための透明のカバーシートによってネガフィルム16の上面を覆っている。
【0033】
焼付処理が終了したネガフィルム16は、装置前面からみて右方向、すなわち、待機部26とは反対側に隣接された排出部28へと搬送され、排出用トレイ30に順に集積される。この排出用トレイ30は、装置の前面側へ引出し可能となっており、排出用トレイ30を引き出すことにより焼付けが終了したネガフィルム16を取り出すことができる。
【0034】
また、焼付定盤812の装置奥側には、画像の焼付けが終了したPS版18が焼付部800から送り込まれるPS版排出部600が設けられている。このPS版排出部600は、画像が焼付処理されたPS版18をストックする。なお、この版材焼付装置10に隣接して、現像装置を設けているときには、このPS版排出部600から1枚ずつ又は複数枚ずつ送り出すようにしてもよい。
【0035】
図4に示されるように、フィルム装填部22へ挿入された状態でのトレイ24の上方には、吸盤支持ボード102が位置するようになっている。この吸盤支持ボード102は、図示しないエアーシリンダの駆動によってトレイ24の上方と、パンチ孔穿設部200の定盤202の上方の間を移動するようになっている。
【0036】
また、吸盤支持ボード102には、合計8個の吸盤104が配設されており、これらの吸盤104によってネガフィルム16を吸着可能となっている。また、吸盤支持ボード102の上方側には、エアーシリンダ114と、一対のガイドロッド120のそれぞれの先端が連結されており、エアーシリンダ114の駆動によって上下に移動するようになっている。
【0037】
トレイ24上のネガフィルム16は、吸盤104に負圧が供給されながらエアーシリンダ114の駆動によって吸盤支持ボード102が下降すると、この吸盤104に吸着される。この状態で、吸盤支持ボード102を上昇させることにより、最上層のネガフィルム16をトレイ24から取り出す。トレイ24から取り出されたネガフィルム16は、吸盤支持ボード102のパンチ孔穿設部200側への移動によって。パンチ孔穿設部200へ搬送される。
【0038】
図4乃至図11は、本発明を適用したパンチ孔穿設部200を示している。以下、図面を参照しながら、パンチ孔穿設部200について詳細に説明する。
【0039】
図4に示される如く、位置決め用の定盤202は、移動定盤204と固定定盤206とに分割されて構成されており、トレイ24に隣接(装置前面から見て左側)して設けられている。
【0040】
図5に示される如く、移動定盤204には、周縁部及び対角線に沿って溝204Aが形成され、この溝204Aの底部の一部が下面と連通されており、ここからネガフィルム16を載置した状態で負圧が供給されることにより、ネガフィルム16が吸着されて保持される。
【0041】
一方、固定定盤206には、前記移動定盤204回りに溝206Aが形成されている。この溝206Aの装置手間側には、略コ字型の溝206Bが形成され、これらの溝206A、206Bは互いに連続されている。この溝206A、206Bの底部の一部は下面と連通されており、ここからネガフィルム16を載置した状態で負圧が供給されることにより、ネガフィルム16を吸着して保持できる。
【0042】
吸盤支持ボード102によって定盤202上に移動されたネガフィルム16は、前記シリンダ116の駆動によって若干量下降され、吸着が解除されるようになっている。これによって、ネガフィルム16は定盤202上に落下して載置される。このとき、ネガフィルム16は、固定定盤206と移動定盤204とに跨がって支持されることになる。
【0043】
ここで、吸盤支持ボード102から離脱されたばかりのネガフィルム16は、移動定盤204側のみに吸着保持され、位置調整が行われる。
【0044】
図6から図8に示される如く、移動定盤204は、幅方向(短辺方向)中央部に設けられた一対の支持ブロック214によって支持されている。支持ブロック214は、図7及び図8に示される如く、移動定盤204を幅方向(以下X方向という)に移動させるX方向移動機構部216の一部を構成している。
【0045】
支持ブロック214は、円柱状で軸方向中間部に大径鍔部214Aが形成されている。この大径鍔部214Aよりも移動定盤204側に突出された小径軸部214Bは、移動定盤204に形成された円孔204Bへ嵌入されている。また、移動定盤204には、ボルト218を介して大径鍔部214Aが円孔204Bの回りに固着されている。支持ブロック214の大径鍔部214Aよりも下側の軸部214Cは、第1の移動ベース220に軸支されている。
【0046】
この第1の移動ベース220は、サブベース222に移動定盤204の矢印X方向に沿って設けられた一対のレール224を介して支持されており、これにより、第1の移動ベース220は、レール224に沿って移動可能とされている。
【0047】
サブベース222には、パルスモータ226が取付けられている。図7に示される如く、パルスモータ226の回転軸226Aは、レール224と平行、すなわち移動定盤204のX方向とされている。この回転軸226Aには、同軸的に雄ねじが形成されたシャフト228が固着されている。このシャフト228の雄ねじには、前記第1の移動ベース220の下面に固着された移動ブロック220Aの雌ねじが螺合されている。
【0048】
このため、パルスモータ226の駆動によってシャフト228が回転されると、ボールネジの機構によって、第1の移動ベース220がシャフト228の軸線方向へレール224に案内されて移動することになる。シャフト228の先端部には、原位置検出用のロータリーエンコーダ230が取付けられている。パルスモータ226は、原位置から正確に駆動して移動ブロック220Aを移動させる。なお、原位置の検出は、これに限らずフォトマイクロセンサ等の光学的スイッチやリミットスイッチ等の機械的スイッチによって検出するものであってもよい。
【0049】
ここで、一対のX方向移動機構部216の一方の支持ブロック214は、第1の移動ベース220に対して、回転及び軸直角方向移動可能とされており、他方の支持ブロック214は、第1の移動ベース220に対して回転移動可能とされている。
【0050】
このため、他方のX方向移動機構部216のみを移動させることにより、移動定盤204を一方のX方向移動機構部216を中心に回転させることができる(図5に示されるθ方向移動)。この場合、一対の支持ブロック214間のピッチ寸法の変化を一方のX方向移動機構部216の支持ブロック214の軸直角方向移動によって吸収している。
【0051】
図6に示される如く、一対のX方向移動機構部216は、共に第2の移動ベース232に支持されている。この第2の移動ベース232は、メインベース234に設けられた一対のレール236(図7参照)によって支持されている。レール236は、移動定盤204の長手方向(以下Y方向という)に沿って互いに平行に配設されている。
【0052】
これにより、第2の移動ベース232は、メインベース234に対してY方向へ移動可能となる。この第2の移動ベース232及びメインベース234は、Y方向移動機構部238の一部を構成している。
【0053】
メインベース234には、パルスモータ240が取付けられている。このパルスモータ240の回転軸240Aは、レール236と平行、すなわち移動定盤204のY方向と平行とされている。回転軸240Aには、同軸的に雄ねじが形成されたシャフト242が固着されている。このシャフト242の雄ねじには、前記第2の移動ベース232の下面に固着された移動ブロック232Aの雌ねじが螺合されている。
【0054】
このため、パルスモータ240の駆動によってシャフト242が回転されると、ボールネジの機構によって、第2の移動ベース232がシャフト242の軸線方向へレール236に案内されて移動されることになる。シャフト242の先端部には、原位置検出用のロータリーエンコーダ244が取付けられており、このロータリーエンコーダ244によって検出した原位置から移動ブロック232Aの移動を開始するようになっている。
【0055】
このように、移動定盤204は、X方向、Y方向及びθ方向へ移動可能とされ、ネガフィルム16の位置を調整することができる。この場合、ネガフィルム16は、移動定盤204のみに吸着され、固定定盤206には、吸着されていない状態で位置調整が行われる。なお、ネガフィルム16の位置は、ネガフィルム16に記録されたトンボ42A〜42Cの位置に基づいて調整されるが、詳細は後述する。
【0056】
図4に示されるように、固定定盤206における前記コ字型の溝206Cよりもさらに装置手前側には、パンチ孔穿設用の雌刃248Aを備えた雌刃ブロック248が嵌入されている。これらの雌刃248Aは2種類あり、中央の雌刃ブロック248は楕円孔(短い小判形の孔)248Bが設けられ、両側部の雌刃ブロック248は長孔(長い小判形の孔)248Cが設けられている。
【0057】
図9に示される如く、これらの雌刃ブロック248は各々パンチ孔穿設機構部250を構成するパンチャユニット251の一部を構成している。パンチャユニット251は、支柱252の上端に天板254が取付けられ、この天板254は、支柱252よりも装置奥側へ延設されている。この延設部上面にシリンダ256が取付けられている。このシリンダ256のロッド256Aの軸線は、前記雌刃248Aの軸線と一致されている。
【0058】
ロッド256Aの先端には、雄刃ブロック258が取付けられ、それぞれ前記2種の雌刃ブロック248と対応する刃型とされている。このため、シリンダ256の駆動によってロッド256Aが伸長すると、雄刃(図示省略)と雌刃248Aとが噛み合い、定盤202(固定定盤206)上に載置されているネガフィルム16にパンチ孔48A、48Bを穿設する。
【0059】
なお、雄刃ブロック258の下方には、抑え板258Aが設けられ、パンチ位置の周囲のネガフィルム16を抑えている。
【0060】
ガイドプレート262は、ネガフィルム16が定盤202上に吸盤支持ボード102に搬送・載置されるまで、雌刃ブロック248を覆ってネガフィルム16が雌刃ブロック248に引っ掛かるのを防止している。また、抑え板258Aは、ネガフィルム16の雌刃ブロック248に対向した周囲を抑えて、ネガフィルム16の位置ズレを防止する。
【0061】
ところで、図4、図5、図9に示されように、固定定盤206には、所定の位置に長孔280、282、284が設けられている。それぞれの長孔280〜284は、ネガフィルム16の所定の端部をパンチャユニット251に対向させたときの、ネガフィルム16に記録されているトンボ42A〜42Cのそれぞれが対向するように形成されている。長孔280、282は、それぞれネガフィルム16のトンボ42A、42Bに対向してネガフィルム16の幅方向に沿って長く形成されており、長孔284は、ネガフィルム16のトンボ42Cに対向してネガフィルム16の天地方向に沿って長く形成されている。
【0062】
固定定盤206の下方には、長孔280〜284のそれぞれに対向してトンボ測定ユニット286が設けられている。図10に示されるように、トンボ測定ユニット286は、投光部と受光部が一体となっている反射形のレーザーセンサ288を備えている。また、トンボ測定ユニット286には、固定定盤206に取り付けられたエアーシリンダ290とリニアエンコーダ292を備えている。レーザーセンサ288は、このエアーシリンダ290の駆動によってそれぞれの長孔280〜284の長手方向に沿って移動するようになっており、このレーザーセンサ288の移動量がリニアエンコーダ292によって正確にカウント可能となっている。
【0063】
図12に示されるように、それぞれのトンボ測定ユニット286は、コントローラ300に接続されている。なお、このコントローラ300は、図示しないバルブを制御してエアーシリンダ290、パンチャユニット251、吸盤支持ボード102の駆動等を制御する。また。このコントローラ300には、移動定盤204を移動させるためのパルスモータ226、240及び移動定盤204の原位置検出用のロータリーエンコーダ230、244が接続されている。
【0064】
コントローラ300は、予め移動定盤204を原位置に配置し、この移動定盤204上にネガフィルム16が載置されると、エアーシリンダ290を駆動して各レーザーセンサ288によってネガフィルム16を透過した光を測定し、それぞれの長孔280〜284に対向するネガフィルム16のトンボ42A〜42Cの位置を検出する。それぞれのトンボ42A〜42Cの検出位置は、レーザーセンサ288の移動量をリニアエンコーダ292によって正確に計測し、各トンボ42A〜42Cのそれぞれの基準位置に対するズレから算出する。また、コントローラ300では、予め設定したそれぞれの基準位置からトンボ42A〜42Cの検出位置までの移動距離に基づいてネガフィルム16の定盤202上の位置及びネガフィルム16の画像の天地方向の傾きを求め、ネガフィルム16の画像領域40が、定盤202上の所定の位置(基準位置)に一致するようにネガフィルム16を定盤202上で移動させるための移動定盤204の移動量、すなわち、個々のパルスモータ226、226、240の駆動量を演算する。
【0065】
コントローラ300は、このように演算した移動量に基づいてパルスモータ226、226、240を駆動してネガフィルム16を保持した移動定盤204をX−Y−θ方向へ移動し、ネガフィルム16の所定の位置をパンチャユニット251に対向させるようにしている(ネガフィルム16の本位置決め)。
【0066】
また、図4、図5及び図9に示されるように、固定定盤206には、複数の丸孔294が設けられている。丸孔294は、ネガフィルム16の天地方向に沿って対で設けられ、また、ネガフィルム16の幅方向に沿って2組設けられている(以下、区別するときには、丸孔294A、294Bの対と294C、294Dの対とする)。
【0067】
対で設けられている一方の丸孔294A、294Cは、ネガフィルム16をパンチャユニット251に対向する基準位置に配置したときに、ネガフィルム16の黒化領域44に対向するようになっており、他方の丸孔294B、294Dは、ネガフィルム16の周縁の透明領域46に対向するようになっている。
【0068】
図11に示されるように、それぞれの丸孔294内には、投光部と受光部を有する反射形の光電センサ296(以下、区別するときには、296A、296B、296C、296Dとする)が設けられている。光電センサ296は、投光部からネガフィルム16へ照射した光の反射量から、それぞれの丸孔294にネガフィルム16の黒化領域44と透明領域46の何れが対向しているかを検出できる。すなわち、丸孔294にネガフィルム16の黒化領域44が対向しているときには、光の反射量が少ないので光電センサ296の受光部がOFF状態となり、丸孔294にネガフィルム16の透明領域46が対向しているときには、光電センサ296が発した光が透明領域46を透過し、吸盤支持ボード102の下面に反射して光電センサ296に達するので、光電センサ296の受光部がON状態となる。
【0069】
なお、吸盤支持ボード102には、定盤202の丸孔294に対向する位置に反射板103が取り付けられており、光電センサ296から発した光が透明領域46を透過したときに、効率良く反射させるようにしている。
【0070】
図12に示されるように、それぞれの光電センサ296は、コントローラ300に接続されている。コントローラ300は、光電センサ296のON/OFFを読み込むことにより、それぞれの光電センサ296、すなわちそれぞれの丸孔294にネガフィルム16の黒化領域44と透明領域46の何れが対向しているかを判断する。
【0071】
コントローラ300は、それぞれの丸孔294に黒化領域44と透明領域46の何れが対向しているかを判断すると、丸孔294A、294Cにネガフィルム16の黒化領域44が対向し、丸孔294B、294Dにネガフィルム16の透明領域46が対向するように、パルスモータ240(必要に応じてパルスモータ226)を駆動して移動定盤204を矢印Y方向及び矢印θ方向(回転方向)へ移動させる。これによって、コントローラ300は、ネガフィルム16の透明領域46と黒化領域44との境界を、対となっている丸孔294Aと丸孔294Bの間及び丸孔294Cと丸孔294Dの間に位置させ、長孔280〜284のそれぞれにネガフィルム16のトンボ42A〜42Cが確実に対向した位置となるようにしている(ネガフィルム16の仮位置決め)。
【0072】
このネガフィルム16の仮位置決めを行うために、図8に示すように移動定盤204と共にネガフィルム16を矢印θ方向へ回転させるときに、X方向移動機構部216の一方のパルスモータ226のみを移動させ、次に他方のパルスモータ226を移動させる。例えば、最初に丸孔294側のパルスモータ226を駆動して回動させることにより、ネガフィルム16は、回転中心が丸孔294と反対側の支持ブロック214の近傍となって回動する。次に、丸孔294と反対側のパルスモータ226を逆方向へ駆動することにより、ネガフィルム16は、丸孔294側の支持ブロック214の近傍を中心に回動する。
【0073】
これによって、ネガフィルム16が同一位置で回転してしまうのを防止し、ネガフィルム16の凡その位置調整を簡単にかつ迅速、確実に行うことができるようにしている。
【0074】
これにより、例えば、定盤202上のネガフィルム16の最初の位置が大きくずれていて、固定定盤206の長孔280〜284の何れか一つでもネガフィルム16のトンボ42A〜42Cが対向していないときでも、全ての長孔280〜284のそれぞれにトンボ42A〜42Cが対向する位置へネガフィルム16を移動できるようにしている。
【0075】
すなわち、光電センサ296の検出結果に基づいて予めネガフィルム16を定盤202上で移動させておけば、最初にネガフィルム16が定盤202に載置されたときに、位置が大きくずれていても、トンボ測定ユニット286によってトンボ42A〜42Cのそれぞれの位置検出が可能となり、このトンボ42A〜42Cの検出位置に基づいて、ネガフィルム16の一定の位置にパンチ孔48A、48Bを穿設することができる。
【0076】
コントローラ300は、光電センサ296によって定盤202上へのネガフィルム16の大凡の位置決めを行うと、トンボ測定ユニット286によって、ネガフィルム16のトンボ42A〜42Cの検出を行い、検出不能のトンボの有無にかかわらず、検出している他のトンボの位置に基づいてネガフィルム16を移動させて全てのトンボ42A〜42Cが長孔280〜284に対向するようにしている。例えば、ネガフィルム16の天地方向に対応する長孔280、282に設けているトンボ測定ユニット286では、それぞれトンボ42A、42Bを検出できたが、長孔284に設けているトンボ測定ユニット286がトンボ42Cを検出できないとき(トンボ42Cが短いため)には、トンボ42A、42Bの位置を測定し、この測定結果に基づいてパルスモータ240を駆動して、移動定盤204と共にネガフィルム16を矢印X方向へ移動させて、トンボ42Cが長孔284に対向するようにしている。
【0077】
なお、光電センサ296によるネガフィルム16の黒化領域44と透明領域46の検出時には、吸盤支持ボード102を下降させているが、ネガフィルム16のトンボ42A〜42Cの位置の読取時にも、吸盤支持ボード102をシリンダ116の駆動により下降させて、吸盤支持ボード102の下面に設けている軟質シート110(図4及び図10参照)によってネガフィルム16を定盤202へ押さえ付けてネガフィルム16の浮きによる誤検出を防止している。
また、ネガフィルム16の位置決めが終了すると、固定定盤206の溝206A、206Bによってネガフィルム16を吸着すると共に前記吸盤支持ボード102をシリンダ116の駆動により下降させて、軟質シート110によってフィルム16の全面を定盤202とによって挟持することにより、ネガフィルム16を固定する。この固定状態で、ネガフィルム16には、焼付定盤812上での位置決め用のパンチ孔48A、48Bが穿設される構成である。トンボ42A〜42Cは画像位置(画像領域40)に対して厳密に位置が決められているので、パンチ孔48A、48Bと画像位置とは常に一定となる。
【0078】
なお、パンチ孔穿設部200以外の各工程について、本出願人等は、特開平4−82408号等の公報において詳細に開示しており、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0079】
次に本実施の形態の作用を図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0080】
このフローチャートは、吸盤支持ボード102によってトレイ24からネガフィルム16が取り出されて、このネガフィルム16が定盤202上に載置されると実行される。なお、定盤202は、ロータリーエンコーダ230、230、244によって検出される原位置に予め移動定盤204を移動させておいてネガフィルム16を載置する。
【0081】
最初のステップ350では、吸盤支持ボード102の吸盤104による吸着が解除されたネガフィルム16が定盤202上に載置されると、このネガフィルム16を定盤202の内の移動定盤204によって吸着保持する。
【0082】
ステップ352では、固定定盤206の丸孔294A〜294Dのそれぞれに設けている光電センサ264A〜264Dによってネガフィルム16を検出する。このとき、図14(A)に示すように、丸孔294A、294C内の光電センサ296A、296Cがそれぞれネガフィルム16の黒化領域44を検出し、丸孔294B、294D内の光電センサ296B、296Cがそれぞれネガフィルム16の透明領域46を検出しているときには、ネガフィルム16は、定盤202上の略正常な位置に配置されているとして、次のステップ354では、肯定判定する。
【0083】
このステップ354で肯定判定したときには、定盤202上へのネガフィルム16の正確な位置決めを行うために、先ず、ステップ356へ移行する。このステップ356では、固定定盤206でネガフィルム16を吸着保持し、次に、このネガフィルム16の天側の中央部に設けているトンボ42Bを長孔280に設けているトンボ測定ユニット286のレーザセンサ288によって測定する(ステップ358)。この後、ステップ360では、トンボ測定ユニット286のレーザセンサ288によってトンボ42Bが検出できたか否かから、トンボ42Bが正常な位置に配置されているを確認する。
【0084】
ここで、ネガフィルム16のトンボ42Bが固定定盤206の長孔280に対応した位置からずれている場合、レーザセンサ288によってトンボ42Bが検出されないため、このステップ360で否定判定される。このときには、ステップ362へ移行して固定定盤206によるネガフィルム16の吸着保持を解除して、移動定盤206でのみネガフィルム16を吸着保持する。次にステップ364では、長孔280内のレーザセンサ288によってネガフィルム16のトンボを確認しながら(検出しながら)移動定盤204をネガフィルム16の幅方向(矢印X方向)へ移動させる。このとき、2つのパルスモータ226を同一方向へ同一の移動量で移動させる。これによって、ネガフィルム16を天地方向へ移動させることなく、幅方向に沿って平行移動させることができる。
【0085】
これによって、ネガフィルム16のトンボ42Bが長孔280に対応する正常な位置に配置する。この状態では、光電センサ264A〜264Dでネガフィルム16の天地方向(矢印Y方向)の凡その位置があっていることを確認しており、これに加えて、ネガフィルム16の幅方向の凡その位置もあっているので(ステップ360で肯定判定された場合も含む)、次のステップ366へ移行して、トンボ測定ユニット286によりネガフィルム16のトンボ42A〜42Cの読み取りを行って、ネガフィルム16の定盤202に対する正確な位置決めを始める。
【0086】
先ず、ステップ366では、移動定盤204及び固定定盤206によるネガフィルム16の吸着保持を解除して、次のステップ368では、吸盤支持ボード102によってネガフィルム16を吸着保持して上昇する。このようにして、移動定盤204からネガフィルム16を離した後に、移動定盤204を原位置へ移動させる(ステップ370)。
【0087】
この後、ステップ372では、吸盤支持ボード102を下降させて、定盤202(移動定盤204と固定定盤206)上にネガフィルム16を載せ、吸盤支持ボード102によるネガフィルム16の吸着保持を解除する。これと共に、ステップ374では、固定定盤206と移動定盤204とによってネガフィルム16を吸着保持する。このとき、吸盤支持ボード102は、上昇せずにネガフィルム16を定盤202上へ押さえ付けるようにしている。
【0088】
次のステップ376では、トンボ測定ユニット286のエアーシリンダ290を駆動して、各長孔280、282、284のそれぞれに対向した位置にあるネガフィルム16の全てのトンボ42A〜42Cの読み取りを行う。このとき、トンボ測定ユニット286では、レーザーセンサ288をエアーシリンダ290によって移動させながら、ネガフィルム16の裏面をスキャンして各トンボ42A〜42Cのセンター位置を検索する。それぞれのトンボ42A〜42Cの位置は、レーザーセンサ288の移動量をリニアエンコーダ292によって正確に測定し、この測定結果とレーザセンサ288の検出結果によって計測される。
【0089】
ステップ378では、トンボ測定ユニット286によって検出した各トンボ42A〜42Cの位置の基準位置からのズレから、基準位置に対するそれぞれのトンボ42A〜42Cの位置を算出する。この算出結果から、定盤202上のネガフィルム16の画像領域40の基準位置に対するX方向、Y方向及び回転方向(θ方向)のズレが明確となる。ステップ380では、この演算結果に基づいて、各トンボ42A〜42Cが基準位置と一致させるようにネガフィルム16を移動させるための各パルスモータ226、226、240の駆動量を演算する。また、ステップ382では、ネガフィルム16を押さえている吸盤支持ボード102を上昇させて、定盤202上から退避させると共に、固定定盤206によるネガフィルム16の吸着保持を解除する。これによってネガフィルム16は、移動定盤204にのみ吸着保持された状態で、周縁部が固定定盤206上に載置されている。
【0090】
次のステップ384では、演算結果に基づいて各パルスモータ226、226、240を駆動する。これによって、移動定盤204がネガフィルム16を吸着した状態で、X−Y−θ方向へ移動し、この移動定盤204の移動に伴ってネガフィルム16が固定定盤206に対して相対移動し、画像領域40が定盤202上の適切な位置となる。
【0091】
このようにして、定盤202に対するネガフィルム16の位置決めが終了すると、次のステップ386では、上方に退避している吸盤支持ボード102を下降させて、ネガフィルム16を定盤202(固定定盤206及び移動定盤204)の間で挟持し、ネガフィルム16の撓み等が生じないようにした後、固定定盤206と移動定盤204とによってネガフィルム16を吸着保持する(ステップ388)。
【0092】
この後、ステップ390では、パンチャユニット251によって、ネガフィルム16の所定の位置にパンチ孔48A、48Bをそれぞれ穿設する。このようにしてネガフィルム16の位置決め及びパンチ孔の穿設が終了すると、吸盤支持ボード102を上方へ退避させた後、移動定盤204と固定定盤206と(定盤202)によるネガフィルム16の吸着保持を解除し、定盤202上からネガフィルム16が取り出されて次工程へ送られると、移動定盤204を原位置へ復帰(移動)させる(ステップ392)。
【0093】
ところで、光電センサ296によるネガフィルム16の検出結果が正常でないときには、定盤202上のネガフィルム16の位置が大きくズレていることになり、これに伴って、トンボ42A〜42Cの何れかが、長孔280〜284から外れて、トンボ測定ユニット286による位置検出が困難となっている可能性がある。
【0094】
すなわち、図14(B)〜(D)に示すように、各光電センサ296A〜296Dが、通常の検出状態(図14(A)参照)にないときには、ステップ354で否定判定して、ステップ394へ移行する。
【0095】
このステップ394では、各光電センサ296A〜296Dの検出結果に基づいてネガフィルム16を吸着保持している移動定盤204の移動方向を判定して、この判定結果に基づいてパルスモータ240又はパルスモータ226、226、240を移動させる。また、ステップ396では、各光電センサ296A〜296Dによって、ネガフィルム16を検出し、それぞれの光電センサ296A〜296Dの検出結果が正常となったかを確認する(ステップ398)。
【0096】
すなわち、全ての光電センサ296がネガフィルム16の透明領域46を検出しているとき(図示省略)には、パルスモータ240を駆動して、ネガフィルム16を原稿画像の天側へ移動させ、全ての光電センサ269がネガフィルム16の黒化領域44を検出しているときには(図14(B)参照)、逆にネガフィルム16が原稿画像の位置側へ移動するようにパルスモータ240を駆動する。
【0097】
また、光電センサ296Aは黒化領域44を検出しているが、光電センサ296Cが透明領域26を検出していたり(図14(C)参照)、逆に光電センサ296Bは透明領域46を検出しているが、光電センサ296Dが黒化領域44を検出しているときには(図14(D)参照)、2つのパルスモータ226をそれぞれ逆駆動するか又は何れか一方を駆動して、ネガフィルム16をθ方向に沿って回転させる。
【0098】
この光電センサ296を用いたネガフィルム16の具体的な仮位置決めの一例を図15(A)、図15(B)及び図16を参照しながら説明する。この仮位置決めでは、光電センサ296A、296Cの少なくとも一方が黒化領域44を検出するか、光電センサ296B、296Dの少なくとも一方が透明領域46を検出するように、ネガフィルム16を天地方向に沿って移動させてから行う。
【0099】
このとき、光電センサ296の検出結果に基づいてネガフィルム16を矢印θ方向へ回転するが、右回転(矢印θ方向)時には、主に地側のパルスモータ226を駆動させ(矢印X方向)て点pを中心に回転させる(図15(A)参照)。また、左回転(矢印θ方向)時には、主に天側のパルスモータ226を駆動させ(矢印X方向)て点pを中心に回転させる(図15(B)参照)。
【0100】
すなわち、図15(A)に示されるように、光電センサ296Aが透明領域46を検出しているか、光電センサ296Dが黒化領域44を検出しているときには、ネガフィルム16を右回転(矢印θ 方向)させる必要があり、このときには、天側の点p を中心にネガフィルム16を回転させる。また、図15(B)に示されるように、光電センサ296Bが黒化領域44を検出しているか、光電センサ296Cが透明領域46を検出しているときには、地側の点pを中心にネガフィルム16を回転させる(矢印θ方向)。なお、上記の回転時の何れにおいても光電センサ296A〜296Dによって透明領域46または黒化領域44の検出を行いながら実行して、検出状態が切り替わったら回転方向を変化させる。
【0101】
図16に示されるように、回転方向に応じてネガフィルム16(移動定盤204)上の回転中心を変化させながらネガフィルム16を回転させれば、回転中心が点P、P、P、P・・・と順に矢印Y方向及び矢印X方向(主に矢印X方向)に移動し、ネガフィルム16は、同一位置で回転することがない。このため、センサ296B、296Dが透明領域46を検出し、センサ296A、296Cが黒化領域44を検出する凡その位置決め位置へ、ネガフィルム16を迅速にかつ確実に移動させることができる。
【0102】
すなわち、回転中心が略同一の位置であると、ネガフィルム16は略同一位置でしか回転しないため、ネガフィルム16の仮位置決めができなくなってしまう。これに対して、回転方向に応じて、回転中心Pを変化させることにより、短時間にかつ容易にネガフィルム16の位置調整を行うことができる。なお、図16では、ネガフィルム16の最初の位置を実線で示し、点P、P、Pと順に回転したネガフィルム16をそれぞれ一点鎖線、二点鎖線、三点鎖線で示している。
【0103】
なお、回転方向と回転中心は、これに限るものではなく、例えば右回転時に地側の点pを中心に回転させるようにしても良い。また、2つのパルスモータ226の一方を用いて回転するのではなく、双方のパルスモータ226を相対的に駆動するようにしても良く、これによってネガフィルム16の回転中心を任意に設定することができる。
【0104】
このようにして、ネガフィルム16を吸着保持している移動定盤204をX−Y−θ方向へ移動させて、光電センサ296A〜296Dがそれぞれ所定の検出状態となると、ネガフィルム16の各トンボ42A〜42Cがそれぞれ長孔280〜284に対向し、ネガフィルム16が定盤202上の所定の位置に配置されたことになる(図14(A)参照;ステップ398で確認、肯定判定)。
【0105】
なお、光電センサ296A〜296Dのそれぞれが、所定の検出状態となった後、トンボ測定ユニット286によって、長孔280〜284のそれぞれにトンボ42A〜42Cが対向しているかを確認し、トンボ測定ユニット286で検出できないトンボがあったときには、検出している他のトンボの位置に基づいてネガフィルム16を移動させ、全てのトンボ42A〜42Cをそれぞれ長孔280〜284へ対向させれば良い。
【0106】
すなわち、光電センサ296A、296C及び光電センサ296B、296Dによってネガフィルム16の黒化領域44及び透明領域46をそれぞれ検出できるようにすることにより、少なくともネガフィルム16の天地方向(矢印Y方向)及び回転方向(矢印θ方向)に沿っては、大凡の位置合わせができる。このため、ネガフィルム16の幅方向(矢印X方向)の位置がズレ、かつ、トンボ42Cが短いために、トンボ42Cが検出不能であっても、トンボ42A、42Bは検出可能な状態にすることはできる。このため、ネガフィルム16の天地方向に沿った一方、例えば天側のトンボ42Bの位置をトンボ測定ユニット286によってスキャンして読み取れば、ネガフィルム16の矢印X方向に沿ったズレを測定することができ、この測定結果に応じてパルスモータ240を駆動すれば、矢印X方向に沿ったネガフィルム16の大凡の位置調整ができ、トンボ42Cもトンボ測定ユニット286の測定領域内、すなわち、長孔284に対向した位置に配置される。
【0107】
このようにして、ネガフィルム16のX−Y−θ方向(主にY−θ方向)のそれぞれに沿った大凡の位置調整が終了すると、ステップ356へ移行して、トンボ42Bの位置合わせを行う。
【0108】
このように、パンチ孔穿設部200では、定盤202上に載置したネガフィルム16の所定の領域に設けられている黒化領域44と透明領域46との境界を光電センサ296によって検出して、ネガフィルム16の画像領域40が定盤202に対して大きくずれていないか否かを確認することにより、このネガフィルム16のトンボ42A〜42Cによるネガフィルム16の正確な位置調整が極めて容易となる。
【0109】
また、定盤202に対するネガフィルム16の大まかな位置調整を予め行うことにより、ネガフィルム16に記録されているトンボ42A〜42Cが長くなくても、確実にトンボ42A〜42Cの位置をトンボ測定ユニット286によって検出が可能であると共に、トンボ測定ユニット286の測定領域が狭くても、ネガフィルム16の正確な位置調整による、ネガフィルム16の画像領域40の定盤202への位置決め、すなわち、画像領域40に対する一定の位置をパンチャユニット251へ位置決めすることができる。
【0110】
なお、本実施の形態では、移動定盤204の原位置を一つとして、この原位置から移動定盤204を移動させてネガフィルム16の大凡の位置調整及び位置決めをそれぞれ行うように説明したが、これに限るものではない。
【0111】
例えば、移動定盤204をX方向及びY方向のそれぞれの一方の端部まで移動させた位置をロータリーエンコーダ230、244によって検出する原位置(例えば機械的原位置とする)として、この機械的原位置から移動定盤204を固定定盤206に対する中心位置まで移動し、この位置を仮原位置として、この位置でネガフィルム16を受け取って大凡の位置調整をする。このように仮原位置を設定することにより、移動定盤204をX方向、Y方向及びθ方向のそれぞれへ最大限に移動させることができる。
【0112】
さらに、ネガフィルム16の大凡の位置調整が終了したときには、移動定盤204を機械的原位置へ戻した後、この機械的原位置から機械的原位置と仮原位置の間の一定の位置まで移動し、この位置を本原位置として、ネガフィルム16のトンボ42A〜42Cに基づいてネガフィルム16を定盤202に位置決めする。このようにすれば、ボールネジを用いたX方向移動機構部216及びY方向移動機構部238の機械的誤差(例えばボールネジのバックラッシュ等)が生じることなく、移動定盤204を所望の方向へ正確に移動させることができ、より正確なネガフィルム16の位置決めが可能となる。
【0113】
すなわち、移動定盤204をX方向及びY方向に沿った一端まで移動して、この位置から所定量だけ移動定盤204を移動させた位置を移動定盤204の原位置とすれば、バックラッシュ等の機械的誤差によって移動定盤204の原位置及び原位置からの移動定盤204の移動量に誤差が生じるのを防止でき、より正確なネガフィルム16の位置決めが可能となる。
【0114】
なお、本実施の形態は、一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、4個の光電センサ296A〜296Dによってネガフィルム16の黒化領域44と透明領域46を検出して、黒化領域44と透明領域46の境界の位置決めを行ったが、これに限るものではない。
【0115】
例えば、図17(A)に示されるように、黒化領域44と透明領域46の一方をネガフィルム16の幅方向の中央部に対向する1個の光電センサ296によって検出し、黒化領域44と透明領域46の他方をネガフィルム16の幅方向に沿った両端部のそれぞれに設けた光電センサ296によって検出するようにしてもよい。
【0116】
また、ネガフィルム16としては、天地方向の天側でなく、地側又は天側と地側の両方に透明部分が形成されているものであってもよい。このとき、地側の黒化領域44と透明領域46との境界からネガフィルム16の大凡の位置合わせを行うことができる。
【0117】
図17(B)に示されるように、天地の一方(例えば天側)と幅方向の一方に透明領域46が形成されているときには、天側の黒化領域44と透明領域46の境界を検出する一対の光電センサ296と、幅方向の黒化領域44と透明領域46の境界を検出するための二対(4個)の光電センサ296を用いるようにしてもよい。
【0118】
このように構成することにより、6個の光電センサ296によって、定盤202上へのネガフィルム16の天地方向(矢印Y方向)の位置合わせと共にネガフィルム16の天地方向と直交する方向(矢印X方向)の位置合わせも同時に行うことができる。このため、ネガフィルム16を定盤202上へ大凡の位置決めを行うときに、各トンボ42A〜42Cがそれぞれ長孔280〜284に対向しているかの確認が不要となり、ネガフィルム16の定盤202上への位置決め作業を簡略化することができる。
【0119】
なお、本実施の形態では、第1の検出手段としてトンボ測定ユニット286を用い、第2の検出手段として光電センサ296を用いたが、それぞれの検出方法、数及び配置は、以上の説明に限定されるものではなく、それぞれネガフィルム16に設定した所定の領域を正確に検出できる構成であればよい。
【0120】
また、本実施の形態では、原稿画像が記録されたネガフィルム16の定盤202に対する位置決めを説明したが、これに限るものではない。本発明は、原稿フィルムの画像に対して一定の位置に記録されている画像位置基準となる指標を用いて、原稿フィルムを位置決めするための種々の装置、工程に適用が可能となる。
【0121】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明では、原稿フィルムに画像領域の周囲に所定幅で黒化領域が形成され、かつこの黒化領域に隣接して透明領域が形成されているときに、予め黒化領域と透明領域の境界を検出して原稿フィルムの大凡の位置調整を行うため、指標の検出を容易にかつ正確に行うことができる。
【0122】
また、本発明では、予め第1の検出手段によって原稿フィルムの黒化領域と透明領域の境界を検出して、この境界が定盤上の所定の範囲に位置するようにしてから、第2の検出手段によって原稿フィルムの指標を検出して、原稿フィルムの正確な位置調整を行うため、指標を大きくしたり、第2の検出手段の検出領域を広げことなく、原稿フィルムの定盤上への位置決めを確実に行うことができる優れた効果を有する。
【0123】
これに加えて、本発明では、原稿フィルムの位置決めを迅速にかつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した版材焼付装置の外観を示す斜視図である。
【図2】版材焼付装置内のネガフィルムとPS版の移動を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に適用したネガフィルムの概略を示す平面図である。
【図4】パンチ孔穿設部の定盤近傍を示す概略斜視図である。
【図5】定盤の概略平面図である。
【図6】移動定盤の下部を示す概略立面図である。
【図7】図6とは異なる方向から見た移動定盤の下部を示す概略立面図である。
【図8】移動定盤を示す概略斜視図である。
【図9】定盤を示す図4と異なる方向から見た概略斜視図である。
【図10】トンボ測定ユニットを示す固定定盤の長孔に沿った要部断面図である。
【図11】光電センサを示す固定定盤の要部断面図である。
【図12】パンチ孔穿設部のコントローラを示す概略ブロック図である。
【図13】パンチ孔穿設部の作動の一例を示すフローチャートである。
【図14】(A)から(D)はそれぞれ光電センサとネガフィルムとの位置関係の例を示す概略図である。
【図15】(A)は右回転時の回転中心を示すネガフィルムの概略平面図、(B)は左回転時の回転中心を示すネガフィルムの概略平面図である。
【図16】
ネガフィルムを左右に順位回転したときのネガフィルムと回転中心の移動を示すネガフィルムの概略平面図である。
【図17】
(A)は光電センサの配置の本実施の形態とは異なる一例を示すネガフィルムの平面図、(B)はネガフィルムの幅方向に透明領域が形成されているときの光電センサの配置例を示すネガフィルムの平面図である。
【符号の説明】
10 版材焼付装置
16 ネガフィルム(原稿フィルム)
18 PS版
40 画像領域
42A〜42C トンボ(指標)
44 黒化領域
46 透明領域
48A、48B パンチ孔
200 パンチ孔穿設部
202 定盤
204 移動定盤
206 固定定盤
216 X方向移動機構部
226 パルスモータ(第2の移動手段、第3の移動手段)
238 Y方向移動機構部
240 パルスモータ(第1の移動手段)
286 トンボ測定ユニット(第2の検出手段)
296 光電センサ(第2の検出手段)
300 コントローラ

Claims (4)

  1. 中央部に原稿画像が記録された画像領域が設けられ、該画像領域の周縁に画像領域内の画像の中心に対して予め定められた位置に画像の中心位置を特定可能な形状で複数の指標が形成された所定幅の黒化領域と、前記黒化領域の周縁側に透明領域が形成された矩形形状の原稿フィルムを定盤上に位置決めする原稿フィルムの位置決め方法であって、前記黒化領域と前記透明領域との境界を検出して、該境界が前記定盤上の所定の範囲内に位置するように前記原稿フィルムを移動させた後、前記複数の指標を検出して、この検出結果に基づいて前記原稿フィルムを前記定盤上に位置決めすることを特徴とする原稿フィルムの位置決め方法。
  2. 中央部に原稿画像が記録された画像領域が設けられ、該画像領域の周縁に画像領域内の画像の中心に対して予め定められた位置に画像の中心位置を特定可能な形状で複数の指標が形成された所定幅の黒化領域と、前記黒化領域の周縁側に透明領域が形成された矩形形状の原稿フィルムを定盤上に位置決めする原稿フィルムの位置決め装置であって、
    前記定盤に載置された前記原稿フィルムの前記黒化領域と前記透明領域の境界を検出する第1の検出手段と、
    前記定盤上の前記原稿フィルムに形成されている前記指標の位置を検出する第2の検出手段と、
    前記定盤上に載置された前記原稿フィルムを定盤に対して相対移動させる原稿移動手段と、
    前記定盤上に載置されている前記原稿フィルムを前記第1の検出手段の検出結果に応じて前記原稿移動手段を作動させて、前記原稿フィルムの黒化領域と透明領域を所定の範囲内に配置した後、前記第2の検出手段の検出結果に応じて前記原稿移動手段を作動させて前記原稿フィルムの画像領域を定盤上の所定の位置へ配置する制御手段と、
    を含むことを特徴とする原稿フィルムの位置決め装置。
  3. 前記定盤がそれぞれに前記原稿フィルムを保持可能な固定定盤と移動定盤を備え、前記移動手段が前記原稿フィルムを保持した前記移動定盤を前記固定定盤に対して相対移動させることにより前記固定定盤に対して原稿フィルムを位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の原稿フィルムの位置決め装置。
  4. 前記原稿移動手段が、前記移動定盤を互いに直交する方向の一方向に沿って移動する第1の移動手段と、前記第1の移動手段の移動方向に沿った異なる2点でそれぞれ第1の移動方向と直交する方向に沿って前記移動定盤を移動する第2及び第3の移動手段と、備え、前記制御手段が前記第1の検出手段の検出結果に基づいて前記原稿フィルムを移動するときに、前記第1の移動手段の移動方向に沿った異なる2点を中心に原稿フィルムが順に異なる方向へ回動するように前記第2及び第3の移動手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の原稿フィルムの位置決め装置。
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