JP2000321781A - 版材焼付装置 - Google Patents

版材焼付装置

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JP2000321781A
JP2000321781A JP11129869A JP12986999A JP2000321781A JP 2000321781 A JP2000321781 A JP 2000321781A JP 11129869 A JP11129869 A JP 11129869A JP 12986999 A JP12986999 A JP 12986999A JP 2000321781 A JP2000321781 A JP 2000321781A
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negative
film
plate
negative film
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English (en)
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Hiroyuki Ueda
博之 上田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め不良の生じない、原稿フィルムの正
確な位置決めを可能とする。 【解決手段】 フィルム装填部から貼付け部14にネガ
フィルムNを搬送するネガキャリア120には、ベース
板146にスポンジ236が設けられており、このスポ
ンジによって、貼付けステージ76に載置したネガフィ
ルムの全面を押圧し、貼付けステージにネガフィルムを
吸着保持するときに、ネガフィルムにたわみや浮きが生
じないようにする。また、ネガキャリアは、ネガフィル
ムのトンボをスキャンするときにもネガフィルムを押圧
して、正確なトンボのスキャンが可能となるようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿フィルムに記
録された画像を感光性平版印刷版の所定の位置に焼付け
る版材焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷等には、アルミニウム製の薄板
を支持体として、この支持体の表面に感光層を形成した
感光性平版印刷版(以下「印刷版」と言う)が用いられ
る。この印刷版に画像を焼付ける版材焼付装置では、印
刷版を焼付用の定盤上に載置すると共に、この印刷版上
に原稿フィルムを密着させて、画像焼付けを行う。
【0003】このような版材焼付装置では、一般に、原
稿フィルムを吸盤等によって吸着して、搬送するように
している。
【0004】一方、版材焼付装置では、印刷版に対して
原稿フィルムを位置決めして、印刷版の一定の位置に画
像を焼付けるようにしている。特に、カラー印刷を行う
ときには、印刷版への原稿フィルムの位置決め精度が、
印刷物の仕上がりに影響する。すなわち、カラー印刷を
行う場合、カラー画像をY、M、C、BKの各色に色分
解した原稿フィルムを作成し、それぞれの原稿フィルム
に記録された画像を焼付けた印刷版を用いて重ね印刷す
るようにしており、このために、印刷版へ焼付けた画像
の位置ずれが印刷物に色ずれとなって現れてしまう。
【0005】このために、版材焼付装置では、印刷版と
共に原稿フィルムの高精度の位置決めが要求されてい
る。
【0006】この原稿フィルムの位置決めは、予め原稿
フィルムの所定の位置にパンチ孔を穿設し、このパンチ
孔を用いて位置決めを行う方法と、原稿フィルムに画像
と共に位置決め用の指標(以下「トンボ」と言う)を形
成し、このトンボの位置を読み取り、トンボが所定の位
置となるように配置する方法などがある。
【0007】一方、版材焼付装置には、装置内での原稿
フィルムの搬送と共に原稿フィルムの位置決め用とし
て、帯状金属の板材によって形成した位置決め用の金具
を用いるものが提案されている。このような版材焼付装
置では、この位置決め用の金具に対して原稿フィルムを
位置決めして貼り付け、位置決め用の金具を印刷版また
は印刷版が位置決めされて載置される焼付用の定盤に対
して位置決めすることにより、原稿フィルムと印刷版と
を位置決めするようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿フ
ィルムを吸盤等によって吸着保持して搬送する場合、搬
送時にずれが生じることがある。また、原稿フィルムに
記録されているトンボを読み取るときに、原稿フィルム
に浮きや撓みが生じていると、トンボの正確な位置の読
み取りが困難となる。
【0009】このために、原稿フィルムを高精度で位置
決めしようとすると、原稿フィルムの位置決めに時間が
かかってしまうと言う問題がある。
【0010】本発明は上記の事実に鑑みてなされたもの
であり、原稿フィルムの高精度な位置決めを迅速に行う
ことができる版材焼付装置を提案することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
原稿フィルムを印刷版に位置決めして、原稿フィルムに
記録された画像を印刷版に焼付ける版材焼付装置であっ
て、前記原稿フィルムを載置する定盤と、前記原稿フィ
ルムを該原稿フィルムに形成された指標に基づいて前記
定盤上に位置決めする位置決め手段と、前記定盤上に載
置された前記原稿フィルムを該定盤上に吸着する吸着手
段と、前記吸着手段によって前記原稿フィルムを前記定
盤上に吸着保持するときに原稿フィルムの全面を前記定
盤へ向けて押圧する押圧手段と、含むことを特徴とす
る。
【0012】この発明によれば、位置決め手段によって
原稿フィルムを定盤上に位置決めして吸着保持するとき
に、押圧手段によって原稿フィルムの全面を押圧する。
これにより、原稿フィルムにしわや浮きが生じていて
も、原稿フィルムを均一に定盤上に延ばすことができ、
原稿フィルムに生じる浮きや撓みによって原稿フィルム
の画像位置がずれるのを防止できる。
【0013】これにより、簡単にかつ確実に原稿フィル
ムの正確な位置決めを行うことができ、正確な位置決め
を行うために、位置決め処理を繰り返す必要がなく、時
間ロスを生じさせることがない。
【0014】請求項2に係る発明は、前記押圧手段が前
記原稿フィルムを前記定盤上へ搬送する搬送手段に設け
られていることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、押圧手段を搬送手段に
設けている。これにより、原稿フィルムを押圧するため
の専用の機構が不用となる。
【0016】請求項3に係る発明は、前記指標として前
記原稿フィルムにトンボが形成されているときに、前記
定盤上に配置された前記原稿フィルムのトンボを検出す
る検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記
原稿フィルムを前記定盤上で移動させる移動手段と、前
記検出手段によって前記トンボの検出を行うときに前記
原稿フィルムを押圧するように前記押圧手段を制御する
制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、トンボが形成されてい
る原稿フィルムの位置決めを行うために、検出手段によ
ってトンボの位置を検出するときに、押圧手段によって
原稿フィルムの全面を押圧するようにしている。
【0018】これにより、原稿フィルムに生じているし
わやたわみ、浮きなどによってトンボの位置がずれるの
を防止でき、正確な位置決めが可能となる。また、正確
に位置決めすることができるために、位置決め時に時間
のロスが生じるのを防止できる。
【0019】請求項4に係る発明は、帯板状の位置決め
金具の所定位置を前記原稿フィルムに重ね合わせて貼り
付け、前記位置決め金具を用いて前記原稿フィルムを印
刷版に位置決めして、原稿フィルムに記録された画像を
印刷版に焼付ける版材焼付装置であって、前記原稿フィ
ルムが所定の位置に載置される定盤と、前記定盤上に載
置された前記原稿フィルムを該定盤上に吸着する吸着手
段と、前記定盤に隣接して設けられて前記位置決め金具
を前記定盤の上面と平行に保持する保持手段と、前記保
持手段を昇降させる昇降手段と、前記保持手段が前記位
置決め金具を受け取るときに前記保持手段を上方移動さ
せるように前記昇降手段を制御する受取り制御手段と、
を含むことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、位置決め金具を保持す
る保持手段が、昇降手段によって上方に移動して位置決
め金具を受け取る。この保持手段が下降することによ
り、定盤上の所定の位置に載置された原稿フィルムに位
置決め金具が重ねられる。
【0021】このように、位置決め金具を定盤の上方で
受取って、水平状態で下降させて原稿フィルムに重ねる
ために、位置決め金具を原稿フィルムに重ねるときに、
原稿フィルムにずれを生じさせることがなく、位置決め
金具の所定の位置に、正確に原稿フィルムを貼り付ける
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0023】図1は、本実施の形態に適用した版材焼付
装置10での処理の流れを示している。版材焼付装置1
0は、図示しない機枠内の中央部にフィルム装填部12
が設けられており、原稿フィルム(以下一例として「ネ
ガフィルムN」とする)が後述するトレイ内に載置され
て装填される。このフィルム装填部12に隣接して貼付
け部14が設けられており、装填されたネガフィルムN
は、トレイから取り出されて貼付け部14へ送られる
と、貼付け部14内で位置決めされた後に、例えば帯状
金属体によって形成したネガバー16に貼り付けられ
る。
【0024】ネガバー16に貼り付けられたネガフィル
ムNは、待機部18を経て焼付部20へ送られる。
【0025】一方、版材焼付装置10には、印刷版装填
部24が設けられており、感光性平版印刷版(以下「印
刷版P」とする)は、スキッド22に積層された状態で
印刷版装填部24内に装填され、最上層から取り出され
て焼付部20へ送られ、焼付部20内に設けられている
図示しない定盤上に位置決めされて載置される。
【0026】この印刷版P上には、待機部18から焼付
部20へ搬送されたネガフィルムNが、ネガバー16を
用いて位置決めされる。この状態で図示しない光源から
の光を照射することにより、密着露光によりネガフィル
ムNに記録された画像が印刷版Pへ焼付けられる。すな
わち、ネガフィルムNは、ネガバー16へ正確に位置決
めされて貼付けられることにより、印刷版Pに正確に位
置決めできるようになっている。
【0027】画像が焼付けられた印刷版Pは、焼付部2
0から取り出されて版材焼付装置10の機外へ排出され
て、次工程へ送られる。また、画像焼付けの終了したネ
ガフィルムNは、例えば貼付け部14の上方へ搬送さ
れ、後述する排出トレイに排出される。ネガフィルムN
は、この搬送途中でネガバー16から剥がされる。
【0028】なお、版材焼付装置10では、機枠の前面
に設けた図示しない操作パネルの操作によってネガフィ
ルムNに記録されている画像を印刷版Pへ焼付けるため
の処理条件の設定等が行われる。また、版材焼付装置1
0の基本的構成は、従来公知の構成を用いることがで
き、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0029】ここで、本実施の形態に適用した版材焼付
装置10によって処理されるネガフィルムNについて説
明する。
【0030】図2(A)乃至図2(C)に示されるよう
に、ネガフィルムNには、新聞1頁分の画像領域32が
形成されている1頁サイズと、新聞見開き1頁分(新聞
2頁分)の画像領域34が形成されている見開きサイズ
(新聞2頁サイズ)がある。
【0031】新聞1頁サイズのネガフィルムNには、図
2(A)に示すように、位置決め用として、トンボ28
A、28Bが記録されたネガフィルム(以下、区別する
ときにはネガフィルムN1とする)と、図2(B)に示
すように、パンチ孔30A、30Bが穿設されたネガフ
ィルム(以下、区別するときにはネガフィルムN2とす
る)とがある。また、見開きサイズのネガフィルムNに
は、図2(C)に示すように、トンボ28A、28Bが
記録されているネガフィルム(以下、区別するときには
ネガフィルムN3とする)と、パンチ孔30A、30B
が穿設されているネガフィルム(以下、区別するときに
はネガフィルムN4とする)とがある。
【0032】これらのネガフィルムNは、トンボ28
A、28B又はパンチ孔30A、30Bを用いることに
より、新聞1頁分の画像領域32、新聞2頁分の画像領
域34が印刷版Pの所定の位置に配置されるように位置
決めできる。なお、本実施の形態では、主に新聞1頁サ
イズのネガフィルムN(N1、N2)の位置決めについ
て説明する。
【0033】図2(A)に示すように、本実施の形態に
適用したネガフィルムN1のトンボ28Aは、天地方向
の天側(矢印H方向側、以下、各図に矢印Hで示す)で
幅方向の略中間部に設けられ、天地方向に沿った縦トン
ボ29Aと、天地方向と直交する方向に沿った横トンボ
29Bによって形成されている。また、トンボ28B
は、天地方向の地側で、幅方向の略中間部に設けられ、
天地方向に沿った縦トンボ29Cによって形成されてい
る。
【0034】また、図2(C)に示されるように、新聞
見開き1頁サイズのネガフィルムには、幅方向に並べら
れた一方の新聞1頁分の画像領域32に対応させてトン
ボ28A、トンボ28B、またはパンチ孔30A、30
Bが穿設されている。
【0035】なお、図2(A)乃至図2(C)に示され
るように、ネガフィルムNには、日付欄35A及びレジ
スタマーク35Bと共に、画像領域32、34に記録さ
れている画像がY、M、C、BKの何れの色の画像であ
るかを示す色玉35C等が記録されている。
【0036】また、版材焼付装置10では、図2(D)
に示される透明矩形形状の貼り込みシートSに貼り付け
たネガフィルムNの画像を印刷版へ焼付けることができ
る。この貼り込みシートSには、新聞1頁サイズのネガ
フィルムNを1枚ないし2枚、幅方向に沿って並べて貼
り付けることができると共に、新聞2頁サイズ(見開き
サイズ)のネガフィルムNを1枚貼り付けることができ
る。この貼り込みシートSには、ネガフィルムNの幅方
向に沿った一端側にパンチ孔36Aが穿設され、他端側
にパンチ孔36Bが穿設されており、パンチ孔36A、
36Bを基準にしてネガフィルムNが貼り付けられるこ
とにより、このパンチ孔36A、36Bを用いたネガフ
ィルムNの位置決めが可能となっている。
【0037】一方、図1に示されるように、版材焼付装
置10では、新聞縦2頁分の画像を焼付け可能な2L1
Wサイズの印刷版P1(図1で実線で示す)と、新聞1
頁分の画像を縦横に並べて焼付け可能な2L2Wサイズ
の印刷版P2(図1で二点鎖線で示す)が装填可能とな
っている。印刷版P1に画像を焼付けるときには、新聞
1頁サイズのネガフィルムNまたは、新聞1頁サイズの
ネガフィルムNが貼り付けられた貼り込みシートSを用
い、印刷版P2に画像を焼付けるときには、新聞1頁サ
イズのネガフィルムNを並べて用いるか、見開きサイズ
のネガフィルムまたは、新聞2頁分の画像を並べて貼り
付けた貼り込みシートSを用いる。
【0038】図3(A)及び図3(B)には、版材焼付
装置10に使用されるネガバー16を示している。ネガ
バー16は、薄肉帯状のネガバー本体90に長孔92が
形成されており、この長孔92を塞ぐように粘着テープ
94が貼り付けられている。
【0039】ネガフィルムNは、長孔92内で粘着テー
プ94に接着することにより、ネガバー16に貼り付け
られる。なお、図3(A)に示されるように、印刷版P
2にネガフィルムNの画像を焼付けるときには、ネガバ
ー16Bの長手方向に沿ってネガフィルムNを並べて貼
付け、図2(B)に示されるように、印刷版P1にネガ
フィルムNに記録された画像を焼付けるときには、ネガ
バー16Aの長手方向の一端側に偏寄させてネガフィル
ムNを貼り付ける。
【0040】このネガバー16には、長手方向の両端部
に位置決め用のピン孔96A、96Bとピン孔98A、
98Bが対で形成されている。版材焼付装置10では、
ピン孔96A、96B又はピン孔98A、98Bに位置
決め用のピンを挿入してネガバー16を位置決めするこ
とにより、このネガバー16に貼り付けられているネガ
フィルムNの位置決めがなされる。
【0041】図4には、フィルム装填部12に設けられ
ているトレイ38を示している。このトレイ38は、長
尺矩形形状の底板40の周囲が側板42、奥板44及び
前面パネル46によって囲われている。前面パネル46
は、底板40の短辺に沿って配置されており、この前面
パネル46の外面に把手48が取り付けられている。
【0042】このトレイ38は、版材焼付装置10の機
枠にスライド可能に取付けられており、版材焼付装置1
0では、把手48を持ってトレイ38を機枠から引き出
してネガフィルムNを装填する。
【0043】トレイ38には、天地方向が短辺方向に沿
うようにしてネガフィルムNが装填される。新聞1頁サ
イズのネガフィルムNは、奥板44側または前面パネル
46側と奥板44側とに装填され、貼り込みシートSや
新聞2頁サイズのネガフィルムNは、底板40の略全面
に跨って載置されてる。なお、印刷版P1に画像を焼付
けるときは、奥板44側に新聞1頁サイズのネガフィル
ムNを装填する。
【0044】トレイ38の底板40には、トンボ28
A、28Bが設けられたネガフィルムN(N1、N3)
の位置決め用として、ネガガイド50、52、54が設
けられ、中央部には、ネガフィルムN1の位置決め用と
してネガガイド56とネガガイド58が一体となってい
るセンタガイド60が設けられている。また、底板40
は、パンチ孔30A、30Bが形成されたネガフィルム
N(N2、N4)の位置決め用として、ネガガイド54
の奥板44側にスライドピン62、64が設けられ、ネ
ガフィルムN2を並べて装填するときにスライドピン6
2、64と共に用いられるスライドピン66、68が、
ネガガイド54と前面パネル46の間に設けられてい
る。更に、底板40には、貼り込みシートSを装填する
ときに用いられる固定ピン70が奥板44側に設けら
れ、スライドピン72が前面パネル46側に設けられて
いる。
【0045】ネガガイド50〜58及びスライドピン6
2〜68、72は、通常、退避位置(図4に実線で示
す)にあるが、トレイ38に装填するネガフィルムNの
指標及びサイズ等に応じて位置決め位置(図4で二点鎖
線で示す)に引き出される。なお、ネガガイド56、5
8は、図示しない回転軸を中心に回動することにより、
底板40内に収容されて退避状態となり、底板40上に
新聞見開きサイズのネガフィルムN3、N4及び貼り込
みシートSが載置可能となる。
【0046】すなわち、トレイ38に貼り込みシートS
を装填するときには、パンチ孔36A、36Bに固定ピ
ン70、スライドピン72が挿入して位置決めし、ネガ
フィルムN4を装填するときには、パンチ孔30A、3
0Bにスライドピン62、64を挿入して位置決めす
る。また、ネガフィルムN3を装填するときには、ネガ
フィルムN3の周縁部をネガガイド50、52、54の
ガイド本体50A、52A、54Aに当接させて位置決
めする。
【0047】一方、ネガフィルムN2を並べて装填する
ときには、スライドピン62、64及びスライドピン6
6、68にパンチ孔30A、30Bへ挿入して位置決め
する。このとき、ネガフィルムNの幅方向の端部が重な
るときには、奥板44側のネガフィルムNが上側となる
ように配置する。
【0048】また、トレイ38にネガフィルムN1を装
填するときには、一方のネガフィルムN1の周縁部をガ
イド板50、54のガイド本体50A、54Aに当接さ
せると共に、センタガイド60のネガガイド58に形成
されている収容部58Aへ入り込ませ、他方のネガフィ
ルムの周縁部を、ネガガイド52、54のガイド本体5
2A、54Aへ当接させると共に、センタガイド60の
ネガガイド56に形成されている収容部56Aへ入り込
ませる。センタガイド60は、ネガガイド56の収容部
56Aの上側に重なるようにネガガイド58の収容部5
8Aが形成されており、これにより、奥板44側のネガ
フィルムNが上側となるように重ねられる。
【0049】このトレイ38に位置決めされて装填され
たネガフィルムNまたは貼り込みシートSは、ネガキャ
リア120によって貼付け部14へ搬送される。
【0050】図5乃至図8には、フィルム装填部12と
貼付け部14の間を移動するネガキャリア120を示し
ている。図5に示されるように、版材焼付装置10に
は、ガイドレール124が対で設けられている。このガ
イドレール124は、フィルム装填部12と貼付け部1
4に跨って取り付けられており、それぞれにスライダ1
28が摺動可能に係合している。
【0051】ガイドレール124の間には、フレーム1
30が配置されている。このフレーム130は、ガイド
レール124に対向する側板126がスライダ128に
固定されており、これにより、ガイドレール124に沿
って移動可能に支持されている。
【0052】一対のガイドレール124の間には、エア
シリンダ132が配置されており、このエアシリンダ1
32のロッド132Aの先端が、フレーム130に連結
されている。また、側板126のそれぞれには、ブラケ
ット134が取り付けられており、版材焼付装置10の
フレーム10Aには、フィルム装填部12側及び貼付け
部14側のそれぞれに、ブラケット134に対向してス
トッパ136が取り付けられている。
【0053】これにより、フレーム130は、エアシリ
ンダ132の駆動によってフィルム装填部12と貼付け
部14との間を移動し、ブラケット134がストッパ1
36に当接することにより、フィルム装填部12のトレ
イ38に対向する所定の位置(図7参照)及び、後述す
る貼付け部14の貼付けステージ76に対向する所定の
位置(図8参照)に正確に停止される。
【0054】図5に示されるように、ネガキャリア12
0のフレーム130には、ネガフィルムNの幅方向に沿
った両端部に、略L字形状のブラケット142A、14
2Bが取り付けられている。ブラケット142A、14
2Bのそれぞれの上面には、アングル144を介してガ
イドレール148が取り付けられ、このガイドレール1
48に、スライドレール150が摺動可能に係合してお
り、このスライドレール150に、排出トレイ152の
支持フレーム154がスライド可能に取り付けられてい
る。
【0055】これにより、排出トレイ152は、ネガキ
ャリア120と共に貼付け部14へ移動する。また、こ
の排出トレイ152が貼付け部14に移動した時には、
版材焼付装置10の機枠に設けられている図示しない取
出し口へ向けてスライド可能となっている。この排出ト
レイ152には、画像焼付けの終了したネガフィルムN
が載置されるようになっており、この排出トレイ152
を取出し口へ向けてスライドさせることにより、機枠外
からネガフィルムNを取り出すことができる。
【0056】フレーム130には、中央部にエアシリン
ダ138が取り付けられ、四隅近傍に軸受140が取り
付けられている。
【0057】一方、図7及び図8に示されるように、ネ
ガキャリア120には、フレーム130の下方にフィル
ム吸着部156が設けられている。このフィルム吸着部
156は、フレーム130の下方に配置されたベース板
146を備えている。
【0058】図6乃至図8に示されるように、ベース板
146には、中央部にエアシリンダ200が取り付けら
れ、このエアシリンダ200の周囲の所定位置にガイド
シャフト202の先端が連結されている。
【0059】図7及び図8に示されるように、フレーム
130に取り付けられているエアシリンダ138のロッ
ド138Aは下方へ向けて突設されており、このロッド
138Aの先端にエアシリンダ200のロッド200A
の先端が連結されている。また、ガイドシャフト202
のそれぞれは、フレーム130に取り付けられた軸受1
40に挿通されている。これにより、ベース板146
は、フレーム130に支持され、エアシリンダ138、
200の駆動によってベース板146が水平に昇降(上
下移動)するようになっている。
【0060】図6に示されるように、ベース板146に
は、ネガフィルムNの吸着用として複数の吸盤206が
ブラケット204を介して取り付けられている。また、
ベース板146の周囲には、トレイ38に並べて載置さ
れるネガフィルムNのそれぞれの地側及び天側に対向す
るあおり部208、210と、ネガフィルムNの幅方向
の端部に対向するあおり部212が設けられている。あ
おり部208、210、212には、支持板214、2
16、218のそれぞれにブラケット204を介して複
数の吸盤206が取り付けられている。
【0061】これらの吸盤206は、ネガフィルムNの
幅方向に沿った右半分が、トレイ38の奥板44側に配
置されたネガフィルムNの吸着用(以下、区別するとき
には「吸盤206A」と言う)となっており、左半分
が、トレイ38の前面パネル46側に配置されたネガフ
ィルムNの吸着用(以下、区別するときには「吸盤20
6B」と言う)となっている。
【0062】一方、ベース板146には、あおり部21
0、212に対向してブラケット220が取り付けられ
ている。このブラケット220には、エアシリンダ22
2及び軸受224が取り付けられている。軸受224の
それぞれには、ガイドシャフト226が挿通されてお
り、エアシリンダ222のロッド及びガイドシャフト2
26の先端が支持板214、216のそれぞれに連結さ
れている。
【0063】また、ベース板146には、あおり部21
2に対向してブラケット228が取り付けられている。
このブラケット228には、エアシリンダ230が取り
付けられ、このエアシリンダ230のロッドが支持板2
18に連結されている。
【0064】あおり部208、210、212のそれぞ
れでは、エアシリンダ222、222、230の駆動に
よって、ネガフィルムNの周縁部に対向する支持板21
4、216、218がベース板146に対して相対的に
上方移動し、支持板214、216、218のそれぞれ
に設けられている吸盤206に吸着したネガフィルムN
の周縁部をめくりあげる。
【0065】また、あおり部208、210には、ネガ
フィルムNの幅方向の端部に対向してジャバラ状の吸盤
232がブラケット234を介して取り付けられてい
る。この吸盤232は、エアが供給されることによりジ
ャバラが縮み、あおり部208、210によって捲り上
げたネガフィルムNの端部を上方に持ち上げる。
【0066】これにより、ネガキャリア120では、吸
盤206に吸着したトレイ38上の最表層のネガフィル
ムNと次のネガフィルムNを分離させ、ネガキャリア1
20のフィルム吸着部156によって最表層のネガフィ
ルムNを吸着して持ち上げるようにしている。
【0067】一方、フィルムキャリア120では、新聞
1頁サイズのネガフィルムNが2枚並べてトレイ38に
装填されているときには、奥板40側のネガフィルムN
を先に吸盤206Aによって吸着した後に、吸盤206
Bによって前面パネル46側のネガフィルNを吸着する
ようになっている。これにより、ネガキャリア120で
は、トレイ38上に僅かに重なり合って装填されている
ネガフィルムNに捲れ等を生じさせることなく吸着して
取り出すことができるようにしている。
【0068】ネガキャリア120は、トレイ38上のネ
ガフィルムNを吸着保持すると、エアシリンダ138を
作動させてネガフィルムNを持ち上げ、貼付け部14へ
移動する。この後、エアシリンダ200を作動させて、
ベース板146を下降させ、ネガフィルムNを貼付けス
テージ76上に載置する。
【0069】図6乃至図8に示されるように、ネガキャ
リア120のフィルム吸着部156には、ベース板14
6及びあおり部208〜212の支持板214、21
6、218のそれぞれの下面にスポンジ236が貼付さ
れている。ネガキャリア120では、ネガフィルムNを
貼付け部14の貼付けステージ76に載置したときに、
所定のタイミングでエアシリンダ200を作動させ、ス
ポンジ236によってネガフィルムNを貼付けステージ
76へ向けて押圧し、ネガフィルムNに弛みが生じるの
を防止している。
【0070】図9に示されるように、貼付けステージ7
6は、貼付け部14のベース板74上に設けられてい
る。この貼付けステージ76は、貼り込みシートSを載
置できる大きさの固定定盤78と、固定定盤78に形成
されている開口部78A、78B内に配置されている移
動定盤80によって形成されている。開口部78A、7
8Bは、ネガフィルムNの幅方向に沿って並べて形成さ
れており、貼付けステージ76の開口部78A側と開口
部78B側を特に区別するときには、開口部78A側を
第1ステージ76Aとし、開口部78B側を第2ステー
ジ76Bとする。
【0071】ネガフィルムNは、固定定盤78と移動定
盤80に跨った所定の位置に載置される。例えば、1枚
のネガフィルムNを位置決めするときには、ネガフィル
ムNを第1ステージ76Aに載置し、2枚ずつ位置決め
するときには、第1ステージ76A、第2ステージ76
Bのそれぞれに載置する。このとき、ネガフィルムNは
中央部が移動定盤80上に載置され、周縁部が固定定盤
78上に載置される。また、新聞見開きサイズのネガフ
ィルムN及び貼り込みシートSは、第1ステージ76A
と第2ステージ76Bに跨って載置される。
【0072】移動定盤80は、移動機構82(図14参
照)を介してベース板74に取付けられたX−Y−θス
テージとなっている。移動機構82は、移動定盤80を
ネガフィルムNの天地方向(図9及び図10の矢印Y方
向)に沿って移動させるY方向移動部84と、移動定盤
80をネガフィルムNの幅方向(図9及び図10の矢印
X方向)に沿って移動させるX方向移動部86によって
構成されている。
【0073】移動機構82は、例えばX方向移動部86
が天地方向に沿った両側(天側と地側)に設けられてお
り、これにより、移動定盤80の天側と地側をX方向に
沿って相対移動させたときに、移動定盤80を回転(図
9及び図10の矢印θ方向移動)させることができる。
なお、移動機構82は、従来公知の一般的なX−Y−θ
テーブルの構成を用いることができ、本実施の形態で
は、詳細な説明を省略する。また、移動機構82として
は、X−Y−θテーブルに限らず、載置したネガフィル
ムNを回転させる方向に移動する回転機構を備えたもの
を用いることができる。
【0074】図14に示されるように、移動機構82の
Y方向移動部84は、パルスモータ102とエンコーダ
100を備えており、パルスモータ102の駆動による
移動量をエンコーダ100によって計測しながら、移動
定盤80を天地方向に沿って移動させる。また、X方向
移動部86は、パルスモータ104を備えており、この
パルスモータ104を駆動するときのパルス数によっ
て、移動定盤80の幅方向に沿った移動量を制御してい
る。
【0075】図9及び図10に示されるように、固定定
盤78には、開口部78A、78Bのそれぞれを囲むよ
うに吸着溝106A、106Bが形成されている。ま
た、移動定盤80のそれぞれには、周縁部及び対角線状
に吸着溝108A、108Bが形成されている。
【0076】吸着溝106A、106B、108A、1
08Bには、個別に負圧が供給されるようになってお
り、これにより、貼付け部14では、第1ステージ76
A、第2ステージ76Bで、ネガフィルムNを固定定盤
78ないし移動定盤80に吸着保持できるようになって
いる。
【0077】固定定盤78の周縁部には、所定の位置に
位置決めピン110A、110B、112A、112
B、114A、114Bが設けられている。位置決めピ
ン110A、112Aは、ネガフィルムNのパンチ孔3
0Aに対応されており、位置決めピン110B、112
Bは、ネガフィルムNのパンチ孔30Bに対応されてい
る。また、位置決めピン114A、114Bは、貼り込
みシートSのパンチ孔36A、36Bに対応されてい
る。
【0078】貼付け部14では、パンチ孔30A、30
Bが形成されたネガフィルムN(N2、N4)を載置す
るときには、位置決めピン110A、110Bないし位
置決めピン112A、112Bを突出させて、ネガキャ
リア120からネガフィルムNを受け取り、パンチ孔3
6A、36Bが形成された貼り込みシートSを載置する
ときには、位置決めピン114A、114Bを突出させ
て受け取る。
【0079】一方、固定定盤78には、地側の所定の位
置に貫通孔158が形成されている。また、固定定盤7
8には、天側に矩形形状の切り込みが形成されており、
固定定盤78の開口部78A、78B内に配置されてい
る移動定盤80には、この切り込みに対応して矩形形状
の延設部160が、天地方向の天側へ向けて突設されて
いる。
【0080】この移動定盤80の延設部160には、貫
通孔162が形成されている。また、移動定盤80に
は、貫通孔162を囲うように吸着溝108A、108
Bが延設されて形成されている。貫通孔158、162
のそれぞれは、ネガフィルムNの幅方向に沿って長い長
孔となっている。
【0081】貼付け部14では、ネガフィルムNを載置
するときに、移動定盤80を開口部内の所定の位置(原
位置)に配置しており、ネガキャリア120によってト
ンボ28A、28Bが形成されたネガフィルムN(N
1、N3)が載せられると、トンボ28A、28Bが貫
通孔162及び貫通孔158内に配置される(図10参
照)。
【0082】固定定盤78には、開口部78A(78
B)の地側にトンボ検出器164が配置され、天側にト
ンボ検出器166が配置されている。
【0083】縦トンボ29Cが形成されているトンボ2
8Bに対向するトンボ検出器164には、ファイバセン
サ184が設けられており、また、縦トンボ29Aと横
トンボ29Bが形成されたトンボ28Aに対向するトン
ボ検出器166には、ファイバセンサ186、190が
取り付けられている。
【0084】ファイバセンサ184は、貫通孔158の
下方に配置されており、ファイバセンサ186、190
は、移動定盤80の延設部160に形成している貫通孔
162の下方に配置されている。
【0085】トンボ検出器164、166は、固定定盤
78の下面側にブラケット168を介して取り付けられ
ているエアシリンダ(図示省略)を備えており、このエ
アシリンダの駆動によって支持板180に取り付けられ
ているファイバーセンサ184及びファイバーセンサ1
86、190のそれぞれが、原位置から貫通孔158、
162の長手方向である矢印X方向(天地方向と直交す
る方向)に沿って貫通孔158、160内を移動し、ト
ンボ28A、28Bのスキャンを行う。
【0086】ファイバーセンサ184、186、190
としては、発光部と受光部を備えた光電式が用いられて
いる。また、図6に示されるように、ネガキャリア12
0には、あおり部208、210の支持板214、21
6のそれぞれに反射板238が設けられており、ネガキ
ャリア120を貼付け部14に移動したときに、この反
射板238が貫通孔158、162のそれぞれをネガフ
ィルムNの上方側から覆うようになっている。
【0087】貼付け部14では、トンボ検出器164、
166によってトンボ28A、28Bのスキャニングを
行うときに、ネガキャリア120のフィルム吸着部15
6を下降させて、ネガフィルムNをスポンジ236によ
って押さえるようになっている。これにより、発光部か
ら照射された光は、この反射板238によって反射さ
れ、受光部によって受光されるようになっている。
【0088】ネガフィルムNには、トンボ28A、28
Bを形成する縦トンボ29A、29C及び横トンボ29
Bを黒抜きで形成しており、発光部から照射した光がト
ンボ28A、28Bの縦トンボ29A、29Cないし横
トンボ29Bによって遮られることにより、トンボ28
A、28Bが検出されるようになっている。
【0089】なお、縦トンボ29A、29C及び横トン
ボ29Bは、ネガフィルムNに白抜きで形成したもので
あっても良く、この場合は、発光部から照射した光が受
光部で検出されることにより縦トンボ29A、29C及
び横トンボ29Bを検出する。また、本実施の形態で
は、トンボ28A、28B(縦トンボ29A、29C、
横トンボ28B)の検出にファイバーセンサ184、1
86、190を用いているが、トンボ28A、28Bの
検出は、これに限らずレーザーセンサ等の種々の光電式
センサを用いることができる。
【0090】貼付け部14では、トンボ検出器164の
ファイバーセンサ184によってトンボ28Bの縦トン
ボ29Cの検出を行い、トンボ検出器166のファイバ
ーセンサ186によってトンボ28Aの縦トンボ29A
の検出を行う。このとき、図示しないエアシリンダの駆
動によってファイバーセンサ184、186と共に移動
する支持板180の移動量をリニアエンコーダ192
(図14参照)によって検出して、縦トンボ29A、2
9Cの位置を判断するようにしている。
【0091】また、貼付け部14では、縦トンボ29
A、29Cの検出結果に基づいてネガフィルムNの天側
及び地側を幅方向に移動させて幅方向の位置決めを行っ
た後に、ネガフィルムNを移動定盤80に吸着保持し
て、移動機構82によって移動定盤80をネガフィルム
Nの天地方向に移動させながら、トンボ検出器166の
ファイバーセンサ190によってトンボ28Aの横トン
ボ29Bを検出し、この検出結果に基づいて移動定盤8
0を停止させることにより、ネガフィルムNの天地方向
に沿った位置決めを行う。
【0092】版材焼付装置10では、貼付け部14の貼
付けステージ76上へのネガフィルムNの位置決めが終
了すると、移動定盤80によってネガフィルムNを吸着
保持し、予め設定している位置へ移動することにより機
差修正等を行う。この後に、板材焼付装置10では、ネ
ガフィルムNをネガバー16に貼り付ける。
【0093】なお、貼付けステージ76に新聞1頁サイ
ズのネガフィルムNを並べて載置したときには、トレイ
38に装填したときと同じように第1ステージ76A側
のネガフィルムNが、第2ステージ76B側のネガフィ
ルムNに載るように幅方向の端部の非画像部分(画像領
域32外の領域)が重なり合うようになっている。
【0094】図11及び図12に示されるように、貼付
け部14には、固定定盤78(貼付けステージ76)の
地側に隣接してネガバー16の装着装置240が設けら
れている。また、図11に示されるように、板材焼付装
置10には、ネガフィルムNとネガバー16を貼付け部
14と待機部18との間で搬送するネガキャリア242
が設けられている。
【0095】図11及び図12に示されるように、装着
装置240は、貼付けステージ76の端部に取付けられ
ているベース板244にエアシリンダ246と一対のガ
イドシャフト248が挿通されている軸受250が配置
されている。
【0096】ベース板144の上方には、昇降板252
が配置されている。エアシリンダ246の駆動ロッド2
46A及びガイドシャフト248の先端は、昇降板25
2に連結されている。これにより、図11に示されるよ
うに、エアシリンダ246の駆動ロッド246Aが伸長
されると、昇降板252が水平に上昇する。また、昇降
板252は、下方に移動することにより上面が、貼付け
ステージ76の上面と略同一の高さとなるようになって
いる。
【0097】図11及び図12に示されるように、この
昇降板252の両端部には、ネガバー16のピン孔96
A、96Bに対応する挿入ピン254が配置されている
(図11、12では一方のみを図示)。この挿入ピン2
54は、昇降板252の下側にブラケット256を介し
て取付けられている軸受258に挿通されており、図1
1に示すように、エアシリンダ260の作動によって昇
降板252に対して上方へ相対移動し、昇降板252に
設けられている貫通孔262から突出する。
【0098】装着装置240では、昇降板252を上昇
させた状態で挿入ピン254を突出させてネガバー16
を受け取る。このときネガバー16のピン孔98A、9
8Bに挿入ピン254が挿入されることにより、ネガバ
ー16が貼付けステージ76に対して位置決めされる。
これにより、ネガバー16は、長孔92側が昇降板25
2から貼付けステージ76側へ飛び出すようになってい
る。
【0099】一方、図12に示されるように、昇降板2
52には、複数のマグネット264が設けられている。
装着装置240では、昇降板252にネガバー16が載
せられるときにマグネット264へ通電する。これによ
り、ネガバー16が昇降板252上に吸着保持される。
また、マグネット264をオフすることにより、昇降板
252上からのネガバー16の取り出しが可能となる。
【0100】貼付け部14では、ネガバー16を吸着し
て保持した昇降板252を下降させることにより、貼付
けステージ76上に位置決めされたネガフィルムNの地
側の端部の非画像領域に当接するようになっている。こ
れにより、粘着テープ94に塞がれたネガバー16の長
孔92が、がネガフィルムNに対向される。
【0101】貼付け部14では、貼付けローラ266を
ネガバー16の長手方向に沿って移動させて、ネバフィ
ルムNに載せられたネガバー16の粘着テープ94を上
方から押圧することにより、長孔92内で粘着テープ9
4がネガフィルムNに接着する。
【0102】ネガバー16に貼付けられたネガフィルム
Nは、ネガキャリア242によって貼付けステージ76
から取り出される。また、このネガキャリア242に
は、ネガバーキャリア268が設けられており、このネ
ガバーキャリア268によってネガバー16が装着装置
240に受け渡される。
【0103】図11及び図13に示されるように、版材
焼付装置10には、貼付け部14の上方に一対のガイド
レール270が配置されている。このガイドレール27
0は、貼付け部14と待機部18の間に跨って、版材焼
付装置10のフレーム10Aに取り付けられている。
【0104】この一対のガイドレール270の間には、
ベース板272が掛け渡されている。ベース板272に
は、下側の面に複数のスライダ274が取付けられてお
り、それぞれのスライダ274がガイドレール270に
摺動可能に係合している。
【0105】図13に示されるように、ベース板272
の上方には、架台276を介してロッドレスシリンダ2
78が取り付けられている。このロッドレスシリンダ2
78は、ガイドレール270と平行に配置され、駆動ブ
ロック278Aがベース板272の上面に連結されてい
る。これにより、ベース板272は、ロッドレスシリン
ダ278が駆動するとガイドレール270に沿って貼付
け部14と待機部18の間を移動する。
【0106】図11及び図13に示されるように、ベー
ス板272の中央部には、スリーブ280と送りナット
282が設けられており、ベース板272を貫通するよ
うにスリーブ280に挿通された送りネジ284が送り
ナット282に螺合している。また、ベース板272に
は、送りナット282を中心に4個の軸受286が取り
付けられ、それぞれに軸受286に送りナット282と
平行にガイドシャフト288が挿通されている。
【0107】一方、ベース板272の下方には、ベース
板272と平行にフィルム支持ベース290が配置さ
れ、送りネジ284及びガイドシャフト288の先端が
連結されて支持されている。また、ベース板272の上
面には、昇降モータ292が取り付けられている。この
昇降モータ292は、駆動軸に設けられている図示しな
いプーリと送りナット282に設けられているプーリ2
94との間に無端のベルト(図示省略)が巻き掛けられ
ている。
【0108】これにより、昇降モータ292の回転力が
送りナット282に伝達されると、送りネジ284が軸
線方向に沿って相対移動して、フィルム支持ベース29
0が昇降される。
【0109】このフィルム支持ベース290には、ネガ
バー16に貼り付けられているネガフィルムNの吸着用
として複数の吸盤294(図11及び図13には一部を
図示)が取付けられている。
【0110】一方、フィルム支持ベース290には、吸
盤294によって吸着されるネガフィルムNの地側の端
部にフレーム296が取り付けられている。このフレー
ム296には、吸盤294によってネガフィルムNを吸
着するときに、ネガフィルムNのネガバー16近傍を吸
着する吸盤298が取り付けられている。
【0111】また、フレーム296には、ネガバーキャ
リア268の支持バー300が取り付けられている。こ
の支持バー300には、ネガバー16を吸着する吸盤3
02が取り付けられている。ネガフィルムNに貼付けら
れたネガバー16は、この吸盤302に吸着保持される
ことにより、ネガフィルムNと共にネガキャリア242
によって貼付け部14と待機部180の間を搬送され
る。
【0112】また、フレーム196には、ネガバー16
からネガフィルムNを剥がす剥し爪304が設けられて
いる。
【0113】支持バー300は、図示しないエアシリン
ダが作動することにより、フレーム296に対して上方
に移動するようになっている。これにより、吸盤302
に吸着されているネガバー16もネガフィルムNに対し
て上方に移動して、ネガバー16とネガフィルムNの間
に段差が生じする。剥し爪304は、ネガバー16の長
手方向の一端側に位置しており、ロータリーシリンダ3
06が作動して90度回転することにより、ネガフィル
ムNとの間に段差が生じているネガバー16とネガフィ
ルムNの間に入り込む。この状態で、ロッドレスシリン
ダ308によって、剥し爪304がネガバー16の長手
方向に移動することにより、ネガフィルムNが、ネガバ
ー16の粘着テープ94から剥される。
【0114】図14には、版材焼付装置10に設けられ
ている制御部310の一部を示している。この制御部3
10には、図示しないマイクロコンピュータを備えたコ
ントローラ312が設けられており、このコントローラ
312に装置前面に設けられている操作パネル314が
接続されている。版材焼付装置10では、この操作パネ
ル314のスイッチ操作によって、処理条件を入力す
る。
【0115】また、コントローラ312には、ネガキャ
リア120及びネガバー16を吸着保持するネガバーキ
ャリア268を備えたネガキャリア242と共に、貼付
け部14に設けられている移動機構82、トンボ検出器
164、166、位置決めピン110A〜114Bによ
る位置決め機構、吸着溝106A〜108Bへ負圧を供
給することにより固定定盤78ないし移動定盤80へネ
ガフィルムNを吸着保持する吸着機構及びネガバー16
の装着装置240などの版材焼付装置10に設けられて
いる各機器が接続されている。
【0116】コントローラ312は、入力された処理条
件に基づいて各機器を制御しながらネガフィルムNの搬
送及び位置決めと共に印刷版Pへの画像焼付処理を行
う。
【0117】以下に、本実施の形態の作用として、版材
焼付装置10でのフィルムNの搬送及び印刷版Pへネガ
フィルムNに記録された画像を焼付けるときのネガフィ
ルムNの位置決めに用いるネガバー16へのネガフィル
ムNの貼付けを説明する。
【0118】版材焼付装置10では、画像焼付処理の開
始が指示されると、ネガフィルNのフィルム装填部12
から貼り付け部14への搬送に先立って、操作パネル3
14から位置決めするネガフィルムNのサイズや種類、
カラー印刷用の画像が形成されているネガフィルムNで
あるか否か等の処理情報及び焼付情報を読み込む。
【0119】この後に、版材焼付装置10では、フィル
ム装填部12のトレイ38上へ移動しているネガキャリ
ア120のエアシリンダ134を作動させ、フィルム吸
着部156を下降させる。この後に、吸盤206A、2
06Bに負圧を供給して、トレイ38に装填されている
ネガフィルムNを吸着する。
【0120】このとき、版材焼付装置10では、トレイ
38に新聞1頁サイズのネガフィルムNが、2枚並べて
装填されているときには、フィルム吸着部156を下降
させる。このとき、先ず、吸盤206Aに負圧を供給
し、この後に、所定のタイミングで吸盤206Bへの負
圧の供給を開始する。これにより、吸盤206Aがトレ
イ38の奥板44側のネガフィルムNを吸着した後に、
吸盤206Bがトレイ38の前面パネル46側のネガフ
ィルムNを吸着する。
【0121】トレイ38に新聞1頁サイズの2枚のネガ
フィルムNを装填するときには、トレイ38の奥板44
側のネガフィルムNが上になるように重ねられる。この
とき、このネガフィルムNに対向する吸盤206Aによ
って先ず奥板44側のネガフィルムNを吸着した後、前
面パネル46側のネガフィルムNを吸着することによ
り、ネガフィルムNを持ち上げたときに、ネガフィルム
Nの重なり部分が逆になるなどしてフィルムNの幅方向
の端部が捲れあがるのを防止することができる。
【0122】ネガバーキャリア120は、吸盤206
(吸盤206A、206B)によってネガフィルムNを
吸着すると、あおり部208〜212を作動させて、吸
盤206によって吸着した最表層のネガフィルムNに次
のネガフィルムNが貼りついて持ち上げられてしまうの
を防止できる。
【0123】ネガキャリア120では、吸盤206によ
ってネガフィルムNを吸着すると、エアシリンダ138
を作動させてフィルム吸着部156を所定の高さまで上
昇させる。これにより、トレイ38からネガフィルムN
が取り出される。
【0124】ネガキャリア120は、トレイ38からネ
ガフィルムNを取り出すと、エアシリンダ32が作動す
ることにより、フィルム装填部12から貼付け部14へ
移動し、貼付けステージ76に対向する所定の位置に停
止する。この後、フィルム吸着部156のエアシリンダ
200が作動して、ネガフィルムNを吸着保持している
フィルム吸着部156を下降させ、ネガフィルムNを貼
付けステージ76上に載置する。
【0125】このとき、ネガフィルムNがトレイ38上
に位置決めされて装填されているため、ネガフィルムN
は、略所定の位置に載置される。この位置は、パンチ孔
30A、30Bが形成されているネガフィルムN又はパ
ンチ孔36A、36Bが形成されている貼り込みシート
Sは、パンチ孔30A、30Bないしパンチ孔36A、
36Bが位置決めピン110A、110B、112A、
112Bないし位置決めピン114A、114Bに対向
される。また、トンボ28A、28Bが形成されている
ネガフィルムNでは、トンボ28A、28Bが貫通孔1
58、162に対向される。
【0126】図15に示すフローチャートは、貼付け部
14でのネガフィルムNの処理の概略を示している。こ
のフローチャートは、トレイ38から取り出したネガフ
ィルムNを吸着保持しているネガキャリア120が貼付
け部14へ移動することにより実行される。
【0127】このフローチャートでは、最初のステップ
400で、トンボ28A、28Bが形成されているネガ
フィルムNであるか否かを確認し、パンチ孔30A、3
0Bが形成されているネガフィルムN又はパンチ孔36
A、36Bが形成されている貼り込みシートSであると
きには、このステップ400で否定判定されて、ステッ
プ402へ移行する。
【0128】このステップ402では、ネガキャリア1
20に吸着保持されているネガフィルムNに合わせて位
置決めピン110A、110B、112A、112B又
は位置決めピン114A、114Bを突出させる。この
後、ステップ404でネガキャリア120のフィルム吸
着部156が下降することにより、フィルム吸着部15
6に吸着保持されているネガフィルムNは、パンチ孔3
0A、30Bに位置決めピン110A、110B、11
2A、112Bが挿入されながら貼付けステージ76に
載せられる。
【0129】このとき、ネガキャリア120では、ネガ
フィルムNを貼付けステージ76上に載せると、一旦上
昇した後に、再度、ベース板146を下降させて、ベー
ス板146及びあおり部208、210、212の支持
板214、216、218に貼付けているスポンジ23
6によってネガフィルムNを貼付けステージ76へ押し
付ける。
【0130】これに合わせて、ステップ406では、固
定定盤78及び移動定盤80の吸着溝106A、106
B、108A、108Bに負圧を供給し、スポンジ23
6によって貼付けステージ76上に延ばされたネガフィ
ルムNを吸着保持する。
【0131】これにより、ネガフィルムNは、しわや浮
き等が生じることなく、貼付けステージ76上に吸着保
持される。
【0132】一方、ネガキャリア120のフィルム吸着
部156に吸着保持されているネガフィルムNにトンボ
28A、28Bが形成されているときには、ステップ4
00で肯定判定されて、ステップ408へ移行する。
【0133】このステップ408では、フィルム吸着部
156を下降させ、吸盤206による吸着を解除すると
共に、吸着溝106A、106B、108A、108B
に供給する負圧によって貼付けステージ76上でネガフ
ィルムNを吸着保持する。このとき、フィルム吸着部1
56のベース板146を下降させたままにし、貼付けス
テージ76上に載置しているネガフィルムNの全面をス
ポンジ236によって貼付けステージ76上へ押し付け
る。
【0134】これにより、貼付けステージ76上に載置
されたネガフィルムNは、均一に展開されしわやたるみ
による浮きが生じないようになっている。
【0135】次のステップ410では、トンボ検出器1
64、166のファイバーセンサ184、186によっ
て、トンボ28Aの縦トンボ29Aとトンボ28Bの縦
トンボ29Cのスキャンを行う。この縦トンボ29A、
29Cのスキャンは、ファイバーセンサ184、186
のそれぞれを原位置から貫通孔158、162内をネガ
フィルムNの幅方向に沿って移動させ、例えば原位置か
らの距離を算出する。
【0136】この後、ステップ412では、トンボ検出
器164、166で測定したトンボ28A、28Bの縦
線29A、29Cの中心位置がそれぞれ所定の位置とな
るように、ネガフィルムN1、N3を載置している移動
定盤80の天側及び地側のそれぞれの移動量を演算す
る。
【0137】次のステップ414では、固定定盤78に
よるネガフィルムNの吸着を解除すると共に、ネガキャ
リア120のエアシリンダ200を作動させて、スポン
ジ236をネガフィルムNから浮かせる。この後に、ネ
ガフィルムNを移動定盤80のみで吸着保持した状態
で、縦トンボ29A、29Cの検出結果に基づいて移動
定盤78の天側と地側を天地方向と直交する方向へ移動
させる。
【0138】これにより、ネガフィルムNの矢印X方向
に沿った傾きを矯正することができると共に、ネガフィ
ルムNの幅方向に沿った位置決めを行なうことができ
る。なお、ネガフィルムNが見開き1頁サイズであると
きには、第1ステージ76Aの移動定盤80のみでこの
ネガフィルムNを吸着保持して移動させる。
【0139】次のステップ416では、ネガキャリア1
20のベース板146を下降させて、スポンジ236に
よってネガフィルムNを抑え、固定定盤78にネガフィ
ルムNを吸着保持させると共に、移動定盤80によるネ
ガフィルムNの吸着保持を解除して、移動定盤80を原
位置に移動させる。
【0140】この後、ステップ418では、原位置に戻
した移動定盤80によってネガフィルムNを吸着保持す
ると共に、固定定盤78によるネガフィルムNの吸着保
持を解除し、移動定盤80を天地方向に移動させなが
ら、トンボ検出器166のファイバーセンサ190によ
ってネガフィルムNの横トンボ29Bのスキャンを行
う。これにより、横トンボ29Bが所定の位置となると
ころで、移動定盤80を停止させることにより、ネガフ
ィルムNの天地方向に沿った位置きめを行う(ステップ
420)。
【0141】このように、本実施の形態では、移動定盤
80に開口部として貫通孔162を設け、この貫通孔1
62の周囲に吸着溝108A(108B)を形成すると
共にネガキャリア120に設けているスポンジ236に
よってネガフィルムNを抑え、トンボ28Bの周囲を緊
密に吸着して浮きが生じるのを防止している。これによ
り、ファイバーセンサ186によってトンボ28Bの縦
トンボ29Aを検出するときは勿論、ネガフィルムNを
移動させながらファイバーセンサ190によってトンボ
28Aの横トンボ29Bを検出するときにも、ネガフィ
ルムNに浮きが生じることによる検出誤差の発生を防止
でき、正確な検出が可能となる。
【0142】このようにして、ネガフィルムNの天地方
向及び幅方向の位置決めが終了すると、ステップ422
へ移行してネガフィルムNを固定定盤78及び移動定盤
802よって吸着保持すると共に、ネガキャリア120
のベース板146を下降させてネガフィルムNをスポン
ジ236によって抑え、縦トンボ29A、29Cの最ス
キャンを行う。
【0143】次のステップ424では、ネガフィルムN
がカラー印刷用であるか否かを確認し、カラー印刷用の
ネガフィルムNであるとき(肯定判定)には、ステップ
424へ移行して縦トンボ29A、29Cの位置がカラ
ー印刷用として設定している所定の誤差範囲であるか否
かを確認する。
【0144】また、ネガフィルムNがカラー印刷用では
なく単色印刷用であるとき(ステップ424で否定判
定)には、ステップ428へ移行して、縦トンボ29
A、29Cの位置が単色印刷用として設定している所定
の誤差範囲であるか否かを確認する。
【0145】これにより、縦トンボ29A、29Cがそ
れぞれ所定の誤差範囲であれば(ステップ426又はス
テップ428で肯定判定)、ネガフィルムNの位置決め
を終了する。また、縦トンボ29A、29Cの位置が所
定の誤差範囲を越えているとき(ステップ426又はス
テップ428で否定判定)には、ステップ410(又は
ステップ412)へ移行して再度位置決めを行う。
【0146】このようにして、貼付けステージ76上へ
のネガフィルムの位置決めが終了すると、ステップ43
0へ移行し、固定定盤78によるネガフィルムNの吸着
保持を解除し、移動定盤80を予め設定しているオフセ
ット量だけ移動させる機差調整を行い、移動定盤80を
所定の位置まで移動すると、再度、移動定盤80と固定
定盤78によってネガフィルムNを吸着して位置決めを
終了し、ネガキャリア120がフィルム装填部12へ戻
す(ステップ432)。
【0147】版材焼付装置10では、ネガフィルムNの
貼付けステージ76上への位置決めが終了すると、この
ネガフィルムNをネガバー16に貼り付ける。
【0148】図16のフローチャートは、ネガバー16
の貼付け処理の概略を示している。このフローチャート
は、ネガフィルムNの位置決め及び機差調整が終了した
後に実行される。また、このフローチャートが実行され
るときには、ネガバーキャリア268にネガバー16を
吸着保持しているネガキャリア242が貼付け部14ン
貼付けステージ76の上方に移動して待機している。
【0149】このフローチャートは、最初のステップ4
40でエアシリンダ246を作動させて、昇降板252
を上昇させる。これと共に、挿入ピン254を昇降板2
52の上面側に突出させる。
【0150】次のステップ442では、ネガキャリア2
42の昇降モータ292が作動して、ネガキャリア24
2と共にネガバー16を吸着保持しているネガバーキャ
リア268を下降させる。このネガバーキャリア268
は、挿入ピン254の先端がネガバー16の位置決め孔
96A、96Bに入り込む所定の位置に達すると、ネガ
バー16を吸着保持している吸盤302への負圧の供給
を解除する。これに合わせて装着装置240では、マグ
ネット264へ通電する。
【0151】これにより、ネガバー16は、ネガバーキ
ャリア268による吸着保持が解除されて、昇降板25
2上に落下し、マグネット264の磁力によって昇降板
252に吸着保持される(ステップ444)。このと
き、ネガバー16の位置決め孔96A、96Bに挿入ピ
ン254が入り込むことによりネガバー16が昇降板2
52に対して位置決めされる。また、ネガバー16は、
貼付けステージ76に対して位置決めされた状態で水平
に保持される。このとき、ネガバー16の長孔94側
は、貼付けステージ76上に載置されているネガフィル
ムNの地側の非画像部分に対向した状態で昇降板252
から突出されている。
【0152】次のステップ446では、エアシリンダ2
46を作動させて、ネガバー16を水平に吸着保持して
いる昇降板252を下降させる。これにより、昇降板2
52が所定の位置まで下降すると、ネガバー16の長孔
94の周囲がネガフィルムNの地側の端部に重ねられ
る。
【0153】このとき、本実施の形態では、ネガバー1
6が水平状態を保ったまま下降されるので、ネガバー1
6がネガフィルムNと接触するときに、ネガフィルムN
をずらしてしまうことがなく、ネガバー16の一定の位
置にネガフィルムNを貼り付けることができる。
【0154】この後、ステップ448では、貼付けロー
ラ266をネガバー16の長手方向に沿って移動させる
ことにより、ネガバー16の粘着テープ94へネガフィ
ルムNを貼付ける。なお、貼付けローラ266によって
ネガフィルムNをネガバー16に貼り付けるときには、
貼付けローラ266に干渉するのを防止するために、ネ
ガキャリア242は、上昇して上方で退避している。
【0155】このようにして、ネガバー16にネガフィ
ルムNを貼付けると、ステップ450では、貼付け部1
4の貼付けステージ76上からネガバー16と共にネガ
フィルムNを取り出す。このネガバー16及びネガフィ
ルムNの取出しは、ネガキャリア242を下降させ、吸
盤294、298によってネガフィルムNを吸着すると
共に、ネガバーキャリア268の吸盤302によってネ
ガバー16を吸着し、マグネット264によるネガバー
16の吸着保持を解除する。これにより、ネバー16と
ネガフィルムNがネガキャリア242に吸着保持され
る。この後に、昇降モータ292を作動させることによ
り、ネガバー16と共にネガフィルムNが貼付けステー
ジ76上から持ち上げられる。
【0156】貼付けステージ76上からネガバー16と
共にネガフィルムNを取り出すと、ステップ452で
は、ロッドレスシリンダ278を作動させて、ネガフィ
ルムNとネガバー16を待機部18へ向けて搬送する。
【0157】このように、本実施の形態に適用した版材
焼付装置10では、ネガフィルムNにネガバー16を貼
り付けるときに、ネガフィルムNにずれやしわ等を生じ
させることがなく、正確にかつ円滑に処理を行うことが
できる。
【0158】したがって、本実施の形態に適用した版材
焼付装置10では、ネガバー16に対して一定の位置に
正確にネガフィルムNを貼付けることができると共に、
ネガフィルムNの正確に位置決めしてネガバー16に貼
付けるために時間のロスを生じさせることがない。
【0159】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本発明は、ネガフィ
ルムなどの原稿フィルムに記録された画像を印刷版に焼
付ける任意の構成の版材焼付け装置に適用することがで
きる。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、た
わみや浮きによる原稿フィルムの位置決め不良の発生を
防止して、正確な位置決めを行うことができる。したが
って、正確に位置決めするための時間のロスを防止する
ことができると言う優れた効果が得られる。
【0161】また、本発明では、位置決め用の金具を原
稿フィルムに重ねあわせる時に、原稿フィルムにずれが
生じるのを防止でき、原稿フィルムを位置決め金具の所
定の位置に正確に貼り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る版材焼付装置での印刷版と
原稿フィルムの処理の流れを示す概略図である。
【図2】(A)乃至(D)はそれぞれ本実施の形態に係
る版材焼付装置に用いられるネガフィルムを示す概略図
であり、(A)はトンボが形成された新聞1頁サイズの
ネガフィルムを示し、(B)はパンチ孔が穿設された新
聞1頁サイズのネガフィルムを示し、(C)は見開き1
頁サイズのネガフィルムを示し、(D)はネガフィルム
が貼付けられる貼り込みシートを示している。
【図3】(A)及び(B)は版材焼付装置に用いられる
ネガバーの概略図であり、(A)は2L2Wサイズの印
刷版に用いるネガバーを示し、(B)2L1Wサイズの
印刷版に用いるネガバーを示している。
【図4】版材焼付装置のフィルム装填部に設けられるト
レイを示す概略平面図である。
【図5】フィルム装填部から貼付け部の間を移動するネ
ガキャリアの要部を示す概略斜視図である。
【図6】図5に示すネガキャリアに設けられるフィルム
吸着部を示す概略斜視図である。
【図7】図6及び図7に示すネガキャリアとフィルム装
填部のトレイを示す概略図である。
【図8】図6及び図7に示すネガキャリアと貼付け部の
貼付けステージを示す概略図である。
【図9】貼付け部に設けた貼付けステージを示す概略図
である。
【図10】図9の貼付けステージの一部を示す概略図で
ある。
【図11】貼付け部と待機部の間を移動するネガキャリ
アの一部と、貼付け部の貼付けステージの一部を示す概
略図である。
【図12】貼付け部に設けられる装着装置の要部を示す
概略斜視図である。
【図13】貼付け部と待機部の間を移動するネガキャリ
アを示す概略図である。
【図14】版材焼付装置の制御部の一部を示すブロック
図である。
【図15】貼付け部でのネガフィルムン位置決め処理の
概略を示す流れ図である。
【図16】貼付け部でのネガバーへのネガフィルムの貼
付けの概略を示す流れ図である。
【符号の説明】 10 版材焼付装置 12 フィルム装填部 14 貼付け部 16 ネガバー(位置決め用金具) 28A、28B トンボ(指標) 30A、30B、36A、36B パンチ孔(指標) 38 トレイ 76 貼付けステージ(定盤) 78 固定定盤(定盤) 80 移動定盤(定盤) 82 移動機構(移動手段) 106A、106B、108A、108B 吸着溝
(吸着手段) 110A、110B、112A、112B、114A、
114B 位置決めピン(位置決め手段) 120 ネガキャリア(搬送手段、押圧手段) 164、166 トンボ検出器(検出手段) 240 装着装置 246 エアシリンダ(昇降手段) 252 昇降板(保持手段) 264 マグネット(保持手段) 268 ネガバーキャリア 312 コントローラ(制御手段、受取り制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿フィルムを印刷版に位置決めして、
    原稿フィルムに記録された画像を印刷版に焼付ける版材
    焼付装置であって、 前記原稿フィルムを載置する定盤と、 前記原稿フィルムを該原稿フィルムに形成された指標に
    基づいて前記定盤上に位置決めする位置決め手段と、 前記定盤上に載置された前記原稿フィルムを該定盤上に
    吸着する吸着手段と、 前記吸着手段によって前記原稿フィルムを前記定盤上に
    吸着保持するときに原稿フィルムの全面を前記定盤へ向
    けて押圧する押圧手段と、 を含むことを特徴とする版材焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段が前記原稿フィルムを前記
    定盤上へ搬送する搬送手段に設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の版材焼付装置。
  3. 【請求項3】 前記指標として前記原稿フィルムにトン
    ボが形成されているときに、 前記定盤上に配置された前記原稿フィルムのトンボを検
    出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて前記原稿フィルムを
    前記定盤上で移動させる移動手段と、 前記検出手段によって前記トンボの検出を行うときに前
    記原稿フィルムを押圧するように前記押圧手段を制御す
    る制御手段と、 を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    版材焼付装置。
  4. 【請求項4】 帯板状の位置決め金具の所定位置を前記
    原稿フィルムに重ね合わせて貼り付け、前記位置決め金
    具を用いて前記原稿フィルムを印刷版に位置決めして、
    原稿フィルムに記録された画像を印刷版に焼付ける版材
    焼付装置であって、 前記原稿フィルムが所定の位置に載置される定盤と、 前記定盤上に載置された前記原稿フィルムを該定盤上に
    吸着する吸着手段と、前記定盤に隣接して設けられて前
    記位置決め金具を前記定盤の上面と平行に保持する保持
    手段と、 前記保持手段を昇降させる昇降手段と、 前記保持手段が前記位置決め金具を受け取るときに前記
    保持手段を上方移動させるように前記昇降手段を制御す
    る受取り制御手段と、 を含むことを特徴とする版材焼付装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105855840A (zh) * 2016-06-15 2016-08-17 苏州博众精工科技有限公司 浮动压合机构
CN113576743A (zh) * 2021-07-26 2021-11-02 重庆凯丰医疗器械有限公司 一种可视化tdp灸疗贴自动压合装置

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