JP4035876B2 - 絞り出し可能な紙製容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い切りや詰替え用などの、一般にスタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋などに収容した、粘性を有する液体状の調理食品・調味料や液体洗剤・柔軟剤などを、一般の家庭で、手間をかけずに簡単に絞り出し可能な底面を開放した紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、使い切りや詰替え用などの、例えば図2(A)乃至(C)に示すような、スタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋20に収容した、また積層フィルム製の平型小袋21に収容した、さらにプラスチック製のチューブ容器22に収容した、粘性を有する液体状の調理食品・調味料や液体洗剤・柔軟剤などが、広く販売されて、一般の家庭で用いられている。
【0003】
また従来から、粘性を有する液体状の内容物を収容した、図2(A)乃至(C)に示す縦型小袋20や平型小袋21やチューブ容器22などについては、そのまま販売されるばかりではなくて、取扱い時や運搬時などの破損を防止するために、また店頭での展示効果を高めるために、例えば図3に示すような、通常の板紙製や段ボール紙製などの外装紙箱30に収容して販売されることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、図3に示す外装紙箱30については、工程が簡単で作製費用が廉価な、通常の板紙製や段ボール紙製などの外装紙箱30であるものの、一般の家庭で、図2(A)乃至(C)に示す縦型小袋20などを使用する際は、この外装紙箱30から手間をかけて取出した後、縦型小袋20などを開封する必要があって、またその縦型小袋20などから内容物を取り出す場合、最後まで絞り出すには折り畳むなどする必要があり、その際内容物で手を汚す恐れがあった。
【0005】
ところで、本発明の目的は、使い切りや詰替え用などの、スタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋などに収容した、粘性を有する液体状の調理食品・調味料や液体洗剤・柔軟剤などを、一般の家庭で、手間をかけずに簡単に絞り出すことことが可能で、粘性を有する液体状の内容物で手を汚す恐れが少ない、しかも縦型小袋などの、取扱い時や運搬時などの破損を防止して、店頭での展示効果を高められる、工程が簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール紙製などの絞り出し可能な紙製容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の絞り出し可能な紙製容器の第1の発明は、一般的にスタンディングパウチと称される積層フィルム製の包装袋等を収納する紙製容器において、図1Aに示すように、開口凹部を有する正面板と、切れ目線を介して中央部に横方向の折り目線を有する蓋面板を連設してなる背面板と、糊代片とを、折り目線を介して順に連設し、図1Bに示すように、正面板と糊代片とを貼着し、正面板に設けられた開口凹部を覆うように、蓋面板を中央部に設けた折り目線より2つ折りして、正面板の開口凹部の内側に差し込むなどして繋止した、底面を開放した外装用の紙製容器であって、また本発明の絞り出し可能な紙製容器の第2の発明は、図1Cに示すように、前記蓋面板と背面板との間の切れ目線を破断することにより、背面板に開口凹部を形成可能とした、底面を開放した外装用の紙製容器であって、それぞれ前記スタンディングパウチ等の包装袋に被せて貼着したことを特徴とする絞り出し可能な紙製容器である。
【0007】
次に、本発明の絞り出し可能な紙製容器の第3の発明は、図1に示すように、前記正面板または背面板の中心付近から下端にかけて、それぞれ1本または2本以上の縦方向の折り目線を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の絞り出し可能な紙製容器である。
【0008】
【作用】
本発明の絞り出し可能な紙製容器においては、開口凹部を有する正面板と、切れ目線を介して中央部に横方向の折り目線を有する蓋面板を連設してなる背面板と、糊代片とを、折り目線を介して順に連設し、正面板と糊代片とを貼着し、正面板に設けられた開口凹部を覆うように、蓋面板を中央部に設けた折り目線より2つ折りして、正面板の開口凹部の内側に差し込むなどして繋止した、底面を開放した外装用の紙製容器であって、また前記蓋面板と背面板との間の切れ目線を破断することにより、背面板に開口凹部を形成可能とした、底面を開放した外装用の紙製容器であって、それぞれ前記スタンディングパウチ等の包装袋に被せて貼着したことによって、一般の家庭で、紙製容器の切れ目線を切断して蓋面板を除去するだけで、スタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋などの開封が簡単にできる状態にすることが可能で、かつ( 縦型小袋などを開封した後に )、紙製容器を逆さにして正面板および背面板を押えるだけで、この縦型小袋などに収容した粘性を有する液体状の内容物で手を汚す恐れが少ない、底面を開放した絞り出し可能な紙製容器を提供することができる。
尚、前記蓋面板は2つ折りしたのち、正面板の外部に部分的に貼着するなどして繋止することも可能である。
【0009】
しかも、本発明の絞り出し可能な紙製容器においては、この底面を開放した紙製容器が、積層フィルム製の縦型小袋などの、取扱い時や運搬時などの破損を防止して、また底面を開放した紙製容器が従来にない新規性を創出して、店頭での展示効果を高められる、板紙製や段ボール紙製などの絞り出し可能な紙製容器を提供することができる。
【0010】
加えて、本発明の絞り出し可能な紙製容器においては、前述した紙製容器の正面板または背面板の上下方向における中心付近から下端にかけて、それぞれ1本または2本以上の縦方向の折り目線を設けたことによって、一般にスタンディングパウチと称される積層フィルムからなり、粘性を有する液体状の内容物を収容した、下部がやゝ膨らんだ縦型小袋などに、無理なくスムーズに被せて貼着ができる、底面を開放した紙製容器を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の絞り出し可能な紙製容器については、後述する実施例に示すように、美麗な印刷をした適宜の板紙などを用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、後述する400gの粘性を有する液体状のカレースープを収容した、図2(A)に示す下部がやゝ膨らんだ縦型小袋20の、図3Aに示す従来の外装紙箱30のブランク(縦・横が約25×35cm)に比較して、面積が約18%少ない縦・横が約24×30cmの、図1(A)に示す絞り出し可能な紙製容器のブランクを作製して、通常の機械的な製箱工程で、正面板11と糊代片13とを貼着して、スタンディングパウチと称される積層フィルム製の、粘性を有する液体状の内容物を収容した縦型小袋20などに、被せて部分的に貼着した後に、もう一方の正面板11の開口凹部aを覆うように、蓋面板13を2つ折りして、図1Bに示すように、正面板の開口凹部の内側に差し込むなどして、底面を開放した工程が簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール紙製などの絞り出し可能な紙製容器を提供することができる。
【0012】
【実施例】
図1(A)は、本発明の実施例における絞り出し可能な紙製容器のブランクの平面図であって、また図1(B)・図1(C)は、本発明の実施例における、絞り出し可能な紙製容器である。
【0013】
すなわち、開口凹部aを有する正面板11と切れ目線dを介して中央部に横方向の折り目線cを有する蓋面板14を連設し、かつ、前記切れ目線dを破断することにより開口凹部aを形成可能とした背面板12と糊代片13とを折り目線bを介して順に連設し、前記正面板11または背面板12の上下方向における中心付近から下端にかけて2本の縦方向の折り目線e・eを設けた底面を開放した紙製容器10のブランクであって、美麗な印刷をした350g/m2 のコートボール紙を用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、正面板11の縦・横が17×14cmの図1(A)に示す絞り出し可能な紙製容器のブランクを作製した。
【0014】
次に、図1(A)に示す絞り出し可能な紙製容器のブランクの、折り目線b・b・cそれぞれを山折りして(印刷を施した面が表面となるように折り返す)、通常の機械的な製箱工程で、正面板11と糊代片12とを貼着して、スタンディングパウチと通称する積層フィルム製の、400gの粘性を有する液体状のカレースープを収容した、図2(A)に示すような下部がやゝ膨らんだ縦型小袋20に、無理なくスムーズに被せて部分的に貼着した後に、もう一方の正面板11の開口凹部aを覆うように、蓋面板14を2つ折りして、正面板の開口凹部aの内側に差し込んで繋止して、図1(B)に示す底面を開放した紙製容器10を作製した。
【0015】
続いて、一般の家庭で、図1(C)に示すように、図1(B)に示す底面を開放した紙製容器10の、切れ目線dを切断して蓋面板13を除去したところ、カレースープを収容した縦型小袋20を、簡単に鋏で切断して開封ができる、また紙製容器10を逆さにして正面板11・背面板12を押えるだけで、この縦型小袋20などに収容した粘性を有する液体状のカレースープを、簡単に最後まで絞り出しができる、カレースープで手を汚す恐れが少ない、底面を開放した紙製容器10であって、しかも、この紙製容器10が図2(A)に示すような積層フィルム製の下部がやゝ膨らんだ縦型小袋20の、取扱い時や運搬時などの破損を防止するとともに、従来にない新規性を創出して、店頭での展示効果を高められる、美麗な印刷をしたコートボール紙製の絞り出し可能な紙製容器を得ることができた。
【0016】
【発明の効果】
以上、作用及び実施例に示すとおり、本発明の絞り出し可能な紙製容器においては、一般の家庭で、外装紙箱の切れ目線を切断して蓋面板を除去するだけで、スタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋などを、簡単に開封ができる状態にすることが可能で、かつ、紙製容器を逆さにして側面板を押えるだけで、この縦型小袋などに収容した粘性を有する液体状の内容物を、簡単に最後まで絞り出すことができるため、粘性を有する液体状の内容物で手を汚す恐れが少ない、底面を開放した紙製容器であって、しかも、この紙製容器が、積層フィルム製の縦型小袋などの、取扱い時や運搬時などの破損を防止するとともに、従来にない新規性を創出して、店頭での展示効果を高められる、板紙製や段ボール紙製などの絞り出し可能な紙製容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における(A)は絞り出し可能な紙製容器のブランクの平面図であって、また(B)、(C)は絞り出し可能な紙製容器の斜視図である。
【図2】(A)は粘性を有する液状の内容物を収容した包装体の一実施例を示す、一般にスタンディングパウチと称される積層フィルム製の縦型小袋20の斜視図であり、(B)は前記包装体の別の実施例を示す、積層フィルム製の平型小袋21の斜視図であり、(C)は前記包装体の別の実施例を示す、プラスチック製のチューブ容器22の斜視図である。
【図3】図2(A)乃至(C)に示す縦型小袋20や平型小袋21やチューブ容器22などの、(A)は、従来の外装紙箱30のブランクの平面図であって、また(B)は、従来の外装紙箱30の斜視図である。
【符号の説明】
10‥‥紙製容器
11‥‥正面板
12‥‥背面板
13‥‥糊代片
14‥‥蓋面板
20‥‥縦型小袋
21‥‥平型小袋
22‥‥チューブ容器
30‥‥従来の外装紙箱
a‥‥開口凹部
b・c・e‥‥折り目線
d‥‥切れ目線
Claims (3)
- スタンディングパウチと称される積層フィルム製の包装袋を収納する紙製容器において、開口凹部を有する正面板と、切れ目線を介して中央部に横方向の折り目線を有する蓋面板を連設してなる背面板と、糊代片とを、折り目線を介して順に連設し、正面板と糊代片とを貼着し、正面板に設けられた開口凹部を覆うように、蓋面板を中央部に設けた折り目線より2つ折りして、正面板の開口凹部の内側に差し込むなどして繋止した、底面を開放した外装用の紙製容器であって、前記スタンディングパウチ等の包装袋に被せて貼着したことを特徴とする絞り出し可能な紙製容器。
- 前記蓋面板と背面板との間の切れ目線を破断することにより、背面板に開口凹部を形成可能としたことを特徴とする、請求項1に記載の絞り出し可能な紙製容器。
- 前記正面板または背面板の中心付近から下端にかけて、それぞれ1本又は2本以上の縦方向の折り目線を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の絞り出し可能な紙製容器。
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JPH11208646A JPH11208646A (ja) | 1999-08-03 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-01-30 JP JP01980798A patent/JP4035876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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