JP4035729B2 - 縫製システム - Google Patents

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本発明は縫製システムに関し、特に、複数のミシンが電気的に接続された縫製システムに関するものである。
従来、複数のミシンを一人で扱うことを想定した縫製システムが提案されている。例えば、特許文献1には、2台のミシン(第1ミシン,第2ミシン)を有する縫製システムが開示されている。この縫製システムのミシンは、シャツの袖口にカフスを縫い付けるためのものである。この縫製システムの各ミシンは、袖口をセットするための袖口用装置台と、カフスをセットするためのカフス用装置台と、カフス装置台にカフスを保持するためのカフス用エアーシリンダ及びこのエアーシリンダを起動するためのカフス用スイッチなどを備えている。
この縫製システムにおいて縫製する場合には、第1ミシンでカフスがセットされたカフス用装置台と袖口がセットされた袖口用装置台とが当接され、カフスと袖口とが正確に接合されていることが作業者により確認された後、第2ミシンのカフス装置台にカフスをセットするため、作業者により第2ミシンのカフス用スイッチが閉成されると第1ミシンの縫製が開始される。第1ミシンの縫製が終了すると、エアーシリンダーによる第1ミシンのカフス及び袖口の保持が解除される。これらの工程が繰り返されて第1ミシン及び第2ミシンにより順次縫製が行われる。
特開昭48−6842号公報
しかし、特許文献1の縫製システムでは、第1ミシンにカフス及び袖口がセットされて接合され、縫製が可能な状態にも関わらず、第2ミシンのカフス用スイッチが操作されるまでは第1ミシンの縫製が行われないため、縫製作業の効率が悪く縫製が長時間化する。従って、第2ミシンのカフス及び袖口のセットが終了したにも関わらず、第1ミシンの縫製が終了していない場合があり、作業者が何もすることがない待機状態になり、2台のミシンを設けている利点がなくなるといった問題が生じる。
また、第1ミシンの縫製が終了すると第1ミシンのカフス及び袖口の保持が解除されるため、作業者が第2ミシンにカフス及び袖口をセットしている間に第1ミシンのカフス及び袖口の保持が解除される場合があり、この結果、カフス及び袖口が落下し汚れるといった問題が生じる。
本発明の目的は、縫製作業の効率を向上させることができる縫製システムを提供することにある。
請求項1の発明は、複数のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいて、各ミシンに、その縫製手段を制御する制御手段と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為の開始指令入力手段とを設け、少なくとも1つのミシンの制御手段は、そのミシンの開始指令入力手段からの開始指令を受けて所定の終了準備指令を他のミシンの制御手段に送信出力する信号出力手段を有し、前記他のミシンの制御手段は前記終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理を行うように構成されたものである。
この複数のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいては、複数のミシンのうち少なくとも1つのミシンの制御手段がそのミシンの開始指令入力手段を介して入力された開始指令を受けると、制御手段によって縫製手段が制御されて縫製が開始されると共に、その制御手段の信号出力手段によって所定の終了準備指令が他のミシンの制御手段に送信出力される。この終了準備指令を受けた他のミシンの制御手段によって、他のミシンでは予め設定された縫製終了準備処理が行われる。
請求項2の発明は、2台のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいて、各ミシンに、その縫製手段を制御する制御手段と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為の開始指令入力手段とを設け、各ミシンの制御手段は、そのミシンの開始指令入力手段からの開始指令を受けて所定の終了準備指令を他方のミシンの制御手段に送信出力する信号出力手段を有し、各ミシンの制御手段は前記終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理を行うように構成されたものである。
この2台のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいては、各ミシンの制御手段がそのミシンの開始指令入力手段を介して入力された開始指令を受けると、制御手段によって縫製手段が制御されて縫製が開始されると共に、その制御手段の信号出力手段によって他方のミシンの制御手段に終了準備指令が送信出力される。この終了準備指令を受けた他方のミシンの制御手段によって、他方のミシンでは予め設定された縫製終了準備処理が行われる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記終了準備指令は、開始指令が入力された直後に送信されるものである。この縫製システムにおいては、開始指令が入力されると、その直後に制御手段によって終了準備指令が送信出力される。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記終了準備指令は、開始指令が入力されてから所定の遅延時間後に送信されるものである。この縫製システムにおいては、開始指令が入力されると、入力されてから所定の遅延時間後に制御手段によって終了準備指令が送信出力される。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記所定の遅延時間は変更可能なものである。この縫製システムにおいては、所定の遅延時間を作業者によって所望の時間に変更される。
請求項6の発明は、請求項2〜5の何れかの発明において、前記各ミシンは加工布を押えるための押え足を備え、前記縫製終了準備処理には、前記押え足の上昇駆動処理を含むものである。この縫製システムにおいては、制御手段が終了準備指令を受けると、制御手段によって加工布を押えるための押え足が上昇駆動される。
請求項7の発明は、請求項2〜6の何れかの発明において、前記各ミシンは、加工布を切断してボタン穴を形成するためのメスを備え、前記縫製終了準備処理には、前記メスを駆動してボタン穴を形成するメス駆動処理を含むものである。この縫製システムにおいては、制御手段が終了準備指令を受けると、制御手段によってメスが駆動されてボタン穴が形成される。
請求項8の発明は、請求項2〜7の何れかの発明において、前記制御手段を、前記一方のミシンの終了準備指令によらず単独で縫製可能な単独縫製モードと、前記一方のミシンの終了準備指令に基づいて前記縫製終了準備処理が行われる相互縫製モードに切り換え可能なモード切換手段を備えたものである。
この縫製システムにおいては、モード切換手段によって一方のミシンの終了準備指令によらず単独で縫製可能な単独縫製モードと、一方のミシンの終了準備指令に基づいて縫製終了準備処理が行われる相互縫製モードとに切り換えられる。
請求項9の発明は、請求項8に記載の発明において、前記制御手段は、設定されている単独縫製モード及び相互縫製モードを記憶するための記憶手段を備えているものである。この縫製システムにおいては、単独縫製モード及び相互縫製モードが設定されると、その設定されたモードが記憶手段に記憶される。
請求項1の発明によれば、開始指令を指令すると制御手段によって縫製が開始されるため、作業者は加工布をセットした後、直ぐに縫製を開始することができ、縫製作業に要する時間を短縮し、縫製作業の効率を向上させることができる。また、終了準備指令を受けた他のミシンでは縫製準備処理が行われるので、作業者は他のミシンにおいて次の縫製作業に迅速に移行することができ、縫製作業の効率を更に向上させることができる。
請求項2の発明によれば、開始指令を指令すると制御手段によって縫製が開始されるため、作業者は加工布をセットした後、直ぐに縫製を開始することができ、縫製作業に要する時間を短縮し、縫製作業の効率を向上させることができる。また、終了準備指令を受けた他方のミシンにおいては縫製準備処理が行われるので、次の縫製作業に迅速に移行することができる。
請求項3の発明によれば、開始指令の入力直後に終了準備指令を送信するので制御を簡単化することができる。
請求項4の発明によれば、開始指令の入力してから所定の遅延時間後に終了準備指令を送信するので、作業者は開始指令を入力したミシンの縫製がある程度まで行われたことを確認してから他方のミシンの縫製の準備に取り掛かることができる。
請求項5の発明によれば、遅延時間を変更することで、作業者は自分のペースに合わせて縫製作業を行うことができる。
請求項6の発明によれば、作業者が一方のミシンの開始指令を入力した後、他方のミシンの押え足が上昇するので、一方のミシンに加工布をセットしている場合に、他方のミシンの縫製が終了して押え足が上昇して加工布が落下することを防ぐことができる。
請求項7の発明によれば、作業者は他方のミシンの縫製が正確に行われていない場合は、一方のミシンに開始指令を入力しないことで、他方のミシンのメスによるボタン穴の形成を防ぎ、その正確に縫製されなかった加工布で再度縫製することができ、加工布の無駄を省くことができる。
請求項8の発明によれば、単独縫製モードで縫製することで作業者は夫々のミシンで自分のペースに合わせて作業することもできる。
請求項9の発明によれば、設定されたモードが記憶手段に記憶されて保持されるので、同じモード設定をする労力を削減することができる。
縫製作業の効率を向上させることができる縫製システムを提供するという本発明の目的を達成するために、複数のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいて、各ミシンに、その縫製手段を制御する制御手段と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為の開始指令入力手段とを設け、少なくとも1つのミシンの制御手段は、そのミシンの開始指令入力手段からの開始指令を受けて所定の終了準備指令を他のミシンの制御手段に送信出力する信号出力手段を有し、前記他のミシンの制御手段は前記終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理を行うように構成することで達成した。
本発明の実施例について説明する。本実施例は、2台の穴かがりミシンを電気的に接続した縫製システムに本発明を適用した一例である。尚、以下の説明において、図1に示すように作業者が位置する方向を前方とし、作業者から見て左右を左右とする。
縫製システムSは、ミシンテーブル1に配設され、互いに電気的に接続された左右1対の穴かがりミシンM1,M2を備えている。次に、穴かがりミシンM1について説明するが、穴かがりミシンM2に関しては同一符号に「A」を付けることで説明を省略する。図1に示すように、穴かがりミシンM1は、ミシン本体2と、ミシンモータ3と、種々の情報を入力及び表示するための操作パネル4と、制御装置5とを備えている。
ミシン本体2は、ベッド部10と、脚柱部11と、アーム部12から構成されている。図2〜図4に示すように、ミシン本体2には、加工布6を前後に布送りするための布送り機構15と、加工布6に縫目を形成する縫製機構16と、加工布6にボタン穴65を形成するボタン穴形成機構17とが設けられている。
図2に示すように、布送り機構15は、送り台20と、押え足21と、ステッピングモータからなる前後駆動用モータ22と、押え腕23などを備えている。送り台20は、前後に長い板状に形成され、ベッド部10の上面部分に嵌め込まれた左右1対の案内板24により前後方向にガイドされる。送り台20の前端部には、穴かがり縫目60及びボタン穴65を形成するための針穴25が形成されている。
送り台20の後瑞部下面側には、前側可動部材26が固定され、この前側可動部材26の後側には前後に長い連結ロッド27を介して後側可動部材28が連結され、この後側可動部材28の上端部には、前端部に押え足21が取り付けられた押え腕23の後瑞部が左右方向に延びる枢支軸29により枢支されている。ステッピングモータからなる昇降駆動モータ30(図6参照)を含む押え昇降機構(図示略)により枢支軸29の回りに押え腕23が回動されて、押え足21は昇降駆動され、更に、付勢部材(図示略)により押え腕23を介して下方に付勢される押え足21によって加工布6が押圧される。
連結ロッド27は、両可動部材26,28の左端部に挿通状に固定されて延び、可動部材26,28の前後両側において1対の軸受31を介してミシン機枠に前後移動自在に支持されている。連結ロッド27の右側には、前後に長いガイドロッド32がミシン機枠に固定的に設けられ、このガイドロッド32に後側可動部材28の右端部が軸受33を介して前後移動自在に支持されている。
前後駆動用モータ22の出力軸には、駆動プーリー34が固着され、駆動プーリー34の後方に従動プーリー(図示略)がミシン機枠に枢支されこれら両プーリに無端状のベルト35が掛け渡されている。このベルト35の一部が後側可動部材28に連結され、前後駆動用モータ22が駆動されると、ベルト35を介して両可動部材26,28と送り台20と押え足21などが加工布6と共に前後に一体的に移動される。
図1,図3に示すように、縫製機構16は、針棒40と、針棒40の下端部に装着された縫針41と、縫針41に糸駒などの上糸供給源(図示略)から供給される縫製用の上糸に張力を付与する糸調子機構42と、糸調子機構42から縫針41へ延びる上糸が掛けられる天秤43などを有する。針棒40及び縫針41は、ミシンモータ3の駆動力が針棒上下駆動機構(図示略)を介して伝達されて上下に往復駆動され、ベッド部10内でミシンモータ3によって回転駆動される糸輪捕捉器(図示略)によって上糸が捕捉され、ボビン(図示略)から延びる下糸(図示略)と交絡されて縫目が形成される。
また、針棒40及び縫針41は、ステッピングモータである揺動モータ44(図6参照)により左右に揺動され、これにより、前後に布送りされる加工布に左右幅のある穴かがり縫目60が縫製可能になる。天秤43は、ミシンモータ3により駆動される針棒上下駆動機構と大部分が共通の天秤駆動機構(図示略)により上下に往復駆動され、上昇駆動される天秤43によって上糸が引っ張られて、糸調子機構42により上糸に摩擦抵抗が作用して張力が付与されて加工布6に形成される縫目が引き締められる。
図4に示すように、ボタン穴形成機構17は、メス50と、メスホルダ51と、メス取付軸52と、メス作動腕53と、メス用ソレノイド54等を有する。メス取付軸52の下端には、メスホルダ51が連結され、そのメスホルダ51にメス50がビス55で固定されている。メス作動腕53の後瑞側は、略L字形に形成され、前後方向中央部が枢支軸56を介してミシン機枠に左右軸心回りに揺動可能に支持されている。
メス作動腕53の前端部分は、バネ部材57により上方へ付勢され、メス作動腕53の前端部がメス取付軸52の上部に連結され、メス作動腕53の後側上端部がメス用ソレノイド54から後方へ突出したプランジャ58にリンク59を介して連結されている。メス用ソレノイド54のプランジャ58が伸縮駆動されると、メス作動腕53とメス取付軸52とメスホルダ51とを介してメス50が下降されて送り台20上の加工布6に落とされ、加工布6が切断されてボタン穴65が形成される。
図5に示すように、穴かがり縫目60は、往千鳥部61と、復千鳥部62と、前閂止め部63と、奥閂止め部64とを有し、前閂止め部63の一部、往千鳥部61、奥閂止め部64、復千鳥部62、前閂止め部63の残りの部分が順に縫製され、この穴かがり縫目60の内側にメス50によってボタン穴65が形成される。
図6に示すように、操作パネル4は、種々の情報が表示され、また、種々の情報を入力するためのものである。操作パネル4には、情報が表示される表示部66と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為のスタートキー67(開始指令入力手段に相当)と、単独縫製モードと相互縫製モードとを切り換えるためのモード切換キー68など(他のキーは図示略)が設けられている。
単独モードにおいては、他方の穴かがりミシンM1,M2の終了準備指令などに関わらず、スタートキー67,67Aが操作されると、夫々の穴かがりミシンM1,M2において単独で縫製が開始されて穴かがり縫目60及びボタン穴65が形成されて、押え足21,21Aが昇降駆動されるまでの処理が実行される。詳しくは後述するが、相互縫製モードにおいては、一方の穴かがりミシンM1(M2)のスタートキー67(67A)が操作されて開始指令が入力されると、開始指令が入力されてから所定の遅延時間後、他方の穴かがりミシンM2(M1)に終了準備指令が送信され、ボタン穴65を形成するためのメス駆動処理や押え足21,21Aを上昇させる上昇駆動処理などの縫製終了準備処理が実行される。
次に、穴かがりミシンM1の制御系について図6のブロック図を参照して説明する。制御装置5は、駆動部の駆動制御などの穴かがりミシンM1の縫製制御全般を司り、また、後述する終了準備指令などの信号を送受信可能に穴かがりミシンM2の制御装置5Aと電気的に接続され、この終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理が実行されるように構成されている。
図6に示すように、制御装置5はCPU70とROM71とRAM72とEEPROM73(記憶手段に相当する)とこれらを接続するバス74と入出力インターフェース75とを主要部とするマイクロコンピュータ76などを備えている。入出力インターフェース75には、各モータ3,22,30,44及びメス用ソレノイド54を駆動するための駆動回路78,79,80,81,82や操作パネル4などが接続されている。マイクロコンピュータ76は、穴かがりミシンM2のマイクロコンピューター76Aと電気的にケーブルCによって接続され、スタートキー67による開始指令を受けて所定の遅延時間後に終了準備指令を穴かがりミシンM2の制御装置5Aに送信出力するものである。尚、穴かがりミシンM2におけるCPUなどは図6において図示を省略しているが、ミシンM1と同様の構成を有している。
ROM71には、穴かがり縫目60やボタン穴65などの形状やサイズなどの縫製パラメータや、縫製パラメータに基づいて縫製を実行するための縫製処理プログラムや、後述する縫製終了準備処理プログラムなどが記憶されている。RAM72には、実行されるためにROM71から読み出された縫製処理プログラムなどが一時的に記憶される。EEPROM73には、モード切換キー68により設定されている単独縫製モード及び相互縫製モードが記憶される。
次に、相互縫製モードにおいて、縫製システムSの2つの穴かがりミシンM1,M2で交互に縫製するために実行される縫製処理プログラムについて説明する。以下の説明において、Si(i=10,11,・・・)はステップ番号を示す。
まず、穴かがりミシンM2では、加工布6に穴かがり縫目60が形成され、その状態、即ちボタン穴65を形成するメス駆動処理及び押え足21Aを昇降させるための昇降駆動処理が実行されずに穴かがりミシンM2が待機しているものとする。作業者によって穴かがりミシンM1に加工布が所定の位置に載置されスタートキー67が操作されると(S10;Yes)、押え足21が昇降駆動モータ30によって下降駆動されて加工布6が押え足21及び送り台20によって押圧され(S11)、ミシンモータ3及び揺動モータ44などが駆動されて穴かがり縫目60の縫製が開始される(S12)。
縫製開始から所定の遅延時間(例えば、3秒)が経過すると(S13;Yes)、穴かがりミシンM1の制御装置5から穴かがりミシンM2の制御装置5Aに終了準備指令がケーブルCを介して送信され(S14)、その後、穴かがりミシンM1では残りの縫製処理が行われ、穴かがり縫目60が形成され、上糸及び下糸が切断される(S15)。尚、穴かがりミシンM1においては、穴かがり縫目60が形成されても、ボタン穴65の形成のためのメス駆動処理や押え足21の上昇駆動処理は実行されず、穴かがりミシンM2から送信された終了準備指令を受信するまで待機状態になる。
一方、別の加工布6に穴かがり縫目60が形成された状態で待機している穴かがりミシンM2では、図8に示すように、穴かがりミシンM1からの終了準備指令を受けると(S20;Yes)、メス用ソレノイド54Aによってメス50Aが自動的に下降駆動されてボタン穴65が形成され(S21)、その後、昇降駆動モータ30Aによって押え足21Aが自動的に上昇駆動される(S22)。
この後、作業者によって穴かがりミシンM2の加工布6が交換され、穴かがりミシンM2のスタートキー67Aが操作されると、穴かがりミシンM2で縫製処理が開始され、所定の遅延時間後穴かがりミシンM1に終了準備指令がケーブルCを介して送信される。尚、メス駆動処理(S21)及び押え足の上昇駆動処理(S22)が縫製終了準備処理に相当する。
次に、この縫製システムにおける作用及び効果について説明する。この縫製システムSの相互縫製モードにおいては、一方の穴かがりミシンM1(M2)のスタートキー67(67A)が操作されると、一方の穴かがりミシンM1(M2)の縫製が開始されるので、加工布6を装着した後、直ぐに、縫製を開始することができ、縫製作業の効率を向上させることができる。縫製開始後、所定の遅延時間が経過すると、他方の穴かがりミシンM2(M1)に終了準備指令が送信されるので、作業者は他方の穴かがりミシンM2(M1)に移行した後、迅速に加工布6の交換などの縫製作業に移行することができる。
また、終了準備指令を受信した後、穴かがりミシンM2(M1)ではメス駆動処理が実行されるので、一方の穴かがりミシンM1(M2)のスタートキー67(67A)を操作する前に、穴かがりミシンM2(M1)について穴かがり縫目60の縫製の成否を確認し、その穴かがり縫目60の縫製が失敗している場合は、穴かがりミシンM2(M1)から加工布6を外してからスタートキー67(67A)を操作することで、縫製が失敗した加工布6にボタン穴65が形成されることを防ぎ、再度その加工布6を使用することもできる。
押え足21,21Aの上昇駆動処理も終了準備指令を受信した後に実行されるので、一方の穴かがりミシンM1(M2)に加工布6をセットしている間に、他方の穴かがりミシンM2(M1)の縫製が終了して押え足21A(21)が上昇されて加工布6が落下して汚れるのを防ぐことができる。
モード切換キー68,68Aによって単独縫製モードと相互縫製モードに相互縫製モードに切り換え可能に構成したので、作業者は単独縫製モードにすることで夫々の穴かがりミシンM1,M2において自分の作業ペースに合わせて作業することもできる。また、設定したモードがEEPROM73に記憶され、そのモードが保持されるので再度同じモードに設定する作業を省くことができる。
次に、上述の実施例を一部変更した変更例について説明する。
1)上述の実施例においては、2台の穴かがりミシンM1,M2を有する縫製システムSに本発明を適用したが、ミシンの台数,ミシンの種類などは適宜変更してよい。特に、3台以上のミシンを有する縫製システムにおいては、スタートキーが操作されたミシンが他の全てのミシンに終了信号を送信するのではなく、特定のミシンにのみ終了準備指令を送信し、更にこの特定のミシンでスタートキーが操作されたら別の特定のミシンに終了準備指令を送信するように構成してもよい。例えば、3台のミシンM1,M2,M3からなる縫製システムにおいては、M1→M2→M3→M1→M2・・のように終了準備指令を回すように送信するように構成してもよい。また、複数のミシンのうち1つだけが終了準備指令を送信可能に構成してもよい。
1)上述した実施例においては、スタートキー67,67Aが操作されて所定の遅延時間経過後に他方の穴かがりミシンM1,M2に終了準備信号が送信されたが、スタートキー67,67Aが操作された直後に他方の穴かがりミシンM1,M2に終了準備信号を送信してもよい。このように構成することで制御を簡単化することができる。また、このように構成した場合には、終了準備指令を受信後、所定の時間経過後に縫製終了準備処理を実行するように構成してもよい。
2)遅延時間を操作パネルなどの入力手段を介して変更可能に構成してもよい。このように構成することで、各作業者の作業速度に応じた縫製作業を行うことができる。
3)上述した実施例の相互縫製モードにおいては、終了準備指令を受信後、メス駆動処理を行ったが、穴かがり縫目60の縫製終了後にメス駆動処理を連続的に行い、終了準備指令を受信後は押え足21,21Aの上昇駆動処理のみを行うようにしてもよい。
4)穴かがりミシンM1,M2の縫製処理を強制的に停止する、停止キーを設けてもよい。例えば、穴かがりミシンM1のスタートキー67を操作した直後に縫製処理が正確に実行されなかった場合に、この停止キーを操作することで、穴かがりミシンM2に終了準備指令が送信されることを防ぎ、穴かがりミシンM2で縫製終了準備処理が実行されることを防ぐことができる。
5)スタートキーはフットペダルであってもよい。
6)ケーブルCを2台の穴かがりミシンM1,M2の間の通信手段(即ち、有線通信)としているが、ブルートゥースなどの無線通信を穴かがりミシンM1,M2の間の通信手段としてもよい。
7)ミシンの種類は穴かがりミシンに限定されるものではなく、自動的に縫製を行えるものであれば、閂止めやポケット縫い付けなどのためのミシンであってもよい。
尚、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施の形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更の形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る縫製システムの全体斜視図である。 布送り機構の斜視図である。 穴かがりミシンの前端部の右側面図である。 ボタン穴形成機構の斜視図である。 穴かがり縫目及びボタン穴を説明する平面図である。 縫製システムの制御系を説明するブロック図である。 縫製処理プログラムを説明するフローチャートである。 縫製終了準備処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
S 縫製システム
M1,M2 穴かがりミシン
5,5A 制御装置
21,21A 押え足
50,50A メス
67,67A スタートキー
68,68A モード切換キー


Claims (9)

  1. 複数のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいて、
    各ミシンに、その縫製手段を制御する制御手段と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為の開始指令入力手段とを設け、
    少なくとも1つのミシンの制御手段は、そのミシンの開始指令入力手段からの開始指令を受けて所定の終了準備指令を他のミシンの制御手段に送信出力する信号出力手段を有し、前記他のミシンの制御手段は前記終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理を行うように構成されたことを特徴とする縫製システム。
  2. 2台のミシンを電気的に接続した縫製システムにおいて、
    各ミシンに、その縫製手段を制御する制御手段と、縫製の開始を指令する開始指令を入力する為の開始指令入力手段とを設け、
    各ミシンの制御手段は、そのミシンの開始指令入力手段からの開始指令を受けて所定の終了準備指令を他方のミシンの制御手段に送信出力する信号出力手段を有し、各ミシンの制御手段は前記終了準備指令を受けた場合に予め設定された縫製終了準備処理を行うように構成されたことを特徴とする縫製システム。
  3. 前記終了準備指令は、開始指令が入力された直後に送信されることを特徴とする請求項1又は2に記載の縫製システム。
  4. 前記終了準備指令は、開始指令が入力されてから所定の遅延時間後に送信されることを特徴とする請求項1又は2に記載の縫製システム。
  5. 前記所定の遅延時間は変更可能なことを特徴とする請求項4に記載の縫製システム。
  6. 前記各ミシンは加工布を押えるための押え足を備え、
    前記縫製終了準備処理には、前記押え足の上昇駆動処理を含むことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の縫製システム。
  7. 前記各ミシンは、加工布を切断してボタン穴を形成するためのメスを備え、
    前記縫製終了準備処理には、前記メスを駆動してボタン穴を形成するメス駆動処理を含むことを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の縫製システム。
  8. 前記制御手段を、前記一方のミシンの終了準備指令によらず単独で縫製可能な単独縫製モードと、前記一方のミシンの終了準備指令に基づいて前記縫製終了準備処理が行われる相互縫製モードに切り換え可能なモード切換手段を備えたことを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載の縫製システム。
  9. 前記制御手段は、設定されている単独縫製モード及び相互縫製モードを記憶するための記憶手段を備えていることを特徴とする請求項8に記載の縫製システム。
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