JP4035670B2 - サックバックバルブの制御方法 - Google Patents

サックバックバルブの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤフラムの変位作用下に流体通路を流通する所定量の流体を吸引することにより、例えば、前記流体の供給口の液だれを防止することが可能なサックバックバルブの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、半導体ウェハ等の製造工程においてサックバックバルブ(suck back valve )が使用されている。このサックバックバルブは、半導体ウェハに対するコーティング液の供給を停止した際、供給口から微量のコーティング液が半導体ウェハに向かって滴下する、いわゆる液だれを防止する機能を有する。
【0003】
ここで、従来技術に係るサックバックバルブを含む流体回路を図7に示す(例えば、特開平7−77285号公報参照)。
【0004】
図7から諒解されるように、サックバックバルブ1の上流側には、該サックバックバルブ1と別体で形成され、例えば、エアー駆動によって開閉する開閉弁2が接続され、さらに、前記開閉弁2の上流側にはコーティング液が貯留された図示しないコーティング液供給源がチューブ等の管路を介して接続される。この開閉弁2は、その付勢・滅勢作用下に該サックバックバルブ1に対するコーティング液の供給状態と供給停止状態とを切り換える機能を営む。
【0005】
一方、サックバックバルブ1の下流側には、ノズル3を介して半導体ウェハ4に向かってコーティング液を滴下するコーティング液滴下装置5が接続される。
【0006】
なお、サックバックバルブ1には、図示しないステッピングモータの駆動作用下に変位することにより負圧作用を営むダイヤフラム(図示せず)が設けられ、前記ステッピングモータは、制御装置6による制御作用下にパルス発信装置7から出力されるパルス信号によって駆動制御される。
【0007】
このサックバックバルブ1を含む流体回路の概略動作を説明すると、開閉弁2を付勢してオン状態とすることにより、図示しないコーティング液供給源から供給されたコーティング液は、サックバックバルブ1を流通してコーティング液滴下装置5に導入され、ノズル3を介して半導体ウェハ4に滴下される。
【0008】
そこで、前記開閉弁2をオン状態からオフ状態に切り換えてサックバックバルブ1に対するコーティング液の供給を停止した場合、該サックバックバルブ1に設けられた図示しないダイヤフラムの負圧作用下に流体通路内に残存する所定量のコーティング液が吸引され、コーティング液滴下装置5のノズル3における液だれが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術に係るサックバックバルブを含む流体回路では、開閉弁とサックバックバルブとを別個に制御する方法が採用されているため、開閉弁がオフ状態となってコーティング液の供給状態が停止した後、サックバックバルブを駆動させるタイミングによって流体通路内に残存するコーティング液の吸引量が変化する。この結果、前記コーティング液の吸引量を高精度に制御することができないという不都合がある。
【0010】
本発明は、前記の不都合を克服するためになされたものであり、吸引される流体の流量を高精度に制御することが可能なサックバックバルブの制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、コントローラから導出される制御信号によって流体通路を開閉する開閉手段をオフ状態からオン状態に切り換える工程と、
前記開閉手段がオン状態となったと同時に、前記コントローラから前記流体通路に臨むサックバック機構のリニアアクチュエータに駆動信号を導出し、前記サックバック機構の駆動作用下に前記サックバック機構に設けられた弁体着座部に対する着座動作を開始させる工程と、
前記コントローラから導出される制御信号によって前記開閉手段をオン状態からオフ状態に切り換えて流体通路を遮断する工程と、
前記開閉手段がオフ状態となったと同時に、前記コントローラから前記サックバック機構に導出される駆動信号に基づいて前記弁着座部から離間動作が開始され、流体通路に残存する流体を吸引すると共に、前記弁体の変位量が検出部によって検出され、前記検出部からの前記コントローラへと出力された検出信号に基づいて前記弁体が予め設定された所望の変位量に制御される工程と、
を有し、
前記コントローラから導出される電気信号によって前記開閉手段に供給される圧力流体の流量が制御されることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、まず、コントローラから導出される制御信号によって流体通路を開閉する開閉手段をオフ状態からオン状態に切り換えた後、前記コントローラは、流体通路に臨むサックバック機構のリニアアクチュエータに駆動信号を導出し、前記サックバック機構に設けられた弁体着座部への着座動作を開始させる。
【0013】
続いて、コントローラから導出される制御信号によって前記開閉手段をオン状態からオフ状態に切り換えて流体通路を遮断した際、前記開閉手段がオン状態からオフ状態となったと同時に、前記コントローラから前記サックバック機構のリニアアクチュエータに導出される駆動信号に基づいて前記サックバック機構に設けられた弁体着座部から離間動作を開始させることにより流体通路に残存する流体が吸引されると共に、前記弁体の変位量が検出部によって検出され、前記検出部からの前記コントローラへと出力された検出信号に基づいて前記弁体が予め設定された所望の変位量に制御される
【0014】
本発明によれば、制御手段を介して、開閉手段と吸引手段とを共に制御することにより、前記吸引手段によって吸引される流体の流量が高精度に制御される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るサックバックバルブの制御方法について、これを実施する装置との関連において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0016】
図1において参照数字10は、本発明の実施の形態に係るサックバックバルブが組み込まれた流体回路を示す。
【0017】
この流体回路10は、上流側にコーティング液供給源12が接続され、下流側にノズル13が設けられた図示しないコーティング液滴下装置に接続されるサックバックバルブ20と、前記サックバックバルブ20を構成するオン/オフ弁機構(開閉手段)26およびサックバック機構(吸引手段)28を共に制御するコントローラ(制御手段)14とを有する。
【0018】
前記オン/オフ弁機構26とコントローラ14との間には、圧縮空気供給源15から供給されるエアーの作用下に前記オン/オフ弁機構26を付勢または滅勢する電磁弁16が介装され、さらに、前記サックバック機構28とコントローラ14との間には、該サックバック機構28を付勢または滅勢するドライバ17が設けられる。なお、参照数字18は、ノズル13から所定量のコーティング液が滴下される半導体ウェハを示し、また参照数字19は、例えば、オン/オフ弁のオン状態を検出することにより、その検出信号をコントローラ14に導出するセンサを示す。
【0019】
図2に示されるように、このサックバックバルブ20は、一組のチューブ22a、22bが着脱自在に所定間隔離間して接続される継手部24と、前記継手部24の長手方向に沿った一方の上部に設けられたオン/オフ弁機構26と、前記継手部24の長手方向に沿った他方の上部に設けられたサックバック機構28と、前記サックバック機構28を駆動する駆動部30とから構成される。なお、前記継手部24、オン/オフ弁機構26、サックバック機構28および駆動部30は、図2に示されるように一体的に組み付けられる。
【0020】
継手部24には、一端部に第1ポート34が、他端部に第2ポート36が形成されるとともに、前記第1ポート34と第2ポート36とを連通させる流体通路38が設けられた継手ボデイ40と、前記第1ポート34および第2ポート36にそれぞれ係合し、且つチューブ22a、22bの開口部に挿入されるインナ部材42と、前記継手ボデイ40の端部に刻設されたねじ溝に螺入することによりチューブ22a、22bの接続部位の液密性を保持するロックナット44とを有する。
【0021】
第1ポート34に近接する継手部24の上部にはオン/オフ弁機構26が配設され、前記オン/オフ弁機構26は、継手ボデイ40と一体的に連結された第1弁ボデイ46と、前記第1弁ボデイ46の内部に形成されたシリンダ室48に沿って矢印X1 またはX2 方向に変位するピストン50と、前記シリンダ室48を気密に閉塞するカバー部材52とを有する。
【0022】
前記ピストン50とカバー部材52との間には、ばね部材54が介装され、前記ばね部材54の弾発力によって該ピストン50が、常時、下方側(矢印X2 方向)に向かって付勢されている。
【0023】
前記ピストン50の下端部には、第1ダイヤフラム56によって閉塞された第1ダイヤフラム室58が形成され、前記第1ダイヤフラム56は、ピストン50の下端部に連結されて該ピストン50と一体的に変位するように設けられる。この場合、前記第1ダイヤフラム56は、継手ボデイ40に形成された着座部59から離間し、または前記着座部59に着座することにより流体通路38を開閉する機能を営む。従って、オン/オフ弁機構26を構成する第1ダイヤフラム56の開閉作用下に、流体通路38を流通する流体(例えば、コーティング液)の供給状態またはその供給停止状態が切り換えられる。
【0024】
また、第1ダイヤフラム56の上面部には、該第1ダイヤフラム56の薄肉部を保護するリング状の緩衝部材60が設けられ、前記緩衝部材60はピストン50の下端部に連結された断面L字状の保持部材62によって保持される。
【0025】
前記オン/オフ弁機構26には、パイロット通路64に連通接続される通路65と前記通路65に連通する圧力流体供給ポート66が形成された管体67を介して、シリンダ室48に供給される圧力流体の流量を制御する流量制御手段68が付設される。なお、前記圧力流体供給ポート66には、電磁弁16を介して圧縮空気供給源15が接続される。
【0026】
図3に示されるように、この流量制御手段68は、例えば、パイレックスガラスで形成された第1ウェハ69と、前記第1ウェハ69の上面部に固着され、例えば、シリコンサブストレートからなる第2ウェハ70と、前記第2ウェハ70の上面部に固着され、例えば、パイレックスガラスで形成された第3ウェハ71とが一体的に積層されて形成される。
【0027】
前記第1ウェハ69と第2ウェハ70との間には、所定間隔離間する一組の導入ポート72a、72bが形成され、前記導入ポート72a、72bは前記圧力流体供給ポート66にそれぞれ連通するように形成される。
【0028】
前記一組の導入ポート72a、72bの間には、ノズル孔73が形成されたノズル部74が設けられ、前記ノズル孔73は、前記第1ウェハ69の底面部に開口する導出ポート75と連通するように形成される。
【0029】
前記第2ウェハ70の内部には断面台形状の室76が形成され、前記室76内には、例えば、シリコン液のように、加熱されることにより膨張する流体77が封入される。前記室76の底部は薄膜78状に形成され、この薄膜78は、前記ノズル部74の先端から所定間隔離間し、前記流体77の膨張作用下に該ノズル部74側に向かって撓曲自在に形成される(図3中、二点鎖線参照)。
【0030】
前記室76の上面を構成する第3ウェハ71の下部にはパターン化された電気抵抗体79が設けられ、前記電気抵抗体79は一組の電極80a、80bおよびリード線81を介してコントローラ14と電気的に接続されている。
【0031】
シリンダ室48に連通する第1弁ボデイ46には、パイロット通路64が形成される。この場合、流量制御手段68の制御作用下に前記パイロット通路64を介してシリンダ室48内に圧力流体(パイロット圧)を供給することにより、ばね部材54の弾発力に抗してピストン50が上昇する。従って、第1ダイヤフラム56が着座部59から所定間隔離間することにより流体通路38が開成し、第1ポート34から第2ポート36側に向かってコーティング液が流通する。
【0032】
また、第1弁ボデイ46には、第1ダイヤフラム室58を大気に連通させる通路82が形成され、前記通路82を介して第1ダイヤフラム室58内のエアーを給排気することにより第1ダイヤフラム56を円滑に作動させることができる。なお、参照数字84は、シリンダ室48の気密性を保持するためのシール部材を示し、参照数字86は、ピストン50に当接して緩衝機能を営む緩衝部材を示す。
【0033】
第2ポート36に近接する継手部24の上部にはサックバック機構28が設けられ、前記サックバック機構28は、継手ボデイ40と一体的に連結された第2弁ボデイ92と、前記第2弁ボデイ92の内部に形成された室94に沿って矢印X1 またはX2 方向に変位するステム96とを有する。
【0034】
前記ステム96の外周部には、環状溝を介してウェアリング97が装着され、前記ウェアリング97は、ステム96のガイド機能を営む。前記室94内には、ステム96のフランジに係着されその弾発力によって該ステム96を、常時、上方側(矢印X1 方向)に向かって付勢するばね部材98が配設されている。
【0035】
ステム96の下端部には複数の爪片が形成され、前記複数の爪片によって第2ダイヤフラム100が保持される。前記第2ダイヤフラム100は、ステム96に連結されて該ステム96と一体的に変位するように設けられ、前記第2ダイヤフラム100によって第2ダイヤフラム室102が形成される。
【0036】
前記第2ダイヤフラム100の上面部には、該第2ダイヤフラム100の薄肉部を保護するリング状の緩衝部材104が設けられ、前記緩衝部材104はステム96の下端部に連結された断面L字状の保持部材106によって保持される。前記第2弁ボデイ92には、第2ダイヤフラム室102を大気に連通させる通路108が形成される。
【0037】
継手ボデイ40には、第2ダイヤフラム100の底面部の形状に沿った傾斜面を有する突起部110が流体通路38に臨むように形成され、前記第2ダイヤフラム100は、前記突起部110に対して着座または離間自在に設けられる。この場合、第2ダイヤフラム100が突起部110から離間することによって形成される間隙内に流体が吸引される。
【0038】
また、第2弁ボデイ92には、ボンネット112内の空間部114に対し、例えば、窒素等の不活性ガスを供給する供給ポート116aと、前記空間部114内の不活性ガスを排気する排気ポート116bとが形成される。前記供給ポート116aおよび排気ポート116bは、それぞれ通路を介して空間部114と連通するように形成されている。この場合、前記不活性ガスは、後述するリニアアクチュエータの冷却手段として機能するものである。
【0039】
駆動部30は、前記第2弁ボデイ92の上部に一体的に組み付けられたボンネット112を有し、前記ボンネット112内の空間部114には、ステム96を介して第2ダイヤフラム100を矢印X1 またはX2 方向に変位させるリニアアクチュエータ118と、前記リニアアクチュエータ118の変位量に基づいて、前記第2ダイヤフラム100の変位量を検出するエンコーダ120が配設されている。
【0040】
なお、前記リニアアクチュエータ118には、ドライバ17を介して該リニアアクチュエータ118を付勢・滅勢制御するコントローラ14が接続され、一方、前記エンコーダ120には、第2ダイヤフラム100の変位量に対応する検出信号が入力されるコントローラ14が接続されている。
【0041】
このリニアアクチュエータ118は、実質的に、電気信号によって付勢・滅勢される4相ユニポーラ型のステッピングモータからなり、ケーシング122内に設けられた図示しないステータおよびロータと、図示しない電源に接続され前記ステータに対し励磁電流を供給するコネクタ124とを含む。この場合、図示しないロータが所定方向に回転することにより、駆動軸126が矢印X1 またはX2 方向に変位自在に設けられている。
【0042】
エンコーダ120に連結される上部側の駆動軸126は、断面非円形状、例えば、断面楕円形状に形成され(図4参照)、一方、駆動軸126の下端部には孔部を介してボール128が嵌入されている(図5参照)。前記ボール128は、ステム96の上面部と点接触するように形成されている。
【0043】
この場合、エンコーダ120は、ステム96とリニアアクチュエータ118の駆動軸126とがカップリング部材等を介して一体的に連結されることがなく、前記ステム96と駆動軸126とが当接するように構成している。従って、組み付け誤差によって、ステム96とリニアアクチュエータ118の駆動軸126とが同軸に形成されない場合、換言すると、ステム96の軸線に対して若干傾斜した角度でリニアアクチュエータ118の駆動軸126が当接した状態であっても、前記組み付け誤差が許容される。
【0044】
エンコーダ120は、図4に示されるように、中心部に前記上部側の駆動軸126の形状に対応する断面楕円形状の孔部130が形成されるとともに、周方向に沿って所定間隔離間する複数のスリット132が形成された円盤状のディスク134を含む。
【0045】
さらに、エンコーダ120は、前記ディスク134が回転するための環状溝136が内周面に形成され、円形状の約4分の1の部分が切り欠かれて形成された保持部材138と、発光素子139aと受光素子139bとが所定間隔離間して設けられ、断面コの字状に形成された凹部140内にディスク134の一部が臨むように設けられたフォトインタラプタ142とを有する。ディスク134のスリット132を透過した発光素子139aの発光光を受光素子139bで受光することにより、リニアアクチュエータ118の変位量が検知される。
【0046】
この場合、リニアアクチュエータ118の上部側の駆動軸126は、前記ディスク134に形成された断面楕円形状の孔部130に対し、矢印A方向に沿って摺動自在に設けられている。このため、上下方向(矢印A方向)に対する変位が規制されたディスク134に対し、リニアアクチュエータ118の駆動軸126は、前記断面楕円形状の孔部130を介して上下方向に沿って変位自在に設けられている。
【0047】
従って、ディスク134は、駆動軸126を回転中心として所定方向に回転自在に設けられているとともに、保持部材138の環状溝136によって上下方向への変位が規制されている。この結果、ディスク134の高さが一定に保持されることにより、フォトインタラプタ142の凹部140に設けられた発光素子139aおよび受光素子139bとディスク134との間で一定のクリアランスが確保されるように形成されている。
【0048】
なお、ボンネット112の上面部には、駆動軸126の一端部が当接するストッパ144と、前記ストッパ144を所定位置に係止するナット部材146とが設けられている。このストッパ144は、外周面に刻設されたねじ部を介してボンネット112のねじ穴に螺入し、そのねじ込み量を増減させることにより上下方向に沿った所定位置に係止される。
【0049】
本実施の形態に係るサックバックバルブ20が組み込まれた流体回路10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0050】
まず、サックバックバルブ20の第1ポート34に連通するチューブ22aには、コーティング液が貯留されたコーティング液供給源12を接続し、一方、第2ポート36に連通するチューブ22bには、半導体ウェハ18に向かってコーティング液を滴下するノズル13が設けられた図示しないコーティング液滴下装置を接続する。また、圧力流体供給ポート66には、電磁弁16を介して圧縮空気供給源15を接続しておく。さらに、ストッパ144のねじ込み量を調整することにより、リニアアクチュエータ118の駆動軸126の原点位置を設定しておく。
【0051】
このような準備作業を経た後、コントローラ14から電磁弁16に付勢信号を導出し、前記電磁弁16をオフ状態からオン状態に切り換えることにより(図6(a)参照)、圧縮空気供給源15から圧力流体供給ポート66に対して圧力流体が供給される。圧力流体供給ポート66から導入された圧力流体(パイロット圧)は、流量制御手段68に導入される。
【0052】
そこで、コントローラ14は、前記流量制御手段68に付勢信号を導出する。前記流量制御手段68では、電極80a、80bを介して電気抵抗体79に電流が流れ、該電気抵抗体79が発熱する。
【0053】
このため、室76内に充填された流体77が加熱されて膨張し、図3中、二点鎖線で示されるように、薄膜78が押圧されて下方側に向かって撓曲し、前記薄膜78とノズル部74との離間間隔が所定量に設定される。従って、ノズル孔73から導出ポート75に向かって流通する圧力流体の流量は、前記薄膜78とノズル部74との離間間隔によって絞られることにより制御される。
【0054】
この結果、流量制御手段68の導出ポート75から排出される圧力流体の流量が調整されることにより、オン/オフ弁機構26のシリンダ室48に供給されるパイロット圧が所定値に制御される。
【0055】
前記シリンダ室48に導入された圧力流体(パイロット圧)は、ばね部材54の弾発力に抗してピストン50を矢印X1 方向に変位させる。従って、ピストン50に連結された第1ダイヤフラム56が着座部59から離間してオン/オフ弁機構26がオン状態となる(図6(b)参照)。なお、センサ19からコントローラ14に入力される検出信号によって、第1ダイヤフラム56が着座部59から離間してオン/オフ弁機構26が確実にオン状態となったことが確認される。
【0056】
前記オン/オフ弁機構26がオン状態となった時、コントローラ14は、ドライバ17を介してリニアアクチュエータ118に付勢信号(複数のパルス信号)を導出し(図6(c)参照)、前記リニアアクチュエータ118の駆動軸126を下限位置まで変位させることにより、第2ダイヤフラム100が下降して突起部110に着座した状態となる(図2参照)。
【0057】
コーティング液供給源12から供給されたコーティング液は、流体通路38に沿って流通し、図示しないコーティング液滴下装置のノズル13を介してコーティング液が半導体ウェハ18に滴下される。この結果、半導体ウェハ18には、所望の膜厚を有するコーティング被膜(図示せず)が形成される。
【0058】
コーティング液滴下装置を介して所定量のコーティング液が半導体ウェハ18に塗布された後、コントローラ14は、電磁弁16に滅勢信号を導出し、該電磁弁16がオン状態からオフ状態に切り換えられることにより(図6(a)参照)、オン/オフ弁機構26に対する圧力流体の供給が停止する。従って、ばね部材54の弾発力の作用下にピストン50が矢印X2 方向に変位し、第1ダイヤフラム56が着座部59に着座してオン/オフ弁機構26がオフ状態となる(図6(b)参照)。
【0059】
オン/オフ弁機構26がオフ状態となって流体通路38が遮断されることにより半導体ウェハ18に対するコーティング液の供給が停止し、コーティング液滴下装置のノズル13からの半導体ウェハ18に対するコーティング液の滴下状態が停止する。この場合、コーティング液滴下装置のノズル13内には、半導体ウェハ18に滴下される直前のコーティング液が残存しているため、液だれが生ずるおそれがある。
【0060】
そこで、コントローラ14は、オン/オフ弁機構26がオフ状態となったと同時に、ドライバ17を介してリニアアクチュエータ118に付勢信号(複数のパルス信号)を導出し(図6(c)参照)、前記リニアアクチュエータ118の駆動軸126を上方(矢印X1 方向)に向かって変位させる(図6(d)参照)。従って、ばね部材98の弾発力の作用下に第2ダイヤフラム100およびステム96が一体的に上昇し(図6(e)参照)、図5に示す状態に至る。
【0061】
すなわち、リニアアクチュエータ118の駆動軸126の変位作用下に第2ダイヤフラム100が上昇することにより負圧作用が発生する。この負圧作用によって、流体通路38内の所定量のコーティング液が、図5中、矢印方向に沿って第2ダイヤフラム100と突起部110との間に形成された間隙内に吸引される。この結果、コーティング液滴下装置のノズル13内に残存する所定量のコーティング液がサックバックバルブ20側に向かって戻されることにより、半導体ウェハ18に対する液だれを防止することができる。
【0062】
この場合、第2ダイヤフラム100の変位量は、リニアアクチュエータ118の回転量を介してエンコーダ120によって検出され、前記エンコーダ120から導出される検出信号(パルス信号)に基づいて、コントローラ14は、予め設定された位置で第2ダイヤフラム100が停止するように、リニアアクチュエータ118を制御する。
【0063】
すなわち、コントローラ14は、エンコーダ120から出力されるパルス信号をカウントして予め設定された所定のパルス数に到達したとき、リニアアクチュエータ118に滅勢信号を導出し前記リニアアクチュエータ118の駆動状態を停止させる。従って、コーティング液の吸引量に対応する位置で第2ダイヤフラム100を停止させることができるため、前記コーティング液の吸引量を簡便且つ高精度に制御することができる。
【0064】
なお、再び、電磁弁16の制御作用下にオン/オフ弁機構26をオン状態にして第1ダイヤフラム56を着座部59から離間させるとともに、リニアアクチュエータ118の駆動作用下に第2ダイヤフラム100を突起部110に着座させることにより、図2に示す状態に至り、半導体ウェハ18に対するコーティング液の滴下が開始される。
【0065】
本実施の形態に係るサックバックバルブ20の制御方法では、コントローラ14を介して、流体通路38を開閉するオン/オフ弁機構26と負圧作用下にコーティング液を吸引するサックバック機構28とを共に制御することにより、オン/オフ弁機構26がオフ状態となってコーティング液の供給状態が停止した際、サックバック機構28を駆動させるタイミングを電気的に高精度に制御することが可能となる。
【0066】
従って、本実施の形態に係るサックバックバルブの制御方法では、従来技術に係るサックバックバルブの制御方法と比較して、流体通路内に残存するコーティング液の吸引量を一定とすることができ、第2ダイヤフラム100によって吸引されるコーティング液の流量を高精度に制御することができる。
【0067】
この場合、リニアアクチュエータ118は、空間部114内に充填される不活性ガスによって好適に冷却されるため、前記リニアアクチュエータ118から発生する熱量によって流体通路38を流通する流体の性質が劣化または変化してしまうおそれがなく、流体を所定の品質に保持することができる。
【0068】
また、本実施の形態では、電気的に制御される流量制御手段68を介してオン/オフ弁機構26に供給されるパイロット圧を高精度に制御することができるとともに、前記オン/オフ弁機構26の応答精度をより一層向上させることができる。
【0069】
具体的には、流量制御手段68によってオン/オフ弁機構26に供給されるパイロット圧を制御することにより、前記オン/オフ弁機構26の駆動速度を向上させるとともに駆動レンジを大幅に拡大することができる。また、薄膜78が頻度の高い撓曲作用に十分に耐えることができ、且つクリープが減少されて再現性も高くなる。この結果、駆動部分である薄膜78の疲労が少なく、耐久性に優れ、経年変化もほとんどない。なお、流量制御手段68は、半導体製造技術を用いて製造することができるため、高精度にしかも大量生産することができるという利点がある。
【0070】
さらに、本実施の形態では、継手部24、オン/オフ弁機構26、サックバック機構28および駆動部30をそれぞれ一体的に組み付けることにより、サックバックバルブ20と流量制御弁との間、並びに該サックバックバルブ20とオン/オフ弁機構26との間の配管接続作業を不要とし、流量制御弁やオン/オフ弁を付設するための占有スペースを設ける必要がないことから、設置スペースの有効利用を図ることができる。
【0071】
さらにまた、本実施の形態では、オン/オフ弁機構26および駆動部30等がサックバック機構28と一体的に形成されているため、従来技術のように、それぞれ別体で構成し、それらを一体的に結合したものと比較して、装置全体の小型化を達成することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0073】
すなわち、コントローラを介して、流体通路を開閉する開閉手段と負圧作用下に流体を吸引するサックバック機構のリニアアクチュエータとを共に制御することにより、開閉手段がオフ状態となって流体の供給状態が停止したと同時に、前記サックバック機構に設けられた弁体の着座部から離間動作が開始し、前記サックバック機構を駆動させるタイミングを高精度に制御することが可能となる。
【0074】
この結果、吸引手段によって流体通路に残存する流体の吸引量を高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサックバックバルブの制御方法を実施するためのサックバックバルブが組み込まれた流体回路図である。
【図2】図1に示す流体回路に組み込まれたサックバックバルブの縦断面図である。
【図3】図2に示すサックバックバルブを構成する流量制御手段の縦断面図である。
【図4】図2に示すサックバックバルブを構成するエンコーダの一部切欠斜視図である。
【図5】図2に示すサックバックバルブの動作説明図である。
【図6】図1に示す流体回路の動作を示すタイムチャートである。
【図7】従来技術に係るサックバルブの制御方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10…流体回路 14…コントローラ
16…電磁弁 18…半導体ウェハ
20…サックバックバルブ 24…継手部
26…オン/オフ弁機構 28…サックバック機構
30…駆動部 34、36、116a、116b…ポート
38…流体通路 50…ピストン
56、100…ダイヤフラム 64…パイロット通路
68…流量制御手段 96…ステム
98…ばね部材 118…リニアアクチュエータ
120…エンコーダ

Claims (1)

  1. コントローラから導出される制御信号によって流体通路を開閉する開閉手段をオフ状態からオン状態に切り換える工程と、
    前記開閉手段がオン状態となったと同時に、前記コントローラから前記流体通路に臨むサックバック機構のリニアアクチュエータに駆動信号を導出し、前記サックバック機構の駆動作用下に前記サックバック機構に設けられた弁体着座部に対する着座動作を開始させる工程と、
    前記コントローラから導出される制御信号によって前記開閉手段をオン状態からオフ状態に切り換えて流体通路を遮断する工程と、
    前記開閉手段がオフ状態となったと同時に、前記コントローラから前記サックバック機構に導出される駆動信号に基づいて前記弁着座部から離間動作が開始され、流体通路に残存する流体を吸引すると共に、前記弁体の変位量が検出部によって検出され、前記検出部からの前記コントローラへと出力された検出信号に基づいて前記弁体が予め設定された所望の変位量に制御される工程と、
    を有し、
    前記コントローラから導出される電気信号によって前記開閉手段に供給される圧力流体の流量が制御されることを特徴とするサックバックバルブの制御方法。
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