JP2003176863A - 回転変位機構 - Google Patents

回転変位機構

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JP2003176863A
JP2003176863A JP2001376754A JP2001376754A JP2003176863A JP 2003176863 A JP2003176863 A JP 2003176863A JP 2001376754 A JP2001376754 A JP 2001376754A JP 2001376754 A JP2001376754 A JP 2001376754A JP 2003176863 A JP2003176863 A JP 2003176863A
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displacement
screw
piston
drive shaft
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Yuji Tsuda
裕司 津田
Mare Tomobe
希 友部
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸と該回転軸に螺合される変位部材との変
位量を相互に独立して所望の値に設定する。 【解決手段】回転駆動源の内部に回転駆動源の駆動作用
下に回転し同時に軸線方向に沿って変位するように螺合
されるシャフト14と、前記シャフト14にそれぞれ異
なるねじピッチで形成される第1ねじ部36および第2
ねじ部42と、前記第2ねじ部42に螺合され、回転方
向の変位を規制された変位部材16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、回転駆動
源の回転駆動作用下に螺合された回転軸を軸線方向に変
位させる回転変位機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、モータ等の回転駆動
源の内部に回転軸を螺合し、前記回転駆動源の回転駆動
作用下に前記回転軸を回転させて前記回転軸を軸線方向
に沿って変位させる変位機構が用いられている。
【0003】また、前記変位機構の回転軸に変位部材を
螺合し、前記変位部材を回転方向に規制することによっ
て回転軸と変位部材を一体的に軸線方向に沿って変位さ
せる構造のものが採用されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
係る変位機構においては、前記回転軸に螺合された変位
部材の軸線方向に沿った変位量と、回転軸自体の変位量
とが常時同一となるため、変位部材の変位量を回転軸の
変位量に対して単独に設定することができないという問
題がある。
【0005】本発明は、前記の問題を考慮してなされた
ものであり、駆動軸と該駆動軸に螺合された変位部材と
の変位量をそれぞれ別個に独立して設定することができ
る回転変位機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動源の駆動作用下に回転し同時
に軸線方向に沿って変位する駆動軸と、前記駆動軸の一
方に形成され、前記回転駆動源に螺合される第1ねじ部
と、前記駆動軸の他方に形成され、前記第1ねじ部とね
じピッチが異なる第2ねじ部と、前記第2ねじ部に螺合
され、回転方向の変位を規制された変位部材と、を備
え、前記駆動軸の前記第1ねじ部と第2ねじ部とのねじ
ピッチの差によって前記駆動軸と前記変位部材の軸線方
向に沿った変位量に差が生じることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、駆動軸にねじピッチがそ
れぞれ異なる第1ねじ部と第2ねじ部とを形成すること
により、回転駆動源の駆動作用下に該回転駆動源に螺合
された前記駆動軸が回転と同時に軸線方向に変位する
際、該駆動軸の軸線方向に沿った変位量に対して、変位
部材は双方のねじピッチの差に基づいた前記駆動軸とは
別個の変位量となる。従って、駆動軸と変位部材の変位
量を別個に設定することができるため、相互のねじピッ
チをそれぞれ別個に設定することにより、駆動軸および
変位部材の軸線方向に沿った変位量を別個に独立して所
望の値に調整することができる。
【0008】また、前記駆動軸がバルブに設けられた弁
体をピストンを介して駆動する回転駆動源に螺合され、
前記第1ねじ部と前記ピストンに螺合される第2ねじ部
のねじピッチの差より前記弁体の変位量を調整すること
ができるため、駆動軸に対するピストンの変位量を所望
の値に設定することが可能となる。その結果、弁体の変
位量をより高精度に制御することができる。
【0009】さらに、駆動軸に一体的に設けられる第1
歯車と前記回転駆動源に設けられる第2歯車とを噛合さ
せて回転させることにより、駆動軸と回転駆動源とを別
体として構成することができるため、回転変位機構の小
型化が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る回転変位機構につい
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0011】図1において、参照符号10は、本発明の
実施の形態に係る回転変位機構を示す。
【0012】前記回転変位機構10は、例えば、モータ
等からなる回転駆動源12と、該回転駆動源12の略中
央部に軸線方向に変位自在に螺合されるシャフト14
(駆動軸)と、該シャフト14に螺合される変位部材
(例えば、ナット)16とからなる。
【0013】回転駆動源12は、ケーシング18と、該
ケーシング18の内部に配設されるソレノイド部20
と、該ケーシング18の一端面に装着され、前記シャフ
ト14を支持する軸受部22と、該ケーシング18の他
端面に装着され、シャフト14の後述する第1ねじ部3
6が螺合されるガイド部24とを備える。
【0014】ケーシング18の内部に配設されるソレノ
イド部20は、コイル26が巻回されたボビン28と、
該ボビン28に対向する内部に配設され、シャフト14
に螺合されるロータ30とからなる。前記コイル26
は、図示しない電源に接続され、電流が供給される。ま
た、ロータ30の外周面には永久磁石等からなる磁性体
32が装着され、該コイル26の励磁作用下にロータ3
0がシャフト14を中心として回転する。前記ロータ3
0の略中央部には、軸線方向に沿って延在する雌ねじ部
34が形成され、前記雌ねじ部34にはシャフト14の
第1ねじ部36が螺合されている。なお、ロータ30で
は、シャフト14の軸線方向の変位量が図示しない係止
手段によって規制されている。
【0015】前記シャフト14の一方には、前記回転駆
動源12のロータ30に螺合される所定長延在した第1
ねじ部36を有する大径軸部38が形成され、他方に
は、前記大径軸部38より縮径して形成される小径軸部
40が軸線方向に沿って所定長突出して形成される。ま
た、前記小径軸部40には、第2ねじ部42が形成され
ている。第1ねじ部36は、ロータ30の雌ねじ部34
と回転駆動源12のガイド部24とにそれぞれ軸線方向
に変位自在に螺合されている。
【0016】前記第1ねじ部36のねじピッチ(A)
は、第2ねじ部42のねじピッチ(B)より大きく(A
>B)形成されるとともに、第1ねじ部36は、第2ね
じ部42の方向、また、第2ねじ部42は、小径軸部4
0の先端部の方向に向かってそれぞれ大径軸部38の一
端部側から見て時計回り方向にらせん状に形成されてい
る。なお、ロータ30の雌ねじ部34およびガイド部2
4のねじ部(図示せず)も第1ねじ部36と同様に大径
軸部38の一端部の方向から見て時計回り方向に形成さ
れている。すなわち、回転駆動源12の回転駆動作用下
にシャフト14が矢印C方向に回転した際、シャフト1
4が軸線方向に沿った矢印D1方向に変位するように形
成されている。
【0017】さらに、第2ねじ部42に螺合される変位
部材16は、図示しない固定手段によって小径軸部40
を中心とした回転方向に規制されている。
【0018】本発明の実施の形態に係る回転変位機構1
0は、基本的に以上のように構成されるものであり、次
にその動作並びに作用効果について説明する。
【0019】図2Aに示される状態で、図示しない電源
から回転駆動源12に電流を供給することにより前記電
流がコイル26に供給され、該コイル26の励磁作用下
にロータ30が矢印C方向に回転する。該ロータ30が
矢印C方向に回転すると、該ロータ30の雌ねじ部34
に螺合されたシャフト14が螺合作用下に雌ねじ部34
のねじ溝に沿って軸線方向(矢印D1方向)に変位量
(D)だけ変位するとともに、前記シャフト14の回転
作用下に小径軸部40も一体的に矢印C方向に回転する
ため、軸線方向(矢印D1方向)に変位量(D)だけ一
体的に変位する(図2B参照)。
【0020】その際、第2ねじ部42は、第1ねじ部3
6よりねじピッチが狭く形成されているため(図1参
照)、第2ねじ部42に螺合された変位部材16は、第
2ねじ部42との螺合作用下にシャフトの変位量(D)
より変位量(E)が小さくなる(D>E)。
【0021】その結果、第1ねじ部36と第2ねじ部4
2とのねじピッチの差(A−B)によって、シャフト1
4の軸線方向に沿った変位量(D)と変位部材16の軸
線方向に沿った変位量(E)との間に差(D−E)が生
じる。すなわち、変位部材16は、シャフト14が回転
する前の変位部材16の始点位置(F)からシャフト1
4の回転作用下に変位した変位部材16の終点位置
(G)までしか変位することがなく、変位部材16は、
第1ねじ部36と第2ねじ部42とのねじピッチを同一
とした場合の終点位置Hと比較して(D−E)だけ変位
量が少ない。
【0022】なお、本実施の形態において、大径軸部3
8の第1ねじ部36のねじピッチ(A)を小径軸部40
の第2ねじ部42のねじピッチ(B)より大きい(A>
B)場合について説明しているが、これに限定されるも
のではなく、反対に、第1ねじ部36のねじピッチ
(A)を第2ねじ部42のねじピッチ(B)より小さく
(A<B)して、シャフト14が変位した際の変位量
(D)より変位部材16の変位量(E)が大きくなる
(D<E)ように設定してもよい。
【0023】また、第1ねじ部36を上記と同一のねじ
ピッチとし、且つ第2ねじ部42のねじピッチが所望の
値に設定されたシャフトを別個に用意すれば、異なる変
位量に調整することができる。すなわち、本実施の形態
におけるシャフト14と前記新たに選択されたシャフト
とを交換することにより、第2ねじ部42のねじピッチ
が変更されていることから変位部材16の変位量を容易
に変更することができる。
【0024】以上により、本実施の形態では、回転駆動
源12の回転駆動作用下に回転するシャフト14にねじ
ピッチが異なる第1ねじ部36と第2ねじ部42とを設
け、前記第1ねじ部36を回転駆動源12に螺合し、第
2ねじ部42に変位部材16を螺合して回転方向に規制
することにより、シャフト14全体の変位量と変位部材
16の変位量とを別個に設定することができる。さら
に、第2ねじ部42のねじピッチが所望の値に設定され
たシャフトを回転変位機構10の前記シャフト14と交
換することにより、別異の変位量を得ることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、第1ねじ部36およ
び第2ねじ部42のねじピッチをそれぞれ別個に独立し
て設定することができる。このため、シャフト14の回
転時における変位部材16の変位量をシャフト14の変
位量に左右されずに所望の値に選択することが可能であ
る。
【0025】次に、本発明の他の実施の形態に係る回転
変位機構50を図3に示す。なお、以下の実施の形態に
おいて、第1の実施の形態に係る回転変位機構10と同
一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な
説明を省略する。
【0026】この他の実施の形態に係る回転変位機構5
0では、シャフト14自体を直接駆動せず、ギアを介し
て回転駆動源によって駆動している点で、本実施の形態
に係る回転変位機構10と相違している。
【0027】回転駆動源12の回転軸52に一体的に連
結され、外周面に沿って複数の歯部を有する第1ギア
(第2歯車)54と、シャフト14の上部に一体的に設
けられ、外周面に沿って複数の歯部を有する第2ギア
(第1歯車)56とが噛合されている。
【0028】図3に示される状態で、図示しない電源よ
り回転駆動源12に電流を供給すると回転軸52が矢印
J方向に回転するため、第1ギア54が一体的に矢印J
方向に回転する。第1ギア54の回転作用下に該第1ギ
ア54と噛合された第2ギア56が矢印K方向に回転す
るため、図示しない固定手段等によって固定されたガイ
ド部材58に螺合されたシャフト14が第2ギア56と
一体的に矢印K方向に回転する。
【0029】以上のように、本発明の他の実施の形態で
は、第1ギア54の歯数および第2ギア56の歯数とを
それぞれ所望の値に設定することにより、回転駆動源1
2の回転駆動作用下にシャフト14の回転数を自在に調
整することができる。その結果、シャフト14の軸線方
向に沿った変位速度を調整するとともに、シャフト14
に螺合される変位部材16の変位速度も調整することが
できる。
【0030】また、シャフト14と回転駆動源12とを
別体として構成しているため、回転変位機構50の小型
化を図ることができる。
【0031】次に、図4〜図6において、本発明の実施
の形態に係る回転変位機構10が適用されたサックバッ
クバルブ100を示す。なお、上述した本実施の形態に
係る回転変位機構10と同一の構成要素には同一の参照
符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0032】このサックバックバルブ(バルブ)100
は、図示しないチューブが着脱自在に所定間隔離間して
接続される継手部102と、前記継手部102の長手方
向に沿った一方の上部に設けられたオン/オフ弁機構1
04と、前記継手部102の長手方向に沿った他方の上
部に設けられたサックバック機構106と、前記オン/
オフ弁機構104およびサックバック機構106を駆動
する駆動部108とから構成される。なお、前記継手部
102、オン/オフ弁機構104、サックバック機構1
06および駆動部108は、図4に示されるように一体
的に組み付けられる。
【0033】継手部102には、一端部に第1ポート1
10が、他端部に第2ポート112が形成されるととも
に、前記第1ポート110と第2ポート112とを連通
させる流体通路114が設けられた継手ボディ116
と、前記第1ポート110および第2ポート112にそ
れぞれ係合し、図示しないチューブの開口部に挿入され
るインナ部材118と、前記継手ボディ116の端部に
刻設されたねじ溝に螺入することにより図示しないチュ
ーブの接続部位の液密性を保持するロックナット120
とを有する。
【0034】第1ポート110に近接する継手部102
の上部にはオン/オフ弁機構104が配設され、前記オ
ン/オフ弁機構104は、継手ボディ116と一体的に
連結された第1弁ボディ122と、前記第1弁ボディ1
22の内部に形成された第1シリンダ室124に沿って
矢印X1またはX2方向に変位する第1および第2ピス
トン126、128とを有する。
【0035】第1ピストン126には、下部側の大径な
第1突出部130と上部側の小径な第2突出部132と
が形成され、下方に形成される第1突出部130は、第
1弁ボディ122の内部に摺動自在に挿入されている。
また、第1ピストン126の外周面の環状溝を介してピ
ストンパッキン134が装着され、第1シリンダ室12
4の気密性を保持している。
【0036】第2ピストン128は、断面略コ字状に形
成され、下方に形成される凹部136に第1ピストン1
26の第2突出部132が係合されるとともに、第1弁
ボディ122の内部に摺動自在に挿入される外周面に
は、環状溝を介してピストンパッキン134が装着され
ている。
【0037】また、第2ピストン128の内部と第2突
出部132との間には、ばね部材138が介装され、第
1ピストン126と第2ピストン128とを離間する方
向に付勢している。
【0038】さらに、第2ピストン128の略中央部に
は、後述する駆動軸168bの第3軸部178と螺合す
る貫通ねじ孔が形成されている。
【0039】第2ピストン128の側面には、溝部を介
してピン部材140aが所定長突出して装着され、第1
弁ボディ122の側面に形成される係合溝142aに係
合されている。すなわち、前記ピン部材140aは、第
2ピストン128が軸線方向に変位する際、前記第2ピ
ストン128の周方向に対する回転を阻止するストッパ
の機能を有する。
【0040】前記第1ピストン126の下端部には、第
1ダイヤフラム(弁体)144が連結されて該第1ピス
トン126と一体的に変位するように設けられる。この
場合、前記第1ダイヤフラム144は、継手ボディ11
6に形成された着座部146から離間し、または前記着
座部146に着座することにより流体通路114を開閉
する機能を営む。従って、オン/オフ弁機構104を構
成する第1ダイヤフラム144の開閉作用下に、流体通
路114を流通する流体(例えば、コーティング液)の
供給および遮断動作が営まれる。
【0041】また、第1ダイヤフラム144の上面部に
は、該第1ダイヤフラム144の薄肉部を保護するリン
グ状の緩衝部材148aが設けられ、前記緩衝部材14
8aは、第1弁ボディ122の下面によって保持され
る。
【0042】第2ポート112に近接する継手部102
の上部にはサックバック機構106が設けられ、前記サ
ックバック機構106は、継手ボディ116と一体的に
連結された第2弁ボディ150と、前記第2弁ボディ1
50の内部に形成された第2シリンダ室152に沿って
矢印X1またはX2方向に変位する第3ピストン154
とを有する。前記第3ピストン154の外周部には、環
状溝を介してピストンパッキン134が装着され、前記
ピストンパッキン134は、第3ピストン154のシー
ル機能を営む。
【0043】第3ピストン154の側面には、溝部を介
してピン部材140bが所定長突出して装着され、第2
弁ボディ150の側面に形成される係合溝142bに係
合されている。すなわち、第3ピストン154が軸線方
向に変位する際に、回転することを防止するストッパの
機能を有する。
【0044】第1弁ボディ122と第2弁ボディ150
の上部には、第3弁ボディ156が一体的に連結され、
第3ピストン154の下端部には、第2ダイヤフラム
(弁体)158が該第3ピストン154と一体的に変位
するように連結される。
【0045】前記第2ダイヤフラム158の上面部に
は、該第2ダイヤフラム158の薄肉部を保護するリン
グ状の緩衝部材148bが設けられ、前記緩衝部材14
8bは第2弁ボディ150によって保持される。
【0046】駆動部108は、前記第3弁ボディ156
の上部に一体的に組み付けられたボンネット160を有
し、前記ボンネット160内には、オン/オフ弁機構1
04の上部に配設される第1リニアアクチュエータ16
2と、サックバック機構106の上部に配設される第2
リニアアクチュエータ164と、前記第1および第2リ
ニアアクチュエータ162、164の変位量に基づい
て、前記第1および第2ダイヤフラム144、158の
変位量を検出する回転検出装置165a、165bとが
それぞれ配設されている。
【0047】前記第1リニアアクチュエータ162は、
第1ピストン126および第2ピストン128を介して
第1ダイヤフラム144をその軸線方向(矢印X1また
はX2方向)に沿って変位させ、第2リニアアクチュエ
ータ164は、第3ピストン154を介して第2ダイヤ
フラム158をその軸線方向(矢印X1またはX2方
向)に沿って変位させる。
【0048】この第1および第2リニアアクチュエータ
162、164は、例えば、パルス信号によって付勢・
滅勢されるリニアステッピングモータからなり、ケーシ
ング166a、166b内に設けられた図示しないステ
ータおよびロータと、図示しない電源から供給される励
磁電流の作用下に図示しないロータが所定方向に回転す
る構造を採用している。なお、第1および第2リニアア
クチュエータ162、164の駆動軸168a、168
bはその軸線方向(矢印X1またはX2方向)に沿って
変位自在である。
【0049】一方、第1リニアアクチュエータ162の
下部側には、略中央部に雌ねじを有する第1ガイド部1
70が所定長突出して形成され、前記第1ガイド部17
0には、駆動軸168aの下部側に形成される第1軸部
172が変位自在に螺合されている。第1軸部172に
は、第2ピストン128の方向に所定長突出した第2軸
部174が形成され、前記第2ピストン128の上面に
変位自在に螺合されている。
【0050】また、第2リニアアクチュエータ164の
下部側には、略中央部に雌ねじを有する第2ガイド部1
76が所定長突出して形成され、前記第2ガイド部17
6には、駆動軸168bの下部側に形成される第3軸部
178が変位自在に螺合されている。第3軸部178に
は、第3ピストン154の方向に所定長突出した第4軸
部180が形成され、前記第3ピストン154の略中央
部に変位自在に螺合されている。
【0051】なお、第1および第3軸部172、178
の直径は、前記第2および第4軸部174、180の直
径より大きく形成されるとともに、第1および第3軸部
172、178のねじピッチは、前記第2および第4軸
部174、180のねじピッチより大きく形成されてい
る。
【0052】さらに、前記ねじピッチの大小は、第1お
よび第3軸部172、178のねじピッチの方が大きい
場合に限定されるものではなく、第1および第3軸部1
72、178のねじピッチを前記第2および第4軸部1
74、180のねじピッチより小さく設定してもよい
し、また第1および第2軸部172、174を有する駆
動軸168aと第3および第4軸部178、180を有
する駆動軸168bとを別個に独立してねじピッチを設
定してもよい。
【0053】この場合、回転検出装置165a、165
bは、発光部182と受光部184とが所定間隔離間し
て対向する位置にそれぞれ設けられている。従って、回
転体186a、186bの内部を通過した発光部182
からの発光光を受光部184で受光することにより、第
1および第2リニアアクチュエータ162、164の駆
動軸168a、168bの軸線方向に沿った変位量が検
知される。
【0054】また、回転検出装置165a、165bの
下面に突出して形成される凸部188a、188bは、
第1および第2リニアアクチュエータ162、164の
上面に所定長突出して形成される係合部190a、19
0bに係合することにより、回転体186a、186b
の回転が規制される。
【0055】前記サックバックバルブ100は、基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその動作
並びに作用効果について説明する。
【0056】まず、サックバックバルブ100の第1ポ
ート110に連通する図示しないチューブを介して図示
しないコーティング液供給源を接続し、一方、第2ポー
ト112に連通する図示しないチューブを介してコーテ
ィング液を滴下する図示しないコーティング液滴下装置
を接続する。
【0057】次に、図示しないコントローラから第1リ
ニアアクチュエータ162に付勢信号を導出し、図5に
示されるように、前記第1リニアアクチュエータ162
の第2軸部174を下限位置に設定し、第1ダイヤフラ
ム144が着座部146に着座した状態とするととも
に、図示しないコントローラから第2リニアアクチュエ
ータ164に付勢信号を導出し、前記第2リニアアクチ
ュエータ164の第4軸部180を下限位置に設定して
おく。
【0058】このような準備作業を経た後、図示しない
電源より電流を第1リニアアクチュエータ162に供給
し、該第1リニアアクチュエータ162の駆動作用下に
駆動軸168aを回転させる。そして、駆動軸168a
の第1軸部172が第1ガイド部170との螺合作用下
に軸線方向(矢印X1方向)に変位するとともに、駆動
軸168aの第2軸部174と螺合される第2ピストン
128が該第2軸部174との螺合作用下に同様に矢印
X1方向に変位する(図4参照)。その際、第2ピスト
ン128に螺合する第2軸部174のねじピッチは、第
1軸部172のねじピッチより小さく設定されているた
め、駆動軸168aの軸線に沿った変位量より第2ピス
トン128の変位量の方が小さくなる。
【0059】その際、第2ピストン128は、その側部
に装着されたピン部材140aの係合溝142aとの係
合作用下に回転することが防止される。
【0060】そして、第2ピストン128の凹部136
に第2突出部132が係合された第1ピストン126は
一体的に矢印X1方向に変位し、該第1ピストン126
と連結された第1ダイヤフラム144が着座部146か
ら離間してオン/オフ弁機構104をオン状態とする。
その際、コーティング液供給源から供給されたコーティ
ング液は、流体通路114に沿って流通し、第2ポート
112からコーティング液滴下装置を介してコーティン
グ液が図示しない半導体ウェハに滴下される。この結
果、半導体ウェハには、所望の膜厚を有するコーティン
グ被膜(図示せず)が形成される。
【0061】この場合、第1ダイヤフラム144の変位
量は、第1リニアアクチュエータ162の駆動軸168
aの回転量として回転検出装置165aによって検出さ
れ、制御される。
【0062】コーティング液滴下装置を介して所定量の
コーティング液が図示しない半導体ウェハに塗布された
後、図示しないコントローラは、第1ダイヤフラム14
4が着座部146に着座するように、第1リニアアクチ
ュエータ162へ供給される電流の特性を前記とは逆転
させる。その結果、第1リニアアクチュエータ162の
駆動軸168aが反対方向に回転するため、第1軸部1
72の第1ガイド部170との螺合作用下に駆動軸16
8aが前記とは反対方向の矢印X2方向に変位するとと
もに、第2ピストン128が駆動軸168aの第2軸部
174との螺合作用下に同様に矢印X2方向に変位す
る。その際、第2ピストン128に螺合する第2軸部1
74のねじピッチは、第1軸部172のねじピッチより
小さく設定されているため、駆動軸168aの軸線に沿
った変位量より第2ピストン128の変位量の方が小さ
くなる。従って、第2ピストン128が下方に変位する
ことによりばね部材138のばね力によって押圧された
第1ピストン126も下方に変位するため、第1ダイヤ
フラム144が着座部146に着座してオン/オフ弁機
構104がオフ状態となる(図5参照)。
【0063】前記オン/オフ弁機構104がオフ状態と
なって流体通路114が遮断されることにより半導体ウ
ェハに対するコーティング液の供給が停止され、コーテ
ィング液滴下装置のノズル(図示せず)からの半導体ウ
ェハに対するコーティング液の滴下状態が停止する。こ
の場合、コーティング液滴下装置のノズル内には、半導
体ウェハに滴下される直前のコーティング液が残存して
いるため、液だれが生ずるおそれがある。そこで、図示
しないコントローラは、第2リニアアクチュエータ16
4に付勢信号を導出し、前記第2リニアアクチュエータ
164の駆動作用下に駆動軸168bを回転させる。前
記駆動軸168bの第3軸部178が第2ガイド部17
6との螺合作用下に駆動軸168bが軸線方向(矢印X
1方向)に沿って変位する。そして、駆動軸168bの
第4軸部180に螺合される第3ピストン154が該第
4軸部との螺合作用下に軸線方向(矢印X1方向)に沿
って変位する。その際、第3ピストン154に螺合する
第4軸部180のねじピッチは、第3軸部178のねじ
ピッチより小さく設定されているため、駆動軸168b
の軸線に沿った変位量より第3ピストン154の変位量
の方が小さくなる。従って、前記駆動軸168bの回転
作用下に第4軸部180と螺合された第3ピストン15
4が軸線方向(矢印X1方向)に変位することにより第
2ダイヤフラム158が一体的に上昇し、図6に示す状
態に至る。
【0064】すなわち、第2リニアアクチュエータ16
4の駆動軸168bの変位作用下に第2ダイヤフラム1
58が上昇することにより負圧に至る。この負圧によっ
て、コーティング液滴下装置に残存する所定量のコーテ
ィング液がサックバックバルブ100側に向かって戻さ
れるため、半導体ウェハに対する液だれを防止すること
ができる。
【0065】この場合、第2ダイヤフラム158の変位
量は、第2リニアアクチュエータ164の回転量を介し
て回転検出装置165bによって検出され、前記回転検
出装置165bから導出される検出信号(パルス信号)
に基づいて、コントローラは、予め設定された位置で第
2ダイヤフラム158が停止するように、該第2リニア
アクチュエータ164を制御する。
【0066】すなわち、図示しないコントローラは、回
転検出装置165bから出力されるパルス信号をカウン
トして予め設定された所定のパルス数に到達したとき、
第2リニアアクチュエータ164に滅勢信号を導出し前
記第2リニアアクチュエータ164の駆動状態を停止さ
せる。従って、コーティング液の吸引量に対応する位置
で第2ダイヤフラム158を停止させることができるた
め、前記コーティング液の吸引量を簡便且つ高精度に制
御することができる。
【0067】次いで、再び、オン/オフ弁機構104を
オン状態にして第1ダイヤフラム144を着座部146
から離間させるとともに、第2リニアアクチュエータ1
64の駆動作用下に第2ダイヤフラム158を下端部ま
で下げることにより、図4に示す状態に至り、半導体ウ
ェハに対するコーティング液の滴下が開始される。
【0068】以上により、サックバック機構106の該
駆動軸168bの第3軸部178と第4軸部180のそ
れぞれのねじピッチを相違させて設定し、第2リニアア
クチュエータ164の回転駆動作用下に駆動軸168b
が軸線方向に沿って変位する。その際、例えば、第4軸
部180のねじピッチが所望の値に設定された駆動軸を
第2リニアアクチュエータ164の駆動軸168bと交
換することにより、第4軸部180のねじピッチが変更
される。その結果、駆動軸168bに対する第3ピスト
ン154の変位量を調整することができるため、サック
バック機構106の第2ダイヤフラム158の弁リフト
量をより高精度に制御することができる。
【0069】また、オン/オフ弁機構104の該駆動軸
168aの第1軸部172と第2軸部174のそれぞれ
のねじピッチを相違させて設定し、第1リニアアクチュ
エータ162の回転駆動作用下に駆動軸168aが軸線
方向に沿って変位する。その際、例えば、第2軸部17
4のねじピッチが所望の値に設定された新たな駆動軸を
第1リニアアクチュエータ162の駆動軸168aと交
換することにより、第2軸部174のねじピッチが変更
される。その結果、駆動軸168aに対する第2ピスト
ン128の変位量を所望の値に設定することができる。
その結果、オン/オフ弁機構104の第1ダイヤフラム
144の弁リフト量をより高精度に制御することができ
る。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0071】すなわち、回転駆動源の回転駆動作用下に
回転する駆動軸にねじピッチが異なる第1ねじ部と第2
ねじ部とを設けることにより、駆動軸全体の変位量と変
位部材である変位部材の変位量とを別個に設定すること
ができる。その結果、駆動軸の回転時における変位部材
の軸線方向に沿った変位量を駆動軸の軸線方向に沿った
変位量に左右されずに所望の値に調整することができ
る。これをバルブに組み込む装置、例えば、サックバッ
クバルブに適用すれば、所望のサックバック量が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る回転変位機構の縦断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る回転変位機構の動作
説明図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る回転変位機構の
平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る回転変位機構が適用
されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオン状
態、サックバック機構がオフ状態における縦断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る回転変位機構が適用
されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオフ状
態、サックバック機構がオフ状態における縦断面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係る回転変位機構が適用
されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオフ状
態、サックバック機構がオン状態における縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10、50…回転変位機構 12…回転駆動源 14…シャフト 16…変位部材 18…ケーシング 20…ソレノイド
部 22…軸受部 24…ガイド部 26…コイル 28…ボビン 30…ロータ 32…磁性体 34…雌ねじ部 36…第1ねじ部 38…大径軸部 40…小径軸部 42…第2ねじ部 52…回転軸 54…第1ギア 56…第2ギア 58…ガイド部材 100…サックバ
ックバルブ 104…オン/オフ弁機構 106…サックバ
ック機構 108…駆動部 110…第1ポー
ト 112…第2ポート 116…継手ボデ
ィ 120…ロックナット 122…第1弁ボ
ディ 124…第1シリンダ室 126…第1ピス
トン 128…第2ピストン 144…第1ダイ
ヤフラム 150…第2弁ボディ 152…第2シリ
ンダ室 154…第3ピストン 156…第3弁ボ
ディ 158…第2ダイヤフラム 162…第1リニ
アアクチュエータ 164…第2リニアアクチュエータ 165a、165
b…回転検出装置 168a、168b…駆動軸 170…第1ガイ
ド部 172…第1軸部 174…第2軸部 176…第2ガイド部 178…第3軸部 180…第4軸部 182…発光部 184…受光部 186a、186
b…回転体 188a、188b…凸部 190a、190
b…係合部
フロントページの続き Fターム(参考) 3H062 AA02 BB04 CC01 DD01 3J062 AB21 AC07 BA29 CD02 CD23 CD47 CD54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源の駆動作用下に回転し同時に軸
    線方向に沿って変位する駆動軸と、 前記駆動軸の一方に形成され、前記回転駆動源に螺合さ
    れる第1ねじ部と、 前記駆動軸の他方に形成され、前記第1ねじ部とねじピ
    ッチが異なる第2ねじ部と、 前記第2ねじ部に螺合され、回転方向の変位を規制され
    た変位部材と、 を備え、 前記駆動軸の前記第1ねじ部と第2ねじ部とのねじピッ
    チの差によって前記駆動軸と前記変位部材の軸線方向に
    沿った変位量に差が生じることを特徴とする回転変位機
    構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転変位機構において、 前記駆動軸は、バルブに設けられた弁体をピストンを介
    して駆動する回転駆動源に螺合され、前記第1ねじ部と
    前記ピストンに螺合される第2ねじ部のねじピッチの差
    より前記弁体の変位量を調整することを特徴とする回転
    変位機構。
  3. 【請求項3】請求項1記載の回転変位機構において、 前記駆動軸は、該駆動軸に一体的に設けられる第1歯車
    と前記回転駆動源に設けられる第2歯車とが噛合される
    ことにより回転することを特徴とする回転変位機構。
JP2001376754A 2001-12-11 2001-12-11 回転変位機構 Pending JP2003176863A (ja)

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