JP4035304B2 - デジタル情報出力システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報出力システムに関し、特に、例えば、加工や表示や印刷等のデジタル情報加工出力指示であるジョブチケットを用いてデジタル情報出力を行うデジタル情報出力システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特開平9−179833号公報が開示するように、プリントサーバ内に“エージェント”を設けたシステムがあった。
【0003】
また、特開平5−216606号公報が開示するように、ジョブチケットのルーティング及び取り扱い指令を処理する印刷マネジャーを有するシステムがあった。
【0004】
さらに、特開平9−325928号公報が開示するように、メッセージにてジョブチケットを搬送し、ジョブチケットにて指示された印刷処理指示は、ジョブチケットサーバ装置において、“メッセージ”に変換された後、プリントサーバ装置がメッセージを解釈して、そのプリントサーバ装置に接続したプリンタに出力処理をさせるシステムがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらそれらのシステムでは、次のような問題があった。
【0006】
特開平9−179833号公報が開示する技術の場合、エージェントはジョブ処理部の能力が不足する場合、他のプリントサーバにジョブチケットを送るのみであり、利用可能なプリンタが限定されてしまう。
【0007】
また、特開平5−216606号公報が開示する技術の場合、必ず印刷マネージャーが管理できる範囲に利用可能なデバイスが限定されてしまう。印刷マネージャーは印刷データ自体の加工は行わず、ジョブチケットにおける印刷指令自体の識別ならびに処理はデバイス側で行われるため、さらに利用可能なデバイスが限定されてしまう。そのため出力デバイスとして、インクジェットプリンタ、レーザビームプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ等様々な種類の機器が存在しているにも関わらず、特定の機器しか利用できない。
【0008】
特に、インターネットのようにネットワーク上にそれらのデバイスが接続されている場合に、出力可能なデバイスが限定されることは、ユーザにとって利便性を欠くことになってしまう。
【0009】
さらに、特開平9−325928号公報が開示する技術の場合、ジョブチケットを解釈可能なプリンタと解釈不可能なプリンタの混在は考慮されていないため、ジョブチケットの処理は、少なくとも(1)ジョブチケットサーバ装置による処理、(2)画像ファイルサーバ装置による処理、及び(3)プリントサーバ装置による処理の3段階以上の処理を経る必要があり、利用可能なプリンタは、ジョブチケットサーバ装置と画像ファイルサーバ装置とプリントサーバ装置に対応したものに限定されてしまう。
【0010】
ジョブチケットを直接処理をするジョブチケットサーバ装置は、新たに“メッセージ”を作成し、その解釈を次の段階の画像ファイルサーバ装置やプリントサーバ装置に預けるため、1つの印刷指示に対して、複数回のジョブチケットの解釈が必要になり、その結果、全体として処理速度が低下する。これに加えて、ジョブチケットの解釈が各サーバ装置で実行される“メッセージ”に変換されるため、そのメッセージを作成する各処理部とメッセージを解釈する各処理部のそれぞれの処理方法の整合性の管理等が煩雑になる。
【0011】
また、これらの処理方法に不整合が生じた場合に、不整合部分の発見や所望の印刷結果を得ることが困難となる。
【0012】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、利用可能なデバイスを限定する必要がなく、ネットワーク上のデバイスを合理的に利用可能な情報出力システムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の情報出力システムは、以下のような構成からなる。
【0014】
デジタル情報を生成するホストコンピュータと、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる第1及び第2の出力装置とがネットワークによって接続されたデジタル情報出力システムであって、前記ホストコンピュータは、前記デジタル情報の出力装置を選択する選択手段と、前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成手段と、前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査手段と、前記調査手段による調査結果により、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断した場合、前記デジタル情報とXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記選択手段が選択した出力装置に対して前記作成手段により作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信手段とを有し、前記第1の出力装置は、前記送信手段によって送信された前記ジョブチケットを解釈する解釈手段と、前記第1の出力装置の解釈手段による解釈結果に従って、前記送信手段によって送信された前記デジタル情報を加工する加工手段と、前記第1の出力装置の加工手段によって加工されたデジタル情報を出力する出力手段とを有し、前記第2の出力装置は、前記送信手段によって送信された前記ホストコンピュータによって加工済みのデジタル情報を出力する出力手段とを有することを特徴とするデジタル情報出力システムを備える。
【0016】
また他の発明によれば、デジタル情報に基づいて出力を行う、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる少なくとも2つ以上の出力装置とネットワークによって接続された情報処理装置であって、前記デジタル情報の出力装置を選択する選択手段と、前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成手段と、前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査手段と、前記調査手段による調査結果により、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断した場合、前記デジタル情報とXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記選択手段が選択した出力装置に対して前記作成手段により作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信手段とを有することを特徴とする情報処理装置を備える。
【0021】
またさらに他の発明によれば、デジタル情報を生成するホストコンピュータと、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる第1及び第2の出力装置とがネットワークによって接続されたシステムにおけるデジタル情報出力方法であって、前記ホストコンピュータは、前記デジタル情報の出力装置を選択する選択工程と、前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成工程と、前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査工程と、前記調査工程における調査結果により、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断された場合、前記デジタル情報と前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたジョブチケットに対応していないと判断された場合、前記選択された出力装置に対して前記作成工程において作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信工程とを有し、前記第1の出力装置は、前記送信された前記ジョブチケットを解釈する解釈工程と、前記解釈工程での解釈結果に従って、前記送信された前記デジタル情報を加工する加工工程と、前記加工工程において加工されたデジタル情報を出力する出力工程とを有し、前記第2の出力装置は、前記送信された前記ホストコンピュータによって加工済みのデジタル情報を出力する出力工程とを有することを特徴とするデジタル情報出力方法を備える。
【0022】
またさらに他の発明によれば、デジタル情報に基づいて出力を行う、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる少なくとも2つ以上の出力装置とネットワークによって接続された情報処理装置において実行される情報処理方法であって、前記デジタル情報の出力装置を選択する選択工程と、前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成工程と、前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査工程と、前記調査工程における調査結果により、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断された場合、前記デジタル情報と前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたジョブチケットに対応していないと判断された場合、前記選択された出力装置に対して前記作成工程において作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信工程とを有することを特徴とする情報処理方法を備える。
【0025】
またさらに他の発明によれば、上記構成の情報処理方法の各工程を実行するプログラムを備える。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明の代表的な実施形態であるネットワークによって接続された情報出力システムの構成を示すブロック図である。このシステムは、図1に示すように、ホストコンピュータ(以下、ホストという)1000と、例えば、プリンタなどの2つのデジタル情報出力機器(以下、デバイスという)2000、3000とがネットワークで互いに接続されているという構成となっている。
【0030】
この実施形態では、このシステムはインターネットなどのネットワークに接続された複数台のプリンタに画像を印刷するシステムとする。
【0031】
図1において、101はインターネットやLAN等のネットワーク、102はホスト1000が行う処理を管理するホスト処理管理部、103はデジタル情報をデバイス2000、3000へ出力する際の加工や表示や印刷等のデジタル情報の加工出力指示をジョブチケットとして作成するジョブチケット作成部、104はデジタル情報をデバイス2000、3000のデジタル情報出力部へ送信するデジタル情報送信部である。
【0032】
また、105及び110はジョブチケットを解釈するジョブチケット解釈部、106はデバイス2000及び/或いはジョブチケット解釈部を有しているか否かを判断する解釈手段所持判断部、107及び111は解釈手段所持判断部106の結果とジョブチケット解釈結果とに基づいてデジタル情報を加工し出力の準備を行うデジタル情報加工部、108及び112はプリンタ等のデバイスが行う処理を管理するデバイス処理管理部、109及び113はデジタル情報を出力するデジタル情報出力部である。
【0033】
図2は図1に示したホストやデバイスがプリント処理の実行のために保持する印刷指示(ジョブチケット)の構成を示す図である。
【0034】
図2に示すように、プリント処理にはデジタル情報の他に、共通概要情報501とデジタルデータ加工処理関連指示情報502、及び出力デバイス関連指示情報503で構成される印刷指示が必要である。
【0035】
図3は共通概要情報501とデジタルデータ加工処理関連指示情報502、及び出力デバイス関連指示情報503の具体的な例を示す図である。
【0036】
図3において、501、502、503は夫々、具体的な共通概要情報とデジタルデータ加工処理関連指示情報、及び出力デバイス関連指示情報に対応する。
【0037】
なお、ホスト1000とデバイス2000とはこれらの全ての情報を保持する必要があるが、デバイス3000はジョブチケット解釈部を備えていないのでこれらの情報の内、デジタルデータ加工処理関連指示情報502、及び出力デバイス関連指示情報503は保持しなくとも良い。
【0038】
また、これらの情報はホスト1000とデバイス2000、3000に夫々備えられたメモリ(不図示)に保持され、夫々に備えられたプロセッサ(不図示)によって処理される。
【0039】
次に以上の構成のシステムにおいて実行されるプリント処理について、図4〜図6に示すフローチャートを参照して説明する。図4〜図6において、図4はホスト1000の処理を、図5はジョブチケット解釈部110を有するデバイス2000の処理を、図6はジョブチケット解釈部を有さないデバイス3000の処理を示す。
【0040】
まず、ホスト1000における処理を図4を参照して説明する。
【0041】
ステップS201において、ジョブチケット作成部103は、プリンタへの印刷指示であるジョブチケットを作成する。ここでは、ネットワーク101に接続されたデバイス(プリンタ)を利用するために、特に印刷先となるプリンタの具体的構成に依存せずにジョブチケットを作成する。
【0042】
次にステップS202において、出力対象として印刷先となるプリンタを具体的に選択する。ステップS203において、ジョブチケット解釈手段所持判断部105は、選択されたプリンタがジョブチケット解釈部を所持しているか否かを調べる。
【0043】
このことは、例えば、ジョブチケット解釈部を所持しているプリンタのリストを保持し、そのリストと選択されたプリンタを照合するなどの方法によってなされる。ここで、選択されたプリンタがジョブチケット解釈部を備えていると判断されたなら、処理はステップS204に進み、デジタル情報送信部104は、ジョブチケットならびにデジタル情報を印刷データとして、その選択したプリンタ(この実施形態ではデバイス2000)に送信する。
【0044】
これに対して、選択されたプリンタがジョブチケット解釈部を備えていないと判断されたなら、処理はステップS205に進む。ステップS205では、ホスト1000のジョブチケット解釈部105がジョブチケットの解釈を行い、続くステップS206においてホスト1000のデジタル情報加工部107でデジタル情報加工処理関連指示(図2の502、図3の502)を処理し、デジタル情報を加工する。さらに、ステップS207では、加工済みデジタル情報と出力デバイス関連指示情報(図2の503、図3の503)をプリンタドライバを通じてプリンタ独自の命令形態であるデジタル情報(例えば、PDLなど)に変換する。最後に、ステップS208では、デジタル情報送信部104は、そのデジタル情報を印刷データとして選択されたプリンタに送信する。
【0045】
次に、デバイスであるプリンタ側の処理として、ジョブチケット解釈部を所持しているデバイス2000の処理について図5を参照して説明する。
【0046】
まず、ステップS301では印刷データとしてデジタル情報とジョブチケットを受信し、ステップS302ではジョブチケットの解釈を行い、さらにステップS303ではデジタル情報加工処理関連指示(図2の502、図3の502)をデバイス(プリンタ)内で処理し、デジタル情報を加工(例えば、4in1(1頁の記録用紙に4つの画像を配置)などに)する。
【0047】
その後、ステップS304において、デバイス関連指示情報(図2の503、図3の503)に従ってそのデジタル情報を印刷する。
【0048】
さらに、デバイスであるプリンタ側の処理として、ジョブチケット解釈部を備えていないデバイス3000の処理について図6を参照して説明する。
【0049】
まず、ステップS401では、印刷データとしてそのプリンタ独自の命令形態であるデジタル情報(例えば、PDLなど)を受信し、ステップS402において、そのデジタル情報を印刷する。
【0050】
従って以上説明した実施形態に従えば、システム内にジョブチケット解釈部を備えていないデバイス(プリンタ)とジョブチケット解釈部を備えているデバイス(プリンタ)が混在していても、ホストは選択されたプリンタのタイプに応じて適切な処理を行ってその選択プリンタが処理可能な形式で印刷データをその選択プリンタに転送することができる。
【0051】
これにより、ジョブチケット解釈部を備えているデバイス(プリンタ)に対してはジョブチケットのまま印刷指示を送ることができるので、ホストにおける処理の負荷を軽減することができる。
【0052】
また、ジョブチケット解釈部を備えていないデバイス(プリンタ)に対してはホストがジョブチケットを解釈してそのデバイスが処理可能な形で印刷データを送るので、システムにおいて利用可能なデバイスの幅が広がるという利点がある。
【0053】
【他の実施形態】
前述の実施形態ではホストはデバイス(プリンタ)がジョブチケット解釈部を備えているかどうかに従ってジョブチケットを解釈するかどうかを判断したが、例えば、ホストの処理能力が高い場合には、どのようなプリンタに出力する場合でも、ホストでデジタル情報を加工してから送信しても良い。
【0054】
このような場合におけるホスト1000における処理を図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図7に示すフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付して、その説明を省略する。
【0055】
ステップS201〜S203の処理の後、選択されたプリンタがジョブチケット解釈部を備えていると判断されたなら、処理はステップS203aに進み、ステップS203aにおいて、ホスト1000のジョブチケット解釈部105はジョブチケットの解釈を行い、さらにステップS203bにおいて、ホスト1000のデジタル情報加工部107でデジタル情報加工処理関連指示を処理し、デジタル情報を加工する。その後処理はステップS204に進み、デジタル情報送信部104は、ジョブチケットならびに加工済みデジタル情報を印刷データとして、その選択したプリンタ(この実施形態ではデバイス2000或いは3000)に送信する。
【0056】
なお、選択されたプリンタがジョブチケット解釈部を備えていないと判断されたなら、前述のようにステップS205〜S208の処理を実行する。
【0057】
一方、デバイスであるプリンタ側の処理として、ジョブチケット解釈部を備えるデバイス2000の処理について図8を参照して説明する。なお、図8に示すフローチャートにおいて、図5に示すフローチャートと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付して、その説明を省略する。
【0058】
ステップS301の後、ステップS302′では、ジョブチケットの解釈を行い、さらにステップS303の処理を実行する。
【0059】
なお、ホストがプリンタの種類を全く意識せずに印刷データを生成して送信した場合、ステップS302′は不要となり、図6と全く同様の処理をデバイス2000でも行えばよい。
【0060】
また、ジョブチケット解釈部を備えていないデバイス3000の処理については図6で示した処理を実行する。
【0061】
従って以上説明した実施形態に従えば、ホストでデジタル情報を加工するので、特にジョブチケットの解釈部を備えたデバイス側での処理の軽減を図ることができる。
【0062】
また、以上説明した実施形態では、1つのジョブチケットが1つのデバイス(プリンタ)に対応した情報となっていたが、1つのジョブチケットを用いて複数のデバイス(プリンタ)に分散出力するようにしても良い。
【0063】
図9はインターネット上にある複数台のデバイス(プリンタ)に1つのジョブチケットを用いて印刷を行うときのホストにおける処理を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートにおいて、図4、図7に示すフローチャートと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付して、その説明を省略する。
【0064】
図9の処理に従えば、ステップS201〜S203、S205〜S208の後、或いは、ステップS201〜S203、S203a、S203b、及びS204の後、処理はステップS204aに進み、分散出力対象となる印刷先のプリンタの内、まだ印刷処理がなされていないプリンタがあるか否かを調べる。
【0065】
ここで、まだ印刷処理がなされていないプリンタがあると判断されたならば、処理はステップS204bに進み、次の分散出力対象となる印刷先のプリンタを選択し、その後、処理はステップS203に戻り、上記処理を繰り返す。
【0066】
これに対して、印刷処理がなされていないプリンタがなければ、ホストでの処理は終了となる。
【0067】
なお、各デバイスでの処理は図6、或いは図8に示すのと同じ処理を行うことになる。
【0068】
これにより1つのジョブチケットを複数のデバイスで再利用が可能となり、またジョブチケットの解釈が重複せず無駄が生じず、ジョブチケットの解釈や処理方法の整合性の管理等が容易になり、ジョブチケットの解釈や処理方法の不整合が生じにくくなる。
【0069】
また以上説明した実施形態では種類の異なる出力デバイスが混在することを例示するためにデバイス2000とデバイス3000の2つを含むシステムについて説明したが本発明はこれによって限定されるものではなく、種類の異なる3つ以上の出力デバイスが混在してネットワークに接続されていても良いことは言うまでもない。
【0070】
さらに以上説明した実施形態では種類の異なる出力デバイスは両方ともプリンタであるとして説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、両方ともディスプレイでも良いし、一方がディスプレイで他方がプリンタでも良い。
【0071】
さらにまた出力デバイスとしてのプリンタは、記録方式の異なるプリンタ、例えば、インクジェットプリンタ、電子写真方式のレーザプリンタ、熱転写プリンタ、或いは昇華型プリンタなどが混在しても良い。
【0072】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
また上述の例ではプログラム処理するようにして説明したが、プログラム処理されるところをハードウエアで処理するようにしても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、利用可能な出力装置を限定する必要がなくなり、ネットワークを介した、例えば、印刷など出力処理の利便性が向上し、より柔軟で利用しやすい情報出力システムが構築されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である情報出力システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示したホストやデバイスがプリント処理の実行のために保持する印刷指示(ジョブチケット)の構成を示す図である。
【図3】ジョブチケットを構成する共通概要情報501とデジタルデータ加工処理関連指示情報502、及び出力デバイス関連指示情報503の具体的な定義例を示す図である。
【図4】ホストコンピュータ1000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【図5】デバイス2000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【図6】デバイス3000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【図7】他の実施形態に従うホストコンピュータ1000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【図8】他の実施形態に従うデバイス2000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【図9】さらに他の実施形態に従うホストコンピュータ1000が実行する印刷処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ネットワーク
102 ホスト処理管理部
103 ジョブチケット作成部
104 デジタル情報送信部
105、110 ジョブチケット解釈部
106 解釈手段所持判断部
107、111 デジタル情報加工部
108、112 デバイス処理管理部
109、113 デジタル情報出力部
1000 ホストコンピュータ
2000、3000 デバイス
Claims (11)
- デジタル情報を生成するホストコンピュータと、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる第1及び第2の出力装置とがネットワークによって接続されたデジタル情報出力システムであって、
前記ホストコンピュータは、
前記デジタル情報の出力装置を選択する選択手段と、
前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成手段と、
前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査手段と、
前記調査手段による調査結果により、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断した場合、前記デジタル情報とXMLを用いて記述された印刷指示がジョブチケットとを送信し、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記選択手段が選択した出力装置に対して前記作成手段により作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信手段とを有し、
前記第1の出力装置は、
前記送信手段によって送信された前記ジョブチケットを解釈する解釈手段と、
前記第1の出力装置の解釈手段による解釈結果に従って、前記送信手段によって送信された前記デジタル情報を加工する加工手段と、
前記第1の出力装置の加工手段によって加工されたデジタル情報を出力する出力手段とを有し、
前記第2の出力装置は、
前記送信手段によって送信された前記ホストコンピュータによって加工済みのデジタル情報を出力する出力手段とを有することを特徴とするデジタル情報出力システム。 - デジタル情報に基づいて出力を行う、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる少なくとも2つ以上の出力装置とネットワークによって接続された情報処理装置であって、
前記デジタル情報の出力装置を選択する選択手段と、
前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成手段と、
前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査手段と、
前記調査手段による調査結果により、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断した場合、前記デジタル情報とXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記選択手段が選択した出力装置に対して前記作成手段により作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信手段とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記調査手段により、前記選択手段が選択した出力装置が前記作成手段により作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記デジタル情報からPDLデータを生成する生成手段をさらに有し、
前記送信手段は前記生成手段により生成されたPDLデータを前記加工済みのデジタル情報として送信することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記出力装置は夫々、プリンタであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記ジョブチケットとは、XMLのタグ情報を用いて記述された印刷設定を含むものであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- デジタル情報を生成するホストコンピュータと、XMLにより印刷指示 が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる第1及び第2の出力装置とがネットワークによって接続されたシステムにおけるデジタル情報出力方法であって、
前記ホストコンピュータは、
前記デジタル情報の出力装置を選択する選択工程と、
前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成工程と、
前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査工程と、
前記調査工程における調査結果により、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断された場合、前記デジタル情報と前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたジョブチケットに対応していないと判断された場合、前記選択された出力装置に対して前記作成工程において作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信工程とを有し、
前記第1の出力装置は、
前記送信された前記ジョブチケットを解釈する解釈工程と、
前記解釈工程での解釈結果に従って、前記送信された前記デジタル情報を加工する加工工程と、
前記加工工程において加工されたデジタル情報を出力する出力工程とを有し、
前記第2の出力装置は、
前記送信された前記ホストコンピュータによって加工済みのデジタル情報を出力する出力工程とを有することを特徴とするデジタル情報出力方法。 - デジタル情報に基づいて出力を行う、XMLにより印刷指示が記述されたジョブチケットに関わる処理能力の異なる少なくとも2つ以上の出力装置とネットワークによって接続された情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
前記デジタル情報の出力装置を選択する選択工程と、
前記デジタル情報のXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットを作成する作成工程と、
前記デジタル情報の出力先の処理能力を調べる調査工程と、
前記調査工程における調査結果により、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットに対応していると判断された場合、前記デジタル情報と前記作成工程において作成されたXMLを用いて印刷指示が記述されたジョブチケットとを送信し、前記選択工程において選択された出力装置が前記作成工程において作成されたジョブチケットに対応していないと判断された場合、前記選択された出力装置に対して前記作成工程において作成されたジョブチケットを送信せず、当該出力装置に対してジョブチケットの解釈結果を反映した加工済みのデジタル情報を送信する送信工程とを有することを特徴とする情報処理方法。 - 前記調査工程における調査結果により、前記選択工程において選択され出力装置が前記作成工程において作成されたジョブチケットに対応していないと判断した場合、前記デジタル情報からPDLデータを生成する生成工程をさらに有し、
前記送信工程は前記生成工程において生成されたPDLデータを前記加工済みのデジタル情報として送信することを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記出力装置は夫々、プリンタであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
- 前記ジョブチケットとは、XMLのタグ情報を用いて記述された印刷設定を含むものであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
- 請求項6乃至10のいずれか1項に記載された情報処理方法の各工程を実行するプログラム。
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