JP2004054658A - 印刷システム - Google Patents
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Abstract
【目的】印刷装置内で印刷ジョブの解析を実行して生成された画像データを印刷装置内のユーザ毎の格納フォルダに一時的に記憶することにより、画質劣化することなく高速な印刷処理が可能な印刷システムを提供すること。
【構成】印刷ドキュメント受信手段と、格納フォルダ生成手段と、印刷ドキュメントとパスワード情報を保存するドキュメント保存手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダと前記ドキュメント保存手段により保存されたドキュメントの名称とを表示する格納ドキュメント表示手段と、パスワード入力手段によって、入力されたパスワード情報と前記格納フォルダに格納されたドキュメントのパスワード情報とを比較照合するパスワード比較照合手段とを備え、前記パスワード比較照合手段により、前記格納フォルダに格納されたドキュメントのアクセスを許可された場合に、ドキュメントの印刷を実行する印刷実行制御手段とを備える。
【選択図】 図1
【構成】印刷ドキュメント受信手段と、格納フォルダ生成手段と、印刷ドキュメントとパスワード情報を保存するドキュメント保存手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダと前記ドキュメント保存手段により保存されたドキュメントの名称とを表示する格納ドキュメント表示手段と、パスワード入力手段によって、入力されたパスワード情報と前記格納フォルダに格納されたドキュメントのパスワード情報とを比較照合するパスワード比較照合手段とを備え、前記パスワード比較照合手段により、前記格納フォルダに格納されたドキュメントのアクセスを許可された場合に、ドキュメントの印刷を実行する印刷実行制御手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットの公衆回線に接続された印刷装置を用いた印刷システムに関するものである。特に、不特定多数のユーザから転送される印刷ドキュメントの印刷サービスと印刷サービスを利用するための使用料金を課金する課金管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータはLAN(ローカルエリアネットワーク)/WAN(ワイドエリアネットワーク)によって相互接続されており、ページプリンタ等、多様な周辺機器群においてもネットワーク接続が可能となっている。
【0003】
LAN/インターネットに代表されるネットワークは、1つのユーザグループとしてコンピュータや周辺機器の共用使用、データ転送を可能としており、ファイルサーバー、プリントサーバーを含むコンピュータ群により構成され、各コンピュータに搭載されるネットワークオペレーティングシステムの機能としてデータやファイルの転送、共有、プリンタの共有を行う各種プロトコルに対応している。
【0004】
又、各コンピュータ上で動作するユーザアプリケーションには、文書作成ソフト、表計算ソフト等、様々なものがある。それらのアプリケーションを使用して作成されたデータは、オペレーティングシステムの一機能としてプリンタドライバソフトウエアにより、プリンタ制御言語であるPDL(Printer Description Language )データに変換された後、印刷ジョブとしてプリントスプーラに一時格納され、プリンタに送出するように構成されていることが多い。
【0005】
オペレーティングシステムによっては、特定のデータフォーマットに変換された印刷ファイルとしてプリントスプーラに転送された後、プリントスプーラ内でプリンタドライバソフトウエアにより、印刷ジョブを生成しプリントスプーラに再格納されることもある。
【0006】
このようにして生成された印刷ジョブが、プリントスプーラからプリンタに転送されると、プリンタは受信した印刷データを順次PDL解析部等により解析し、印刷すべきラスタビットマップ画像を生成して印刷処理を行うように構成されている。
【0007】
印刷ジョブは、1つ又は複数の文書ファイルから生成され、1つの印刷文書を構成する単位であり、通常、ジョブ開始命令とジョブ終了命令によって区切られている。
【0008】
プリンタにはHDDに代表される大容量の格納領域を備えるものがあり、入力された印刷ジョブを、入力されたPDLジョブを格納保持しておいて再度ジョブ解析処理を実行することにより、ホストコンピュータから印刷ジョブの再入力を必要とせず、再プリントを実行することができる。又、ジョブ解析部によってラスター画像を生成した後、画像圧縮を実行して大容量の記憶領域に格納しておき、複数部数のプリントの高速化を図るように構成している場合もある。
【0009】
ネットワーク接続されたプリンタ、ネットワークを構築するための各種機器、ネットワークに接続されたコンピュータ等を含む機器の遠隔管理、ファイル転送を行うための通信プロトコルも標準化されており、例えば、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP:SimpleNetwork Management Protocol )等がある。これらのプロトコルを実装したネットワーク機器の場合には、ネットワーク管理ソフトウエアによりネットワーク上の遠隔地から各種機器を監視することができ、例えば、プリンタの場合には、現在のプリンタ状態(ジョブ受信中、ジョブ解析中、ジョブ出力中、ジョブ出力完了)変化のイベント通知を検知したり、プリンタ情報の取得を行って、ユーザーが指示した印刷ジョブの出力が終了を検知して終了通知等を行うことができる。
【0010】
又、インターネット接続されたプリンタ、インターネット通信を構築するための各種機器、インターネットに接続されたコンピュータ等を含む機器の遠隔管理、ファイル転送等の情報交換を行うための通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)も標準化されており、インターネットを介してファイルを転送可能な電子メールプロトコルに対応し、ホストコンピュータ上のファイルを他のコンピュータ内へ転送したり、印刷ドキュメントを送付することでできるようになっている。
【0011】
インターネットを介した印刷ジョブはPDLデータだけで構成されるのではなく、Webブラウザで表示することも可能なPDF(portable document format)や、HTML形式で表示データ及び印刷データを共用可能なように構成されている場合もある。この場合には、前述のプリンタドライバを介すことなく、表示データを印刷データとして利用することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の印刷システムにおいては、公衆回線に接続された印刷受信サーバーによって印刷サービスを提供する場合もあるが、予めユーザ登録を行って、特定のユーザのみが利用できるものであり、一時的に印刷装置を利用したい場合等にユーザの利便性が欠けている。これは印刷サービスを利用するため、利用料金の徴収を実行とするためにユーザ認証が必要であることに起因している。
【0013】
印刷装置において必要とされる印刷ジョブは、通常600DPI程度の解像度が必要とされ、カラー原稿では、YMCK各色4bps(pit per pixel)の諧調表現が必要であり、データ容量は、A3サイズで約128メガバイト必要であり、公衆回線を利用して転送する場合には速度低下に問題があった。
【0014】
この場合、画像を圧縮して送信することも考えられるが、速度向上のためには画像品位を劣化する場合が多く、品位劣化を回避するとやはり速度低下が発生してしまい解決には至らない。
【0015】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、印刷装置内で印刷ジョブの解析を実行して生成された画像データを印刷装置内のユーザ毎の格納フォルダに一時的に記憶することにより、画質劣化することなく高速な印刷処理が可能な印刷システムを提供することにある。
【0016】
又、本発明は、ネットワーク・インターネットに接続された(例えば、プリントショップ内の)印刷理装置に印刷ジョブを、電子メールを介して送信きるように構成し、一時的な印刷装置の利用を可能とし、印刷枚数に応じた使用料金を徴収することによりユーザに安価で利便性の高い印刷システムを提供することを目的とする。
【0017】
更に、本発明は、格納フォルダの一時的な利用を可能として、印刷ジョブの保存時間、保有容量に応じた使用料金を徴収することにより、ユーザに利便性の高い印刷システムの提供を目的とする。
【0018】
又、本発明は、インターネットに接続された印刷理装置に印刷ジョブを電子メールを介して送信きるように構成し、印刷ドキュメントを送付したユーザが印刷実行する際に、印刷装置とローカルネットワーク接続された課金管理サーバーによって管理された利用料金を支払うように構成することで、印刷ジョブの印刷や記憶領域利用のためのユーザ認証を不要として、不特定多数のユーザに対して簡易な印刷システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、インターネットを介して印刷ドキュメントを受信する印刷ドキュメント受信手段と、該印刷ドキュメントの送信元インターネットアドレスに対応した格納フォルダを生成する格納フォルダ生成手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダ内に前記印刷ドキュメント受信手段によって受信された印刷ドキュメントとパスワード情報を保存するドキュメント保存手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダと前記ドキュメント保存手段により保存されたドキュメントの名称とを表示する格納ドキュメント表示手段と、パスワード入力手段によって、入力されたパスワード情報と前記格納フォルダに格納されたドキュメントのパスワード情報とを比較照合するパスワード比較照合手段とを備え、前記パスワード比較照合手段により、前記格納フォルダに格納されたドキュメントのアクセスを許可された場合に、ドキュメントの印刷を実行する印刷実行制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を適用するに好適なレーザビームプリンタ(LBP)の構成について図1を参照しながら説明する。尚、本発明を適用するプリンタは、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0021】
図1は実施の形態に係るLBPの内部構造を示す断面図である。
【0022】
図1において、100はLBP本体であり、外部に接続されているプリントサーバー(図2の200)から供給される文字印字命令、各種図形描画命令、イメージ描画命令及び色指定命令等に従って対応する文字パターンや図形、イメージ等を作成し、記録媒体である記録用紙上に像を形成する。151は操作のためのスイッチ及びプリンタの状態を表示するLED表示器やLCD表示器等が配されている操作パネル、101はLBP100全体の制御及びホスト・コンピュータから供給される文字印字命令等を解析するプリンタ制御ユニットである。
【0023】
尚、本実施の形態におけるLBPはRGBの色情報をM(マゼンタ)C(シアン)Y(イエロー)K(クロ)に変換し、それらを並列で像形成・現像するため、MCYKそれぞれが像形成・現像機構を持つ。プリンタ制御ユニット101はMCYKそれぞれの印字イメージを生成し、ビデオ信号に変換してMCYKそれぞれのレーザ・ドライバに出力する。
【0024】
M(マゼンタ)のレーザ・ドライバ110は半導体レーザ111を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ111から発射されるレーザ光112をオン・オフ切替する。レーザ光112は回転多面鏡113で左右方向に振られて静電ドラム114上を走査する。これにより、静電ドラム114上には文字や図形のパターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラム114周囲の現像ユニット115によって現像された後、記録用紙に転写される。現像ユニット115は、着脱可能に構成されており、記録材を収納するトナーカートリッジが搭載されている。
【0025】
C(シアン)、Y(イエロー)、K(クロ)に関してもM(マゼンタ)と同様の像形成・現像機構を持ち、120,121,122,123,124,125はC(シアン)用の像形成・現像機構、130,131,132,133,134,135はY(イエロー)用の像形成・現像機構、140,141,142,143,144,145はK(クロ)用の像形成・現像機構である。又、各現像ユニット125,135,145それぞれに不揮発性メモリ1−12を備える。個々の機能はM(マゼンタ)の像形成・現像機構と同じであるので説明は省略する。
【0026】
記録用紙にはカット・シートを用い、カット・シート記録紙はLBPに装着した給紙カセット102に収納されバネ103で一定の高さに保たれており、給紙ローラ104及び搬送ローラ105と106とにより装置内に取り込まれ、用紙搬送ベルト107に乗せられてMCYKの各像形成・現像機構を通過する。
【0027】
記録用紙に転写されたMCYKの各トナー(粉末インク)は定着器108で熱と圧力により記録用紙に固定され、記録用紙は搬送ローラ109と150によってLBP本体上部に出力される。
【0028】
LBP本体100には、図示しないカードスロットを備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系(PDL)の異なる制御カード(エミュレーションカード)、フォームデータやフォントデータを書き込み保時可能なメモリカードを接続できるように構成されている。
【0029】
図2は本発明の実施の形態を示すプリンタ制御ユニットの構成を説明するブロック図である。ここでは、レーザビームプリンタ(図1)を例にして説明する。
【0030】
尚、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器から成るシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。又、システム或は装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用できることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は装置が特定の態様で機能する。
【0031】
プリンタ制御ユニット101において、1−1はプリンタCPUで、ROM1−2のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス1−4に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース1−8を介して印刷部1−9に出力情報として、MCYKの色要素毎に画像信号を出力する。
【0032】
ROM1−2のプログラムROMには、図4、図7のフローチャートで示されるようなCPU1−1の制御プログラムが格納されている。
【0033】
入出力部1−5には、ネットワーク接続されたホストコンピュータ200,300と印刷枚数等の管理情報を送受信するため入出力処理モジュールに加え、SMTP/POPの電子メール受信部を持ち、電子メールに添付された印刷ドキュメントとプロトコルを分離した後、ドキュメントデータ、電子メールアドレス、ドキュメント名称、受信時刻等をRAM1−6内のワークメモリに一次格納する電子メール受信解析機能を有する。
【0034】
ハードディスク1−3は、メモリコントローラ(MC)1−7によりアクセスを制御される2次記憶装置として接続される。
【0035】
このハードディスク1−3は、ホストコンピュータ200から入力された印刷データを印刷すべき出力ビットマップ画像に変換した後、ROM1−2内のドキュメント保存モジュールによってドキュメント情報として記憶するための画像格納メモリとして利用される。
【0036】
ROM1−2内の制御プログラムには、格納フォルダ生成モジュールが外部メモリ1−3内に入出力部1−5の電子メール受信解析部より受け渡された電子メールアドレス情報に対応した格納フォルダを生成した後、中間ページデータ生成モジュールが、入出力部1−5の電子メール受信解析部によって分離入力された印刷ドキュメントを読み出して、データ解析を実行してMCYKの各色成分毎の中間ページデータを生成してRAM1−6のページバッファに格納し、YMCK各色成分に対応した描画処理部1−10により機能的には全く同等であるが、各色分の印字イメージを非同期に生成できるように4つの独立レンダラを利用してビットマップ画像を、RAM1−6内に割り当てられた各色成分毎のバンドメモリにそれぞれの印字イメージを一時記憶し、ドキュメント保存モジュールが、RAM1−6内のバンドメモリに一時記憶された出力ビットマップ画像を格納フォルダ内に入出力部1−5より受け渡されたドキュメント名称をファイル名称として記憶する。
【0037】
外部メモリ1−3に格納された出力ビットマップ画像は、印刷実行制御モジュールによって制御され、MCYK印刷出力I/F部1−8でそれぞれの色要素別にビデオ信号に変換されて印刷部1−9に出力される。
【0038】
又、ROM1−2内には、先に図1を用いて説明したように本実施の形態におけるLBPではMCYKの像形成・現像を並列で行うため、印刷部IF部1−8はM出力インターフェース部、C出力インターフェース部、Y出力インターフェース部、K出力インターフェース部の4つのインタフェース部で構成され、それぞれが独立にRAM1−6内に割り当てらたバンドメモリからドットデータを読み出し、ビデオ信号に変換して各プレーンのレーザ・ドライバ110,120,130,140へ出力を制御するビットマップ画像出力処理モジュールを格納している。
【0039】
又、ROM1−2には上記出力画像を生成する際に使用するフォントデータ(アウトラインフォントデータ或はドットフォントデータ)等を記憶しており、各レンダラによって読み出されてビットマップ画像生成のために利用される。又、入力画像の色成分であるRGB色空間からLBPの記録用色成分であるMCYK色空間への色変換テーブル等も含まれる。
【0040】
尚、CPU1−1を制御するROM1−2内の制御プログラムは、不図示のシステムクロックによってタスクと称されるロードモジュール単位に時分割制御するリアルタイムOSと、機能単位に動作する複数のロードモジュール(タスク)によって構成されるものとする。
【0041】
RAM1−6はCPU1−1の主メモリ、ワークエリア、受信バッファ等としても機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0042】
尚、RAM1−6は、入出力部1−5によって分離された印刷ドキュメント、電子メールアドレス情報、印刷ジョブ名称、パスワード情報、ジョブ格納時刻情報を対応付けて一時格納するワークエリア、中間ページデータ生成モジュールによって生成された中間ページデータを格納するページバッファメモリ、中間ページデータからビットマップ画像を生成するレンダラモジュールが生成したビットマップ画像を一時的に保持するバンドメモリ、ハードディスク1−3に記憶された外字、フォーム画像等の登録データやROM1−2のアウトラインフォントからフォント生成モジュールによって生成されたビットマップ文字等を一時記憶するためのキャッシュメモリ等に用いられる。
【0043】
図4は実施の形態を示す印刷システムの印刷ジョブの蓄積処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
ホストコンピュータ200上のHDD2−3に格納されたアプリケーションプログラムは、ユーザが操作部2−5を介して印刷を指示すると、印刷すべきデータをオペレーティングシステムによって定められた形式に従ってHDD2−3のスプール領域へ格納する。
【0045】
スプール領域に印刷データの格納が終了すると、HDD2−3内のパスワード付与モジュールがロードされ、ユーザにドキュメントの印刷実行に必要なパスワード情報を入力するように表示部2−7にパスワード入力画面を表示する。ユーザは操作部2−6からパスワード文字列を入力する。
【0046】
次に、HDD2−3に格納された印刷ジョブ生成モジュールが起動され、スプール領域から印刷データを読み込み、プリンタ制御ユニット101へが解析可能な制御言語(PDL)に変換し、送信すべき印刷ジョブを生成し再びHDD2−3内のスプール領域に格納し、生成された印刷ドキュメント、ドキュメント名称、印刷実行パスワード情報を付与して電子メール送信用ファイルが生成される(S401)。
【0047】
生成された電子メール送信用ファイルは、入出力部2−5内の電子メール送信モジュールを介して、プリンタ制御ユニット101に印刷ジョブを保持した電子メールを送信する(S402)。
【0048】
プリンタ制御ユニット101は、入出力部1−5内の電子メール受信モジュールによって、印刷ドキュメントを受信する(S403)。
【0049】
受信された電子メールは、電子メール内の印刷ドキュメントとプロトコルを分離した後、印刷ドキュメントデータ、電子メールアドレス、ドキュメント名称、受信時刻等をRAM1−6内のワークメモリに一次格納する(S404)。
【0050】
格納フォルダ生成モジュールは、外部メモリ1−3内に入出力部1−5の電子メール受信解析部より受け渡されたRAM1−6内のワークメモリ中の電子メールアドレス情報に対応した格納フォルダを生成する(S405)。
【0051】
中間ページデータ生成モジュールは、入出力部1−5の電子メール受信解析部によって分離されてRAM1−6内に一時格納されている印刷データ(印字位置を示す制御コードや文字コード等)を読み出して、制御コードで指定された印字位置に対応するバンド単位に分類してMCYK各色成分毎の中間ページデータを生成してRAM1−6のページバッファに格納する。
【0052】
印刷データ中の改ページ命令等のページ終了制御コードを検知するまで同一ページの中間データとして格納する(S406)。
【0053】
1ページ分の中間データを格納できたならば、RAM1−6内のページバッファに格納されたMCYK各中間コードをMCYK各色成分に対応した描画処理部1−10(機能的には全く同等であるが、各色分の印字イメージを非同期に生成できるように4つの独立レンダラを備える)を利用してビットマップ画像を、RAM1−6内に割り当てられた各色成分毎のバンドメモリに、それぞれの印字イメージを生成して一時記憶する(S407)。
【0054】
描画処理部1−10によって生成されたMCYK各ビットマップ画像はドキュメント保存モジュールが、メモリコントローラ1−7を介してHDD1−3内にステップS405で生成された格納フォルダ内に、入出力部1−5よりRAM1−6を介して受け渡されたドキュメント名称をファイル名称として格納する。1ページ分のビットマップ画像をHDD1−3に格納するまで繰り返し実行することによってページ画像の格納処理が行われる。
【0055】
HDD1−3に格納する際、総ページ数情報として1ページ格納する毎に1インクリメントし、格納された印刷ジョブに対応するジョブ属性情報ファイルとしてHDD1−3内に保持しておく(S408)。
【0056】
このようにして1ページの画像格納処理が終了したならば、印刷ジョブ全てのページ画像の格納が終了したか否かを判定し(S409)、後続のページが存在するならば、後続の全てのページ画像の格納処理終了するまで、S403〜S408を繰り返し実行する。
【0057】
一方、ステップS409において全てのページの処理を終了し、印刷ジョブの格納が終了したと判断されると、ステップS403にてRAM1−6内のワークメモリに一時記憶されている印刷ジョブのパスワード情報をジョブ属性情報ファイルに書き込む(S410)。
【0058】
更に、印刷ジョブを格納フォルダに格納完了した時点の時刻及び格納フォルダを生成した時刻情報を、利用開始時刻情報として、それぞれHDD1−3内のジョブ属性情報ファイルに書き込む(S411)。
【0059】
図5は本実施の形態を示す印刷課金管理システムのシステム構成図である。
【0060】
課金管理サーバー300は、HDD6−1内のプログラム領域に、ユーザ課金管理モジュールを内蔵し、プリンタ100の印刷実行枚数管理を行って、ユーザの印刷実行、印刷ジョブ保存時間、格納フォルダ利用時間の利用状況に応じて課金割り当て管理を行うものである。
【0061】
ホストコンピュータ200は、本実施の形態に係る印刷課金管理システムを利用して印刷を行うための、印刷ジョブの生成及び送信に利用されるホストコンピュータである。印刷ジョブの生成については前述したので省略する。
【0062】
図において、ホストコンピュータ200で生成された印刷ジョブは、電子メール祖順システムを利用してインターネット等の公衆回線でネットワーク接続されたプリンタ100に送信される(5−1)。
【0063】
送信された印刷ジョブをプリンタ100が解析処理を実行し印刷ジョブを装置内に保存する。プリンタ100に対するユーザの操作に基づいて、課金管理サーバー300と、当該印刷ジョブの印刷制御情報を交信することにより、プリンタ100は受信した印刷ジョブの出力制御を実行する(5−2)。
【0064】
課金管理サーバー300は、プリンタ100からと課金管理情報を交信することによって、ユーザの転送した印刷ジョブの印刷利用料金、プリンタ100の記憶領域にユーザ用フォルダとして生成した格納フォルダ、格納印刷ジョブの利用時間に応じた記憶領域利用料金の請求を行うため課金管理を行うものである。
【0065】
図7は本実施の形態を示す印刷課金管理システムによって管理された印刷装置の印刷実行処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
図4で説明したように、ユーザが印刷ジョブをプリンタ100に送信した後、印刷実行処理を行うことで印刷ドキュメントを得ることができる。
【0067】
ユーザは、プリンタ100の表示操作部151を操作し、自分が送信した送信元電子メールアドレスを入力する(S701)。
【0068】
プリンタ制御ユニット101内の印刷実行制御部1−11は、操作部151から入力された電子メールアドレス情報と、ステップS404にて生成した格納フォルダ情報を取得し、格納フォルダ内に格納されている印刷ドキュメント名称を表示操作部151に表示する(S702)。
【0069】
表示操作部151上の表示された印刷ドキュメントを参照し、ユーザは表示操作部151上で印刷実行したいドキュメントを選択する(S703)。
【0070】
印刷実行制御部1−11は、選択されたドキュメントファイルに対応したジョブ属性管理ファイルを読み出しておき、ユーザに印刷実行のためにユーザが印刷ジョブの転送時に入力したパスワードの再入力要求を表示操作部151上に表示する(S704)。
【0071】
ユーザが表示操作部151からパスワード情報を再入力されると、ジョブ属性管理ファイル内に記憶されていたパスワード情報とを比較照合し(S705)、パスワード情報が一致していなければ、パスワード不一致エラーを表示して処理を終了する(S711)。
【0072】
一方、ステップS705において、パスワード情報が一致していると判断されたならば、HDD1−3内の格納フォルダ内に格納された印刷ドキュメント(出力ビットマップ画像)を読み出して(S706)、印刷部MCYKI/F1−8を介して、MCYK各印字イメージを印刷部に1−9に転送することによって1ページ分の印刷処理が行われる。格納フォルダに格納されたジョブ属性管理ファイル内の総ページ数情報を読み出して、印刷ドキュメントの全ページが終了するまで繰り返すことにより、印刷ドキュメントの印刷を実行する(S707)。
【0073】
以上のように、印刷ジョブの出力が終了すると、格納フォルダ内のジョブ属性管理ファイルに記憶されていたジョブ生成時刻情報を読み出して、印刷ドキュメントがHDD1−3内に保存されていた印刷ジョブ格納時間を算出する(S708)。
【0074】
印刷ジョブの出力処理が完了すると、印刷実行制御部1−11は、出力の完了したドキュメントファイルを削除すると共に、他のドキュメントファイルが格納フォルダ内に存在しなければ、格納フォルダも削除する(S709)。
【0075】
印刷実行制御部1−11は、入出力部1−5のネットワーク通信モジュールを介して、LAN接続された機器同士のイベント通知機能を利用して課金管理サーバー300に対して当該印刷ジョブの印刷完了通知を送信する、その際、印刷完了ドキュメント名称、総印刷枚数、印刷ジョブ保存時間情報も合わせて送信する(S710)。
【0076】
課金管理サーバー300のLANイベント検知部6−2が入出力部2−5を介して、印刷ジョブ終了通知イベントを検知すると、HDD6−1内のユーザ課金管理部に印刷ジョブの完了情報を通知する。HDD6−1内のユーザ課金管理部は、印刷ジョブ名称を、出力枚数管理部は受信した総印刷枚数情報に基づいた印刷料金情報を、格納フォルダ利用時間管理部は印刷ジョブ保存時間から格納フォルダ利用時間に応じた利用料金情報を、HDD6−1内のデータ記憶領域に格納することによってユーザ課金情報を更新する(S711)。
【0077】
ここで、更新されたユーザ課金情報を利用することによって、ユーザからプリンタ100で印刷した印刷ドキュメントの印刷料金やプリンタ100の格納領域を利用した時間に応じて格納フォルダ利用料金を徴収することが可能となる。
【0078】
格納フォルダの利用料金は、印刷ドキュメントの格納時間によって計算するとしたが、印刷ドキュメントの容量に応じて使用料金を設定しても良く、頻繁に利用するユーザ用として、例えば、他のユーザに優先して専用の私書箱として格納フォルダとドキュメントを格納するための記憶領域を事前に割り当てるように構成し、ユーザが適切な専用使用料金を支払うことによって、印刷システムの確実な利用を提供するようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、印刷装置内で印刷ジョブの解析を実行して生成された画像データを、印刷装置内のユーザ毎の格納フォルダに一時的に記憶することにより、画質劣化することなく高速な印刷処理することが可能となった。
【0080】
又、本発明によれば、公衆回線に接続された印刷理装置に印刷ジョブを、電子メールを介して送信きるように構成し、一時的な印刷装置の利用を可能とし、印刷枚数に応じた使用料金を徴収することによりユーザの安価で利便性の高い印刷サービスを提供できるようになった。
【0081】
更に、格納フォルダの一時的な利用を可能として、印刷ジョブの保存時間、保有容量に応じた使用料金を徴収することにより、特定ユーザに対して更に利便性の高い印刷サービスを提供できる。
【0082】
又、本発明によれば、インターネットに接続された印刷理装置に対する印刷ジョブの受信と、印刷ジョブに印刷出力に関わる印刷利用料金の通信管理手段を、印刷装置がそれぞれ独立に備えることにより、印刷ジョブに対してはユーザ認証を不要として、不特定多数のユーザに対して簡易な印刷実行サービスの提供ができ、且つ、利用料金情報に関しては公衆回線を利用しないため第三者等による料金情報の改竄等を防止することが可能となる。
【0083】
更に又、本発明によれば、特定の第三者に印刷ドキュメントを送付する場合において、公衆回線を介して遠隔地にある印刷装置に対して印刷ドキュメントを送付し、パスワード情報を印刷ドキュメントの送付者のみに別手段で伝えるようにすれば、第三者に印刷ドキュメントを閲覧されることなく、親展送付が可能となる。又、同時に受信した印刷装置内で高品位な画像を生成するため、高速に高品位な印刷ドキュメントを提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な第1のカラー印刷装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すカラー印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すホストコンピュータの構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示す印刷課金管理システムの印刷処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1を示す印刷課金管理システムの構成を説明するブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1における課金管理サーバーの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態1における印刷課金管理システムの印刷処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−1 CPU
1−2 ROM
1−3 HDD
1−4 システムバス
1−5 入出力部
1−6 RAM
1−9 印刷部
1−10 画像処理部
1−11 印刷実行制御部
2−1 CPU
2−2 RAM
2−3 HDD
2−4 表示部
2−5 操作部
2−6 入出力部
100 プリンタ
101 プリンタ制御ユニット
151 操作パネル
200,300 ホストコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットの公衆回線に接続された印刷装置を用いた印刷システムに関するものである。特に、不特定多数のユーザから転送される印刷ドキュメントの印刷サービスと印刷サービスを利用するための使用料金を課金する課金管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータはLAN(ローカルエリアネットワーク)/WAN(ワイドエリアネットワーク)によって相互接続されており、ページプリンタ等、多様な周辺機器群においてもネットワーク接続が可能となっている。
【0003】
LAN/インターネットに代表されるネットワークは、1つのユーザグループとしてコンピュータや周辺機器の共用使用、データ転送を可能としており、ファイルサーバー、プリントサーバーを含むコンピュータ群により構成され、各コンピュータに搭載されるネットワークオペレーティングシステムの機能としてデータやファイルの転送、共有、プリンタの共有を行う各種プロトコルに対応している。
【0004】
又、各コンピュータ上で動作するユーザアプリケーションには、文書作成ソフト、表計算ソフト等、様々なものがある。それらのアプリケーションを使用して作成されたデータは、オペレーティングシステムの一機能としてプリンタドライバソフトウエアにより、プリンタ制御言語であるPDL(Printer Description Language )データに変換された後、印刷ジョブとしてプリントスプーラに一時格納され、プリンタに送出するように構成されていることが多い。
【0005】
オペレーティングシステムによっては、特定のデータフォーマットに変換された印刷ファイルとしてプリントスプーラに転送された後、プリントスプーラ内でプリンタドライバソフトウエアにより、印刷ジョブを生成しプリントスプーラに再格納されることもある。
【0006】
このようにして生成された印刷ジョブが、プリントスプーラからプリンタに転送されると、プリンタは受信した印刷データを順次PDL解析部等により解析し、印刷すべきラスタビットマップ画像を生成して印刷処理を行うように構成されている。
【0007】
印刷ジョブは、1つ又は複数の文書ファイルから生成され、1つの印刷文書を構成する単位であり、通常、ジョブ開始命令とジョブ終了命令によって区切られている。
【0008】
プリンタにはHDDに代表される大容量の格納領域を備えるものがあり、入力された印刷ジョブを、入力されたPDLジョブを格納保持しておいて再度ジョブ解析処理を実行することにより、ホストコンピュータから印刷ジョブの再入力を必要とせず、再プリントを実行することができる。又、ジョブ解析部によってラスター画像を生成した後、画像圧縮を実行して大容量の記憶領域に格納しておき、複数部数のプリントの高速化を図るように構成している場合もある。
【0009】
ネットワーク接続されたプリンタ、ネットワークを構築するための各種機器、ネットワークに接続されたコンピュータ等を含む機器の遠隔管理、ファイル転送を行うための通信プロトコルも標準化されており、例えば、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP:SimpleNetwork Management Protocol )等がある。これらのプロトコルを実装したネットワーク機器の場合には、ネットワーク管理ソフトウエアによりネットワーク上の遠隔地から各種機器を監視することができ、例えば、プリンタの場合には、現在のプリンタ状態(ジョブ受信中、ジョブ解析中、ジョブ出力中、ジョブ出力完了)変化のイベント通知を検知したり、プリンタ情報の取得を行って、ユーザーが指示した印刷ジョブの出力が終了を検知して終了通知等を行うことができる。
【0010】
又、インターネット接続されたプリンタ、インターネット通信を構築するための各種機器、インターネットに接続されたコンピュータ等を含む機器の遠隔管理、ファイル転送等の情報交換を行うための通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)も標準化されており、インターネットを介してファイルを転送可能な電子メールプロトコルに対応し、ホストコンピュータ上のファイルを他のコンピュータ内へ転送したり、印刷ドキュメントを送付することでできるようになっている。
【0011】
インターネットを介した印刷ジョブはPDLデータだけで構成されるのではなく、Webブラウザで表示することも可能なPDF(portable document format)や、HTML形式で表示データ及び印刷データを共用可能なように構成されている場合もある。この場合には、前述のプリンタドライバを介すことなく、表示データを印刷データとして利用することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の印刷システムにおいては、公衆回線に接続された印刷受信サーバーによって印刷サービスを提供する場合もあるが、予めユーザ登録を行って、特定のユーザのみが利用できるものであり、一時的に印刷装置を利用したい場合等にユーザの利便性が欠けている。これは印刷サービスを利用するため、利用料金の徴収を実行とするためにユーザ認証が必要であることに起因している。
【0013】
印刷装置において必要とされる印刷ジョブは、通常600DPI程度の解像度が必要とされ、カラー原稿では、YMCK各色4bps(pit per pixel)の諧調表現が必要であり、データ容量は、A3サイズで約128メガバイト必要であり、公衆回線を利用して転送する場合には速度低下に問題があった。
【0014】
この場合、画像を圧縮して送信することも考えられるが、速度向上のためには画像品位を劣化する場合が多く、品位劣化を回避するとやはり速度低下が発生してしまい解決には至らない。
【0015】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、印刷装置内で印刷ジョブの解析を実行して生成された画像データを印刷装置内のユーザ毎の格納フォルダに一時的に記憶することにより、画質劣化することなく高速な印刷処理が可能な印刷システムを提供することにある。
【0016】
又、本発明は、ネットワーク・インターネットに接続された(例えば、プリントショップ内の)印刷理装置に印刷ジョブを、電子メールを介して送信きるように構成し、一時的な印刷装置の利用を可能とし、印刷枚数に応じた使用料金を徴収することによりユーザに安価で利便性の高い印刷システムを提供することを目的とする。
【0017】
更に、本発明は、格納フォルダの一時的な利用を可能として、印刷ジョブの保存時間、保有容量に応じた使用料金を徴収することにより、ユーザに利便性の高い印刷システムの提供を目的とする。
【0018】
又、本発明は、インターネットに接続された印刷理装置に印刷ジョブを電子メールを介して送信きるように構成し、印刷ドキュメントを送付したユーザが印刷実行する際に、印刷装置とローカルネットワーク接続された課金管理サーバーによって管理された利用料金を支払うように構成することで、印刷ジョブの印刷や記憶領域利用のためのユーザ認証を不要として、不特定多数のユーザに対して簡易な印刷システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、インターネットを介して印刷ドキュメントを受信する印刷ドキュメント受信手段と、該印刷ドキュメントの送信元インターネットアドレスに対応した格納フォルダを生成する格納フォルダ生成手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダ内に前記印刷ドキュメント受信手段によって受信された印刷ドキュメントとパスワード情報を保存するドキュメント保存手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダと前記ドキュメント保存手段により保存されたドキュメントの名称とを表示する格納ドキュメント表示手段と、パスワード入力手段によって、入力されたパスワード情報と前記格納フォルダに格納されたドキュメントのパスワード情報とを比較照合するパスワード比較照合手段とを備え、前記パスワード比較照合手段により、前記格納フォルダに格納されたドキュメントのアクセスを許可された場合に、ドキュメントの印刷を実行する印刷実行制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を適用するに好適なレーザビームプリンタ(LBP)の構成について図1を参照しながら説明する。尚、本発明を適用するプリンタは、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0021】
図1は実施の形態に係るLBPの内部構造を示す断面図である。
【0022】
図1において、100はLBP本体であり、外部に接続されているプリントサーバー(図2の200)から供給される文字印字命令、各種図形描画命令、イメージ描画命令及び色指定命令等に従って対応する文字パターンや図形、イメージ等を作成し、記録媒体である記録用紙上に像を形成する。151は操作のためのスイッチ及びプリンタの状態を表示するLED表示器やLCD表示器等が配されている操作パネル、101はLBP100全体の制御及びホスト・コンピュータから供給される文字印字命令等を解析するプリンタ制御ユニットである。
【0023】
尚、本実施の形態におけるLBPはRGBの色情報をM(マゼンタ)C(シアン)Y(イエロー)K(クロ)に変換し、それらを並列で像形成・現像するため、MCYKそれぞれが像形成・現像機構を持つ。プリンタ制御ユニット101はMCYKそれぞれの印字イメージを生成し、ビデオ信号に変換してMCYKそれぞれのレーザ・ドライバに出力する。
【0024】
M(マゼンタ)のレーザ・ドライバ110は半導体レーザ111を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ111から発射されるレーザ光112をオン・オフ切替する。レーザ光112は回転多面鏡113で左右方向に振られて静電ドラム114上を走査する。これにより、静電ドラム114上には文字や図形のパターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラム114周囲の現像ユニット115によって現像された後、記録用紙に転写される。現像ユニット115は、着脱可能に構成されており、記録材を収納するトナーカートリッジが搭載されている。
【0025】
C(シアン)、Y(イエロー)、K(クロ)に関してもM(マゼンタ)と同様の像形成・現像機構を持ち、120,121,122,123,124,125はC(シアン)用の像形成・現像機構、130,131,132,133,134,135はY(イエロー)用の像形成・現像機構、140,141,142,143,144,145はK(クロ)用の像形成・現像機構である。又、各現像ユニット125,135,145それぞれに不揮発性メモリ1−12を備える。個々の機能はM(マゼンタ)の像形成・現像機構と同じであるので説明は省略する。
【0026】
記録用紙にはカット・シートを用い、カット・シート記録紙はLBPに装着した給紙カセット102に収納されバネ103で一定の高さに保たれており、給紙ローラ104及び搬送ローラ105と106とにより装置内に取り込まれ、用紙搬送ベルト107に乗せられてMCYKの各像形成・現像機構を通過する。
【0027】
記録用紙に転写されたMCYKの各トナー(粉末インク)は定着器108で熱と圧力により記録用紙に固定され、記録用紙は搬送ローラ109と150によってLBP本体上部に出力される。
【0028】
LBP本体100には、図示しないカードスロットを備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系(PDL)の異なる制御カード(エミュレーションカード)、フォームデータやフォントデータを書き込み保時可能なメモリカードを接続できるように構成されている。
【0029】
図2は本発明の実施の形態を示すプリンタ制御ユニットの構成を説明するブロック図である。ここでは、レーザビームプリンタ(図1)を例にして説明する。
【0030】
尚、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器から成るシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。又、システム或は装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用できることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は装置が特定の態様で機能する。
【0031】
プリンタ制御ユニット101において、1−1はプリンタCPUで、ROM1−2のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス1−4に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース1−8を介して印刷部1−9に出力情報として、MCYKの色要素毎に画像信号を出力する。
【0032】
ROM1−2のプログラムROMには、図4、図7のフローチャートで示されるようなCPU1−1の制御プログラムが格納されている。
【0033】
入出力部1−5には、ネットワーク接続されたホストコンピュータ200,300と印刷枚数等の管理情報を送受信するため入出力処理モジュールに加え、SMTP/POPの電子メール受信部を持ち、電子メールに添付された印刷ドキュメントとプロトコルを分離した後、ドキュメントデータ、電子メールアドレス、ドキュメント名称、受信時刻等をRAM1−6内のワークメモリに一次格納する電子メール受信解析機能を有する。
【0034】
ハードディスク1−3は、メモリコントローラ(MC)1−7によりアクセスを制御される2次記憶装置として接続される。
【0035】
このハードディスク1−3は、ホストコンピュータ200から入力された印刷データを印刷すべき出力ビットマップ画像に変換した後、ROM1−2内のドキュメント保存モジュールによってドキュメント情報として記憶するための画像格納メモリとして利用される。
【0036】
ROM1−2内の制御プログラムには、格納フォルダ生成モジュールが外部メモリ1−3内に入出力部1−5の電子メール受信解析部より受け渡された電子メールアドレス情報に対応した格納フォルダを生成した後、中間ページデータ生成モジュールが、入出力部1−5の電子メール受信解析部によって分離入力された印刷ドキュメントを読み出して、データ解析を実行してMCYKの各色成分毎の中間ページデータを生成してRAM1−6のページバッファに格納し、YMCK各色成分に対応した描画処理部1−10により機能的には全く同等であるが、各色分の印字イメージを非同期に生成できるように4つの独立レンダラを利用してビットマップ画像を、RAM1−6内に割り当てられた各色成分毎のバンドメモリにそれぞれの印字イメージを一時記憶し、ドキュメント保存モジュールが、RAM1−6内のバンドメモリに一時記憶された出力ビットマップ画像を格納フォルダ内に入出力部1−5より受け渡されたドキュメント名称をファイル名称として記憶する。
【0037】
外部メモリ1−3に格納された出力ビットマップ画像は、印刷実行制御モジュールによって制御され、MCYK印刷出力I/F部1−8でそれぞれの色要素別にビデオ信号に変換されて印刷部1−9に出力される。
【0038】
又、ROM1−2内には、先に図1を用いて説明したように本実施の形態におけるLBPではMCYKの像形成・現像を並列で行うため、印刷部IF部1−8はM出力インターフェース部、C出力インターフェース部、Y出力インターフェース部、K出力インターフェース部の4つのインタフェース部で構成され、それぞれが独立にRAM1−6内に割り当てらたバンドメモリからドットデータを読み出し、ビデオ信号に変換して各プレーンのレーザ・ドライバ110,120,130,140へ出力を制御するビットマップ画像出力処理モジュールを格納している。
【0039】
又、ROM1−2には上記出力画像を生成する際に使用するフォントデータ(アウトラインフォントデータ或はドットフォントデータ)等を記憶しており、各レンダラによって読み出されてビットマップ画像生成のために利用される。又、入力画像の色成分であるRGB色空間からLBPの記録用色成分であるMCYK色空間への色変換テーブル等も含まれる。
【0040】
尚、CPU1−1を制御するROM1−2内の制御プログラムは、不図示のシステムクロックによってタスクと称されるロードモジュール単位に時分割制御するリアルタイムOSと、機能単位に動作する複数のロードモジュール(タスク)によって構成されるものとする。
【0041】
RAM1−6はCPU1−1の主メモリ、ワークエリア、受信バッファ等としても機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0042】
尚、RAM1−6は、入出力部1−5によって分離された印刷ドキュメント、電子メールアドレス情報、印刷ジョブ名称、パスワード情報、ジョブ格納時刻情報を対応付けて一時格納するワークエリア、中間ページデータ生成モジュールによって生成された中間ページデータを格納するページバッファメモリ、中間ページデータからビットマップ画像を生成するレンダラモジュールが生成したビットマップ画像を一時的に保持するバンドメモリ、ハードディスク1−3に記憶された外字、フォーム画像等の登録データやROM1−2のアウトラインフォントからフォント生成モジュールによって生成されたビットマップ文字等を一時記憶するためのキャッシュメモリ等に用いられる。
【0043】
図4は実施の形態を示す印刷システムの印刷ジョブの蓄積処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
ホストコンピュータ200上のHDD2−3に格納されたアプリケーションプログラムは、ユーザが操作部2−5を介して印刷を指示すると、印刷すべきデータをオペレーティングシステムによって定められた形式に従ってHDD2−3のスプール領域へ格納する。
【0045】
スプール領域に印刷データの格納が終了すると、HDD2−3内のパスワード付与モジュールがロードされ、ユーザにドキュメントの印刷実行に必要なパスワード情報を入力するように表示部2−7にパスワード入力画面を表示する。ユーザは操作部2−6からパスワード文字列を入力する。
【0046】
次に、HDD2−3に格納された印刷ジョブ生成モジュールが起動され、スプール領域から印刷データを読み込み、プリンタ制御ユニット101へが解析可能な制御言語(PDL)に変換し、送信すべき印刷ジョブを生成し再びHDD2−3内のスプール領域に格納し、生成された印刷ドキュメント、ドキュメント名称、印刷実行パスワード情報を付与して電子メール送信用ファイルが生成される(S401)。
【0047】
生成された電子メール送信用ファイルは、入出力部2−5内の電子メール送信モジュールを介して、プリンタ制御ユニット101に印刷ジョブを保持した電子メールを送信する(S402)。
【0048】
プリンタ制御ユニット101は、入出力部1−5内の電子メール受信モジュールによって、印刷ドキュメントを受信する(S403)。
【0049】
受信された電子メールは、電子メール内の印刷ドキュメントとプロトコルを分離した後、印刷ドキュメントデータ、電子メールアドレス、ドキュメント名称、受信時刻等をRAM1−6内のワークメモリに一次格納する(S404)。
【0050】
格納フォルダ生成モジュールは、外部メモリ1−3内に入出力部1−5の電子メール受信解析部より受け渡されたRAM1−6内のワークメモリ中の電子メールアドレス情報に対応した格納フォルダを生成する(S405)。
【0051】
中間ページデータ生成モジュールは、入出力部1−5の電子メール受信解析部によって分離されてRAM1−6内に一時格納されている印刷データ(印字位置を示す制御コードや文字コード等)を読み出して、制御コードで指定された印字位置に対応するバンド単位に分類してMCYK各色成分毎の中間ページデータを生成してRAM1−6のページバッファに格納する。
【0052】
印刷データ中の改ページ命令等のページ終了制御コードを検知するまで同一ページの中間データとして格納する(S406)。
【0053】
1ページ分の中間データを格納できたならば、RAM1−6内のページバッファに格納されたMCYK各中間コードをMCYK各色成分に対応した描画処理部1−10(機能的には全く同等であるが、各色分の印字イメージを非同期に生成できるように4つの独立レンダラを備える)を利用してビットマップ画像を、RAM1−6内に割り当てられた各色成分毎のバンドメモリに、それぞれの印字イメージを生成して一時記憶する(S407)。
【0054】
描画処理部1−10によって生成されたMCYK各ビットマップ画像はドキュメント保存モジュールが、メモリコントローラ1−7を介してHDD1−3内にステップS405で生成された格納フォルダ内に、入出力部1−5よりRAM1−6を介して受け渡されたドキュメント名称をファイル名称として格納する。1ページ分のビットマップ画像をHDD1−3に格納するまで繰り返し実行することによってページ画像の格納処理が行われる。
【0055】
HDD1−3に格納する際、総ページ数情報として1ページ格納する毎に1インクリメントし、格納された印刷ジョブに対応するジョブ属性情報ファイルとしてHDD1−3内に保持しておく(S408)。
【0056】
このようにして1ページの画像格納処理が終了したならば、印刷ジョブ全てのページ画像の格納が終了したか否かを判定し(S409)、後続のページが存在するならば、後続の全てのページ画像の格納処理終了するまで、S403〜S408を繰り返し実行する。
【0057】
一方、ステップS409において全てのページの処理を終了し、印刷ジョブの格納が終了したと判断されると、ステップS403にてRAM1−6内のワークメモリに一時記憶されている印刷ジョブのパスワード情報をジョブ属性情報ファイルに書き込む(S410)。
【0058】
更に、印刷ジョブを格納フォルダに格納完了した時点の時刻及び格納フォルダを生成した時刻情報を、利用開始時刻情報として、それぞれHDD1−3内のジョブ属性情報ファイルに書き込む(S411)。
【0059】
図5は本実施の形態を示す印刷課金管理システムのシステム構成図である。
【0060】
課金管理サーバー300は、HDD6−1内のプログラム領域に、ユーザ課金管理モジュールを内蔵し、プリンタ100の印刷実行枚数管理を行って、ユーザの印刷実行、印刷ジョブ保存時間、格納フォルダ利用時間の利用状況に応じて課金割り当て管理を行うものである。
【0061】
ホストコンピュータ200は、本実施の形態に係る印刷課金管理システムを利用して印刷を行うための、印刷ジョブの生成及び送信に利用されるホストコンピュータである。印刷ジョブの生成については前述したので省略する。
【0062】
図において、ホストコンピュータ200で生成された印刷ジョブは、電子メール祖順システムを利用してインターネット等の公衆回線でネットワーク接続されたプリンタ100に送信される(5−1)。
【0063】
送信された印刷ジョブをプリンタ100が解析処理を実行し印刷ジョブを装置内に保存する。プリンタ100に対するユーザの操作に基づいて、課金管理サーバー300と、当該印刷ジョブの印刷制御情報を交信することにより、プリンタ100は受信した印刷ジョブの出力制御を実行する(5−2)。
【0064】
課金管理サーバー300は、プリンタ100からと課金管理情報を交信することによって、ユーザの転送した印刷ジョブの印刷利用料金、プリンタ100の記憶領域にユーザ用フォルダとして生成した格納フォルダ、格納印刷ジョブの利用時間に応じた記憶領域利用料金の請求を行うため課金管理を行うものである。
【0065】
図7は本実施の形態を示す印刷課金管理システムによって管理された印刷装置の印刷実行処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
図4で説明したように、ユーザが印刷ジョブをプリンタ100に送信した後、印刷実行処理を行うことで印刷ドキュメントを得ることができる。
【0067】
ユーザは、プリンタ100の表示操作部151を操作し、自分が送信した送信元電子メールアドレスを入力する(S701)。
【0068】
プリンタ制御ユニット101内の印刷実行制御部1−11は、操作部151から入力された電子メールアドレス情報と、ステップS404にて生成した格納フォルダ情報を取得し、格納フォルダ内に格納されている印刷ドキュメント名称を表示操作部151に表示する(S702)。
【0069】
表示操作部151上の表示された印刷ドキュメントを参照し、ユーザは表示操作部151上で印刷実行したいドキュメントを選択する(S703)。
【0070】
印刷実行制御部1−11は、選択されたドキュメントファイルに対応したジョブ属性管理ファイルを読み出しておき、ユーザに印刷実行のためにユーザが印刷ジョブの転送時に入力したパスワードの再入力要求を表示操作部151上に表示する(S704)。
【0071】
ユーザが表示操作部151からパスワード情報を再入力されると、ジョブ属性管理ファイル内に記憶されていたパスワード情報とを比較照合し(S705)、パスワード情報が一致していなければ、パスワード不一致エラーを表示して処理を終了する(S711)。
【0072】
一方、ステップS705において、パスワード情報が一致していると判断されたならば、HDD1−3内の格納フォルダ内に格納された印刷ドキュメント(出力ビットマップ画像)を読み出して(S706)、印刷部MCYKI/F1−8を介して、MCYK各印字イメージを印刷部に1−9に転送することによって1ページ分の印刷処理が行われる。格納フォルダに格納されたジョブ属性管理ファイル内の総ページ数情報を読み出して、印刷ドキュメントの全ページが終了するまで繰り返すことにより、印刷ドキュメントの印刷を実行する(S707)。
【0073】
以上のように、印刷ジョブの出力が終了すると、格納フォルダ内のジョブ属性管理ファイルに記憶されていたジョブ生成時刻情報を読み出して、印刷ドキュメントがHDD1−3内に保存されていた印刷ジョブ格納時間を算出する(S708)。
【0074】
印刷ジョブの出力処理が完了すると、印刷実行制御部1−11は、出力の完了したドキュメントファイルを削除すると共に、他のドキュメントファイルが格納フォルダ内に存在しなければ、格納フォルダも削除する(S709)。
【0075】
印刷実行制御部1−11は、入出力部1−5のネットワーク通信モジュールを介して、LAN接続された機器同士のイベント通知機能を利用して課金管理サーバー300に対して当該印刷ジョブの印刷完了通知を送信する、その際、印刷完了ドキュメント名称、総印刷枚数、印刷ジョブ保存時間情報も合わせて送信する(S710)。
【0076】
課金管理サーバー300のLANイベント検知部6−2が入出力部2−5を介して、印刷ジョブ終了通知イベントを検知すると、HDD6−1内のユーザ課金管理部に印刷ジョブの完了情報を通知する。HDD6−1内のユーザ課金管理部は、印刷ジョブ名称を、出力枚数管理部は受信した総印刷枚数情報に基づいた印刷料金情報を、格納フォルダ利用時間管理部は印刷ジョブ保存時間から格納フォルダ利用時間に応じた利用料金情報を、HDD6−1内のデータ記憶領域に格納することによってユーザ課金情報を更新する(S711)。
【0077】
ここで、更新されたユーザ課金情報を利用することによって、ユーザからプリンタ100で印刷した印刷ドキュメントの印刷料金やプリンタ100の格納領域を利用した時間に応じて格納フォルダ利用料金を徴収することが可能となる。
【0078】
格納フォルダの利用料金は、印刷ドキュメントの格納時間によって計算するとしたが、印刷ドキュメントの容量に応じて使用料金を設定しても良く、頻繁に利用するユーザ用として、例えば、他のユーザに優先して専用の私書箱として格納フォルダとドキュメントを格納するための記憶領域を事前に割り当てるように構成し、ユーザが適切な専用使用料金を支払うことによって、印刷システムの確実な利用を提供するようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、印刷装置内で印刷ジョブの解析を実行して生成された画像データを、印刷装置内のユーザ毎の格納フォルダに一時的に記憶することにより、画質劣化することなく高速な印刷処理することが可能となった。
【0080】
又、本発明によれば、公衆回線に接続された印刷理装置に印刷ジョブを、電子メールを介して送信きるように構成し、一時的な印刷装置の利用を可能とし、印刷枚数に応じた使用料金を徴収することによりユーザの安価で利便性の高い印刷サービスを提供できるようになった。
【0081】
更に、格納フォルダの一時的な利用を可能として、印刷ジョブの保存時間、保有容量に応じた使用料金を徴収することにより、特定ユーザに対して更に利便性の高い印刷サービスを提供できる。
【0082】
又、本発明によれば、インターネットに接続された印刷理装置に対する印刷ジョブの受信と、印刷ジョブに印刷出力に関わる印刷利用料金の通信管理手段を、印刷装置がそれぞれ独立に備えることにより、印刷ジョブに対してはユーザ認証を不要として、不特定多数のユーザに対して簡易な印刷実行サービスの提供ができ、且つ、利用料金情報に関しては公衆回線を利用しないため第三者等による料金情報の改竄等を防止することが可能となる。
【0083】
更に又、本発明によれば、特定の第三者に印刷ドキュメントを送付する場合において、公衆回線を介して遠隔地にある印刷装置に対して印刷ドキュメントを送付し、パスワード情報を印刷ドキュメントの送付者のみに別手段で伝えるようにすれば、第三者に印刷ドキュメントを閲覧されることなく、親展送付が可能となる。又、同時に受信した印刷装置内で高品位な画像を生成するため、高速に高品位な印刷ドキュメントを提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な第1のカラー印刷装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すカラー印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すホストコンピュータの構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示す印刷課金管理システムの印刷処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1を示す印刷課金管理システムの構成を説明するブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1における課金管理サーバーの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態1における印刷課金管理システムの印刷処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−1 CPU
1−2 ROM
1−3 HDD
1−4 システムバス
1−5 入出力部
1−6 RAM
1−9 印刷部
1−10 画像処理部
1−11 印刷実行制御部
2−1 CPU
2−2 RAM
2−3 HDD
2−4 表示部
2−5 操作部
2−6 入出力部
100 プリンタ
101 プリンタ制御ユニット
151 操作パネル
200,300 ホストコンピュータ
Claims (4)
- インターネットを介して印刷ドキュメントを受信する印刷ドキュメント受信手段と、該印刷ドキュメントの送信元インターネットアドレスに対応した格納フォルダを生成する格納フォルダ生成手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダ内に前記印刷ドキュメント受信手段によって受信された印刷ドキュメントとパスワード情報を保存するドキュメント保存手段と、前記格納フォルダ生成手段によって生成された格納フォルダと前記ドキュメント保存手段により保存されたドキュメントの名称とを表示する格納ドキュメント表示手段と、パスワード入力手段によって、入力されたパスワード情報と前記格納フォルダに格納されたドキュメントのパスワード情報とを比較照合するパスワード比較照合手段とを備え、前記パスワード比較照合手段により、前記格納フォルダに格納されたドキュメントのアクセスを許可された場合に、ドキュメントの印刷を実行する印刷実行制御手段とを備えたことを特徴とする印刷システム。
- 前記印刷実行制御手段には、印刷枚数に応じて課金管理を行う印刷枚数管理手段からの情報に基づいて印刷実行を制御し、ドキュメントの出力ユーザから使用料金を徴収可能とする印刷課金管理システムを備えることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
- 格納フォルダ生成手段からの情報に基づいて、格納フォルダ用の記憶領域を利用するための利用時間、利用容量に対する課金管理を行う記憶領域利用管理手段を備え、格納フォルダ利用料金を徴収可能とする格納フォルダ課金管理システムを備えることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
- 前記印刷枚数管理手段と前記記憶領域利用管理手段は、ローカルエリアネットワーク内に接続された課金管理サーバ上で動作し、前記印刷ドキュメント受信手段とは独立したローカルエリアネットワーク内の通信を行う課金情報送受信手段を介して通信を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の印刷システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002211991A JP2004054658A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002211991A JP2004054658A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 印刷システム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002211991A patent/JP2004054658A/ja active Pending
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